| 【発明の名称】 |
動物の排泄物処理材 |
| 【発明者】 |
【氏名】石田 琢 【住所又は居所】宮城県角田市小坂字土瓜1番地 アイリスオーヤマ株式会社角田工場内
【氏名】吉田 雅弘 【住所又は居所】宮城県角田市小坂字土瓜1番地 アイリスオーヤマ株式会社角田工場内
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| 【要約】 |
【課題】吸収性材料に含有する消臭剤の色素や、木粉等の添加物が動物の毛や足裏等に付着しないようにし、また消臭剤の色素が表面に露見しても目立たないようにする。
【解決手段】吸収性材料に消臭剤を含有させた基材部と、該基材部の表面に被着する被覆材料に接着剤を含有させた被覆部とを有している。前記基材部の消臭剤は粉粒状の炭材とし、前記被覆部の接着剤は、炭材と同系色の黒色系接着剤とする。さらに詳しくは、前記基材部はベントナイトを主成分とし、これに木粉と粉粒状の木炭を添加したものであり、前記被覆部は、ベントナイトに黒色系接着剤を添加したものである。別の例として、前記基材部はペーパースラッジを主成分とし、これに粉粒状の木炭を添加したものであり、前記被覆部はパルプ粉に無機質黒色系接着剤を添加したものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吸水性材料に消臭剤を含有させた基材部と、該基材部の表面を被覆する被覆材料に着色剤を含有させた被覆部、とを有する動物の排泄物処理材。 【請求項2】 前記被覆部に含有する着色剤は前記消臭剤と同系色の着色剤であることを特徴とする請求項1に記載の動物の排泄物処理材。 【請求項3】 前記基材部に含有する消臭剤は炭材であり、前記被覆部に含有する着色剤は黒色系の着色剤であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の動物の排泄物処理材。 【請求項4】 前記基材部は、吸水性材料としてベントナイトを主成分とし、これに木粉と粉粒状の木炭を添加したものであり、前記被覆部は、被覆材料をベントナイトとし、これに黒色系着色剤を添加したものであることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の動物の排泄物処理材。 【請求項5】 前記基材部は、ベントナイト40%〜80%、木粉5%〜20%、粉粒状木炭1〜30%、から成ることを特徴とする請求項4に記載の排泄物処理材。 【請求項6】 前記基材部は、吸水性材料として紙材を主成分とし、これに粉粒状の木炭を添加したものであり、前記被覆部は、被覆材料を紙材とし、これに黒色系着色剤を添加したものであることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の動物の排泄物処理材。 【請求項7】 前記基材部は、主成分のペーパースラッジに粉粒状木炭1%〜30%を添加したものであり、前記被覆部は、パルプ粉に無機質黒色系着色剤と接着剤を添加したものであることを特徴とする請求項6に記載の動物の排泄物処理材。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、猫、犬など主として愛玩動物の排泄物処理材として使用される動物の排泄物処理材に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来から、猫、犬などの愛玩動物の排泄物処理として、いわゆる猫砂と称される吸水性材料を使用した排泄物処理材が知られている。この排泄物処理材は、排尿トレイ等の収納容器に多数敷き詰めておき、動物の糞尿等を吸収した排泄物処理材を除去・廃棄するとともに、新しい排泄物処理材を補充するようにして使用されている。このような排泄物処理材に使用される吸収性材料としては、ベントナイト、ゼオライト等の鉱物系や、パルプ、木粉、茶殻、おから等の植物系のものが多用されており、これらに必要に応じて殺菌剤、消臭剤、接着剤等が添加されている。また、排泄物処理材の構造も、単層のものや基材層と被覆層の二重構造としたものなどが知られている。 【0003】 一方、動物の排泄物からの臭気を軽減するため、前記吸収性材料に動物に無害なコークス粉、木炭粉等を添加したものが幾つか提案されている。