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【発明の名称】 緑化設備
【発明者】 【氏名】小田原 卓郎
【住所又は居所】東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設株式会社内

【要約】 【課題】柱体の全面に亘って均一な緑化を図ること。

【解決手段】高速道路等の高架橋10を支持する橋脚20(柱体)の周囲に池60を形成するための防水壁50と、橋脚20を囲むようにして池60に浮かべられた略リング形状の浮体35と、橋脚20の周囲にそれぞれ位置するように浮体35に立設され複数のツル性植物(ツル性植物341、ツル性植物343等)を支持する複数の植栽支柱(植栽支柱321、植栽支柱323等)と、風力により浮体35全体を回転させる風受け羽根(風受け羽根331、風受け羽根333等)と、を備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱体の周囲に池を形成するための防水壁と、
前記柱体を囲むようにして前記池に浮かべられた略リング形状の浮体と、
前記柱体の周囲にそれぞれ位置するように前記浮体に立設され、複数の植物を支持する複数の植栽支柱と、
風力により前記浮体全体を回転させる風力機構と、
を備えたことを特徴とする緑化設備。
【請求項2】
前記柱体に設けられ、前記複数の植栽支柱を介して、前記柱体と接触しない位置に前記浮体を保持する第1の保持手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の緑化設備。
【請求項3】
前記防水壁の内周面に設けられ、前記柱体と接触しない位置に前記浮体を保持する第2の保持手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の緑化設備。
【請求項4】
前記柱体に設けられ、前記防水壁と接触しない位置に前記浮体を保持する第2の保持手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の緑化設備。
【請求項5】
前記第2の保持手段において前記浮体と接触する部分には、回転体が取り付けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の緑化設備。
【請求項6】
前記防水壁の内周面と前記浮体の外周面との間の第1クリアランスは、前記柱体と前記浮体の内周面との間の第2クリアランスよりも小であることを特徴とする請求項1、2、3または5に記載の緑化設備。
【請求項7】
前記防水壁の内周面と前記浮体の外周面との間の第1クリアランスは、前記柱体と前記浮体の内周面との間の第2クリアランスよりも大であることを特徴とする請求項1、2、4または5に記載の緑化設備。
【請求項8】
雨水を前記池へ導く雨水導入手段を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の緑化設備。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、高架橋を支持する橋脚(柱体)の緑化に用いて好適な緑化設備に関するものであり、特に、柱体の全面に亘って均一な緑化を図ることができる緑化設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、高架橋(例えば、高速道路)の下は、一般に光や雨が入りにくいため、植物が育ちにくい環境にある。また、高架橋を支持する橋脚がコンクリートや鋼管で構成されているため、橋脚(柱体)の近傍においては、橋脚の表面がむき出しに近く、無機質な空間とされている。
【0003】
このことから、従来では、自然環境を整備する機運が高まっており、橋脚等を植物(緑)で覆うための緑化方法が提案されている。具体的には、つぎの第1〜第3の緑化方法が提案されている。
【0004】
・単純に、橋脚の周囲にツタ類等のツル性植物を植えつける第1の緑化方法。
・橋脚の周囲をパネルや金網で覆い、ツル性植物を金網等に絡ませて橋脚の側面を緑 化する第2の緑化方法(特許文献1参照)。
・橋脚にバンド等を巻回し、これに植物が植えられたプランタ等を固定する第3の緑 化方法。
【0005】
【特許文献1】特開2003−339249号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、植物は、一般に、生育に光を必要とし、光の方向に伸びる性質がある。従って、従来の緑化方法では、1本の橋脚(柱体)において、日当たりが良い面だけが緑化される一方、日当たりが悪い面は植物の生育が悪くなり(または植物が枯れて)、緑化されないという問題があった。
