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【発明の名称】 人工栽園構造
【発明者】 【氏名】山本 紀元
【住所又は居所】大阪府枚方市星丘4丁目15番4号 株式会社ウィ−クエンドハウス内

【氏名】山本 秀将
【住所又は居所】大阪府枚方市星丘4丁目15番4号 株式会社ウィ−クエンドハウス内

【要約】 【課題】本発明は、建造物の屋上やバルコニ−を構成する人工地盤上に簡単に施工せしめ、殆んど散水することなく培土自体でもって吸水せしめることにより常に適正水量を保水せしめることが出来るものであって、常に栽培物を好適に栽培することが出来る、人工栽園構造を提供するものである。

【解決手段】所要の幅と深さを備えた貯水槽2内に保持体4を介して保水材3が収納されると共に、該保水材3上には繊維製培土10が敷設されている。そして、上記保水材3と繊維製培土10との間に透水シ−ト9が介装され、また、保持体4には所定間隔でもって所要高の筒状通気部7が立設されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所要の幅と深さを備えた貯水槽内に保持体を介して保水材が収納されると共に、該保水材上には繊維製培土が敷設されてなることを特徴とする、人工裁園構造。
【請求項2】
保水材と繊維製培土との間に透水シ−トが介装されてなることを特徴とする、請求項1記載の人工栽園構造。
【請求項3】
保持体には所定間隔でもって所要高の筒状通気部が立設されてなることを特徴とする、請求項1及び2記載の人工栽園構造。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、カ−ポ−トや家屋等の屋上、あるいはマンションのバルコニ−等に施工して使用する、人工栽園構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、カ−ポ−トや家屋、あるいはマンション等の建造物において、その屋上やバルコニ−等にはその空間を利用して人工栽園が施工され、身近に家庭栽園が楽しまれている。
ところで、かかる人工栽園の構造としては、次の特許文献が知られている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−238349号公報 かかる特許文献1記載の発明は、建造物の屋上やバルコニ−を構成する人工地盤上に所要数の凹状保水部を有する保水シ−トが敷設されると共に、該保水シ−ト上に人工土壌マットが敷設され、該人工土壌マットは廃ポリウレタン粉砕物に籾殻や米糠と共に接着剤を配合して圧縮成型されたものである。 そして、上述の如く構成された特許文献1記載の発明は、廃ポリウレタン粉砕物を主体とする人工土壌マットを用いているから、極めて軽量かつ簡単に人工栽園を施工することが出来るものである。
【0004】
【特許文献2】特開2002−360058号公報 かかる特許文献2記載の発明は、建造物の屋上やバルコニ−を構成する人工地盤上に順次防根シ−トと、保水手段と、流出防止シ−トと、剛性を有するメッシュシ−トとが積層されると共に、該メッシュシ−ト上に人工土が盛土されたものである。 そして、上述の如く構成された特許文献2記載の発明は、人工栽園の施工・改修が容易であり、しかも、保水・排水を確実に行うことが出来るものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1記載の発明を構成する人工土壌マットは廃ポリウレタン粉砕物を主体とするものであり、また、特許文献2記載の発明を構成する人工土は顆粒状の人工土
であって、両者とも保水性・排水性を備え、土壌としての機能を有効に発揮せしめることが出来る反面、毛管現象を生起せしめることが出来ないものである。このため、野菜等を栽培するさいには常時散水せざるを得ず、その作業が非常に面倒で煩しいのみならず、適正量の散水が困難であり、ひいては、人工土壌マットや人工土に適正量の水を吸水せしめずらく、栽培物に悪影響を及ぼしやすいものである。
【0006】
本発明は従来の問題点を解決しようとするもので、建造物の屋上やバルコニ−を構成する人工地盤上に簡単に施工せしめ、殆んど散水することなく培土自体でもって吸水せしめることにより常に適正水量を保水せしめることが出来るものであって、常に栽培物を好適に栽培することが出来る、人工栽園構造を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1記載の発明は、所要の幅と深さを備えた貯水槽内に保持体を介して保水材が収納されると共に、該保水材上には繊維製培土が敷設されてなることを特徴とする、人工裁園構造を要旨とするものである。
【0008】
本発明の請求項2記載の発明は、保水材と繊維製培土との間に透水シ−トが介装されてなることを特徴とする、請求項1記載の人工栽園構造を要旨とするものである。
【0009】
本発明の請求項3記載の発明は、保持体には所定間隔でもって所要高の筒状通気部が立設されてなることを特徴とする、請求項1及び2記載の人工栽園構造を要旨とするものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明は、上述のように構成されているから、貯水槽に保持体を介して収納せしめた保水材に保水せしめつつ、毛管現象により繊維製培土自体でもって吸水保持せしめることが出来るものであって、従来例のように散水の必要が殆んどなく、常に繊維製培土に適正水量を簡便に保水せしめて栽培物を好適に栽培することが出来るものである。
【0011】
請求項2記載の発明は上述のように構成されているから、繊維製培土の毛管現象による吸水作用を阻害することなく繊維製培土の沈下を確実に防止せしめ、常に一定レベルに保持せしめることが出来るものである。
【0012】
請求項3記載の発明は上述のように構成されているから、繊維製培土の下層を適正に通気せしめて活性化し、培土としての機能を有効に発揮せしめることが出来るものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に示す一実施例に基づいて説明する

