| 【発明の名称】 |
バイオマス植栽ポットの製造法と法面緑化 |
| 【発明者】 |
【氏名】玉置 和広 【住所又は居所】岡山県津山市上紺屋町6番地 有限会社ランドスケープタマキ内
【氏名】金島 隆 【住所又は居所】岡山県津山市上紺屋町6番地 有限会社ランドスケープタマキ内
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| 【要約】 |
【課題】法面緑化の植栽用ポットは急勾配の斜面に固定する際、土留としての強度と植物に必要な水分保持能力を発揮することによって緑化基材の流亡と乾燥から効果的に防止できる上、4〜5年経過すると植栽用ポットは生分解して土壌に回帰するといったバイオマスによる法面緑化の施工を実現できるものとして提供する。
【解決手段】植物用バイオマスポット2製造法は、リグノセルロース17をポレポリマー化した溶液と発泡促進剤溶液イソシアネート18のニ液の混合液をテフロンコーティングする焼き付け塗装をし、さらにプロロエチレンとプロピレンによる二重コーティングした金型3を使用するもので、これによって発泡体1のポットをつくる。このポットは植物生育開口部を形成しており、その中に植栽土を充填しながら植栽苗4を法面22に植え付ける植物用バイオマスポットを構成している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植物用バイオマスポットの製造にあたって、木材、紙、籾殻などのリグノセルロース物質を液化させ、活用基保有の化合物を加えてポレポリマー化した溶液とイソシアネートを反応させることで形成された木質系発泡体。 【請求項2】 上記ポレポリマー溶液とイソシアネート溶液を反応させる際に使用する金型は、熱伝導のよいジュラルミンを使用して表面に剥離性のよいテフロンコーティングを行って焼き付け塗装をし、さらにその上からプロロエチレン、プロピレンを施した二重層からなるコーティング塗装をした金型。 【請求項3】 前記請求項1〜2に記載の金型の使用にあたり、金型に注入するまでに金型全体を42℃前後まで温めておき、図外型図のように予め金型枠をベース上で二つに切り離せるようにボルトで固定し隙間が生じないように三箇所で止め、前記請求項1の混合液を金型の開口部に流し込み発泡させた成形物。 【請求項4】 前記1〜3項に記載された発泡体を使用して法面緑化を施工するにあたり、発泡体の開口部のある植栽ポット(以後バイオマス植栽ポットと同じ意味で使用)を活用して樹木苗や草花などを植栽する方法で、植生基材を補充土として開口部に充填しながら植栽苗を植え付ける工法。
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【発明の詳細な説明】【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術・分野】 【0001】 本発明は、リグノセルロース溶液とイソシアネート溶液とを反応させた発泡体で形成された植栽用のバイオマスポットを法面に設置してなる法面緑化工法に関するものである。 【背景技術】 【0002】 発泡スチロールや発泡ウレタンなどを用いて植栽用ポットを成形するためには大型の装置や機械設備を必要した。 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、上述した植栽用ポットの場合、これらを急勾配の斜面に固定する際の土留としての強度不足や、長期間保持したり植物に必要な水分を確保できないといった問題があり、健全で安定した緑化に限界があることなどの問題があった。また、上述の粗材は腐食しないことから環境面においても問題があった。 【0004】 発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、第1〜第2の発明では二種類の溶液を混合するだけで発泡し、簡単な金型枠でもって短時間に成形でき、大型の機械を要しないことを目的としている。 【0005】 そして、第4の発明では、法面緑化工の施工を発泡体の開口部のある植栽ポットを法面に固定する方法によって樹木苗が健全に生育するといった法面緑化工法の提供を目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0006】 第1の発明による発泡体は、リグノセルロース物質をポレポリマー化した溶液とイソシアネートとを反応させた発泡体であることに特徴がある(請求項1)。 【0007】 かゝる二液を反応させた発泡体を製造するにあたり、ジュラルミン性の金型枠を使用してその表面に剥離性のよいテフロンコーティングを行って焼付け塗装をし、さらにその上からプロロエチレンとプロピレンを施した二重層からなるコーティング塗装した金型を使用して発泡体をつくることになる。 