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【発明の名称】 土壌代替材
【発明者】 【氏名】村上 高久

【要約】 【課題】土を出来るだけ使用しない植物栽培床を提供する。

【解決手段】ココナツヤシ、果実殻、シュロ、藁、麦藁等の天然の植物性繊維不織状物の長方形物体1を上層部a又は下層部bに成形配置し、上層部aの下面又は下層部bの上面又は中間層cとして粉状炭2の接着加工する。上記物体は30cmから50cmの形状であり、保水性合成樹脂を含有させ、上記物体隙間に土を含有させる。中間層cとして粉状炭2の接着加工した長方形状物体1を不織布で包囲縫製加工し、粉状炭形成用の接着剤を澱粉などの天然接着剤とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ココナツヤシ、果実殻、シュロ、藁、麦藁等の天然の植物性繊維不織状物の長方形物体又は長尺物体の下面に粉状炭を接着加工した一層からなる事を特徴とする土壌代替材
【請求項2】
上層部及び下層部にココナツヤシ、果実殻、シュロ、藁、麦藁等の植物性繊維不織状物の長方形物体又は長尺物体を配し、下層部の長方形物体又は長尺物体の上面に粉状炭を接着加工した事を特徴とする土壌代替材
【請求項3】
ココナツヤシ、果実殻、シュロ、藁、麦藁等の天然の植物性繊維不織状物の長方形物体を上層部及び又は下層部にそれぞれ少なくとも一層を成形配置し、中間層として粉状炭の接着加工した長方形状物体から成る事を特徴とする土壌代替材
【請求項4】
上層部及び又は下層部に少なくとも一層を成形配置した天然の植物性繊維不織状物及び中間層として粉状炭の接着加工した長方形状物体が30cm〜50cmの形状である事を特徴とする請求項3記載の土壌代替材
【請求項5】
上層部及び又は下層部に少なくとも一層を成形配置した天然の植物性繊維不織状物の長方形物体又は長尺物体に保水性合成樹脂を含有させる事を特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3項記載の土壌代替材
【請求項6】
上層部及び又は下層部に少なくとも一層を成形配置した天然の植物性繊維不織状物の長方形物体又は長尺物体の隙間に土を含有させた事を特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項5記載の土壌代替材
【請求項7】
中間層として粉状炭の接着加工した長方形状物体を不織布で包囲縫製加工した事を特徴とする請求項3記載の土壌代替材
【請求項8】
上層部の下面に又は下層部の上面に直接吹き付け加工するか又は中間層として使用される粉状炭形成用の接着剤が澱粉などの天然接着剤である事を特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の土壌代替材

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
高層建築の屋上などに敷設して植物を出来るだけ、土壌を使用せずに成育させる方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パーライト、軽石等が用いられているが、根付きの下部の部分は土壌が必要となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
1)高層建物では、屋上に付いては、太陽光を蓄熱して最高階の冷房は難しいという問題があり、太陽光遮断と断熱の必要が有った。
2)屋上緑化で太陽光遮断と断熱を行う場合、土を用いると、耐荷重で建物自体の重量増、土の運搬、土作りの作業工程の問題が発生する。
3)屋上で植物を栽培しようとすると、水分補給の問題があり、土壌の場合、水分を補給すると流出の問題が付きまとい、土の流出で配管を詰まらせる問題が発生する。
4)これらを一挙に解決する為に、土壌代替材を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決する為に、鋭意研究した結果本発明に到達したもので、即ち本発明は土壌代替材として
ココナツヤシ、果実殻、シュロ、藁、麦藁等の天然の植物性繊維不織状物の長方形物体(小規模園芸)又は長尺物体(大規模農業)の下面に粉状炭を接着加工した一層からなる土壌代替材であり
上層部及び下層部にココナツヤシ、果実殻、シュロ、藁、麦藁等の植物性繊維不織状物の長方形物体(小規模園芸)又は長尺物体(大規模農業)を配し、下層部の長方形物体又は長尺物体の上面に粉状炭を接着加工した事を特徴とする土壌代替材であり
ココナツヤシ、果実殻、シュロ等の天然の植物性繊維不織状物の長方形物体を上層部及び又は下層部に少なくとも一層成形配置し、中間層として粉状炭の接着加工した長方形状物体から成る事を特徴とする土壌代替材であり、
