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【発明の名称】 ウェブカメラ実験観察データ自動取得システム
【発明者】 【氏名】小田部 文彦

【氏名】坂上 勝彦

【氏名】依田 育士

【要約】 【課題】実験内容(テーマ・条件)、実験事象の場面映像、日時・温度・湿度・光の照度・風速・大気又は空気のクリーン度、震度、音等の環境データを自動取得して、一つの映像画面で表示可能とするとともに、ファイルとして保存可能とする。

【解決手段】実験環境データ観測機器2、観測現場に設置されたウェブカメラ3、実験観察用端末4及び実験管理サーバーシステム5がインターネット10を介して接続されており、実験環境データ観測機器2は、観測現場における環境についての観測データを実験管理サーバーシステム5に送信し、ウェブカメラ3は、観測現場の映像データを実験管理サーバーシステム5へ送信し、実験観察用端末4のウェブ表示部8に表示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
実験環境データ観測機器、実験現場に設置されたウェブカメラ、実験観察用端末及び実験管理サーバーシステムが通信回線で接続されてなることを特徴とするウェブカメラ実験観察データ自動取得システム。
【請求項2】
前記実験環境データ観測機器は、通信回線を介して観測した環境データを実験管理サーバーシステムに送信することを特徴とする請求項1記載のウェブカメラ実験観察データ自動取得システム。
【請求項3】
前記ウェブカメラは、観測現場の映像データを通信回線を介して前記実験管理サーバーシステムへ送信し、該映像データは、前記実験観察用端末のウェブ表示部に表示可能であることを特徴とする請求項1記載のウェブカメラ実験観察データ自動取得システム。
【請求項4】
前記実験管理サーバーシステムは、観測データ受信部、受信データ統合処理部、日付・時間処理部、実験内容登録部、レイヤー表示処理部、カメラ信号送・受信部、映像出力部、画像保存処理部、画像保存部、Web表示処理部、入力部を備えており、実験環境データ観測機器で取得した環境データと、ウェブカメラで撮影した映像データを同一画面上に表示し、画像データとして保存することが可能であることを特徴とする請求項1記載のウェブカメラ実験観察データ自動取得システム。
【請求項5】
前記実験観察用端末は、その入力部から操作信号を入力することで、前記実験環境データ観測機器による環境データの取得と前記ウェブカメラによる観察現場の映像の撮影を、リアルタイムで行うとともに、前記保存された画像データの閲覧を可能とする構成であることを特徴とする請求項1記載のウェブカメラ実験観察データ自動取得システム。
【請求項6】
実験環境データ観測機器、観測現場に設置されたウェブカメラ、実験観察用端末及び実験管理サーバーシステムが通信回線で接続されてなるウェブカメラ実験観察データ自動取得システムであって、
前記実験環境データ観測機器は、観測した環境データを通信回線を介して前記実験管理サーバーシステムに送信し、
前記ウェブカメラは、観測現場の映像データを通信回線を介して前記実験管理サーバーシステムへ送信し、前記実験観察用端末のウェブ表示部に表示し、
前記実験管理サーバーシステムは、観測データ受信部、受信データ統合処理部、日付・時間処理部、実験内容登録部、レイヤー表示処理部、カメラ信号送・受信部、映像出力部、画像保存処理部、画像保存部、Web表示処理部及び入力部を備えており、前記環境データと前記映像データを同一画面上に表示し画像として保存することを可能とし、
前記実験観察用端末は、その入力部から操作信号を入力することで、前記実験環境データ観測機器による環境データの取得と前記ウェブカメラによる観察現場の映像の撮影を、リアルタイムで行うとともに、前記保存された画像データの閲覧を可能とする構成であることを特徴とするウェブカメラ実験観察データ自動取得システム。
【請求項7】
前記ウェブカメラで撮影された映像データが映し出されるカメラの映像範囲上に、前記環境データが同時にレイヤー表示されるとともに、映像データと環境データが一つの映像ファイルとして保存されること特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のウェブカメラ実験観察データ自動取得システム。