【0008】 この際、第2の発明のように金型の枠を使用して二液を流し込んで発泡体をつくる(請求項2)と、またいろいろな金型を使用すれば自由な形状の発泡体ができ、加えて均衡のとれた美しい発泡体となる。 【0009】 この発泡体は、開口部のある円筒形金型によって底なしのポットに成形することができる。 【0010】 また、発泡体と金型との剥離性は金型枠の加熱温度により変化し、46℃〜48℃までヒーターで加熱することが成形の緻密性を良好にし、しかも金型の剥離性もよくなる。 【0011】 さらに、金型枠の中に注入する溶液を斜めに傾けることでより均一に液が行き渡り、品質のよい発泡体が形成されるので平らな板状の成形物をするには好適である。 【0012】 第4の発明による法面緑化工法では、第1〜第3の発明による発泡体の製造によって形成物をつくり、その形成物に植物の生育開口部を形成し、かつ法面上に設置し、上記の植物生育用開口部を通して植栽土を充填しながら植物苗を植栽する点に特徴がある。(請求項4) 【0013】 かゝる構成の法面緑化工法によれば、発泡体で構成された植物の生育開口部を有する植栽ポットは、発泡体であるため夏の太陽熱に対しては断熱効果を発揮する。そのため植栽ポット内は外気の温度に影響されないで高温乾燥から植物の枯死を防止することができる。 【0014】 また一方、上記発泡体の植栽ポットは、冬期にはポット内の土壌の低温化を緩和する効果によって植物の根元を保温することができる。また、このことによって植物の根系に直接の影響を及ぼさないことから植物の枯死を防止することができる。 【0015】 植栽ポットの形状については、図2のように法面勾配に沿って円筒形ポットを斜面に対して斜め切りとしたものでもよいし、また三角形のものでもよい。いづれもポット苗を入れる際にその上から補充土を投入し転圧を加えながら土壌を安定させることによって保水効果が高まり植栽苗の初期成育を促進することができる。 【0016】 さらには、植栽ポットの内側にスポンジ状の発泡体を装着して保水効果をさらにアップすることもでき、またその発泡体の中に肥料、炭粉、ゼオライト、バーミキュライト、パーライト、貝殻粉などの混合資材として投入すればさらに植物苗の生育状況が改善されるため、一年間を通して好条件の生育基盤が形成される。 【0017】 この発泡体で形成された植栽ポットは、法面上の設置パターンとして等高線と平行になるよう点状に適宜間隔で設置したり、ちどり状、ランダム状に設置するなどして法面状況に応じた適宜選択ができる。 【0018】 また上記の植栽土としての補充土は、早期の根の伸長促進を図るためにゼオライト、炭粉、土壌改良材、腐葉土、石灰などの混合資材を選択することが望ましい。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1は二液混合発泡体形成図である。図2は植栽ポット製作金型図であり、両図に示す通り本実施例の発泡体を形成する二液とそれを形状化する金型3を使用してバイオマス植栽ポット2を形成する。 【0020】 前記の二溶液は一度混合すると発泡体1に変化するが、さらに金型3を加熱する温度を調節することによって発泡して固形化する時間を短縮することもできる。金型3からの剥離作業は約3分〜5分の経過時間後が望ましい。 【0021】 さらに、金型3を二個接続して発泡体1を形成する方法をとれば、さらに剥離が容易となり品質のよいものが形成される。 【0022】 また、二液の撹拌は、高圧による射出式でもよいし、また撹拌機を使用してもよい。撹拌後、図1の金型3に二液の混合液を注入して行う。 なお、予め図2の金型3を42℃前後にまで温めておくと注入後1分〜1分30秒で成形は完了する。そして3分〜4分放置することで発泡体1の成形状態はよくなり、しかも金型3との剥離性もよくなる。 【0023】 この時、金型の内側の温度は46℃〜48℃程度に上昇しており、これはヒーターによる加熱とイソシアネート18の反応の際に起こる発熱が加わったことによるもので、この温度が成形を良好にし、しかも金型3との剥離性を向上させる。 【0024】 上記金型3の組み立て方法について、ベース4に内型8を乗せ内型固定ボルトで固定する。内型がベースに固定され、L外型6とR外型7によって内型8を囲むように均等に設置し、ベース4と外型を固定ボルトで固定する。 【0025】 なお、内型8のセンターにカートリッジヒーター120V(RAMA社製)を入れボルテージ設定を行う。その設定は40V〜50Vの範囲で行い、このボルテージでの設定範囲による内型8に伝わる温度は35℃〜44℃となるが、最も最適な温度は38℃〜43℃である。 【0026】 さらに、ボルテージの設定範囲の温度が高い場合は、内型の温度も上昇し金型内での発泡が加速されて発泡体1の硬度が不均一となる。