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【発明の名称】 緑化用・播種用培地
【発明者】 【氏名】岡本 隆廣
【住所又は居所】東京都港区芝大門1丁目1番30号 芝NBFタワー13F 株式会社EKKアグリサイエンス内

【氏名】河北 永之
【住所又は居所】福岡県久留米市国分町1536−34 株式会社河北晃樹園内

【要約】 【課題】通水性を保持しつつ、植物が生育する培地を形成する土砂等の流出を防止せしめ、また加工性に優れた緑化用・播種用培地を提供する。

【解決手段】泥炭に、石膏粉、発根促進用肥料、中性固化材、保水材および水を添加し、固化させた緑化用・播種用培地。この緑化用・播種用培地は、好ましくは泥炭1m3に対して、石膏粉50〜300Kg、発根促進用肥料2〜20Kg、中性固化材10〜80 Kg、保水材1〜10 Kgおよび水100〜600Lを添加し、均一に混合後、10〜100kgf/cm2の圧力で固化させることにより製造される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
泥炭に、石膏粉、発根促進用肥料、中性固化材、保水材および水を添加し、固化させた緑化用・播種用培地。
【請求項2】
泥炭1m3に対して、石膏粉50〜300Kg、発根促進用肥料2〜20Kg、中性固化材10〜80 Kg、保水材1〜10 Kgおよび水100〜600Lを添加し、固化させた緑化用・播種用培地。
【請求項3】
透水量が60〜100ml/秒である請求項1または2記載の緑化用・播種用培地。
【請求項4】
泥炭に、石膏粉、発根促進用肥料、中性固化材、保水材および水を添加し、均一に混合後、10〜100kgf/cm2の圧力で固化させることを特徴とする請求項1または2記載の緑化用・播種用培地の製造方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、緑化用・播種用培地に関する。更に詳しくは、ビルの屋上緑化などに好適に用いられる緑化用・播種用培地に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒートアイランド現象の抑制手段の一つとして、ビル屋上の緑化が推進されている。屋上緑化には、植物が生育する培地を形成する必要があるが、通常用いられる土砂あるいは泥炭、バーミキュライトを敷き詰めたものでは、雨水などによる資材流出が起こり、配水管あるいは環境を汚染するおそれがある。
【0003】
かかる問題を解決すべく、培地を形成する資材を焼成し、板状あるいはブロック状に成型した植生基板材料などが提案されている。
【特許文献1】特開2002−348171号公報
【0004】
しかるに、この提案では焼成といった工程が必要なため、成型にはコストを要し、成型品は焼成されていることから貫通孔が存在せず、ブロック内に植物根が生長できないといった問題があった。また、焼成品であるため、成型体の強度が強く、目的に応じた形への加工が難しいといった課題もみられた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、通水性を保持しつつ、植物が生育する培地を形成する土砂等の流出を防止せしめ、また加工性に優れた緑化用・播種用培地を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる本発明の目的は、泥炭に、石膏粉、発根促進用肥料、中性固化材、保水材および水を添加し、固化させた緑化用・播種用培地によって達成される。この緑化用・播種用培地は、好ましくは泥炭1m3に対して、石膏粉50〜300Kg、発根促進用肥料2〜20Kg、中性固化材10〜80 Kg、保水材1〜10 Kgおよび水100〜600Lを添加し、均一に混合後、10〜100kgf/cm2の圧力で固化させることにより製造される。
【発明の効果】
【0007】
本発明にかかる緑化用・播種用培地は、土壌に石膏粉、中性固化材、発根促進用肥料および固化材をブレンドし、さらにこれを固化することにより、土壌の流出を防止するとともに、播種時等における労力および加工処理コストの低減を図ることができる。また、土壌として泥炭を用いた場合には、比重も小さくすることが可能となり、ビルの屋上緑化などに有効に用いることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
土壌としては、泥炭、土砂、バーミキュライト、廃土などが挙げられるが、好ましくは単位体積当りの比重が低く、保水性、保肥性にすぐれている泥炭が用いられる。泥炭とは、石炭の一種で、石炭化度の最も低いをいい、このような泥炭としては、市販品、例えば理研農産製品シネフミンなどをそのまま用いることができる。
【0009】
石膏粉は、固化のために用いられ、粉末として粒径が1〜10μm程度のものを用いることができる。
【0010】
発根促進用肥料としては、堆肥肥料等が用いられ、市販品、例えばEKKアグリサイエンス製品ネバルくんなどをそのまま用いることができる。
【0011】
中性固化材は、水溶性鉄イオンなどからなる組成を有し、市販品、例えば河北晃樹園製品ナチュールハードなどをそのまま用いることができる。これは、流水等による土砂等の流出を防止し、また培地加工時において成型を容易するといった作用を有する。
【0012】
保水材としては、ロックウール等が用いられ、市販品、例えば河北晃樹園製品ドリームコスモなどをそのまま用いることができる。これは保水、保肥性の向上のために用いられる。
【0013】
これらは、泥炭1m3に対して、石膏粉50〜300Kg、好ましくは100〜200Kg、発根促進用肥料2〜20Kg、好ましくは2〜10Kg、中性固化材10〜80 Kg、好ましくは20〜30Kg、保水材1〜10 Kg、好ましくは5〜10Kgの割合で用いられ、これに水100〜600L、好ましくは200〜400Lを加えた流動体をステンレスなどの容器内に投入後、モルタルミキサを用いてよく混ぜ合わせ、混練後、所望の形状、例えば5cm程度の深さを有する正方形、長方形、円形、ハート形、三日月型、十字型、太陽模様等の任意の形状の容器に流し込み、上部より10〜100kgf/cm2、好ましくは20〜40kgf/cm2程度の圧力で、点圧方式により加圧して一定形状に固化させ、成型して用いられる。
【0014】
成形物は、資材の流出防止、保水力および通水性をバランスよく満たす透水量60〜100ml/秒、その強度が10〜100kgのものが得られる。
【実施例】
【0015】
次に、実施例について本発明を説明する。
【0016】
実施例
泥炭1m3に対して、石膏粉(粒径5μm)100Kg、発根促進用肥料(ネバルくん)2Kg、中性固化材(ナチュールハード)20Kg、保水材(ドリームコスモ)5Kgおよび水200Lを添加し、得られた流動体をステンレス製容器内に投入後、モルタルミキサを用いてよく混ぜ合わせ、混練後、5cm程度の深さを有する長方形状の容器に流し込み、上部より30kgf/cm2の圧力で、点圧方式により加圧して一定形状に固化させ、成型した。得られた培地の透水量は、70ml/秒であり、また土壌の流出はみられなかった。
【出願人】 【識別番号】503146081
【氏名又は名称】株式会社EKKアグリサイエンス
【住所又は居所】東京都港区芝大門1−12−15
【識別番号】503080637
【氏名又は名称】株式会社河北晃樹園
【住所又は居所】福岡県久留米市国分町1536−34
【出願日】 平成16年4月28日(2004.4.28)
【代理人】 【識別番号】100066005
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 俊夫

【識別番号】100114351
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 和子

【公開番号】 特開2005−312352(P2005−312352A)
【公開日】 平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願番号】 特願2004−133484(P2004−133484)