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【発明の名称】 搾乳用クローのボトム
【発明者】 【氏名】グレイ シー.ステイングレーバー

【氏名】ポウル ディー.トンプソン

【要約】 【課題】改良したクローボトムを備えた、改良した搾乳用クローを提供する。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの乳首を有する乳房を備えた家畜に用いる搾乳用クローであって、該クローは前記少なくとも一つの乳首の夫々から前記クロー内にミルクを流入させる方向を定める少なくとも一つのインレットを備えたトップを有し、前記クローはここからミルクを取り出すためにバキュームに晒されるアウトレットを備えたボトムを有し、前記アウトレットは前記クローボトムから側方に延び、かつ第一の垂直方向の高さの流路を備える管状部材を含み、かつ、前記クローボトムから前記流路までミルクを流動させるように開口部を備えたノズルを含み、前記ノズルの開口部は前記第一のより高い垂直方向の高さよりも低い第二の垂直方向の高さを有しており、この結果、前記クローボトム内のミルクの液面の高さは、前記アウトレット内のバキュームと前記クロー内のバキュームとの間に圧力差を提供させるために、前記アウトレットの管状部材の前記流路の前記第一の垂直方向の高さまで液面を上昇させることなく、前記ノズルの開口部の前記第二のより低い垂直方向の高さまで液面を上昇させるだけでよく、従って、前記第一の垂直方向の高さの液面まで前記クローボトム内のミルクの液面の高さを上昇させることを待つ場合には、より大量でかつ頻繁にではないスラグであったのと比べて、より少量でかつ頻繁なスラグとして前記クローからミルクを排出させるようにしたことを特徴とする搾乳用クロー。
【請求項2】
前記アウトレットは、前記バキュームが不在な場合も含めて、重力の作用によって前記クローボトムから排出させることを特徴とする請求項1に記載の搾乳用クロー。
【請求項3】
前記アウトレットの管状部材の前記流路は第一断面の流動領域を有し、前記ノズルの開口部は第二断面の流動領域を有し、この際、前記第二断面の流動領域は前記第一断面の流動領域と比べて大きいか、又は等しいことを特徴とする請求項1に記載の搾乳用クロー。
【請求項4】
前記第二断面の流動領域は前記第二の垂直方向の高さと、前記第二垂直方向の高さよりも実質的に大きな側方の幅とによって定められることを特徴とする請求項3に記載の搾乳用クロー。
【請求項5】
前記流路内のミルクは流動方向軸に沿って流れ、この際、前記ノズルの開口部は第一、第二及び第三区間を含む略水平方向に延びるスロットを有し、前記第二区間は前記第一及び第三区間の間にあり、前記第二区間は前記流動方向軸に対して横切る方向に延び、前記第一及び第三区間は前記流動方向軸の両端部側に側方に離れて前記第二区間から延びるように設けられることを特徴とする請求項4に記載の搾乳用クロー。
【請求項6】
前記第一区間は、略水平方向かつ前記流動方向軸に対して平行に、第一端部から第二端部まで延び、
前記第二区間は、略水平方向かつ前記流動方向軸に対して横切る方向に、第一端部から第二端部まで延び、
前記第三区間は、略水平方向かつ前記流動方向軸に対して平行に、第一端部から第二端部まで延び、
前記第二断面の流動領域の幅は、前記第一、第二及び第三区間に沿った前記スロットの合わせられた延長部の大きさであることを特徴とする請求項5に記載の搾乳用クロー。
【請求項7】
前記第一区間の前記第一端部は開口端部であり、
前記第一区間の前記第二端部は閉口端部であり、
前記第二区間の前記第一端部は開口端部であり、
前記第二区間の前記第二端部は開口端部であり、
前記第三区間の前記第一端部は開口端部であり、
前記第三区間の前記第二端部は閉口端部であり、
前記第一区間の前記第一開口端部は前記第二区間の前記第一開口端部と合わさり、この場所に連続したノズルの開口部を提供し、
前記第三区間の前記第一開口端部は前記第二区間の前記第二開口端部と合わさり、この場所に連続したノズルの開口部を提供し、
前記スロットは前記第一区間の前記第二閉口端部から前記第三区間の前記第二閉口端部まで連続して延び、つまり、前記第一区間の前記第二閉口端部から延びて、前記第一区間に沿って、前記第一区間の前記第一開口端部まで延び、さらに、前記第二区間の前記第一開口端部まで延びて、前記第二区間に沿って、前記第二区間の前記第二開口端部まで延び、さらに、前記第三区間の前記第一開口端部まで延びて、前記第三区間に沿って、前記第三区間の前記第二閉口端部まで延び、
前記第二断面の流動領域の幅は、前記スロットの連続した延長部であることを特徴とする請求項6に記載の搾乳用クロー。
【請求項8】
前記クローボトムは側壁を有し、
前記アウトレットの前記管状部材は前記クローボトムから前記側壁の外側から延び、
前記アウトレットはさらに前記クローボトムの内部で前記側壁から延びるとともに、前記ノズルの開口部を提供するようにスロットを定めたオーニングを備えることを特徴とする請求項3に記載の搾乳用クロー。
【請求項9】
前記流路内のミルクは流動方向軸に沿って流れ、
前記オーニングは前記流動方向軸に沿って前記クローボトム内に延びて、前記側壁から離間した内側のオーニングの先端部まで延び、
前記オーニングは前記側壁から前記内側のオーニングの先端部まで延びる一対のオーニングの端部を有し、該オーニングの端部は前記流動方向軸の両端側に側方に離れて設けられ、
前記スロットは前記内側のオーニングの先端部と前記オーニングの端部の各々に沿って延びることを特徴とする請求項8に記載の搾乳用クロー。
【請求項10】
前記クローボトムは内側の下方に表面を有し、
前記第一のオーニングの端部は、前記クローボトムの前記下方の内側の表面の上方に、第一の隙間で離間するように、第一の底面を有し、
前記内側のオーニングの先端部は、前記クローボトムの前記下方の内側の表面の上方に、第二の隙間で離間するように、第二の底面を有し、
前記第二のオーニングの端部は、前記クローボトムの前記下方の内側の表面の上方に、第三の隙間で離間するように、第三の底面を有し、
前記第一、第二及び第三の隙間の各々は前記第一垂直方向の高さよりも低い垂直方向の高さを有することを特徴とする請求項9に記載の搾乳用クロー。
【請求項11】
前記第一、第二及び第三の隙間は水平方向に連続して、前記スロットを定めることを特徴とする請求項10に記載の搾乳用クロー。
【請求項12】
前記スロットは水平面上に略U字形状を有することを特徴とする請求項11に記載の搾乳用クロー。
【請求項13】
前記クローボトムは側壁と内側の下方に表面を有し、
前記側壁は、前記ノズルの開口部を提供する隙間によって、前記内側の下方の表面から離間した先端部を備えた区間を有し、
前記クローボトムは、前記内側の下方の表面の下方に溝状の表面を有し、前記クローボトムの外側の側壁を通るように延びて、前記アウトレットの管状部材の前記流路内に入るようにすることを特徴とする請求項1に記載の搾乳用クロー。
【請求項14】
前記隙間は、前記第二垂直方向の高さと等しい垂直方向の高さを有することを特徴とする請求項13に記載の搾乳用クロー。
【請求項15】
前記第一の垂直方向の高さは上方と下方の端部の間を延び、
前記第二の垂直方向の高さは上方と下方の端部の間を延び、
前記第二の垂直方向の高さの前記上方の端部は、前記第一の垂直方向の高さの前記上方の端部よりも低く、
前記第二の垂直方向の高さの前記下方の端部は、前記第一の垂直方向の高さの前記下方の端部よりも高いことを特徴とする請求項14に記載の搾乳用クロー。
【請求項16】
前記クローボトムは両端側に第一と第二の端部を備えて、これらの間に長手方向軸を定めるようにし、かつ、前記離れた端部の一方から前記端部の他方まで前記長手方向軸に沿って長手方向に延びるように、分離用の壁部のダムを備え、この際、前記アウトレットは前記一方の端部の反対側にある前記他方の端部に設けられて、前記ダムから、これらの間を長手方向の隙間によって、長手方向に離間されることを特徴とする請求項1に記載の搾乳用クロー。
【請求項17】
前記クローボトムは下方に内側に表面を備えるが、前記分離用の壁部のダムの近くの領域から前記アウトレットに向って傾斜するように備えて、前記アウトレットまでの排出作用を行えるようにしたことを特徴とする請求項16に記載の搾乳用クロー。
【請求項18】
前記クローボトムは、前記分離用の壁部のダムの近くの領域から前記アウトレットに向ってミルクを流す流路を備えるように内面を形成したことを特徴とする請求項16に記載の搾乳用クロー。
【請求項19】
前記クロートップは複数の前記インレットを有し、このうちの一つのインレットは前記クローボトムの前記一方の端部に対してミルクを供給し、他のインレットは前記クローボトムの前記他方の端部に対してミルクを供給し、この際、前記クローボトムは、前記分離用の壁部のダムの近くの領域から前記アウトレットに向ってミルクを流す流路を備えるように内面を形成するが、ミルクが前記アウトレットの近くに達するまで、前記他のインレットから流入する流れと交差しないようにしたことを特徴とする請求項16に記載の搾乳用クロー。
【請求項20】
前記クローボトムは、前記クロートップからミルクの流れを接線方向に受け取れるように内曲面を備えることを特徴とする請求項1に記載の搾乳用クロー。
【請求項21】