【0007】
すなわち、従来の緑化方法では、橋脚全体を均一に緑化することが難しいため、おのずとまだらな緑化状態となり、緑化の美観を損ねるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、柱体の全面に亘って均一な緑化を図ることができる緑化設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、柱体の周囲に池を形成するための防水壁と、前記柱体を囲むようにして前記池に浮かべられた略リング形状の浮体と、前記柱体の周囲にそれぞれ位置するように前記浮体に立設され、複数の植物を支持する複数の植栽支柱と、風力により前記浮体全体を回転させる風力機構と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、風力により浮体全体を回転させることとしたので、植物に均一に光が当たるようになり、生育のムラが防止されるため、柱体の全面に亘って均一な緑化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本発明にかかる緑化設備の実施例1〜3を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施例1〜3によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明にかかる実施例1の構成を示す側断面図である。図2は、図1に示したA−A’線視断面図である。図1において、高架橋10は、例えば、高速道路であり、橋脚20により支持されている。橋脚20は、地面40から突出するように設けられており、コンクリートや鋼管で構成されている。この橋脚20は、円柱形状をしている。緑化設備30は、橋脚20を緑化するために設けられている。この緑化設備30の詳細については、後述する。
【0013】
防水壁50は、図2に示したように、橋脚20の周囲が円形状に掘られた部分に設けられており、水を貯水する機能を備えている。この防水壁50に水が貯水されることにより、橋脚20を中心として、円形の池60が形成されている。この池60は、後述するツル性植物に水分を供給する役目をしている。
【0014】
図1に示した緑化設備30において、保持機構31は、橋脚20の上部に取付部材36により取り付け固定されており、後述する植栽支柱321、植栽支柱322、植栽支柱323および植栽支柱324(図2参照)を介して、浮体35(ツル性植物341、ツル性植物343等)の全体を、橋脚20等に直接接触しない位置に保持する役目をしている。また、保持機構31は、橋脚20を中心として断面略同心円状の保持部31aを有している。
【0015】
図2に示した植栽支柱321、植栽支柱322、植栽支柱323および植栽支柱324は、橋脚20の周囲に所定角度(同図では、90度)をおいて位置し、リング形状の浮体35に立設された支柱である。また、これらの植栽支柱321、植栽支柱322、植栽支柱323および植栽支柱324の各上部は、図1に示したように保持機構31の保持部31aにクリアランスをもって介挿されている。
【0016】
例えば、図1に示した植栽支柱321の上部は、クリアランス31b1をもって保持部31aに介挿されている。また、植栽支柱323は、クリアランス31b3をもって保持部31aに介挿されている。なお、図2においては、図1に示したツル性植物341、ツル性植物343等の図示が省略されている。
【0017】
これらの植栽支柱321、植栽支柱322、植栽支柱323および植栽支柱324は、ツル性植物を絡ませつつ支持する機能を備えている。例えば、植栽支柱321は、ツル性植物341を支持する。植栽支柱323は、ツル性植物343を支持する。
【0018】
風受け羽根331、風受け羽根332、風受け羽根333および風受け羽根334は、植栽支柱321、植栽支柱321、植栽支柱323および植栽支柱324に取り付けられており、風を受けて、浮体35全体(図1参照)に回転力を発生させる機能を備えている。ここで、浮体35全体とは、浮体35、植栽支柱321〜324、風受け羽根331〜334およびツル性植物341〜344(図示略)を指す。
【0019】
浮体35は、保水材料等からなる植栽基盤を備え、略リング形状をしている。この浮体35は、橋脚20を中心として池60に浮かべられている。また、浮体35には、植栽支柱321、植栽支柱322、植栽支柱323および植栽支柱324の各下端部が取り付けられている。さらに、浮体35には、植栽支柱321、植栽支柱322、植栽支柱323および植栽支柱324に対応するツル性植物(ツル性植物341、ツル性植物343等:図1参照)が植えられており、各ツル性植物を根付かせ、水分を供給する役目をしている。