【請求項8】
前記環境データ観測機器による環境データを自動取得する日時又は時間の間隔が予め設定可能であること特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のウェブカメラ実験観察データ自動取得システム。
【請求項9】
前記実験内容登録部は、観察テーマ、観察者、概要、環境条件を含む実験内容データが予め登録され、該実験内容データがウェブカメラで撮影された映像データの表示画面上に表示可能であること特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のウェブカメラ実験観察データ自動取得システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、実験事象の場面映像(画像)、温度・湿度・光の照度・風速・大気又は空気のクリーン度、震度、音等の環境データを自動取得して、これに、実験内容(実験テーマ、条件、実験手法、観察者、)、日時(分・秒含む)等のデータを加えて、一つの映像(画像)画面で表示可能とするとともに、ファイルとして保存可能とするウェブカメラ実験観察データ自動取得システムに関する。
【背景技術】
【0002】
野外において植物の生育状況やその環境変化データを取得する場合、その現場で実際に観察をしなければならない。室内においても、化学反応の実験やモルモット等を利用した動物実験において同様にその現場で観察データを取得する。
【0003】
実験データは、1時間おき、1日おき、1週間おき、1ヶ月おき等、様々な時間経過(スケジュール)ごとに現場の様子データの変化を追わなければならない。よって、実験の観察においては、実験データの取得日時(分・秒を含む)とその保存間隔の設定等が重要になる。
【0004】
また、実験における観察にはその観測現場の環境データを取得することも重要な要件である。通常、生物、動物、化学反応等の実験において重要な環境データとしては、その野外、室内における観測現場の温度、湿度、光の照度、風速、大気又は空気のクリーン度、震度、音等の環境データがある。
【0005】
また、温度、湿度、光の照度、風速、大気又は空気のクリーン度のデータを取得する機材及び通信を関してそれらのデータを取得する方法は個別に存在する。例えば、植物の状態を測定するための色彩色差計、葉緑素計、放射温度計、大気及び気象状態を測定するための日射計、温度計、湿度計、風向風速計、雨量計、並びに土壌状態を測定するための温度計、水分計、水素イオン濃度pH計、抵抗計等により芝生生育環境の諸元を測定し、この測定結果をコンピュータに取り込み、この測定結果を分析して、土壌へ授受する熱量、投光量、送風量、散水量、及び施肥量等制御する装置は公知である(特許文献1参照。)
【0006】
一方、Webライブカメラで、ネットワークを介して現場の状況を映像を見ることやその映像を保存することは防犯、防災等において既に利用されている。例えば、インターネット等の通信回線が発達した社会において、インターネット等を介した買物システムが利用されている。
【0007】
店舗等の販売側のサイトに、ウェブカメラ等のカメラを設け、このカメラで商品を撮影し、その商品の映像をリアルタイムで、インターネット等に接続された利用者端末に送り、利用者は、その商品映像を見ながら商品の購入を可能とする商品販売のためのシステムが公知である(特許文献2、3参照)。実験の観察においても、その実験の事象を映像で取得することは可能である。
【特許文献1】特公平8−2216号公報
【特許文献2】特開2003−331152号公報
【特許文献3】特開2003−296421号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
通常、実験の観察は、現場にて人間が直接カメラの撮影や温度、湿度、震度等の環境データを取得する機材を利用して実施する。時間的、空間的、経費的な制約で実験を行えない場合がある。
【0009】
ネットワークを利用して実験データの処理を実施する場合でも、それぞれのデータを個別に取得しそれらの個別デジタルデータファイルを集計する作業を行わなければならない。また、これらの集計作業中に作業員の集計ミスや作業員や研究員の恣意により正確な観察データである保証は得られない場合がある。