前記管状部材は前記クローボトムの外側に延びるように外側の区間と、前記クローボトムの内側に延びるように内側の区間を有し、該内側の区間は前記ノズルの開口部を提供できるようにスロットを定め、前記内側の区間は、凹状に湾曲し、かつ丸みを帯びた部分を備えるが、前記流路に面して、前記スロットから延ばして、ミルクの流れをやさしくするとともに、クリーニングを容易にしたことを特徴とする請求項1に記載の搾乳用クロー。
【請求項22】
前記クローボトムは前記端部側の領域から前記アウトレットに向って傾斜した、下方に内側に表面を備えて、前記アウトレットまでの排出作用を行えるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の搾乳用クロー。
【請求項23】
軸方向に延びるように長手方向を定める背骨を有し、側方に離間した前方の一対の乳首と、側方に離間した後方の一対の乳首を含むように、4つの乳首を備えた乳房を有する酪農用の動物に用いる搾乳用クローであって、該クローは、前記四つの乳首の夫々から前記クロー内にミルクを流入させる方向を定める四つのインレットを備えたトップを有し、前記クローはミルクを取り出すためにバキュームに晒されるようにアウトレットを備えたボトムを有し、前記クローは、前記動物の脚部の間に延びるとともに前記背骨と略平行な中央に長手方向軸に沿って置かれ、前記インレットは前記長手方向軸に対して反対側に側方に離間した第一と第二のインレットの前方の対を有して、前記乳首の前方の対からミルクを受け取れるようにするとともに、このミルクを前記長手方向軸に対して反対側に側方に前記クロー内に後方に向わせるようにし、かつ、前記長手方向軸に対して反対側に側方に離間した第三と第四のインレットの後方の対を有して、前記乳首の後方の対からミルクを受け取れるようにするとともに、このミルクを前記長手方向軸に対して反対側に側方に前記クロー内に前方に向わせるようにし、前記アウトレットは前記クローボトムから側方に延び、かつ第一の垂直方向の高さの流路を備える管状部材を含み、かつ、前記クローボトムから前記流路までミルクを流動させるように開口部を備えたノズルを含み、前記ノズルの開口部は前記第一の垂直方向の高さよりも低い第二の垂直方向の高さを有しており、この結果、前記クローボトム内のミルクの液面の高さは、前記アウトレット内のバキュームと前記クロー内のバキュームとの間に圧力差を提供させるために、前記アウトレットの管状部材の前記流路の前記第一のより高い垂直方向の高さまで液面を上昇させることなく、前記ノズルの開口部の前記第二のより低い垂直方向の高さまで液面を上昇させるだけでよく、従って、前記第一の垂直方向の高さの液面まで前記クローボトム内のミルクの液面の高さを上昇させることを待つ場合には、より大量でかつ頻繁にではないスラグであったのと比べて、より少量でかつ頻繁なスラグとして前記クローからミルクを排出させるようにしたことを特徴とする搾乳用クロー。
【請求項24】
前記クロートップは第一開口部を有し、ここから前記第一インレットを前方に延ばし、
前記クロートップは第二開口部を有し、ここから前記第二インレットを前方に延ばし、
前記クロートップは第三開口部を有し、ここから前記第三インレットを後方に延ばし、
前記クロートップは第四開口部を有し、ここから前記第四インレットを後方に延ばし、
前記第一及び第三の開口部は前記長手方向軸に対して前記第一の側部上にあり、
前記第二及び第四の開口部は前記長手方向軸に対して前記第二の側部上にあり、
前記第一の開口部は、前記第三の開口部の後方側で、第一の後方に向うミルクの流路に沿って前記クロー内にミルクを流入させるようにし、
前記第二の開口部は、前記第四の開口部の後方側で、第二の後方に向うミルクの流路に沿って前記クロー内にミルクを流入させるようにし、
前記第三の開口部は、前記第一の開口部の前方側で、第三の前方に向うミルクの流路に沿って前記クロー内にミルクを流入させるようにし、
前記第四の開口部は、前記第二の開口部の前方側で、第四の前方に向うミルクの流路に沿って前記クロー内にミルクを流入させるようにし、
前記第一及び第三のミルクの流路は交差せず、このため、前記第一開口部から前記第一のミルクの流路に沿って流れるミルクは、前記第三開口部から前記第三のミルクの流路に沿って流れるミルクと交差せず、
前記第二及び第四のミルクの流路は交差せず、このため、前記第二開口部から前記第二のミルクの流路に沿って流れるミルクは、前記第四開口部から前記第四のミルクの流路に沿って流れるミルクと交差しないことを特徴とする請求項23に記載の搾乳用クロー。
【請求項25】
前記第一開口部は前記第三開口部の後方にあり、
前記第二開口部は前記第四開口部の後方にあることを特徴とする請求項24に記載の搾乳用クロー。
【請求項26】
前記第一と第三の開口部は互いに対して側方に近接するように導入側の端部を有し、前記第二と第四の開口部は互いに対して側方に近接するように導入側の端部を有することを特徴とする請求項24に記載の搾乳用クロー。
【請求項27】
前記第一と第三の開口部は互いに対して長手方向に離間するように後縁側の端部を有し、前記第二と第四の開口部は互いに対して長手方向に離間するように後縁側の端部を有することを特徴とする請求項24に記載の搾乳用クロー。
【請求項28】
前記クロートップは第一、第二、第三および第四の内曲面を有し、夫々、これらに沿って第一、第二、第三および第四のインレットからミルクの流れを定められるようにし、
前記第一と第三のインレットと前記第一と第三の曲面は前記長手方向軸の第一の側方側にあり、
前記第二と第四のインレットと前記第二と第四の曲面は前記第一の側方側とは反対側の前記長手方向軸の第二の側方側にあり、
前記第一インレットを通って前記クローに流入するミルクは、前記長手方向軸の前記第一の側方側の前記第一曲面に沿って後方に流れ、
前記第二インレットを通って前記クローに流入するミルクは、前記長手方向軸の前記第二の側方側の前記第二曲面に沿って後方に流れ、
前記第三インレットを通って前記クローに流入するミルクは、前記長手方向軸の前記第一の側方側の前記第三曲面に沿って前方に流れ、
前記第四インレットを通って前記クローに流入するミルクは、前記長手方向軸の前記第二の側方側の前記第四曲面に沿って前方に流れ、
前記第一及び第三の曲面は互いに長手方向に離間しており、前記第一曲面に沿って後方に流れるミルクは前記第三曲面に沿って前方に流れるミルクと衝突せず、
前記第二及び第四の曲面は互いに長手方向に離間しており、前記第二曲面に沿って後方に流れるミルクは前記第四曲面に沿って前方に流れるミルクと衝突しないことを特徴とする請求項23に記載の搾乳用クロー。
【請求項29】
前記クローボトムは長手方向に離間した前方と後方の端部を有し、
前記第一曲面はミルクの流れを後方に向わせ、かつ前記長手方向軸の前記第一の側方側の前記クローボトムの前記後方の端部に向かって下方に送り、
前記第二曲面はミルクの流れを後方に向わせ、かつ前記長手方向軸の前記第二の側方側の前記クローボトムの前記後方の端部に向かって下方に送り、
前記第三曲面はミルクの流れを前方に向わせ、かつ前記長手方向軸の前記第一の側方側の前記クローボトムの前記前方の端部に向かって下方に送り、
前記第四曲面はミルクの流れを前方に向わせ、かつ前記長手方向軸の前記第二の側方側の前記クローボトムの前記前方の端部に向かって下方に送ることを特徴とする請求項28に記載の搾乳用クロー。
【請求項30】
前記第一、第二、第三および第四の曲面は前記クローボトムの対応する対の係合する表面に対して実質的に接線方向に終端することにより、スプラッシングを最小にするように、ミルクを前記クローボトムに送るようにしたことを特徴とする請求項29に記載の搾乳用クロー。
【請求項31】
前記第一、第二、第三および第四の曲面は、前記第一、第二、第三および第四のインレットの夫々からの、対応する前記第一、第二、第三および第四のミルクの流路に対して実質的に接線方向に開始することを特徴とする請求項28に記載の搾乳用クロー。
【請求項32】
前記クロートップは長手方向に離間した前方と後方の端部を有し、
前記第一曲面は前記第一インレットに導入側の端部を有し、かつ前記クロートップの前記後方端部に後縁側の端部を有し、
前記第二曲面は前記第二インレットに導入側の端部を有し、かつ前記クロートップの前記後方端部に後縁側の端部を有し、
前記第三曲面は前記第三インレットに導入側の端部を有し、かつ前記クロートップの前記前方端部に後縁側の端部を有し、
前記第四曲面は前記第四インレットに導入側の端部を有し、かつ前記クロートップの前記前方端部に後縁側の端部を有し、
前記第一曲面の前記導入側の端部は前記第三曲面の前記導入側の端部の後方にあり、
前記第二曲面の前記導入側の端部は前記第四曲面の前記導入側の端部の後方にあることを特徴とする請求項28に記載の搾乳用クロー。
【請求項33】
前記第一曲面は前記第二曲面から側方に離間しており、前記第一インレットからの流れを前記第二インレットからの流れから区別させており、前記第三曲面は前記第四曲面から側方に離間しており、前記第三インレットからの流れを前記第四インレットからの流れから区別させていることを特徴とする請求項28に記載の搾乳用クロー。
【請求項34】
前記第一と第二の曲面の間で側方で後方に分離面を設けて、これらの間に後方に分離用のディレクターを提供し、
前記後方の分離用のディレクターは前記第一インレットからのミルクの流れを前記第一曲面に沿うととともに前記第二曲面から離れるように向わせ、
前記後方の分離用のディレクターは前記第二インレットからのミルクの流れを前記第二曲面に沿うととともに前記第一曲面から離れるように向わせ、
前記第三と第四の曲面の間で側方で前方に分離面を設けて、これらの間に前方に分離用のディレクターを提供し、
