| 【発明の名称】 |
育苗方法及び根鉢付き苗 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤井 泰志 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】ポット内に十分に根を張らせることにより、該根とポット内の根鉢土全体との結着を良好なものとすることができるようにする。
【解決手段】根鉢形成用セルトレイ2のポット20内に床土5を充填し、該床土5に多数の孔を有する芯材6を埋設した後、該芯材6の上部に種子7を播種し、これを育苗施設にて育成し、前記種子7から伸びる複数本の根9aを前記芯材6の多数の孔に挿通させた後に床土5に張らせ、該複数本の根9aに床土5と前記芯材6とを一体に保持させた根鉢91を形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 根鉢形成用セルトレイのポット内に床土を充填し、該床土に多数の孔を有する芯材を埋設した後、該芯材の上部に種子を播種し、これを育苗施設にて育成し、前記種子から伸びる複数本の根を前記芯材の多数の孔に挿通させた後に床土に張らせ、該複数本の根に床土と前記芯材とを一体に保持させた根鉢を形成することを特徴とする育苗方法。 【請求項2】 根鉢形成用セルトレイのポット内に床土を充填し、該床土に型押しによるくぼみを形成し、該くぼみに多数の孔を有する芯材を挿入し、該芯材を床土に向けて押し込んで埋設した後、該芯材の上部に種子を播種し、これを育苗施設にて育成し、前記種子から伸びる複数本の根を前記芯材の多数の孔に挿通させた後に床土に張らせ、該複数本の根に床土と前記芯材とを一体に保持させた根鉢を形成することを特徴とする育苗方法。 【請求項3】 根鉢形成用セルトレイのポット内で育苗され、複数本の根とポット内の充填土壌によって形成される根鉢を有しており、該根鉢の中心部には、前記充填土壌に埋設された芯材が位置しており、該芯材は、多数の孔を有し、該多数の孔に前記複数本の根を挿通した状態で該芯材の周囲及び底部の充填土壌と共に前記複数本の根によって保持されていることを特徴とする根鉢付き苗。 【請求項4】 前記芯材は、根鉢が形成されるポットの内部形状に相似或いは略相似した形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の根鉢付き苗。 【請求項5】 前記芯材は、生分解性の材料によって形成されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の根鉢付き苗。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、機械移植に供されるたばこ等の作物の育苗方法及び育苗された根鉢付き苗に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、たばこ等の作物を栽培する場合、セルトレイの各ポット内にそれぞれ播種して育苗し、該セルトレイを移植機に搭載し、各ポット内の苗を該移植機の苗分送機構によってポットからそれぞれ抜き取ると共に植付機構に送った後、該植付機構によって圃場の畝等に順次移植する移植方法がある。前記セルトレイは、縦横に碁盤目状に配置された多数のポットの上端開口縁をトレイ上壁で互いに連結して構成され、各ポット内に床土を充填し、該床土に向けて播種し、覆土し、灌水することによって、各ポット内での育苗が行われる。 【0003】 各ポット内においては、播種された種子から伸びる複数本の根が床土に向けて伸長し、該床土にこれら複数本の根が絡まることにより、該複数本の根に床土が保持された根鉢が形成されるが、育苗期間が短い等、根の生長が十分でない場合、複数本の根は主にポットの内周壁に沿って伸長するため、ポット内の中心部は根が疎な状態となり、これによって、根鉢の核となるポット中心部の床土が複数本の根に十分に保持されていない根鉢が形成される問題があった。該根鉢を有する苗においては、上述の如く移植機を用いて機械移植を行う際、苗分送機構によって苗を根鉢ごと抜き取るときに、根鉢中心部の床土が崩落して根鉢全体が崩れ、これによって苗の抜き取りミスや植付ミスが発生する問題があった。 【0004】 かかる問題を解決する手段として、ポット内に水溶性の不織布や含水性の発泡ウレタン等の育苗母材からなる所定形状をした母材塊を投入した育苗方法が提案されている(特許文献1参照)。 