| 【発明の名称】 |
サンゴの切り離し横持ち方法、及び、この方法に使用する吊上用架台 |
| 【発明者】 |
【氏名】臼田 ▲いく▼太 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿六丁目3番1号 株式会社テトラ内
【氏名】三好 朗弘 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿六丁目3番1号 株式会社テトラ内
【氏名】庄司 武志 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿六丁目3番1号 株式会社テトラ内
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| 【要約】 |
【課題】低コストで実施でき、サンゴを傷つけることなく安全に、かつ、簡単にサンゴを持ち上げる方法、及び、移設後のサンゴを波浪等に対して好適に安定させることができる方法、並びに、これらの方法に使用する器具を提供する。
【解決手段】サンゴ付着基盤1を、その根元付近を略水平に切断することによって地盤から切り離すとともに、複数の挟持部材2a,2bの間にサンゴ付着基盤1を挟んで締め付けることによって吊上用架台2に固定し、ワイヤ等の吊上手段によって吊上用架台2を吊り上げることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 サンゴ付着基盤を、その根元付近を略水平に切断することによって地盤から切り離すとともに、吊上用架台に固定し、 ワイヤ等の吊上手段によって前記吊上用架台を吊り上げることを特徴とするサンゴの切り離し横持ち方法。 【請求項2】 前記吊上用架台が、複数の挟持部材と、これらを締め付ける締付手段とによって構成され、 前記挟持部材の間にサンゴ付着基盤を挟んで締め付けることによってサンゴ付着基盤を前記吊上用架台に固定することを特徴とする、請求項1に記載のサンゴの切り離し横持ち方法。 【請求項3】 前記吊上用架台が、枠部材と、突き刺し棒とによって構成され、 前記突き刺し棒の突出量を調整することによって枠部材の内側に位置するサンゴ付着基盤を前記吊上用架台に固定することを特徴とする、請求項1に記載のサンゴの切り離し横持ち方法。 【請求項4】 前記吊上用架台が、2本以上の棒状部材を組み合わせてなるものであり、 切断面のやや上方の位置に複数形成した貫通孔内に、前記棒状部材をそれぞれ挿通することによってサンゴ付着基盤を前記吊上用架台に固定することを特徴とする、請求項1に記載のサンゴの切り離し横持ち方法。 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のサンゴの切り離し横持ち方法によってサンゴ付着基盤を吊り上げ、移動用架台上に載置し、この移動用架台を吊り上げて、サンゴ付着基盤を運搬することを特徴とするサンゴの移動方法。 【請求項6】 サンゴを新たに設置しようとする場所に、固定用ボックスを予め構築しておき、 請求項1〜4のいずれかに記載のサンゴの切り離し横持ち方法によって、又は、請求項5に記載のサンゴの移動方法によって運搬したサンゴ付着基盤を、前記固定用ボックス内に吊り降ろし、 前記吊上用架台又は棒状部材を取り外し、 前記固定用ボックス内に固化材を充填して、サンゴ付着基盤を安定させることを特徴とするサンゴの移設方法。 【請求項7】 複数の挟持部材と、これらを締め付ける締付手段とからなり、 間にサンゴ付着基盤を挟んで前記挟持部材を締め付けることにより、サンゴ付着基盤を固定できるように構成されていることを特徴とするサンゴの吊上用架台。 【請求項8】 前記挟持部材の中央部が外側へ湾曲又は屈曲していることを特徴とする、請求項7に記載のサンゴの吊上用架台。 【請求項9】 枠部材と、突き刺し棒とによって構成され、 突き刺し棒の突出量を調整することによって、枠部材の内側に位置するサンゴ付着基盤を固定できるように構成されていることを特徴とするサンゴの吊上用架台。