| 【発明の名称】 |
ペット用糞取り器 |
| 【発明者】 |
【氏名】多田 幸男
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| 【要約】 |
【課題】ペットの糞に触れる不快感を最小限にし、糞を排泄面から確実に分離して収容し、廃棄できる、安価で使い捨て可能なペット用糞取り器を提供する。
【解決手段】ペット用糞取り器10;20;30;40;50は、一方の軸線方向端11a;21a;31a;41aに開口11b;21b;31b;41bを有する有底筒状の収容部11;21;31;51a−51eと、収容部の開口に取付けて糞に押し付けたとき収容部内に糞を取り入れて保持するネット部12;22;32;42;52とを備え、収容部とネット部は紙又はプラスチックでなる。所望によりネット部に被せて収容部の開口を閉じる紙またはプラスチック製の蓋部13;23;33;43;53を備え、破砕可能な封入体に乾燥剤14を入れて蓋部外面に貼付するか、収容部内に保管する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一方の軸線方向端(11a;21a;31a;41a)に開口(11b;21b;31b;41b)を有する有底筒状の収容部(11;21;31;41)と、収容部の開口に取付けて糞に押し付けたとき収容部内に糞を取り入れて保持するネット部(12;22;32;42)とを備え、収容部とネット部は紙又はプラスチックでなるペット用糞取り器(10;20;30;40;50)。 【請求項2】 ネット部(12;22;32;42)に被せて収容部(11;21;31;41)の開口(11b;21b;31b;41b)を閉鎖する紙又はプラスチックでなる蓋部(13;23;33;43)を更に備える請求項1のペット用糞取り器(10;20;30;40)。 【請求項3】 収容部(11;21;31;41)とネット部(12;22;32;42)と蓋部(13;23;33;43)のいずれかに添付した封入体内に放出可能に封入した乾燥剤(14)を更に備える請求項2のペット用糞取り器(10;20;30;40)。 【請求項4】 ネット部(12;22;32)は収容部(11;21;31)の開口(11b;21b;31b)周縁に適合する環状体(12a)と、環状体内空間に張設したネット(12b)とでなり、ネット(12b)は中心領域(12c)の網目を粗く、周辺領域(12d)の網目を密にした請求項1から3のいずれかのペット用糞取り器(10;20;30)。 【請求項5】 ネット部(12;22;32)は収容部(11;21;31)の開口(11b;21b;31b)周縁に適合する環状体(12a)と、環状体内空間の周辺領域(12d)を塞ぐシート材(12e)と、中心領域(12c)に張設した粗い網目のネット(12b)とでなる請求項1から3のいずれかのペット用糞取り器(10;20;30)。 【請求項6】 収容部(11)はコップ形状を有し、ネット部(12)は円形である請求項1から5のいずれかのペット用糞取り器(10)。 【請求項7】 収容部(21)は角筒形を有し、角筒形の周面胴部に折畳み線(21f)を形成した請求項1から5のいずれかのペット用糞取り器(20)。 【請求項8】 収容部(31)は角筒形を有し、角筒形の底部をなす他方の軸線方向端(31d)を一方の軸線方向端(31a)より大きい径として周面胴部を一方向端(31a)に向けテーパー状とすると共に、底部を他方向端(31d)の各辺から折り曲げ可能に延出するフラップ(31e)で形成した請求項1から5のいずれかのペット用糞取り器(30)。 【請求項9】 ネット部(42)はそれぞれ幅方向において収容部(41)の底部(41c)に向けて伸びると共に互いにほぼ平行な複数の縦桟(42a)と、同様に幅方向を底部(41c)に向けると共に縦桟(42a)と交差して設けた一又は複数の横桟(42b)とでなる格子体であり、縦桟(42a)と横桟(42b)はそれぞれの両端縁において収容部開口端(41a)の内面に固定される請求項1のペット用糞取り器(40)。 