例えば特許文献1には粒体状の炭化材料に、ベントナイト、CMC等の団塊生成材を添加・混合することで、炭化材料の表面をベントナイトで覆うようにしたペット用トイレ砂が開示されている。また特許文献2には、木粉と活性炭を、紙材等を継ぎ材にして水溶性糊料とともに混練し、粒状、シート状、フィルム状に成形乾燥した消臭処理材が開示されている。しかし、これらは個々の粒体炭化材料や粒体コークス等が団塊生成材や水溶性糊料で覆われるため、排泄物処理材の体積、重量が大きくなり、被覆層の厚さによっては粒体コークスの脱臭効果が薄れてしまうという問題がある。 【0004】 さらに特許文献3には、木粉を主成分とし、これに石灰、ベントナイト、バインダー、木炭粉等を添加したペット排泄物処理材が開示されている。しかし、この排泄物処理材は木粉を主成分としているため、造粒工程が複雑で高コストであり、しかも造粒物に含まれる木炭粉の色素が動物の毛や足裏に付着し、床や壁を汚したり、造粒物から遊離した木粉が収納容器の周辺に散乱したりする問題がある。しかも、黒色の木炭粉が点状又は斑模様に露見することもあり、外見が悪くなるという問題もある。 【0005】 またさらに、特許文献4には製紙スラッジにクエン酸、琥珀酸、りんご酸等の消臭剤溶液を含浸させた排泄物吸収剤が開示されている。しかし、これら消臭剤溶液は経時的に脱臭効果が薄れてくるという問題や、製紙スラッジに消臭剤溶液を含浸させた後、水分調整を行う工程が必要である等の問題がある。 【0006】 【特許文献1】特開平8―47352号公報 【特許文献2】特開平3―191729号公報 【特許文献3】特開2000―135036号公報 【特許文献4】特開2000―116264号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 本発明は、木炭、コークス等の消臭剤を吸水性材料に含有させた場合に生じる種々の問題点を解決するために提案されたものである。即ち本発明は、吸水性材料に含有する消臭剤の色素や、木粉等の添加物の遊離物が動物の毛や足裏等に付着しないようにし、周辺の床や壁等が汚れることがないような動物の排泄物処理材を提供することである。 【0008】 また本発明は、吸水性材料に消臭剤を含有しても、その色素によって外見が損なわれることがないようにし、しかも、脱臭剤の脱臭効果を有効に維持させ、消臭性、吸水性、保形性等にも優れ、使用済みのものを安全に廃棄処分できるようにした動物の排泄物処理材を提供することである。さらに本発明は、原料コストや製造コストが低廉であり、安価な動物の排泄物処理材を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記課題を解決するため、本発明の動物の排泄物処理材は、吸水性材料に消臭剤を含有させた基材部と、該基材部の表面を被覆する被覆材料に着色剤を含有させた被覆部、とを有していることを特徴とする。 また本発明の動物の排泄物処理材は、前記被覆部に含有する着色剤が前記消臭剤と同系色の着色剤であることを特徴とする。 さらに本発明の動物の排泄物処理材は、前記基材部に含有する消臭剤が炭材であり、前記被覆部に含有する着色剤は黒色系の着色剤であることを特徴とする。 【0010】 本発明において基材部を構成する吸水性材料とは、動物の排尿を吸収するものであれば特に限定されるものではない。例えば、無機質材としてベントナイト、ゼオライト、クリストパライト、セピオライト、軽石、等の鉱物系粉体があり、有機質材としてパルプ粉、ペーパースラッジ、木粉、茶殻、おから、等の植物系粉砕物があり、さらに合成有機質材として、架橋型ポリアクリル酸ナトリウム、澱粉-アクリル酸ナトリウムのグラフト重合体、ビニルアルコールとアクリル酸の共重合体等の吸水性樹脂材がある。これら無機質吸水性材料、有機質吸水性材料又は合成有機質吸水性材料は、単独で又は二種以上組み合わせた混合物が使用される。 【0011】 前記消臭剤としては、活性炭、活性アルミナ、酸化チタン、シリカゲル等が使用できるが、ここでは主として粉粒状の木炭、ヤシ殻炭、籾殻炭等の炭材が使用され、特に木炭が安価に安定して入手できる。