| 【発明の名称】 |
釣り用浮き |
| 【発明者】 |
【氏名】兒玉 泰明
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| 【要約】 |
【課題】魚釣りの仕掛けを、的確にポイントに落とし、また、釣り仕掛けを、魚に違和感を持たせずに水中へ持っていかせることと、魚が掛かった仕掛けを、水中より引き抜くときの、浮きに対する水中での抵抗を緩和させて、良好にそれを捕らえられる釣り用の回転する浮きを提供することを、その目的としている。
【解決手段】浮き本体(1)は、釣り用仕掛けに使用する。浮き本体の側面に、スクリュ−形状の反り(2、3)および捻り(a´−b´、c´−d´)を有し、空気中、水中において空気抵抗、水中抵抗を減少させ、浮きの方向性、直進性、潜行性を高めて浮のブレを無くし、また、釣り糸と浮き本体の摩擦を小さくし、糸通し孔に挿通する釣り糸の実質的な接触面積を減少させて、挿通性を円滑にし、浮の機能を最大限発揮する効率の良い回転浮きとする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 浮き1は、滑らかな反り(2、3)と、その反りに、捻りを併せ持つ、スクリュ−形状(図1〜図9)を特徴とした、空気中および水上、水中で回転する釣り用浮き。 【請求項2】 該浮き本体1の側面に、滑らかな凹形の反り(2、3)および鋭く、険しい凸形で、峯状の捻り(a´−b´)図4とやや緩やかな凸形で峯状の捻り(c´−d´)図5を有し、この反り(2、3)の滑らかな凹面部に当たる空気の流れる圧力および水の流れる圧力の作用で浮きが回転する、あらゆる釣りに用いられる釣り用浮きであって(図19〜図25)、 上記反り(2、3)は、仕掛けを的確なポイントに投入する場合、空気(風)の流れ圧力が、滑らかな反りの各表面に作用して該浮き1が回転し、空気抵抗(空気の流れ抵抗)を和らげて想い通りのポイントに仕掛けを投入できるとともに魚が仕掛けに掛かってから、水中に仕掛けを引き込ませる場合、魚に違和感を持たせないで仕掛けを沈めることと、魚の掛かった仕掛けを水中より引き抜く場合に、該浮き本体1の反り(2、3)の滑らかな凹面に、水の流れ圧力が作用し、該浮き本体1が水中抵抗(水の流れ抵抗)を和らげて回転するように成形されている浮き(例えば、水中に引き込まれる場合に右回転すれば水中から引き抜くときは逆回転する)。上記浮き本体1において、空気抵抗、水中抵抗およびブレを緩和させることができる反り(2、3)を施したことを特徴とした請求項1に記載の釣り用浮き。 【請求項3】 上記該浮き1の反り(2、3)の滑らかな凹面と険しい峯状(a´−b´、c´−d´)凸部の外形曲線を併せ持つスクリュ−形状(図4、図5)の反りと捻りの面積と形状は、反り2が大きく、反り3がそれよりも小としたとともに、螺旋形状に近いことを特徴とした請求項1および請求項2に記載の空中、水上、水中で回転する釣り用浮き。 【請求項4】 上記該浮き1の滑らかな反り2の形状は、楕円形に似た形であって、上記反り2の凸部間隔(A´)図3は、中間部分が広く、上部頂点(a)方向および下部頂点(b)方向へ遠ざかる程、図3の間隔(A´)は狭くなるが、この間隔(A´)は上部頂点(a)付近になるにしたがって、緩やかに外形曲線(螺旋)を描きながら頂点(a)となり、また、下部頂点(b)付近になるにしたがい、上部頂点(a)付近より鋭く、険しい外形曲線(螺旋形状)を描きながら頂点(b)となるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3に記載の釣り用浮き。 【請求項5】 上記該浮き1の滑らかな反り2の楕円状凹面の深さ(C´)図7は、該浮き1の(a−b)間(図2、図3)に於いて、上部頂点(a)方向および下部頂点(b)方向へ遠ざかる程、図4の外形曲線凸部(a´−b´)に対して段々と浅くなるが、図6および図7の断面図に示すこの下部頂点(b)付近の外周(外形曲線)からの深さ:距離(C´)は、上部頂点(a)付近の外周(外形曲線)からの深さ:距離(C´)に対してのそれよりも大としたことを特徴とした請求項1〜4に記載の釣り用浮き。 【請求項6】 上記該浮き1の滑らかな反り2、3の形状は、楕円形に似た形で、上記反り3の凸部間隔(B´)図3は、中間部分が広く、該浮き1の(c−d)間において、上部頂点(d)方向および下部頂点(c)方向へ遠ざかる程、間隔(B´)図3は狭くなるが、この間隔(B´)は、上部頂点(d)付近になるにしたがって、険しく外形曲線(c´−d´)図5を描きながら頂点(d)となり、また、下部頂点(c)付近なるにしたがい上部頂点(d)付近より緩やかな外形曲線(c´−d´)を描がきながら頂点(c)となるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5に記載の釣り用浮き。 【請求項7】 上記該浮き1の図8および図9の断面図に示す反り3の滑らかな凹面の深さ(D´)は、上部頂点(d)方向および下部頂点(c)方向へ遠ざかる程、浅くなるが、この反りの上部頂点(d)図3付近の深さ(D´)は、下部頂点(c)付近のそれよりも大とした請求項6に記載の釣り用浮き。 【請求項8】 上記該浮き1の中心部分に、頂部(d)から低部(b)にかけて道糸(釣り糸)を挿通するための貫通孔10(図27)を形成し、この貫通孔10内にセンタ−パイプ(5)を固着し、このセンタ−パイプ(5)の下部分と上部分に、適度の間隔を持たせたフリ−回転リング(6、7)を挿入し、前記該浮き(1)の頂部分に、接触部材(9)を嵌着させた環状金具(13)と低部分に接触部材(8)を嵌着させた錘兼用の環状金具(12)を固着させた請求項1〜請求項7に記載の空中、水上、水中で回転する釣り用浮き。(図26、図27) 【請求項9】 上記該浮き1の低部(b)付近に、環状の金具(4)を備えた浮力調整用錘(14)を固着した請求項1〜請求項7に記載の空中、水上、水中で回転する釣用浮き。(図10〜図18) 【請求項10】 上記該浮き1の貫通孔10に、挿通する道糸(釣り糸)の変わりに固体シャフト(11´´)を挿入したことを特徴とする請求項1〜請求項8に記載の空中、水上、水中で回転する釣り用浮き。(図30)