【請求項10】 有底筒状収容部(51)はその側面部(51a‐51d)及び底部(51e)を1枚の平坦な紙またはプラスチックシートの連続部分として作成され、ネット部(52)は更に前記側面部の連続部分を折り曲げて収容部(51)を形成したときに収容部の開口となる側面部連続部分の一部から延設して形成したフレーム部分(52a)に周縁を固定したネット(12)でなり、蓋部(53)は前記側面部連続部分を折り曲げて収容部を形成したときにその開口となる側面部連続部分の他部から延設して形成される請求項1のペット用糞取り器(50)。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は犬、猫等のペット、特に小型から大型までの犬の排泄した糞を、その排泄面から極めて容易に、確実に、しかも糞に触れる不快感を最小限に抑えて清潔に取り上げ収容し、廃棄し得るようにするペット用糞取り器に係る。 【背景技術】 【0002】 近年、飼い犬の散歩に不可避の排泄糞は飼い主による収集廃棄が義務化されつつあり、そのため飼い主たちは割り箸で摘み取る、スコップ等で掬い取る、手にビニール袋を被せて掴み取る、などの手段を採ることになるが、これらの手段では直接糞に接触する不快感や不潔感を拭えない。これらの点にかんがみ、多様な器具が提案されてきた。 【0003】 例えば特許第2963099号公報記載の動物の糞取り器は、柔軟でやや硬質の樹脂製の袋の少なくとも一辺をファスナーで開閉しうるようにし、他の一辺に弾性復帰力の強い帯状樹脂シートを貼着した開口として、この開口を手で開いてへら等で糞を入れた後、樹脂シートの復帰力で自動的に閉じさせる。 【0004】 また特許第33433717号公報には、上端を開口とした糞容器の後端に上蓋を開閉自在に枢着し、糞容器に対し角度変更自在に下端を枢着した柄の上端を把持部とし、把持部に対し相対的に移動させ得る操作レバーを柄に取付け、操作レバーの移動に連動して柄を後方に傾斜させる手段と上蓋を開放させる手段とを作動させるようにした犬の糞取り器が提案されており、犬が糞を排泄する態勢に入る瞬間に柄を傾斜させて上蓋を開放すると共に、糞容器を犬の後方から両後足間に挿入して排泄される糞を収容できるようにしている。 【0005】 更に、特開2003−52265号公報に記載の携帯糞取り器は、上下挟み片のそれぞれの舌状体端部を弾性体で結合して挟み片側を常開状態にし、開かれた上下挟み片の内側にビニール袋の底部を入れ、端縁部は外側に折り返して止めておき、糞をビニール袋内に掬い入れた後上下挟み片を強く握って閉じ、糞を単独で或いはビニール袋と共に廃棄する。 【特許文献1】特許第2963099号公報 【特許文献2】特許第3343717号公報 【特許文献3】特開2003−52265号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 上記特許第2963099号公報の糞取り器は構成と操作が簡単で比較的に安価に製造できるが、それでもなお使い捨てとするに充分に安価とは言えず、また、硬質樹脂であるため廃棄する場合に環境上の問題を生じる。反復して使用するにはファスナーを開いて袋の内外面を洗浄せねばならず、犬の飼い主は糞の取り込みと廃棄の両方で糞に接することとなるから、糞に接するときの不快感を嫌う飼い主にはこの糞取り器は不向きである。 【0007】 特許第3343717号公報の糞取り器はやや大型で複雑であり、高価であるが、犬が排泄態勢に入る瞬間に糞を収容し得る位置に置くことができると言う利点を有する。しかし、この瞬間を逃したとき、つまり、地面等に排泄された糞を取り込むことが必要となったときは、この糞取り器は割り箸、ビニール袋などで掴み取るなど飼い主が直接糞に接することを求めるし、また、その構成上高価であるため使い捨てにはなりえず、反復使用のためには洗浄を不可欠とする点に課題が残る。 【0008】 特開2003−52265号公報の糞取り器では、糞の挟み取りには常開状態の上下挟み片を強く握る力を必要とし、糞の収容後は上下挟み片を閉じたままに係止する手段を備えねばならない。