| 【発明の名称】 |
釣り針収納具 |
| 【発明者】 |
【氏名】手塚宗孝 【住所又は居所】栃木県栃木市平柳町3丁目29番46号 日本精管有限会社内
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| 【要約】 |
【課題】従来はハリスのついたイカリ針を、スポンジに付けた溝に、少し間隔を置いて数本挟んだり、磁石で針を固定したりし、ハリスはケースの中にまとめて無理に押さえつけて収納していたため、ハリスが鮎釣りに使えないぐらい曲がったり、折れ曲がったようなくせがついたりして、多くの釣り針が釣りに使えなくなったり、取り出しにくく、指を痛めてしまったりなどの問題があった。
【解決手段】ハリス挿入穴を有する釣り針保持部で仕切って、その一方の側を針部を収納する釣り針保持部とし、他方の側をハリス収納空間を有するハリス収納部として、ハリスをハリス挿入穴を通してハリス収納部に収納し、針部とハリスをハリス挿入穴で仕切って収納することにより解決した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハリスのついた魚釣り用の釣り針を複数本収納することが出来る釣り針収納具において、前記釣り針収納具には少なくとも1つの釣り針収納具本体があり、前記釣り針収納具本体は、釣り針保持部と前記釣り針保持部のハリス付き釣り針の針先部分を収納する側とは異なる側に設けられたハリス収納空間を有するハリス収納部を有しており、前記ハリス収納部は、そのハリス収納空間が、前記釣り針収納具本体自体に形成されたハリス収納空間を有するハリス収納部と前記釣り針収納具本体をケースに取り付けた場合にその結果として形成されるハリス収納空間を有するハリス収納部のいずれか一方または双方の形態を有しており、前記釣り針保持部の一方の側(以下、釣り針保持部の表側ともいう)にハリス付き釣り針の針先部分を保持することができ、前記釣り針保持部の他方の側(以下、釣り針保持部の裏側ともいう)にハリス付き釣り針のハリスを収納することができることを特徴としており、さらに、前記釣り針保持部は、複数のハリス挿入穴を有しているとともに、前記釣り針保持部の前記裏側の少なくとも一部が前記ハリス収納部の内壁の一部を形成しており、前記ハリス挿入穴は、それが設けられている釣り針保持部の前記表側から前記裏側へ釣り針についているハリスを挿入して通過させることができ、当該釣り針の針先部分を前記ハリスを通過させた当該釣り針保持部の前記表側に留めておくことが出来るような形状と寸法に形成されており、前記ハリス収納部は、前記ハリス挿入穴を通過させたハリスを収納しておくことができる空間を形成する内壁で仕切られたハリス収納空間を有しており、前記釣り針保持部の針先を留めておく側の裏側が前記内壁の少なくとも一部を形成していることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項2】 請求項1に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部のハリス挿入穴は、前記ハリスの挿入に続いて、前記ハリスが接続されている針軸の少なくとも一部を前記ハリスを挿入通過させた方向と同じ方向に挿入させることができる構造になっているとともに、そこに収納して保持するハリスのついた釣り針を、針軸を傾けて保持しておくことが出来る形状と寸法であることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項3】 請求項1または2に記載の釣り針収納具において、前記釣り針がイカリ針であることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記ハリス収納部を構成する外周壁(以下、ハリス収納部の外周壁ともいう)の内側の形状が円形または楕円形であることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記ハリス収納部の外周壁の内側の形状が、コーナー部に丸みを有する四角形以上の多角形の断面を有する多角柱であることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具本体は、前記釣り針保持部の表側の上方から投影した投影の輪郭の径方向平均寸法が前記釣り針収納具本体の平均厚みの3倍以上であることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部が、前記ハリス収納部の外周壁の内側あるいは外側に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記ハリス収納部の両側にそれぞれ異なる前記釣り針保持部が配置されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記ハリス収納部の外周壁と上側壁あるいは下側壁が一体形成されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項10】 請求項6〜9のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部が前記釣り針収納具本体の厚み方向に直交する方向の端部(以下、外側部ともいう)または外側部に設けられた凹部(以下、外側部凹部ともいう)に配置されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項11】 請求項6〜10のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部が前記釣り針収納具本体の厚み方向の端部(以下、小口側ともいう)に配置されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部が、板状になっており、前記板状の釣り針保持部の中央部に穴が空いているいわゆるリング状になっていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部に、前記ハリスをハリス挿入穴に収納したハリスつき釣り針を固定する固定手段が設けられていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項14】 請求項13に記載の釣り針収納具において、前記釣り針を固定する固定手段が釣り針の一部を挟み込むクリップであることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項15】 請求項13または14に記載の釣り針収納具において、前記釣り針を固定する固定手段の少なくとも1つが磁石であることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項16】 請求項13〜15のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針を固定する固定手段の少なくとも1つがスポンジであることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項17】 請求項16に記載の釣り針収納具において、前記スポンジが前記釣り針保持部の前記ハリス挿入穴の位置を除く部分の少なくとも一部に配置されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項18】 請求項17に記載の釣り針収納具において、前記スポンジが、前記釣り針収納具本体の小口側に形成されている前記釣り針保持部の前記ハリス挿入穴が配置されている位置よりも外側と内側の少なくとも一方にリング状に配置されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項19】 請求項1〜18のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部に、1つの釣り針を挿入して保持するのに用いることができる少なくとも2つの開口部が設けられており、前記2つの開口部のうちの1つは前記ハリス挿入穴(以下、第1の穴ともいう)であり、他の開口部は前記第1の穴にハリスと針軸を挿入した釣り針の針先を入れて保持するのに用いることができる凹部または貫通孔(以下、第2の穴ともいう)であることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項20】 請求項11〜19のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具の釣り針収納具本体の小口側に形成されている前記釣り針保持部のハリス収納部と反対側の表面(以下、釣り針保持部の表面ともいう)が平面であり、当該釣り針保持部に形成されている前記第1の穴が前記釣り針保持部の表面と15°〜60°の範囲の値の角度θ1をなすように傾けて形成されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項21】 請求項20に記載の釣り針収納具において、前記角度θ1が20°〜50°の範囲の値の角度であることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項22】 請求項11〜19のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具の釣り針収納具本体の小口側に形成されている前記釣り針保持部のハリス収納部と反対側の表面である釣り針保持部の表面が、その周辺部よりも中心に近い内側の方が盛り上がっているように、前記周辺部から中心部方向に向かって傾斜した傾斜面を有しており、前記傾斜面は当該ハリス収納部の外周上部を通る平面または当該釣り針保持部の外周下部を通る平面のいずれかと40°より大きくない角度をなすように傾斜しており、前記傾斜面に形成された前記第1の穴は、前記第1の穴のハリス収納部とは反対側の開口部の中心とハリス収納部側の開口部の中心を結んだ直線(以下、第3の直線ともいう)が、当該釣り針保持部の外周上部を通る平面または当該釣り針保持部の外周下部を通る平面のいずれかに対して70°以下の角度θ2をなすように傾けて形成されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項23】 請求項22に記載の釣り針収納具において、前記角度θ2が15°〜70°の範囲の値の角度であることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項24】 請求項11〜19のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具の釣り針収納具本体の小口側に形成されている前記釣り針保持部のハリス収納部と反対側の表面である釣り針保持部の表面が、その周辺部よりも中心に近い内側の方が凹んでいるように、前記周辺部から中心部方向に向かって傾斜した傾斜面を有しており、前記傾斜面は当該釣り針保持部の外周上部を通る平面と30°より大きくない角度をなすように傾斜しており、前記傾斜面に形成された前記第1の穴は、前記第1の穴のハリス収納部とは反対側の開口部の中心とハリス収納部側の開口部の中心を結んだ直線である第3の直線が、当該釣り針保持部の外周上部を通る平面と15°〜50°の範囲の値の角度θ3をなすように傾けて形成されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項25】 請求項11〜24のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部の第1の穴の中心と第2の穴の中心を結んだ線(以下、第1の直線ともいう)が、前記第1の穴の中心と当該釣り針保持部の輪郭の中心を通る中心軸線とを結んだ線に直交する線を当該釣り針保持部の表面へ投影した直線(以下、第2の直線ともいう)となす角の鋭角の方の角が、60°未満の大きさの所定の角度θ4をなすように、前記第1の穴と第2の穴が設けられていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項26】 請求項25に記載の釣り針収納具において、前記角度θ4が30°以下のの値の角度であることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項27】 請求項1〜26のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部の複数のハリス挿入穴が、それが設けられている釣り針収納具本体の中心を中心とする円周上に配置されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項28】 請求項19〜27のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、複数の前記第2の穴が、当該釣り針収納具本体の中心を中心とする円周上にあることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項29】 請求項1〜28のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具本体がケースに収納されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項30】 請求項29に記載の釣り針収納具において、前記ケースには、携帯用のひもを通すことができる穴が設けられていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項31】 請求項29または30に記載の釣り針収納具において、前記ケースの下側中央部と上側中央部の少なくとも一方に、指を入れることができる窪みまたは穴が設けられていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項32】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部に形成されているハリス挿入穴が、当該釣り針保持部のハリス挿入穴が形成されている表面の対向する一方の側に形成されている複数のハリス挿入穴(以下、第1のハリス挿入穴群ともいう)と他方の側に形成されている複数のハリス挿入穴(以下、第2のハリス挿入穴群ともいう)、前記第1のハリス挿入穴群のハリス挿入穴から前記ハリス収納部内に収納たれるハリスと前記第2のハリス挿入穴群のハリス挿入穴から前記ハリス収納部内に収納たれるハリスが互いに交差する方向を向いて挿入されるように、前記第1のハリス挿入穴群のハリス挿入穴と前記第2のハリス挿入穴群のハリス挿入穴が傾けて形成されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項33】 請求項1〜32のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記ハリス収納部の外周壁には、そこに収納されるハリスを通過させてしまう穴や隙間などの開口がないことを特徴とする釣り針収納具。 