| 【発明の名称】 |
誘引紐用フック |
| 【発明者】 |
【氏名】高梨 恒雄 【住所又は居所】千葉県千葉市中央区星久喜町1203番地 株式会社みかど育種農場内
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| 【要約】 |
【課題】栽培中の植物を誘引する誘引紐と、この誘引紐を植物の上方に横向きに張った紐、ロープ等の支持具に係止する誘引紐用フックを使用する栽培作業の簡易化を実現し、作業労力の軽減を図る。
【解決手段】植物よりも高所に張った支持具1に係止する支持具係止部2と、支持具1を導入して支持具係止部2に導入する導入口3と、誘引紐8を係止する誘引紐係止部7を設けた。誘引紐係止部7は支持具係止部2の下方に設けられ、導入口3はフック基板4の側面に開口されている。誘引紐係止部7に係止された誘引紐8を巻き付け可能な巻き軸10を支持具係止部2の下方に形成した。導入口3に抜け防止片5を形成して、導入口3から支持具係止部2に導入された支持具1の抜けを防止可能とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 栽培中の植物を誘引する誘引紐を、植物よりも高所に横向きに張った支持具に係止する植物誘引フックであり、当該フックは、支持具に係止する支持具係止部と、支持具を支持具係止部に導入可能な導入口と、誘引紐を係止する誘引紐係止部とを供え、導入口はフック基板の側面に開口され、誘引紐係止部は支持具係止部の下方に設けられたことを特徴とする誘引紐用フック。 【請求項2】 請求項1記載の誘引紐用フックにおいて、誘引紐係止部に係止された誘引紐を巻き付け可能な巻き軸が、支持具係止部の下方に形成されたことを特徴とする誘引紐用フック。 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の誘引紐用フックにおいて、導入口に抜け防止片が形成され、抜け防止片は支持具で押されると内側に傾斜して導入口が開き、支持具が導入口を通過すると自動復帰して導入口が閉塞又は縮小して、導入口から導入された支持具の抜けを防止可能であることを特徴とする誘引紐用フック。 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の誘引紐用フックにおいて、誘引紐係止部はフック基板の側面に開口する差込口を供えるか、差込口のない孔としたことを特徴とする誘引紐用フック。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は栽培中の植物を誘引する誘引紐を、植物の上方に横向きに張った紐、ロープ等の支持具に係止する誘引紐用フックに関するものである。 【背景技術】 【0002】 トマト、メロン、キュウリ、ピーマン等の植物栽培は、立体的栽培(立ち栽培)が多く行われている。立体的栽培には成長する茎や蔓をポールに結んで茎や蔓を誘引する栽培方法と、図5のように、植物Aの上方に横向きに張った支持具Bに吊り下げた誘引紐Cに茎や蔓を螺旋状に巻き付けさせて誘引する栽培方法とがある。最近はポール資材の価格が高いことから、経費節減のため誘引紐Cを使用する栽培方法が多くなっている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 誘引紐Cを使用する栽培方法は、誘引紐が安価に入手できるというメリットはあるが、誘引紐を植物Aの上方に横向きに張った支持具Bに一本ずつ結び付けなければならないため、誘引紐Cの本数が多くなると取付け作業が面倒であった。また、栽培終了後の誘引紐の片付け、整理も面倒で、多くの時間がかかっていた。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本件出願は前記した誘引紐を使用する栽培方法の各種課題を解決し、作業の簡易化を実現し、作業労力の軽減を図るために開発したものである。 【0005】 本発明の誘引紐用フックは、栽培中の植物を誘引する誘引紐を、植物よりも高所に横向きに張った紐、ロープ等の支持具に係止する誘引紐用フックであり、当該フックは、支持具に係止する支持具係止部と、支持具を支持具係止部に導入可能な導入口と、誘引紐を係止する誘引紐係止部とを供えている。導入口はフック基板の側面に開口されて支持具に掛け易くしてあり、誘引紐係止部は支持具係止部の下方に設けて、誘引紐を下方に垂らし易くしてある。支持具係止部の下方には巻き軸を形成して、誘引紐係止部に係止された誘引紐を巻き付け可能としてある。導入口に抜け防止片を形成し、その抜け防止片は支持具で押されると内側に傾斜して導入口が開き、支持具が導入口を通過すると自動復帰して導入口が閉塞又は縮小して、導入口から導入された支持具の抜けを防止可能としてある。