また、糞の収容は挟み取り動作に頼るため、糞を排泄面から確実に掬い取ることを考えると、糞が硬い固形状態の場合にしかこの糞取り器は使用に適さないし、更に、この糞取り器は糞の収容部分にビニール袋を併用するから使用の都度本体が汚れる可能性は低いが、廃棄の際に環境上の問題を含むビニール袋の使用が必須とされる等の課題が在る。 【0009】 この発明はこれらの課題を解決するためになされたもので、その第1の目的はペットの糞に直接触れる不快感を最小限にして糞を排泄面から確実に分離して収容でき、糞を直視することを必要とせずに廃棄できる無公害性の、安価に製造可能で使い捨てできるペット用糞取り器を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0010】 これらの課題を解決するために、この発明に係るペット用糞取り器は一方の軸線方向端に開口を有する有底筒状の収容部と、収容部の開口に取付けて糞に押し付けたと き収容部内に糞を取り入れ保持するネット部とを備え、収容部とネット部は紙またはプラスチックでなることを特徴とする。 【0011】 この発明に係るペット用糞取り器は、ネット部に被せて収容部の開口を閉鎖する紙又はプラスチックでなる蓋部を更に備えることを特徴とする。 【0012】 この発明に係るペット用糞取り器は、収容部とネット部と蓋部のいずれかに添付した封入体内に放出可能に封入した乾燥剤を更に備えることを特徴とする。 【0013】 この発明に係るペット用糞取り器は、ネット部が収容部の開口周縁に適合する環状体と、環状体内空間に張設したネットとでなり、ネットは中心領域の網目を粗く、周辺領域を密にしたことを特徴とする。 【0014】 この発明に係るペット用糞取り器は、ネット部が収容部の開口周縁に適合する環状体と、環状体内空間の周辺領域を塞ぐ紙又はプラスチックのシート材と、中心領域に張設した粗い網目のネットとでなることを特徴とする。 【0015】 この発明に係るペット用糞取り器は、また、収容部がコップ形状を有し、ネット部は円形であることを特徴とする。 【0016】 この発明に係るペット用糞取り器は、更に、収容部が角筒形で周面胴部に折り畳み線を形成したことを特徴とする。 【0017】 この発明に係るペット用糞取り器は、更に、収容部が角筒形に形成され、角筒形の底部をなす他方の軸線方向端を一方の軸線方向端より大きい径として周面胴部を一方向端に向けテーパー状とすると共に、底部を他方向端の各辺から折り曲げ可能に延出するフラップで形成したことを特徴とする。 【0018】 この発明に係るペット用糞取り器は、更に、ネット部がそれぞれ幅方向において筒状収容部の底部に向けて延びると共に互いにほぼ平行する複数の縦桟と、同様に幅方向を底部に向けて延びると共に縦桟と交差して設けた一または複数の横桟とでなる格子体であり、縦桟と横桟はそれぞれ両端縁において収容部開口端の内面に固定されることを特徴とする。 【0019】 この発明に係るペット用糞取り器は、また、有底筒状収容部がその側面部及び底部を一枚の紙またはプラスチックシートの連続部分として作成され、ネット部が更に前記側面部の連続部分を折り曲げて収容部を形成したときに収容部の開口となる側面部連続部分の一部から延設して形成したフレーム部分に周縁を結合したネットでなり、蓋部は前記側面部の連続部分を折り曲げて収容部を形成したときにその開口となる側面部連続部分の他部から延設して形成されることを特徴とする。 【発明の効果】 【0020】 この発明によれば、ペット用糞取り器は有底筒状の収容部の開口端に、糞を取り入れて収容部内に保持するネット部を備え、これら収容部とネット部を紙またはプラスチック、望ましくは無公害性のプラスチック製としたから、糞取り作業にあたって使用者はネット部で糞を上から押え付け、切断するようにして、ネット部が地面に着くまで収容部を糞に被せ、次いでネット部が地面に沿って摺り動くように全体を左右に振り動かせばネット部の網糸が糞を地面から完全に分離する。