【請求項34】 請求項29〜33のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記ケースの少なくとも一部が透光性を有することを特徴とする釣り針収納具。 【請求項35】 請求項1〜34のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具本体とそれを収納するケースの少なくとも一方が合成ゴムで形成されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項36】 請求項35に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具本体とそれを収納するケースの少なくとも一方を形成している合成ゴムとしてシリコーンゴム、NBR、ウレタンゴムのいずれかが用いられていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項37】 請求項1〜34のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具本体とそれを収納するケースの少なくとも一方の少なくとも一部が紙で形成されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項38】 請求項37に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具本体とそれを収納するケースの少なくとも一方の少なくとも一部を形成している紙に切り込みが形成されていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項39】 請求項1〜38のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具本体がそれを収納したケースの中で回転可能になっていることを特徴とする釣り針収納具。 【請求項40】 請求項1〜39のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部が前記釣り針収納具本体もしくはケースに回転可能に装着されていることを特徴とする釣り針収納具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】 本発明は、魚釣り用の新規の釣り針収納具に関し、さらに具体的には、たとえば鮎釣りに用いるイカリ針のようなハリスつきイカリ針を、ハリスを痛めずに多数収納することができ、魚釣りに携行したときにも使いやすい新規の釣り針収納具に関する。 【0002】 【従来の技術】 鮎釣りのような魚釣りは、ハリスのついたイカリ針のような釣り針を多数携行して釣りを行うのが通例である。 【0003】 ハリスのついたイカリ針のような釣り針をハリスとともに収納する従来の釣り針収納具は、長方形の箱型のものが典型的である。1つの典型的な例として、直方体のスポンジで、幅方向中央部に長さ方向に形成した釣り針を差し込んで保持する溝のあるスポンジに釣り針を2〜3本差し込んで保持し、ハリスをそのスポンジの周囲に巻きつけたり、丸めたりして、その全体を箱に入れて収納するものが用いられている。他の1つの典型的な例として、箱の内部に磁石を配置しておき、そこに釣り針を吸着して保持し、ハリスを丸めて針とともに同じ箱の中に収納するものが用いられている。 【0004】 図34は、従来の典型的なハリス付き釣り針の収納具の例を説明するための斜視図である。 【0005】 図34において、符号1は釣り針収納具、2は釣り針収納具1を構成するケース、3はケース2の蓋、4はケース2と蓋3を繋ぐための蝶番、5はケース2に入れられたスポンジで釣り針を収納するための溝8を有している。符号6,6a,6bはスポンジ5の溝8に差し込んで収納されている釣り針の例としての3本イカリ針、7は釣り針6についているハリス、7aは釣り針6aについているハリス、7bは釣り針6bについているハリスで、ハリス7は正常な状態を維持しているが、ハリス7bは曲がった状態に癖がついてしまっており、ハリス7aは先端に近い部分に段がついている。 【0006】 図34で、スポンジ5は直方体で、スポンジ5の幅方向の中央部には幅の狭い直線状の溝8がスポンジ5の長さ方向全体に設けられており、釣り針6,6a,6bの針軸を溝8に差し込むと、溝8は、釣り針で拡げられために収縮しようとする復元力によって釣り針6,6a,6bの針軸を挟み込んで釣り針を保持している。また、蓋3はケース2よりも少し大きく、ケース2の上からかぶせられるように構成されており、蝶番4によって開閉可能に構成されている。 【0007】 図34に示したような従来の釣り針収納具にハリスのついた釣り針を収納する場合は、溝8に釣り針6,6a,6bを互いに当たらないように並べて収納し、各ハリス7,7a,7bをケース2内に入るようにスポンジ5の上に適宜曲げて配置するか、スポンジ5毎ケース2から一旦出してスポンジ5の周囲にハリスを巻きつけて、ケース2に再び入れて、蓋3を閉じてハリス付き釣り針を収納していた。 【0008】 図34を用いて説明したような釣り針収納具にハリスのついた釣り針を収納した場合、釣り針同士を直線状に並べて収納するため、非常に少ない個数の釣り針しか収納することが出来なかった。また、釣り針についたハリスはそのままスポンジ上に乗せるかスポンジに巻きつけてケースにいれることになるが、ハリスはバネ性が強いため、従来のケースに収納するにはハリスをかなり強引に押さえ込んで収納することになる。釣り針を複数個収納すると、収納した釣り針の位置によってはハリスを釣り針収納具内で強引に曲げた状態で長時間収納しなければならず、ハリス7bのように小さな曲率半径に湾曲して、くせがついてしまったり、また、蓋3を閉じるときにハリスを挟んでしまうことが多く、ハリス7aのように段状の癖がついてしまうことが多々あった。そして、このような状況は釣り針を少数収納する場合にも生じることが多かった。 【0009】 鮎の友釣りなどにおいては、上述のように極端に曲がってしまったり、段状のくせがついてしまったハリスのついた釣り針は、釣果に大きな悪影響を及ぼすため、実際には使用できないものということになる。 【0010】 このため、従来は、釣り針を釣り針収納具に少数しか収納できない上に、少数しか収納しなかった場合でも、ハリスが傷ついたりしてしまい、多くの釣り針を廃棄しなくてはならなかった。 【0011】 さらに、スポンジ5に設けられた溝8は非常に細いため、溝の位置をすぐに探すことは難しく、釣り針を収納するのにいらいらするほど時間がかかっていた。また、スポンジに釣り針を収納した場合は、根本部分以外の針の部分がスポンジに刺さってしまい、取り出すのに手間がかかり、時間を必要とするうえ、手を針によって傷つけることも多々あった。 【0012】 このため、ハリスのついた釣り針をハリスを傷めずに多数収納することが出来るとともに、簡単に出し入れが可能な釣り針収納具の実現が強く望まれていた。 【0013】 図35は従来の釣り針収納具の典型的な他の例を説明するための斜視図である。 【0014】 図35において、符号11は釣り針収納具、12は釣り針収納具11を構成するケース、13は釣り針収納具11を構成するケース12の蓋、14はケース12と蓋13を繋ぐ蝶番、15は釣り針を固定するのに用いる磁石、16は釣り針収納具11に収納された釣り針、17は釣り針16についているハリスである。 【0015】 図35で、ケース12と蓋13は蝶番14によって開閉可能に繋がれている。磁石15は、山状に立てられた台の面に貼り付けられた状態で配置されている。また、釣り針16は、2つの磁石の境目になっている台の頂点部付近に根本を当てる形で、1本ずつ分けて磁石に吸引して収納されており、ハリス17はケースの中に収まるように放置したり曲げたりして収納し、蓋13を閉めて収納していた。 【0016】 図35のような釣り針収納具にハリスのついた釣り針を収納した場合、釣り針は磁石によって吸着されてある程度固定されているだけなので、収納中にケースが衝撃を受けたりすると、釣り針が動いてしまうことがあり、釣り針同士が絡まってしまい、取り出すときに手間がかかるのみならず、手を針によって傷つけることも多かった。ハリスは固定されていないので、ハリス同士やハリスと釣り針が絡まったりして、結果としてくせがついたり、極端に曲がったりして傷ついてしまい、釣り針として使用できなくなってしまうことが多々あった。また、このハリスが互いに絡まることによって、釣り針を1本だけ素早く取り出そうとしてもうまく取り出せないことも多く、使いにくさが否めなかった。 【0017】 また、図34ではケースを用いているが、このケースを用いないスポンジだけのもののような従来の釣り針収納具の例では、釣り針を収納するとき、ハリスを収納具の端のスリットにまとめて、挟み込むものもあったが、この方法でも、釣り針を1本取り出したいときに取り出しにくく、さらに、ハリスに癖を付けることになり、やはり釣り針を良好な状態で使用することはできなかった。 【0018】 近時、イカリ針のついたハリスを多数本平行に束ねただけのものも販売されているが、釣りに携行して使用するには釣り針を一本ずつ素早く取り出すことができず、また、取り出すときに非常に危険であるなど、多くの問題があった。 【0019】 【発明が解決しようとする課題】 以上説明したように、従来の釣り針収納具では、ハリス付き釣り針を多数収納することができないのみならず、少数でも複数の釣り針を収納すると、釣り針が収納具に引っかかったり、釣り針同士が絡み合ったり、ハリス同士あるいはハリスと釣り針が絡まったり、釣りを行うときに釣り針を交換する場合、1本づつ釣り針を素早く収納具から取り出せないという大きな問題があり、さらに、ハリスに癖がついてしまったり、ハリスが極端に湾曲してしまったりなど、釣り針を良好な状態で使用することができないという大きな問題があった。 【0020】 また、釣り針を少数収納した場合でさえも、上述のような問題が頻繁に起こってしまっていた。 【0021】 さらに、上記のように、携行中に釣り針の位置が動いたり、釣り針とハリスが絡まったり、釣り針同士が絡まったり、ハリス同士が絡まったり、釣り針が収納具に引っかかったりする場合が多々あり、手を傷つけてしまうことも多かった。 イカリ針は特に危険な釣り針である。 【0022】 衆知のように、鮎釣りなどでは、釣り中に交換用のイカリ針を急いで取り出したい場合がある。しかし、前記のような事情のため、従来の収納具を用いていると、手にけがをすることが多く、安全上大きな問題があった。 【0023】 このため、ある程度多くの釣り針を、釣り針同士やハリスが絡まったり、容器に釣り針が引っかかったりすることなく、安全かつコンパクトに収納することができ、釣りに携行して使用する時に釣り針を素早く取り出せることができ、ハリスを絡ませたり、使用するのに不都合なハリスの変形を生じさせたりして傷めないように収納することができる釣り針収納具の実現が強く望まれていた。 【0024】 本発明は、このような点に鑑みて成されたものであり、本発明の目的は、上記の問題を解決して、多数の釣り針を、ハリスを傷つけることなく、釣り針を容易にかつ素早く安全に取り出せる状態で、かつ、コンパクトに収納することができる釣り針収納具を提供することにある。 【0025】 【課題を解決するための手段】 本発明は、前記の課題を解決するため、従来全く考えられていなかった形態のハリス収納空間の概念を導入して、釣り針とそれに付けられたハリスをハリス挿入穴の一方の側と他方の側に仕切り、それぞれを互いに干渉しないようにして収納することができる釣り針収納具を提供するものである。そして、釣り針に付けられたハリスを、従来のような有害な変形を極力避けて、しかも、針軸や針先部分と絡まることなく、釣り針を必要なときに取り出しやすいように収納しておくことができ、また、簡単に収納することができる釣り針収納具本体を有する釣り針収納具を実現したところに特に大きな特徴を有する。 【0026】 以下、その特徴の例を具体的に説明する。 【0027】 本発明の目的の達成を図るため、本発明の請求項1に記載の釣り針収納具は、ハリスのついた魚釣り用の釣り針を複数本収納することが出来る釣り針収納具で、前記釣り針収納具には少なくとも1つの釣り針収納具本体があり、前記釣り針収納具本体は、釣り針保持部と前記釣り針保持部のハリス付き釣り針の針先部分を収納する側とは異なる側に設けられたハリス収納空間を有するハリス収納部を有しており、前記ハリス収納部は、そのハリス収納空間が、前記釣り針収納具本体自体に形成されたハリス収納空間を有するハリス収納部と前記釣り針収納具本体をケースに取り付けた場合にその結果として形成されるハリス収納空間を有するハリス収納部のいずれか一方または双方の形態を有しており、前記釣り針保持部の一方の側(以下、釣り針保持部の表側ともいう)にハリス付き釣り針の針先部分を保持することができ、前記釣り針保持部の他方の側(以下、釣り針保持部の裏側ともいう)にハリス付き釣り針のハリスを収納することができることを特徴としており、さらに、前記釣り針保持部は、複数のハリス挿入穴を有しているとともに、前記釣り針保持部の前記裏側の少なくとも一部が前記ハリス収納部の内壁の一部を形成しており、前記ハリス挿入穴は、それが設けられている釣り針保持部の前記表側から前記裏側へ釣り針についているハリスを挿入して通過させることができ、当該釣り針の針先部分を前記ハリスを通過させた当該釣り針保持部の前記表側に留めておくことが出来るような形状と寸法に形成されており、前記ハリス収納部は、前記ハリス挿入穴を通過させたハリスを収納しておくことができる空間を形成する内壁で仕切られたハリス収納空間を有しており、前記釣り針保持部の針先を留めておく側の裏側が前記内壁の少なくとも一部を形成していることを特徴としている。 