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【発明の名称】 林地残材結束装置
【発明者】 【氏名】菊地 寿
【住所又は居所】広島県広島市西区横川新町9番12号 中外テクノス株式会社内

【氏名】金井 道明
【住所又は居所】広島県広島市西区横川新町9番12号 中外テクノス株式会社内

【氏名】宅和 正彦
【住所又は居所】広島県広島市西区横川新町9番12号 中外テクノス株式会社内

【氏名】小林 強志
【住所又は居所】広島県広島市西区横川新町9番12号 中外テクノス株式会社内

【要約】 【課題】集積地において、その他の作業を妨げることなく、林地残材を掻き集めて運搬することなく、小回りの利く林地残材結束装置を提供する。

【解決手段】パワーショベル用重機(11)のアーム(12)の先端に、運転席で運転制御可能な結束装置(20)を連結して構成されている林地残材結束装置であり、前記結束装置が、前記パワーショベル用重機の前記アームの先端において、旋回可能に構成されており、さらに、前記結束装置(20)が、左右に開閉するハンド(22a、22b)を前後に2組具備し昇降および前後移動可能に構成された供給部(22)、左右に開閉する1組のハンド(23a) を具備し前後移動可能に構成された押し込み部(23)、押し込みガイド部(24)、結束部(25)および切断部(26)を順次水平直線状に配置して構成されていることを特徴とする請求項2に記載の林地残材結束装置。パワーショベル用重機のアームの先端に、運転席で運転制御可能な結束装置を連結して構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パワーショベル用重機(11)のアーム(12)の先端に、運転席で運転制御可能な結束装置(20)を連結して構成されていることを特徴とする林地残材結束装置。
【請求項2】
前記結束装置(20)が、前記パワーショベル用重機(11)の前記アーム(12)の先端において、旋回可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の林地残材結束装置。
【請求項3】
前記結束装置(20)が、左右に開閉するハンド(22a、22b)を前後に2組具備し昇降および前後移動可能に構成された供給部(22)、左右に開閉する1組のハンド(23a) を具備し前後移動可能に構成された押し込み部(23)、押し込みガイド部(24)、結束部(25)および切断部(26)を順次水平直線状に配置して構成されていることを特徴とする請求項2に記載の林地残材結束装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、山林が伐採された後、現地山元に全木集材され積出しされる際に発生する林地残材を結束するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
山林が伐採され、現地山元に全木集材された原木は、枝木および梢を切落して所定長の丸太とされ、積出されている。原木から切落された枝木および梢すなわち林地残材は、殆どの場合、現地山元の集材地付近に切落されたままの状態で放置されている。このように現地山元に放置された林地残材は積出し作業の障害になり、豪雨の際には流出して流木被害、廃棄物被害等を発生させている。放置状態が長期間になると朽ちてくる。林地残材はバイオマス資源としての活用法があるが、切落された状態で集積して積出すには、嵩密度が小さくまた含水率が高いので輸送効率が非常に低くて採算に合わず、殆ど活用されていない。
【0003】
このような課題を解決するために、現地山元において、林地残材を集めて減容結束し、所定の太さおよび長さの束とし、一定期間集積貯蔵して乾燥し、その後積出すことが考えられる。結束し貯蔵乾燥することにより、林地残材は嵩密度が大きくなるとともに含水率が低くなり、輸送効率が向上し、活用の可能性が出てくる。このような林地残材を結束するための装置として、廃木材のパッキング装置(特許文献1参照)の利用が考えられる。この装置は、建築物の解体現場から排出される廃木材をトラックで搬出する際の、積込み作業の効率化および積載効率を高めるための装置である。
【0004】
すなわち、廃木材のパッキング装置は、廃木材容器、折り曲げ装置、畳み込み装置、押し込み装置、押し上げ装置および結束装置により構成されている。廃木材容器は上下両面を開放された矩形の筒状容器であり、容器内を上方向へ押上げ可能な押し上げ装置の押し上げ板により底面を構成されている。折り曲げ装置は、廃木材容器の一方の長辺上部端に回転支持された折り曲げ板が回転して廃木材容器内へ押し込み可能に構成されている。畳み込み装置は、廃木材容器の両方の短辺上部端にそれぞれ回転支持された畳み込み板が回転して廃木材容器内へ押し込み可能に構成されている。押し込み装置は、押し込み板が、押し込み時に廃木材容器の上方から廃木材容器内へ押し込み可能であり、それ以外は廃木材容器の外側面に沿って待機可能に構成されている。結束装置は、廃木材容器の他方の長辺上部端に配置されている。