ここでネット部を上にして収容部を立てれば、糞は収容部内に保持収容される。糞収容後、ネット部に蓋部を被せて収容部の開口を閉鎖することにより、臭気の流出が防止される。 【0021】 この発明によれば、また、収容部とネット部と蓋部のいずれかに、封入体内に放出可能に封入した乾燥剤を添付したので、糞取り作業に先立って、或いは特に軟らかい糞を取るときに限って、封入体を破砕して乾燥剤を糞に振り掛けておけば、軟便の場合であってもネット部による押え付け、切断を介する糞の取り込みが容易かつ確実となる。 【0022】 更にこの発明によれば、ネット部を構成するネットの網目を中心領域で粗くしたので糞が通り易くなり、周辺領域で密にしたので主として中心領域から収容部内に入った糞が抜け出しにくくなって収容部内に保持される。 【0023】 また、この発明によれば収容部がコップ形状に形成されるので、保管の際にはネット部と分離して多数の収容部を重ねて置くことができるため、保管時のスペースを小さくし得る。 【0024】 更にこの発明によれば収容部を角筒状とし、折り畳み可能に形成するので、折り畳んで減少体積をもって保管することが可能となる。 【0025】 更にこの発明によれば収容部を角筒状とし、その底部をなす他方の軸線方向端を一方の軸線方向端より大きい径として周面胴部を一方向端に向けテーパー状とすると共に、底部を他方向端の各辺から折り曲げ可能に延出するフラップで形成したので、フラップを開いておけば多数のネット部付収容体を重ね合わせ、減少体積をもって保管することができる。 【0026】 更にこの発明によれば収容部の開口から底部への方向に幅方向を一致させた板状の縦桟と横桟を交差させてなる格子体でネットを形成したので、糞の取り込み方向におけるネットの強度が高まり、比較的に硬い糞や大型の糞でも格子体によって容易に押し切って収容することができ、隣接する各桟との糞の接触面積も大きくなって保持力が向上した格子体のネットによって糞の捕捉がさらに容易となる。 【0027】 また、この発明によれば収容部の各部分とネット部、更には蓋部のすぺてを1枚のシートで連続して形成することによって、使用前は多数の糞取り器を集積しておくことができるため、使用前のストックあるいは販売時の嵩張りを極めて有効に減じることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0028】 以下にこの発明の幾つかの実施例を添付の図面に基づいて説明する。 【実施例1】 【0029】 図1と図2はこの発明に係るペット用糞取り器の実施例1における構成を示す分解斜視図と一部分の平面図である。 【0030】 図1において、ペット用糞取り器10は紙コップでなる収容部11と、収容部11の開口に取付けるネット部12と、ネット部12に被せて収容部11の開口を閉鎖する蓋部13とを備える。収容部11は市販されている通常の紙コップで良く、軸線方向の一端11aを開口11bとし、他端を底部11cで閉じてある。紙コップを使用することは、それが防水性であると共に不透明で内容物が見えないため、糞を収容する際の使用者の不快感を減じることになると同時に、底部11c側が開口11b側より小径であるため多数を重ねて短くして保管できる利点を利用できる。また安価で焼却性も高いから、使い捨てとして可燃ごみの形で廃棄しうる利点もある。勿論プラスチック製のコップでも良いが、不透明で安全に、無公害で焼却できるものが望ましい。 【0031】 ネット部12はこの発明に係るペット用糞取り器10のもっとも顕著な特徴をなすもので、収容部11つまり紙コップの開口端11aの周縁に嵌合取付けされる環状体12aと、その内側の円形の空間に張設したネット12bとでなる。ネット12bはパラフィン等を含浸した植物繊維糸、合繊糸など或る程度の強靭性を有すると共に可燃性であることが望ましい。また、ネット12bは全般に粗い網目のものでよいが、図2に示すように中心領域12cで特に粗く、周辺領域12dで密な網目とすることが望ましい。