| 【発明の名称】 |
園芸用ラベル及び園芸管理システム |
| 【発明者】 |
【氏名】中島 利男 【住所又は居所】東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印刷株式会社内
【氏名】西郷 数秀 【住所又は居所】東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印刷株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】園芸植物の栽培管理に必要な情報を各植物毎に記載でき、情報の保持が長期にわたり保存でき、また盗難から植物を保護でき、さらにラベルへの記入や消去が安価で手軽に出来る園芸用ラベル及びそれを用いた園芸管理システムを提供する。
【解決手段】RFIDタグ2を有する園芸用ラベル1と、RFIDタグ2と通信を行い園芸用ラベル1を備えた鉢植えの植物の栽培データの書き込み、読み出しを行うリーダ/ライタ3と、データを記憶する記憶手段4とからなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 RFIDタグを有することを特徴とする園芸用ラベル。 【請求項2】 RFIDタグを有する園芸用ラベルと、RFIDタグと通信を行い園芸用ラベルを備えた鉢植えの植物の栽培データの書き込み、読み出しを行うリーダ/ライタと、データを記憶する記憶手段とからなることを特徴とする園芸管理システム。 【請求項3】 予め植物の栽培を管理するデータベースを記憶手段に記録しておき、植物の栽培データと栽培管理データベースとから、植物の栽培管理を適時促す栽培管理告知手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の園芸管理システム。 【請求項4】 栽培管理が、植物の植え替えであって、植え替えの必要な植物、植え替えに必要な鉢の種類と量、植え込み材料の種類と量とを出力し栽培管理を適時促す栽培管理告知手段であることを特徴とする請求項3に記載の園芸管理システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は園芸用植物を管理する園芸用ラベル及びそれを用いた園芸管理システムに関するものである。 【背景技術】 【0002】 一般に園芸では、草花、果樹などの植物を植木鉢を主とした入れ物に、植物に適した植え込み材料で植付け、栽培管理を行い、植物を育成し、花や果実などを楽しむものである。元来、園芸で楽しむ植物は、自然界で生育していたものであり、これを人間が住むような環境の元で栽培管理をし、環境変化を園芸管理で補い、楽しむものである。このため、植物に応じた植木鉢、植え込み材料が必要であり、時間が経ち、植え込み材料の劣化、植物の生育状況などに応じて植え替えなければならない。また、水遣り、肥料遣り、日光の当て具合、通風などの生育のための管理、また温度湿度などの生育環境の管理も必要である。特に蘭科植物は、熱帯降雨林に自生するものが多く一般の蘭は温室での管理が必要とされる。 【0003】 多くの洋蘭趣味家、また洋蘭業者のこのような栽培管理として、いわゆる園芸用のラベルに栽培データの必要事項を記入し、それぞれの蘭を植えた入れ物や植え付け物(各種植木鉢、木枠、コルク板、ヘゴ板など)に挿入、あるいは添付して利用している。ラベルにはその挿入された蘭固有の栽培情報が記入されているが、また、園芸界では、ラベルはその植物の名前を記載して利用する。特に蘭に付いては、一般に高価であり、その名称は重要である。洋蘭の名称は、西欧においてその発見時期から英国王立園芸協会(RHS・・Royal Horticultural Society)で管理されており、属名、種名が自然界に自生しているものに付与され、登録されている。これらを原種とし、相異なる原種同士を人工的に交配して新種を作出した場合、これに新しい名称を付け、前記協会に新たな属名、種名を登録し、管理されている。異なる人工交配種同士をさらに交配し、新たな新種を作出した場合も同様に登録する。したがって洋蘭は、すべて名称は管理されており、原則としてその名称から辿っていけば、どのような原種から作出されたものであるかわかるようになっている。また、洋蘭は、この名称がわからなければ、その花の評価が出来ず、したがってその蘭の株の価値も不明となる。ラベルにはこのような役割があり、貴重なものである。また、ラベルが無ければその蘭の株がどのような名称のものであるか、わからない。ちなみに、ラベルの無い洋蘭植え込み鉢は「ラベル落ち」と称し、破棄されるか捨て値で売られる。 【0004】 このようにラベルは貴重なものであるが、長期間に渡って利用すると、記入している文字などの情報が水遣りや日光等の影響で、消えてしまう。一般には、園芸植物の栽培管理は一年ごとに実施することが多く、ラベルの情報は数年は必要である。また、その情報量も増加し、ラベルでは書き込めず、ラベルを追加するなどの対応をしても、植木鉢に挿入する数には限度がある。また紛失する事故も増えてしまう。ましてや洋蘭においては、名称が不明となるため、ラベルの情報消去は多大な損害を生じる。また、園芸業者においては、高価な洋蘭鉢が盗難に合うこともある。