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本願発明は、釣り用浮きおよび該浮きの反りと捻りのスクリュ−形状によることでの浮きに対する空気抵抗(風の流れ抵抗)、水上および水中抵抗(水の流れ抵抗)を減少する浮きならびに該浮きの製造方法、詳しくは、色々な材質、大きさ、形状の浮きに適応できる反りの形状を有する浮きに関する。 【0002】 また、この該浮き1は、空中、水上、水中に於いて用いられる釣り具であって、該浮き本体(1)の側面に凹状の滑らかな反り(2、3)と凸状の鋭く、険しい峯状の捻り(a´−b´、c´−d´)を施してある設計形状を備え、空気抵抗:風抵抗(空気の流れW)および水上ならびに水中での水流抵抗(水の流れV、V´、V´´)の作用で、該浮き本体(1)が回転し、各抵抗を減少させることができる浮きに関する。 【0003】 さらに、仕掛けを投入する時の空中および魚信(あたり)があった場合の該浮きの水中での潜行状態の道糸(釣り糸)を、接触部材:ラインガイド用リング(8、9)と、フリ−回転リング(6、7)により、貫通孔内(10)をスム−ズに滑らせ、かつ該浮き本体(1)に浮力調整がなされた錘部と方向性・直進性・進行性・潜行性の向上・ブレ防止に必要な錘(浮きの重心の調整がなされた錘)と反り及び捻りを備えた浮きに関する。 【0004】 また、針に掛かった魚に、仕掛けを違和感無く水中に引き込ませることができるとともに、仕掛けを水中より引き抜く場合にも水中での水の流れの作用により、該浮き本体1が回転することで、水中での抵抗が減少され、浮き本体のブレも無くなり、スム−ズに引き抜くことができる浮きに関する。 【0005】 これらの技術分野において、空中・水上・水中等で、浮きが回転し、各抵抗減少を高め、的確なポイントに仕掛けを投入でき、かつ魚信(あたり)があった場合には、それを良好に捕らえられる釣り用浮きおよび反りと捻りを備えた該浮きのスクリュ−形状の回転する浮きに関する。 【0006】 【従来の技術】 近年、魚釣り用のさまざまな道具が新しく開発されたり、不便な箇所が改良されたりしている。このことは、釣り用浮きでも同じである。釣り用浮きの一種に、水面に浮かせて魚信をみるあたり浮きがある。また、従来の遊動仕掛け等の浮きとしては、浮き止めが付いた道糸を挿通できる貫通環(環状の金具4に似た物を使用したタイプ)を浮きの下に取り付けた浮きおよび貫通孔(10,10´)を有する浮き等のさまざまなサイズ、形の浮きが用いられている(図28参照)。 【0007】 かかる浮きは、その貫通環および貫通孔(10、10´)に釣り糸を挿通して、上下の浮き止め等によって係止されてなり、この浮き止めの間をスライドすることができるように、釣り糸(11、11´)に取り付けられて使用される物である。 【0008】 また、別の浮きとして、道糸(釣り糸)に浮き止めを付けずに、水面下に仕掛けを沈める俗にスルスル釣りと呼ばれる全遊動釣りに使用される浮きがある。この全遊動用の浮きの中には、例えば全長25〜60mmのふかせ浮き(俗称)といった、比較的小型の中通し浮きがある。なお、全遊動釣りには、例えば海釣りの際に、浮き止めのない道糸の先に、ハリスを介して結ばれた餌付きの釣り針を、海面付近から海底付近まで沈めていく釣り方である。これは、釣り棚を固定した固定仕掛け釣りに比べて、深さ方向の広域にわたって魚信を探れる利点がある。 【0009】 また、従来、浮きの形状により空気抵抗・風抵抗、水の抵抗を減少させるいくつかの技術は、ドングリ状浮きの下部《図28(a)、図28(b)参照》の側面に少しの切れ込みや、浮きの側面近くに穴の開いた形状等がある。また、棒状浮き等の側面に、細かい線状の縦筋形状等を施してある釣り具としては、種々の物が市販されている。 【0010】 更に、浮きのブレに対して、仕掛け投入時の空気中での浮きの方向性・直進性、水中に引き込まれたときの浮きの潜行性、直進性、及び水中より魚と仕掛けを引き抜くときの、浮きに対する、水の流れ抵抗による浮きのブレを減少させる技術は、浮きの表面に、ゴルフボールのように凹の形状を施したものはあった。(例えば、特開平10−262528号、特開平10−290653号、特開2001−88(P2001−88A)号公報参照)。 【0011】 図28は、従来手段に係る釣り用浮きの正面拡大断面図である。この図を参照して、従来の全遊動釣りタイプの浮きを説明する。図28において、1´は従来手段に係る断面円形のナツメ形状をした立て浮きタイプの釣り用浮きである。この釣り用浮き1´には、両端部を貫通して中通し孔10´が成形されている。従来、この中通し孔10´は、孔全長にわたり断面積が均一なストレ−ト孔である。孔径は、通常、φ2〜3mmである。図28の(a)図は、浮きの下部に少し切れ込み(1´a)が4箇所ほど正面、左右対称に施されたことを示す。浮き本体が、全長50mm位とすると、この切れ込み1´aの大きさは、長さ10mm、幅5mm程度の楕円に似た形をしている。図28の(b)図において、1´は浮き本体、ア・11は道糸、イはシモリ、ウはサルカン、エは仕掛けの糸落ち速度を調整するガン玉(錘)、オは釣り針、カは水面、サは浮き止め、シは付け餌、スはハリスである。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述のような従来のこの種の成形釣り具は、いずれも、空気の流れ抵抗(空気抵抗:風の影響)、水上、水中抵抗(水の流れ抵抗:水流)、浮きの潜行性能、まして、浮きのブレ、方向性、直進性、更に、成形浮きを水中から引き抜くときの、水の流れによる引き抜き抵抗および浮き本体のブレ等、さらに、釣り糸を挿入した貫通孔(10、10´)に対する、釣り糸の接触摩擦はなかなか無くすことはできないという問題点があった。 【0013】 なお、上記問題を解決すべく、空気抵抗、風抵抗による浮きの方向性、直進性、および浮きのブレ、更に魚が水中に仕掛けを引き込んだときの水中での浮きの水中抵抗、ならびに浮きの潜行性、直進性、および浮きのブレ、また、水中より魚と仕掛けを引き抜く時の浮きの引き抜き抵抗は、ドングリ状およびナツメ状浮きでは、その浮きの下部に一部分だけ削りを施したり(図28参照)、棒状浮きの場合は、その浮きの上下側面帯に縦筋形状を施したりして、空気抵抗および水中抵抗を減少させている技術もある。さらに、球状浮き表面には、ゴルフボ−ルのような小さな凹面を設けたりして、浮きの潜行性、方向性、直進性をもたせ、ブレを小さくしようとする技術も考えられているが、上記問題は解決されていない。また、(図28)の釣り糸(11´)が貫通孔内(10´)で撓むことは、結局、貫通孔内(10´)との接触により、釣り糸と浮きの摩擦抵抗の減少という課題は解決できていない。 