| 【発明の名称】 |
農業用シート |
| 【発明者】 |
【氏名】出倉 栄彦
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| 【要約】 |
【課題】竹を原料とするセルロースレーヨン繊維から成る不織布の片面ヒ木炭粉黛を塗布、固着して、土温上昇はもちろん抗菌性・通気性に優れ更に生分解性の農業シートを提供する。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 竹を原料とするセルロースレーヨン繊維が50重量%以上を含み、その目付けが15〜70g/m2である不織布の片面に木炭粉黛を塗布した農業用シート。 【請求項2】 竹を原料とするセルロースレーヨン繊維が70重量%以上含む不織布である請求項1記載の農業用シート。 【請求項3】 不職布がスパンレース不織布である請求項1記載の農業用シート。 【請求項4】 木炭が竹、杉、松、うばめ樫および檜から選ばれた一種又は2種からなる粉黛である請求項1記載の農業用シート。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は抗菌性があり、且つ根温度を高める生分解性農業用シートに関する。 【背景技術】 【0002】 従来、農業用シートとしては塩ビにカーボンブラックを練り込んだマルチと呼ばれるものが一般的であり,イチゴ,玉ねぎなどの栽培に利用されてきた。しかし塩ビそのものは通気性の無い撥水性のフィルムである為、土温度が晴天時には急激な上昇が見られ根腐れに繋がること、また塩ビには生分解性は無く廃棄物処理としては燃焼させるしかないのであるが,塩ビは低温燃焼でダイオキシンを発生するばかりか難燃性である為その処理に困難を伴っていた。また雨が続いた場合マルチ上でもイチゴなどは腐敗を始め、商品価値を損なうことも多かった。 【0003】 そのため特開平08−126440号ではフィルムの代わりに不織布を使用した農業用シートが提案されている。不織布は通気性があり土温管理も容易になったが、逆に大雨時は水はけが悪いなどの欠点があり、農産物が腐蝕されやすいため、ビニールハウス内での使用にとどまっている。 また特開平11−103696号では抗菌防機能を有する農業用シートとして有機化合物の金属塩を練り込んだ農業シートが提案されている。しかし安全性を第一義とする農産物に有機化合物の金属塩が使用することは好ましくない。 【0004】 一方竹を原料とするセルロースレーヨン繊維は約70年前に発明されている。特開平2001−115347号ではこれを用いた布帛について提案されている。この竹を用いたセルロースレーヨン繊維は繊維自体に抗菌性を持っていることから特開平2003−310721号では抗菌性が提案されている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 竹を原料とするセルロースレーヨン繊維から成る不織布の片面に木炭粉黛を塗布、固着して、土温上昇はもちろん抗菌性・通気性に優れ更に生分解性の農業シートを提供する。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明者らは上記問題点に鑑みて、竹を原料とするセルロースレーヨン繊維から成る不織布の農業シート化を鋭意研究した結果、竹を原料とするセルロースレーヨン繊維が50重量%以上を含み、その目付けが15〜70g/m2である不織布の片面に木炭粉黛を塗布した農業用シートは上記従来欠点を全て排除したことを見出し、本発明を完成させた。 【発明の効果】 【0007】 本発明の効果としては、地球上で成長サイクルの短い代表的木材である竹をパルプ化してビスコースレーヨン化法で得た竹を原料とするセルロースレーヨン繊維を原料として、農業用シートを工業的容易に作ることが出来ることは産業上極めて大きい。また竹、杉、松、うばめ樫および檜などの木炭は抗菌性に優れているため竹を原料としたセルロースレーヨン繊維の抗菌性を補強するものであるが、いずれの抗菌性も天然性であり極めて安全である。すなわち、本発明の目的は安価で抗菌性、生分解性に優れた竹を原料とするセルロース繊維を使用した不織布に竹、杉、松、うばめ樫および檜からなる木炭粉黛を塗布・固着させた農業用シートを工業的有利に提供することにある。 【発明を実施するための最良の手段】 【0008】 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明における竹を原料とするセルロースレーヨン繊維は特に限定されるものではないその竹を原料とするセルロースレーヨン繊維の不織布に占める割合は50重量%以上であり、好ましくは70重量%以上である。