【0005】
このような各装置により構成される廃木材のパッキング装置において、廃木材は、廃木材容器の対向する短辺上端間に廃木材容器を跨ぐようにして置かれ、折り曲げ装置、畳み込み装置および押し込み装置を順次作動させることにより、廃木材容器内に折り曲げて押し込まれ、減容化され、結束され、その後、押し上げ装置により押上げられて廃木材容器から排出される。以上の一連の操作により、廃木材が減容化して結束され、この一連の操作が繰返される。
【0006】
また、図4に示す構成の林地残材の結束装置がある(非特許文献1参照)。図4において、符号30で示すものは結束装置であり、結束装置30は第1減容機を兼ねた供給機31を上流端とし、順次下流方向へ移送機32、第2減容機33、第3減容機34、結束機35および切断機36を図示しない架台上に直線状に配置して構成されている。第1減容機を兼ねた供給機31は左右に離間して直立配置され、それぞれ油圧モータで回転駆動される2本の突起付きローラにより構成されている。移送機32は上下に離間するとともに間隔調整可能に水平配置され、それぞれ油圧モータで回転駆動される2本の突起付きローラにより構成されている。第2減容機33および第3減容機34は、軸直角断面が多角形の筒状通路の内径を油圧シリンダにより絞り可能に構成されている。結束機35は梱包荷造り用の結束機を用途に応じた必要な改良を加えて構成されている。切断機36はチェンソーにより構成されている。なお、第3減容機34と結束機35とは一体となって、第2減容機33と切断機36との間を直線的に往復移動可能に構成されている。
【0007】
このように構成された結束装置30において、まず、林地残材が、第1減容機を兼ねた供給機31に供給され、第1減容機を兼ねた供給機31および移送機32により左右方向続いて上下方向に減容されながら緩めの束となって下流方向へ供給され、第2減容機33へ侵入する。つぎに、第2減容機33において、林地残材の束は、適宜に調整された周囲からの締付けにより減容されながら、第1減容機を兼ねた供給機31および移送機32の移送作用により下流方向へ押出され、後退した第3減容機34および結束機35に引取られる。つぎに、第2減容機33の締付けを緩め、林地残材の束を引取った第3減容機34および結束機35が、第1減容機を兼ねた供給機31および移送機32の移送作用とともに、第3減容機34において林地残材の束を締付けて保持しながら切断機36の手前まで前進し、停止する。この間、林地残材の束は第3減容機34の締付けにより最終的に減容されながら前進し、締付けられた状態で結束機35により結束され、切断機36へ送り出される。つぎに、第2減容機33が林地残材の束を締付けにより減容し、締付けを緩めた第3減容機34が結束機35とともに第2減容機33直前まで後退し、その後、林地残材の束を締付けて保持する。以下同様にして、第3減容機34および結束機35が第2減容機33と切断機36との間を往復し、減容され結束された林地残材を順次切断機36へ送り出す。切断機36において、切断機36を通過した結束状態の林地残材は、通過長さが所定長に達したときに切断される。
【特許文献1】特開2001−213520号公報
【非特許文献1】OPERATOR‘SMANUAL1490DBundler(Finland国Timberjack社製1490DSlashBundler)、11−1−1〜11−1−10ページ
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の林地残材結束装置は以上のように構成されていたため、つぎのような課題が存在していた。すなわち、林地残材結束装置としての利用が考えられる特許文献1の廃木材のパッキング装置では、最初に一度に処理可能な林地残材を処理容器に供給し、一連の操作の後、結束された林地残材を処理容器から排出すものであり、連続供給による連続処理ができず、処理効率が低い。また、非特許文献1の林地残材の結束装置では、連続供給による連続処理が可能であるが、多角形の筒状通路で構成される第2減容機33および第3減容機34において、不規則に多数の突起部のある林地残材の束を減容するとともに減容状態が緩まないようにスムーズに通過させることが困難である。
【0009】