前記前方の分離用のディレクターは前記第三インレットからのミルクの流れを前記第三曲面に沿うととともに前記第四曲面から離れるように向わせ、
前記前方の分離用のディレクターは前記第四インレットからのミルクの流れを前記第四曲面に沿うととともに前記第三曲面から離れるように向わせることを特徴とする請求項28に記載の搾乳用クロー。
【請求項35】
前記第一、第二、第三および第四インレットは夫々、第一、第二、第三および第四の管状部を有し、各管状部材は入口側の端部と、出口側の端部と、これらの間に管状の延長部を有し、
前記第一と第三の管状部材の前記管状の延長部は、前記長手方向軸に対して第一側方側で互いに交差し、
前記第二と第四の管状部材の前記管状の延長部は、前記第一側方側とは反対側の、前記長手方向軸に対して第二側方側で互いに交差することを特徴とする請求項23に記載の組合せ。
【請求項36】
前記第一管状部材の前記入口側の端部は前記第三管状部材の前記入口側の端部の前方にあり、
前記第一管状部材の前記出口側の端部は前記第三管状部材の前記出口側の端部の後方にあり、
前記第二管状部材の前記入口側の端部は前記第四管状部材の前記入口側の端部の前方にあり、
前記第二管状部材の前記出口側の端部は前記第四管状部材の前記出口側の端部の後方にあることを特徴とする請求項35に記載の組合せ。
【請求項37】
前記クロートップは長手方向に離間した前方と後方の端部を有し、
前記第一乳首から流入するミルクは前記第一管状部材を通って後方に流れ、前記クロー内に後方に流出されて、前記クロートップの前記後方端部に向って後方に流れ、
前記第二乳首から流入するミルクは前記第二管状部材を通って後方に流れ、前記クロー内に後方に流出されて、前記クロートップの前記後方端部に向って後方に流れ、
前記第三乳首から流入するミルクは前記第三管状部材を通って前方に流れ、前記クロー内に前方に流出されて、前記クロートップの前記前方端部に向って前方に流れ、
前記第四乳首から流入するミルクは前記第四管状部材を通って前方に流れ、前記クロー内に前方に流出されて、前記クロートップの前記前方端部に向って前方に流れ、
前記第一及び第三管状部材の前記出口側の端部は、前記長手方向軸に対して前記第一側方側にあり、
前記第二及び第四管状部材の前記出口側の端部は、前記第一側方側と反対側にある、前記長手方向軸に対して前記第二側方側にあり、
前記第一管状部材の前記出口側の端部からのミルクの流れは前記第三管状部材の前記出口側の端部より後方の場所から行われるため、前記クロートップに沿って前記第一管状部材からのミルクの流れは前記第三管状部材からのミルクの流れと交差せず、
前記第二管状部材の前記出口側の端部からのミルクの流れは前記第四管状部材の前記出口側の端部より後方の場所から行われるため、前記クロートップに沿って前記第二管状部材からのミルクの流れは前記第四管状部材からのミルクの流れと交差せず、
前記第三管状部材の前記出口側の端部からのミルクの流れは前記第一管状部材の前記出口側の端部より前方の場所から行われるため、前記クロートップに沿って前記第三管状部材からのミルクの流れは前記第一管状部材からのミルクの流れと交差せず、
前記第四管状部材の前記出口側の端部からのミルクの流れは前記第二管状部材の前記出口側の端部より前方の場所から行われるため、前記クロートップに沿って前記第四管状部材からのミルクの流れは前記第二管状部材からのミルクの流れと交差しないことを特徴とする請求項35に記載の搾乳用クロー。
【請求項38】
前記第一及び第三管状部材は第一交差領域で互いに交差し、
前記第二及び第四管状部材は第二交差領域で互いに交差し、
さらに、
前記第一交差領域で前記第一及び第三管状部材の間に第一の構造上の接続部材を備え、
前記第二交差領域で前記第二及び第四管状部材の間に第二の構造上の接続部材を備えることを特徴とする請求項35に記載の搾乳用クロー。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、酪農用器具に関し、より具体的には、搾乳用クロー(ミルキングクロー)に関する。
【背景技術】
【0002】
搾乳用クローとは、搾乳時に酪農用の動物の乳房に取り付けられるアセンブリである搾乳用クラスターの一部のことである。このクラスターには、クロー、4つのシェルアセンブリ、4つの短めのミルクチューブ、4つのエアーチューブ、及びエアーフォークが含まれているが、例えば、本明細書に参考として包含される、特許文献1の開示内容を参照されたい。各シェルアセンブリには、アウターシェル又はティートカップと、ティートカップライナー又はインフレーションとも呼ばれる弾力性のインナーライナーが含まれている。短めのミルクチューブは、ティートカップシェルアセンブリをクローに接続させており、さらに、このクローをバキューム又は負圧に晒されるミルクの搬送用ホースに接続させている。エアーチューブは、ティートカップライナーとシェルの間のスペースをエアーフォークに対して接続させている。エアーフォークは、一つ又は複数のエアーライナーを介して、周期的にバキュームをオフとオンにさせるパルセーション装置と接続されている。
【0003】
酪農用の動物の搾乳時には、ティートカップライナーの内側のボアはシステムのバキュームレベルにあり、かつティートカップライナーとシェルの間のスペースは、パルセーション装置の周期に基いて、バキューム又は大気圧のいずれかにある。ライナーとシェルの間のスペース内でライナーの外側に大気圧がある場合には、ライナーの内側にあるバキュームはライナーを潰すように作用する。このことはレスト状態(休止状態)として知られており、この状態の間、ミルクの流れはなく、つまり、ライナーは閉じられる。一方、ライナーとシェルの間のスペース内でライナーの外側にバキュームがある場合には、このバキュームがライナーの内側にあるバキュームとバランスして、ライナーをリラックスさせる、つまり膨張させるように作用できる。このことはミルク状態として知られており、この状態の間、ミルクの流れが生じ、つまり、ライナーは開かれる。ほとんどの搾乳用クラスターは、毎分のサイクルが45と60の間のパルセーションレートで効率的に操作されている。このライナーのパルシング移動によって、乳首をマッサージしている。また、レスト状態では、ライナーが潰されることで乳首をしぼって、乳首内の血液が循環されるように促している。このレスト状態がないと、血液が乳首内を循環しなくなり、乳首に損傷が生じることが懸念されることになる。4つのティートカップアセンブリから送られるミルクは搾乳用クロー内に流れ込んだ後、クローのアウトレットから排出されて、従来技術において公知なように、適当な手段によって集められる。
【特許文献1】米国特許第5,586,518号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上の点に鑑みて、改良したクローボトムを備えた、改良した搾乳用クローを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明では、本明細書に添付された特許請求の範囲に記載されたように、搾乳用クローを構成する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明に係る好適な実施形態について説明するに先立って、本明細書に参考として包含される、米国特許第4,537,152号公報に開示された図1−5を参照して、従来技術について説明する。
【0007】
図示されるように、参照番号10で示される搾乳用クロー(claw)は、ボウル12とカバー14を含んでいる。カバー14は略円錐台状の形状を有し、この略円錐台状の直径の大きい側をボウルに対して接続させているが、この際、カバーの底面18とボウルの頂部に備えたインターナルシート20との間にガスケット16を介在させている。ガスケット16は内側に折り返されるようにリップ部を備えており、カバーとボウルの間に配置されるようにして、コネクタ22が締め付けられるにつれて、圧縮されるようにしている。コネクタはねじ状の端部24を備えて、カバーの中央のボス25を貫通するように延ばしており、ボウルの中央のボス28内に固定されたねじ状のスリーブ26に対して螺合させているが、この際、ボス25とボス28の間にガスケット27を挟み込むようにしている。また、コネクタ22の上方端部には、ワッシャ30がコネクタに溶着されるように取り付けられているが、ルーズワッシャ32とガスケット34に重なるようにされており、コネクタが締め付けられるときに、略円錐台形状のカバー14の頂部に対してガスケット34を圧縮できるようにしている。コネクタの上方端部は吊るし部(ハンギングアイ)36を提供できるように形成されている。
【0008】
略円錐台形状のカバー14の上方部には4つのインレットニップル38、40、42、44が備えられている。各ニップルはカバー14の壁部に対して一般に角度付けられて、かつ下方に向って傾斜されるように備えられている。この構成では、ニップル内に入るミルクは、略円錐台形状のカバーの壁部に沿う流路を伝わるように下方に流動し始めて、カバーとボウルの軸に対して旋回してミルクが流れるようにして、ボウル内にミルクが落下して泡立てないようにすることができる。この下方に向うとともにラジアル方向に拡大する流路に沿った旋回移動は、ボウル12内で下方に向う螺旋の断面積が拡大していくことと合わせて、ミルクが入ってきたニップル以外のニップルに向って吹き飛ばされることがないようにすることができる。