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、海底にて生息するサンゴを他の場所へ移設乃至は移動させる必要がある場合等において、対象となるサンゴを生息地盤から切り離し、サンゴを損傷させることなく安全に、かつ、簡単に持ち上げ、移動、移設する方法、及び、そのための器具に関する。 【0002】 【従来の技術】 海底にて生息するサンゴを他の場所へ移設するための方法として、まず、ワイヤソー等を用いてサンゴ付着基盤を根元から切断し、切り離されたサンゴ付着基盤をワイヤで吊り上げ、移動用架台に載せて新たな設置場所へと運搬する、という方法が考案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来の方法による場合、切り離されたサンゴ付着基盤をワイヤで吊り上げる際に、ワイヤによって付着したサンゴを傷つけてしまうことがある。また、従来法においては、移設したサンゴに対して何らの措置も講じられないので、サンゴ付着基盤が波浪によって転倒してしまったり、移設場所から流されてしまう、といった問題も生じていた。 【0004】 本発明は、このような従来技術の課題を解決すべくなされたものであって、低コストで実施でき、サンゴを傷つけることなく安全に、かつ、簡単にサンゴを持ち上げる方法(切り離し横持ち方法)、及び、移設後のサンゴを波浪等に対して好適に安定させることができる方法、並びに、これらの方法に使用する器具を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本発明に係るサンゴの切り離し横持ち方法は、サンゴ付着基盤を、その根元付近を略水平に切断することによって地盤から切り離すとともに、吊上用架台に固定し、ワイヤ等の吊上手段によって、この吊上用架台を吊り上げることを特徴としている。 【0006】 吊上用架台は、複数の挟持部材と、これらを締め付ける締付手段とによって構成され、挟持部材の間にサンゴ付着基盤を挟んで締め付けることによってサンゴ付着基盤を固定する。この場合、地盤から切り離した後でサンゴ付着基盤を吊上用架台に固定してもよいし、反対に、吊上用架台に固定してからサンゴ付着基盤の切断を行うようにしてもよい。 【0007】 尚、ここに言う「サンゴ付着基盤」とは、移設乃至は移動の対象となるサンゴ(生育しているサンゴ)が付着した石、岩、岩盤、コンクリートブロック、又は、コンクリート構造物の一部などのほか、移設対象となる生育中のサンゴが付着した他のサンゴの塊、及び、移設対象となる生育中の造礁サンゴの塊(例えば、ハマサンゴ等)そのものなどを意味する。 【0008】 また、吊上用架台として、枠部材と、突き刺し棒とによって構成されたもの使用することもでき、この場合、突き刺し棒の突出量を調整することによって、枠部材の内側に位置するサンゴ付着基盤を吊上用架台に固定する。 【0009】 更に、吊上用架台として、2本以上の棒状部材を組み合わせてなるものを使用することもできる。この場合、切断面のやや上方の位置に複数形成した貫通孔内に、棒状部材をそれぞれ挿通することによって、サンゴ付着基盤を吊上用架台に固定する。 【0010】 また、本発明に係るサンゴの移動方法は、上記のようなサンゴの切り離し横持ち方法によってサンゴ付着基盤を吊り上げ、移動用架台上に載置し、この移動用架台を吊り上げて、サンゴを運搬することを特徴としている。 【0011】 そして、本発明に係るサンゴの移設方法は、サンゴを新たに設置しようとする場所に、固定用ボックスを予め構築しておき、上記のようなサンゴの切り離し横持ち方法によって、又は、サンゴの移動方法によって運搬したサンゴ付着基盤を、固定用ボックス内に吊り降ろし、吊上用架台又は棒状部材を取り外し、固定用ボックス内に固化材を充填して、サンゴ付着基盤を安定させることを特徴としている。 【0012】 一方、本発明に係るサンゴの吊上用架台は、複数の挟持部材と、これらを締め付ける締付手段とからなり、間にサンゴ付着基盤を挟んで挟持部材を締め付けることにより、サンゴ付着基盤を固定できるように構成されていることを特徴としている。尚、この吊上用架台においては、前記挟持部材の中央部が外側へ湾曲又は屈曲した状態となるように構成することが好ましい。 