さらに、両装置共に設置型であり、集材地の周囲に散乱して放置されている林地残材をグラブ等の重機あるいは人力で林地残材を掻き集めて供給部へ供給する必要がある。大量の山林が伐採される場合、同時に大量の林地残材が発生し、伐採および積出しの作業性を確保するために林地残材の処理も平行して実施する必要がある。伐採、枝落し、切断、積込み、運搬等の作業が輻湊し、これらの作業用装置が配置され、重機およびトラック等が行交う中で、林地残材を掻き集めて結束装置の供給部へ運搬し供給することは非常に困難で危険な作業となる。
【0010】
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、集積地において、その他の作業を妨げることなく、林地残材を掻き集めて運搬することなく、小回りの利く林地残材結束装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明による林地残材結束装置は、パワーショベル用重機のアームの先端に、運転席で運転制御可能な結束装置を連結して構成されていることを特徴とする。
【0012】
詳細には、前記結束装置が、前記パワーショベル用重機の前記アームの先端において、旋回可能に構成されていることを特徴とする。
【0013】
さらに詳細には、前記結束装置が、左右に開閉するハンドを前後に2組具備し昇降および前後移動可能に構成された供給部、左右に開閉する1組のハンドを具備し前後移動可能に構成された押し込み部、押し込みガイド部、結束部および切断部を順次水平直線状に配置して構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明による林地残材結束装置は以上のように構成されていることにより、以下のような効果を得ることができる。すなわち、林地残材結束装置が、パワーショベル用重機のアームの先端に、運転席で運転制御可能な結束装置を連結して構成されている。その結果、他の作業に配慮しながら集積地内を小回りよく移動し、林地残材の放置されている場所において、運転席での運転操作のみで容易に結束作業が行えるようになった。また、林地残材を掻き集めて運搬することが無くなったので、安全な作業となった。その結果、集材地において、木材の枝落し、切断、積込み、運搬等の作業と林地残材の結束作業が並行してスムーズに行えるようになった。
【0015】
また、結束装置が、パワーショベル用重機のアームの先端において、旋回可能に構成されている。その結果、林地残材の放置状況に応じて結束装置の方向を変更することが可能であり、林地残材の結束作業が効率良く行えるようになった。
【0016】
また、結束装置が、左右に開閉するハンドを前後に2組具備し昇降および前後移動可能に構成された供給部、左右に開閉する1組のハンドを具備し前後移動可能に構成された押し込み部、押し込みガイド部、結束部および切断部を順次水平直線状に配置して構成されている。その結果、放置されている林地残材を掴み取り、減容しながら結束し、所定長の束にする作業を連続的に行えるようになった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面とともに本発明による林地残材結束装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明による林地残材結束装置の実施例を示す正面図、図2は林地残材結束装置を構成する結束装置を示す一部を断面とした正面図、図3は図2における矢視III−III図である。なお、図2において、左右方向の右側を「後」、左側を「前」という。
【0018】
図1、図2および図3において、符号10で示すものは林地残材結束装置であり、林地残材結束装置10は、パワーショベル用重機11、パワーショベル用重機11のアーム12の先端に連結された結束装置20により構成されている。パワーショベル用重機11は通常のパワーショベル用の重機であり、図に示すような無限軌道式あるいはタイヤ式で自走可能に構成されている。結束装置20はアーム12先端の連結金具13に、ショベルに変えて連結されている。なお、パワーショベル用重機11は結束装置20を運転および制御するために必要な図示しない動力源および制御用機器を具備し、運転席において運転制御可能に構成されている。また、パワーショベル用重機11外の任意の場所で運転制御可能な無線式あるいは有線式の携帯型制御装置により構成されてもよい。
【0019】