【0014】 【発明の目的】 そこで、本願発明は、このような問題を解決するようなされたものであり、図19〜図25において、浮き本体(1)の側面にスクリュ−形状の凹形で滑らかな反り(2、3)及び凸形で険しい峰状の捻り(a´−b´、c´−d´)を施すことで、空気の流れ(W)、水の流れ(V、V´、V´´)の作用の力が凹形の滑らかな反り(2、3)の部分に作用し、浮き本体(1)を、空気と水の流れ作用の力で、(S、S´、S´´)方向へ回転させることにより、空気抵抗・風抵抗および水中抵抗を減少させることと、浮きのブレをなくすことを目的としている。 【0015】 さらに、該浮き本体(1)の上下部に、接触部材(8、9)およびフリ−回転リング(6、7)を施すことと、該浮き本体の貫通孔部分に、釣り糸の代わりとして固定シャフト(11´´)を設けることで、釣り糸(11)の捻れと、貫通孔(10)内の接触抵抗を減少することができることを目的としている。 【0016】 また、(図10)において、ナツメ浮き状の浮き本体(1)の下部に、釣り糸(11)の捻れ防止を設けた図13の貫通環(4)を施すことにより、釣り糸(11)と浮き本体1との捻れを無くすことができる。 【0017】 また、図25の棒状浮きに対しても、浮きの下部に貫通環(4)等を設けることにより、十分対応できるものである。しかも魚信があった場合には、通常の浮きと同様に、良好にそれを捕らえられる釣り用浮きおよび該浮きに反りと捻りを施したスクリュ−形状の浮きを提供することを、その目的としている。 【0018】 【課題を解決するための手段】 請求項1記載の本願発明は、浮き1の側面に、滑らかな反り(2、3)と、その反りに捻りを併せ持つ、スクリュ−形状(図1〜図9)を特徴とした、空気中および水上、水中で回転する釣り用浮きである。 【0019】 上記の反り2、3は、該浮き本体(1)の下部(a−d)間、上部(c−d)間の側面に、数ヶ所、切削加工または型枠加工(成形材料を浮き本体成形金型に流し込む方法)されたスクリュウ−形状である。また、その反りは凹型の反り(2)、(3)とした。 【0020】 さらに、該浮き本体の下部(a−b)間、上部(c−d)間の側面に、数ヶ所、切削加工または(型枠加工)されたスクリュ−形状の凸型の峰部捻り(a´−b´)、(c´−d´)を設けたものである。 【0021】 さらに、該浮き本体の上下部に、環状金具(12、13)を接着剤で固着し、フリ−回転リング(6、7)を挿入してから、接触部材(8、9)を接着剤で固着したものである。 【0022】 上記請求項1〜請求項10記載の反り(2、3)、捻り(a´−b´、c´−d´)およびフリ−回転リング(6、7)、接触部材(8、9)ならびに環状の金具(4)、固体シャフト(11´)は、浮きに対し適当な位置に切削加工を施し、付設することが可能であるが、後記する理由により、該浮き本体(1)に対しては、反り(2)と捻り(a´−b´)は浮き本体の下部三分の二程度、反り(3)と捻り(c´−d´)は浮き本体の上部三分の一程度の部分が効果的である。 【0023】 また、他形状の浮きでは、その形状に合わせて反りを加工することが効果的であり、この釣り用浮きは、適正に回転する浮きであれば、その種類、材質、形状、大きさなどは限定されない。例えば、浮きの形状には、ナツメ形状、ドングリ形状、流木形状などが挙げられる。使用される釣り糸の素材や太さならびに釣り糸の代わりに使用する固体シャフト(11´´)の素材や太さなどは限定されない。ただし、貫通孔(10)内に遊挿できる太さでなければならない。 【0024】 請求項8および請求項9に記載の発明は、浮き1が、空気中および水中で適正に回転するということに於いて、錘と兼ねた環状金具(12)または環状リング(14)を浮の下部に嵌着させて、重心を浮きの下部へ持っていくということで、直進性、潜行性の向上を図り、浮きのブレを防止できる。 【0025】 そこで、空気中では、該浮き本体がスム−ズに回転し、浮きに対する空気抵抗を減少させて仕掛けを的確なポイントへ投入でき、水中では、浮きの水中抵抗を減少させて仕掛けの潜行を高める。さらに、空気中および水中での浮のブレを無くし、方向性、直進性、潜行性を増すことができる。なお、浮きをスム−ズに回転させる為の反り(2、3)と捻り(a´−b´、c´−d´)を浮き本体(1)に施してあることで、回転しながらの直進性を保つことができることを特徴とする。 【0026】 【作 用】 普通使用される従来の中通し浮き等は、風および水流の影響を受けやすいく、浮きの直進状態、潜行状態、ブレ状態等に変化が生じる。そこで、請求項8記載の如く、貫通孔(10)を施した中通し浮きにあっては、フリ−回転リング(6、7)が設けてあることにより、釣り糸(11)と該浮き本体(1)とは、上部リング(7)と下部リング(6)の内側で点接点として接触する。なお、該浮き本体(1)の反り(2、3)および捻り(a´−b´、c´−d´)が道糸(釣り糸)を鉛直軸として回転しようとする大きな慣性モ−メントをもつため、この慣性モ−メントが、風の影響で浮きの回転ブレ等を起こそうとする状態による遠心力のアンバランスに対抗して、該浮きを鉛直に近い位置で安定した回転を維持するように働く。 【0027】 また、鉛を兼ねた環状の金具(12)が施されているので直線的に進行するので接触抵抗が小さくなり、釣り糸との摩擦が減少されることで、該釣り糸(11)に沿ってスライドしやすく、スム−ズな回転が得られるという利点を有する。 【0028】 請求項1〜請求項8に記載の発明によれば、上記構成された回転する該浮き本体(1)を釣り用仕掛けに装着し、投入しようとするポイント(場所)へ投げたとき、空中での空気抵抗(空気の流れ):風抵抗(風の流れ)を受ける。 【0029】 また、好みのポイントにこの仕掛けを投入した場合では、水上・水中での水の抵抗(水流:水の流れ)が係ってくる。これらの抵抗(空気の流れW、水の流れV、V´、V´´)の反作用の力が、スクリュ−形状をした数カ所の捻り(a´−b´、c´−d´)が施してある凹型の反り(2、3)に働くことにより、今までの浮きよりも、浮き本体に係わる空気抵抗(空気:風の流れ))を緩和させながら回転して直進し、想い通りのポイントに仕掛けを落とすことができる。 【0030】 また、そこのポイントに水の流れがある場合、落ちた浮きが水上に馴染んで正立した後、浮き本体の側面から水の流れを受けるが、その水の流れに逆らわずに浮きが回転しながら程よく水の流れに乗る。さらに、魚が、浮き本体1を取り付けた仕掛けを水中に引き込んだ場合に、浮き本体が引き込まれる勢い(水の流れV´)で回転する為、浮きに対する抵抗を減少することができる。 【0031】 その結果、魚に違和感を持たせないように、仕掛けを引き込ませることができるとともに仕掛けを引き抜く場合にも、浮きに対する水中抵抗(水の流れV´´)が緩和されて、釣り糸および釣竿に余計な負担をかけずに魚を取り込める。 