| 【発明の名称】 |
種菌培養体粉砕装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】村田 豊 【住所又は居所】大阪府東大阪市藤戸新田1丁目4−15 村田精工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】固形化した種菌培養体を労力をかけず、短時間で、かつ確実に粉砕することができる粉砕装置を提供する。
【解決手段】本発明の種菌培養体粉砕装置1は、長手方向に刃部11aを備え、この刃部11aを半径方向外周に向けて、円周上に等間隔に配設した種菌培養体8を粉砕する多数のカッター11を有し、水平回転軸5まわりに回転自在に支持された円筒カッター体6と、略垂直に配設され、前記円筒カッター体6の上側外周に下端部を近接させて、固形化した種菌培養体8を前記円筒カッター体6に導くホッパー9と、前記円筒カッター体6の下側外周に近接して位置し、カッター11間を通過した種菌培養体8を選別して降下させると共に、選別して通過できない種菌培養体8をさらにカッター11との相対移動で粉砕する金属網10aからなる選別体10とを有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 長手方向に刃部を備え、この刃部を半径方向外周に向けて、円周上に等間隔に配設した種菌培養体を粉砕する多数のカッターを有し、水平回転軸まわりに回転自在に支持された円筒カッター体と、略垂直に配設され、前記円筒カッター体の上側外周に下端部を近接させて、種菌培養体を前記円筒カッター体に導くホッパーと、前記円筒カッター体の下側外周に近接して位置し、カッター間を通過した種菌培養体を選別して降下させると共に、選別して通過できない種菌培養体をさらにカッターとの相対移動で粉砕する金属網からなる選別体とを有することを特徴とする種菌培養体粉砕装置。 【請求項2】 ホッパーは、培養容器内で固形化した種菌培養体の断面形状より若干大きい内径を有し、種菌培養体がホッパー内をスライドして降下するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の種菌培養体粉砕装置。 【請求項3】 円筒カッター体の各カッターは、少なくとも外周側に刃部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の種菌培養体粉砕装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、椎茸、えのき茸等のきのこの人工栽培に関連して、おが屑と栄養分からなるきのこの培養基に種菌を混合して培養容器に充填し、種菌を培養した後、培養容器内で固化した種菌培養体を取り出し、粉砕して(ほぐして)小さい粒体に加工する種菌培養体粉砕装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 椎茸、えのき茸、その他のきのこ類の栽培に先立って、種菌の培養が行われる。これは、おが屑等と栄養源からなる培地体をプラスチック製の培養容器もしくは培養袋に充填してブロック状に押し固め、これを培養容器ごとに殺菌消毒して得た培養基にきのこ菌、すなわち種菌を接種して培養によってきのこ類を人工的に栽培する方法が一般に採られている(特許文献1参照)。 【特許文献1】特開昭57−42287号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 そして、一般的には、適度に供給される湿度、温度、通気量により種菌が培養される過程で次第に、容器内の上記物体、すなわち種菌培養体が固形化してしまうことから、栽培に当たっては、種菌培養体を培養容器もしくは袋から取り出し、種菌培養体を小片に粉砕する必要がある。 【0004】 しかし、種菌培養体を小片に粉砕もしくは破砕するために、従来は、ブロック状に固まった種菌培養体を卸金のような手段を用いて、往復動を繰り返す作業が行われており、多大な労力と時間を必要とする問題を有していた。 【0005】 本発明は、上記従来の問題を解決し、簡単な構造でありながら、確実に種菌培養体を粒状に粉砕できる装置を提供するものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記の目的を達成するために、本発明の種菌培養体粉砕装置は、長手方向に刃部を備え、この刃部を半径方向外周に向けて、円周上に等間隔に配設した種菌培養体を粉砕する多数のカッターを有し、水平回転軸まわりに回転自在に支持された円筒カッター体と、略垂直に配設され、前記円筒カッター体の上側外周に下端部を近接させて、固形化した種菌培養体を前記円筒カッター体に導くホッパーと、前記円筒カッター体の下側外周に近接して位置し、カッター間を通過した種菌培養体を選別して降下させると共に、選別して通過できない種菌培養体をさらにカッターとの相対移動で粉砕する金属網からなる選別体とを有することを特徴とする。 【発明の効果】 【0007】 本発明によれば、ブロック状に固形化した種菌培養体をホッパーに投入して、円筒カッター体を水平軸周りに回転することにより、種菌培養体は、重力または手で押圧力を加えながら下方に移動すると共に、円筒カッター体のカッターの刃部が上方を向きながら水平に移動するため、鋭利な切断ではなく、掻き取るように種菌培養体を粉砕する。そして、金網状の選別体により、粒状体となった種菌培養体の大きさを選別して通過させると共に、通過しない種菌培養体は、カッターと選別体の間でさらに粉砕され、通過可能な大きさにして落下させることができるもので、構造が簡単でありながら、種菌培養体を確実に粉砕することができ、労力の軽減と作業時間の短縮を可能にするものである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 以下、本発明の種菌培養体粉砕装置の一実施形態を図1〜6を参照して説明する。