【0010】
本発明は上記従来の問題点を解決することを目的とするものであり、次のような点を課題とする。
(1)実験事象の場面映像(画像)と温度、湿度、光の照度、風速、大気又は空気のクリーン度、震度、音等の環境データに、日時(分・秒含む)データ及び実験内容(テーマ、条件、実験手法、観察者等)データを加え、これらのデータを、一つの映像(画像)画面で表示可能とする。
【0011】
(2)実験事象の場面映像(画像)と温度、湿度、光の照度、風速、大気又は空気のクリーン度、震度、音等の環境データに、日時(分・秒含む)データ及び実験内容(テーマ、条件、実験手法、観察者等)データを加え、これらのデータを、一つの映像(画像)ファイルとして保存可能とする。
【0012】
(3)実験事象の場面映像(画像)と温度、湿度、光の照度、風速、大気又は空気のクリーン度、震度、音等の環境データを取得し、保存するスケジュールを自動的に設定可能とし、さらに、データを取得する期間及び映像の場合影像の撮影時間を自動的に設定可能とする。
(4)ネットワークを介して1つのサーバーで集約管理可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は上記課題を解決するために、実験環境データ観測機器、実験現場に設置されたウェブカメラ、実験観察用端末及び実験管理サーバーシステムが通信回線で接続されてなることを特徴とするウェブカメラ実験観察データ自動取得システムを提供する。
【0014】
前記実験環境データ観測機器は、通信回線を介して観測した環境データを実験管理サーバーシステムに送信する構成としてもよい。
【0015】
前記ウェブカメラは、観測現場の映像データを通信回線を介して前記実験管理サーバーシステムへ送信し、該映像データは、前記実験観察用端末のウェブ表示部に表示可能である構成としてもよい。
【0016】
前記実験管理サーバーシステムは、観測データ受信部、受信データ統合処理部、日付・時間処理部、実験内容登録部、レイヤー表示処理部、カメラ信号送・受信部、映像出力部、画像保存処理部、画像保存部、Web表示処理部、入力部を備えており、実験環境データ観測機器で取得した環境データと、ウェブカメラで撮影した映像データを同一画面上に表示し、画像データとして保存することが可能である構成としてもよい。
【0017】
前記実験観察用端末は、その入力部から操作信号を入力することで、前記実験環境データ観測機器による環境データの取得と前記ウェブカメラによる観察現場の映像の撮影を、リアルタイムで行うとともに、前記保存された画像データの閲覧を可能とする構成としてもよい。
【0018】
本発明は上記課題を解決するために、実験環境データ観測機器、観測現場に設置されたウェブカメラ、実験観察用端末及び実験管理サーバーシステムが通信回線で接続されてなるウェブカメラ実験観察データ自動取得システムであって、前記実験環境データ観測機器は、観測した環境データを通信回線を介して前記実験管理サーバーシステムに送信し、前記ウェブカメラは、観測現場の映像データを通信回線を介して前記実験管理サーバーシステムへ送信し、前記実験観察用端末のウェブ表示部に表示し、前記実験管理サーバーシステムは、観測データ受信部、受信データ統合処理部、日付・時間処理部、実験内容登録部、レイヤー表示処理部、カメラ信号送・受信部、映像出力部、画像保存処理部、画像保存部、Web表示処理部及び入力部を備えており、前記環境データと前記映像データを同一画面上に表示し画像として保存することを可能とし、前記実験観察用端末は、その入力部から操作信号を入力することで、前記実験環境データ観測機器による環境データの取得と前記ウェブカメラによる観察現場の映像の撮影を、リアルタイムで行うとともに、前記保存された画像データの閲覧を可能とする構成であることを特徴とするウェブカメラ実験観察データ自動取得システムを提供する。
【0019】
前記ウェブカメラで撮影された映像データが映し出されるカメラの映像範囲上に、前記環境データが同時にレイヤー表示されるとともに、映像データと環境データが一つの映像ファイルとして保存される構成としてもよい。
【0020】