【0009】
尚、インレット44は、ボウルからラジアル方向外側に導かれる排出用のフィッティング又はアウトレット46の中央に対して、この上方で、かつこれと同一の垂直平面上に設けられている。このアウトレットは、ボウルの下方の場所から導かれている。
【0010】
尚、インレットニップル38、40は、インレットニップル42、44と比べて、互いに対してより近接していることを理解されたい。具体的には、図3の破線に示すように、略円錐台形状のカバーと交わるインレットは、略長方形状を構成する。この略長方形状の構成は、牛の乳首の通常の配置と対応している。つまり、牛の乳首は正方形状には配置されておらず、むしろ、略長方形状に配置されていることと対応している。このため、図示した構成では、ティートカップを搾乳用クローのインレットに対して接続させるホースの長さを同じ長さにすることができるため、牛の4つの乳首の各々に対して同じ負荷をかけることができ、従来、ニップルを正方形状に配置させていた場合には、牛の乳首に対して不平等な負荷をかけていたようなことを避けることができる。
【0011】
ボウル12の内側は、ミルクの下方に向って旋回する流れに対応するとともに、このような動作を長く続けられるように形成されている。このため、ボウルの中央のボス28からダム48を設けているが、このダム48はアウトレット46と略平行に設けられている。また、このダムはボウルの外壁に向って延びている。図2に明瞭に示されるように、ボウル上を下方に眺めると、領域50から右側で、時計方向近くの領域は比較的浅くなっているが、ボウルの床は下方に向って螺旋状に流れるように構成されている。従って、このボウルの下方に向って螺旋状となる構成によって、アウトレット46が近付くにつれて、流路内に入り込もうとするミルクの量が増大することに応じて、断面積を増大できるようにしている。このダム48は、アウトレット46に向う下方の場所から、ミルクの流れを隔てている。アウトレットは、床の台部つまりボウルの底部に対してかなり低い位置に設けられているので、実質的にミルクがたまることを避けるようにすることができる。従って、ミルクは、インレットから、カバーの内壁上の螺旋状の経路に沿って下方に向って連続して流れて、ボウル内に流入するが、このボウルによってミルクはアウトレットに向ってさらに螺旋状の経路に沿って流れるように案内される。ミルクは移動し続けるので、運動エネルギーは保たれている。このため、システムに対して与える必要のあるエネルギー(バキューム)の量を最小に保つことができる。
【0012】
アウトレット46に対してインレット44の向きを定めることは、ボウルに上方に突出したキー又はラグ52を備えて、略円錐台形状のカバーの対応するノッチ54と係合させることで、部品の方向を定めるように行う。尚、インレットに関するアウトレットの向きを異なるように定めることが必要な場合、例えば、牛の後方ではなく側方に向ってアウトレットの向きを定めることが好ましいような場合には、キー又はラグ52を取外したり、又は再配置できるように構成してもよい。従って、この構成では、牛に関するアウトレットの向きをより簡単に変えることができ、このため、従来技術と比較して、搾乳用バーン(barn)において、このクローを用いて、様々な構成に対応することが可能になる。
【0013】
尚、ボウルにはハンガー用のブラケット56が備えられている。また、このボウルはプラスチックから成形されている。このため、下方に向う螺旋状の通路を比較的低コストで設けることができる。好ましくは、カバーはクリアープラスチック製であって、ミルクの流れを観察できるようにする。
【0014】
次に、図6及び7を参照して説明するが、これら図は、本明細書に包含される特許文献1の開示内容に基いている。
【0015】
図6及び7には、従来技術に関する搾乳用クラスター120が示されているが、さらなる参照として、本明細書に包含される米国特許第4,530,307号公報、米国特許第4,537,152号公報、米国特許第5,178,095号公報、米国特許第5,218,924号公報の開示内容を参照してもよい。酪農用の動物122、例えば牛は、乳房124を有し、複数の乳首126、128、130、132を有している。また、この動物は背骨134を有し、軸方向に延びるように長手方向を定めている。搾乳用クロー136は、複数のインレット138、140、142、144と一つのアウトレット146を備えている。このクローは、動物の前方側の脚部131と133の間と、動物の後方側の脚部135と137の間に延びるとともに背骨134と略平行に中心の長手方向軸148に沿って設けられている。ティートカップ150、152、154、156は夫々、乳房124の対応する乳首126、128、130、132に取り付けられている。また、短めのミルクチューブ158、160、162、164を用いて、夫々、対応するクローインレットを対応するティートカップに対して接続させている。本明細書に包含される特許文献1の開示内容から理解できるように、エアーフォーク166を用いて、これに備えられる一つ又は複数のインレットを対応する一つ又は複数のバキュームパルセーションエアーライナー190、192と接続させ、また、これに備えられる4つのアウトレットを対応するエアーチューブ180、182、184、186と接続させ、これらチューブを夫々対応するティートカップ150、152、154、156と接続させるようにしてもよい。また、ミルクホース188をクローアウトレット146に対して接続させている。このクローは符合198に示すように上方のアイフックを備えており、使用されない場合にはクローを吊るせるようにしている。ヘリングボーンタイプで、他の一般的な搾乳用パーラーでは、通常、ミルクホース188とエアーライナー190、192が牛の後方の脚部135と137の間で軸148に沿って長手方向に後方に延びていたり、又は牛の前方の脚部131と133の間で軸148に沿って長手方向に前方に延びていても、ミルクホース188とエアーライナー190、192が前方に延び、そして横側に側方に延びるようにしている。
【0016】
例示した搾乳用の構成は、交互にパルセーションを行うタイプのものである。エアーライナー192を通ってバキュームが及ぼされる場合には、エアーライナー190を通って大気圧が及ぼされるように、交互に行われる。エアーライナー192を通ってバキュームが及ぼされるサイクル部分の間、このバキュームはフォークを通ってエアーチューブ180と182に向い後方のティートカップ150と152に及ぼされるようにし、この結果、後方の乳首126と128がミルク状態にあり、ミルクが後方の乳首からミルクチューブ158と160を通って流れて、クローインレット138と140から流入してクロー136内に集められるようにして、この後、アウトレット146から排出されて、ミルクホース188から流出されるようにする。後方の乳首からミルクが流れるのは、後方のティートカップのシェルとこれらの対応するティートカップライナー又はインフレーションとの間のスペース内にバキュームが及ぼされる結果、上述したように後方のティートカップライナー又はインフレーションがリラックスしたり、膨張するためであるが、このことは従来技術において公知である。このサイクル部分の間、大気圧がエアーライナー190によって及ぼされて、フォークを通ってエアーチューブ184と186内を流れて、前方のティートカップ154と156まで流れるが、この結果、前方の乳首はレスト状態になる。この状態では、ティートカップのシェルとこれらの対応するティートカップライナー又はインフレーションとの間のスペース内にある大気圧は、ライナーを横切るように圧力差を生じさせるが、これは、これらの内側にあるバキュームに起因しており、この結果、ライナーをつぶすように作用して、ミルクの流れをブロックさせて、また、乳首をしぼり、かつマッサージさせて、血の循環を促すが、これらは上述した通りであって、従来技術において公知である。通常、エアーライナー190と192は、毎分45と60の間のサイクルのパルセーションレートで、バキュームと大気圧の状態の両端の間を交互に移動している。
【0017】
パルセーションシステムの他のタイプには、同時に行うタイプつまりシングルショットタイプがある。このタイプのシステムでは、エアーフォークは単一のインレットを有するとともに、4つのアウトレットの各々を対応するエアーライナー180、182、184、186に対して接続させており、この結果、4つのティートカップ150、152、154、156の全てが同時に、ミルク状態かレスト状態のいずれかにあるようにするが、このことは従来技術において公知である。
【0018】
以下、本発明に係る好適な実施形態について説明する。
添付した図8−18には、本発明の実施形態が例示されている。これら図に示された搾乳用クロー302は、例えば牛122のような、乳房124を有する酪農用の動物に対して搾乳作業を行うために設けられている。クローにはクロートップ304とクローボトム306が含まれる。クロートップ304は、例えば、上述したような本明細書に参考として包含される特許文献に開示されているような、従来技術において公知なような通常のトップカバーでもよく、又は、後述するように、本願発明と同時に、同一の出願人によって2004年4月20日に出願された米国特許出願第828,425号に開示されているような、新規なものでもよい。クロートップ304は、少なくとも一つ、好適には4つのインレット308、310、312、314を備えて、少なくとも一つ、好適には4つの乳首132、130、128、126からミルクを受け取れるようにしており、また、対応する乳首から流入するミルクをクロー内に流し込むように向きを定めている。インレット308、310、312、314は対応するティートカップ156、154、152、150のミルクチューブ164、162、160、158と接続されており、対応する乳首132、130、128、126からミルクを受け取れるようにしている。