この実施形態における種菌培養体粉砕装置1は、4本の支持脚2に支持された四角形の天板3と、この天板3から対向して垂下する支持板4に水平回転軸5回りに両端部を回転自在に支持された円筒カッター体6と、上記天板3にフランジ7を介して固定されたブロック状に固形化した種菌培養体8を受容し、種菌培養体8を上記円筒カッター体6に案内する円筒状のホッパー9と、円筒カッター体6の下方に近接して配設され、円筒カッター体6で粉砕された種菌培養体8の大きさを選別して通過させる選別体10を有している。 【0009】 上記種菌培養体8は、おが屑等と栄養源からなる培地体をプラスチック製の培養容器Aもしくは培養袋に充填してブロック状に押し固め、これを培養容器Aごとに殺菌消毒して得た培養基にきのこ菌、すなわち種菌を接種して培養したもので、所定の温度、水分、通気量の条件下で、経時的にブロック状に固形化したものである。 【0010】 円筒カッター体6は、多数の長尺状のカッター11が円筒外周部に長手方向に、かつカッター11の断面が円筒半径方向に等間隔に配列されており、円筒外側と内側の両側に刃部11aを有している。上記刃部11aは、円筒カッター体6の外周側に少なくとも必要で、内周側には、必ずしも必要ではない。各カッター11は、その長手方向両端部が円筒カッター体6の水平回転軸5に固着した支持円板体12に支持され、同カッター11の長手方向中間部は支持リング12aにより支持されている。 【0011】 円筒カッター体6は、その外周に近接して円筒カッター体6を包囲するカバー筒13がホッパー9と一体に連続して設けられ、その底部には、種菌培養体8を通過させる開口13aが設けられている。そして上記開口13aを前記選別体10が閉塞するように構成されており、選別体10の周囲が上記開口13aの近傍に取り付けられている。 【0012】 前記選別体10は、6mm角のメッシュで形成された金網10aで構成されている。前記水平回転軸5の一端には、回転ハンドル14が固着されており、人力で円筒カッター体6を自在に回転させることができる。なお、本実施例においては、円筒カッター体6の回転は手で行うが、電動で行うことは当然に可能である。 【0013】 上記構成において、種菌培養体を粉砕する作業について説明する。培養容器Aもしくは培養袋に入ったブロック状に固形化した種菌培養体8を培養容器Aもしくは培養袋を破砕して取り出し、ホッパー9に投入する。ホッパー9の内周径は200mmに形成されており、これに対し、固形化した種菌培養体8は、内周径160mm程度の培養容器内に充填されるか、培養袋では、160mm以内の円筒体に包含されるブロック形状に形成されており、上記ホッパー9に投入すると、種菌培養体8は、ホッパー9に添って自重で下降するように構成されている。そして、回転ハンドル14を回動すると、円筒カッター体6が回転し、ホッパー9の下端に位置するカッター11の刃部11aは、上方を向いて円弧運動、すなわち、頂点で水平方向に移動することから、種菌培養体8は、切断されるのではなく、掻き取られる形で粉砕され、種菌を傷めることなく、種菌培養体8を安定して粒状化できる。カッター11に掻き取られて細分化した種菌培養体8は、円筒カッター体6の上部に位置するカッター11の隣り合う間隙を通過して円筒カッター体6の内側空間に入り込む。 【0014】 そして、円筒カッター体6の下部に位置するカッター11の隣り合う間隙を通過して円筒カッター体6の下方に近接して配設された選別体10に到達する。そして、円筒カッター体6の回転によりカッター11が種菌培養体8を選別体10の金網10aに押し付け、6mm角より小さい種菌培養体8は、金網10aを通過して下方の容器(図示せず。)に収容される。また6mm角より大きい種菌培養体8は、回転ハンドル14の回動を続けることにより、カッター11と選別体10の金網10aとに挟まれながら、6mm角の金網10aを通過できるまで細分化される。 【産業上の利用可能性】 【0015】 本発明は、食用に供する多くのきのこ類の人工栽培に当たって必要な種菌培養体の粉砕に広く利用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0016】 【図1】本発明の一実施例における種菌培養体粉砕装置の正面図である。 【図2】本発明の一実施例における種菌培養体粉砕装置の上面図である。 【図3】本発明の一実施例における種菌培養体粉砕装置の要部断面図である。 【図4】本発明の一実施例における種菌培養体粉砕装置の要部斜視図である。 【図5】本発明種菌培養体粉砕装置における円筒カッター体の要部拡大斜視図である。 【図6】培養容器に充填された種菌培養体の断面図である。 【符号の説明】 【0017】 1 種菌培養体粉砕装置 5 水平回転軸 6 円筒カッター体 8 種菌培養体 9 ホッパー 10 選別体 10a 金網 11 カッター 11a 刃部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000203461 【氏名又は名称】村田精工株式会社 【住所又は居所】大阪府東大阪市藤戸新田1丁目4−15
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| 【出願日】 |
平成16年2月2日(2004.2.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080827 【弁理士】 【氏名又は名称】石原 勝
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| 【公開番号】 |
特開2005−211047(P2005−211047A) |
| 【公開日】 |
平成17年8月11日(2005.8.11) |
| 【出願番号】 |
特願2004−25818(P2004−25818) |
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