前記環境データ観測機器による環境データを自動取得する日時又は時間の間隔が予め設定可能である構成としてもよい。
【0021】
前記実験内容登録部は、観察テーマ、観察者、概要、環境条件を含む実験内容データが予め登録され、該実験内容データがウェブカメラで撮影された映像データの表示画面上に表示可能である構成としてもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明は上記解決手段を有するので、次のような効果を奏する。
(1)実験の観察において、研究者が観測現場にいなくても観察ができるので、研究における人件費の削減が可能になる。
(2)世界中のどこからでも観察が可能になる。
(3)個別データの集計作業をしなくてもよい。
(4)実験データの集計作業による誤謬や改ざんが難しくなりデータの正確性・真実性の裏付けとなる。
(5)防災(火山活動・地震予知・台風)や教育(観察)、防犯、観光等様々な分野に応用可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明に係るウェブカメラ実験観察データ自動取得システムを実施するための最良の形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
【実施例】
【0024】
図1は、本発明に係るウェブカメラ実験観察データ自動取得システム1の全体構成を示すブロックである。本発明に係るウェブカメラ実験観察データ自動取得システム1は、実験環境データ観測機器2、観測現場に設置されたウェブカメラ3、実験観察用端末44及び実験管理サーバーシステム55が通信回線(本発明では、「インターネット」を利用するが、他の「通信回線」でもよい。)で接続されて構成される。
【0025】
実験観察用端末4は、通常のパソコン端末であり、入力部6(実験管理サーバーシステム5に対してカメラの操作指令信号、閲覧請求指令信号、その他データ等を入力して送信する機能を有する部分。)、出力部7(実験管理サーバーシステム5から出力された映像データ等各種のデータを受信する機能を有する部分。図1中左右にあるが図の作成上便宜的に分けて記載したが、実際は同じ部分である。)、出力部7からの画像データ等を表示するWeb表示部8等を備えている。
【0026】
実験環境データ観測機器2は、本実施例では、温度・湿度計、風力計、震度計、照度計が設けられており、温度・湿度、風速、震度、光の照度等を観測することができる。実験環境データ観測機器2は、観察目的に応じて、大気又は空気のクリーン度、音等の環境データ等を観測するその他の実験環境データ観測機器を配置してもよい。
【0027】
このような実験環境データ観測機器2は、それぞれデータ送信部9に接続されており、さらに、インターネット10を介して、実験管理サーバーシステム5の観測データ受信部11に接続されている。このような構成により、実験環境データ観測機器2により観測された環境データは、データ送信部9を通して実験管理サーバーシステム5の観測データ受信部11に送信される。
【0028】
ウェブカメラ3(Webカメラ)は、映像撮影部、映像出力部及び動作制御部(カメラの撮影動作及び撮影方向等を制御する部分)を備えており、インターネット10を介して実験管理サーバーシステム5のカメラ信号送・受信部12に接続されている。
【0029】
実験管理サーバーシステム5は、観測データ受信部11、カメラ信号送・受信部12、受信データ統合処理部13、日付・時間管理部14、日付・時間処理部15、レイヤー表示処理部16、映像出力部17、実験内容登録部18、画像保存処理部19、画像保存部20、Web表示処理部21、入力部22で構成されている。
【0030】
そして、実験管理サーバーシステム5は、実験環境データ観測機器2で取得した環境データと、観測現場に設置されたウェブカメラ3によって取得した映像データを、Web表示処理部21において同一画面上に表示可能なデータに処理し、さらに画像保存部20に画像データとして保存するとともに、実験観察用端末4に送信することを可能とするものである。
【0031】
以下、実験管理サーバーシステム5を詳細に説明する。観測データ受信部11は、温度・湿度計等の各種の実験環境データ観測機器2で取得した温度・湿度等の実験環境データを受信して、受信データ統合処理部13に送信する機能を有するものである。