前記結束装置20は、支持部21の下方に供給部22、押し込み部23、案内部24、結束部25、切断部26および排出部27を順次水平直線状に配置して構成されている。支持部21は、連結架台21a、上支持架台21b、下支持架台21cおよび下方枠21dにより構成されている。連結架台21aは前記連結金具13に懸垂するように連結されるとともに、連結金具13に対して図2の矢印A方向に旋回可能に構成されている。上支持架台21bは略枠形状に構成され水平に配置されて連結架台21aの下方に連結固定されている。下支持架台21cは略枠形状に構成され水平に配置されて上支持架台21bの後端の下方に連結固定されている。
【0020】
前記供給部22は、後供給ハンド22a、前供給ハンド22b、後油圧シリンダ22c、前油圧シリンダ22d、縦油圧シリンダ22e、後水平油圧シリンダ22f、前水平油圧シリンダ22g、外架台22h、後内架台22iおよび前内架台22jにより構成されている。後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bは、それぞれ一方に2本、他方に1本の先端を尖らせた略L字形のハンドを、相互に回転接近した場合一方の2本の間に他方の1本の先端が噛み込むように、曲がりの鋭角側を内側に向い合わせて構成されている。一方および他方のハンドは、後内架台22iおよび前内架台22jにおいて先端を下方にして下方へ突出し、前後方向に鉛直な面内(図3の矢印B)で開閉するように設けられている(太線で閉じた状態、細線で開いた状態を示している。)。
【0021】
前記後内架台22iおよび前記前内架台22jは略枠形状の架台であり、それぞれ前記後供給ハンド22a、前記前供給ハンド22bを下方へ突出させるように配置し、それぞれのハンドを開閉させる前記後油圧シリンダ22c、前記前油圧シリンダ22dが設けられている。前記外架台22hは略枠形状の架台であり、その内部に後内架台22iおよび前内架台22jが前内架台22jを前方にして前後方向に配置され、それぞれ箇別に往復移動可能に収納されている。水平配置された後水平油圧シリンダ22fが、後端側を外架台22hに、前端側を後内架台22iにそれぞれ連結され、同様に水平配置された前水平油圧シリンダ22gが、後端側を外架台22hに、前端側を前内架台22jにそれぞれ連結されている。さらに、鉛直に配置された縦油圧シリンダ22eが、後端側を上支持架台21bに、先端側を外架台22hにそれぞれ連結され、外架台22hが上下方向へ往復移動可能に構成されている。すなわち、後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bは、後油圧シリンダ22cおよび前油圧シリンダ22dにより開閉し、後水平油圧シリンダ22fおよび前水平油圧シリンダ22gにより前後(図2の矢印C)方向へ往復移動し(太線で後端位置、細線で前端位置を示している。)、縦油圧シリンダ22eにより上下(図2の矢印D)方向へ往復移動する(太線で上端位置、細線で下端位置を示している。)ことが可能なように構成されている。
【0022】
前記押し込み部23は、押し込みハンド23a、ハンド油圧シリンダ23b、押し込み架台23cおよび押し込み油圧シリンダ23dにより構成されている。押し込みハンド23aは前記後供給ハンド22aあるいは前記前供給ハンド22bと同様に構成され、ハンド油圧シリンダ23bとともに押し込み架台23cへ同様に配置して設けられている。押し込み架台23cは略枠形状の架台であり、水平配置されて下支持架台21c内に前後方向へ所定距離往復移動可能に収納されている。水平配置された押し込み油圧シリンダ23dが、後端側を下支持架台21cに、前端側を押し込み架台23cにそれぞれ連結され、押し込み架台23cすなわち押し込みハンド23aは前後(図2の矢印E)方向へ往復移動する(太線で前端位置、細線で後端位置を示している。)。なお、押し込みハンド23aは、上下移動可能な後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bの上端の位置と同一水平軸線上に位置するように配置されている。
【0023】
前記案内部24は、断面が円形の内孔を貫通して形成された案内筒24aにより構成されている。案内筒24aは前記押し込み部23の前側に配置され、前記下支持架台21cの下側に固定支持されている。なお、案内筒24aは中心軸を水平として押し込み部23の軸線と一致させ、内孔の後端部すなわち押し込み部23側がラッパ状に拡大している。前記結束部25は、梱包荷造り用と同様の結束機25aにより構成され、略矩形の枠形状に構成されている。結束機25aは案内部24の前側に配置され、下支持架台21cの下側に固定支持されている。なお、結束機25aは中心軸を水平として案内部24の軸線と一致させている。前記切断部26は、チェンソー26aにより構成されている。チェンソー26aは、結束部25の前側に配置され、下支持架台21cの下側の一方の側部に固定支持されている。また、前後方向に鉛直な面内を横断往復可能に構成されている。案内部24、結束部25および切断部26はそれらの下方部を下方枠21dにより一体に連結固定されている。前記排出部27は、案内板であり、下方枠21dの前端に回転支持され、図2の矢印Fで示すように、運転時には前端が多少下方へ傾斜するように前方へ倒され、停止して不使用時には立てられる。