【0028】 すなわち、ハリスのついた釣り針には、衆知のように、イカリ針のように複数本の釣り針を束ねたものにハリスを付けたものや、一本の釣り針にハリスを付けたものや、針の大きなものや針の小さなものなどいくつかの種類がある。 【0029】 請求項1に記載の本発明の釣り針収納具は、これらの多くの釣り針の収納を効果的に行うことができるものである。 【0030】 本発明の請求項2に記載の釣り針収納具は、請求項1に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部のハリス挿入穴は、前記ハリスの挿入に続いて、前記ハリスが接続されている針軸の少なくとも一部を前記ハリスを挿入通過させた方向と同じ方向に挿入させることができる構造になっているとともに、そこに収納して保持するハリスのついた釣り針を、針軸を傾けて保持しておくことが出来る形状と寸法であることを特徴としている。前記の記載からも容易に推察できることであるが、請求項2に記載の釣り針収納具は、釣り針収納具本体の薄型化、小型化を可能とし、それをケースに装着したものも薄型化、小型化が可能となる。これは、釣りに携行する場合に大きな効果をもたらすものである。 【0031】 本発明の請求項3に記載の釣り針収納具は、請求項1または2に記載の釣り針収納具において、前記釣り針がイカリ針であることを特徴としている。 【0032】 本発明の請求項4に記載の釣り針収納具は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記ハリス収納部を構成する外周壁(以下、ハリス収納部の外周壁ともいう)の内側の形状が円形または楕円形であることを特徴としている。この形状は、前記ハリス挿入穴から挿入されたハリスがハリス収納部内でなめらかに進行することを可能とし、ハリスの収納時にハリスに従来のような有害な変形を生じることを防ぐ作用をする。 【0033】 本発明の請求項5に記載の釣り針収納具は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記ハリス収納部の外周壁の内側の形状が、コーナー部に丸みを有する四角形以上の多角形の断面を有する多角柱であることを特徴としている。この形状は、前記ハリス挿入穴から挿入されたハリスがハリス収納部内でなめらかに進行することを可能とし、ハリスの収納時にハリスに従来のような有害な変形を生じることを防ぐ作用をする。さらに、本発明の釣り針収納具は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記ハリス収納部の外周壁の形状と釣り針収納具本体の外周形状のいずれか一方あるいは双方を、四角形以上の多角形の断面を有する多角柱に形成することもできる。そして、そのコーナー部に丸みを付けたものにすることができる。外周壁の形状をこのようにすることにより、ケースも同様の形状にすることができる。このことは、釣り針収納具の整理をし易くし、多数の釣り針をハリスの変形を防いで高密度に収納できる小型の釣り針収納具を、道具箱などにコンパクトに、整然と入れることができる。 【0034】 本発明の請求項6に記載の釣り針収納具は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具本体は、前記釣り針保持部の表側の上方から投影した投影の輪郭の径方向平均寸法が前記釣り針収納具本体の平均厚みの3倍以上であることを特徴としている。これによって、携帯性を向上することができ、携帯しやすく、使いやすい実用的な釣り針収納具を提供することができる。 【0035】 本発明の請求項7に記載の釣り針収納具は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部が、前記ハリス収納部の外周壁の内側あるいは外側に着脱可能に取り付けられていることを特徴としている。 【0036】 本発明の請求項8に記載の釣り針収納具は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記ハリス収納部の両側にそれぞれ異なる前記釣り針保持部が配置されていることを特徴としている。 【0037】 本発明の請求項9に記載の釣り針収納具は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記ハリス収納部の外周壁と上側壁あるいは下側壁が一体形成されていることを特徴としている。これにより、小型化を一層進めることができるとともに、製造コストの大幅な低減が可能となる。 【0038】 本発明の請求項10に記載の釣り針収納具は、請求項6〜9のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部が前記釣り針収納具本体の厚み方向に直交する方向の端部(以下、外側部ともいう)または外側部に設けられた凹部(以下、外側部凹部ともいう)に配置されていることを特徴としている。 【0039】 本発明の請求項11に記載の釣り針収納具は、請求項6〜10のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部が前記釣り針収納具本体の厚み方向の端部(以下、小口側ともいう)に配置されていることを特徴としている。 【0040】 本発明の請求項12に記載の釣り針収納具は、請求項1〜11のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部が、板状になっており、前記板状の釣り針保持部の中央部に穴が空いているいわゆるリング状になっていることを特徴としている。この中央部の穴は、たとえば、これに限定されないが、穴に指を入れた、挟んで持ったり、この穴にケースの突起部や穴部などを係合するようにケースに釣り針収納具本体を装着し、ケースの蓋を開けるなどケースを取り扱うときに、前記穴の部分に指を入れて、他の指をケースの外周に当てて挟み、容易に蓋を開けることができるなど、釣り針保持部の使い勝手をよくする効果をもたらす。釣り針収納具を薄く形成しときは、この穴は釣り針収納具の取扱に重要な役割をする。なお、前記穴は、釣り針保持部の中央部に設けることを特徴とした例を記したが、後述の実施の形態例の説明を含む本発明の技術思想から明らかに推測することができるように、一つの好適な例が釣り針保持部の中央部に設けられたものであり、用途によっては、中央部からずれた位置に設けて、本発明の効果を大きくすることもできるものである。 【0041】 このリング状の形状は、円形や楕円形にすることもできる。 【0042】 しかし、このリング状の形状は、円形や楕円形に狭く限定されるものではなく、多角形など多くのバリエーションを可能とするものであることは当然である。 【0043】 本発明の請求項13に記載の釣り針収納具は、請求項1〜12のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部に、前記ハリスをハリス挿入穴に収納したハリスつき釣り針を固定する固定手段が設けられていることを特徴としている。 【0044】 本発明の請求項14に記載の釣り針収納具は、請求項13に記載の釣り針収納具において、前記釣り針を固定する固定手段が釣り針の一部を挟み込むクリップであることを特徴としている。 【0045】 本発明の請求項15に記載の釣り針収納具は、請求項13または14に記載の釣り針収納具において、前記釣り針を固定する固定手段の少なくとも1つが磁石であることを特徴としている。 【0046】 本発明の請求項16に記載の釣り針収納具は、請求項13〜15のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針を固定する固定手段の少なくとも1つがスポンジであることを特徴としている。 【0047】 本発明の請求項17に記載の釣り針収納具は、請求項16に記載の釣り針収納具において、前記スポンジが前記釣り針保持部の前記ハリス挿入穴の位置を除く部分の少なくとも一部に配置されていることを特徴としている。 【0048】 本発明の請求項18に記載の釣り針収納具は、請求項17に記載の釣り針収納具において、前記スポンジが、前記釣り針収納具本体の小口側に形成されている前記釣り針保持部の前記ハリス挿入穴が配置されている位置よりも外側と内側の少なくとも一方にリング状に配置されていることを特徴としている。 【0049】 前記請求項13〜18に記載の本発明の釣り針収納具は、釣りに携行するように用いられる場合が多いと推測される。このような場合には、この釣り針収納具に大きな衝撃力が加わることがある。その衝撃力によって、収納されている釣り針にも衝撃力が加わり、質量の大きい針部は、収納具の中で衝撃力の作用を受けることになるが、たとえば、蓋付きのケースの蓋を開けているときでも、前記固定手段はその衝撃力の作用で釣り針が飛び出すのを防ぐ効果をもたらす。 【0050】 本発明の請求項19に記載の釣り針収納具は、請求項1〜18のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部に、1つの釣り針を挿入して保持するのに用いることができる少なくとも2つの開口部が設けられており、前記2つの開口部のうちの1つは前記ハリス挿入穴(以下、第1の穴ともいう)であり、他の開口部は前記第1の穴にハリスと針軸を挿入した釣り針の針先を入れて保持するのに用いることができる凹部または貫通孔(以下、第2の穴ともいう)であることを特徴としている。前記第2の穴は、釣り針収納具のケースを含めた厚みを薄くすることができるとともに、ハリスの変形を防ぐ効果を有し、さらに、針部の固定手段としても作用し、釣り針収納具の耐衝撃性を大きく高めることができる。 【0051】 本発明の請求項20に記載の釣り針収納具は、請求項11〜19のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具の釣り針収納具本体の小口側に形成されている前記釣り針保持部のハリス収納部と反対側の表面(以下、釣り針保持部の表面ともいう)が平面であり、当該釣り針保持部に形成されている前記第1の穴が前記釣り針保持部の表面と15°〜60°の範囲の値の角度θ1をなすように傾けて形成されていることを特徴としている。 【0052】 本発明の請求項21に記載の釣り針収納具は、請求項20に記載の釣り針収納具において、前記角度θ1が20°〜50°の範囲の値の角度であることを特徴としている。 【0053】 前記請求項20,請求項21に記載の特徴は、イカリ針のような釣り針に対しても、ハリス付き釣り針を多数密集して収納することを可能にし、しかも、その操作性を極めて優れたものにするものである。 【0054】 本発明の請求項22に記載の釣り針収納具は、請求項11〜19のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具の釣り針収納具本体の小口側に形成されている前記釣り針保持部のハリス収納部と反対側の表面である釣り針保持部の表面が、その周辺部よりも中心に近い内側の方が盛り上がっているように、前記周辺部から中心部方向に向かって傾斜した傾斜面を有しており、前記傾斜面は当該ハリス収納部の外周上部を通る平面または当該釣り針保持部の外周下部を通る平面のいずれかと40°より大きくない角度をなすように傾斜しており、前記傾斜面に形成された前記第1の穴は、前記第1の穴のハリス収納部とは反対側の開口部の中心とハリス収納部側の開口部の中心を結んだ直線(以下、第3の直線ともいう)が、当該釣り針保持部の外周上部を通る平面または当該釣り針保持部の外周下部を通る平面のいずれかに対して70°以下の角度θ2をなすように傾けて形成されていることを特徴としている。 【0055】 本発明の請求項23に記載の釣り針収納具は、請求項22に記載の釣り針収納具において、前記角度θ2が15°〜70°の範囲の値の角度であることを特徴としている。 【0056】 前記請求項22,請求項23に記載の特徴は、ハリス収納空間を実効的に大きくすることになり、ハリスの挿入をスムーズにするものである。 【0057】 本発明の請求項24に記載の釣り針収納具は、請求項11〜19のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具の釣り針収納具本体の小口側に形成されている前記釣り針保持部のハリス収納部と反対側の表面である釣り針保持部の表面が、その周辺部よりも中心に近い内側の方が凹んでいるように、前記周辺部から中心部方向に向かって傾斜した傾斜面を有しており、前記傾斜面は当該釣り針保持部の外周上部を通る平面と30°より大きくない角度をなすように傾斜しており、前記傾斜面に形成された前記第1の穴は、前記第1の穴のハリス収納部とは反対側の開口部の中心とハリス収納部側の開口部の中心を結んだ直線である第3の直線が、当該釣り針保持部の外周上部を通る平面と15°〜50°の範囲の値の角度θ3をなすように傾けて形成されていることを特徴としている。 【0058】 前記請求項24に記載の釣り針収納具は、たとえば、イカリ針を収納したときに、イカリ針の針先が釣り針収納具の内側に向くようにすることができるので、取扱中に指を針先で痛める危険性を大きく低減するという、安全上の大きな効果を有するものである。 