【0020】
上記構成において、各ツル性植物は、図2に示した浮体35を介して水分を吸収しつつ、光合成を繰り返して成長し、植栽支柱321、植栽支柱322、植栽支柱323および植栽支柱324に絡まりつつ、高架橋10の上方向に伸びる。これにより、橋脚20の周囲は、緑化される。
【0021】
また、図2に示したX方向から風が吹くと、風受け羽根331〜334が風を受け、Q方向(反時計回り)に回転力が発生し、浮体35全体(図1参照)が回転する。これにより、各ツル性植物も回転し、光が当たる面が変化する。このように、風が吹く度に、浮体35全体が回転することにより、各ツル性植物に均一に光が当たるようになり、生育のムラが防止される。
【0022】
なお、実施例1においては、図2に示した植栽支柱321、植栽支柱322、植栽支柱323および植栽支柱324にツル性植物を絡ませる構成について説明したが、これらの植栽支柱321、植栽支柱322、植栽支柱323および植栽支柱324に代えて(あるいは加えて)、植栽網を用いる構成としてもよい。
【0023】
以上説明したように、実施例1によれば、風が吹く度に、浮体35全体が回転することにより、各ツル性植物に均一に光が当たるようになり、生育のムラが防止されるため、橋脚20(柱体)の全面に亘って均一な緑化を図ることができる。
【0024】
また、実施例1によれば、池60に浮かべた浮体35にツル性植物を植える構成としたので、水耕栽培が可能となり、土を用いた通常の緑化栽培に比べ、水やり等の手間を少なくすることができる。
【0025】
また、実施例1によれば、橋脚20に直接ツル性植物を固定しないため、植え替えや撤去を簡単に行うことができ、メンテナンスを容易にすることができる。
【0026】
また、実施例1によれば、浮体35に植栽されたツル性植物を回転させるため、ツル性植物が橋脚20に付着することが無く、橋脚20を汚すことがなくなるため、景観上のメリットが大きい。
【0027】
また、実施例1によれば、浮体35が回転されることにより、池60内の水が攪拌され、酸素供給がスムーズになることで、池60の澱みや腐敗を防止することができる。
【0028】
また、実施例1によれば、池60の水面に反射された光がツル性植物へ供給されるため、従来届きにくかった部分へも光が供給され、さらに植物の成長を促すことができる。
【0029】
また、実施例1によれば、単純な緑化にとどまらず、「動きのある緑化体」として楽しむことができる。また、実施例1によれば、風という自然エネルギを利用しているため、省エネルギに貢献することができる。
【0030】
(実施例1の変形例1)
さて、上述した実施例1においては、図2に示したように、浮体35の外周面と防水壁50の内周面との間に広いクリアランスがある構成例について説明したが、変形例1として、図3に示したように、防水壁50の内周面に、橋脚20(中心)方向に突出する複数の突出部材701〜703を設ける構成例としてもよい。
【0031】
これらの突出部材701〜703は、浮体35を池60の中央部に保持するとともに、浮体35が橋脚20に接触することを防止する機能を備えている。なお、突出部材701〜703の各先端部と、浮体35の外周面とは、浮体35が橋脚20に接触しない程度のクリアランスを有している。
【0032】
この実施例1の変形例1によれば、突出部材701〜703により、浮体35を池60の中央部に保持しつつ、浮体35が橋脚20に接触することが防止されるため、浮体35全体をスムーズに回転させることができる。
【0033】
(実施例1の変形例2)
さて、上述した実施例1においては、図2に示したように、円柱形状の橋脚20を用いた構成例について説明したが、変形例2として、図4に示した角柱形状の橋脚80を橋脚20に代えて用いる構成例としてもよい。
【0034】
この変形例2では、図4に示したように、円形状の防水壁50(図2参照)に代えて、角形状の防水壁90が設けられているとともに、防水壁90の内周面に、橋脚80(中心)方向に突出する複数の突出部材1001〜1004が設けられている。
【0035】
これらの突出部材1001〜1004は、浮体35を池60の中央部に保持するとともに、浮体35が橋脚80に接触することを防止する機能を備えている。なお、突出部材1001〜1004の各先端部と、浮体35の外周面とは、浮体35が橋脚80に接触しない程度のクリアランスを有している。
【0036】
この実施例1の変形例2によれば、突出部材1001〜1004により、浮体35を池60の中央部に保持しつつ、浮体35が橋脚80に接触することが防止されるため、浮体35全体をスムーズに回転させることができる。
【0037】
(実施例1の変形例3)
