| 【発明の名称】 |
栽培・飼育セット |
| 【発明者】 |
【氏名】山口 誠平 【住所又は居所】大阪府豊中市名神口1丁目13番18号 株式会社山利製作所内
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| 【要約】 |
【課題】住宅やオフィスに設置することができ、見るものに対し、ゆったりとした癒し感を与えることができる栽培・飼育セットを提供する。
【解決手段】栽培容器11と、その中に設置される池を模した水槽12と、その水槽の水を水槽12の水面より高い位置13に揚水するポンプPと、揚水された水を元の水槽12に戻す開放水路15とを備えている栽培・飼育セット10。水槽12の周囲を含む栽培用気11内には植栽17が設けられ、水槽12、開放水路15およびそれらの周辺を覆うネット22を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 樹木や草花を栽培する容器と、その容器内に独立して設けた閉鎖系の水路およびその水路内に水を循環させる手段とからなる流水システムとを備え、前記水路の少なくとも一部が開放水路である栽培・飼育セット。 【請求項2】 前記水路の途中に水槽が設けられ、前記水を循環させる手段が水槽から水槽の水面より高い位置に揚水するポンプを備えている請求項1記載の栽培・飼育セット。 【請求項3】 前記容器の周辺を覆うネットをさらに備えた請求項1記載の栽培・飼育セット。 【請求項4】 前記容器内にせせらぎ音などを発生する音響装置を備えている請求項1記載の栽培・飼育セット。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は栽培・飼育セットに関する。さらに詳しくは、住宅やオフィス内に簡易に設けることができ、住人を癒すことができる栽培・飼育セットに関する。 【背景技術】 【0002】 【特許文献1】特開2001−301396号公報 【特許文献2】特開2003−143981号公報 【0003】 特許文献1には、図5に示すように、発泡スチロールなどからなるコンテナ状の基台容器101と、その上部に配置した庭園部102とからなる箱庭および水槽に適する容器103が開示されている。このものは基台容器101の外壁にタイルないしコンクリートの外装を施し、庭園部102を、盆状受枠104と、その内部に配設する滝105、山106、噴水107、丘、水路、橋、池、中の島、泉水などで構成している。そして図6に示すように、基台容器101内の水を電動ポンプ108で滝105の上流などの必要個所に給水循環するようにしている。また、基台容器101の側面109をガラス製として、その内部で鑑賞魚類を飼育することも提案している。 【0004】 他方、特許文献2には、池を模したコンテナ状容器の周囲に植栽用のコンテナ状容器を密に配置し、池用のコンテナ状容器に水を給水し、そこからオーバーフローした水を周囲の植栽用のコンテナ状容器に灌水するように構成したユニット型ビオトープ用灌水システムが開示されている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 前記従来の水槽に適する容器103や灌水システムは、比較的小型であるので、個人が家の中や庭に置くことができる。しかしながらいかにも模型ないし装置然としており、見るものにホッとする癒し感を与えるところがない。他方、本格的なビオトープは、公園内に生物が生息する環境をできるだけ忠実に再現するものであり、個人が所有する自宅の庭に設けることはできない。 【0006】 本発明は個人の住宅内やベランダ、庭、オフィス内、ビルのホールや廊下などに設置することができ、樹木や草花の栽培の楽しみと同時に魚や昆虫、鳥などの小動物の飼育を楽しむことができ、さらに流水や小動物の眺めや音を通して栽培・飼育する者およびそれらを眺める者に対し、ゆったりとした癒し感を与えることができる栽培・飼育セットを提供することを技術課題としている。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明の栽培・飼育セットは、樹木や草花を栽培する容器と、その容器内に独立して設けた閉鎖系の水路およびその水路内に水を循環させる手段とからなる流水システムとを備え、前記水路の少なくとも一部が開放水路であることを特徴としている(請求項1)。 【0008】 このような栽培・飼育セットにおいては、前記水路の途中に水槽が設けられ、前記水を循環させる手段が水槽から水槽の水面より高い位置に揚水するポンプを備えているものが好ましい(請求項2)。