【0059】 本発明の請求項25に記載の釣り針収納具は、請求項11〜24のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部の第1の穴の中心と第2の穴の中心を結んだ線(以下、第1の直線ともいう)が、前記第1の穴の中心と当該釣り針保持部の輪郭の中心を通る中心軸線とを結んだ線に直交する線を当該釣り針保持部の表面へ投影した直線(以下、第2の直線ともいう)となす角の鋭角の方の角が、60°未満の大きさの所定の角度θ4をなすように、前記第1の穴と第2の穴が設けられていることを特徴としている。 【0060】 本発明の請求項26に記載の釣り針収納具は、請求項25に記載の釣り針収納具において、前記角度θ4が30°以下のの値の角度であることを特徴としている。 【0061】 前記請求項25と請求項26に記載の特徴は、小型の釣り針収納具においても、ハリス挿入穴からハリス収納部に挿入されたハリスが、ハリス収納部内をハリス収納部の内壁の強い抵抗を受けずに進行することを可能とするものである。 【0062】 本発明の請求項27に記載の釣り針収納具は、請求項1〜26のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部の複数のハリス挿入穴が、それが設けられている釣り針収納具本体の中心を中心とする円周上に配置されていることを特徴としている。 【0063】 本発明の請求項28に記載の釣り針収納具は、請求項19〜27のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、複数の前記第2の穴が、当該釣り針収納具本体の中心を中心とする円周上にあることを特徴としている。 【0064】 前記請求項27と請求項28に記載の特徴は、釣り針収納具における針部の位置が釣り針収納具の外周からどれも同じ位置にあるように収納することができ、小型の釣り針収納具においても、釣り針の取扱を容易にするものである。 【0065】 本発明の請求項29に記載の釣り針収納具は、請求項1〜28のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具本体がケースに収納されていることを特徴としている。 【0066】 本発明の請求項30に記載の釣り針収納具は、請求項29に記載の釣り針収納具において、前記ケースには、携帯用のひもを通すことができる穴が設けられていることを特徴としている。 【0067】 本発明の請求項31に記載の釣り針収納具は、請求項29または30に記載の釣り針収納具において、前記ケースの下側中央部と上側中央部の少なくとも一方に、指を入れることができる窪みまたは穴が設けられていることを特徴としている。 【0068】 前記請求項29〜請求項30に記載の特徴は、携帯性と安全性を高め、前記請求項1〜請求項28に記載の本発明の効果を真に高めることができるものである。特に、イカリ針の収納には重要な特徴の一つである。 【0069】 本発明の請求項32に記載の釣り針収納具は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部に形成されているハリス挿入穴が、当該釣り針保持部のハリス挿入穴が形成されている表面の対向する一方の側に形成されている複数のハリス挿入穴(以下、第1のハリス挿入穴群ともいう)と他方の側に形成されている複数のハリス挿入穴(以下、第2のハリス挿入穴群ともいう)、前記第1のハリス挿入穴群のハリス挿入穴から前記ハリス収納部内に収納されるハリスと前記第2のハリス挿入穴群のハリス挿入穴から前記ハリス収納部内に収納されるハリスが互いに交差する方向を向いて挿入されるように、前記第1のハリス挿入穴群のハリス挿入穴と前記第2のハリス挿入穴群のハリス挿入穴が傾けて形成されていることを特徴としている。 【0070】 前記請求項32に記載の特徴は、ハリスのついたイカリ針のような釣り針の場合も、極めて多数の釣り針を、ハリスの変形を防いで多数、高密度に収納することができ、釣り針の収納、取り出しが容易で、釣りに携行することもでき、また、販売店などでも使用することができるものである。 【0071】 本発明の請求項33に記載の釣り針収納具は、請求項1〜32のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記ハリス収納部の外周壁には、そこに収納されるハリスを通過させてしまう穴や隙間などの開口がないことを特徴としている。このような釣り針収納具に収納されたハリスは、外に飛び出さないので、外部の物体と触れることによる変形が皆無になる。 【0072】 本発明の請求項34に記載の釣り針収納具は、請求項1〜33のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記ハリス収納部の底部と外周壁の少なくとも一方が透光性を有することを特徴としている。このようにすることにより、ハリスの収納状態を容易に確認することができる。 【0073】 本発明の請求項35に記載の釣り針収納具は、請求項1〜34のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具本体とそれを収納するケースの少なくとも一方が合成ゴムで形成されていることを特徴としている。このような釣り針収納具は、型成形を利用することができ、製造しやすく、使いやすい釣り針収納具を安いコストで提供することができるのみならず、使用者にとっては、針先を差し込む溝を容易に作ることができ、クリップや磁石による針部の固定手段を用いなくても収納してある釣り針の耐衝撃性を高めることができ、また、針先をゴムに刺して止めることが出るという使い勝手の向上という利点をもたらすこともできるなど、多くの利点をもたらすものである。 【0074】 本発明の請求項36に記載の釣り針収納具は、請求項35に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具本体とそれを収納するケースの少なくとも一方を形成している合成ゴムとしてシリコーンゴム、NBR、ウレタンゴムのいずれかが用いられていることを特徴としている。これらのゴムは、他の分野で蓄積された加工上の多くのデータをも用いることができる。 【0075】 本発明の請求項37に記載の釣り針収納具は、請求項1〜34のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具本体とそれを収納するケースの少なくとも一方の少なくとも一部が紙で形成されていることを特徴としている。紙で形成されていることにより、不要になったときの処理がし易く、環境保護の点からも好ましいものになる。 【0076】 本発明の請求項38に記載の釣り針収納具は、請求項37に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具本体とそれを収納するケースの少なくとも一方の少なくとも一部を形成している紙に切り込みが形成されていることを特徴とする釣り針収納具。この切り込み部をハリス付き釣り針の針部をたとえば引っかけて保持し、針部とハリスを切り込みのある部分で仕切ることにより、ハリスが収納される側とは反対側である切り込み部の一方の側を釣り針保持部とし、他方の側を本発明のハリス収納空間として、ハリス収納部として用いることができる。 【0077】 本発明の請求項39に記載の釣り針収納具は、請求項1〜37のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針収納具本体がそれを収納したケースの中で回転可能になっていることを特徴としている。 【0078】 本発明の請求項40に記載の釣り針収納具は、請求項1〜39のいずれか1項に記載の釣り針収納具において、前記釣り針保持部が前記釣り針収納具本体もしくはケースに回転可能に装着されていることを特徴としている。 【0079】 前記請求項39と請求項40に記載の特徴は、釣り針収納具に収納してある釣り針を、たとえば、いつもケースの同じ位置から取り出すことができ、また、釣り針を収納する場合もいつもケースの同じ位置から収納することを可能とするものである。 【0080】 各請求項に記載の本発明の前記各特徴は、本発明の代表的特徴であるが、後述の説明からも明らかなように、本発明の特徴はこれだけではない。それらについては、本発明の実施の形態例を説明する過程で明らかにされる。 【0081】 【発明の実施の形態】 以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明に用いる各図は本発明を理解できる程度に各構成要素の寸法、形状、配置関係などを概略的に示してある。そして、本発明の説明の都合上、部分的に拡大率を変えて図示する場合もあり、本発明に用いる図は、必ずしも実施の形態などの実物や記述と相似形でない場合もある。また、各図において、同様な構成要素については同一の番号を付けて示し、重複する説明を省略することもある。 【0082】 以下、本発明の実施の形態について、いくつかの実施の形態例を用いて説明する。 【0083】 本発明の釣り針収納具の特に顕著な特徴の一つは、ハリス付き釣り針のハリスを、該釣り針収納具の釣り針保持部に設けられているハリス挿入穴をその一方の側から他方の側に通して、該釣り針保持部の前記他方の側に、すなわち、該釣り針保持部の裏側に配置されているハリス収納部に収納することであり、ハリス付き釣り針のハリスと針先を該釣り針保持部によってその一方の側と他方の側に完全に区別して、ハリスは該ハリス収納部に収納し、針先は該釣り針保持部の該ハリス収納部とは反対側にそれぞれ収納することであり、該ハリス収納部はハリスを緩い束縛である程度自由に保持して収納しておくことができるハリス収納空間を有することであり、そして、複数のハリス付き釣り針を、それぞれ異なるハリス挿入穴を通して前記と同様に、ハリスはハリス収納部に収納し、針先は該釣り針保持部の該ハリス収納部とは反対側にそれぞれ収納することである。 【0084】 本発明の釣り針収納具の釣り針保持部に設けられているハリスを挿入することができる前記ハリス挿入穴は、その一方の側から他方の側にハリスを挿入して、そのハリス挿入穴を通過させたハリスをハリス収納部に収納するものである。このハリス挿入穴は、少なくともハリスを通過させることができる穴であり、本発明の実施の形態例によっては、挿入させたハリスに続いてそのハリスの付けられている針軸を挿入できなくても良いものである。 【0085】 また、本発明の釣り針収納具の釣り針保持部に設けられているハリスを挿入することができる前記ハリス挿入穴は、本発明の他の実施の形態例においては、ハリスの挿入に続いて、挿入したハリスを取り付けている釣り針の針軸をも挿入することが出来るように形成することができる。そして、この場合、たとえばイカリ針用の釣り針収納具に小さな釣り針のハリス付き釣り針を収納するような場合は、ハリスを前記ハリス挿入穴に挿入してハリス収納部に収納して後、針先を所定の場所に収納したとき、針軸が該ハリス挿入穴に届かないような場合もある。このような場合には、必ずしも針軸をハリス挿入穴に挿入しなくても針先を安定して保持し、ハリスをハリス収納空間で安全に収納することができ、本発明の効果を発揮することができるものであることは、以下の実施の形態の説明からも明確に推定することができるものである。 【0086】 したがって、以下の説明においては、ハリスとそれの付けられている針軸を挿入できるハリス挿入穴を用いた実施の形態例を説明するが、本発明はこれに狭く限定されるものではなく、以下の説明は、ハリス挿入穴に挿入した針軸に関する特徴的な部分を除き、原則として、おおむねハリスのみを挿入するタイプのハリス挿入穴を用いた実施の形態例にも当てはまることであるので、説明の重複を避けて、以下の説明をもって、ハリスのみを挿入するタイプのハリス挿入穴を用いた実施の形態例の説明も兼ねることにする。 【0087】 図1〜図3は、本発明の基本技術を説明する図で、ハリス付きイカリ針の一つの理想的な収納方法をモデル的に説明する図である。図1は釣り針収納具の断面図、図2は図1の釣り針収納具に用いられる釣り針保持部の例を説明する図で、図1の釣り針収納具の蓋を外した状態を図1の右方向から見た図、図3は図1の釣り針収納具に用いられる釣り針保持部の他の例を説明する図で、収納してある釣り針の例は異なるが、図1の釣り針収納具の蓋を外した状態を図1の右方向から見た図である。なお、図1は図2の直線X1−X2の位置の断面図である。 【0088】 図1〜図3で、符号100は釣り針収納具、101はハリス収納部のハリス収納空間、102,104,114は釣り針保持部、103は釣り針収納具100の外周壁、105と106は蓋、109a〜109c,109eはハリスのついたイカリ針、110a〜110cはハリスのついたイカリ針の針部、111a〜111cはイカリ針109a〜109cのそれぞれについているハリス,107a〜107fはハリス挿入穴、108aと108bはそれぞれ釣り針保持部の中央部に設けられた凹部、112a〜112f,113は釣り針保持部の周辺部近傍に設けられた凹部、W1は蓋を閉めたときの釣り針収納具の長さ、W2はハリス収納部のハリス収納空間のハリス挿入方向の寸法(以下、ハリス収納部の深さともいう)、φ1は釣り針収納具の直径である。 【0089】 図2の釣り針保持部は、4本のイカリ針を収納できる構造になっている。図示のように、外周壁103の端部に装着された釣り針保持部102には、その中心部に凹部108aが形成されており、その外側に4つのハリス挿入穴107a,107e,107b,107fが釣り針保持部の中心を中心とする円周上に形成されており、ハリス挿入穴107a,107e,107b,107fの周囲には凹部112a,112b,112e,112f,113が形成されている。凹部112a,112b,112e,112fはそれぞれハリス挿入穴107a,107e,107b,107fの外側周囲に各ハリス挿入穴107a,107e,107b,107fを中心とする円周上に、各ハリス挿入穴からみて放射状に設けられている。凹部113は各隣り合ったハリス挿入穴に挿入されるイカリ針の針先を挿入するのに共用できるようにカギ型に形成されている。 