この場合、反面、ラベルがあるために高価な植物が盗難されやすいという問題もある。 【0005】 公知文献を以下に示す。 【特許文献1】特開2003−210046号公報 【特許文献2】特開2003−271059号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明は、以上のような問題を解決するものであり、園芸植物の栽培管理に必要な情報を各植物毎に記載でき、情報の保持が長期にわたり保存でき、また盗難から植物を保護でき、さらにラベルへの記入や消去が安価で手軽に出来る園芸用ラベル及びそれを用いた園芸管理システムを提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明は、かかる課題に鑑みなされたもので、本発明の請求項1の発明は、RFIDタグを有することを特徴とする園芸用ラベルとしたものである。 【0008】 本発明の請求項2の発明は、RFIDタグを有する園芸用ラベルと、RFIDタグと通信を行い園芸用ラベルを備えた鉢植えの植物の栽培データの書き込み、読み出しを行うリーダ/ライタと、データを記憶する記憶手段とからなることを特徴とする園芸管理システムとしたものである。 【0009】 本発明の請求項3の発明は、予め植物の栽培を管理するデータベースを記憶手段に記録しておき、植物の栽培データと栽培管理データベースとから、植物の栽培管理を適時促す栽培管理告知手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の園芸管理システムとしたものである。 【0010】 本発明の請求項4の発明は、栽培管理が、植物の植え替えであって、植え替えの必要な植物、植え替えに必要な鉢の種類と量、植え込み材料の種類と量とを出力し栽培管理を適時促す栽培管理告知手段であることを特徴とする請求項3に記載の園芸管理システムとしたものである。 【0011】 本願の園芸用ラベルは、直接植物の名称などを記入でき、またRFIDタグに植物の名称や、植物の栽培管理の情報を記載できる。本願の園芸管理システムでは、ラベルに記入した情報が消えても、RFIDとリーダ/ライタとで簡単に読め、すぐに回復できる。さらにその植物についての情報が、タグやリーダ/ライタなどの記憶手段に記憶しその場では第三者に解らないようにできるので、その植物の内容、その価値が不明となる。またその場合、顧客などにより、その情報が必要な場合には、リーダ/ライタから簡単に読める。 【発明の効果】 【0012】 本願は以上のような構成であるから、園芸植物の栽培管理に必要な情報を各植物毎に記載でき、情報の保持が長期にわたり保存でき、栽培管理が容易に出来、また盗難から植物を保護できる園芸用ラベル及びそれを用いた園芸管理システムとすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下本発明を実施するための最良の形態につき説明する。 【0014】 本願発明の園芸用ラベルはRFIDタグを有する。RFIDタグは従来のラベルに貼りつけても良いし、ラベルに穴を開けるなどして、紐などで添付しても良い。タグを貼りつけたラベルには片面もしくはタグの貼りつけていない部分に、植物の名称などを記入できる。ラベルは鉢内に挿入しても良いが、植物本体に添付しても良い。特にコルクや木枠への植付けなど、植え付けた資材に添付しにくい場合、本体に添付しても良い。RFIDタグにはそのリーダ/ライタにより植物の名称や、植物の栽培の情報データを記載できる。情報データを例示すれば、栽培については、植物の入手年月日、入手先、購入金額、植え 替え時期、株分け数、鉢サイズ、開花数、開花時期、肥料やりの時期などである。名称については、属名、種名、変種名、個体名、入賞履歴などである。ただし、これら全部あるいは一部をリーダ/ライタ側で記憶しても良い。このようにすることにより、ラベルに記入した情報が消えても、RFIDからリーダ/ライタで簡単に読め、すぐに回復できる。したがって、園芸植物の栽培に必要な情報を全て各植物毎に記載でき、情報の保持が長期にわたり保存できる。 【0015】 また、例えば園芸業者においては、ラベルには園芸店名などの植物に固有ではない情報、あるいはコード化した記号を記入しておき、植物の固有の情報はRFIDタグまたはリーダ/ライタに記載する。このようにしておけば、その植物についての情報がその場では第三者に解らないので、その価値が不明となり、盗難から植物を保護できる。ただ、この場合、前記の固有情報は、リーダ/ライタなどに記載し、RFIDタグには記載しないほうが好ましい。また顧客などにより、その情報が必要な場合には、店でリーダ/ライタを貸与し、簡単に読める。 【0016】 図1は本願発明の園芸管理システムの例を模式的に示した説明図である。本願発明のRFIDタグ2を有する園芸用ラベル1と、RFIDタグ2と通信を行い園芸用ラベル1を備えた植物の栽培データの書き込み、読み出しを行うリーダ/ライタ3と、データを記憶する記憶手段4とからなる園芸管理システムである。記憶手段4は、RFIDタグ2やリーダ/ライタ3に設けても良いが、別途記憶装置に設け、リーダ/ライタ3に例えば脱着可能に接続できる様にしても良い。