さて、上述した実施例1の変形例2においては、図4に示したように、複数の突出部材1001〜1004を防水壁90の内周面に設ける構成例について説明したが、変形例3として、図5に示したように、複数の突出部材1101〜1104を橋脚80に設ける構成例としてもよい。
【0038】
これらの突出部材1101〜1104は、浮体35を池60の中央部に保持するとともに、浮体35が橋脚80に接触することを防止する機能を備えている。なお、突出部材1101〜1104の各先端部と、浮体35の内周面とは、浮体35の回転を妨げない程度のクリアランスを有している。
【0039】
この実施例1の変形例3によれば、突出部材1101〜1104により、浮体35を池60の中央部に保持しつつ、浮体35が橋脚80に接触することが防止されるため、浮体35全体をスムーズに回転させることができる。
【0040】
(実施例1の変形例4)
さて、上述した実施例1の変形例1においては、図3に示したように、複数の突出部材701〜703を防水壁50の内周面に設ける構成例について説明したが、変形例4として、図6に示したように、複数の突出部材1201〜1203を橋脚20に設ける構成例としてもよい。
【0041】
これらの突出部材1201〜1203は、浮体35を池60の中央部に保持するとともに、浮体35が橋脚20に接触することを防止する機能を備えている。なお、突出部材1201〜1203の各先端部と、浮体35の内周面とは、浮体35の回転を妨げない程度のクリアランスを有している。
【0042】
この実施例1の変形例4によれば、突出部材1201〜1203により、浮体35を池60の中央部に保持しつつ、浮体35が橋脚20に接触することが防止されるため、浮体35全体をスムーズに回転させることができる。
【0043】
(実施例1の変形例5)
さて、上述した実施例1においては、図2に示したように、橋脚20、浮体35および防水壁50との相対的な位置関係について特に言及しながったが、変形例5として、図7に示した位置関係(A1<<B1)としてもよい。
【0044】
すなわち、図7に示した変形例5においては、浮体35の外周面と防水壁50の内周面との間のクリアランスをA1とし、橋脚20と浮体35の内周面との間のクリアランスをB1とした場合、A1<<B1なる関係とされている。
【0045】
この実施例1の変形例5によれば、A1<<B1なる関係により、浮体35が橋脚20に接触することが防止されるため、浮体35全体をスムーズに回転させることができる。
【0046】
(実施例1の変形例6)
さて、上述した実施例2においては、図4に示したように、橋脚80、浮体35および防水壁90(突出部材1001〜1004)との相対的な位置関係について特に言及しながったが、変形例6として、図8に示した位置関係(A2<<B2)としてもよい。なお、図8においては、突出部材1001〜1004が設けられていない。
【0047】
すなわち、図8に示した変形例6においては、浮体35の外周面と防水壁90の内周面との間の最小のクリアランスをA2とし、橋脚20と浮体35の内周面との間の最小のクリアランスをB2とした場合、A2<<B2なる関係とされている。
【0048】
この実施例1の変形例6によれば、A2<<B2なる関係により、浮体35が橋脚80に接触することが防止されるため、浮体35全体をスムーズに回転させることができる。
【0049】
(実施例1の変形例7)
さて、上述した実施例1においては、図2に示したように、橋脚20、浮体35および防水壁50との相対的な位置関係について特に言及しながったが、変形例7として、図9に示した位置関係(A3>>B3)としてもよい。
【0050】
すなわち、図9に示した変形例7においては、浮体35の外周面と防水壁50の内周面との間のクリアランスをA3とし、橋脚20と浮体35の内周面との間のクリアランスをB3とした場合、A3>>B3なる関係とされている。
【0051】
この実施例1の変形例7によれば、A3>>B3なる関係により、浮体35が防水壁50に接触することが防止されるため、浮体35全体をスムーズに回転させることができる。
【0052】
(実施例1の変形例8)
さて、上述した実施例1の変形例6においては、図8に示したように、角柱形状の橋脚80、浮体35および防水壁90(突出部材1001〜1004)との相対的な位置関係をA2<<B2とした構成例について説明したが、変形例8として、図10に示した位置関係A4>>B4としてもよい。
【0053】
すなわち、図10に示した変形例8においては、橋脚80の周囲に円形の地盤130が形成されており、浮体35の外周面と防水壁90の内周面との間の最小のクリアランスをA4とし、地盤130と浮体35の内周面との間のクリアランスをB4とした場合、A4>>B4なる関係とされている。