【0090】 図2のハリス挿入穴107aには3本イカリ針109aが後述のように収納されており、ハリス挿入穴107bには4本イカリ針109bが同様に収納されている。 【0091】 図2において、3本イカリ針の針部110aの3本の針先の1つは凹部108aに挿入され、残り2つは図示の2つの凹部112aに挿入されており、その結果、イカリ針109aの針軸はハリス挿入穴107aに深く挿入でき、イカリ針109aは安定して保持される。また、4本イカリ針の針部110bの4本の針先の1つは凹部108aに挿入され、残り3つのうちの凹部108aに挿入された針先の反対側にある針先は凹部112aに挿入され、他の2つは図示の2つのカギ型の凹部113に挿入されており、その結果、イカリ針109bの針軸はハリス挿入穴107bに深く挿入でき、イカリ針109bは安定して保持される。凹部108,112a,112b,113は釣り針保持部の回転や多少の揺れなどに対してそこに挿入されている針先が動かないように作用する。 【0092】 つぎに、図1の釣り針収納具100へのハリス付イカリ針の収納について説明する。 【0093】 図1において、外周壁103に装着してある釣り針保持部102に、イカリ針109aについているハリス111aを釣り針保持部102のハリス挿入穴107aに入れ、ハリス111aを釣り針保持部のハリス収納空間101側に通す。それに続いて、針部110aの針軸のハリスのついている部分をハリス挿入穴107aに挿入する。図1の釣り針収納具100のハリス挿入穴107aは、これに限られないが、断面が円形で、その直径は針軸のハリスのついている部分の外径よりも少し大きく、ハリスとハリスのついている部分の近傍の針軸は通すが、針軸の、針を束ねた部分が針先方向に広がっている部分は挿入できないような直径に形成されている。したがって、ハリス挿入穴107aにハリス111aとそれのついている針軸を挿入可能な部分だけ挿入した状態で、イカリ針109aは、釣り針保持部の一方の側にハリス111aを、他方の側に針部110aを保持されている状態になる。このとき、針部110aの針先を、図示のように、その1本が凹部108aに,他の針先が凹部112a,113などに挿入された状態にする。イカリ針109aはこのような状態に釣り針収納具100に収納される。イカリ針109bも同様にして、ハリス111bと針部110bを釣り針収納具100に収納する。 【0094】 図1には、釣り針収納具100のハリス収納空間の両側に釣り針保持部を設けて、双方の釣り針保持部のハリス挿入穴にハリスのついたイカリ針を挿入した状態を示してある。双方の釣り針保持部の外側には蓋105,106が取り付けられるようになっており、この蓋を取り付けた状態で各ハリス挿入穴に挿入された状態の各針部は、釣り針収納具100に強い衝撃がかかってもハリス挿入穴から抜けないように、蓋によって抑制されるようになっている。 【0095】 なお、図1の釣り針収納具は、ハリス収納部の深さW2がそこに収納されるハリスの長さより小さくない寸法に形成されている。 【0096】 図示のように釣り針を収納して、双方の釣り針保持部が左右にくるように、釣り針収納具100を横にしておくと、ハリス収納空間に収納されたハリスは、自重で図の下方に少したれ下がった状態になる。この例のように、外周壁103が円筒形の場合、その直径を適当に大きくない値にしておけば、前記自重によるハリスのたれ下がり量は小さくなる。図1の場合、外周壁103の内径は、イカリ針の針部の最大径の2倍よりも少し大きな値となっており、この寸法では、ハリスを長時間収納しておいても、ハリスに有害な変形を与えない。一例として、前記寸法W1が15.4mm、φ1が56mmのものを作成したところ良好な結果を得ることができた。外周壁103の内径をイカリ針の針部の3倍にしてもハリスに有害な変形を与えない。 【0097】 図1のような釣り針収納具を用いた理想的なハリス付イカリ針の収納方法は、一方の釣り針保持部、たとえば、釣り針保持部102のハリス挿入穴にだけハリス付イカリ針を収納し、釣り針収納具を釣り針保持部102を上にして置いておけば(以下、縦型使用ともいう)、ハリス収納空間101内に収納されているハリスは、自重でまっすぐたれ下がった状態になり、ハリスに強制的束縛が全く及ぼされない。 【0098】 このような釣り針収納具使い方の場合、外周壁103の内径は、釣り針収納に必要なだけ大きくすることができ、多数のハリス付イカリ針を収納しておくことができる。 【0099】 このような使い方においては、他方の釣り針保持部104は不要となり、その場合は、たとえば、平板状の壁で代用したり、外周壁103と一体に形成することも出来る。 【0100】 図1の釣り針収納具は、販売店などにおいて使用することに適しているが、外周壁の外形寸法を適宜選択して、釣りに携行することも出来る。 【0101】 比較的大きな寸法の外周壁を用いて、前記縦型使用にして、理想的なハリス付イカリ針をいつも使用することが出来る環境をつくることができる。 【0102】 しかし、携帯の都合から小型化を望む要望に対しては、外周壁103の内径をイカリ針の針部最大径の2.5〜3.5倍にして、収納本数は少ないが、高品質のハリス付イカリ針の収納具にすることができる。 【0103】 また、図1に示した釣り針収納具100のハリス収納空間101の代わりに、図示していないが、たとえば、図中でハリス挿入穴107aの左側に(すなわち、ハリス収納空間101内に入るように)、ハリス挿入穴107aから続いて、ハリスが自由に入る筒を設け、その筒にハリスを収納しておくことも出来る。この構造においては、特殊な場合を除いて、ハリスの自重によるたわみを心配しなくてもよい。 【0104】 このような釣り針収納具は、従来は、釣りに携行する収納具として全く用いられていなかった。 【0105】 衆知のように、鮎釣りにおいては、ハリスの有害な変形のないイカリ針を必要なときに安全に取り出せるように、使いやすい状態で携行することが重要なことである。 【0106】 しかしながら、従来、このような収納の発想がなかったため、それを商品化実現する動きのないのも必然の結果といえる。 【0107】 本発明の発明者は、この収納の原点に立脚して、釣りに有用なハリス付釣り針収納具の小型化と使い勝手の良さを種々追求した結果、携行に便利で、ある程度多くのハリス付イカリ針を収納することができ、安全性を損なわずに、小型化した、使いやすい釣り針収納具の発明をなすに至った。 【0108】 以下、小型化した釣り針収納具について説明する。その技術の特に顕著な特徴の1つは、ハリス収納部の深さ方向に対して、ハリスとそれの接続されている針軸を釣り針保持部から斜めに挿入するところにある。 【0109】 図4〜図6は本発明の小型化した釣り針収納具の例を説明する図で、図4は釣り針収納具本体を上から見た図、図5は図4の釣り針収納具本体を直線X3−X4の位置で切った断面図、図6は図5の断面図の部分に釣り針を挿入した状態を示す断面図である。 【0110】 図4〜図6において、符号120は釣り針収納具、126はハリス収納部のハリス収納空間、121は釣り針保持部、121aは釣り針保持部121の裏面、124は釣り針収納具120の中央部に設けられた空洞部、124aは空洞部124の裏側にあたる壁でハリス収納部の内壁の一部、125は釣り針収納具120の外周壁、125aは外周壁125の内側の壁でハリス収納部の内壁の一部、127はハリスのついたイカリ針、127aはハリスのついたイカリ針の針部、127bは針部127aの針軸、127cは針部127aの針先、128はイカリ針127についているハリス,122は第1の穴としてのハリス挿入穴(以下、第1の穴としてのハリス挿入穴を、単に、ハリス挿入穴ともいう)、122aはハリス挿入穴122の入口、123はハリス挿入穴122に対応してその近くに設けられた第2の穴としての凹部、130は釣り針保持部121に設けられた穴、131は釣り針収納具120の底板、131aは底板131の内壁でハリス収納空間の内壁の一部、129はハリス挿入穴122と凹部123が形成されているはめ込み部品としての釣り針保持部品で、釣り針保持部121の穴130にはめ込まれている。符号129aと129bは釣り針保持部品129の組込部で、釣り針保持部品129を穴130にはめ込むときに、組込部129aは釣り針保持部121の周囲を浅く挟むようにして、組込部129bは穴130の周囲を深く挟み込むようにしてはめ込むことが出来る構造になっている。 【0111】 図4で、釣り針収納具120の中央部にはその表側から裏側に貫通している空洞部124が設けられており、この空洞部124は、たとえば、釣り針収納具120にハリスのついたイカリ針を収納したり、釣り針収納具120に収納してあるイカリ針を取り出したりするときに、釣り針収納具を持っている手の指をこの空洞部に入れて釣り針収納具120を取り扱ったり、図示していないが、中央部に前記空洞部124に入る寸法・形状の突出部のあるケースに入れるときに、前記突出部と空洞部124が係合させて釣り針収納具120をケースに装着するのに用いることができる。 【0112】 図4と図5で、釣り針保持部121は釣り針を保持するなどの機能に関する構造部分を除いて表面と裏面が平行な平板になっており、釣り針収納具120の底板131も表裏が平行な平板になっていて、釣り針保持部121と底板131は平行になっている。 【0113】 図4と図5の釣り針収納具120は円筒を薄く切ったような扁平な形状になっている。釣り針保持部121は、図示のように、その円筒の切断面に相当する部分に形成されている。この例における釣り針保持部121が形成されている側と、釣り針収納具の底板131が形成されている側を、以下の説明において、小口側ともいうことにする。そして、図4と図5で外周壁125が形成されている側を、以下の説明において、外側部ともいうことにする。そして、後述の例のように、外側部に2枚の側壁とその間に凹部を設けた場合、前記外側部に、たとえば2枚の側壁の間に形成されている凹部のように形成されている凹部のことを、以下の説明において、外側部凹部ともいうことにする。 【0114】 ハリス挿入穴122と凹部123が形成されているはめ込み部品としての釣り針保持部品129は、図4と図5に示すように、釣り針保持部121に形成されているはめ込み穴130に図5の断面図のようにはめ込まれている。釣り針保持部121をたとえばシリコーンゴムで形成し、釣り針保持部品129をゴムやプラスチックなど種々の材料を用いてつくることができる。 【0115】 図4と図5に示したハリス挿入穴122は、そこに挿入される針軸が斜めに挿入されるように、すなわち、底板131の法線135に対して10°〜75°の大きさの角度θ10をなすように前記針軸が挿入されるように形成されている。そして、ハリス挿入穴122の入口122aは、図5の断面図で、組込部129bに近い方(図中で右の方)が前記角度θ10の斜面になっており、組込部129aに近い方(図中で左の方)が穴の入口が少し切り取られた構造になっている。前記斜面は組込部129aの真下の近傍まで形成されている。ハリス挿入穴122のこのような構造により、ハリス挿入穴122にハリスと針軸を挿入するときは、入口の広がりによってガイドされて入れやすく、また、ハリス収納空間126に導かれたハリスは、底板131の内壁131aに対して斜めに入るためと、ハリス挿入穴122が内壁125aと内壁124aの中間近傍にあるため、底板131の内壁131aにも内壁125aにも止められずにハリス収納空間126内を進行する。そして、ハリス収納部の内壁124aは、ハリス収納空間126に導き入れられたハリスが、適当な曲率で、しかもスムーズに収納されるのを助ける働きをしており、ある程度の大きさの直径を有していた方が効果が大きい。 【0116】 このような構造のため、ハリス収納空間126に収納されたハリスは強く曲げられることもなく、その弾力性による自然の広がりを緩い束縛で保持されるため、ハリス収納空間126の寸法を、後述のようにかなり小型の寸法にしても、従来のようにハリスに有害な変形を与えることなく、ハリス付き釣り針を収納しておくことが出来る。 【0117】 ハリス収納部のハリス収納空間126は、図5に示した外周壁125の内側の壁125aと釣り針保持部121の裏面121aと底板131の内壁131aと空洞部124の裏側のハリス収納部の内壁124aで囲まれた空間で、前記空間を区切っている構造物やハリスの入口とともにハリス収納部を構成している。 【0118】 このような構造の釣り針収納具は、たとえばハリス付き3本あるいは4本イカリ針を10本収納することが出来るようにして、ケースも含めて、80mm以下の直径で30mm以下の厚みのものを実現することができる。 【0119】 以上の基本的説明からも明らかなことであるが、本発明の最大の特徴の一つは、釣り針についているハリスに強制的な変形を極力与えずにハリス付き釣り針を収納することができることであり、ハリス収納空間という概念を強調したため、ハリス収納部とハリス収納空間を区別して説明したが、ハリス収納部は、ハリス収納空間と壁やハリス収納のための入口などハリス収納空間を形成している周囲の構造をも含むものであり、本発明の説明においては、特に区別の必要がある場合を除いて、ハリス収納部もハリス収納空間もハリス収納部ということにし、ハリス収納部126aと称することにする。 【0120】 図6は、図4と図5を用いて説明した本発明の釣り針収納具の実施の形態例で図5と同じ位置のある釣り針収納具120に、ハリスのついた4本イカリ針を挿入した状態を説明する断面図で、ハリス挿入穴122の入口122aから、イカリ針127のハリス128を挿入してハリス収納部126aに導き、続いて、針軸127bをハリス挿入穴122に挿入する。このとき、針先127cを凹部123に図のように入れると、針軸127bがハリス挿入穴122に比較的奥まで入った状態で挿入され、針先127cは凹部123内におかれる。図示していないが、この状態で釣り針収納具120を蓋のついたケースに入れると、蓋の高さを適切に選べば、釣り針収納具120に強い衝撃がかかっても、蓋によって、イカリ針が抜けないように押さえることができる。 