【0013】 また、本発明に係るサンゴの吊上用架台は、枠部材と、突き刺し棒とによって構成することもできる。この場合、突き刺し棒の突出量を調整することによって、枠部材の内側に位置するサンゴ付着基盤を固定できるように構成することが好ましい。 【0014】 【発明の実施の形態】 以下、図面に沿って、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態(サンゴの切り離し横持ち方法)の説明図である。本発明に係る方法によってサンゴを持ち上げて移設しようとする場合、まず、図示されているように、サンゴ付着基盤1の根元部分を切断する。切断は、ワイヤソー等を用いて、切断面Cが略水平となるように行う。 【0015】 次に、根元から切り離されたサンゴ付着基盤1に、図2に示すような吊上用架台2を取り付ける。この吊上用架台2は、二つの挟持部材(第1の挟持部材2a、第2の挟持部材2b)、及び、これらを締め付ける締付手段(締付ワイヤ3、締結具4)とによって構成されている。 【0016】 第1の挟持部材2aは、直状に延出するH型鋼を主材とするものであり、その上面及び底面の各縁には、それぞれ多数の爪5が形成されている。これらの爪5は、いずれも同一方向(第1の挟持部材2aの長手方向と直交する方向)に突出し、長手方向に沿って等間隔に配置されている。尚、第2の挟持部材2bも、第1の挟持部材2aと同一の構成となっている。 【0017】 吊上用架台2をサンゴ付着基盤1へ取り付けるには、図1に示したように、爪5が内側となるような向きで、第1の挟持部材2aをサンゴ付着基盤1の傍らに置き、その反対側に第2の挟持部材2bを配置する。 【0018】 そして、図2に示すように、第1の挟持部材2aの両端部と、対向する第2の挟持部材2bの両端部とを、それぞれ締付ワイヤ3によって連結し、締結具4(例えば、ウインチなど)を用いて締付ワイヤ3を締め付けていく。そうすると、サンゴ付着基盤1は、対向する2方向から第1の挟持部材2aと第2の挟持部材2bとによって挟み込まれる状態となる。 【0019】 尚、締付ワイヤ3の締め付けを行う際には、図1に示すように、挟持部材2a,2bの爪5が、切断面Cと同じ高さ、或いは、切断面Cよりやや高い位置でサンゴ付着基盤1の表面と接触するように、高さを調節しながら、挟持部材2a,2bを移動させていく。 【0020】 締結具4によって締付ワイヤ3をしっかりと締め付けると、挟持部材2a,2bの爪5は、切り離されたサンゴ付着基盤1の下方部分に突き刺さり、サンゴ付着基盤1は吊上用架台2にしっかりと固定されることになる。尚、締付ワイヤ3の代わりに、チェーンを適用することもできる。 【0021】 次に、挟持部材2a,2bの各両端部にそれぞれ設けられた係止部6に吊上ワイヤ7(吊上手段)を取り付け、台船上からそれらのワイヤ7を巻き上げて、吊上用架台2及びサンゴ付着基盤1を持ち上げる。そして、予めサンゴ付着基盤1の近傍に配置しておいた移動用架台8(図3参照)の上に、吊上用架台2及びサンゴ付着基盤1を載置する。 【0022】 尚、本実施形態においては、係止部6は合計で4つ設けられているが、必ずしも4つに限定される必要はない。但し、安定して吊り上げることができるように、合計で3つ以上設けられている必要がある。また、これらの係止部6のうち、少なくとも2つの係止部6が、吊り上げようとするサンゴ付着基盤1の直径よりも大きな間隔をおいて配置されている必要がある。ある係止部6と、他の係止部6との間隔が、いずれの場合もサンゴ付着基盤1の直径よりも短いと、吊り上げ時において吊上ワイヤ7が、付着したサンゴに接触して、サンゴを損傷させてしまう可能性があるからである。 【0023】 移動用架台8は、図3に示されているように、複数本のH型鋼を格子状に組んで溶接したものであり、周縁部には、係止部9と押さえ金具10が取り付けられている。これらのうち押さえ金具10は、載置した吊上用架台2及びサンゴ付着基盤1を、移動用架台8上において固定するためのものであり、例えば、これらの押さえ金具10に挿通させた固定用ワイヤを、吊上用架台2の上に架け渡し、締め付けることによって、吊上用架台2(及びサンゴ付着基盤1)を移動用架台8上にしっかりと固定することができる。 