【0032】
受信データ統合処理部13は、温度・湿度計等の各種の実験環境データを整理し統合する機能を有するものである。
【0033】
実験内容登録部18は、実験観察名、観察テーマ、観察者、概要、環境条件、実験手法等、実験内容に関する各種のデータ(「実験内容データ」という。)を予め登録しておくとともに、レイヤー表示処理部16に送信してレイヤー表示に供する機能を有するものである。
【0034】
具体的には、実験観察用端末4(実験管理サーバーシステム5の管理者又は本システムの使用者の端末)の入力部6において、実験内容データを入力し、これを実験管理サーバーシステム5の入力部に送信して、さらに実験内容登録部18に予め登録するものである。
【0035】
日付・時間管理部14は、本来、コンピュータに内蔵された日時管理機能を有する部分である。
【0036】
日付・時間処理部15は、日付・時間管理部14から出力される日時(日時、分、秒も含む。)に係るデータ(「日時データ」という。)を、映像画面でレイヤー表示可能なデータ及びWeb表示可能なデータに変換処理し、この日時データをレイヤー表示処理部16に送信する機能を有するものである。
【0037】
さらに、日付・時間処理部15は、ウェブカメラ3で取得した「観測現場の映像データ」と、実験環境データ観測機器2で取得した実験環境データ、実験内容データ及び日時データ等のレイヤー表示可能に処理したデータ(後述するが「実験レイヤー表示データ」という。)を同時に保存するスケジュールを管理し、制御する機能を有する。
【0038】
即ち、実験観察用端末4(実験管理サーバーシステム5の管理者又は本システムの使用者の端末)の入力部6において、管理者又は使用者が、例えば、1時間後、1日後、1週間後、或いは1時間置き、1日置き、一週間置き等、「観測現場の映像データ」と「実験レイヤー表示データ」の保存スケジュールを、日時又は保存間隔で入力し、実験管理サーバーシステム5の入力部22に送信して、さらに日付・時間処理部15に登録する。
【0039】
そして、日付・時間処理部15は、このような保存スケジュールを、画像保存処理部19に送信して、「観測現場の映像データ」と「実験レイヤー表示データ」の保存を同時に実行する。
【0040】
レイヤー表示処理部16は、受信データ統合処理部13から温度・湿度計等の各種の実験環境に係る統合データを受信し、実験内容登録部18から実験内容データを受信し、さらに日付・時間処理部15から日時データ信号を受信する。そして、これらのデータをレイヤー表示可能なデータ(これを「実験レイヤー表示データ」と言う。)として処理し、Web表示処理部21に送信する。
【0041】
カメラ信号送・受信部12は、管理者又は使用者が実験観察用端末4の入力部6に入力したウェブカメラ3の操作データ(操作信号)を、入力部22経由で受信し、これをウェブカメラ3に送信するとともに、ウェブカメラ3で取得した「観測現場の映像データ」をウェブカメラ3から受信し、映像出力部17に送信する機能を有するものである。
【0042】
即ち、実験観察用端末4の入力部6において、管理者又は使用者により入力されたカメラの操作データ(撮影方向、撮影時間等の撮影操作に係るデータ)は、インターネット10を介して、実験管理サーバーシステム5の入力部22からカメラ信号送・受信部12に送信される。
【0043】
そして、カメラ信号送・受信部12は、このウェブカメラ3の操作データをウェブカメラ3の動作制御部に送信し、ウェブカメラ3の動作制御部は、ウェブカメラ3の操作データに基づいて、ウェブカメラ3の撮影部を制御して、ウェブカメラ3の撮影方向や撮影動作を制御可能である。
【0044】
このようにしてウェブカメラ3で撮影して得た「観測現場の映像データ」は、ウェブカメラ3の映像出力部17から、実験管理サーバーシステム5のカメラ信号送・受信部12に送信される。カメラ信号送・受信部12は、「観測現場の映像データ」を、映像出力部17を介してWeb表示処理部21に送信する。
【0045】
Web表示処理部21は、レイヤー表示処理部16からの実験環境に係る観察データ、実験内容データ及び日時データを合わせて成るレイヤー表示可能なデータ(前述のとおり、「実験レイヤー表示データ」と言う。)を受信するとともに、映像出力部17から「観測現場の映像データ」を受信する。