【0032】 さらに、該浮き本体(1)に施した貫通孔(10)に対しては、浮き本体(1)の上部および下部に設けた、フリ−回転リング(6、7)が、釣り糸(11)および浮き本体(1)と適度なギャップを保っている為、釣り糸とフリ−回転リングは、点に近い接触となり、接触抵抗も少なく摩擦も小さいので、釣り糸(11)を中心として安定したスム−ズな回転を維持するように働く。 【0033】 その結果、この発明の釣り用浮きは、いろんな釣り方に適応し、初心者でも、風の影響をあまり気にせずに、思い通りのポイントに、仕掛けを落とすことができる。 【0034】 さらに、水の流れのある場所の水上では、その水の流れで浮きが回転し、水の流れに程よく乗り、浮きの水中部分の水流抵抗を軽減できる。また、魚に違和感を持たせないように仕掛けを引き込ませることができるとともに、魚の掛かった仕掛けを水中から引き抜くときにも、細いハリス(釣り糸)や釣竿の性能に集中でき、釣果も増え、対象となる魚種も増やすことができる。 【0035】 特に、この反りと捻りを併せ持つスクリュ−形状は、滑らかな反りの表面形状および反りの数量を、遠投したい場合、また、風の強さ・水の流れの強さで、変化させて浮きに形成することができ、浮きの大きさ、形状等に限定されること無く色んな仕掛けに使用できる。 【0036】 請求項9に記載の発明によれば、該浮き本体(1)が、浮き本体(1)に取り付けた一体型環状リング(14)の貫通環(4)の芯(4´)を中心として回転する。 【0037】 更に、環通環(4)を用いたタイプの浮きでは、該浮き本体(1)の下部に設けた貫通環(4)の芯(4´)は錘と兼ねた環状リング(14)と適度な間隔(17、18)を持たせてあり、また、環通環(4)と釣り糸(11)も間隔(16)があるため、スム−ズなスライドと回転が得られ、該浮き本体(1)が釣り糸(11)に対し鉛直に近い状態で安定した回転を維持するように働く。 【0038】 また、該浮き本体(1)に施した貫通孔(10)に対しては、浮き本体(1)の上部および下部に設けた、フリ−回転リング(6、7)が、釣り糸(11)および浮き本体(1)と適度なギャップを保っているので、接触抵抗も少なく、摩擦も小さいので、釣り糸(11)を中心として、安定したスム−ズな回転を維持するように働く。 【0039】 その結果、この発明の釣り用浮きは、空気中では、風に影響されずにスム−ズな回転をしながら直進し、好みのポイントに投入できる。また、水上では、水の流れに影響されずに程よく回転しながら水の流れに乗り、水上を移動する。 【0040】 なお、仕掛けが水中に引き込まれた場合は、その仕掛けの引き込まれた勢い(水の流れ)で浮きが回転し、水の流れの抵抗を緩和して、違和感無く魚に引き込ませることができる。さらに、魚が掛かった仕掛けを引き抜く場合は、魚と仕掛けを引き抜くときの水の流れ抵抗が、釣り糸(道糸、ハリス)および釣竿に係ってくるが、浮き本体が、その水の流れで回転すると、水の流れ抵抗を緩和でき、上記釣り糸および釣竿への重量負担を軽減でき、釣り糸および釣竿の性能を最大限に発揮できるようになる。 【0041】 その結果、釣果も増え、対象となる魚種も増やすことができる。なお、上記の反りや捻りの大きさ、深さ、数、配置および浮きの大きさ、形状、錘の重さを考慮して浮きのブレを無くし、飛距離や直進性、潜行性、を向上させるように設定するのが好ましい。 【0042】 請求項9記載の如く、環付き浮きにあっては、貫通環(4)に釣り糸(11)を挿通せしめた際に、この該釣り糸(11)に対し、該貫通環(4)がこの環の芯(4´)を中心にフリ−に回転することとなり、これにより該釣り糸(11)と該浮き本体(1)との捻れが無くなるため、釣り糸に絡むことなく、該釣り糸(11)に沿ってスライドしやすく、また、スム−ズな回転が得られるという利点を有する。 【0043】 請求項10に記載の発明は、図30に示すように、挿通する釣り糸の代わりに固体シャフト(11´´)を挿入し、該浮き本体の貫通孔10と固体シャフトの間隔およびシャフトに固着したガイドリング(8´、9´)と浮き本体に固着したガイドリング(8、9)の間隔を適当に保たせ、固体シャフトを中心としてスム−ズな回転を確保できるようにした。この結果、水深の浅い棚でのつり方に使用する釣り用浮きで、ハリスの長さを調整できる固定タイプの回転する浮きとした。しかも魚信(アタリ)があった場合に、魚のアタリ(魚信)を速く、的確に捕えて、手返しの回数も増える。このことで、より多くの釣果を得られるという利点を有する。 【0044】 また、請求項10に記載の発明によれば、釣り糸(11)が、貫通孔(10)内部でからむことを簡単に解消できる固定浮きであり、水中の表層部に近い棚の魚に対して使用する仕掛け(メジナ等を表層部に浮かせて釣る方法)で、該浮き本体(1)の貫通孔内に固体シャフト(11´´)を挿入することにより、浮き本体をスム−ズに回転することとし、仕掛けを投入した場合、空気中、水上、水中でこのシャフトを中心として回転するので、釣り糸の絡みを心配しなくても良い利点を有する。(固定シャフトの上下部の貫通孔16´にサルカンを連結使用してもよい) 【0045】 その結果、ビギナ−(初心者)でも、固定方式の浮きで、魚信を良好に捕らえることができる。なお、前述したように釣り糸(道糸)の絡みを心配することなく、風の影響を緩和させ、想い通りのポイントに仕掛を投入できる。また、仕掛を魚が水中に引き込んだ場合にも、違和感無く引き込ませることができる。さらに、仕掛を水中から引き抜く場合にも水中抵抗(水の流れ)を緩和させながら、魚を捕らえることができる。その結果、初心者でも、釣果を増やすことができ、対象となる魚種も増やすことができる。 【0046】 よって、本願発明は、空気抵抗、風抵抗および、水中に仕掛けを勢い良く引き込まれているときの水中抵抗、更に、水中より魚と仕掛けを引き抜くときの引き抜き抵抗を、一段と和らげる手段と、空気中及び水中での浮きのブレを無くそうとする高度な設計形状を持つ手段とを備え持った、回転する浮きを提供することにより上記課題を解決したものである。 【0047】 【発明の実施の形態】 発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。なお、ここでは海釣り用のドングリ形状の浮きを例にとる。図1、図2は、この発明の第1実施例に係る釣り用浮きの拡大正面図である。図3は、この発明の実施例に係る釣り用浮きの拡大背面図である。図4は、第1実施例に係る釣り用浮きの底面図である。図5は、第1実施例に係る釣り用浮きの平面図である。図6は、第1実施例に係る釣り用浮きの断面(→A)方向を示す図である。