さらに前記容器の周辺を覆うネットをさらに備えているものが好ましい(請求項3)。また前記容器内にせせらぎ音などを発生する音響装置を備えているものは特に好ましい。 【発明の効果】 【0009】 本発明の栽培・飼育セット(請求項1)は、容器内で樹木や草花を栽培することができ、同時に流水システムの開放水路で水の流れの眺めおよび音を楽しむことができる。すなわち栽培に関わる者にとっては毎日の水やりなどを通じて草花などの成長を楽しむことができ、栽培に関わらない者にとっても、グリーンを眺めて、あるいは水の流れる音を聴いて和む小空間を与えることができる。さらに止まっている水は澱んで腐敗しやすいが、開放水路を流れる水は自然に浄化されるので、清掃の手間が省ける。また、水の流れが激しい場合は、小さい水滴が飛び散るときにマイナスイオンを発生し、一層、癒し効果が奏される。 【0010】 このような栽培・飼育セットにおいて、前記水路の途中に水槽が設けられ、前記水を循環させる手段が水槽から水槽の水面より高い位置に揚水するポンプを備えている場合(請求項2)は、ポンプを作動させると水槽内の水を所定の高い位置に揚水する。そして揚水された水は、開放水路を通り、元の水槽まで戻る。したがってその光景を見るものに対し、穏やかな水の流れと水が流れる音による癒し効果を与える。また水槽内でメダカやフナ、金魚などの淡水魚を飼うことができる。汚れた水は、開放水路を通る間にある程度浄化される。なお、ポンプを用いた環流の途中でゴミを取り除いたり、浄化するようにしてもよい。なお、上記の水槽は栽培容器の土壌内に埋め込み、ポンプは見えない部位に設置しておくのが好ましく、それにより、一層自然な景観を楽しむことができる。 【0011】 このような栽培・飼育セットにおいて、前記容器の周辺を覆うネットをさらに備えている栽培・飼育セット(請求項3)では、ネット内に昆虫や鳥などを囲い込むことができる。それにより昆虫や鳥に餌などを与えて育てる楽しみが得られると共に、それらの鳴き声および忙しく動く姿なども合わせて楽しむことができる。また前記容器内にせせらぎ音などを発生する音響装置を備えている栽培・飼育セットは、。前記容器内の景観を一層、臨場感あふれるものとすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 つぎに図面を参照しながら本発明の栽培・飼育セットの実施の形態を説明する。図1は本発明の栽培・飼育セットの一実施形態を示す平面図、図2は図1のII-II線断面図、図3は図1の栽培・飼育セットの側面図、図4は本発明の栽培・飼育セットの他の実施形態を示す要部断面図である。 【0013】 図1に示す栽培・飼育セット10は、栽培容器11と、その栽培容器内に設けた池を模した水槽12と、その水槽の水を揚水するポンプPと、ポンプで揚水された水を高い位置13に送るための管路14と、高い位置から次第に低くなるように傾斜した開放水路15と、その開放水路の下端から元の水槽12に戻すための管路16とを備えている。このような栽培・飼育セット10は、建物の部屋内、ベランダ、オフィスの床、ビルなどの玄関ホール、廊下、エレベータホール、窓に面した庭などに設ける。日光が当たる場所に配置するのが好ましいが、そうでない場合は太陽燈、ランプなどの照明器具で照らすようにする。 【0014】 この実施形態ではさらに水槽12の周囲を含む栽培容器11内に、樹木や草花などの植栽17が設けられている。植栽17は栽培容器11の開放水路15を除く部位に培養土18を盛り、その培養土に植える。その際、培養土を開放水路15の側壁の上端付近まで盛ることによって、開放水路の側壁は埋設され、小川のように看取することが可能になる。なお、開放水路15に水草19や水苔など、水生植物を配置してもよい。また開放水路15に橋を掛け渡せば一層小川のように外見することができる。符号20は水の流れに変化を与えるための置き石である。培養土18に変えて、浅い水槽を設け、水耕栽培の方法を採用することもできる。 【0015】 またこの実施形態では、栽培容器11の4隅に、水槽12、開放水路15および植栽17の全体を囲むように、4本の支柱21が立てられ、それらの支柱21でネット22を支持している(図2参照)。なおいずれかの支柱21の上端に植物栽培用のランプを取り付けてもよく、小鳥の巣箱を設置することもできる。 【0016】 前記栽培容器11は、防水性あるいは難透水性の材料、たとえば合成樹脂や木材の内面に防水処理を施したものなどから形成することができる。合成樹脂の場合はガラスファイバーなどの補強繊維で強化したFRPで一体に成型することができる。