【0046】
そして、Web表示処理部21は、これらの「実験レイヤー表示データ」と「観測現場の映像データ」をウェブ表示可能な映像データ(画像データ)に処理し、インターネット10を介して実験観察用端末4の出力部7に送信する。
【0047】
実験観察用端末4は、出力部7で受信した「実験レイヤー表示データ」と「観測現場の映像データ」を、Web表示部8で表示可能である。なお、実験管理サーバーシステム5のWeb表示処理部21と実験観察用端末4のWeb表示部8は、同一のパソコン内に設けてもよい。
【0048】
さらに、Web表示処理部21は、「実験レイヤー表示データ」と「観測現場の映像データ」を、画像保存処理部19に送信して画像保存に供する。即ち、画像保存処理部19は、日付・時間処理部15からの観測データの保存スケジュールデータを受信し、この保存スケジュールデータを、Web表示処理部21に送信すると、Web表示処理部21は、保存スケジュールデータに基づいて「実験レイヤー表示データ」及び「観測現場の映像データ」を画像保存処理部19に送信し、さらに画像保存部20に送信して、「実験レイヤー表示データ」及び「観測現場の映像データ」を自動的に保存(自動バックアップ)する。
【0049】
さらに、画像保存処理部19は、実験観察用端末4の入力部6へ閲覧請求指令信号(閲覧のための操作信号)を入力し、この信号がインターネット10を介して、実験管理サーバーシステム5の入力部22に送信され、さらに閲覧請求指令信号が画像保存処理部19に送信されると、画像保存部20から「実験レイヤー表示データ」及び「観測現場の映像データ」をWeb表示処理部21に送り、さらに実験観察用端末4の出力部6に送って、Web表示部8で表示可能となる。
【0050】
(作用)
(1)観測データ及び観測現場の映像データの経路手順
図2は、同一のウェブ表示画面に、「実験レイヤー表示データ」と「観測現場の映像データ」を表示する信号経路手順を説明するフローチャートである。
【0051】
(イ)実験環境データ観測機器2(温度・湿度計、風力計、震度計、照度計等)が観測現場で動作し観測を行う。
(ロ)実験環境データ観測機器2により取得された観測データ(温度・湿度、風力、震度、照度等の観測データ)が、データ送信部9及びインターネット10を介して実験管理サーバーシステム5の観測データ受信部11に送信される。
【0052】
(ハ)観測データは、受信データ統合処理部13に送られ、生の観測データが所望のデータに加工して処理される。例えば、前回取得したデータとの差等が算出され付加される。観測データは、受信データ統合処理部13からレイヤー表示処理部16に送られる。
(ニ)一方、日付・時間管理部14から日時データが日付・時間処理部15に送信される。
(ホ)日付・時間処理部15からさらに日時データをレイヤー表示処理部16に送信される。
【0053】
(ヘ)レイヤー表示処理部16において、受信データ統合処理部13からの観測データに、日付・時間処理部15からの日時データと実験内容登録部18からの実験内容データ(図2中ではフローを省略。)を合わせて、映像画面にレイヤー表示可能なデータ(「実験レイヤー表示データ」)に処理する。「実験レイヤー表示データ」は、Web表示処理部21に送られる。
【0054】
(ト)観測現場に設置されたウェブカメラ3は、実験現場を事象を撮影し、「観察現場の映像データ」を取得する。
(チ)ウェブカメラ3で撮影されて取得された「観察現場の映像データ」は、インターネット10を介して実験管理サーバーシステム5のウェブカメラ送・受信部に送信される。
(リ)さらに「観察現場の映像データ」は、映像出力部17に送信されて、映像出力部17からWeb表示処理部21に送信される。
【0055】
(ヌ)Web表示処理部21は、レイヤー表示処理部16からの「実験レイヤー表示データ」と映像出力部17からの「観測現場の映像データ」を、同時にWeb表示可能なデータに処理する。
(ル)Web表示可能なデータに処理された「実験レイヤー表示データ」と「観測現場の映像データ」は、インターネット10を介して実験観察用端末4の出力部7に送信され、Web表示部8で、「実験レイヤー表示データ」が「観測現場の映像データ」とともに画像データのレイヤーとして表示される。