誘引紐係止部はフック基板の側面に開口する導入口を形成して、誘引紐を導入し易くするか、導入口のない孔としてある。 【発明の効果】 【0006】 本件出願の誘引紐用フックは次のような効果がある。 1.支持具係止部の側方に導入口を設けたので、導入口を支持具に引っ掛けるだけで、支持具を支持具係止部に導入することができ、支持具への誘引紐用フックの係止が容易になり、誘引紐用フックの数が多くなっても係止作業にかかる手間が減少する。 2.誘引紐を係止する誘引紐係止部を支持具係止部の下方に設けたので、支持具係止部を植物の上方に横向きに張られている支持具に係止し、誘引紐係止部に誘引紐の上端を係止するだけで、手軽に、誘引紐を支持具に吊り下げることができる。 3.誘引紐係止部の下方に、誘引紐係止部に係止された誘引紐を巻き付け可能な巻き軸を設けたので、誘引紐係止部に係止した誘引紐の長さに余裕がある場合に、その余長部分を巻き軸に巻き付けて、下方に垂らす誘引紐の長さを調節することができる。 4.導入口に抜け防止片を形成し、抜け防止片は支持具で押されると内側に傾斜して導入口が開き、支持具が導入口から導入されると自動復帰して導入口が閉塞又は縮小して、支持具係止部に導入された支持具の抜けが防止されるようにしたため、導入口から内部に導入された支持具が不用意に抜け出ることがなく、支持具への係止が確実になる。また、支持具を上方に張る前に地上で、多数の誘引紐用フックを支持具に係止し、それから支持具を上方に張っても支持具から脱落することがない。上方に張った支持具に誘引紐用フックを係止する場合は、脚立とか踏み台に上って係止しなければならないが、地上で係止する場合は脚立とか踏み台を使用する必要が無いため、支持具への係止、離脱作業が安全且つ容易になり、作業能率も向上する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 (実施の形態1) 本発明の植物誘引フックの一例を図1に基づいて説明する。図1の誘引紐用フックは略S字状に樹脂で成型されており、植物よりも高所に横向きに張った紐やロープ等の支持具1に係止する支持具係止部2を備えている。支持具1は従来から使用されているものと同じものでも異なるものでもよい。支持具係止部2は支持具1を係止可能な縦細長溝状に形成されている。支持具係止部2の下方には支持具1を導入可能な導入口3が形成されており、導入口3はフック基板4の側面に開口されている。導入口3はそこからに導入された支持具1を支持具係止部2に導入できるように支持具係止部2と連通させてある。導入口3は幅を広くし、また、外側下向きにして支持具1を導入し易く(支持具1に引っ掛け易く)してある。支持具係止部2の幅は支持具1の太さよりも多少狭くすると、支持具1が底に食い込んで挟着保持されて係止が確実になる。支持具係止部2の幅は場合によっては、支持具1の太さとするか、それよりも多少広くすることもできる。 【0008】 前記導入口3の内側には抜け防止片5が形成されている。抜け防止片5は支持具1で押されると内側に傾斜して導入口3が開口し、支持具1が導入口3を通過すると自動復帰して導入口3を閉塞又は縮小して、導入口3からその内側に導入された支持具1が導入口3から抜けないようにしてある。抜け防止片5はフック基板4と一体成型された肉の薄い細長片であり、上部を内側にく字状に屈曲させて、その屈曲部外面を導入口3の側壁内面6に接近させるか接触させるかして、支持具1が通過できないようにしてある。また、抜け防止片5は樹脂の弾性で、内側に押すと内側に傾斜し、押しを解除すると外側に(押される前の状態に)自動的に復元できるようにしてある。 【0009】 支持具係止部2より下方には誘引紐係止部7が形成されている。誘引紐係止部7も縦細長の溝状であり、その差込口9が誘引具係止部7の上方で導入口3と反対側に開口されている。差込口9も幅を広くして誘引紐8を差込み易くしてある。誘引紐係止部7の幅は誘引紐8の幅よりも狭くすると、誘引紐8を上方から下方に引いて誘引紐係止部7に圧入して挟着保持することができる。誘引紐係止部7の幅は場合によっては、支持具1の太さとするか、それよりも多少広くすることもできる。誘引紐8の端部に結び玉13をつけると、誘引紐8が誘引紐係止部7から抜けにくくなる。 【0010】 誘引紐係止部7の下方には、誘引紐係止部7に係止された誘引紐8を巻き付け可能な巻き軸10が形成されている。巻き軸10は縦長板状であり、その外周に誘引紐8を巻き付けることができるようにしてある。 【0011】 巻き軸10の下方には、抜け落ち防止片11が形成されている。抜け落ち防止片11は巻き軸10に巻かれた誘引紐8が下方に抜け落ちたり、ずれ落ちたりするのを防止するためのものであり、碇状に形成されて巻き軸10の両側方に上向きに突出している。 