これらは微粒子に加工しやすいため吸水性材料との混和性も良く、アンモニア等の揮発性臭い分子の吸着性にも優れている。炭材の粉粒度は吸収性材料との混和性、造粒性、水に流したときの分散性等を考慮して、できるだけ小さくすることが好ましく、特に限定されるものではないが、0.1mm〜2.0mmのものが使用される。 【0012】 また前記基材部の表面に被着される被覆材料は、前記無機質吸水性材料、有機質吸水性材料又は合成有機質吸水性材料の中から単独又は二種以上のものを任意に選択することができる。この被覆材料に含有させる着色剤(顔料、染料を含む)は、有機質又は無機質の着色剤が使用できるが、ここでは前記吸水性材料に添加される消臭剤と同系色の無機質着色剤が使用される。例えば前記消臭剤が黒色系の場合は黒色系着色剤であるカーボンブラック、ベンガラ等が使用され、消臭剤が白色系の場合は白色系着色剤である炭酸カルシウム、合成パール等が使用される。 【0013】 この被覆材料には、前記基材部の表面と結着させるための水溶性又はアルコール解離性の接着剤が添加される。水溶性接着剤としてはカルボキシメチルセルロース(CMC)、澱粉、コーンスターチ、ゼラチン等であり、アルコール解離性接着剤としてはヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)等である。被覆材料には、被覆部自体に消臭性をもたせ、前記基材部の消臭剤を補完する目的で、リン酸、水酸化ナトリウム、塩化カリウム等の無機質消臭剤を添加することもできる。 【0014】 被覆部の膜厚は、保膜性と、排尿の吸水性材料への吸収性を考慮し、できるだけ薄くすることが好ましく、1mm下とするのが好ましい。また、基材部の吸水性材料には、必要により殺菌剤、防腐剤、芳香剤、補完消臭剤等を添加することもできる。 【発明の効果】 【0015】 上述した本発明によれば、基材部の消臭剤を含有した吸水性材料の表面が、着色剤を含有する被覆部で覆われているため、吸水性材料に含有する消臭剤の色素や、木粉等の添加物の遊離物が動物の毛や足裏等に付着せず、動物が歩き回って周辺の床や壁等を汚すようなことがなくなる。 【0016】 また本発明によれば、被覆材料に着色剤を含有させることにより、基材部の吸水性材料に含まれる消臭剤やその他の添加物の色素が目立たなくなる。特に基材部の消臭剤と同系色とすることにより、消臭剤の色素が被覆部に露見しても目立たなくなり、外見的にも美麗で商品価値が高まる。この効果は、消臭剤に炭材を使用し、着色剤に黒色系を使用した場合に特に有効である。しかも本発明は、脱臭効果を有効に維持させ、消臭性、吸水性、保形性等にも優れ、使用済みのものを安全に廃棄処分することができる。 【0017】 さらにまた本発明によれば、入手が容易な安価な原料を使用し、既存の設備を利用して安価な排泄物処理材を製造することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 本発明の一つの実施形態によれば、前記基材部は、吸水性材料としてベントナイトを主成分とし、これに木粉と粉粒状の木粉を添加したものであり、前記被覆部は、被覆材料をベントナイトとし、これに黒色系着色剤を添加したものである。この場合、基材部は重量%で、ベントナイト40%〜80%、木粉5%〜20%、粉粒状の木炭1〜30%とするのが好ましい。排尿の吸収性を確保するためにベントナイトは40%〜80%必要であり、木粉は排泄物処理材の吸水性の補完、水に流したときの離散性、排泄物処理材の軽量化等のため5%〜20%添加される。木炭は十分な消臭効果を得るため1%〜30%添加される。被覆部のベントナイトに添加される黒色系着色剤は、基材部に添加される木炭粉量に応じた添加量とする。即ち、該木炭粉量が多くなると基材部全体が黒ずんでくるため、その黒色濃度に合わせた黒色系着色剤が添加される。 【0019】 このようなベントナイトを主成分とした排泄物処理材は、ベントナイトと木粉による吸水性能が優れ、木粉を添加した分、軽量化が図られる。 【0020】 本発明の別の実施形態によれば、前記基材部は、吸水性材料として紙材を主成分とし、これに粉粒状の木炭を添加したものであり、前記被覆部は、被覆材料を紙材とし、これに黒色系着色剤を添加したものである。