【0019】
クローボトム306に備えられるアウトレット316は上述のようにミルクホース188に対して接続されて、クローからミルクを引き出せるようにバキュームに晒されるが、このことは従来技術において公知である。アウトレット316は管状の部材318であって、クローボトムから延びて、図11に示すように、第一の垂直方向の高さ322で流路320を有し、また開口部326を備えるノズル324を有しており、この開口部を通ってクローボトムから流路320までミルクを送れるようにしている。図12に示すように、ノズルの開口部は第二の垂直方向の高さ328を有するが、これは第一のより高い垂直方向の高さ322よりも小さい。この高さの差により、アウトレット316内のバキュームとクロー内のバキュームとの間に圧力差を提供するために、クローボトム306内のミルクの液面の高さを、アウトレットの管状の部材318の流路320の第一の垂直方向の高さでの液面の高さ332ではなく、ノズル324の第二のより低い垂直方向の高さ328での液面の高さ330まで向上するだけでよい。クロー内のバキュームはアウトレット316内のバキュームよりも小さく、つまり、クローはアウトレット316と比べて、関連した圧力がより高い。上記圧力差は、クローボトム内のミルクによってアウトレットが覆われるまで形成されない。また、上記高さの差によって、ミルクがクローボトム内で高さ332まで充填されるまで待つことなく、より低い高さ330に達するや否やアウトレットを覆うことが可能になる。さらに、この構成では、ミルクをクローから引き出すことが、ミルクがクローボトム内で第一の垂直方向の高さ322での液面の高さ332まで上がることを待つ場合には、比較的大量でそれ程頻繁にではなくスラグとして排出されるのと比べて、比較的少量で頻繁にスラグとして排出することができる。ノズル324が用いられない場合と比べて、液面の高さ330での浅い高さ328によって、より低いミルクの液面の高さで圧力差を形成することができる。この圧力差によってアウトレット316からミルクを排出させることを、より少量で、より頻繁にミルクのスラグとして行えるようにする。このより頻繁にミルクを取出すことにより、クロー内により安定してバキュームを形成することができ、かつ、搾乳操作の終了時にクロー内に残るミルクの量を減らすことができる。さらに、アウトレットのボトムをクローボトム内の最も低い場所384に設けることで、より自由にミルクを排出させることができ、このことは、トップにアウトレットを設ける場合のクローと比べて、長所となっている。また、この構成では、バキュームが不在な場合も含めて、重力の作用によってアウトレットはクローボトムを排出させることができる。
【0020】
アウトレットの管状部材318の流路320は第一断面の流動領域を有している。ノズルの開口部326は上記第一断面の流動領域よりも大きいか、又は等しい大きさの第二断面の流動領域を有しており、この結果、アウトレットの流路320と比べて、制限部(又は障害部)を増やしたり、さらなる制限部を生じさせないようにしている。上記第二断面の流動領域は、第二の垂直方向の高さ328と、垂直方向の高さ328よりも実質的に大きなノズルの開口部に沿った周囲の距離334によって定められている。流路320内のミルクは流動方向軸336に沿って流れる。図11、12に示すように、ノズルの開口部326は一般に水平方向に延びるスロット338を有するが、図9に示すように、このスロットは第一、第二及び第三区間340、342、344を夫々有し、上方から眺めると略U字形状の形態を有し、この際、略U字形状の湾曲部は区間342にて後方に向い、かつ略U字形状の脚部は区間340と344にてこの湾曲部から前方に向って延びている。略U字形状の湾曲部にあたる第二区間342は、略U字形状の脚部を形成する第一及び第三区間340と344の間に設けられている。また、第二区間342は流動方向軸336に対して横切るように延びている。第一及び第三区間340と344は、流動方向軸336に対する横方向で互いに反対側に第二区間342から前方に長手方向に延びている。図12に示すように、第一区間340は略水平方向で、かつ第一開口端部346から流動方向軸336に対して平行に延びて、第二閉口端部348に向かっている。第二区間342は第一開口端部350から水平方向でかつ流動方向軸336に対して横切る方向に延びて、第二開口端部352に向かっている。第三区間344は略水平方向で、かつ第一開口端部354から流動方向軸336に対して平行に延びて、第二閉口端部356に向かっている。第一区間340の第一開口端部346は、略U字形状の湾曲部の曲げられたコーナー部にて第二区間342の第一開口端部350と合わさり、この場所にて連続するようにノズルの開口部のスロットを構成している。第三区間344の第一開口端部354は、略U字形状の湾曲部の他の曲げられたコーナー部にて第二区間342の第二開口端部352と合わさり、この場所にて連続するようにノズルの開口部のスロットを構成している。スロット338は、第一区間340の第二閉口端部348から第三区間344の第二閉口端部356まで連続して延びており、つまり、第一区間340の第二閉口端部348から延びて、第一区間340に沿って、第一区間340の第一開口端部342まで延び、さらに、第二区間342の第一開口端部350まで延びて、第二区間342に沿って、第二区間342の第二開口端部352まで延び、さらに、第三区間344の第一開口端部354まで延びて、第三区間344に沿って、第三区間344の第二閉口端部356まで延びている。上記第二断面の流動領域の幅は、スロット338の略U字形状340、342、344に沿って連続して延びている。
【0021】
図11、13に示すように、クローボトム306は側壁360を有している。アウトレット316の管状部材318は側壁360から外側にクローボトムから延びている。さらにアウトレットにはオーニング(反らし部)362がクローボトムの内部の側壁360から延びるように備えられて、上記スロットを定めて、ノズルの開口部326を提供している。オーニング362は流動方向軸336に沿ってクローボトムまで延びて、内側のオーニングの先端部364に向うが、図12に示すように、この部位は側壁360から離間している。図9、10に示すように、オーニングは一対のオーニングの端部366と368を有し、側壁360から内側のオーニングの先端部364まで延ばしている。これらオーニングの端部366と368は、流動方向軸336に対して横方向で互いに離れた反対側に設けられている。スロット338は内側のオーニングの先端部364に沿って延び、かつ上記略U字形状のオーニングの端部366と368の各々に沿って延びている。
【0022】
図13と12に示すように、クローボトム306は内側に下方表面370を設けている。オーニングの端部366は第一底面372を有するが、第一隙間374によって、下方の内側表面370から上方に離間されている。内側のオーニングの先端部364は第二底面376を有するが、第二隙間378によって下方の内側表面370から上方に離間されている。オーニングの端部368は第三底面380を有するが、第三隙間382によって、下方の内側表面370から上方に離間されている。第一、第二及び第三の隙間374、378、382の各々は、第一の垂直方向の高さ322と比べてより低い垂直方向の高さを有するが、好ましくは、これらは夫々等しい垂直方向の高さ328を有する。第一、第二及び第三の隙間374、378、382は、上記略U字形状に沿って水平方向に連続して、スロット338を定めており、つまり、このスロットは水平面上に略U字形状を有している。
【0023】
オーニングの先端部364は上記隙間378によって下方の内表面370から離間されて、ノズルの開口部326を提供している。図11−13に示すように、さらにクローボトムは溝状の表面384を有するが、これは内部の下方の表面370よりも下方にあり、クローボトム306の外部に側壁360を通るように延びて、アウトレットの管状部材318の流路320内まで延びている。上記ノズルの開口部326の有する垂直方向の高さは、好ましくは上記第二垂直方向の高さ328と等しい。上記第一垂直方向の高さ322は、上方と下方の端部386と388の間で延びている。また、第二垂直方向の高さ328は上方と下方の端部390と392の間で延びている。第二垂直方向の高さ328の上方の端部390は第一垂直方向の高さ322の上方の端部386よりも低い。また、第二垂直方向の高さ328の下方の端部392は第一垂直方向の高さ322の下方の端部388よりも高い。
【0024】
図8に示すように、クローボトム306は、長手方向軸148に沿って、第一と第二の前方と後方の端部394と396を長手方向に反対側に離間させるように備えている。また、図9−11に示すように、クローボトムには分離用の壁部のダム398があり、上記端部のうちのいずれかから、好ましくは後方端部396から、長手方向軸148に沿って長手方向に延ばして他方の端部に向って分離できるようにしている。アウトレット316は上記他方の端部、好ましくは端部396とは反対の前方端部394に設けられ、これらの間の長手方向の隙間400によってダム398から長手方向に離間されている。