【実施例1】
【0014】
図1乃至図5は本発明の一実施例を示すもので、同図中、1は所要の幅と深さを備えた可搬自在な方形体状の栽培容器、2は該栽培容器1の内底に着脱自在に内設された所要の深さを有する同相似形状の貯水槽、3は該貯水槽2内に保持体4を介して収納された保水材で、該保水材3の材質としてはパ−ライトや高吸水性樹脂等を用いる。なお、上記高吸水性樹脂としては、デンプン系、セルロ−ス系、たんぱく質系の天然高分子類、ポリビニルアルコ−ル系、アクリル系、ポリエ−テル系等の合成高分子類を挙げることができ、具体的にはデンプン−アクリル酸グラフト重合体、カルボキシメチルセルロ−スの架橋体、ポリビニルアルコ−ル架橋重合体等を挙げることが出来る。5は前記保持体4を構成する所要の幅と長さを備えた方形状の基板、6は該基板5に所定間隔をもって穿設された通水口、7は基板5上に所定間隔をもって立設された所要高のテ−パ筒状通気部、8は相隣る通気部7間に形成された仕切壁である。9は前記保水材3上に敷設された方形状の透水シ−トで、該透水シ−ト9はヤシ殻や麻などの植物繊維、あるいは所要の合成繊維を織成することにより形成されている。10は上記透水シ−ト9上に敷設された所要厚さの繊維製培土で、該培土10はヤシ殻や麻などの植物繊維片より形成されている。その他、11はカ−ポ−ト、12は該カ−ポ−ト11を構成するコンクリ−ト製屋根を示す。
【0015】
そして、上述の如く構成された実施例は、図5に示すように、カ−ポ−ト10を構成する屋根12の所定位置に設置して使用に供する。このさい、栽培容器1は可搬自在とされているから、適宜所要の場所に移動して簡単に設置することが出来るものである。そして
、設置が完了すると、培土に野菜や園芸植物など所要の栽培物を植えて常法により栽培する。このさい、貯水槽2に保持体4を介して収納せしめた保水材3が保水すると共に、その保水した水は透水シ−ト9を通して毛管現象により培土10自体でもって吸水保持するため、殆んど散水することなく常に培土10に適正水量を保水せしめることが出来るものであり、栽培物を常に好適に栽培することが出来る。また、培土10は透水シ−ト9によりその沈下が防止せしめられ、常に一定レベルに保持せしめることが出来るのみならず、保持体4の通気部7により下方より通気せしめられるため、培土10は常に活性化されてその機能を有効に発揮せしめることが出来るものである。
【実施例2】
【0016】
図6は本発明の他の実施例を示すもので、カ−ポ−ト11の屋根12上に所要の仕切板13を介して栽培容器14を区画形成せしめた点が前記実施例と相違し、他の部分は同一であり、同一符号は同一部分を示す。
【0017】
そして、上述の如く構成された実施例は、前記実施例と同様に、貯水槽2に保持体4を介して収納せしめた保水材3に保水せしめつつ、毛管現象により培土10自体でもって吸水保持せしめ、殆んど散水することなく栽培物を好適に栽培せしめることが出来るものである。
【0018】
なお、上記実施例において、本発明の適用例としてカ−ポ−ト11を示したが、これに限定されるものでなく、家屋の屋根、マンションのバルコニ−のみならず、所要の地面に施工して使用に供することが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す一部破砕断面図である。
【図3】図2のA部拡大断面図である。
【図4】実施例の保持体4を示す一部拡大斜視図である。
【図5】実施例をカ−ポ−ト11に設置せしめた状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す一部破砕断面図である。
【符号の説明】
【0020】
1 栽培容器
2 貯水槽
3 保水材
4 保持体
7 通気部
9 透水シ−ト
10 培土
14 栽培容器
【出願人】 【識別番号】504155123
【氏名又は名称】株式会社ウィ−クエンドハウス
【住所又は居所】大阪府枚方市星丘4丁目15番4号
【出願日】 平成16年4月19日(2004.4.19)
【代理人】 【識別番号】100079625
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 正

【公開番号】 特開2005−304319(P2005−304319A)
【公開日】 平成17年11月4日(2005.11.4)
【出願番号】 特願2004−122408(P2004−122408)