【0121】 さらに、図示していないが、たとえば、凹部123の針先の当たる部分の近傍にスポンジなど針先を差し込むものを配置して、そこに針先127cを差し込んで固定することができ、また、ハリス挿入穴122の入口122aに針軸を固定する固定手段、たとえば、針軸を挟み込むスリット付きのゴムや、磁石などを配置して、ケースの蓋がなくても、強い衝撃によるイカリ針の抜けを防ぐことができる。 【0122】 つぎに、イカリ針の収納のさらなる他の実施の形態例について説明する。 【0123】 図7〜図10は、本発明の実施の形態例を説明する斜視図で、釣り針保持部の第1の穴としてのハリス挿入穴の近くにスポンジもしくは第2の穴としての針先挿入穴を設けた例を説明する図である。 【0124】 図7〜図10で、符号150,160,170,180は釣り針収納具、151,161,171,181は釣り針保持部、152,162,172,182は下側ケース、153a〜153c,163a〜163c,173a〜173c,183a〜183cは釣り針保持部の第1の穴としてのハリス挿入穴、154a〜154c,164a〜164c,174a〜174cは第2の穴、155,165,175,185はそれぞれ下側ケースの中央部の突出部で、各釣り針保持部の中央部に設けられた空洞部から上に突き出ている部分、156,166,176,186はハリス付イカリ針(ハリスは各第1の穴から釣り針保持部の裏側にあるハリス収納部に入れられているので見えない),156a,166a,176a,186aは針軸,156b1〜156b3,166b1〜166b4,176b1〜176b3,186b1〜186b3は針先、167,177,187はスポンジである 釣り針保持部の第1の穴としてのハリス挿入穴153a〜153c,163a〜163c,173a〜173c,183a〜183cはそれぞれ釣り針保持部の一方の側である図の上側(各釣り針収納具の外側)から他方の側である釣り針保持部の裏側すなわち、各下側ケースの中側に向けて、イカリ針の針軸についているハリスを通過させることができ、当該針軸のはリスのついている部分を挿入することができるが、針軸の各針先のように開いている部分は挿入することが出来ない寸法になっている。 【0125】 釣り針収納具150,160,170,180は、それぞれ下側ケース152,162,172,182の入口に釣り針保持部151,161,171,181を着脱可能に装着することができる構造になっている。この装着方法は衆知の種々の方法を用いることができるが、たとえば、下側ケースの入口が、その開口部から奧に向かって狭くなるように形成しておき、釣り針保持部の裏側すなわちハリス収納部の内壁になる側を裏側より小さい直径に形成し、下側ケースに契合するようにしておく、釣り針保持部を下側ケースの入口に軽く押し入れて装着するなど、その装着方法は種々の方法を用いることができる。 【0126】 下側ケースには、図示していないが、図の釣り針保持部の上側から、釣り針保持部に収納してある釣り針の上部に軽く触れるか、あるいは釣り針の上部とわずかに隙間が生じるように閉めることができる上側ケースが、図示していない接続部によって接続されている。 【0127】 この上側ケースは、必ずしも用いなくても釣り針収納具として使用することが出来る。しかし、釣り針がイカリ針の場合に、釣り針収納具を1個だけ携帯して、使用する場合には、上側ケースをつけて携帯するのがより安全で使い易い。 【0128】 図7〜図10に示した釣り針収納具は、下側ケースの裏側(図の下側、すなわち、ハリス収納部を形成する側の裏側)に凹部を設け、複数個の釣り針収納具を着脱可能に積み上げて多段式釣り針収納具を形成し、最上段に上側ケースを装着するようにしてもよく、また、下側ケースにそれぞれ上側ケースを装着したものを着脱可能に積み上げて、多段式釣り針収納具を形成してもよい。 【0129】 図7は、釣り針保持部151に、第1の穴と第2の穴を各一本のイカリ針用に設けた例で、ハリス付の3本イカリ針156を釣り針収納具150に収納した状態を示している。ハリスは第1の穴としてのハリス挿入穴153aから針軸保持部161の下側へ挿入され、続いてハリスのついている針軸156aが第1の穴153aに挿入され、一本の針先156b1が第2の穴154aに挿入されている。図では、針先156b2が隣の第2の穴154bに近いように見えるが、斜視図の書く角度によってそのように見えており、実際には、第2の穴154bに入る隣りのイカリ針とは干渉しないようになっている。以下、同様にして、第1の穴153b,153c,・・・と順次、別のハリス付イカリ針156を収納する。針先156b1が第2の穴154aに深く入っているため、針軸156aは第1の穴153aに斜めに安定して入っており、釣り針収納具150に多少の衝撃が加わっても、隣のイカリ針と絡まらない。 【0130】 しかしながら、安全度をより高めるには、前記のように、上ケースの使用がより好ましい。 【0131】 図8は、釣り針保持部161に、第1の穴と第2の穴をそれぞれ各一本のイカリ針用に対応させて設け、さらに、第1の穴の内側にスポンジを配置させた例である。図では、ハリス付4本イカリ針166が収納された例を示しており、第1の穴へのハリスの収納と針軸166aの挿入、第2の穴への針先166b1の挿入は図7で説明したのとおおむね同様である。 【0132】 図8の場合は、さらに、針先166b4の先端部がスポンジ167に軽く差し込まれている。これにより、イカリ針の針先部が一層しっかりと収納されている。他の第1の穴、第2の穴へのハリス付イカリ針の収納もこれと同様に順次行うことが出来る。 【0133】 図9は、釣り針保持部171に第1の穴と第2の穴が対をなして各イカリ針用に設けられているのに加えて、釣り針保持部171の外周部にスポンジ177が設けられている例である。図は、ハリス付3本イカリ針176が収納されている例である。ハリスと針軸176aの第1の穴173aへの挿入は、図7,図8の場合と同様で、針先176b1は、スポンジ177の上から刺して第2の穴174aに挿入されている。 【0134】 これにより、イカリ針の針先部が一層しっかりと収納されている。 【0135】 他の第1の穴、第2の穴へのハリス付イカリ針の収納も、これと同様に順次行うことが出来る。 【0136】 図10は、釣り針保持部181に、第1の穴を設け、前記第2の穴は設けずに、外周部にスポンジ187を設けた例である。図では、ハリス付3本イカリ針186を収納してある例を示している。ハリスと針軸の第1の穴への挿入は図7〜図9の場合と同様である。針先186b1はスポンジ187に刺して固定しており、これによりイカリ針の針先部が固定される。 【0137】 図11〜図13は、イカリ針のハリスと針軸をハリス挿入穴に挿入して後、その針軸を固定する固定手段を説明する斜視図で、要部のみを拡大して示した部分図である。 【0138】 図11〜図13において、符号200,220,250は釣り針収納具、201,221,251は釣り針保持部、202,222,252は下側ケース,203a〜203c,223a,253aは第1の穴としてのハリス挿入穴、204a〜204c,224a,254aは第2の穴、205,225,255はそれぞれ下側ケースの中央部の突出部で、各対応する釣り針保持部の中央部に設けられて空洞部から上に突き出ている部分、206,226,256はハリス付イカリ針(ハリスは各第1の穴から釣り針保持部の裏側にあるハリス収納部に入れられているので見えない)、206a,226a,256aは針軸、206b1〜206b4,226b1〜226b4,256b1〜256b4は針先、211a〜211cは磁石、210,230,260は釣り針収納具の小口側、231,261はグリップ、215,235,265は釣り針収納具の外側部である。 【0139】 図11〜図13の釣り針収納具において、各部分の符号は図7〜図9と異なる符号を付けてあるが、第1の穴であるハリス挿入穴に挿入された針軸を固定する手段を、第2の穴とは別に設けたこと以外は図7〜図9の場合と同様であるので、針軸を固定する手段を中心に説明し、その他の部分については、図7〜図9を用いて行った説明との重複を避けることにする。 【0140】 図11においては、ハリス付4本イカリ針206のハリスと針軸206aを第1の穴203bから第1の穴203bの奧に形成されているハリス収納部と第1の穴に収納し、針先206b1を第2の穴204bに収納し、第1の穴203bと第2の穴204bの間に設けた針軸固定手段としての磁石211bによって針軸206aを吸引し、針軸を固定している。これによって、釣り針収納具200の耐衝撃性を高めている。 【0141】 図12においては、ハリス付4本イカリ針226を収納した状態を指名しているが、第1の穴223aと第2の穴224aの間に、針軸固定手段として、弾性体の輪の上部にスリットを入れた形状のクリップ231を設けてあり、第1の穴223aにハリスと針軸226aを入れ、第2の穴224aに針先226b1を入れたイカリ針226の針軸226aの一部をクリップ231に挟み込んで固定している。これにより、釣り針収納具220の耐衝撃性を高めている。 【0142】 図13においては、針軸固定手段として、図12のクリップ231の代わりに、弾性体のV字形クリップ261を設け、図12の場合と同様に、第1の穴253aに挿入されている針軸256aを挟み込んで固定し、耐衝撃性を高めている。 【0143】 図14〜図17は、本発明の釣り針収納具の実施の形態例としての釣り針保持部におけるハリス挿入穴の傾斜角度について説明する図である。 【0144】 図14と図15は、釣り針収納具底板と釣り針保持部がともに平行平板の例について説明する断面図、図16と図17は釣り針収納具の底板は平行平板で、釣り針保持部が盛り上がった形状をしている例の断面図である。図14〜図17のいずれの例も、釣り針収納具の底部の周囲から立ち上がっている外周壁の高さが一様で外周壁の上端に釣り針保持部が着脱可能に装着されている。 【0145】 図14〜図17で、符号270,280,290,300は釣り針収納具、271,281,291,301は釣り針保持部、272,282,292,302は下側ケースの外周壁、273,283,293,303は下側ケースの底板、274,284,294,304はハリス収納部、275,285,295,305は下側ケースの突出部、276,286,296,306はハリス挿入穴,276a,286a,296a,306aはハリス挿入穴の実質中心線、276b,286b,296b,306bは下側斜面、276c,286c,296c,306cはハリス挿入穴の上側面,271a,281a,291a,301aは釣り針保持部の底面に平行な直線、θ20はハリス挿入穴の実質中心線と釣り針保持部の裏面に平行な直線とのなす角度である。図14〜図17は、主として、ハリス挿入穴の角度θ20の効果によって、ハリス収納部にハリスをいかに容易に、有害な変形をさせずに収納できるかを説明するための図であり、その他の部分は図4〜図13と異なる符号を付しているが、部分的な違いを含んで図4〜図13から判断できるところが多いため、図4〜図13で説明した事項については、説明の重複を避けることにする。 【0146】 図14と図15で、釣り針保持部271,181が平行平板に穴を開けた形状になっており、ケースの底板273,283も平行平板でその周囲に外周壁272,282が形成されている。そして、釣り針保持部271,281と底板273,283は平行になっている。釣り針保持部271,281は、ケースの外周壁272,282に着脱可能に装着されている。 【0147】 ハリス挿入穴276,286は、その断面における斜面276b、286bならびに上側面276c,286cが平行になっており、実質中心線276a,286aは斜面の276b,286bに平行でハリス挿入穴276,286の中心を通る線に一致する。 【0148】 しかし、ハリス挿入穴の斜面はそこの挿入される針軸の傾きを実質的に決めることになり、針軸挿入のし易さなどから、曲面に形成されることがある。また、ハリス挿入穴の上側面は、図4〜図13を用いた説明でも記したように、ハリスと針軸を挿入する側すなわち図14と図15の図で上側の開口部の近傍や、ハリス収納部側の開口部の近傍は、穴の長さ方向の中央部よりも広がった形状に形成し、収納の容易さと安定化を図る場合がある。このような場合は、ハリス挿入穴の実質中心線は、そこに収納される針軸の収納時の傾きを主として決める斜面276b,286bの傾きに平行で穴の中心を通る直線を意味する。 【0149】 図16,図17で、底板293,303は平行平板になっているが、釣り針保持部291,301は、図のように断面形状が台形をしており、その下面は底板293,303に平行な平面となっている。 【0150】 ハリス挿入穴296,306は、穴の長さ方向(深さ方向)の中心部分が一部均一な断面になっているか、その両側の開口部に向けて漸次広がっている形状になっている。この形状によって、ハリスと針軸の挿入が容易で、安定した収納ができ、ハリス収納部へのハリスの挿入が容易で有害な変形のないハリスの収納が可能である。 【0151】 図14〜図17において、釣り針保持部の中央部には下側ケースの中央部に形成された突出部を入れることができる空洞部あるいは貫通穴(これらを総称して空洞部とも称する)が形成されている。 【0152】 図14〜図17に示した角度θ20の値は、20°〜50°の大きさにすると、ハリス収納の信頼性が高く、ハリスと針軸の収納が容易である。 【0153】 図18〜図20は、本発明の釣り針収納具の実施の形態例を説明する要部の断面図で、図18と図19は上側ケースを開けた状態の図、図20は図19の釣り針収納具の上側ケースを閉めた状態の図ある。図中、ハリスが大きく曲げられているように描かれているが、断面から奥の方に収納されているハリスの見える部分を強調して曲げて書いたものであり、実際の収納状態は大きく曲がっていない。 