【0024】 次に、移動用架台8の係止部9にワイヤを通し、台船上からそれらのワイヤを巻き上げ、移動用架台8を海底から持ち上げる。そして、そのままの状態で海中を運搬し、新たな設置場所へ移動させたら、移動用架台8を海底へ慎重に降ろす。 【0025】 移動用架台8が海底に接地したら、固定用ワイヤを解いて、吊上用架台2(及びサンゴ付着基盤1)を再び持ち上げ、図4(1)に示すように、移動用架台8から、サンゴを新たに設置しようとする場所へ移動させる。尚、サンゴを新たに設置しようとする場所には、予め固定用ボックス33を構築しておく。そして、吊上用架台2及びサンゴ付着基盤1を、固定用ボックス33の中に吊り降ろし、吊上用架台2をサンゴ付着基盤1から取り外す。 【0026】 その後、固定用ボックス33内に固化材(例えば、水中不分離性コンクリートなど)を充填して、サンゴ付着基盤1と固定用ボックス33を一体化させて、サンゴ付着基盤1を海底地盤上に固定させる。尚、図4において31は台船、32はクレーン、34は、固化材供給用のホースである。 【0027】 以上に説明したような方法によれば、サンゴを損傷させることなく、任意の場所へ簡単に、かつ、安全に移動させることができる。 【0028】 尚、この切り離し横持ち方法を実施するための吊上用架台として、図5に示すような吊上用架台12を使用することもできる。図5の吊上用架台12は、第1の挟持部材2a、第2の挟持部材2b、及び、これらを締め付ける締付手段等によって構成されている点で、図2のものと共通している。但し、この吊上用架台12は、第1の挟持部材2a及び第2の挟持部材2bの中央部(爪5が突設されている部分)が、外側(爪5の突出方向とは反対の方向)へ湾曲しており、この点で図2の吊上用架台2と相違している。 【0029】 また、この吊上用架台12は、締付ワイヤ3、締結具4のほか、鋼棒11a及び外管11bからなる締付手段が備えられている点で、図2の吊上用架台2と相違している。この点について詳細に説明すると、鋼棒11aは、中央部付近から一方の端部にかけて、外周にねじ山が形成されており、第2の挟持部材2bを貫通し、他方の端部が、第1の挟持部材2aに固定されている。また、外管11bの内周には、鋼棒11aのねじ山に螺合するねじ溝が形成されている。 【0030】 そして、図示されているように、外管11bの内部に鋼棒11aを挿通させた状態で、外管11bの外周面に取り付けられたハンドルを回転させると、外管11bは、鋼棒11aの軌道上を長手方向に移動するようになっている。従って、第1の挟持部材2aと第2の挟持部材2bの間にサンゴ付着基盤1を挟んだ状態で、外管11bのハンドルを所定方向に回転させると、外管11bが第2の挟持部材2bの方向へ移動し、第2の挟持部材2bを第1の挟持部材2aの方向へ押し付けることになり、間に挟んだサンゴ付着基盤1をしっかりと固定することができる。 【0031】 図5の吊上用架台12は、水平断面が略円形となるようなサンゴを適用対象とする場合等において好適に用いることができるものであり、挟持部材2a,2bの中央湾曲部分に並列させた多数の爪5を、サンゴ付着基盤1の外周面に追随させることができるため、これら第1の挟持部材2a、第2の挟持部材2bによってサンゴ付着基盤1を挟み込んだ場合に、より多くの爪5をサンゴ付着基盤1に突き刺すことができ、サンゴ付着基盤1と吊上用架台2との間において、強固な係合状態を得ることができる。尚、挟持部材2a,2bの中央部の形状については、図示されているように「湾曲した状態」となるように構成するほか、「“く”の字状に屈曲した状態」となるように構成してもよい。 【0032】 更に、図6に示すような吊上用架台22を使用することもできる。この吊上用架台22は、矩形状に成形した鋼製の枠部材23、その上方に立設されたフレーム24、及び、突き刺し棒25とによって構成されている。 【0033】 突き刺し棒25は、枠部材23の各辺に2本ずつ、枠部材23の外側から内側へ貫通するように取り付けられている。