【特許文献1】特開平10−113073号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、特許文献1の育苗方法においては、種子から伸びる根が伸長することとなる根鉢土がポット内の中心に位置する母材塊に占められており、種子から伸びる根は主として母材塊の内部のみで生長するため、該根とポット内に充填されて母材塊を覆う充填土壌との絡み付きがなく、これによって、ポット内の中心部から外方に亘って十分に根張りができず、根と根鉢土全体との結着が悪い問題があった。 そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、ポット内に十分に根を張らせることにより、該根とポット内の根鉢土全体との結着を良好なものとすることができる育苗方法を提供するようにしたものである。 【0006】 また、本発明は、上記問題点に鑑み、ポット内に十分に根を張らせることにより、該根とポット内の根鉢土全体の結着が良好である根鉢を備えた根鉢付き苗を提供するようにしたものである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明方法における課題解決のための第1の具体的手段は、根鉢形成用セルトレイのポット内に床土を充填し、該床土に多数の孔を有する芯材を埋設した後、該芯材の上部に種子を播種し、これを育苗施設にて育成し、前記種子から伸びる複数本の根を前記芯材の多 数の孔に挿通させた後に床土に張らせ、該複数本の根に床土と前記芯材とを一体に保持させた根鉢を形成することである。 これによれば、根鉢の中心部に複数本の根を挿通した芯材が位置することにより根鉢中心部が強化されると共に、根がポットの内周壁に沿って伸びて芯材を覆う床土に絡み付いて該根に床土が保持されることとなり、根鉢の中心部を構成する芯材と該芯材を包囲して根鉢の外部を構成する床土とが一体となった強固な根鉢が形成することができる。 【0008】 本発明方法における課題解決のための第2の具体的手段は、根鉢形成用セルトレイのポット内に床土を充填し、該床土に型押しによるくぼみを形成し、該くぼみに多数の孔を有する芯材を挿入し、該芯材を床土に向けて押し込んで埋設した後、該芯材の上部に種子を播種し、これを育苗施設にて育成し、前記種子から伸びる複数本の根を前記芯材の多数の孔に挿通させた後に床土に張らせ、該複数本の根に床土と前記芯材とを一体に保持させた根鉢を形成することである。 これによれば、床土に型押しを施すことによって形成されたくぼみに芯材をめり込ませることにより、各ポット内での芯材の位置及び埋設深さを一定に保つことができ、各ポットの苗の生長を略均一として機械移植を正確かつ容易に行うことができる。 【0009】 本発明物における課題解決のための第1の具体的手段は、根鉢形成用セルトレイのポット内で育苗され、複数本の根とポット内の充填土壌によって形成される根鉢を有しており、該根鉢の中心部には、前記充填土壌に埋設された芯材が位置しており、該芯材は、多数の孔を有し、該多数の孔に前記複数本の根を挿通した状態で該芯材の周囲及び底部の充填土壌と共に前記複数本の根によって保持されていることである。 これによれば、根鉢の中心部に複数本の根を挿通した芯材が位置することにより根鉢中心部が強化されると共に、根がポットの内周壁に沿って伸びて芯材を覆う充填土壌に絡み付いて該根に充填土壌が保持されることとなり、根鉢の中心部を構成する芯材と該芯材を包囲して根鉢の外部を構成する充填土壌とが一体となった強固な根鉢を備えることができる。 【0010】 本発明物における課題解決のための第2の具体的手段は、前記第1の具体的手段に加えて、前記芯材は、根鉢が形成されるポットの内部形状に相似或いは略相似した形状に形成されていることである。 これによれば、ポットの中心位置に埋設された芯材の周囲に土壌を充填するための空間を適切に形成することが可能となるため、芯材の内部を貫通して芯材の周囲に伸びる複数本の根に前記空間に充填した土壌を保持させることにより、芯材と該芯材周囲の充填土壌とがバランス良く一体となった強度の高い根鉢を形成することができる。 【0011】 本発明物における課題解決のための第3の具体的手段は、前記第1または第2の具体的手段に加えて、前記芯材は、生分解性の材料によって形成されていることである。 これによれば、芯材は、苗の移植後に自然環境のもとで劣化し、腐食して分解、消失することとなり、該芯材が苗の生育にも苗が移植された土壌にも悪影響を及ぼすことはないのである。 【発明の効果】 【0012】 本発明の育苗方法によれば、ポット内に十分に根を張らせて該根とポット内の根鉢土全体との結着が良好である根鉢を形成することができる。 また、本発明の根鉢付き苗によれば、ポット内に十分に根を張らせて該根とポット内の根鉢土全体との結着が良好である根鉢を備えることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。 