図7は、図6のA−A断面図である。図8は、第1実施例に係る釣り用浮きの断面(→B)方向を示す図である。図9は、図8のB−B断面図である。図10は、この発明の第1実施例に係わる釣り用浮きの下部に、環状の金具4のみ(市販の参考品で、製造元 株式会社ウメズさんの製品番号1115F極細足軽量タイプ等を使用し、ガン玉の錘で、浮の浮力を調整する。)を取り付けた浮きで、貫通孔(10)を施していないタイプの拡大正面図である。図11は、図10の浮きの底面図である。図12は、この発明の第1実施例に係わる釣り用浮きの下部に、浮力調整された、錘を兼ねた金具14(市販の参考品で、製造元 株式会社ウメズさんの製品番号1124Fカン付円スイ用タイプ等を使用すると良い。)を取り付けた浮きで、貫通孔(10)を施していないタイプの浮きの底面図である。図13は、この発明の第1実施例に係わる釣り用浮きの下部に、錘を兼ねた金具(14)の拡大断面図である。図14は、この発明の第1実施例に係る釣り用浮きで、貫通孔(10)を施していないタイプの浮きの平面図である。図15は、環状金具(4)を取り付けた浮きの断面(→A)方向を示す図である。図16は、図15のA−A断面図である。図17は、環状金具(4)を取り付けた浮きの断面(→B)方向を示す図である。図18は、図17のB−B断面図である。図19〜図24は、この発明の第1実施例に係る釣り用浮きの使用状態を示す図である。図25(a)〜図25(c)は、回転する浮きの食い込み時および引き抜き時の第1実施例を示す棒状浮きの図面である。図26は、ナツメ浮き等で、この発明の第1実施例に係る釣り用浮きの内部実施例を示す縦断面図である。図27はドングリ浮き等で、この発明の第1実施例に係る釣り用浮きの内部実施例を示す縦断面図である。図28(a)〜図28(b)は、従来のナツメ形状の浮きの縦断面図および従来手段に係る釣り用浮きの使用状態を示す断面図である。図29は、この発明の第1実施例に係る釣り用浮きの内部実施例を示す縦断面図で、浮の上下部に取り付けた環状の金具(12´、13´)に環状のラインガイド用リング8、9(接触部材)が一体に形成されているタイプの浮きである。図30は、この発明の第1実施例に係る釣り用浮きの内部実施例を示す縦断面図で、釣り糸の代わりに、固体シャフト(11´´)を挿入したタイプの浮きである。図31(a)〜図31(e)は、この発明の第1実施例に係る釣り用浮きの製造工程を示す説明図である。図32(a:平面図)、図32(b:底面図)は、この発明の第2実施例に係る釣り用浮きの上部および下部に、凸状の捻りNおよび捻りMを設けた図面である。図33(a)〜図33(c)は、この発明の第2実施例に係る釣り用浮きの上部および下部に、凸状の捻りNおよび捻りMを設けた浮きの正面図およびD−D断面図ならびにC−C断面図である。 【0048】 なお、該浮き本体(1)は、発砲性のウレタン樹脂等および木材等の軽量の材質、また合成樹脂等の重量を調整できる材質の材料から構成されてなる。上記貫通孔10は、浮き本体1の両端部を貫通して内部形成されている。貫通孔10内部のセンタ−パイプ5は、プラスチック等、金属等およびABS製のパイプである。固体シャフト11´´は、破損しにくい材質(プラスチック等、加工しやすい金属等が好ましい)を使用する。 【0049】 図1において、1は全遊動釣りおよび色々な釣りに使用される釣り用浮きであり、この釣り用浮き1は、この浮き本体1と、該浮き本体(1)の側面に、滑らかな凹状の反り(2、3)と、鋭く、険しい凸状の捻り(a’−b´、c´−d´)と、この浮き1に内設された貫通孔10(図26、図27参照)と、プラスチック製、金属製およびABS製センタ−パイプ5と、道糸の滑りをさらに良好にする自滑性の高いアルミナ製等のフリ−回転リング(6、7)およびラインガイド用リング8、9(接触部材:滑りリング)、さらに錘兼用環状金具12および環状金具13を備えていて、該浮き本体(1)を上部(図5)、下部(図4)から見るとスクリュウ−形状に切削加工することにより形成されてなる。 【0050】 また、該浮き本体の型枠(製造工程を示す図31のa意匠凹部23の2a、23の3a、24の2a、24の3a)を用いて合成樹脂等を流し込むという方法も考えられる。 【0051】 なお、図1の本実施形態において、該浮き本体(1)の側面に施された反り2,3は、上部六面、下部六面を有してなる。この反り2、3は、図3のそりの幅A´、B´および図7、図9のそりの深さC´、D´、ならびに、反りの大きさ、形状(色んな浮きに対して反りの面積を変化させることができる)、反りの数を、使用する浮きに対して変化させることで、その浮きを使用する環境(自然:風の影響、水の流れ)に適応した浮きを形成することができる効果が得られる。 【0052】 図27において、該浮き本体(1)には、その浮きの軸方向の両端部に貫通孔(10)が、貫通した状態に穿設されてなり、該貫通孔(10)は、内径が略同一の略円柱状に形成されてなる。 【0053】 図27において、センタ−パイプは、該貫通孔(10)の中心部分に該貫通孔の内径(接触面20)と同じサイズのプラスチック等および金属等(フリ−回転リングと接触するため磨耗の少ない材質のものを使用するとよい)のセンタ−パイプ(5)を嵌着せしめられてなる。 【0054】 さらに、図27において、該貫通孔(10)の内部には、捜着せしめられてなる該センタ−パイプ(5)の上下部に、接触部材としてのフリ−回転リング(6、7)が、該貫通孔の内周面に程良いギャップを持って挿入せしめられてなる。 【0055】 ここで、接触部材の該フリ−回転リング(6、7)は、図27に示す如く、楕円形のリング形状であるため、該フリ−回転リング(6、7)の内周面と釣り糸(11)と点で接触することなる。また、該フリ−回転リング(6,7)がベアリングの役目をするので、該浮き本体1は、スム−ズにスライドしながら(回転方向S、S´、S´´)方向に回転するという効果が得られる。なお、その該フリ−回転リング(6、7)の外周経は該貫通孔(10)の内径よりも若干小さく形成されている。 【0056】 また、該フリ−回転リング(6、7)は、図27に示す如く、該浮き本体(1)中心部の貫通孔(10)内部に適度なギャップを保つように内部形成されている。そこで、該フリ−回転リング(6、7)と該浮き本体(1)とは、点接点となるので、スム−ズな回転が得られるという効果がある。なお、本実施形態においてフリ−回転リング(6、7)の材質は、ガラス環、プラスチック環、金属環等(例えば表面にハ−ドクロムをメッキしたステンレス等または自滑性の高いアルミナ等の材質が好ましい)から製造なされてなる。 