これは、中心領域12cにおいて糞を通し易くする一方、周辺領域12dではネットを通過して収容部11内に入った糞が通りにくくなって収容部内に保持されるようにする。図示の横糸と縦糸によるネットに代えて、蜘蛛の巣状のネットとすることも考えられるが、その場合は中心部に穴を設ける必要がある。 【0032】 ネット部12はこの場合収容部11とは別体に形成して市販の紙コップを収容部として利用できるようにするから、ネット部12の環状体12aは最も一般的な寸法の紙コップの開口端11aの外径に適合する内径を有し、望ましくは内方突起を持たせて紙コップの開口端11aのフランジ部分に係止させて、ネット部12を収容部11から離脱し難くする。 【0033】 ネット部12を取付けた収容部11はここで糞取り作業に使用可能である。使用者はネット部12を下に向け、つまり糞に向けて収容部11を把持し、ネット部12の中心領域12cを糞の中心に、或いは一番高い所に当て、ネット12bで糞を押し切るように収容部11を糞に押し付ける。ネット部12が糞の排泄面(地面)に接したとき、その位置でネット部12が地面上で摺り動くように収容部11を前後左右に、地面に沿って振り動かすことによってネットが糞を地面から分離し、ネット内面に載せる。ネット12bの周辺領域12dは網目が密であるため、収容部11を少し傾ければ糞は収容部11内に保持される。 【0034】 蓋部13は収容部11に取付けたネット部12に被せることによって収容部11内に収容した糞がネット12bから抜け出ることや、臭気が漏れ出ることを防ぐ。ネット部12を介して糞を収容部11に収容した後はそのまま直ちにビニール袋等に入れて袋を閉じることを想定すれば、蓋部13は省略しうる。 【0035】 例えば図示のように蓋部13の外側面に、破砕可能な紙袋等に封入した粉状の乾燥剤14を貼付して置き、糞が軟らかい場合に使用者は袋を破って乾燥剤14を前以って糞に振り掛けて置き、軟らかい糞の少なくとも表面部分が硬くなった段階で上記した作業を開始すれば、対象が軟便の場合にも作業は容易となる。乾燥剤としては、例えば乾いた砂、シリカゲル、高分子吸収剤等が挙げられるが、対象物から水を吸収し得るものであれば良く、安価であることが望ましい。 【0036】 図3は実施例1におけるネット部12の図2に示す実施形態に代える第2の実施形態を示し、この実施形態のネット部12は環状体12aの内側の周辺領域を防水剤含浸紙または不透明プラスチックのシート材12eとし、中心領域を粗い網目のネット12bとする。この場合シート材12eは円形の穴を有することになるが、この穴の縁部が安定なものであればネット12bは省略しても良い。 【実施例2】 【0037】 図4はこの発明に係るペット用糞取り器の第2の実施例における構成を示し、この糞取り器20の収容部21は角筒形を有し、その周面胴部に折り畳み線21fを設ける。図では胴部をある程度折り畳んだ状態で示してあり、完全に折り畳めば角形とした蓋部23の中に収まる寸法とすることが望ましい。この収容部21の開口端21bには角形としたネット部22が環状体12aにおいて取付けられる。使用に際しては、蓋部23を収容部21から外して収容部21を真っ直ぐに伸ばせば、実施例1の場合と同様に糞取り作業を行える。収容部21は折り畳めば小寸となるので多数を重ねても嵩張らないため、ネット部22を収容部21と一体に作成して置くことができる。 【実施例3】 【0038】 図5はこの発明に係るペット用糞取り器の第3の実施例における構成を示し、この糞取り器30の収容部31も角筒形を有するが、一方の軸線方向端31aに対向する他方の軸線方向端31dを一方端31aよりも大きい径、即ち角型端縁の各辺の長さをネット部32側の一方端31aの各辺より長くし、周面胴部が一方端31aに向けてテーパー状となるように形成する。有底筒状体の底部となる他方端31dは開閉自在の底部を形成するために、例えば他方端31dの各辺から延長する折り曲げ可能なフラップ31fを設ける。これらフラップ31fは勿論糞取り作業の際に内側に折り曲げて他方端31dを閉鎖する底部を構成する。 