上層部及び又は下層部に少なくとも成形配置した天然の植物性繊維不織状物一層及び中間層として粉状炭の接着加工した長方形状物体が生産上及び運搬上並びに作業上に於いて30cm〜50cmの形状である事を特徴とする土壌代替材であり、
上層部及び又は下層部に少なくとも一層を成形配置した天然の植物性繊維不織状物の長方形物体又は長尺物体に植物の根張りを良くする為に、保水性合成樹脂を含有させる事を特徴とする土壌代替材であり、
上層部及び又は下層部に少なくとも一層を成形配置した天然の植物性繊維不織状物の長方形物体又は長尺物体の隙間に根張り及び成長を促進する為に、土を含有させた事を特徴とする土壌代替材であり、
中間層として粉状炭の接着加工した長方形状物体を経時変化に因る飛散を防ぐ為に該粉状炭を不織布で包囲縫製加工した事を特徴とする土壌代替材であり、中間層として粉状炭形成用の接着剤が植物成育を阻害しない澱粉などの天然接着剤である事を特徴とする土壌代替材で有ります。
【作用】
【0005】
1)土の代わりに、天然の植物繊維を使用するので、密度は小さく軽いので、高層建物への重量負荷は小さい。
2)空隙の多い天然の植物繊維は太陽光遮断に適しており、断熱効果は大である。
3)天然の植物繊維は規格品で作り、持ち運びが簡単で土を殆ど使用しないので、室内、昇降機などを汚さない。
4)保水性樹脂を使用すると、水やりは少なくて済む。
5)天然の植物性繊維不織物の長方形状体を上層部及び又は下層部に一層又は複数層敷設する事で、植物の根張りの長さに応じて、土壌代替材の厚みを調節する事が出来る。
6)上層部及び又は下層部の天然の植物性繊維の長方形状の間に、粉状炭の層を挟む事で、洗浄、清浄、ろ過作用を行う事が可能になる。
7)全体が軽いので屋上での移動が容易に成理、模様変えが容易になる。
8)土主体の造園と違い、屋上を汚さず、屋上の強度の過剰な設計を無くす事が出来ると共に排水菅の詰まりを防止する事が出来る。
9)大農地や山の傾斜地の法面の作業をする時には長尺物体を用いると作業性が向上する。
【0006】
本発明を図面に基づいて説明する。図1、図3及び図5は、ココナツヤシ、果実殻、シュロ、藁、麦藁等の天然の植物性繊維不織状物の長方形物体1又は長尺物体10の下面に粉状炭を接着加工した一層からなる事を特徴とする土壌代替材の簡略断面図で有ります。
図1は上層部a一層から成る長方形物体1から成り、下面に粉状炭2を直接接着加工している。
図5は上層部a一層から成る長尺物体10から成って居て、下面に粉状炭2を接着加工している。
図3は図1に例示した上層部a、下層部bを配置している。根が長く根の張りやすい、植物に適している。
図2及び図6は、上層部a及び下層部bにココナツヤシ、果実殻、シュロ、藁、麦藁等の植物性繊維不織状物の長方形物体1又は長尺物体10を配し、下層部bの長方形物体又は長尺物体10の上面に粉状炭2を接着加工した事を特徴とする土壌代替材で有ります。
図2は、下層部bの上面に粉状炭2を接着加工した長方形物体1を配置し、図6では、ロール状に巻いた長尺物体10の上面に粉状炭2を接着加工している。図4の本発明の長尺物体10は上層部a(図6)にも、下層部b(図5)にも配置使用する。
【0007】
図7は、本発明のココナツヤシ、果実殻、シュロ、藁、麦藁等の天然の植物性繊維不織状物の長方形物体1を上層部a及び又は下層部bに成形配置し、中間層として粉状炭2の接着加工した長方形状物体2の土壌代替材Sの断面図である。
上層部a及び下層部bに配置する天然の植物性繊維不織状物の長方形物体1は、少なくとも1層であり、所望の厚みにする為には上層部を1層、2層、3層にしても良い。又下層部bに配置する天然の植物性繊維不織状物の長方形物体1を1層、2層、3層にしても良い。
尚、本発明の天然の植物性繊維不織状物の長方形物体の厚みは5mm〜10mmが望ましい。
【0008】
本発明の中間層cに粉末状炭層2を用いるのは、炭のろ過能力、殺菌能力、清浄化能力を利用するものである。更に炭は周囲の環境(森や滝や池)などに存在するマイナスイオンを放出する。マイナスイオンは新陳代謝を活発にし、疲労の回復を促進する働きがある。耐熱炭を使用すると冷地でも、植物成育が容易に成る。
炭の大きさは5mm〜8mm位が望ましい。4mm以下では、流出して、詰まらせたり、舗装上を汚染する。9mm以上では成形性に問題が出てくる。
上層部a及び又は下層部bに少なくとも1層成形配置した天然の植物性繊維不織状物1及び中間層cとして粉状炭の接着加工した長方形状物体2の形状に付きましては、30cm〜50cmの形状である事が成形上及び運搬上、取り扱い上、好都合で有ります。
【0009】
上層部a及び又は下層部bに少なくとも1層成形配置した天然の植物性繊維不織状物の長方形物体1は夏場に乾燥しすぎて、植物の成育上好ましく無い。水やりを多くする必要が有ります。水補給を減らすには、保水性合成樹脂を含有させる事が望ましい。 保水性合成樹脂としては、親水基を有するポリウレタン樹脂、親水基を持ったアクリルニトリル樹脂などが望ましい。