【0054】
この実施例1の変形例8によれば、A4>>B4なる関係により、浮体35が防水壁90に接触することが防止されるため、浮体35全体をスムーズに回転させることができる。
【実施例2】
【0055】
図11は、本発明にかかる実施例2の構成を示す側断面図である。同図において、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付ける。図11においては、図3に示した変形例1と同様にして、防水壁50の内周面に、橋脚20(中心)方向に突出する複数の突出部材1401、1402・・・が設けらている。
【0056】
これらの突出部材1401、1402・・・には、浮体35と接触する部分に、回転体1501、1502、・・・が回転自在に設けられている。これらの突出部材1401、1402・・・は、浮体35を池60の中央部に保持するとともに、浮体35が橋脚20に接触することを防止し、さらに、回転体1501、1502、・・・の回転により、浮体35の回転をよりスムーズにする機能を備えている。なお、回転体1501、1502、・・・と、浮体35の外周面とは、浮体35が橋脚20に接触しない程度のクリアランスを有している。
【0057】
以上説明したように、実施例2によれば、突出部材1401、1402、・・・に回転体1501、1502、・・・を設けたことにより、浮体35全体をよりスムーズに回転させることができる。
【0058】
なお、回転体1501等は、前述した突出部材1101等(図5参照)や突出部材1201等(図6参照)に適用してもよい。
【実施例3】
【0059】
図12は、本発明にかかる実施例3の構成を示す側断面図である。同図において、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付ける。同図においては、高架橋10に側溝10aが形成されているとともに、排水管160およびオーバーフロー管170が新たに設けられている。
【0060】
側溝10aは、雨が降った際に、高架橋10における雨水を集めるための溝である。排水管160は、高架橋10の下部、橋脚20に沿って設けられており、側溝10aに溜まった雨水を池60へ導く機能を備えている。オーバーフロー管170は、防水壁50の上部に設けられており、池60から溢れた余水を下水道(図示略)へ導く機能を備えている。
【0061】
上記構成において、雨が降ると、高架橋10における雨水は、側溝10aおよび排水管160を介して、池60へ導かれる。そして、池60の容量を超えると、余水は、オーバーフロー管170を介して、下水道へ導かれる。
【0062】
以上説明したように、実施例3によれば、雨水を池60に導き、ツル性植物へ供給しているため、水管理を容易にすることができる。また、雨水を利用しているため、省エネルギに貢献することができる。
【産業上の利用可能性】
【0063】
以上のように、本発明にかかる緑化設備は、高架橋の橋脚等の緑化に対して有用である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明にかかる実施例1の構成を示す側断面図である。
【図2】図1に示したA−A’線視断面図である。
【図3】同実施例1の変形例1の構成を示す一部裁断平面図である。
【図4】同実施例1の変形例2の構成を示す一部裁断平面図である。
【図5】同実施例1の変形例3の構成を示す一部裁断平面図である。
【図6】同実施例1の変形例4の構成を示す一部裁断平面図である。
【図7】同実施例1の変形例5の構成を示す一部裁断平面図である。
【図8】同実施例1の変形例6の構成を示す一部裁断平面図である。
【図9】同実施例1の変形例7の構成を示す一部裁断平面図である。
【図10】同実施例1の変形例8の構成を示す一部裁断平面図である。
【図11】本発明にかかる実施例2の構成を示す側断面図である。
【図12】本発明にかかる実施例3の構成を示す側断面図である。
【符号の説明】
【0065】
20 橋脚
30 緑化設備
31 保持機構
321 植栽支柱
331 風受け羽根
341 ツル性植物
35 浮体
50 防水壁
60 池
【出願人】 【識別番号】000002299
【氏名又は名称】清水建設株式会社
【住所又は居所】東京都港区芝浦一丁目2番3号
【出願日】 平成16年4月22日(2004.4.22)
【代理人】 【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明

【公開番号】 特開2005−304407(P2005−304407A)
【公開日】 平成17年11月4日(2005.11.4)
【出願番号】 特願2004−127244(P2004−127244)