【0056】
(2)画像保存信号の経路手順
図3は、日時データ信号の流れを表示する信号経路手順を説明するフローチャートである。
(イ)サーバー管理者又は使用者は、実験観察用端末4の入力部6から、例えば、1時間後、1日後、1週間後、或いは1時間置き、1日置き、一週間置き等、「観測現場の映像データ」と「実験レイヤー表示データ」の保存スケジュールを、日時又は保存間隔で入力する。
(ロ)このスケジュールデータを、インターネット10を介して、実験管理サーバーシステム5の入力部22に送信し、日付・時間処理部15に登録する。
【0057】
(ハ)この登録されたスケージュルデータに基づいて、日付・時間処理部15から定期的に画像保存処理部19に画像保存の指令が出される。
(ニ)この画像保存の指令に基づいて、画像保存処理部19は、Web表示処理部21に画像保存信号を伝達して、保存されるべき画像データ(「実験レイヤー表示データ」と「観測現場の映像データ」からなるデータ)をWeb表示処理部21から受信する。
(ニ’)なお、Web表示処理部21は、レイヤー表示処理部16から「実験レイヤー表示データ」を受信するとともに、映像出力部17から「観測現場の映像データ」を受信している。
【0058】
(ホ)画像保存処理部19は、Web表示処理部21から受信した保存されるべき画像データを画像保存部20に送信して保存する。保存された画像データは、保存の行われる都度データベース化される。
(ヘ)画像保存部20に保存された画像データは、インターネット10を介して実験観察用端末4の出力部7にも送られ、実験観測用端末4の記憶部(図1中では省略)に自動バックアップされる。
【0059】
(ト)サーバー管理者又は使用者は、画像保存部20保存された画像データを閲覧する場合には、実験観察用端末4の入力部から、閲覧請求指令信号をインターネット10を介して、実験管理サーバーシステム5の入力部22に閲覧請求指令信号送信し、画像保存処理部19を介して画像保存部20の画像を抽出して、Web表示処理部21を経由して実験観察用端末4の出力部7に送信する。なお、実験観察用端末4の入力部6から、閲覧請求指令信号をインターネット10を介して、画像保存部20に直接送って画像を抽出するような構成としてもよい。
(チ)この閲覧請求指令をした画像をWeb表示部8で表示することができる。
【0060】
(3)実験内容の登録、表示の手順
図4は、実験内容の登録、表示の手順を説明するフローチャートである。
(イ)サーバー管理者又は使用者は、実験観察用端末4の入力部6から、実験内容データ(例えば、実験観察名、観察テーマ、観察者、概要、環境条件、実験手法等、実験内容に関する各種のデータ)を入力する。
【0061】
(ロ)実験内容データは、実験観察用端末4の入力部6からインターネット10を介して実験管理サーバーシステム5の入力部22に送られ、さらに実験内容登録部18に送られて予め登録される。
(ハ)実験内容登録部18に予め登録された実験内容データは、レイヤー表示処理部16に送信されて、実験レイヤー表示データの一部としてレイヤー表示可能なように処理される。これにより、映像と同時に画像保存可能とされるとともに、Web表示可能となる。
【0062】
以上のような構成により、本発明に係るウェブカメラ実験観察データ自動取得システム1では、観測現場に設置されたウェブカメラ3により、その現場で生じた事象を撮影して「観測現場の映像データ」を得ることができ、併せて温度・湿度計等の各種の実験環境データ観測機器2で取得した温度・湿度計等に関する観察データを取得することができる。
【0063】
観測される環境データとしては、温度・湿度等の他に、光の照度、風速、大気又は空気のクリーン度、震度等がある。観察データは、日時データ及び実験内容データ(実験観察名、観察テーマ、観察者、概要、環境条件、実験手法等、実験内容に関する各種のデータ)とともにレイヤー表示可能な「実験レイヤー表示データ」に処理される。
【0064】
そして、実験管理サーバーシステム5のWeb表示処理部21は、これらの「実験レイヤー表示データ」と「観測現場の映像データ」を、インターネット10を通して実験観察用端末4の出力部7に送信する。これらのデータを受信した実験観察用端末4は、そのWeb表示部8において、映像事象(観測現場の事象が映像化されたもの)が映し出されるウェブカメラ3の映像範囲上に、その事象の起こっている観察データを含む「実験レイヤー表示データ」を同時にレイヤー表示することを可能とする。