【0057】 さらに、該貫通孔(10)には、図27に示す如く、その上端部には上部環状のラインガイド用リング9(接触部材,滑りリング)と下端部には環状のラインガイド用リング8(接触部材,滑りリング)が取り付けられてなり、金具部材(12、13)に嵌着せしめられて取り付けられてなる。また、各々環状のラインガイド用リング8、9の内周面とも釣り糸(11)と点接点となる楕円形のリング状を有するので、糸すべりが良いという効果が得られる。 【0058】 また、該各々環状のフリ−回転リング部材(6、7)、または貫通孔(10)の上下端部の環状金具部材(12、13)に嵌着せしめて取り付けてなる該環状のラインガイド用リング8、9(接触部材,滑りリング)は、炭化ケイ素、シリコンカ−バイト、ハイアルミナ等の摺動性が高い材質より形成される。このことで、浮きが回転するときの糸滑りおよび餌の付いた仕掛けが水中に落ちていくときの糸落ち時の抵抗も小さくなる。 【0059】 さらに、該貫通孔(10)の上下端部には、図27に示す如く、各々環状の該金具部材(12、13)が取り付けてなり、該金具部材(12、13)は、該貫通孔(10)に嵌着せしめられたセンタ−パイプ(5)の外周と該金具部材(12)の内周面(19)及び該金具部材(13)の内周面(19)と嵌着せしめられて取り付けられてなる。 【0060】 また、該各々環状の金属部材(12、13)も、炭化ケイ素、シリコンカ−バイト、ハイアルミナ、真鍮等から製造されてなる。 【0061】 本実施形態の浮きは上記構成からなるが、次に、図1において、かかる浮きの切削加工での製造方法について説明する。まず、所謂ドングリ型の浮き本体(1)の側面に、捻り(a´−b´,c´−d´)を帯びた反り(2、3)を有する部分を掘削せしめる。また、反り(2)、(a´−b´)の長さは、反り(3)、(c´−d´)より長く、浮き本体(1)の三分の二程度を有する。 【0062】 また、該浮き本体(1)に中心部の貫通孔(10)を穿設せしめる。また、その貫通孔(10)の軸方向の長さより若干短くセンタ−パイプ(5)を切断せしめておき、この切断された該センタ−パイプ(5)を前記貫通孔(10)の内部に嵌着せしめる。 【0063】 また、該貫通孔内に嵌着せしめた該センタ−パイプ(5)の該浮き本体(1)の上下部に環状の金具(12、13)を嵌着せしめる。 【0064】 さらに、該センタ−パイプ(5)の上下部と該環状の金具(12、13)を嵌着せしめた後、適度なギャップを持たせるように微調整されたフリ−回転リング(6、7)を挿入せしめる。その後で、環状の金具(12、13)の端部に環状のラインガイド用リング(8、9)を嵌着せしめる。 【0065】 また、環状金具(12)における該金具の外周(21)部の幅と、長さおよび環状の金具(4)の付いた錘兼用の金具(14)の大きさを変えて、適度な重さにして加工し、嵌着せしめることで、浮きの重心を該浮き本体(1)の下部にもっていける。これにより、該浮き本体(1)の、空気中、水中での直進性、方向性、潜行、ブレ等に最適な効力を発揮できるよう製造できる。 【0066】 また、かかる該浮きの型枠を用いて、合成樹脂材等を図31の23bより流し込むという方法で、色々な材料等による成形浮きを製造することができる。ここで、図31に基づき、この発明の第1実施例に係る釣り用浮きの製造方法を説明する。なお、ここでは、射出成形による製造方法を説明する。図31(a)〜図31(e)は、この発明の第1実施例に係る釣り用浮きの製造工程を示す説明図である。予めセンタ−パイプの成形用金型(図外)の意匠凹部にABS製のセンタ−パイプ成形材料を注入充填して、センタ−パイプ5を射出成形しておく。 【0067】 次いで、この成形されたセンタ−パイプを、浮き本体成形用金型23,24の意匠凹部2a,3aに装着する。その際、図31(e)のように、任意の長さにしたセンタ−パイプ5と環状金具12a、13aとを、一体型にしたものを意匠凹部(2a、3a)に装着させる。 【0068】 続いて、浮き本体成形用金型23、24を嵌合し、意匠凹部2a、3a内に、注入口23bから浮き本体成形材料を注入・充填する。これにより、反りと環状金具12a、13aとが、一体化した浮き本体1が射出成形される。 【0069】 そして、これを浮き本体整形用金型(23、24)から脱型し、冷却し、その後に、環状金具(12a、13a)の端部に、フリ−回転リング6、7を挿入し、環状のラインガイド用リングを環着することで、釣り用浮き1が製造される。その結果、前述した効果を有する釣り用浮き1が、比較的少ない工程数で、しかも比較的容易に製造される。 【0070】 次に、図32および図33に基づいて、この発明の第2実施例に係る釣り用浮きを説明する。図32、および図33は、この発明の第2実施例に係る釣り用浮きの図33の平面図,図33の底面図および図33の拡大正面図、図33のC−C断面図、図33のD−D断面図である。 【0071】 図33に示すように、該滑らかな反り2に、凸峰状の捻り(M:数mm)を施した反り(2´)および該滑らかな反り3に、凸峰状の捻り(N:数mm)を施した反り(3´)が浮の上下端部に、施してあることを特徴とする釣り用浮きである。 【0072】 このことにより、該滑らかな反り(2、3)を施してある形状の浮きより、空気抵抗(空気:風を切って進む性能が高まる。)および水中抵抗(水を掻いて進む性能が高まる。)を、より一層、緩和させる効果を得る。 【0073】 さらに、図26に示すように、この第2実施例の釣り用浮きは、図28に示す従来手段の外形に似た、断面円形のナツメ形状をした浮き1´を有している。また、図26に示すように、この第2実施例の釣り用浮きは、図27に示す内部構造の断面のものと同じ、断面形状をした構造を有することができる。 【0074】 これにより、図33の浮きにも、上記浮きの形状の反り2´、3´と浮きの内部構造図26、図27が使用できる。これにより、この発明は、浮のタイプを選ばない。その他の構成、作用、効果は第1実施例から類推できるので、説明を省略する。 【0075】 【発明の効果】 上記の如き浮きにあっては、(図3、図7、図9)に示すように、反り(2)が浮き下部より上に向かって段々と変化する形状と成っていて、(図19)のように(T)方向へ仕掛けを投げたとき、空気の流れ(W)が、該浮き本体の反り(2)の部分に当たると、該浮き本体(1)が(S)方向へと回転することで、空気抵抗を緩和することができるという効果がある。 