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【発明の名称】 チューブホルダー
【発明者】 【氏名】宮田 和彦

【氏名】林 義己

【要約】 【課題】チューブホルダーに混入したセラミックパウダーにより、酸化還元電位(ORP)の値の減少化(活性水素を多量に発生させることができる)や遠赤外線作用及びマイナスイオン作用により、カキの細胞を活性化かせ、栄養分の吸収力を高め、よって成長性の高いカキを育てることができるチューブホルダーを提供する。

【解決手段】養殖用カキ筏に吊り下げられるカキ吊鋼線に取り付けるチューブホルダーであって、樹脂製のチューブ本体に、セラミックパウダーを混入してなることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
養殖用カキ筏に吊り下げられるカキ吊鋼線に取り付けるチューブホルダーであって、樹脂製のチューブ本体に、セラミックパウダーを混入してなることを特徴とするチューブホルダー。
【請求項2】
セラミックパウダーの主成分がシリカ、アルミナ、酸化チタンであることを特徴とする請求項1記載のチューブホルダー。
【請求項3】
セラミックパウダーの粒径が20nm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のチューブホルダー。
【請求項4】
チューブ本体の材質をポリプロピレンとし、セラミックパウダーとの重量比を、99対1前後とすることを特徴とする請求項1、2又は3記載のチューブホルダー。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
養殖用カキ筏に吊り下げられるカキ吊鋼線に取り付けるチューブホルダーで、母貝に付着させたカキを活性化させ、大きくて美味しく成長させることのできるチューブホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
背景技術として、同様な機能を有するものはないが、一例として母貝支持具がある。
この母貝支持具は、短尺で円筒状のロープ挿通パイプ部と、下端に該ロープ挿通パイプ部より大径の鍔状の母貝支持板とを一体形成してなり、その体内に軸方向に貫通するロープ挿通穴を有するものである。(特許文献1参照)
【特許文献1】実開平6−75155号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記のような形態のものは、吊ロープ(カキ吊鋼線)との接触によって切断し、母貝が海中へ紛失するのを防止する目的のもので、本発明とは本質的に異なるものである。
【0004】
本発明の目的は、チューブホルダーに混入したセラミックパウダーにより、酸化還元電位(ORP)の値の減少化(活性水素を多量に発生させることができる)や遠赤外線作用及びマイナスイオン作用により、カキの細胞を活性化かせ、栄養分の吸収力を高め、よって成長性の高いカキを育てることができるチューブホルダーを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
課題を解決するための手段として、養殖用カキ筏に吊り下げられるカキ吊鋼線に取り付けるチューブホルダーであって、樹脂製のチューブ本体に、セラミックパウダーを混入してなること。また、セラミックパウダーの主成分がシリカ、アルミナ、酸化チタンであること。さらに、セラミックパウダーの粒径が20nm以下であること。その上、チューブ本体の材質をポリプロピレンとし、セラミックパウダーとの重量比を、99対1前後とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
1)、チューブ本体に混入したセラミックパウダーによる酸化還元電位(ORP)の減少化(活性水素を多量に発生させる)により、カキ体内におけるストレスや病気(活性酸素が病気の元である)を特に活性水素にて中和し、病気を治し、よって病気に強いカキを作ることができ、歩留りがよくなる。
2)、また、遠赤外線(3μm〜9μm)を放出することにより、特に育成光線(5μm)がカキの成長に効果がある。
3)、さらに、マイナスイオンを発生することにより、カキが食べる栄養素の吸収力をアップさせることができ、成長性が高くなる。
4)、カキが元気に成長することにより、母貝への付着性が高くなり、落下することなく育成できる。
5)、セラミックパウダーの主成分はシリカ・アルミナ・酸化チタンが望ましく、よいデータが出た。
6)、セラミックパウダーの粒径を20nm以下とすることにより、表面積を広く取ることができ、少量のパウダーで効果がある。
7)、チューブ本体をポリプロピレンとし、セラミックパウダーとの重量比を、99対1前後とすることでも効果があり、コストを安くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例】
【0007】
チューブホルダー1は、ポリプロピレンを材料としてなる円筒状のチューブ本体2に、主成分がシリカ、アルミナ、酸化チタンからなる粒径が20nm以下のセラミックパウダー3を重量比率で99対1の割合で混入してなるものである。
なお、寸法は特に限定しないが、一例として長さが210mm位で、外径15mm位である。
【0008】
上記チューブホルダー1の使用例について、養殖用カキ筏(図示せず)に吊り下げられるカキ吊鋼線KYに取り付ける、各チューブホルダー1間にカキKを付着させた母貝B(主にホタテ貝)を挟持して支持する。
この状態で、海中にて育成することにより、セラミックパウダー3による活性水素の発生により、カキKの体内における特に活性酸素(病気の元)を中和することにより、病気に強いカキKをつくることができる。
また、遠赤外線(3μm〜9μm)の育成光線(5μm)によりカキKの成長を促すものである。
さらに、マイナスイオン(細胞間を広げる作用がある)により、栄養素の吸収力をアップさせることができる。
さらにまた、セラミックパウダーが少量でよく、安価に製造できるものである。
【0009】
上記の各種効果を立証するため、実際のデータを下記に述べる。
瀬戸内海にて、実際に養殖用カキ筏に取り付け、従来品(同じ大きさで、塩化ビニール製のもの)と比較した。
海中に沈めて6ヵ月後のデータとして、従来品で育てたカキKの場合、平均3gであったのに対して、本発明の場合、平均5gに成長していた。
また、母貝BへのカキKの付着数も、従来品では約10%の損失であったのに対して、本発明の場合、ほとんど損失していなかった。
さらに、本発明の場合、カキKの周囲にゴミが付きにくく、きれいな状態であり、商品価値が上がるものと思われる。
【0010】
なお、上記実施例において、チューブ本体の材質はポリプロピレン以外でも可能であり、重量比も99対1よりセラミックパウダーを多くすれば、より効果的なことは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0011】
上記のデータからもわかるように、非常によい結果が出ており、海の汚染によるカキの生産量の減少を阻止できると共に、増産が可能となり、カキ業界の発展に寄与できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明のチューブホルダーの一実施例を示す正面図。
【図2】本発明のチューブホルダーの一実施例を示す平面図。
【図3】本発明のチューブホルダーの使用状態を示す正面図。
【符号の説明】
【0013】
1−−−チューブホルダー
2−−−チューブ本体
3−−−セラミックパウダー
B−−−母貝
K−−−カキ
【出願人】 【識別番号】504086274
【氏名又は名称】宮田 和彦
【識別番号】504087101
【氏名又は名称】林 義己
【出願日】 平成16年2月3日(2004.2.3)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−218429(P2005−218429A)
【公開日】 平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願番号】 特願2004−61338(P2004−61338)