角型としたネット部32は実施例1と同様の環状体12aとネット12bを有し、収容部31の一方端31aに取付けられるが、収容部31をテーパー状とし、底部を構成するフラップ31fを開閉自在としたため、フラップ31fを開放状態にしておけば、紙コップの場合と同様に多数の収容部31fを重ね合わせて保管でき、その際にはネット部32の存在が重ね合わせの阻害とはならないから、収容部31とネット部32を一体に作成しておくことが可能となる。 【0039】 実施例1から実施例3までを通じて蓋部13,23,33は収容部11,21,31ないしネット部12,22,32とは別体で作成されるが、使用の際を除いて各部は一体に組み合わせて保管される。一方、ネット部については、特に実施例1の場合は市販の紙コップを収容体として利用するので収容部と別体で作成するのが自然である。また、多数の紙コップを重ね合わせて保管する場合、一つのコップの開口に他のコップの底部を挿入するため、ネット部を開口に取付けて置くことはできない。従って実施例1ではネット部は収容部とは別体で作成され、蓋部との組み合わせで保管され、販売される。 【実施例4】 【0040】 図6に示す本発明に係る第4の実施例のペット用糞取り器40では、ネット部42は第1ないし第3の実施例に示す各ネット部12,22,32に用いるネット12bとは異なる形状のネットを用いる。即ち、ここでは箱形の収容部41の一方端41aの開口41bに設けたネット部42は、多数の互いにほぼ平行な縦桟42aと、これら縦桟42aとほぼ直角に交差するここでは単独の横桟42bとでなる格子体の形状を採り、格子体の各桟はその幅方向を開口41bから底部41cへの軸方向に合わせて延び、各桟の両端は直接または固定用の環状体を介して収容部41の一方端41aの内周面に固定される。紙またはプラスチックシートで形成する各桟の幅は、厚さとの関連において、格子体を比較的に硬い糞に押し付けたときに糞を切断するに十分な強度を呈し得る値に設定するが、最低限の幅よりも十分に大きい幅とすれば、格子体のネットが本来有する糞との大きい接触面積をさらに増大し得るから、ネット部の糞に対する保持力、捕捉力が顕著に向上する。 【0041】 この第4の実施例においては、収容部41は図示の箱形のものに代えて図1の筒状の紙コップとすることも可能であり、ネット部42はその場合図1のネット部12と同様に円形とし、格子体の縦桟42aと横桟42bを支える環状体を紙コップの開口端内周に嵌め込むようにする。収容部41はまた、箱形とした場合には図4と図5の第2、第3の実施例に示した折り畳み可能なもの、テーパ形として重ね合わせ可能としたもの、のいずれを採用しても良いが、図6に見られるように通常の箱形としても良いことは勿論である。いずれの場合にも、図6に示すように望ましくは一側面を開放した蓋部43を用意して、地面等の糞排泄面に押し付けて糞を取り込んだ収容部41のネット部42と地面との間に開放側面の側から蓋部43を挿入して開口41bを閉じ、収容部41と蓋部43とを一緒に取り上げて廃棄処分にする。 【実施例5】 【0042】 図7はこの発明に係る第5の実施例を示し、この場合のペット用糞取り器50は収容部とネット部、更には蓋部の全てを連続して一枚の紙材またはプラスチック材のシートで形成し、使用時に各部分を折り曲げ、接合させて箱形の糞取り器とする。各部分の連続パターンは限定されるものではないが、図7の例では収容部の方形の底部51eを中心として各側面51a,51b,51c,51dを四方に延長させ、例えば一方の対の対向側面51a,51cの側縁に糊代51a’,51c’を一体形成し、他方の対の対向側面51b,51dの外方縁からは更にネット部52と蓋部53をそれぞれ延長させる。ネット部52はこの延長部分の内方をくり貫いて形成した方形の環状部12aにネット12bの四辺を接着して形成され、各側面51a‐51dを底部51eとの境界線に沿って折り曲げ、糊代51a’,51c’の例えば圧着性接着剤を介して接合した箱形の収容部に形成された開口を覆うってネット部52を折り曲げ、その三方の糊代52’を開口に挿入または接着する。