また、木材の場合は板材を箱状に組み立てて、内面に防水シート(図2の符号11a参照)を敷き詰めてもよい。さらに合成樹脂や木材のほか、金属、陶器、セメントなど、他の材料で構成することもできる。図2および図3に示すように、栽培容器11の底面11bには勾配を設け、最も低い部位に排水口23を設けている。それにより培養土18の水分を調節することができ、植栽17の根腐れを防止することができる。これらの点は従来公知のプランタなどと同様である。図2の符号11cは取手を兼ねた枠である 【0017】 前記水槽12は、防水性あるいは難透水性の材料、たとえばセメント、陶器、発泡コンクリート、繊維強化合成樹脂、金属、木材などから形成することができる。なお、培養土18を掘り、柔軟性および難透水性の合成樹脂シートを敷き詰めるなどによっても構成することもできる。水槽12の一角には、揚水ポンプPを設けている。水槽12の内面は自然の池のごとく木柵24や石積み、あるいは貼り付けた砂などで水槽12の材料を隠しておくのが好ましい。水槽12の一部には、鳥の水浴び場となる浅い部分を設けてもよい。水槽12の池や開放水路15では、たとえばメダカ、フナ、金魚などの淡水魚を飼うことができる。また容器の内部、たとえば底面側に小川をながれる水のせせらぎの音や林などで生息する野鳥の鳴き声が録音されているCDやMDなどのプレヤーを設けると、この実施形態で提供される自然が一層、臨場感のあるものとなり、癒し効果はさらに増すことになる。 【0018】 前記ポンプPは電気駆動のものが用いられ、容量4〜100ワットwat、揚水量 3.5〜100L/min程度、揚水ヘッド0.3〜2m程度のものが用いられる。ただしこれに限定されるものではない。水中型のポンプPは、外部から見えないように、隠し壁25ないし蓋などで隠しておくのが好ましい。なお、水中型のポンプのほか、別個に水槽12とパイプやチューブで連結したポンプを用いることもできる。さらに開放水路15に勾配を設けず、ほぼ水平に配置すると共に、開放水路15内の水に流れを生ずるポンプ、スクリュープロペラあるいはモータ駆動の水車を配置することもできる。モータ駆動の水車を設けると、流れによって回転されているように見えるので、風情がある。 【0019】 前記高い位置13は、川の湧き水部や築山の頂上部に見えるように構成するのが好ましい。それにより、自然な景観が得られ、川を模した開放水路15とのつながりも自然である。築山は培養土などの土を盛り上げて作ることができる。ただし合成樹脂、金属、木材などで築山を模した構造物を利用することもできる。築山やそのほかの平坦な地面には、通常のプランタなどで栽培する草花、あるいは盆栽などの植栽17を植える。鳥の餌になる実をつける木のほか、見た目の癒し効果が大きい花類、コケ類も好ましい。 【0020】 前記往き側の管路14は、通常のポリ塩化ビニルなどの水道管などに用いられる合成樹脂製のパイプや柔軟性のあるチューブが用いられる。管路14は直管とエルボとを連結し、図1に示すように水槽12を回避するようにしてもよく、水槽12の下を通してもよい。戻り側の管路16は、竹等の自然の材料が用いられ、その一部は開放水路15内に設け、その一部に開口部16aを形成している。それにより開放水路15から戻ってくる水を滞留させるにスムーズに水槽12内に戻すことができる。戻り側の管路16の下端は水槽12内に入れてもよいが、図2に示すように水面から上に離して設置してもよい。また、往き側の管路14の先端を開放水路15の水面から上に離して設置することもできる。それらの場合は水槽12に落ちる水音で癒し効果が高まる。なお、戻り側の管路16を鹿脅しの形態にしたり、あるいは別個に鹿脅しを設けて断続的な音を楽しむようにしてもよい。 【0021】 前記開放水路15は、水槽12と同様の材料、たとえばセメント、木材、陶器、発泡コンクリート、繊維強化合成樹脂、金属などから断面略U字状の溝の形態で構成することができる。また、植栽部の地面を掘り、柔軟性および難透水性の合成樹脂シートを敷き詰めるなどによっても構成することができる。図1では開放水路15をL字状にしているが、U字状、S字状など、種々の形態にすることができる。また開放水路15の中に砂、砂利、石、水草などを配置することにより、蛇行させたり、溜まりや早瀬を造るなど、水の流れを自由に形造ることができ、見るものに癒され感を与えることも可能である。また、流水が太陽光や空気に晒されることにより、浄化作用を受ける。 【0022】 開放水路15を構成する材料の表面に、酸化チタンなどの紫外線で活性化されて汚れを分解する触媒を設けておくこともできる。