たばこの根鉢付き苗9を形成するための育苗具1は、図3〜図5に示す如く、複数のポット20を備えたセルトレイ2と、該セルトレイ2を収容する育苗箱3と、該育苗箱3を載置するための載置台4とから構成されている。 セルトレイ2は、薄い合成樹脂シートをプレス加工して、図5に示す如く縦横に碁盤目状に多数(6個×12個)のポット20を形成しており、図3または図4に示す如く、隣接するポット20の上端開口縁20aどうしはトレイ上壁24によって互いに連結されている。各ポット20のポット周壁21は、略逆四角錐台形状に形成されており、前記上端開口縁20aを基端として下方に向かうにつれてポット20内側に若干傾斜するテーパ壁となっている。断面略四角形のポット周壁21のコーナ部はR面取りされている。各ポット20のポット底壁22は平坦(半球形状でも良い)であり、該ポット底壁22の中央部には、水抜き用のポット孔23が開設されている。 【0014】 育苗箱3は、合成樹脂によって形成され、一体成形された周囲壁31と底壁32とを有しており、図5に示す如く、平面視長方形で上部開放の浅底箱形状に形成されている。周囲壁31は、図3または図4に示す如く、垂直から外側に若干傾斜した上向き状に形成されており、周囲壁31の上端には、育苗箱3の外方側に水平に伸びて該上端を包囲する平板部33が周囲壁31と一体に形成されている。また、底壁32は、多数の開口34を縦横に開設した平面視格子状に形成されており、該開口34は、図5に示す如く、角孔(丸孔でもよい)に形成され、該開口34間は周囲壁33間を縦横に伸びる桟部35となっている。 【0015】 載置台4は、平面視長方形の筒状に形成されており、その上面に前記育苗箱3の平板部33を載置可能とする水平な載置面41を有している。また、載置台4は、図4に示す如く、その高さHが載置台4に載置された育苗箱3の底壁32と載置台4の底面側の開口縁41aとの間隔hよりも十分に大きなものとなるように形成されている。さらに、載置台4は、透明若しくは半透明の合成樹脂によって形成されており、これによって、外方からの光が載置台4を貫通して該載置台4の内周壁40aによって包囲される内部空間Sに到達可能となるため、育苗箱3を載置した状態で載置台4を育苗施設の温床等に接地し、載置台4の上下の開口縁41a、41bが塞がれた状態となった場合にも、内部空間Sを明るく保つことが可能となる。 【0016】 セルトレイ2の各ポット20内にはそれぞれ、床土5が充填されており、該床土5に多数の孔を有する芯材6が埋設され、該芯材6の上面に設けられた座61に向けてたばこの種子7が播種されている。また、該種子7は、床土5及び芯材6の表面と共に覆土8によって覆われており、芯材6は、その周囲面62と底面63を床土5及び覆土8(以下、充填土壌という)によって包囲されている。この様に各ポット20内にそれぞれ種子7を播種した状態で育苗が行われることにより、図3に示す如く、各ポット20内にたばこの根鉢付き苗9が育苗される。尚、床土5及び覆土8は、赤玉土、腐葉土、黒土、バーミキュライト、パーライト等を所定分量ずつ配合して構成される。 【0017】 前記芯材6は、セルトレイ2のポット20と略相似形状の逆四角形錐台形状に形成され、上述の如く種子7が播種される座61を上面に有すると共に、床土5に包囲される周囲 面62及び底面63を有している。また、芯材6は、自然環境下において強度が劣化して分離する脂肪族ポリエステル等の生分解性プラスチック素材によって構成され、これを上述の如く逆四角形錐台形状の塊に形成したものが用いられるが、必要に応じて前記生分解性プラスチック素材を不織布化したり、織化したり、或いは、薄膜化したものを重ねてマット状としたものを採用しても構わない。 【0018】 従って、本育苗具1を用いて育苗される根鉢付き苗9においては、ポット20によって形成された根鉢91を有しており、該根鉢91は、芯材6の座61から周囲面62及び底面63に向けて芯材6の内部を貫通する複数本の根9aを有し、芯材6及び充填土壌に該複数本の根9aを絡ませてこれらを保持させることにより形成されている。 該根鉢91の中心部には、芯材6が前記複数本の根9aを絡ませた状態で位置しており、これによって、根鉢91の中心部が強化されて移植時の根鉢中心部の崩落が防がれるのである。また、前記複数本の根9aは、芯材6の座61、周囲面62及び底面63にて該芯材6と大きな接触面積で接触する充填土壌を芯材6と共に保持するので、根鉢の中心部を構成する芯材6と該芯材6を包囲して根鉢91の外部を構成する充填土壌とが一体となった強固な根鉢91が形成されるのである。 