【0076】 また,該浮き本体(1)が回転する場合、釣り糸(11)を中心として、また、環状金具(14)の芯(4´)を中心として回転するが、釣り糸(11)が貫通孔(10)内部の上下部のフリ−回転リング6、7(接触部材)と点接点に近い状態として接触するため、釣り糸(11)と該浮き本体(1)に内部形成されたセンタ−パイプとの摩擦が小さくなるという効果がある(図26、図27参照)。また、環状金具(14)の芯(4)と釣り糸(11)との接触も、点接点に近い接触となり、摩擦が小さくなるため、釣り糸(11)に沿ってスライドしやすく、スム−ズに回転し、釣り糸に負担をかけないという効果ある。 【0077】 さらに、貫通孔(10)の内部に挿入してある接触部材6、7(フリ−回転リング)とともに、上下端部に環状の金具(12、13)に環状リング8、9を一体型に形成してせしめてある接触部材12´、13´も、該浮き本体(1)と点接点で接触しており、貫通孔(10)のセンタ−パイプ(5)との内面と釣り糸(11)との接触抵抗が少なくなり、スライドしやすく、スム−ズに回転するという利点を有する。 【0078】 また、該浮き本体(1)の嵌着せしめてある環状の金具(12)の幅と長さ(21)部を変えることで、重量バランスを調整できる。また、浮きの形状は、反り(2、3)の大きさを変化させたり、その反りの数を増やしたり減少したりすることで、最良の回転と最高のバランスを引き出すことができ、浮きの効率を最大限に発揮できるように持っていける利点を有する。 【0079】 特に、本実施形態においては、該浮き本体(1)に捻り(a´−b´、c´−d´)を施した反り(2、3)によって、空気中、水中における直進性、方向性、潜行性を高め、浮きのブレを的確に小さくし、また、金具(12)の重量を調整できることで方向性、進行性を増し、さらに、フリ−回転リング(6、7)と、該浮き本体(1)の上下部の環状のリング(8、9)により、該浮き本体がスム−ズなスライドと回転をなし、釣り糸(11)の破損も防止できる利点を有する。 【0080】 また、図23〜図25に示すように該浮き本体(1)は、上下部に反り(2、3)、捻り(a´−b´、c´−d´)を施してあり、このことにより、魚が、水中へ仕掛けを引き込んだ時と、水中から該仕掛けを引き抜くときに、水中抵抗が、魚および仕掛けに係ってくるが、この該浮き本体(1)の反り(2)により、水中抵抗《浮きの方向で水を掻いていく力》を小さくして、さらに、反り(3)により水抜け《浮きの進む方向に対して水の逆流抵抗》も小さくなり、釣り糸本来の弾力性能や釣り竿の性能を充分に発揮できる利点を有する。 【0081】 また、該浮き本体(1)の反り(2、3)、捻り(a´−b´、c´−d´)は表面部に切削せしめられてなるので、反りおよび捻りの形状や数量を容易に好みの数にすることができる。また、反り(2,3)の形状や数量を変えることができる為、型枠を用いて、合成樹脂等の材料で、浮きに合った形状に成形浮きが製造できる。さらに、センタ−パイプ(5)は貫通孔(10)に嵌着せしめてなり、また、環状のリング(8、9)は、フリ−回転リング(6、7)を挿入した後、嵌着できる。また、確実に該浮き本体(1)と金属等でできた環状リング(12、13)を金具面(21、22)に対して、浮き本体の上下部分に固着して取り付けることができることで、より強固となる利点を有する。 【0082】 さらに、本実施形態の該浮き本体(1)にあっては、反り(2、3)の部分は高精密性を求められるが、貫通孔(10)の作成、センタ−パイプ(5)の嵌着、フリ−回転リング6、7(接触部材)の挿入、環状のリング(8、9)(接触部材)の嵌着、環状の金具(12、13)の浮き本体(1)への取り付けは容易に製造することができ、安価に製造できるという利点を有する。特に、接触部材としての既存のリング(6、7)、センタ−パイプ(5)、環状の金具(12、13)を用いるものであり、これを、所望大、長さに加工して使用できるので製造コストを低減することができる。 【0083】 なお、本実施形態の該浮き本体(1)は、上記構成からなり、上述の効果を有するものであるが、本発明に係る浮きは、表面(側面)に、滑らかな反り(2、3)およびスクリュ−形状の捻り(a´−b´、c´−d´)を施し、空気抵抗、水中抵抗を軽減させて、浮き本体を回転させることにおいてなされるものであれば、上記機構に限定されるものではない。 【0084】 すなわち、該浮き本体(1)の反り(2、3)の数量において、上下部の反りを六面体にしたが、空気中の風の強さ、水の流れ具合により適宜設計変更可能であり、例えば、空気中の風の強い時、水流の速い場合、また、その風の方向、水の流れの方向が反対であっても、それぞれに合った反りの数、捻り具合(反対方向の反り、捻り)を変化させるということができ、本願発明の意図する範囲内である。 【0085】 また、接触部材として、請求項(8)記載の如くセンタ−パイプ(5)、およびフリ−回転リング(6、7)を採用する場合であっても、上記実施形態の取り付け方法に限定されるものではなく、適宜の取り付け手段を採用することができる。しかるに、貫通孔(10)の内面に、通嵌着せしめてなるセンタ−パイプ(5)と上下部の環状のリング(8、9)を環状の金具(12、13)に嵌着せしめてなる部分に、適度なギャップをもたせた内部に、フリ−回転リング(6、7)を納めることが好ましく、これにより、製造を容易に行いうるという利点を有する。また、請求項(8、9)記載の如く、このように、環状の金具(12、13)を採用するに場合にあっても、実施形態の如く、上下両端部に該リング部材(8、9)を設けることは必須の要件ではなく、貫通孔(10)の下部に環状の金具(12)のように重量を調整できるものであれば、リング(8、9)を嵌着するか、(図29)金具(12´、13´)のような一体型でもよいので、請求項(8、9)の発明の意図する範囲である。 【0086】 さらに、上記実施形態においては、リング部材(6、7)が貫通孔(10)内に挿入せしめられてなる、環状のリング(8、9)と具備するものゆえ、上記利点を有するものであったが(図29)に示すように環状金具(12、13)を有さないリング部材等であっても採用でき、かかる(図29)に示す如き浮きにあっても、請求項(8)記載の発明の意図する範囲内である。 【0087】 また、上記実施形態において、該浮き本体(1)が所謂ドングリ型の変形のものを例に取り説明したが、本発明において該浮き本体(1)の形態は、その他、略逆円錐形状等、種々のものを採用でき、要は、反り(2、3)、捻り(a´−b´、c´−d´)が形成されてなるものであれば、適宜設計変更可能である。 【0088】 以上の如く、本発明に係る浮きは、側面に滑らかな反りおよび捻りを数カ所切削せしめた形状により、空気抵抗および水中抵抗を減少することができる。