| 【発明の名称】 |
果実育成袋及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】星野 淳 【住所又は居所】新潟県白根市大字新飯田2685番地−1 株式会社星野洋紙店内
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| 【要約】 |
【課題】果実育成袋の袋掛け作業(手作業)の能率化を実現すると共に、既存の製袋設備をそのまま利用できることで、コストアップを抑えて実現できる新規な果実育成袋及びその製造方法を提供する。
【解決手段】袋の開口部の近傍の表面又は表面及び背面に、多数の小突起で構成した滑り止め部4を設けてなる果実育成袋で、袋掛け作業に際して、指で当該滑り止め部の形成箇所を挟んで軽くずらすことで果実育成袋が開口し、果実への袋掛けが容易にできる。また前記果実育成袋は、所定の製袋工程中に、ホットローラで形成した印刷ロールで、用紙の所定位置の所定範囲に、ホットメルト接着剤の点状印刷を行う滑り止め部形成工程を組み込むことで製造できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 袋の開口部の近傍の表面又は表面及び背面に、多数の小突起で構成した滑り止め部を設けてなることを特徴とする果実育成袋。 【請求項2】 滑り止め部の小突起を、ホットメルト接着剤で形成した請求項1記載の果実育成袋。 【請求項3】 所定の製袋工程中に、ホットローラで形成した印刷ロールで、用紙の所定位置の所定範囲に、ホットメルト接着剤の点状印刷を行う滑り止め部形成工程を組み込んでなることを特徴とする果実育成袋の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、種々の果実の有袋栽培に使用する果実育成袋及びその製造方法に関するものである。 【背景技術】 【0002】 果実育成袋は、使用対象によってその材質、形状、構造が相違する。例えば林檎用であれば、果実の色づけが考慮されて遮光性の外袋と半透光性の内袋からなる二重袋が一般的であり、桃用では中袋が外袋より突出している構造が多用されており、また梨用では、開口部の一側を上方に突出させた結束部を備えたものが多用されている。 【0003】 これらの各種の果実袋は、紙袋が主体であり、ロール用紙や一枚ごとに切断した用紙を供給し、用紙を所定の形状とするための切断工程、所定位置への糊付け工程、二重袋の場合には重ね合わせ工程、折り畳み工程、袋貼り工程を適宜の順で連続的に行い製袋を行っているもので、製袋装置も種々の構成のものが知られている。 【0004】 ところで、これらの紙製の果実育成袋は、果実1個毎に袋掛けを行うもので、袋掛け作業は非常に面倒で煩雑な作業である。即ち袋を開口して、果実に被せ、開口部を窄めて結束する作業である。 【0005】 この袋掛け作業の能率を高めるために、袋開口並び閉口を容易にする果実袋として、開口部に剛性を有する部材(プラスチック板)を設けたものが提案されている(特許文献1,2)。 【0006】 この果実育成袋は、開口部材を指で挟んで押圧し、湾曲開口させて袋掛けを行い、挟圧力を解除して閉口するものである。 【0007】 【特許文献1】特開2001−54号公報図12。 【特許文献2】特開2001−178282号公報図3。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 袋の開口閉口作業を容易に行う手段として、特許文献1に示すような開口部に剛性部材を採用することは、連続製袋機による大量生産に不向きである。即ち連続製袋において、剛性部材を所定の位置に貼着する工程が複雑になり、また一般的に最終工程である袋貼り工程に際して異質材の存在が邪魔をする。 【0009】 更に前記の果実育成袋は、異質材の使用及び製袋の面倒さから、製造コストが高くなる。農家では大量に使用するもので、そのコストアップは重大な問題となる。 【0010】 そこで本発明は、従前の製袋機をそのまま使用することができ、果実育成袋の製造コストを著しく高めることなく、袋掛け作業時の袋開口を容易にする新規な果実育成袋及びその製造方法を提案したものである。 【課題を解決するための手段】 【0011】 本発明に係る果実育成袋は、袋の開口部の近傍の表面又は表面及び背面に、多数の小突起で構成した滑り止め部を設けてなることを特徴とするものである。 【0012】 従って袋掛け作業に際して、指で当該滑り止め部の形成箇所を挟んで軽くずらすことで果実育成袋が開口し、果実への袋掛けが容易にできる。 【0013】 また本発明に係る果実育成袋の製造方法は、所定の製袋工程中に、ホットローラで形成した印刷ロールで、用紙の所定位置の所定範囲に、ホットメルト接着剤の点状印刷を行う滑り止め部形成工程を組み込んでなることを特徴とするものである。 