【0024】
以上のように構成された林地残材結束装置10は以下のように作動する。すなわち、林地残材結束装置10は山林が伐採される現地山元の集材地において、パワーショベル用重機11を運転して走行し、林地残材すなわち原木から切落された枝木および梢がある程度纏めて放置された場所に行く。林地残材を結束処理するには、作業開始前に、結束装置20の後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bを、後油圧シリンダ22cおよび前油圧シリンダ22dを作動して開くとともに、縦油圧シリンダ22e、後水平油圧シリンダ22fおよび前水平油圧シリンダ22gを作動して上昇位置の後退位置に配置し、押し込みハンド23aを、ハンド油圧シリンダ23bを作動して開き、押し込み油圧シリンダ23dを作動して後退位置に配置する。また、排出部27を前方へ倒す。
【0025】
結束処理作業は、まず、縦油圧シリンダ22eを作動して伸ばし、外架台22hすなわち後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bを林地残材の上に降下させる。つぎに、後油圧シリンダ22cおよび前油圧シリンダ22dを作動し後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bを閉じて林地残材を掴む。つぎに、縦油圧シリンダ22eを作動して縮め、後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bを上昇させ、掴んだ林地残材を引上げる。つぎに、ハンド油圧シリンダ23bを作動して押し込みハンド23aを閉じ、引上げられて入ってきた林地残材の前方部分を押し込みハンド23aすなわち押し込み部23が掴む。
【0026】
つぎに、後水平油圧シリンダ22f、前水平油圧シリンダ22gおよび押し込み油圧シリンダ23dを作動して伸ばし、後内架台22i、前内架台22jおよび押し込み架台23cすなわち後供給ハンド22a、前供給ハンド22bおよび押し込みハンド23aを前方へ移動させる。この動作の結果、後供給ハンド22a、前供給ハンド22bおよび押し込みハンド23aに捕まれた林地残材が前方へ移送され、押し込みハンド23aより前方の林地残材の先端部が、案内部24の案内筒24aを経て結束部25の結束機25a内へ侵入する。案内筒24aでは、ラッパ状拡大部により林地残材の先端部がスムーズに侵入し、束状に減容される。
【0027】
つぎに、ハンド油圧シリンダ23bを作動して押し込みハンド23aを開き、押し込み油圧シリンダ23dを作動し縮めて押し込みハンド23aを後方へ移動させ、ハンド油圧シリンダ23bを作動して押し込みハンド23aを閉じる。この動作の結果、押し込みハンド23aが後退して林地残材の後方を掴みなおす。つぎに、後油圧シリンダ22cおよび前油圧シリンダ22dを作動して後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bを半開し、続いて、押し込み油圧シリンダ23dを作動して伸ばし、押し込みハンド23aを前方へ移動させる。この動作の結果、林地残材が押し込みハンド23aの前進移動距離分ほど前進して結束機25a内へ押し込まれ、移送される。つぎに、後油圧シリンダ22cおよび前油圧シリンダ22dを作動して後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bを閉じる。引続き前述の押し込みハンド23aを開いて後退させる動作以降の動作を繰返し、掴んで引上げた林地残材を順次前方へ移送する。
【0028】
掴んで引上げた林地残材がほぼ移送されて少なくなった場合、以下の動作により、新たな林地残材を追加補給する。なお、前回の引上げ後に林地残材が残っている場合はその場所で追加補給し、操作に充分な量が残っていない場合は、パワーショベル用重機11を運転して走行し、林地残材が放置されている新たな場所に行き、追加補給する。
【0029】