【0154】 図18〜図20で、符号310,330は釣り針収納具、311,331は釣り針保持部、312,332は下側ケース、312a,312bは下側ケース312の底面としての実質的な平坦面(釣り針収納具310を平面上においたときの前記平面に実質的に平行な面)、313,333は下側ケースの外周壁、314,334は下側ケースの中央部に形成されている突出部、315,335は上側ケース、316,336は下側ケースと上側ケースの接続部、317a,337aは上側ケースについている下側ケースとの契合部、317b,337bは下側ケースについている上側ケースとの契合部、320,321,340,341は釣り針保持部に形成されている第1の穴としてのハリス挿入穴、325,326,345,346はハリス付イカリ針、325a,326a,345a,346aは針軸、325b,326b,345b,346b は針軸についているハリス、327,347はハリス収納部である。 【0155】 図18〜図20で、釣り針保持部311,331の中央部には、下側ケースの突出部314,334を入れることができる空洞部311a,331aが形成されており、図中で突出部314,334が空洞部311a,331aと契合して釣り針保持部311,313が下側ケースの所定位置(図示の位置)で位置決めされて(すなわち、下側ケースの、図示の、所定の高さで止められて)いる様子が示されている。 【0156】 図18〜図20の釣り針収納具は、上から見た平面形状がおおよそ円形をしており、図18〜図20は、その円形の中心を通る垂直な面で切った状態の断面図である。 【0157】 図18は、釣り針保持部311が、リング状の円盤状をしており、図示のように外周部よりも内周部の方が下側ケース内で下がった状態に形成された例である。 【0158】 図19は釣り針保持部331が、リング状の円盤状をしており、図18とは逆に、外周部よりも円周部の方が下側ケース内で高くなっている状態に形成されている。 【0159】 すなわち、図18は釣り針保持部の上面が内側に傾斜した面、図19は釣り針保持部の上面が外側に傾斜した面になっている。 【0160】 この釣り針保持部の上面の傾きは、イカリ針の収納に関する使い勝手と収納密度に大きな影響を及ぼす。 【0161】 図20は図19の釣り針収納具の上側ケースを閉めた状態を表している。 【0162】 図18〜図20は断面図であるが、煩雑さを避けるため、断面のみを示してあり、断面の位置からその奥に見える部分を記載していない。そこで、釣り針保持部をより明確に示すため、図21と図22に、上面が内側に傾斜した面を有する釣り針保持部を示す。 【0163】 図21と図22は本発明の釣り針収納具の実施の形態例に用いられている上面が内側に傾斜した釣り針保持部の図で、図21は釣り針保持部の半分を示した平面図でイカリ針を2個収納してある状態の図、図21は図20のX5−X6の位置の断面図である。 【0164】 図21と図22で、符号600は外周形状が円形の釣り針保持部、601は釣り針保持部600の上面、602は上面601の上部平坦部、603は上面601の釣り針保持部の周辺傾斜部、604は釣り針保持部600の中央部に形成されている空洞部、605は空洞部604を形成している釣り針保持部の内側面、606a,606b,606cは第1の穴としてのハリス挿入穴、607a,607b,607cは第2の穴としての針先を挿入する穴、609b,609cはハリス(ハリス挿入穴606b,606cから釣り針保持部の上面601の裏側にあるハリス収納部に収納されていて見えない)のついたイカリ針、610,611は釣り針保持部の中心線、608は中心線610,611の交点を中心とする円である。第1の穴606a、606b、606cは円608上に位置しており、図示していないが、第2の穴607a,607b,607cも円608と同じ中心を有し、異なる半径を有する円周上にある。このように配置することにより、多数の釣り針を収納しても、収納してある釣り針を取り出しやすくなっている。符号620はハリス収納空間を有するハリス収納部であるが、釣り針保持部を図示していないケース(たとえば、図18の下側ケース312)に装着した状態で、釣り針保持部600の裏側と下側ケース内側面によって形成されるハリス収納部である。 【0165】 図21と図22で、第1の穴と第2の穴は一部を、部分的に拡大して誇張して示してあり、全部を示していない。 【0166】 釣り針保持部の上面601は図22からわかるように、外側よりも内側が凹んで内側に傾斜した面になっており、針先の入る第2の穴よりもハリスと針軸が入っている第1の穴であるハリス挿入穴の方が内側で低い状態に形成されている。したがって、そこに収納されるハリス付きイカリ針は、図21のように、針先が内側に向き、しかも下方に向いている。この状態は、釣り針を一本取り出す場合、一本のイカリ針の一本の針先をつまんで、まず傾斜面601の上方へ少し引き上げ、次に指が他のイカリ針に触れないように注意して釣り針保持部の周辺部の方向へ引き出すことにより、容易にそして安全に取り出すことができる。 【0167】 つぎに、ハリス挿入穴の方向について説明する。 【0168】 図23〜図25は、ハリスと針軸の収納方向を説明する図で、上から見た形状が円形の扁平な釣り針収納具における釣り針保持部を上から見た図であり、釣り針保持部を約半分だけ示した図である。 【0169】 図23〜図25で、符号351は釣り針保持部、352は釣り針保持部351の下に形成されているハリス収納部の外側の内壁の位置を示す点線、353は図示していないハリス収納部の内周壁の外側で釣り針保持部の中央部の空洞部を形成している釣り針保持部351の内側面、354は釣り針保持部351の中央部に形成された空洞部(貫通穴)で、下側ケースの突出部が挿入される。符号355は第1の穴としてのハリス挿入穴、355cは第1の穴の中心、356は第2の穴としての針先を挿入する穴、356cは第2の穴356の中心、360は第1の穴の中心355cと釣り針収納具の中心軸線でもある釣り針保持部の中心軸線とを結んだ釣り針保持部の中心軸線に直交する直線、361は図の平面内で第1の穴の中心355cを通り前記直線360に直交する直線、362は第1の穴の中心355cと第2の穴の中心356cを通る直線、θ30は直線361と直線362のなす鋭角の方の角度である。角度θ30は、図23,図24で第1の穴の中心355cを中心にして、直線363もしくは直線364を90°より少ない回転角で反時計回りに回転させると直線361に重なる状態のときの角度θ30を正の値の角とし、時計回りに回転させると直線361に重なる状態の時の角度θ30を負の値と定義する。 【0170】 図23は直線361と直線362が重なる状態の図で、角度θ30は0°である。 【0171】 図24は角度θ30が負の角度の状態を示し、図25は角度θ30が正の状態を示している。 【0172】 図23〜図25で、角度θ30が+70°を越えない状態にすると、第1の穴355から挿入したハリスの先がハリス収納部の内周壁354a(この場合、釣り針保持部の空洞部の裏側の壁で構成されている)に突き当たって止められて大きく変形されることなく、ハリスの先は内周壁354aに触れても、そこをすべってハリス収納部内に進行させされる。また、角度θ30を−70°を越えない絶対値を有する角度にすると、第1の穴に挿入されたハリスの先端が、ハリス収納部の外側の内壁352に突き当たって止められて大きく変形されることなく、ハリスの先は内壁352に触れても、そこをすべってハリス収納部内に進行させられる。 【0173】 このように、角度θ30の値はハリスの収納における変形防止と挿入し易さの向上にとって重要な要素である。角度θ30の特に望ましい値は、その絶対値が30°以下である。 【0174】 そして、この角度θ30は、−70°〜+70°の間でそこに収納されるイカリ針の収納密度との兼合で選択されることが好ましい。 【0175】 以上、図4〜図25を用いて、扁平形状の釣り針収納具本体の小口側に釣り針保持部を形成した本発明の実施の形態例をいくつか説明したが、前記説明から明らかなように、本発明の釣り針収納具は、その構成上矛盾を生じない範囲において、前記各種例の特徴を適宜組み合わせた構成の釣り針収納具として実現することができるものである。 【0176】 つぎに、本発明の釣り針収納具の他の例として、釣り針保持部を扁平形状の釣り針収納具本体の外側部凹部に形成した例を説明する。 【0177】 図26〜図28は、本発明の釣り針収納具の実施の形態例として釣り針保持部を釣り針収納具本体の外側部凹部に設けた例を説明する図で、図26と図27は側面図、図28は図26の直線X10−X11の位置における断面図である。 【0178】 図26〜図28で、符号500は釣り針収納具本体、501は釣り針収納具本体の外側部凹部、502,503は側壁、505は釣り針保持部、505aは外側部凹部の底部、506a〜506dは第1の穴としてのハリス挿入穴、507a〜507dは第2の穴としての針先を挿入する凹部、508はイカリ針、510はハリス収納部、511はハリス収納部の外周壁、512はハリス収納部の内周壁、515は空洞部である。 【0179】 第1の穴と第2の穴は外側部凹部501の底部505aの幅方向の中心近傍に、そこに収納されるイカリ針の寸法に適する寸法で、かつ、隣に収納されるイカリ針と不必要にぶつからない間隔で形成されている。 【0180】 第1の穴から挿入されたハリスは、底部505aの裏側に形成されているハリス収納部510に収納される。 【0181】 図26は、釣り針収納具の外側部凹部にハリスの付いた3本イカリ針が1本収納されている状態を示しており、この直線X10−X11の位置の断面を図28に示している。 【0182】 図27は図26の釣り針収納具の外側部凹部の裏側を示したものであり、第1の穴と第2の穴が設けられている。 【0183】 図28において、ハリス収納部510は、外周壁511と内周壁512に挟まれて形成されており、第1の穴の傾斜角度を、前記各種実施の形態例と同様に、ハリス収納部510に第1の穴から挿入されたハリスの先端が、外周壁511や内周壁512に突き当たって大きく変形されることがないように選定することによって、変形の少ない、使い勝手のよい釣り針収納具を得ることができる。 【0184】 空洞部515は、釣り針収納具本体500の小口側の一方の側から他方の側に貫通して設けられており、たとえば、ケースとの係合などに用いることができる。たとえば、この空洞部にケースの中空状の突出部を挿入し、釣り針収納具のケースを開閉するときに、釣り針収納具のケースを持っている手のいずれかの指を入れ、その指と他の指でケースを挟むようにすると、安定した状態で簡単にケースを開閉することができる。 【0185】 図29〜図31は、本発明の釣り針収納具の例として、図26〜図28で説明した釣り針収納具本体500にケースを取り付けた例を説明する図で、図29は、ケースの蓋を閉めた状態の正面図、図30は上側蓋を除去して外側部側から見た側面図、図31はケースの蓋を開けた状態で、釣り針収納具本体500の部分は図28の断面図を用い、ケースの部分は正面図を用いたものである。 【0186】 図29〜図31で、符号520は釣り針収納具、520はケース、522は上側ケース、523は上側ケース522と下側ケース521の接合部、524はケースの開口部、525は下側ケースの側面突部、内部に、中に取り付けた釣り針収納具本体500の空洞部に係合して、下側ケースと釣り針収納具本体500を接続している部品が組み込まれている。 【0187】 図29〜図31に示したようなケース付の釣り針収納具520は、小型で多数のハリス付イカリ針をハリスに有害な変形を与えずに、また、ハリス同士、針部同士、あるいはハリスと針部が絡まらないように収納することができるのに加えて、釣りに携行して使用する場合、釣り針収納具を片方の手で持ち開閉することができ、そこに収納されているイカリ針を短時間で、安全に取り出すことができるなど、多くの利点を有するものである。 【0188】 図26〜図31に示した本発明の実施の形態例において,図には示していないが,前記第2の穴以外の針部の固定手段を外側部凹部の針部の位置する近傍に設けることができ,前記固定手段としては,図11〜図13に示したようなクリップや磁石,あるいは、外側部凹部の少なくとも一部たとえば針先の位置する部分にスポンジを,ハリスの挿入を妨げないように,たとえばハリス挿入穴をさけて配置し,収納してある釣り針が衝撃によって有害に動かないように,本発明の釣り針収納具の耐衝撃性を高めることができる。 【0189】 以上、本発明の釣り針収納具を、図面を使用して詳細に説明したが、本発明はこれらの例に狭く限定されるものではなく、各種実施の形態例の種々の特徴を、用途や要望に合わせて適宜組合せた釣り針収納具を構成することができるものである。 【0190】 図4〜図28を用いて説明した釣り針収納具は、合成ゴムを用いた型成形技術によって形成することができる。合成ゴムとして、たとえば、シリコーンゴムなどの弾力性のある材料を用いて製造することができる。あるいは、、合成ゴムとして、NBRやウレタンゴムを用いることもできる。これらの合成ゴムは、成形技術が豊富に蓄積されており、量産に適している。また、部分的にシリコーンゴムと他のゴムを組み合わせて、たとえば、硬さと針の差し込み易さを適宜利用したものとして構成することもできる。 【0191】 また、本発明の釣り針収納具の少なくとも一部を紙で形成することができる。紙で形成した場合、製造コストが安く、耐環境性がよいなど多くの利点がある。たとえば、紙に溝やスリットなどの切り込み部を設けて、そこにたとえば針先を引っかけて保持すれば、切り込み部のところを含めて前記切り込み部の一方の側が釣り針保持部で、他方の側をハリス収納空間にすることができ、切り込み部をハリス挿入穴に代えることができる。このような切り込み部によるハリス挿入穴も、本発明でいうハリス挿入穴である。 【0192】 図4〜図31を用いて説明した本発明の釣り針収納具は、ハリス付きイカリ針の収納においては特に顕著な効果を発揮するものである。そして、各図を用いての説明では触れなかったが、本発明の釣り針収納具本体やそれをケースに入れた釣り針収納具では、釣り針保持部や釣り針収納具本体を回転できるように構成することにより、釣り針を取り出す場合に、いつも同じ場所から取り出すことができるなど、本発明は使い勝手の極めて良い釣り針収納具を提供することができるものである。 