そして、各突き刺し棒25の外側端部には、ハンドル25aが取り付けられており、このハンドル25aを操作することによって、突き刺し棒25の突出量(枠部材23の内側面から枠部材23の中央に向かって突出する量)を調節できるようになっている。 【0034】 また、フレーム24の天面及び各側面には、金属製の保護用メッシュ30が張られており、移動作業時において、海中の浮遊物や作業用具等によるサンゴの損傷を好適に回避することができる。 【0035】 この吊上用架台22を使用してサンゴ付着基盤1を移動させる場合、まず、サンゴ付着基盤1の根元部分を切断し、吊上用架台22をその上から被せるようにして慎重に降ろしていき、サンゴ付着基盤1の四方が枠部材23によって取り囲まれるような状態とする。 【0036】 吊上用架台22が海底に接地したら、ハンドル25aを操作して、突き刺し棒25の先端がサンゴ付着基盤1の側面を押圧する(或いは、突き刺さる)ように、その突出量を調節する。この突出量の調節をすべての突き刺し棒25について行うことにより、枠部材23の内側スペースにおいてサンゴ付着基盤1をしっかりと保持し、固定することができる。 【0037】 そして、フレーム24上部の四隅に備えられた係止部26に吊上用ワイヤ27を取り付け、台船上からそれらのワイヤ27を巻き上げて、吊上用架台22及びサンゴ付着基盤1を持ち上げる。そして、予めサンゴ付着基盤1の近傍に配置しておいた移動用架台8(図3参照)の上に、吊上用架台22及びサンゴ付着基盤1を載置する。その後は、図2に示した吊上用架台2を使用した場合と同様の作業を実行することにより、サンゴを所望の場所へ簡単に、かつ、安全に移動させることができる。 【0038】 尚、移動用架台8を使用せず、吊上用架台22及びサンゴ付着基盤1をワイヤ27によって持ち上げたら、新たな設置場所へそのまま運搬することもできる。 【0039】 この吊上用架台22を使用する場合、汎用性が高いというメリットがある。具体的には、枠部材23の内側に収まる大きさのサンゴであれば、どのような形状のものでもしっかりと固定することができる。尚、図6においては、突き刺し棒25は、枠部材23の各辺に2本ずつ取り付けられているが、3本ずつ、或いは、それ以上の数の突き刺し棒25を取り付けても良い。 【0040】 次に、図7及び図8を用いて本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、第2の実施形態に係るサンゴの切り離し横持ち方法の説明図であって、適用対象となるサンゴ付着基盤1等の垂直断面図であり、図8は、その水平断面図である。 【0041】 この方法によってサンゴを移設しようとする場合、第1の実施形態として説明した方法と同様に、ワイヤソー等を用いて、切断面Cが略水平となるように、サンゴ付着基盤1の根元部分を切断する。 【0042】 次に、水平ボーリング等によって、切断面Cのやや上方の位置に、直径が約20cm程度の貫通孔28を複数形成する。これらの貫通孔28内に、剛性の大きい材料によって形成した棒状部材29(例えば、鉄筋レール等)をそれぞれ挿通する。尚、これらの棒状部材29は、吊り上げようとするサンゴ付着基盤1の直径よりも全長が長いことが必要である。 【0043】 これら棒状部材29の両端部(係止部)にそれぞれ吊上ワイヤ(図示せず)を接続し、台船上から吊上ワイヤを巻き上げて、棒状部材29及びサンゴ付着基盤1を持ち上げる。そして、予めサンゴ付着基盤1の近傍に配置しておいた移動用架台8(図3参照)の上に、棒状部材29及びサンゴ付着基盤1を載置する。その後は、第1の実施形態として説明した方法において実施する場合と同様の作業を実行することにより、サンゴを所望の場所へ、簡単に、かつ、安全に移動させることができる。 【0044】 本実施形態の方法による場合、移設しようとするサンゴ付着基盤1の大きさや重量に応じて、貫通孔28及び棒状部材29の数を増減することにより、作業の安全性を確保することができる。換言すれば、この方法による場合、どのような大きさ(重量)のサンゴ付着基盤1であっても、安全に持ち上げることができる。 