主成分となる紙材としては、比較的安価に入手できるペーパースラッジが好ましく、これに上述と同じように粉粒状の木炭1%〜30%添加するのが好ましい。また被覆部の紙材は、基材部をできるだけ薄く覆うため、吸水性や保膜性に優れたパルプ粉(バージンパルプ)が使用するのが好ましい。この実施形態の排泄物処理材によれば、基材部、被覆部とも紙材を使用しているため、使用済みの排泄物処理材を水洗トイレに流すことができ、また焼却処分することもできる。 【0021】 本発明の排泄物処理材の製造方法は従来の製造方法で十分であり、最終形状が粒体状又はペレット状に成形される。一例として、上記ベントナイトを主成分とする排泄物処理材を製造する場合、まず乾燥・粉砕処理した粉状のベントナイトを粉状(平均粒度20μm以下)と、細かく粉砕した木粉(平均粒度250μm以下)と、粉砕して粉状にした木炭(平均粒度100μm以下)をミキサーに投入し、適度の水分(20%〜30%程度)を加えて攪拌する。その混合物を回転式、振動式又は押出式の造粒機に投入し、所定粒径に造粒する(1次造粒)。次に該一次造粒物を二次造粒機に投入し、所定量のベントナイト粉とブラックカーボン等の黒色系着色剤の混合物を加えて再度造粒することにより、前記造粒物の表面に薄い被覆部が形成される(二次造粒)。その後、二次造粒物は乾燥機に搬入し、所定の水分量(10%以下)となるまで乾燥された後、品質検査を経て最終製品となる。 【0022】 また、前記紙材を主成分とする排泄物処理材の製造方法も基本的には上述と同じであり、ペーパースラッジと粉粒状の木炭の混合物を一次造粒した後、パルプ粉と黒色系着色剤の混合物により一次造粒物の表面を被覆するものである。 【実施例1】 【0023】 上記した製造方法により、基材部がベントナイト70%、木粉10%、木炭20%から成り、被覆部がベントナイトと黒色系着色剤から成る粒体状の排泄物処理材を得た。粒体は直径約3mm、長さ約7mmある。排泄物処理材の表面は濃い灰色を呈し、基材部に含有されている木炭粉の色素は外見に露呈していない。手で触っても基材部の木炭粉の色素が付着することがなかった。この排泄物処理材をトレイに敷き詰め、希釈されたアンモニア水を添加したところ、数分で臭いが感じられなくなった。また吸水性も良好であった。 【実施例2】 【0024】 上記した製造方法により、基材部として木炭10%、残部ペーパースラッジから成り、被覆部としてパルプ粉10%、CMC10%、黒色系接着剤5%、リン酸(脱臭剤)10%から成る粒体状の排泄物処理材を得た。粒体の大きさは実施例1とほぼ同じである。排泄物処理材の外見は濃い灰色で基材部に含まれている木炭粉の色素は外見に露呈しておらず、手に木炭粉の付着も認められなかった。またアンモニア水の吸水性、消臭性も良好であった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391001457 【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社 【住所又は居所】宮城県仙台市青葉区五橋二丁目12番1号
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| 【出願日】 |
平成15年9月4日(2003.9.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078259 【弁理士】 【氏名又は名称】西野 茂美
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| 【公開番号】 |
特開2005−80509(P2005−80509A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月31日(2005.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願2003−312799(P2003−312799) |
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