【0193】 図32と図33は、本発明の実施の形態例としての釣り針収納具を示す図で、図32は平面図、図33は図32のX7−X8の位置で切った断面を示す図である。 【0194】 図32と図33で、符号700は釣り針収納具、701は釣り針保持部、706a〜706fは第1の穴としてのハリス挿入穴、707a〜707fは第2の穴としての針先を入れる穴、708a〜708fはハリスをハリス挿入穴に通してハリス収納部に収納した状態のハリス付きイカリ針、709a〜709fはそれぞれイカリ針708a〜708fに取り付けられているハリス、710はハリス収納部である。 【0195】 図32と図33からわかるように、この釣り針収納具700は、この形態に限定されるものではなく、図示の状態よりも遙かに多くのイカリ針を収納できるように構成することができることは自明である。 【0196】 図32で、図の右側よりも左側の方が高密度にイカリ針を収納することができるようになっている。これは、構成の自由度の大きさを説明するために図示したものであり、この基本技術を適用した多くのバリエーションが可能である。 【0197】 図33に、図32のハリス挿入穴から挿入されたハリスと針軸および針先が収納されている状態を示してある。ハリス挿入穴706a〜706cから挿入されたハリス709a〜709cはその針先が図中でハリス収納部710内を左から右の方向へ移動するように挿入されており、ハリス挿入穴706d〜706fから図中でハリス収納部710内を右から左の方向へ先端が移動するように挿入されたハリス709d〜709fとハリス収納部710内で図示のように互いに逆方向に交差する方向に挿入されている。ハリス収納空間はハリスの直径に比べて十分に大きいので、ハリスは他のハリスに触れはするものの、その弾力性も手伝って、あまり強く絡み合わないで収納される。したがって、この状態で長時間収納しておいても、ハリスに従来のような有害な変形を生じることがない。 【0198】 図33でわかるように、この実施の形態例においては、イカリ針の針軸をハリスの挿入に続いてハリス挿入穴に挿入し、針先は第2の穴に入れて保持しているため、ハリスと針先は、釣り針保持部701の一方の側と他方の側に仕切られて収納されているので、従来のようなハリスと針先が絡み合って取り出しにくくなったり、急いで取り出すなどにより、他のハリスを損傷してしまうことがない。 【0199】 図32,図33に示した釣り針収納具の一部に、たとえば、針軸のハリスの取り付け部から針先までが短くて第1の穴であるハリス挿入穴に針軸を入れると針先が第2の穴に届かないようなハリス付き釣り針を収納したい場合には、ハリスを第1の穴に通し、針軸は第1の穴に挿入しないで、針先を第2の穴に入れて収納すると、針先が第2の穴で安定して保持されるため、本発明の前記効果を損なうことなく収納することができる。 【0200】 図32と図33の釣り針収納具700に、図示していないが、蓋を取り付けて使用することが安全性の面からより好ましく、あるいは、別に針部の固定手段を設けることにより、収納した釣り針を信頼性高く収納しておくことができ、本発明の効果を一層大きくするものである。その固定手段としては、たとえば、図32と図33には図示していないが、釣り針保持部701の上面の針先が当たる部分にスポンジを貼ったり、あるいは針軸の近くにクリップを配置して針軸あるいは針先を挟み込んだり、あるいは針の近くに磁石を配置して釣り針を引きつけて保持したりすることにより、さらに効果的に針先を保持することができる。 【0201】 以上、図面を使用して、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明はこれに狭く限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて、多くのバリエーションを可能としているものである。 【0202】 たとえば、本発明の釣り針収納具本体は、それ自体に釣り針保持部とハリス収納部を備えているものと、釣り針収納部のみの状態に見えるもので、ケースなど釣り針保持部以外の器に釣り針保持部を取り付けて該釣り針保持部の裏側とそれを装着したケースなどの器とでハリス収納部を形成するものとがある。後者も本発明でいう釣り針収納具本体である。そして、後者のようなハリス収納部も、本発明でいう釣り針収納具本体に形成されているハリス収納部である。 【0203】 第1の穴としてのハリス挿入穴と針先を入れる第2の穴を、図4〜図6に示した第1の穴としてのハリス挿入穴と第2の穴としての針先を入れる凹部とを有するはめ込み部品として作成し、釣り針保持部に形成された穴にはめ込んで釣り針収納具本体を構成することもできる。 【0204】 【発明の効果】 以上、本発明の釣り針収納具を、釣り針収納具本体の説明を中心に、釣り針収納具本体をケースに取り付けた釣り針収納具の説明と合わせて説明したが、本発明の釣り針収納具は、本発明の基本的技術思想である、ハリス付き釣り針をハリスと針部をハリス挿入穴を有する釣り針保持部で仕切って収納すること、ハリスはハリス収納空間にあまり強く束縛することなく収納しておくことなどにより、従来のようにハリスに有害な変形を与えないでハリス付き釣り針を収納しておくことができるとともに、必要に応じてハリス付きのイカリ針のような釣り針を、安全に、素早く取り出すことができる、釣りに携行しやすい小型で高品質で信頼性の高い釣り針収納具を安価に提供することができるという大きな効果をもたらすものである。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の基本技術を説明する断面図である。 【図2】本発明の基本技術を説明する図である。 【図3】本発明の基本技術を説明する図である。 【図4】本発明の小型化した釣り針収納具の例を説明する図である。 【図5】図4の釣り針収納具の直線X3−X4の位置の断面図である。 【図6】図5の釣り針収納具に釣り針を挿入した状態を示す断面図である。 【図7】本発明の実施の形態例における釣り針保持部に第1の穴と第2の穴を設けた例を説明する斜視図である。 【図8】本発明の実施の形態例における釣り針保持部に第1の穴と第2の穴を設け、第1の穴の内側にスポンジを配置させた例を説明する斜視図である。 【図9】本発明の実施の形態例における釣り針保持部の外周部にスポンジを設けた例を説明する斜視図である。 【図10】本発明の実施の形態例における釣り針保持部に、第1の穴を設け、外周部にスポンジを設けた例を説明する斜視図である。 【図11】本発明の実施の形態例において、針軸を固定する固定手段としての磁石を設けた例の斜視図である。 【図12】本発明の実施の形態例において、針軸を固定する固定手段としてのクリップを設けた例の斜視図である。 【図13】本発明の実施の形態例において、針軸を固定する固定手段としてのクリップを設けた例の斜視図である。 【図14】本発明の実施の形態例において、釣り針保持部におけるハリス挿入穴の傾斜角度について説明する図である。 【図15】本発明の実施の形態例において、釣り針保持部におけるハリス挿入穴の傾斜角度について説明する図である。 【図16】本発明の実施の形態例において、釣り針保持部におけるハリス挿入穴の傾斜角度について説明する図である。 【図17】本発明の実施の形態例において、釣り針保持部におけるハリス挿入穴の傾斜角度について説明する図である。 【図18】本発明の実施の形態例を説明する断面図で、釣り針収納具の上側ケースを開けた状態の図である。 【図19】本発明の実施の形態例を説明する断面図で、釣り針収納具の上側ケースを開けた状態の図である。 【図20】図19の釣り針収納具の上側ケースを閉めた状態の断面図である。 【図21】本発明の実施の形態例における内側に傾斜した釣り針保持部の半分を示した平面図である。 【図22】図21の釣り針保持部のX5−X6の位置における断面図である。 【図23】本発明の実施の形態例におけるハリスと針軸の収納方向を説明する図である。 【図24】本発明の実施の形態例におけるハリスと針軸の収納方向を説明する図である。 【図25】本発明の実施の形態例におけるハリスと針軸の収納方向を説明する図である。 【図26】本発明の釣り針収納具の実施の形態例として釣り針保持部を釣り針収納具本体の外側部凹部に設けた例を説明する側面図である。 【図27】本発明の釣り針収納具の実施の形態例として釣り針保持部を釣り針収納具本体の外側部凹部に設けた例を説明する側面図である。 【図28】本発明の釣り針収納具の実施の形態例として釣り針保持部を釣り針収納具本体の外側部凹部に設けた例を説明する図で、図26の直線X10−X11の位置における断面図である。 【図29】図26〜図28の釣り針収納具本体をケースに収納した例を説明する図である。 【図30】図26〜図28の釣り針収納具本体をケースに収納した例を説明する図である。 【図31】図26〜図28の釣り針収納具本体をケースに収納した例を説明する図で、図28の断面図と図29の正面図を部分的に併用して示した図である。 【図32】本発明の実施の形態例としての釣り針収納具を示す平面図である。 【図33】図32のX7−X8の位置で切った断面を示す図である。 【図34】従来の典型的なハリス付き釣り針の収納具の例を説明するための斜視図である。 【図35】従来の釣り針収納具の典型的な他の例を説明するための斜視図である。 【符号の説明】 1,11,100,120,150,160,170,180,200,220,250,270,280,290,300,310,330,520:釣り針収納具 2,12,520:ケース 3,13,105,106:蓋 4,14:蝶番 5,167,177,187:スポンジ 6,6a,6b,109a〜109c,109e,127,609b,609c:イカリ針 7,7a,7b,17,111a〜111c,128,325b,326b,345b,346b:ハリス 8:溝 15,211a〜211c:磁石 16:釣り針 101,126:ハリス収納空間 102,104,114,121,151,161,171,181,201,221,251,271,281,291,301,311,331,351,505,600:釣り針保持部 107a〜107f,112a〜112f,113,122,153a〜153c,163a〜163c,173a〜173c,183a〜183c,203a〜203c,223a,253a,276,286,296,306,320,321,340,341,355,506a〜506d,606a,606b,606c:ハリス挿入穴(第1の穴) 108a,108b,123,507a〜507d:凹部(第2の穴としての凹部) 110a〜110c,127a:針部 121a:裏面 122a:入口 124,311a,331a,354,515,604:空洞部 124a,125a:内壁 125,272,282,292,302,313,333,511:外周壁 127b,156a,166a,176a,186a,206a,226a,256a,325a,326a,345a,346a:針軸 127c,156b1〜156b3,166b1〜166b4,176b1〜176b3,186b1〜186b,206b1〜206b4,226b1〜226b4,256b1〜256b4:針先 129:釣り針保持部品 129a,129b:組込部 130:はめ込み穴 154a〜154c,164a〜164c,174a〜174c,204a〜204c,224a,254a,356,607a,607b,607c:第2の穴 131,273,283,293,303:底板 131a:内壁 152,162,172,182,202,222,252,312,332,521:下側ケース 155,165,175,185,205,225,255,275,285,295,305,314,334:突出部 156,166,176,186,206,226,256,325,326,345,346:ハリス付イカリ針 210,230,260:小口側 215,235,265:外側部 231,261:グリップ 271a,281a,291a,301a,360,361,362:直線 274,284,294,304,327,347,510,620:ハリス収納部(ハリス収納空間) 276a,286a,296a,306a:実質中心線 276b,286b,296b,306b:下側斜面 276c,286c,296c,306c:上側面 312a,312b:平坦面 315,335,522:上側ケース 316,336:接続部 317a,337a,317b,337b:契合部 352:ハリス収納部の外側の内壁の位置を示す点線 354a:ハリス収納部の内周壁 355c,356c:穴の中心 500:釣り針収納具本体 501:外側部凹部 502,503:側壁 505a:底部 512:内周壁 523:接合部 524:ケースの開口部 525:側面突部 601:釣り針保持部の上面 602:釣り針保持部の上面601の上部平坦部 603:釣り針保持部の上面601の周辺傾斜部 353,605:釣り針保持部の内側面 608:円 610,611:中心線 620:ハリス収納空間 W1:長さ W2:深さ φ1:直径 θ1,θ2,θ3,θ4,θ10,θ20,θ30:角度
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| 【出願人】 |
【識別番号】595065264 【氏名又は名称】日本精管有限会社 【住所又は居所】栃木県栃木市平柳町3丁目29番46号
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| 【出願日】 |
平成15年7月28日(2003.7.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−40040(P2005−40040A) |
| 【公開日】 |
平成17年2月17日(2005.2.17) |
| 【出願番号】 |
特願2003−202228(P2003−202228) |
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