【0010】
本発明の上層部a及び又は下層部bに成形配置した天然の植物性繊維不織状物の長方形物体隙間に少量の土を含有させた事も含まれる。土壌代替材Sとして総ての植物に対応するには、場合によっては土を必要とする。
【0011】
中間層cとして粉状炭層2は粉末炭を接着加工した長方形状物体は上層部a及び又は下層部b及び周囲を不織布で包囲縫製加工した方が望ましい。
又、中間層として保形性から見て、粉状炭形成用の接着剤が必要であります。接着剤としては、澱粉などの天然性接着剤である事が望ましい。
【0012】
図10は、本発明の舗装面に敷設した土壌代替材Sの断面図で有ります。
植物性不織板状層1は2枚(個)併設して置いて、上層部a及び下層部bは各1層に成っている。側壁としては、通気性の物であれば何でも良いが、図10に於いては、土壌代替材Sの上層部a及び下層部b層に用いる植物性不織板状層1と同じ材質の物1aを用いている。その外側に合成繊維網4を巻設してある。合成繊維網としては、網状の物でも良いが、寒冷紗のような目の細かい物がより好ましい。天然繊維では、樹脂加工すれば使用可能で有ります。
土壌代替材Sの下層部bには、不織布5を敷設してある。炭の粉末及び保水性合成樹脂(高分子吸収剤)の流出の吸収体として用いる。又、不織布5は底部の外側合成繊維網4の底部の下に更に敷設しても良い、この場合は取り替え自由にする法が望ましい。底部に空隙部(隙間)8を設ける事は植物の根腐れ防止に効果が有ります。地面又は建物の屋上に設置する植物栽培床7の底部空隙部8に設ける不織布5は取り替え自由に出来るようにする事が望ましい。
【効果】
【0013】
1)軽量で持ち運びが容易である。従って高層建物の強度維持に負荷をかけなくてすむ。又、天然の植物繊維から成り、空隙率が大きいので、空気と余り変わらず、断熱効果、太陽熱遮断の効果がある。
2)敷設が容易で、季節毎に花の植え替えの時は、土壌代替材全部を取り替えても、環境破壊にはつながらない。
3)保水性合成樹脂は特定の温度に成ると、水を吸収したり、排出したりするので、雨が降った時には内部に水を溜め、晴天で気温が上昇すれば、排出して、植物に水分を与え、気温が下がれば再び内部に水分を取り組む事が出来る。その為、水分補給は少なくて済む。
4)上層部及び又は下層部の植物性不織板状層1の間に粉末状炭層2を挿入する事で、殺菌効果、ろ過効果、洗浄効果が発生する。周囲の環境からマイナスイオンを吸収するので、疲労回復を促進する。耐熱炭を使用すると、冷地でも植物の成育が可能に成る。
5)接地面との間に隙間発生具を設けるので、植物に対する下層部からの空気流通が良くなり、根腐れが防止出来る。
6)土の使用量を極力少なくするので、土流れによる配管詰まりは少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は本発明の土壌代替材の上層部の下面に粉状炭を接着加工した長方形物体の断面図である。
【図2】図2は本発明の土壌代替材の上層部、下層部の長方形状の各1層の1例を示す断面図である。
【図3】図3は本発明の土壌代替材の上層部、下層部の長方形状の各1層の他の例を示す断面図である。
【図4】図4は本発明の土壌代替材の長尺状物体の断面図である。
【図5】図5は本発明の土壌代替材の長尺状物体の上層部の下面に粉状炭を接着加工した断面図である。
【図6】図6は本発明の土壌代替材の長尺状物体の下層部の上面に粉状炭を接着加工した断面図である。
【図7】図7は本発明の土壌代替材の上層部、下層部の植物性不織板層1層の中間層として粉状炭接着加工物層を配置した断面図である
【図8】図8は本発明の土壌代替材の上層部、下層部の植物性不織板層1層に土を混ぜたものに中間層に粉状炭を接着加工物層を配置した断面図である。
【図9】図9は本発明の上層部2層、下層部2層に中間層に粉状炭を接着加工物層を配置した土壌代替材の断面図である。
【図10】図10は本発明の土壌代替材を利用した植物栽培床の1例を示す断面図である
【符号の説明】
【0015】
1 植物性繊維不織物長方形物体(植物性不織板状層)
1a 植物性不織板状層側壁
2 粉末状炭層
3 土壌混合植物性不織板層
4 外側合成繊維網
5 不織布
6 接地面との隙間発生具(隙間発生棒)
7 植物栽培床
8 空隙部
9 土
10 植物性繊維不織物ロール状(長尺)物体
a 上層部
b 下層部
c 中間層
S 土壌代替材

【出願人】 【識別番号】000106184
【氏名又は名称】サンエス石膏株式会社
【出願日】 平成16年4月27日(2004.4.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−312327(P2005−312327A)
【公開日】 平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願番号】 特願2004−132123(P2004−132123)