【0045】 また、サンゴ付着基盤1が岩である場合には、その岩に貫通孔28が設けられることになるので、サンゴを一切損傷させずに持ち上げることができる。 【0046】 【発明の効果】 以上に説明したように、本発明に係るサンゴの切り離し横持ち方法は、対象となるサンゴを、付着基盤ごと地盤から切り離して持ち上げるように構成されているので、サンゴを一切損傷させることなく、自然のままの状態で移設することができる。したがって、港湾建設工事等によりサンゴ礁の撤去が必要になったような場合でも、サンゴ礁を破壊することなく、サンゴ礁を好適に救済することができ、ひいては生態系の保全に寄与することになる。 【0047】 また、本発明による場合、簡単に、かつ、安全にサンゴを持ち上げることができ、所望の場所へ簡単に移設することができる。また、安価な器具によって実現できるので、工費を節減することができる。 【0048】 また、移設しようとする場所に、予め固定用ボックスを構築しておいて、サンゴの移設後に、固化材を充填して一体化させるようにすれば、移設後のサンゴを安定させることができ、波浪による転倒や流失を好適に回避することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施形態に係るサンゴの切り離し横持ち方法の説明図であって、適用対象となるサンゴ付着基盤1の垂直断面図。 【図2】本発明の第1の実施形態に係るサンゴの切り離し横持ち方法に使用する吊上用架台2の斜視図。 【図3】本発明の第1の実施形態に係るサンゴの切り離し横持ち方法に使用する移動用架台8の斜視図。 【図4】本発明の第1の実施形態に係るサンゴの切り離し横持ち方法において実施される、サンゴ付着基盤1の据え付け作業の説明図。 【図5】本発明の第1の実施形態に係るサンゴの切り離し横持ち方法に適用可能な吊上用架台12の斜視図。 【図6】本発明の第1の実施形態に係るサンゴの切り離し横持ち方法に適用可能な吊上用架台22の斜視図。 【図7】本発明の第2の実施形態に係るサンゴの切り離し横持ち方法の説明図であって、適用対象となるサンゴ若しくはサンゴ付着基盤1の垂直断面図。 【図8】本発明の第2の実施形態に係るサンゴの切り離し横持ち方法の説明図であって、適用対象となるサンゴ若しくはサンゴ付着基盤1の水平断面図。 【符号の説明】 1:サンゴ付着基盤、 2:吊上用架台、 2a:第1の挟持部材、 2b:第2の挟持部材、 3:締付ワイヤ、 4:締結具、 5:爪、 6:係止部、 7:吊上ワイヤ、 8:移動用架台、 9:係止部、 10:押さえ金具、 11:締付鋼棒、 11a:鋼棒、 11b:外管、 12:吊上用架台、 22:吊上用架台 23:枠部材、 24:フレーム、 25:突き刺し棒、 25a:ハンドル、 26:係止部、 27:吊上ワイヤ、 28:貫通孔、 29:棒状部材、 30:保護用メッシュ、 31:台船、 32:クレーン、 33:固定用ボックス、 34:ホース、
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| 【出願人】 |
【識別番号】000229243 【氏名又は名称】株式会社テトラ 【住所又は居所】東京都港区三田三丁目11番34号
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| 【出願日】 |
平成15年7月9日(2003.7.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064300 【弁理士】 【氏名又は名称】武田 賢市
【識別番号】100107375 【弁理士】 【氏名又は名称】武田 明広
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| 【公開番号】 |
特開2005−27530(P2005−27530A) |
| 【公開日】 |
平成17年2月3日(2005.2.3) |
| 【出願番号】 |
特願2003−194107(P2003−194107) |
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