このようなシステムでは、上記のような植物の名称、植物の栽培データを記憶手段4に記憶しておく。また、例えば開花など、植物自体に変化があったとき、更に肥料やりの時期などその場でこのようなその植物の固有の情報をRFID2とリーダ/ライタ3とを利用し記憶手段4に記憶できる。また栽培管理者は、そのような情報をリーダ/ライタ3からその場で知ることが出来るから、次ぎの肥料やり、植え替えの時期などを決定できる。 【0017】 園芸植物の栽培管理は、植え替えや水遣り、肥料やり、通風、温度、湿度、遮光などが具体的な管理項目である。特に洋蘭栽培では、温室栽培が主流であり、通風、温度、湿度、遮光などの管理は、個別の植物管理ではなく、主に一括管理となる。そこで、特に個別管理項目である植え替えについて本発明のシステムの実施の形態を説明する。 【0018】 図2は、本システムの他の例のシステムの説明図である。本願の園芸管理システムの例では、個々の植物の栽培データを上記の例と同様に、RFIDタグ2を有する園芸用ラベル1と、RFIDタグ2と、リーダ/ライタ3と、記憶手段4とで栽培データベース41を記録しておく。そして、予め植物の栽培を管理するデータベース42を記憶手段4に記録しておき、植物の栽培データベース41と栽培管理データベース42とから、植物の栽培管理を適時促す栽培管理告知手段5を備えた園芸管理システムとする。本システムを用いて洋蘭のカトレア属の植え替えの管理を実施するフローチャートを図3に示す。カトレアは、大体2年ごとに植え替える。そこで栽培管理データベース42に、各植木鉢のサイズとそれに必要な植え込み材料の量、カトレアの植え替えに必要な年数(ここでは2年)等の栽培管理データを登録しておく。 【0019】 例えば、今月にカトレヤ属の植え替えを実施したい場合、システムで、植え替え実施の選択を行う(S1)。次に実施したい時期、実施したい植物の属名を入力する(S2)。ここでは、時期を今月として、カトレヤ属を入力する。これからシステムでは、記憶手段に記載された栽培データベース41から対象植物の栽培データを抽出する(S3)。この場合、今月を基準として各カトレアの植え替えた時期から2年経過したものを栽培データから抽出する。次に対象植物の栽培管理データを抽出する(S4)。この場合は、カトレヤの植え替えの必要な年数、植え替え鉢の種類、サイズ、それに応じた植え込み材料の種 類と単位量(鉢サイズ当たりの量)などが抽出される。つぎに、抽出された個々の栽培データ及び栽培管理データから、植え替えの必要な植物の数量、必要な植木鉢の種類ごとにその量、必要な植え込み材料の種類ごとの量などを算出する(S5)。その結果を栽培管理告知手段5で情報出力する(S6)。このような管理の結果、あらかじめ、植え替えに必要な植木鉢、植え込み材料、対象となる植物を手配し、植え替えを実施するので、容易に効率良く実施できる。 【0020】 このほかにも、肥料を与える管理として利用することも例示出来る。各植物毎に肥料の種類、量を本願のラベルを利用し栽培データとして記憶しておく。また、栽培管理データとして各種の肥料の有効期間、肥料やり(肥料を与える)開始の時期、肥料やり終了の時期(一般に洋蘭では、生育の開始時期から成熟時期までが肥料の必要に時期)などを登録しておく。これから、本システムである時点での肥料を与える植物の選定、量を簡単に知ることが出来、容易に効率良く肥料やりを実施できる。 【0021】 なおデータ量がさらに大きくなる場合は、例えば別途システムおよび記憶手段を設け、データを書き込み、コピー、またはダウンロード等してそのシステムを用い、管理しても良い。 【図面の簡単な説明】 【0022】 【図1】本願発明の園芸管理システムの例を模式的に示した説明図である。 【図2】本願発明の園芸管理システムの他の例を用いて植え替えの管理を実施する例のシステムの説明図である。 【図3】本願発明の園芸管理システムの他の例を用いて植え替えの管理を実施する例のフローチャートである。 【符号の説明】 【0023】 1・・・園芸用ラベル 2・・・RFIDタグ 3・・・リーダ/ライタ 4・・・記憶手段 41・・・栽培データベース 42・・・栽培管理データベース 5・・・栽培告知手段
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003193 【氏名又は名称】凸版印刷株式会社 【住所又は居所】東京都台東区台東1丁目5番1号
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| 【出願日】 |
平成16年4月30日(2004.4.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−312384(P2005−312384A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月10日(2005.11.10) |
| 【出願番号】 |
特願2004−135412(P2004−135412) |
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