【0065】
さらに、本発明に係るウェブカメラ実験観察データ自動取得システム1では、実験管理サーバーシステム5において、「実験レイヤー表示データ」と「観測現場の映像データ」を、一つの映像ファイルとして保存することができる。
【0066】
本発明に係るウェブカメラ実験観察データ自動取得システム1では、実験環境データ観測機器2で取得した環境データは、常時、観測データ受信部11に送信され、受信データ統合処理部13に入力されている。
【0067】
そして、観察データを自動取得し保存するスケジュールを日時や間隔として、日付・時間処理部15において予め設定すれば、その設定された日時や間隔のスケジュールで、連続してデータをレイヤ表示処理部16において取り込み、Web表示処理部21に送ることができる。
【0068】
さらに、観察データを保存する日時や間隔を、日付・時間処理部15において予め設定すれば、画像保存処理部19は、その設定された日時や間隔のスケジュールで、連続して「実験レイヤー表示データ」と「観測現場の映像データ」を、一つの映像ファイルとして、画像保存部20に保存することができる。
【0069】
さらに、このウェブカメラ実験観察データ自動取得システム1では、を、実験内容登録部18に予め登録しておくとともに、レイヤー表示処理部16に送信してレイヤー表示に供する機能を有するものである。
【0070】
本発明は以上のとおり、観察現場の事象に係る観察データと撮影による映像データを、予め設定したスケジュールで、自動的に取得して保存でき、ネットワークを介して1つのサーバーで集約管理することができる。
【0071】
以上、本発明に係るウェブカメラ実験観察データ自動取得システムを実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明に係るウェブカメラ実験観察データ自動取得システムは以上の構成であるから、野外において植物の生育状況やその環境変化データを取得する場合、室内においても、化学反応の実験やモルモット等を利用した動物実験において観察データを取得する場合、さらに、防災(火山活動・地震予知・台風)や教育(観察)、防犯、観光等様々な分野に応用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の実施例の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例の観測データ及び観測現場の映像データの経路手順を説明する図である。
【図3】本発明の実施例の画像保存信号の経路手順を説明する図である。
【図4】本発明の実施例の実験内容登録・表示手順を説明する図である。
【符号の説明】
【0074】
1 ウェブカメラ実験観察データ自動取得システム
2 実験環境データ観測機器
3 観測現場に設置されたウェブカメラ
4 実験観察用端末
5 実験管理サーバーシステム
6 実験観察用端末の入力部
7 実験観察用端末出力部
8 Web表示部
9 データ送信部
10 インターネット
11 観測データ受信部
12 カメラ信号送・受信部
13 受信データ統合処理部
14 日付・時間管理部
15 日付・時間処理部
16 レイヤー表示処理部
17 映像出力部
18 実験内容登録部
19 画像保存処理部
20 画像保存部
21 Web表示処理部
22 入力部
【出願人】 【識別番号】399109274
【氏名又は名称】株式会社つくばマルチメディア
【識別番号】504129032
【氏名又は名称】坂上 勝彦
【識別番号】504130197
【氏名又は名称】依田 育士
【出願日】 平成16年5月25日(2004.5.25)
【代理人】 【識別番号】100110179
【弁理士】
【氏名又は名称】光田 敦

【公開番号】 特開2005−312410(P2005−312410A)
【公開日】 平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願番号】 特願2004−155309(P2004−155309)