【0019】 上述の育苗具1を使用した育苗方法について、図1を用いて説明する。 播種装置を用いて播種する場合、セルトレイ2を収容した育苗箱3を搬送しながら、(a)に示す如く土入れ機構でセルトレイ2の各ポット20内に床土5を充填し、その後、(b)に示す如く型付けローラで床土5のポット20内の中心となる位置にくぼみを型付けし、その後、該くぼみに芯材6を挿入し、該芯材20を押さえつけローラで上から押さえ付け、これによって、(c)に示す如く床土5に芯材6を埋設する。続いて、(d)に示す如く、たばこの種子7を芯材6の座61上に播種し、その後に(e)に示す如く覆土8を供給し、またその前後で灌水を行う。そして、播種作業完了後の育苗具1を育苗施設に収容して所要期間育苗に供させる。尚、各ポット20への播種は、播種装置の播種機構を用いて行うことができ、また、播種機を用いずに作業者の手によって播種を行うことももちろん可能である。 【0020】 この育苗期間において、種子7から伸びる複数本の根9aは、種子7が芯材6の座61に播種されているため、(f)に示す如く、芯材6の多数の孔内に容易に伸びて芯材6の内部に向けて伸長した後、芯材6の周囲面62及び底面63から貫通して該芯材6周囲の充填土壌に伸びる。こうして、複数本の根9aが芯材6と共に充填土壌に絡まることにより、根鉢91の中心部を構成する芯材6と該芯材6を包囲して根鉢91の外部を構成する充填土壌とが一体となった強固な根鉢91が形成されるのである。 このとき、育苗期間を短縮することにより複数本の根9aがポット20の内周壁の周囲に沿って伸び、これに伴って根鉢91の中心部の根9aが疎な状態となる場合にも、該根鉢91の中心部には、塊状の芯材6が複数本の根9aを絡ませた状態で位置しており、これによって根鉢91の中心部が強化されているため、根鉢91全体が崩れにくくなり、移植機等による苗の抜き取りミスや植付ミスの発生が防止されるのである。 【0021】 育苗施設にて育苗された根鉢付き苗9は、所要の育苗期間を経た後、図2の(a)に示す如く、圃場の畝Fに移植される。かかる移植に際しては、移植機の苗分送機構によって各ポット20と根鉢付き苗9とがそれぞれ分離され、該根鉢付き苗9は植付機構によって畝Fに植え付けられる。このとき、生長した複数本の根9aの先端部や細根は、これらが絡みついている芯材6及び充填土壌に覆われているため、移植時に細根に損傷を与えることはなく、移植機による根鉢付き苗9の移植が移植後の該根鉢付き苗9の複数本の根9a の生長に悪影響を及ぼすことはない。 【0022】 また、図2の(b)に示す如く、芯材6は自然環境下において脆化し、腐食して分解、消失するため、該芯材6が根鉢付き苗9の根9aの生長にも該根鉢付き苗9が移植された畝Fの土壌にも悪影響を及ぼすことはない。そして、畝Fに移植された根鉢付き苗9は、芯材6の消失と前後して、根鉢91から畝Fの土壌に向けて複数本の根9aを伸ばして生長することとなる。 また、上述の育苗施設内での育苗期間において、育苗箱3は、その平板部33を載置台4の載置面41上に載せることにより、図3に示す如く、周囲壁31及び底壁32が載置台4の内周壁40aに包囲されることとなり、これによって育苗箱3の底壁33の下方、即ちセルトレイ2の各ポット20のポット底壁22の下方には、載置台4の内周壁40a及び温床Gに包囲された空気層が形成されることになる。 【0023】 たばこの育苗においては、根9aの伸長を促すために温床線等でセルトレイ2の各ポット20をポット底壁22下方から加温することが一般的に行われるが、本実施形態の如く各ポット20のポット底壁22と温床Gとの間に空気層を設けることにより、加温と同時にエアープルーニング(空気根切り)を行うことが可能となる。即ち、温床線等によって空気層の空気が暖められて暖気となり、該暖気によって各ポット20のポット底壁22が暖められることにより、根9aの伸長が促進され、また、この空気層に根9aが到達することにより、該根9aはその伸長を停止され、それと共に根9aの基部で新たな分枝を発生させ、この新たな分枝によって生じた根9aは同様に前記空気層に到達することによって伸長を停止し、さらなる分枝を発生させるのである。従って、育苗施設内での育苗期間を短縮させた場合にも、複数本の根9aが十分に伸長した良苗が形成されると共に、人為的に行う根切り作業と同様のことが育苗施設に放置した状態で行われ、これによって、根9aの密度が高められて引き締まった根鉢91を有する良苗が各ポット20に形成される。 【0024】 また、このとき、エアープルーニングを発生させるための空気層は、載置台4、育苗箱3及び温床Gに覆われているので、温床線等によって暖められた暖気が載置台4の内部空間Sから外部に漏れ出すことは少なく、また、載置台4の外方の低温の空気が内部空間Sに入り込んでくることも防止される。