【0025】
図11に示すように、管状部材318は外側の区間402をクローボトム306の外部から延ばすように有しており、また内側の区間404をクローボトムの内側から延ばすように有している。内側の区間404は上記スロット338を定めており、ノズルの開口部326を提供している。内側の区間404は内側に凹状に湾曲し、丸みを設けた部位406、408を備えており、流路320と対面させて、スロットから延ばして、ミルクの流れをやさしくさせるとともに、クリーニングを容易にさせている。
【0026】
上述したように、クローボトム306は通常のトップカバー304とともに用いられてもよく、又は図14−18に示すように、本願発明と同時に、同一の出願人によって2004年4月20日に出願された米国特許出願第828,425号に開示されているような、新規なクロートップ204と組み合わせて用いられていてもよい。
【0027】
図14−18を参照すると、搾乳用クロー202は酪農用の動物122に対して用いられるが、この動物は上述したように背骨134を有しており、軸148と平行に、軸方向に延びる長手方向を上述したように定めるものとする。例えば、牛のような、動物122は、上述したように、4つの乳首126、128、130、132を有しており、これらは、横方向に互いに離間された前方の一対の乳首130、132と、横方向に互いに離間された後方の一対の乳首126、128に分けることができる。クロー202は、上述したようにクローボトム206と、また上述したようにクロートップ204を有する。また、クロートップ204は4つのインレット208、210、212、214を有し、夫々、ミルクチューブ164、162、160、158と接続させており、乳首132、130、128、126から夫々クロー202内まで流入するミルクの流動方向を定めている。クローボトム206は一つのアウトレット216を有して、ミルクホース188と接続されており、上述したように、クローからミルクを引き出せるようにするため、バキュームに晒している。図6、14、15に示すように、クロー202は中央の長手方向軸148に沿って設けられているが、この軸は動物の脚部の間に延在するとともに背骨134と平行に延在している。このインレットには、長手方向軸148に対して横方向で互いに離れた反対側に第一と第二のインレット208と210の前方側の対が含まれており、乳首132と130の前方の対からミルクを受け取れるようにして、このミルクを長手方向軸148に対して側方の反対側にあるクロー202に対して後方に送れるようにしている。また、このインレットには第三と第四のインレット212と214の後方の対が長手方向軸148に対して横方向で互いに離れた反対側に含まれており、乳首128と126の後方の対からミルクを受け取れるようにして、このミルクを長手方向軸148に対して側方の反対側にあるクロー202に対して前方に送れるようにしている。
【0028】
図17と16に示されるように、クロートップ204には、第一、第二、第三及び第四の内曲面218、220、222、224が設けられており、夫々、第一、第二、第三及び第四のインレット208、210、212、214からのミルクの流動方向を定められるようにしている。第一及び第三のインレット208と212と第一及び第三の曲面218と222は、長手方向軸148に関して第一の側方(例えば、左側)に設けられている。また、第二及び第四のインレット210と214と第二及び第四の曲面220と224は、上記第一の側方と反対側になるように、長手方向軸148に関して第二の側方(例えば、右側)に設けられている。第一インレット208を通ってクロー202内に流入するミルクは、上述したように長手方向軸148の第一側面上の第一曲面218に沿って後方に流れる。第二インレット210を通ってクロー内に流入するミルクは、上述したように長手方向軸148の第二側面上の第二曲面220に沿って後方に流れる。第三インレット212を通ってクロー内に流入するミルクは、上述したように長手方向軸148の第一側面上の第三曲面222に沿って前方に流れる。第四インレット214を通ってクロー内に流入するミルクは、上述したように長手方向軸148の第二側面上の第四曲面224に沿って前方に流れる。第一と第三の曲面218と222は互いに長手方向に関して離間しているため、第一曲面218に沿って後方に流れるミルクは、第三曲面222に沿って前方に流れるミルクと衝突しない。また、第二と第四の曲面220と224は互いに長手方向に関して離間しているため、第二曲面220に沿って後方に流れるミルクは、第四曲面224に沿って前方に流れるミルクと衝突しない。
【0029】
図17に示すように、クロートップ204は第一開口部226を有し、ここから第一インレット208を前方に延ばしている。また、図16、17に示すように、クロートップ204は第二開口部228を有し、ここから第二インレット210を前方に延ばしている。また、クロートップ204は第三開口部230を有し、ここから第三インレット212を後方に延ばしている。また、クロートップ204は第四開口部232を有し、ここから第四インレット214を後方に延ばしている。第一と第三の開口部226と230は、上述した、長手方向軸148に関する第一側方側に設けられている。また、第二と第四の開口部228と232は、上述した、長手方向軸148に関する第二側方側に設けられている。第一開口部226は、第三開口部230の後方に設けられている。また、第二開口部228は、第四開口部232の後方に設けられている。第一と第三の開口部226と230は第二と第四の開口部228と232から側方に離間して設けられており、トップに沿った上記第一側方側に沿う流れがトップに沿った上記第二側方側に沿う流れと衝突しないようにしている。
【0030】
図14に示されるように、クローボトム206は長手方向に離間するように前方と後方の端部234と236を備えている。第一曲面218はミルクを後方に流して、上記長手方向軸148に関する第一側方側上にあるクローボトムの後方端部236に向かって下方に流している。第二曲面220はミルクを後方に流して、上記長手方向軸148に関する第二側方側上にあるクローボトムの後方端部236に向かって下方に流している。第三曲面222はミルクを前方に流して、上記長手方向軸148に関する第一側方側上にあるクローボトムの前方端部234に向かって下方に流している。第四曲面224はミルクを前方に流して、上記長手方向軸148に関する第二側方側上にあるクローボトムの前方端部234に向かって下方に流している。
【0031】
図14−17に示されるように、クロートップ204は長手方向に離間するように前方と後方の端部238と240を備えている。第一曲面218は、第一インレット208の開口部226側に導入側の端部242を備え、またクロートップ204の後方端部240側に後縁側の端部244を備えている。第二曲面220は、第二インレット210の開口部228側に導入側の端部246を備え、またクロートップ204の後方端部240側に後縁側の端部248を備えている。第三曲面222は、第三インレット212の開口部230側に導入側の端部250を備え、またクロートップ204の前方端部238側に後縁側の端部252を備えている。第四曲面224は、第四インレット214の開口部232側に導入側の端部254を備え、またクロートップ204の前方端部238側に後縁側の端部256を備えている。第一曲面218の導入側の端部242は第三曲面222の導入側の端部250の後方にある。また、第二曲面220の導入側の端部246は第四曲面222の導入側の端部254の後方にある。
【0032】
上記第一、第二、第三及び第四インレット208、210、212、214は、クロートップ204上に夫々、上記第一、第二、第三及び第四開口部226、228、230、232を備えている。第一の左側前方の乳首132から流入するミルクは、第一開口部226からクロー202内に後方に流れる。また、第二の右側前方の乳首130から流入するミルクは、第二開口部228からクロー202内に後方に流れる。また、第三の左側後方の乳首128から流入するミルクは、第三開口部230からクロー202内に前方に流れる。また、第四の右側後方の乳首126から流入するミルクは、第四開口部232からクロー202内に前方に流れる。
【0033】
上記第一、第二、第三及び第四インレット208、210、212、214は夫々、第一、第二、第三及び第四管状部材258、260、262、264を備えている。管状部材258は、入口側端部266と出口側端部268とこれらの間に管状の延長部270を有している。管状部材260は、入口側端部272と出口側端部274とこれらの間に管状の延長部276を有している。管状部材262は、入口側端部278と出口側端部280とこれらの間に管状の延長部282を有している。管状部材264は、入口側端部284と出口側端部286とこれらの間に管状の延長部288を有している。第一及び第三の管状部材258と262の管状の延長部270と282は、上記長手方向軸148に関する第一側方側で互いに対して長手方向に交差して、第一管状部材258の入口側端部266が第三管状部材262の入口側端部278の前方にあり、第一管状部材258の出口側端部268が第三管状部材262の出口側端部280の後方にあるようにする。また、第二及び第四の管状部材260と264の管状の延長部276と288は、上記長手方向軸148に関する第二側方側で互いに対して長手方向に交差して、第二管状部材260の入口側端部272が第四管状部材264の入口側端部284の前方にあり、第二管状部材260の出口側端部274が第四管状部材264の出口側端部286の後方にあるようにする。