蓋部53は糞の取り込み後にネット部52の上に被せ、フラップ53aで側面51bの外面に固定する。このようにこの実施例のペット用糞取り器50は使用前は一枚の平坦なシートの状態であるから、生産から販売、更には使用直前まで、如何に多数であっても極めてコンパクトに維持される。 【0043】 上記の連続パターンは所望に応じて多様に変化し得るが、箱形収容部形成のための各側面部分は図示の糊代による接続以外に、各側面部分間をほぼ三角形の折り畳み部分で連続して形成しておくことも可能である。 【0044】 上記した実施例1ないし5のいずれにおいても、収容した糞の臭気を消すために消臭剤を用いることが有用である。実施例1の場合収容体11としての紙コップ内に紙袋等に封入した消臭剤を入れておくことが便宜であるが、市販の紙コップ使用のときは、袋に入れた消臭剤をネット部12の内面に、糞の取り込みと共に容易に離脱しうるように貼付しておいても良い。また、乾燥剤14と消臭剤を混合し、破砕可能な紙袋などに入れて蓋体13に添付し、取り込み前に糞に振り掛ける様にしても良い。 【0045】 この様に、この発明に係るペット用糞取り器10;20;30;40;50は請求項1記載の通り一方の軸線方向端11a;21a;31a;41aに開口11b;21b;31b;41bを有する有底筒状の収容部11;21;31;41;51と、収容部の開口に取付けて糞に押し付けたとき収容部内に糞を取り入れて保持するネット部12;22;32;42;52とを備え、収容部とネット部は紙またはプラスチックでなるものであるから、ペットの糞に直接触れる不快感を最小限にして糞を排泄面から確実に分離して収容でき、糞を直視することなく廃棄でき、安価で無公害の使い捨て可能なものとすることができる。 【図面の簡単な説明】 【0046】 【図1】この発明に係るペット用糞取り器の一実施例における各構成部分の分解斜視図。 【図2】図1の実施例の一構成部分をなすネット部の平面図。 【図3】図1の実施例におけるネット部の他の実施形態を示す平面図。 【図4】この発明に係るペット用糞取り器の第二実施例の分解斜視図。 【図5】この発明に係るペット用糞取り器の第三実施例の分解斜視図。 【図6】この発明に係るペット用糞取り器の第四実施例の分解斜視図。 【図7】この発明に係るペット用糞取り器の第五実施例の展開平面図。 【符号の説明】 【0047】 10;20;30;40;50 ペット用糞取り器 11;21;31;41;51 収容部 11a;21a;31a;41a 軸線一方端 11b;21b;31b;41b 開口 11c;41c;51e 底部 21f 折り畳み線 31d 軸線他方端 31e 底部フラップ 12;22;32;42 ネット部 12a 環状部 12b ネット 12c 中心領域 12d 周辺領域 13;23;33;43;53 蓋部 14 乾燥剤 42a 縦桟 42b 横桟
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| 【出願人】 |
【識別番号】501451554 【氏名又は名称】株式会社東海損保
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| 【出願日】 |
平成15年10月29日(2003.10.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081259 【弁理士】 【氏名又は名称】高山 道夫
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| 【公開番号】 |
特開2005−130738(P2005−130738A) |
| 【公開日】 |
平成17年5月26日(2005.5.26) |
| 【出願番号】 |
特願2003−368930(P2003−368930) |
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