さらに、載置台4は、その内部空間Sに外部からの光を通すべく透明若しくは半透明の材料によって形成されているため、内部空間Sは明るい空間となり、これによって、根鉢付き苗9の複数本の根9aは空気層に到達すると共に該空気層の明るさにも反応してその伸長を停止する。 【0025】 図6は根鉢付き苗9の第2の実施形態であり、該根鉢付き苗9の根鉢91を形成する芯材6の座61には、その中心部に種子7を載置するための凹部64が形成されており、この構成によれば、播種された種子7が凹部64に落ち込むことにより、該種子7を容易に芯材6の座61の中心部に安定した状態で位置させることができる。 また、図7は根鉢付き苗9の第3の実施形態であり、該根鉢付き苗9の根鉢91を形成する芯材6の周囲面62の一対の偶部には、各ポット20のポット周壁21の内周壁の対向し合う一対の偶部に当接する一対のリブ65が突設されており、この構成によれば、前記一対のリブ65を前記一対の偶部に当接させることにより、芯材6を正確にポット20の中心に位置させることができる。 【0026】 以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、芯材6は、自然環境下において強度が劣化して分解する、例えば、綿、麻、椰子等のセルロース系素材によって形成することも可能であり、これを上述の如く不 織布化したり、織化したり、或いは薄膜化したものを単に層状に重ねてマット状としたものを用いた構成であっても良く、芯材6を形成する材料としては、根鉢付き苗9の根鉢91及び該根鉢付き苗9の移植後の土壌に悪影響を与えないものであれば、上記以外の材料を採用することも可能である。また、これに伴って、芯材6をポット20の形状に応じて種々の形状に変更することが可能であり、芯材6とポット20のポット21周壁及びポット底壁22との間に適度な空間を形成することができると共に、該空間にバランス良く充填土壌を充填して該充填土壌によって芯材6を包囲することが可能であれば、上記以外の形状、例えば、角柱状、円柱状、半球状等の形状とすることも可能である。 【0027】 また、上述の実施形態は、たばこ以外の作物、例えば、キャベツ、白菜、レタス、玉葱等の作物に採用することも可能であり、セルトレイ2も、例えば、8個×16個、10個×20個、12個×24個等のポット配列を採用しても良く、各ポット20の形状も、例えば、角錐状、円錐状、角柱状、円柱状、半球形状等の形状を採用しても構わない。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】本発明の育苗方法の順序を示す要部断面図である。 【図2】本発明の根鉢付き苗の畝への植え付け状態を示す断面図である。 【図3】本発明の根鉢付き苗をセルトレイの各ポット内にて育苗した状態示す要部断面図である。 【図4】本発明の根鉢付き苗の育苗具を示す側部断面図である。 【図5】本発明の根鉢付き苗の育苗具を示す斜視図である。 【図6】本発明の根鉢付き苗の第2の実施形態を示す要部断面図である。 【図7】本発明の根鉢付き苗の第3の実施形態を示す要部平面図である。 【符号の説明】 【0029】 1 育苗具 2 セルトレイ 3 育苗箱 4 載置台 5 床土 6 芯材 7 種子 8 覆土 9 根鉢付き苗 9a 根 20 ポット 21 ポット周壁 22 ポット底壁 31 周囲壁 32 底壁 33 平板部 41 載置面 61 座 62 周囲面 63 底面 64 凹部 65 リブ 91 根鉢
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成16年3月26日(2004.3.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061745 【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
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| 【公開番号】 |
特開2005−278410(P2005−278410A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月13日(2005.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−93293(P2004−93293) |
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