竹を原料とするセルロースレーヨン繊維の不織布に占める割合が50重量%を下回るとたとえ木炭粉黛を併用しても抗菌性が不足するため好ましくない。不織布に使われる他繊維は生分解性の上からレーヨン繊維、木綿及びポリ乳酸繊維が望ましい。 【0009】 本発明における不織布の種類は特に限定されない。レーヨン繊維が主体である為ニードルパンチ法やスパンレース法が主に使われるが、強度面やコスト的にはスパンレースが好ましい。不織布の目付けは15〜70g/m2である。不織布の目付けが15g/m2より少ないと不織布強度面から好ましくない。不織布の目付けが70g/m2を超えると各種機能は飽和に達する上にコスト高となり経済的でない。 【0010】 本発明における不織布の片面に塗布する木炭粉黛の原料は特に限定されない。木炭としてよく使われている竹、杉、松、うばめ樫および檜がコストの点で好ましい。木炭化する際に600〜800℃と比較的低温で焼成した木炭を粉黛にした方が抗菌性を生かすためには良い。木炭粒径は2ミクロン以下であれば特に問題はない。木炭粉黛を不織布に付着するにはグラビア印刷などが良い。なお不織布の両面に木炭粉黛を塗布・固着しても何ら差し支えないが、木炭の機能は飽和に達するばかりか、コスト高になりその必要性はない。 【0011】 本発明の要旨とするところは、竹を原料とするセルロースレーヨン繊維が50重量%以上を含み、その目付けが15〜70g/m2である不織布の片面に木炭粉黛を塗布することを特徴とする農業用シートである。 【0012】 さらに、竹を原料とするセルロースレーヨン繊維が70重量%以上含む不織布である。 【0013】 そして、不織布がスパンレース不織布であるである。 【0014】 そして、木炭が竹、杉、松、うばめ樫および檜から選ばれた一種又は2種からなる粉黛である。 【実施例】 【0015】 以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。 ・実施例▲1▼〜▲5▼、比較例▲1▼〜▲5▼ 【0016】 中国産の竹を原料としたビスコースレーヨン繊維(A繊維と称す。繊度1.7デシテックス、繊維長38mm)を用い表−1の如く他繊維〔レーヨン繊維:B繊維、木綿繊維:C繊維、ラクトロン(ポリ乳酸繊維):D繊維、ポリエステル繊維:E繊維と呼称。いずれも繊度1.7デシテックス、繊維長は38mm〕を入れ不織布を作った。 【0017】 ・生分解性評価 標準コンポスト中に不織布1g入れ50日間放置した。(分解率80%以上:○、分解率50〜80%:△、分解率50%以下:×) 【0018】 ・抗菌性評価 JIS L 1902:2002法に従った。(18時間後の菌数が106以下:○、106〜107:△、107以上:×初期菌数105個) 【0019】 ・強度 農業用シートとして屋外の畑で6ヶ月間使用した。(損傷がないもの:○、損傷の少しあるもの:△、損傷の著しいもの:×) 【0020】
【0021】 表−1からも明らかなように実施例(▲1▼〜▲8▼)は抗菌性、生分解性、不織布強度も十分あり、農業用シートとして適している。 比較例▲1▼はポリエステル繊維を使用しているため生分解性が好ましくない。比較例▲2▼はレギュラーレーヨン繊維が70%と多いため抗菌性が良くない。比較例▲3▼はカーボンブラックで不織布を塗布したため抗菌性が不足して好ましくない。比較例▲4▼は不織布目付けが薄い為抗菌性が劣るばかりか不織布強度が欠ける。比較例▲5▼は逆に目付けが大きすぎるため、コスト高になり好ましくない。 【産業上の利用可能性】 【0022】 農業用シートとして屋外でも屋内でも全ての農作物へ安全に利用できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】399103582 【氏名又は名称】有限会社栄鐘
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| 【出願日】 |
平成16年3月12日(2004.3.12) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−253454(P2005−253454A) |
| 【公開日】 |
平成17年9月22日(2005.9.22) |
| 【出願番号】 |
特願2004−114794(P2004−114794) |
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