その場合は開放水路15を流れているうちに水が浄化される。このような紫外線活性の触媒を設ける場合は、その近辺に紫外線ランプを立てておくのが好ましい。それにより夜間でも流水の浄化が行われる。 【0023】 また、図4に示すように、前記開放水路15の一部の下方に空洞26を設けてもよい。このような空洞26は、木材で囲まれた空間、金属缶あるいは陶器製の壺などで構成することができる。空洞24は開放水路15を流れる水の音を響かせる反響管として作用する。それにより開放水路15を流れる水のせせらぎ音が大きくなり、聴くものに一層癒し効果を与えることができる。 【0024】 前記支柱21は鉄管、コンクリート、木材、合成樹脂パイプなどで構成することができる。前記ネット22は合成繊維製のロープを編んだもの、鉄線をネット状にした金網、細い糸をネット状に編んだものなど、昆虫や鳥がぶつかっても破れにくいものが用いられる。細い糸から構成すると、目立たないので好ましいが、暗いときに鳥類がひっかかる可能性があるので、むしろ目立つネットを用いるほうがよい場合もある。カブトムシのような甲虫類を飼育する場合は、破れないように金網を用いる。 【0025】 この実施形態では、ネット22は左右の側面、前面、背面および天面を覆う形態としている。なお、栽培容器11を大きくする場合は、建物の掃き出し窓に沿って配置することも可能である。その場合は掃き出し窓の側のネットを省略でき、それにより掃き出し窓17を通した景観を損なわず、また人が掃き出し窓17から出入りしやすい。ネット22は支柱21の上端および側面に引っ掛けて取りつけている。なお、メンテナンスのために支柱21に対して着脱可能に取りつけるのが好ましい。ネット22の目の大きさは、鳥を飼育する場合は鳥が通らない程度の大きさ、たとえば1.5〜3cm程度とし、昆虫を飼育する場合は昆虫が通らない程度の大きさ、たとえば2〜5mm程度とする。 【0026】 上記のようなネット22を設けておく場合は、スズメ、ジュウシマツ、ブンチョウ、ベニスズメなどのペット用の小鳥あるいは野鳥類や、鈴虫、キリギリス、ホタルなどの昆虫類を飼育することができ、それらの鳴き声や姿、動きを楽しむことができる。 【0027】 前記実施形態では栽培・飼育セット10としてネット21を被せたものを用いているが、鳥類や昆虫類を飼育しない場合はネット21は設けない。また、大きい魚を飼育する場合は水槽12を大きくする。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】本発明の栽培・飼育セットの一実施形態を示す平面図である。 【図2】図1のII-II線断面図である。 【図3】図1の栽培・飼育セットの側面図図1のIII-III線拡大断面図である。 【図4】発明の栽培・飼育セットの他の実施形態を示す要部断面図である。 【図5】従来の箱庭および水槽に適する容器の一例を示す斜視図である。 【図6】図5の容器の側断面図である。 【符号の説明】 【0029】 10 栽培・飼育セット 11 栽培容器 12 水槽 P ポンプ 13 高い位置 14 管路(往き側) 15 開放水路 16 管路(戻り側) 17 植栽 18 培養土 19 水草 20 置き石 21 支柱 22 ネット 23 排水口 24 木柵 25 隠し壁 26 空洞
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| 【出願人】 |
【識別番号】599072530 【氏名又は名称】株式会社山利製作所 【住所又は居所】大阪府豊中市名神口1丁目13番18号
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| 【出願日】 |
平成16年3月29日(2004.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100100044 【弁理士】 【氏名又は名称】秋山 重夫
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| 【公開番号】 |
特開2005−278461(P2005−278461A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月13日(2005.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−95706(P2004−95706) |
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