また、設定温度が低い場合は、発泡成形に時間が費やされると共に金型3からの剥離性が悪くなり取り出しが困難となる。 【0027】 次に、上述した発泡体1を用いた法面緑化工法の実施例について説明する。 図4はバイオマス植栽ポットを示し、この植栽ポット2内に別途ポットで生育させた植物苗9(この実施の形態では樹木苗)の生育用の植栽ポット2を形成し、さらに植栽土壌15をその開口部20に充填しながら樹木苗の植え付けをする。 【0028】 植物苗の育成用開口部20は、円筒形を法面に接するように勾配に合わせて斜め切りにされており、植物根が開口部内から外部に伸びやすいようにポットの根入り部分をなくして根系11の伸長が阻害されないような仕組みとなっている。 【0029】 また、法面の保護に際して、上記の構成による植栽ポット2を用意して適宜の間隔にアンカー釘14でもって打設し、法面22土壌面12によく接するように固定する。 【0030】 この際、植栽ポットの両サイドに耳部13を設けてアンカー釘14を打設し固定する。この耳部13を形成することでアンカー釘は打設しやすくなり、また外部からアンカー釘が見えなくなるため景観的にも配慮ができる。そしてこの植栽ポットは植栽する際、足場として活用することもできる。 【0031】 またアンカー釘14でよく固定することは、風雨にさらされても樹木苗10の根元が動くことはなく初期成育が促進されるため、活着が確実なものになる。 【0032】 なお、アンカー釘14の代わりとして、竹クギ、木クギを使用してもよく、植え付ける植物に応じて選択し腐食性を促進してもよい。 【0033】 また、植栽ポット2の中に充填する植栽土15としては、水はけ、保水を考慮して適宜ゼオライト、炭粉、ピートマス、腐葉土、中和材などを配合させてもよい。 【0034】 植栽用ポット苗は、現場に生育している植物の種でもって育成したポット苗を活用することが望ましい。 【0035】 さらに、この植栽ポット工法により、植え付け後4年〜5年経過してポット苗の生育が旺盛となるにしたがい容器は自然に腐食され植物の肥料となって自然の環境に回帰することにつながる。 【0036】 次に発泡体1の原料としては、木材、パルプ、籾殻のほか、植物であれば容易にリグノセルロース溶液17ができるため、工業、農業から発生する粗材を活用することも可能であり、材料は各方面より求められる。 【発明の効果】 【0037】 以上説明したように、第1の発明によればいろいろな植物性粗材であっても、それをリグノセルロース溶液17が発泡促進剤イソシアネート溶液18と混合すれば発泡体1を容易に成形することができる。 【0038】 そして、第2の発明によれば、たとえ複雑な構造の形状であってもそれを金型枠3に上記二種類混合液を流し込めば、短時間で発泡体成形物が提供できる。 これに加えて第3の発明では、成形物を製作するにあたり金型3を二つに切り離せるようにつくってボルトで固定すれば容易に剥離することができ作業が簡単となる。 第4の発明では、自然にやさしいバイオマス植栽ポット1を使用した植栽苗の植え付け方法でもって法面緑化工法を提供する。 【図面の簡単な説明】 【図1】 発泡溶液を混合させ反応した発泡体の断面図である。 【図2】 金型枠で発泡体を成形斜視図である。 【図3】 二つの金型をボルトで固定した斜視図である。 【図4】 形成発泡体の植栽ポットの施工縦断面図である。 【符号の説明】 1…発泡体、2…植栽ポット、3…金型、4…ベース、5…固定ボルト、6…L外型、7…R外型、8…内型、9…植物苗、10…樹木苗、11…根系、12…土壌面、13…ポット耳部、14…アンカー釘、15…植栽土、17…リグノセルロース溶液、18…イソシアネート溶液、19…外型固定ボルト、20…育成用開口部、22…法面
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| 【出願人】 |
【識別番号】501140131 【氏名又は名称】有限会社ランドスケープタマキ 【住所又は居所】岡山県津山市上紺屋町6番地
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| 【出願日】 |
平成16年5月12日(2004.5.12) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−323574(P2005−323574A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月24日(2005.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願2004−170552(P2004−170552) |
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