また、貫通孔の内部に挿入せしめた釣り糸が、フリ−回転リング6、7および接触部材8、9と点で接触して、釣り糸(道糸)と浮き本体1との摩擦が小さくなるため、釣り糸に沿ってスライドしやすい。また、釣り糸の代わりに固定シャフト(11´´)を使用することで釣り糸の捻れを起こさずに回転させることができる。これにより、浮き本体1がスム−ズに回転することで、空気抵抗と水中抵抗を減少せしめて、浮き本体1のブレ等を無くし、浮きの方向性、直進性を高め、より適したポイントに仕掛けを投入できる。また、該浮き1が回転することで潜行性に優れ、魚に違和感を持たせずに水中に引き込ませることができる。さらに、水中より仕掛けを引き抜くときの引き抜き抵抗、および浮きの水中でのブレを緩和させることが出きる効果を有する。 【図面の簡単な説明】 【図1】回転する浮きの横向きの正面図である。 【図2】回転する浮きの縦向きの正面図である。 【図3】回転する浮きの実施例を示す背面図である。 【図4】回転する浮きを下から見た底面図である。 【図5】回転する浮きを上から見た平面図である。 【図6】回転する浮きの断面(→A)方向を示す図である。 【図7】回転する浮きの実施例を示す横断面図である。 【図8】回転する浮きの断面(→B)方向を示す図である。 【図9】回転する浮きの実施例を示す横断面図である。 【図10】環状金具(4)が付いた回転する浮きの正面図である・ 【図11】環状金具(4)が付いた回転する浮きを下から見た底面図である。 【図12】環状金具(4)と錘兼用金具(14)が一体に成形された回転する浮きを下から見た底面図である。 【図13】錘兼用の金具部の実施例を示す縦断面図である。 【図14】環状金具(4)が付いた回転する浮きを上から見た平面図である。 【図15】環状金具(4)が付いた回転する浮きの断面(→A)方向を示す図である。 【図16】環状金具(4)が付いた回転する浮きの実施例を示す断面図である。 【図17】環状金具(4)が付いた回転する浮きの断面(→B)方向を示す図である。 【図18】環状金具(4)が付いた回転する浮きの実施例を示す断面図である。 【図19】回転する浮きの仕掛けを(T)方向へ投入する実施例を示す図である。 【図20】回転する浮きの水面の位置での実施例を示す図である。 【図21】回転する浮きの仕掛けが水中へ引き込まれる時の実施例を示す図である。 【図22】回転する浮きの仕掛けを水中から引き抜く時の実施例を示す図である。 【図23】回転する浮きが水中に引き込まれたときの水の流れ方向と回転方向の実施例を示す図である。 【図24】回転する浮きを水中から引き抜くときの水の流れ方向と回転方向の実施例を示す図である。 【図25】回転する浮きの食い込み時および引き抜き時の実施例を示す棒状浮きの図 面である。 【図26】回転する浮きの貫通孔の内部実施例を示す縦断面図である。 (ナツメ形状) 【図27】回転する浮きの貫通孔の内部実施例を示す縦断面図である。(該浮き1:ドングリ形状) 【図28】従来の中通しナツメ型・ドングリ型浮きの実施例を示す縦断面図である。 【図29】回転する浮きの環状リング(8,9)と環状金具(12,13)を一体成 形した実施例を示す縦断面図である。(ドングリ形状) 【図30】回転する浮きの貫通孔内部を通る釣り糸(11)を固体シャフト(11´´)とした実施例を示す縦断面図である。 【図31】(a)〜(e)は、この発明の第一実施例に係わる釣り用浮きの製造工程を示す説明図である。 【図32】この発明の第2実施例に係る浮き図33の拡大正面図の上から見た平面図及び下から見た底面図の実施例を示す図である。 【図33】この発明の第2実施例に係る釣り用浮きの使用状態を示す拡大正面図および図33のD−D断面図・図33のC−C断面図である。 【符号の説明】 1 回転する浮き本体 1´ 従来の浮き 2 下部窪んだ反り(a−b)間 2´ 下部くぼんだ反り 3 上部窪んだ反り(c−d)間 3´ 上部くぼんだ反り 4 環状の金具 4´ 環状金具(4)と錘兼用金具とを連結する芯 センタ−パイプ 6 下部フリ−回転リング 7 上部フリ−回転リング 8 下部環状のラインガイド用リング(接触部材,滑りリング) 8´ 固体シャフトに固着させたリング 9 上部環状のラインガイド用リング(接触部材,滑りリング) 9´ 固体シャフトに固着させたリング 10、10´ 貫通孔 11 11´ 釣り糸(ミチ糸) 11´´固体シャフト 12 環状金具(おもり兼用) 12´ 13´ 一体環状金具 13 環状金具 14 金具(おもり兼用) 14´ 15´ 16´ 17´ 18´ 各部品部分の接触部 16 釣り糸と環状金具との間隔 17 錘兼用金具14と環状金具4の芯4´との間隔 18 錘兼用金具14と環状金具4との間隔 19、20、21、22 各部品部分の接触面 23,24 浮き本体成形用金型 23(2a、3a)、24(2a、3a) 意匠凹部 23b 本体成形材料の注入口 5a ABS製のセンタ−パイプ S、S´、S´´浮き本体の 回転方向 T、T´、T´´ 仕掛けの進む方向 V、V´、V´´ 水の流れの方向 W 空気の流れの方向 X 中心線 ア 釣り糸(道糸) イ セル玉 ウ より戻し(サルカン) エ おもり(ガン玉) オ 釣り針 カ 海面および水面 サ 糸止め(浮き止め:仕掛けの水深棚調整用) シ 付け餌 ス ハリス タ 水面付近に仕掛けがある図 チ 水中に仕掛けおよび浮きが引き込まれた状態の図 ツ 水中から仕掛けおよび浮きを引き抜く状態の図 a´−b´ 反り(2)の凸部の捻り(外形線) c´−d´ 反り(3)の凸部の捻り(外形線) M 凸部の捻りおよび反り N 凸部の捻りおよび反り
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| 【出願人】 |
【識別番号】399126525 【氏名又は名称】兒玉 泰明
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| 【出願日】 |
平成15年8月29日(2003.8.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−73507(P2005−73507A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月24日(2005.3.24) |
| 【出願番号】 |
特願2003−209727(P2003−209727) |
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