【0034】
第一乳首132からのミルクの流れは第一管状部材258を通るように後方に流れて、クロー202内に後方に流出されて、クロートップ204の後方端部240に向って後方に流される。第二乳首130からのミルクの流れは第二管状部材260を通るように後方に流れて、クロー内に後方に流出されて、クロートップ204の後方端部240に向って後方に流される。第三乳首128からのミルクの流れは第三管状部材262を通るように前方に流れて、クロー内に前方に流出されて、クロートップ204の前方端部238に向って前方に流される。第四乳首126からのミルクの流れは第四管状部材264を通るように前方に流れて、クロー内に前方に流出されて、クロートップ204の前方端部238に向って前方に流される。第一及び第三の管状部材258と262の出口側端部268と280は上記長手方向軸148に関する第一側方側に設けられている。また、出口側端部274と286は上記長手方向軸148に関する第二側方側に設けられている。
【0035】
クロートップ204に沿って第一管状部材258から流れるミルクは第三管状部材262から流れるミルクと衝突しないが、これは、第三管状部材262の出口側端部280の後方の場所からミルクが第一管状部材258の出口側端部268から後方に流れているためである。また、クロートップ204に沿って第二管状部材260から流れるミルクは第四管状部材264から流れるミルクと衝突しないが、これは、第四管状部材264の出口側端部286の後方の場所からミルクが第二管状部材260の出口側端部274から後方に流れているためである。また、クロートップ204に沿って第三管状部材262から流れるミルクは第一管状部材258から流れるミルクと衝突しないが、これは、第一管状部材258の出口側端部268の前方の場所からミルクが第三管状部材262の出口側端部280から前方に流れているためである。また、クロートップ204に沿って第四管状部材264から流れるミルクは第二管状部材260から流れるミルクと衝突しないが、これは、第二管状部材260の出口側端部274の前方の場所からミルクが第四管状部材264の出口側端部286から前方に流れているためである。
【0036】
図14、18を参照すると、クロートップ204とクローボトム306は互いに対して適当な手段により取り付けられることが示されているが、例えば、中央のシャンクボルト410をトップとボトム側の端部のいずれか又は双方に対して螺合及び/又はトラップさせるようにして、ナット412又はフック198の同様の保持用の水平方向のフランジ414を用いて圧縮性のガスケット416をクロートップ204に対して圧縮させるように保持させてもよい。クローボトム306には、ラバーバンパー418を取り付けていてもよい。さらに、クロートップ204とクローボトム306の間に、内側と外側の環状のシーリングガスケット420と422を備えるようにする。
【0037】
図15に示すように、好ましくは、管状の延長部258と262の夫々の対応するインレット208と212は、クローの導入前に互いに対して取り付けられ、かつ管状の延長部260と264の夫々の対応するクローインレット210と214は、クローの導入前に互いに対して取り付けられる。この場合、前方のインレットのミルクの流路は後方のインレットのミルクの流路と交差せず、この結果、ミルクにアジテーションやデグラデーションが生じることを減少させることができる。クロートップの内面に沿った曲面と、好ましくは対に用いられるクローボトムによって、ミルクの流路をアウトレット流路320に向うように向きを定める。ミルクは、高い場所から自由落下することで下方の表面やパドルに対してスプラッシングするのではなく、クローの内壁につたわるように流れる。インレットからのミルクの流れは、表面又はミルクのパドルに対してほぼ直角の角度でスプラッシングするのではなく、クロートップの内面に沿ってほぼ接線方向に曲面にしがみつくように流れて、また好ましくは対に係合されるクローボトムに沿って流れて、アウトレット流路320に向って案内される。インレット212と214からのミルクの流路はアウトレット316に向って向きを定められ、またインレット208と210からのミルクの流路はダムの壁部398の両側にあるクローの後方端部240、396に向って向きを定められた後、向きを変えて、アウトレット316に向って前方に向きを定められるが、これら全ては混ざり合うことや、アジテーションを生じさせることを最小に行われる。クローの上方でのインレットの上記交差によって、上述した望ましい流路を提供することにより、ミルクをアジテートさせるおそれのあるクロー内でのスプラッシングを最小にし、デグラデーションを生じさせるおそれのあるミルク内での脂肪性の小滴をこわすようにする。上述したような交互にパルセーションを行う場合には、インレットの方向性によって、エアゾールの形態でバクテリアを含むミルクのバックジェッティングやクロスジェッティングが生じることを防ぐが、これは、同じことを行うのに必要とする向きの変化をドラスチックに行うためである。例えば、開口部226でのインレット208から開口部232でのインレット214までクロスジェッティングや、この逆は、反対方向まで90°以上向きを変えることが必要になる。同様に、開口部228でのインレット210から開口部230でのインレット212までクロスジェッティングや、この逆は、反対方向まで90°以上向きを変えることが必要になる。インレット208と210の対応する導入側の端部266と272での側方の間隔のより広い幅は、好ましくは、牛の前方の乳首の間隔のより広い幅と対応している。同様に、インレット212と214の対応する導入側の端部278と284での側方の間隔のより狭い幅は、好ましくは、牛の後方の乳首の間隔のより狭い幅と対応している。クローの内部は、トップカバーと下方のボウルの内面に対してミルクの流れを粘着させるように、4つの対応する乳首の各々からのミルクの流路を区別するように保つが、このことは、ミルクの流路が合わさり、合流し、流路320を通って排出させる場所で、ミルクの流れがアジテーションを最小にさせるように、減少したフローレートでボウルの底部に達するまで行われる。
【0038】
図6、7を参照すると、例示した実施形態では、ミルクホース188は酪農用の動物の前方に向って向きを定められており、またアウトレット46、146、216、316は酪農用の動物の前方に向って向きを定められている。又は、クローボトム206、306は垂直軸に関して180°回転されていてもよく、この場合、ミルクホースを酪農用の動物の後方に向って向きを定めて、また、アウトレット216、316を酪農用の動物の後方に向って向きを定めてもよい。さらに、クローボトム206、306は垂直軸に関して90°回転されていてもよく、この場合、ミルクホースを酪農用の動物の側方に向って向きを定めて、また、アウトレット216、316を酪農用の動物の側方に向って向きを定めてもよい。これら後者の実施形態では、好ましくは、クロートップは図示した方向に保たれ、インレット208、210を酪農用の動物の前方に向って向きを定めて、横方向に離間した乳首の前方の対と接続できるようにするとともに、インレット212、214を酪農用の動物の後方に向って向きを定めて、横方向に離間した乳首の後方の対と接続できるようにする。
【0039】
図17を参照すると、クロートップ204内にある上記第一開口部226は、第三開口部230の後方側の、符合218に示す、第一の後方に向うミルクの流路に沿ってクロー内にミルクの流れを誘導している。好ましくは、開口部226は、開口部230付近の後方にあるか、又は少なくとも側方にあって、開口部230の前方には設けられないようにする。第二開口部228は、第四開口部232の後方側の、符合220に示す、第二の後方に向うミルクの流路に沿ってクロー内にミルクの流れを誘導している。好ましくは、開口部228は、開口部232付近の後方にあるか、又は少なくとも側方にあって、開口部232の前方には設けられないようにする。第三開口部230は、第一開口部226の前方側の、符合222に示す、第三の前方に向うミルクの流路に沿ってクロー内にミルクの流れを誘導している。好ましくは、開口部230は、開口部226付近の前方にあるか、又は少なくとも側方にあって、開口部226の後方には設けられないようにする。第四開口部232は、第二開口部228の前方側の、符合224に示す、第四の前方に向うミルクの流路に沿ってクロー内にミルクの流れを誘導している。好ましくは、開口部232は、開口部228付近の前方にあるか、又は少なくとも側方にあって、開口部228の後方には設けられないようにする。上述した符合218と222における第一と第三のミルク流路は交差せず、この結果、ミルク流路218に沿って第一開口部226から流れるミルクは、第三ミルク流路222に沿って第三開口部230から流れるミルクと混ざらない。また、上述した符合220と224における第二と第四のミルク流路は交差せず、この結果、第二ミルク流路220に沿って第二開口部228から流れるミルクは、第四ミルク流路224に沿って第四開口部232から流れるミルクと混ざらない。本発明に係る好適な実施形態では、上述したように、第一開口部226は第三開口部230の後方にあり、また第二開口部228は第四開口部232の後方にある。また、第一及び第三開口部226と230は対応する導入側の端部432と434を互いに側方に近付けるように備えている。また、第二及び第四開口部228と232は対応する導入側の端部436と438を互いに側方に近付けるように備えている。また、第一及び第三開口部226と230は対応する後縁側の端部440と442を互いに長手方向に離間させるように備えている。また、第二及び第四開口部228と232は対応する後縁側の端部446と448を互いに長手方向に離間させるように備えている。