まず、後油圧シリンダ22cおよび前油圧シリンダ22dを作動して後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bを開き、後水平油圧シリンダ22fおよび前水平油圧シリンダ22gを作動して縮め、後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bを開いた状態で後方へ移動させる。つぎに、縦油圧シリンダ22eを作動し伸ばして後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bを林地残材の上に降下させ、後油圧シリンダ22cおよび前油圧シリンダ22dを作動し後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bを閉じて林地残材を掴み、縦油圧シリンダ22eを作動し縮めて後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bを上昇させ、掴んだ林地残材を引上げる。
【0030】
つぎに、ハンド油圧シリンダ23bを作動して押し込みハンド23aを半開し、続いて、後水平油圧シリンダ22fおよび前水平油圧シリンダ22gを作動し伸ばして後供給ハンド22aおよび前供給ハンド22bを前方へ移動させる。この動作の結果、新に掴んで引上げた林地残材の先端が半開の押し込みハンド23a内へ押し込まれる。つぎに、前油圧シリンダ22dを作動して前供給ハンド22bを開き、前水平油圧シリンダ22gを作動し伸ばして前供給ハンド22bを後方へ移動させ、前油圧シリンダ22dを作動して前供給ハンド22bを閉じる。この動作の結果、前供給ハンド22bが後退して林地残材の後方を掴みなおす。つぎに、後油圧シリンダ22cを作動して後供給ハンド22aを半開する。つぎに、前水平油圧シリンダ22gを作動して伸ばし、前供給ハンド22bを前方へ移動させる。この動作の結果、新に掴んで引上げた林地残材の先端が前供給ハンド22bの前進移動距離分ほど半開の押し込みハンド23a内へさらに押し込まれる。引続き前述の前供給ハンド22bを開いて後退させる動作以降の動作を数回繰返し、押し込み部23より前方の少なくなった林地残材を補う。その後、前述の結束および切断動作を再開し、掴んでいる林地残材が少なくなった場合には同様に追加して補給する。
【0031】
結束部25において、前述の押し込みハンド23aが後退する時すなわち林地残材の移送が停止している時を見計らい、適宜の間隔で結束機25aを作動し、移送されてきた林地残材の束を結束する。結束された林地残材は、押し込みハンド23aの押し込みによる移送作用により順次切断部26へ移送され、さらには排出部27上に移送される。切断部26において、結束された林地残材が所定長、例えば、2メートル移送されると、林地残材の移送の停止時を見計らい、チェンソー26aを作動して切断する。切断された林地残材の束は排出部27から地表上等に排出される。なお、結束された林地残材の切断および排出時には、必要に応じて指定された集積貯蔵地等へ移動して行う。
【0032】
以上のように、林地残材は、掻き集められることなく、ある程度纏めて放置されたそれぞれの場所において、掴み取られ、減容して結束され、切断され、少なくなれば追加補給されながら、適宜の間隔で両端部および中間部を結束された適宜の所定長の林地残材の束として連続的に作り出される。作り出された林地残材の束は、装置自体が走行して所定の場所に集積貯蔵される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明による林地残材結束装置の実施例を示す正面図である。
【図2】本発明による林地残材結束装置を構成する結束装置を示す一部を断面とした正面図である。
【図3】本発明による林地残材結束装置の図2における矢視III−III図である。
【図4】従来の林地残材の結束装置を示す構成図である。
【符号の説明】
【0034】
10 林地残材結束装置
11 パワーショベル用重機
12 アーム
13 連結金具
20 結束装置
21 支持部
22 供給部
23 押し込み部
24 案内部
25 結束部
26 切断部
27 排出部
30 結束装置
31 第1減容機を兼ねた供給機
32 移送機
33 第2減容機
34 第3減容機
35 結束機
36 切断機
【出願人】 【識別番号】000211064
【氏名又は名称】中外テクノス株式会社
【住所又は居所】広島県広島市西区横川新町9番12号
【出願日】 平成16年3月31日(2004.3.31)
【代理人】 【識別番号】100074055
【弁理士】
【氏名又は名称】三原 靖雄

【公開番号】 特開2005−287358(P2005−287358A)
【公開日】 平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願番号】 特願2004−105149(P2004−105149)