【0014】 従って溶融したホットメルト接着剤で点状印刷を行うと、袋用紙の表面に点状に付着し固化するので、当該箇所は接着剤による小突起が多数形成された滑り止め部となる。そしてこの滑り止め部を備えた用紙による製袋を行うことで、滑り止め部を有する果実育成袋が製出される。 【発明の効果】 【0015】 本発明は以上の構成で、滑り止め部を備えた果実育成袋は、手作業となる袋掛けの袋開口が容易になされるので、当該作業の能率を高めるものであり、またその製造に際しても各袋の形状及び構造に合わせて構築されている既存の製袋工程の途中に、滑り止め部形成工程を組み込むのみで良く、製造コストを著しく高めることがない。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 次に本発明の実施の形態について説明する。実施形態に示した果実育成袋は、林檎用で、筒状の内袋を備えており(図面上は省略した)、上縁中央には果柄が位置する大きな抉り部1を形成し、側縁の折り返し糊付け部2の内部に、止着用針金3を内装してなる。 【0017】 特に本発明に係る果実育成袋は、袋の開口部の近傍の表面又は表面及び背面に、多数の小突起で構成した滑り止め部4を設けたものである。この滑り止め部4は、後述する手段で、ホットメルト接着剤を、点状印刷することで形成したものである。 【0018】 また実施形態に示した本発明に係る果実育成袋の製造方法は、特公昭53−12225号公報に示されている二重袋の製造工程において適用した例で、この二重袋製造装置5は、給紙ロール51からの内袋用紙52を筒状折り畳み機構53を介して、給紙ロール54からの外袋用紙55上に重ね合わせて、切断ロール56で所定形状に切断し、二つ折り機構57で二つ折りして内袋を外袋内に納め、外袋の両側を糊付けするカマス貼りの二重袋を形成するものである。 【0019】 前記の製造装置5において、給紙ロール54から切断ロール56の間に、外袋用紙55に対する滑り止め部形成機構6を組み込むものである。滑り止め形成機構6は、ホットローラで形成した印刷ロールで、外袋用紙55の所定位置の所定範囲に、ホットメルト接着剤の点状印刷を行うようにしたものである。 【0020】 従って外袋用紙の所定位置(製袋時に開口部近傍となる位置)にホットメルト接着剤が点状に印刷されると、直ぐに冷却固化し、点状の部分が小突起となり滑り止め部4が形成されることになるものである。 【0021】 而して前記の果実育成袋は、袋掛け作業に際して、指で当該滑り止め部4の形成箇所を挟んで軽くずらすことで果実育成袋が開口し、果実への袋掛けが容易にできるものである。 【0022】 また本発明が適用される果実育成袋は、対象果実や袋構造には限定されるものではなく、例えば実公昭60−26617号公報に示されている中袋が突出した桃用二重袋において、突出した中袋の表面や背面に滑り止め部を形成するようにしても良い。 【0023】 またその製造方法においても、カマス貼りや封筒貼り等の袋の構造や、一重袋、二重袋、三重袋等の既存の製袋装置において、印刷処理可能な適宜位置に滑り止め部形成工程を組み込むことで、実施できるものである。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】本発明の実施形態の果実育成袋の正面図。 【図2】同袋開口作業の説明図。 【図3】本発明方法の実施形態を示す製造装置の説明図。 【符号の説明】 【0025】 1 抉り部 2 折り返し糊付け部 3 止着用針金 4 滑り止め部 5 二重袋製造装置 51,54 給紙ロール 52 内袋用紙 53 筒状折り畳み機構 55 外袋用紙 56 切断ロール 57 二つ折り機構 6 滑り止め部形成機構
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| 【出願人】 |
【識別番号】592068978 【氏名又は名称】星野株式会社 【住所又は居所】新潟県新潟市新飯田2294番地2
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| 【出願日】 |
平成16年4月19日(2004.4.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084102 【弁理士】 【氏名又は名称】近藤 彰
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| 【公開番号】 |
特開2005−304325(P2005−304325A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月4日(2005.11.4) |
| 【出願番号】 |
特願2004−122754(P2004−122754) |
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