【0040】
図17に示すように、上記第一、第二、第三及び第四曲面218、220、222、232は、図10に示すように、クローボトム306の、対応する係合する表面450、452、454、456に対してほぼ接線方向に終端して、スプラッシングを最小にするようにミルクをクローボトムまで送っている。第一、第二、第三及び第四曲面218、220、222、232は、対応するインレット208、210、212、214の対応する開口部226、228、230、232からの第一、第二、第三及び第四ミルク流路に対して最初はほぼ接線方向となり、次に湾曲して、下方に曲がってクローボトムの上記対応する係合する表面450、452、454、456に対して合わさるとともにこれらに対してほぼ接線方向にミルクの流れの向きを定めるようにする。クロートップ204の上方の内面には、平らな表面の形態で、後方に分離状の表面458を備えているが、これは軸148に沿って長手方向に延びるとともに、チャネル状又は溝状の曲面218と220の間で横方向に延びるか、又は、軸148に沿うように長手方向に延びるハンプ又はドームの形態で、図17から眺めて図を超えるように延ばされていてもよい。分離面458は、第一及び第二曲面218と220の間で横方向にあり、かつこれらの間に後方に分離用のディレクターを備えて、第一インレット208からのミルクの流れを第一曲面218に沿うとともに第二曲面220から離れるように向きを定め、また、第二インレット210からのミルクの流れを第二曲面220に沿うとともに第一曲面218から離れるように向きを定める。さらにクロートップ204の上方の表面には平らな表面の形態で、前方に分離状の表面460を備えているが、これは軸148に沿って長手方向に延びるとともに、チャネル状又は溝状の曲面222と224の間で横方向に延びるか、又は、軸148に沿うように長手方向に延びるハンプ又はドームの形態で、図17から眺めて図を超えるように延ばされていてもよい。分離面460は、第三及び第四曲面222と224の間で横方向にあり、かつこれらの間に前方に分離用のディレクターを備えて、開口部230にて第三インレット212からのミルクの流れを第三曲面222に沿うとともに第四曲面224から離れるように向きを定め、また、開口部232にて第四インレット214からのミルクの流れを第四曲面224に沿うとともに第三曲面222から離れるように向きを定める。
【0041】
図14と15に示すように、上記第一と第三の管状部材258と262は、第一交差領域で互いに交差しており、また、好適な構成では、これら部材は、部材462を用いて上記交差領域で構造的に接続されている。また、上記第二と第四の管状部材260と264は、第二交差領域で互いに交差しており、また、好適な構成では、これら部材は、部材464を用いて上記交差領域で構造的に接続されている。さらに、上記第一交差領域で、第一と第三の管状部材258と262の間に第一ブレース466を構造的に接続させ、かつブリッジさせている。さらに、上記第二交差領域で、第二と第四の管状部材260と264の間に第二ブレース468を構造的に接続させ、かつブリッジさせている。
【0042】
また、図10に示すように、クローボトム306には下方に内表面472、474を有するが、これらは分離用の壁部のダム398の近くで領域476、478から傾斜して、アウトレットに向っており、アウトレットに対して排出作用を提供できるようにしている。内面472、474は、分離用の壁部のダム398の近くで領域476、478からアウトレット316に向ってミルクを送ることができる通路のような形態で形成されている。インレット208、210はクローボトム306の後方端部396に向ってミルクを送るようにしている。インレット212、214はクローボトム306の前方端部394に向ってミルクを送るようにしている。好ましくは、内面472、474は、分離用の壁部のダム398の近くで領域476、478からアウトレット316に向ってミルクを送ることができる通路のような形態で形成されるが、ミルクがノズルの開口部326でアウトレット316に近付くまで、インレット212、214から前方端部394に向う流れと交差しないようにしている。クローボトム306は上記内曲面450、452、454、456を有するが、クロートップ204の対応する曲面218、220、222、224から接線方向にミルクの流れを受け取れるようにしている。下方の内面は端部側の領域からアウトレットに向って傾斜しており、アウトレットに対して排出作用を行えるようにしている。
【0043】
尚、本明細書に添付した特許請求の範囲の記載内で、様々な同等物、変更物、修正物等を構成することは可能であることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本明細書に参考として包含される米国特許第4,537,152号公報に開示された図であり、従来技術で公知の搾乳用クローの斜視図を示す図である。
【図2】図1に示した搾乳用クローの分解斜視図を示す図である。
【図3】図1に示した搾乳用クローの平面図を示す図である。
【図4】図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】図2に示した下方ボウルの内部の平面図を示す図である。
【図6】本明細書に参考として包含される特許文献1に開示された図であり、従来技術で公知の、酪農用の動物に取り付けられる搾乳用クローを備えた搾乳用クラスターの側面図を示す図である。
【図7】図6の要部拡大図である。
【図8】本発明の実施形態に係る搾乳用クローの斜視図を示す図である。
【図9】図8のクローボトムの内面の上方から眺めた斜視図を示す図である。
【図10】図9のクローボトムの内面の上方から眺めた平面図を示す図である。
【図11】図9の11−11線に沿った断面図である。
【図12】図11の要部拡大図である。
【図13】図9のクローボトムの一部を切り取って示した斜視図である。
【図14】本願発明と同時に、同一の出願人によって2004年4月20日に出願された米国特許出願第828,425号に開示されている、新規なクロートップと組み合わせてもちいられる、本発明のさらなる実施形態に係る搾乳用クローの斜視図を示す図である。
【図15】図14のクロートップを上方から眺めた図である。
【図16】図15のクロートップの内面を下方から眺めた斜視図である。
【図17】図16のクロートップの内面を下方から眺めた図である。
【図18】図14の18−18線に沿った断面図である。
【符号の説明】
【0045】
10 搾乳用クロー
12 ボウル
14 カバー
38、40、42、44 インレットニップル
46 アウトレット
48 ダム
14 カバー
120 搾乳用クラスター
136 搾乳用クロー
138、140、142、144 ダム
146 アウトレット
150、152、154、156 ティートカップ
304 クロートップ
306 クローボトム
308、310、312、314 インレット
316 アウトレット


【出願人】 【識別番号】505148128
【氏名又は名称】ボウ−マティック テクノロジー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Bou−Matic Technologies Corporation
【出願日】 平成17年4月20日(2005.4.20)
【代理人】 【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫

【識別番号】100104145
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 嘉夫

【識別番号】100080908
【弁理士】
【氏名又は名称】舘石 光雄

【識別番号】100109690
【弁理士】
【氏名又は名称】小野塚 薫

【識別番号】100135035
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 明夫

【識別番号】100131266
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼ 昌宏

【識別番号】100093193
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 壽夫

【識別番号】100104385
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 勉

【識別番号】100093414
【弁理士】
【氏名又は名称】村越 祐輔

【識別番号】100131141
【弁理士】
【氏名又は名称】小宮 知明

【公開番号】 特開2005−304503(P2005−304503A)
【公開日】 平成17年11月4日(2005.11.4)
【出願番号】 特願2005−122608(P2005−122608)