【0012】 (実施の形態2) 本発明の植物誘引フックの第2の例を図3に基づいて説明する。図3の植物誘引フックは、図2の誘引紐用フックの抜け防止片5を除去し、図2の誘引紐用フックの差込口9を閉塞して、誘引紐係止部7の上方を丸孔12にしたものである。丸孔12の場合はそれに誘引紐8の端部を差込んで反対側に引き出し、引き出した端部を結んで結び玉を作り、その誘引紐8を下方に引いて誘引紐係止部7に圧入すると、誘引紐8が誘引紐係止部7に挟着保持されて係止し、また、結び玉が誘引紐係止部7から抜けなくなる。 【0013】 (植物誘引フックの使用方法1) 図2の誘引紐用フックを使用する場合は、図1のように、栽培中の植物Aの上に横向きに張ってある支持具1に導入口3を押し付けて抜け防止片5を内側に傾斜させ、導入口3を開いて支持具1を内部に進入させ、そのまま誘引紐用フックを引き下げて支持具1を支持具係止部2内まで進入させ、これにより、誘引紐用フックを支持具1に係止して吊り下げる。 【0014】 次に、誘引紐係止部7の差込口9から誘引紐8を差し込み、誘引紐8を引き下げて誘引紐8を誘引紐係止部7に挟着保持させて係止する。この場合、植物の成長に合わせて誘引紐8の長さを調節し、余分な部分(余長部)を巻き軸10に巻いておき、植物の成長につれて、巻き軸10に巻いてあった誘引紐8の余長部をほどいて下方に伸ばし、植物を上方に誘引する。 【0015】 (植物誘引フックの使用方法2) 図2の植物誘引フックの使用方法の他例を以下に示す。使用例1は予め、植物の上方に横向きに張ってある支持具に誘引紐用フックを係止する場合であるが、この使用例では、支持具1を上方に張らずに地上に置き、地上で、その支持具1に多くの誘引紐用フックの支持具係止部2を係止する。この場合、誘引紐用フックを支持具1に係止する前に、夫々の誘引紐用フックに誘引紐8を係止し、その誘引紐8を少し下方に垂らしておく。支持具係止部2の導入口3には抜け止め片5があるため、導入口3からその内側に導入された支持具1は導入口3から脱落しない。 【0016】 支持具1へ多数の誘引紐用フックを係止し終えたら、支持具1を植物の上方に横向きに張る。 【0017】 支持具1から垂れ下がっている誘引紐8を支持具1に沿って引いてスライドさせて、図4のように誘引紐用フックを所定間隔で支持具1に配置し、植物の上方に配置する。 【0018】 支持具1から垂れ下がっている誘引紐8の長さを調節して植物Aの茎や蔓を上方に誘引する。 【0019】 (植物誘引フックの使用方法3) 図3の植物誘引フックも、図2の誘引紐用フックの使用例1、2と同様にして使用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0020】 【図1】本発明の誘引紐用フックの使用の一例を示す説明図。 【図2】本発明の誘引紐用フックの第一の例を示す詳細図。 【図3】本発明の誘引紐用フックの第二の例を示す詳細図。 【図4】本発明の誘引紐用フックの他の使用例を示す説明図。 【図5】従来の誘引方法の説明図。 【符号の説明】 【0021】 1 支持具 2 支持具係止部 3 導入口 4 フック基板 5 抜け防止片 6 側壁内面 7 誘引紐係止部 8 誘引紐 9 差込口 10 巻き軸 11 抜け落ち防止片 12 丸孔 13 結び玉 A 植物
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| 【出願人】 |
【識別番号】000126148 【氏名又は名称】株式会社みかど育種農場 【住所又は居所】千葉市中央区星久喜町1203番地
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| 【出願日】 |
平成16年3月29日(2004.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076369 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 正治
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| 【公開番号】 |
特開2005−278431(P2005−278431A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月13日(2005.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−94242(P2004−94242) |
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