| 【発明の名称】 |
屋外空間仕切りブロック |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 健司 【住所又は居所】福岡県北九州市門司区新門司1−9−6 カースル株式会社内
【氏名】宇都宮 高志 【住所又は居所】福岡県北九州市門司区新門司1−9−6 カースル株式会社内
【氏名】早野 壮統 【住所又は居所】福岡県北九州市門司区新門司1−9−6 カースル株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 発芽用の小孔が形成された袋体に、植物の種子とその培養土とを収納した屋外空間仕切りブロック。 【請求項2】 前記袋体は、透水性を有する内袋と、前記小孔が形成され、かつ前記内袋を外方から包む外袋とを有し、前記種子はこの外袋と内袋との間に存在する請求項1に記載の屋外空間仕切りブロック。 【請求項3】 前記培養土は、吸水ポリマーと、乾燥したピートモスとを含む請求項1または請求項2に記載の屋外空間仕切りブロック。 【請求項4】 前記袋体の内側または外側には、前記培養土を介して種子に供給される水を溜める貯水用容器が設けられた請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載の屋外空間仕切りブロック。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、屋外空間仕切りブロック、詳しくは例えば道路の中央分離帯上に配置され、上り車線と下り車線とを仕切る道路区画ブロックなどに利用可能な屋外空間仕切りブロックに関する。 【背景技術】 【0002】 道路の中央分離帯に用いられるブロックとして、例えば特許文献1に記載された中央分離帯ブロックが知られている。 特許文献1の中央分離帯ブロックは、道路の中央分離帯上に縦列される合成樹脂からなるブロック本体を有し、このブロック本体に対して、アンカーボルトの取り付け孔とポール形状を有する車線分離標の支持孔とがそれぞれ形成されている。車線分離標の素材は、合成樹脂または金属である。 ブロック施工時、取り付け孔にアンカーボルトを挿入し、アンカーボルトの下端部を路面に埋設されたナットに螺合する。これにより、ブロック本体が路面に固定される。また、車線分離標は、車線分離標の下端部を支持孔に挿入することにより、ブロック本体に立設される。その結果、ブロック本体の設置と同時に車線分離標も設置することができる。よって、中央分離帯ブロックの施工および交換作業を、簡単かつ短時間で施すことができる。 【特許文献1】特開平10−121427号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、特許文献1の中央分離帯ブロックにあっては、工場で生産された合成樹脂製のブロック本体および車線分離標を主な構成要素としていた。そのため、道路の自然景観が低下していた。 そこで、これを解消する従来技術として、例えば中央分離帯上にコンクリート製の大型プランタを設置し、花などの植物により街の景観を高めることが実施されている。しかしながら、この従来法によれば、重量が嵩む大型プランタを、クレーン車などで中央分離帯上に並べなければならず、大がかりな施工工事が必要であった。 また、前述したように中央分離帯ブロックを構成するブロック本体、車線分離標の素材には、それぞれ合成樹脂の剛体を使用していた。その結果、車両が誤って中央分離帯ブロックに衝突した場合、車体を傷つけるおそれがあった。 さらに、一見は平坦な道路であっても、舗装工事中の不備により、路面に若干の高低差が存在する場合が多々ある。そこで、ブロックの施工時、縦列された各屋外空間仕切りブロックの高さを揃えようとしても、前述したように屋外空間仕切りブロックが剛体であるため、路面の凹凸部分に配列された中央分離帯ブロックは、その高さを揃えることが困難であった。 【0004】 この発明は、簡単な施工工事にも拘らず道路の自然景観を高めることができ、車両衝突時に車体を傷つけ難く、さらに路面の高低差に応じた現場での高さ調整が容易な屋外空間仕切りブロックを提供することを目的としている。 また、この発明は、袋体の高い保形性と、高い発芽性とを同時に満足させることができる屋外空間仕切りブロックを提供することを目的としている。 さらに、この発明は、散水の回数を低減させることができる屋外空間仕切りブロックを提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 請求項1に記載の発明は、発芽用の小孔が形成された袋体に、植物の種子とその培養土とを収納した屋外空間仕切りブロックである。 【0006】 請求項1に記載の発明によれば、屋外空間仕切りブロックは、小孔付きの袋体の中に、植物の種子とその培養土とを収納しただけのシンプルな構造である。そのため、例えば道路の中央分離帯上に屋外空間仕切りブロックを並べる際には、作業者がこのブロックを1つずつ握り、所定のピッチで中央分離帯上に並べるだけでよい。その結果、従来のようにクレーン車を用いて大型プランタを移動させるといった大がかりな施工作業が不要になる。 また、施工後は屋外空間仕切りブロックに散水すれば、袋体の小孔などを通し、水は培養土に浸透する。これにより種子が発芽し、その芽は小孔から外に突出して成長する。その結果、道路の自然景観を高めることができる。 さらに、袋体には主に培養土が収納されている。そのため、車両が誤って屋外空間仕切りブロックに衝突しても車体を傷つけるおそれが少ないとともに、路面に高低差がある場合には、現場で袋体内の培養土の量を調整することで、簡単に屋外空間仕切りブロックの高さ調整を行うことができる。 【0007】 袋体の素材は限定されない。例えば、透水性を有する布帛(織布、不織布など)の他、非透水性を有する合成樹脂フィルムまたは合成樹脂シートなどを採用することができる。ただし、非透水性の素材からなる袋体の場合には、例えば各種の孔あけ具などで芽出し用の小孔を形成する必要がある。 小孔の大きさは限定されない。要は、収納された培養土および種子が外に漏れない程度の孔サイズであればよい。小孔の形成数、形成位置などは限定されない。 種子は限定されない。例えば芝生の種、クローバーの種などを採用することができる。 培養土の種類は限定されない。例えば、天然土、人工土を採用することができる。具体的には、ピートモス、パーライト、赤玉土、日向土、鹿沼土、腐葉土、黒土、山苔、水苔、ケト土などを採用することできる。その他の園芸用土でもよい。 培養土には、予め各種の肥料(合成肥料、鶏糞、牛糞などの動物の糞、発酵残渣、配合肥料、化成肥料、油粕など)、各種の吸水ポリマーおよび栄養源物質、吸水性樹脂を保持し、培養基床を構成する各種の支持体(鋸屑、パルプ、紙、腐食土壌、チップダスト、バーク、稲わら、麦わらなど)といったものを添加してもよい。 【0008】 請求項2に記載の発明は、前記袋体は、透水性を有する内袋と、前記小孔が形成され、かつ前記内袋を外方から包む外袋とを有し、前記種子はこの外袋と内袋との間に存在する請求項1に記載の屋外空間仕切りブロックである。 【0009】 請求項2に記載の発明によれば、種子はブロックの外部に近い外袋と内袋との間の培養土に存在している。そのため、発芽した種子はブロック内に留まることなく、小孔を通過して良好に外に芽出しすることができる。その結果、種子の発芽性が高まる。 袋体が、内外2つの部分袋から構成されるので、1枚の袋体の場合に比べて屋外空間仕切りブロックの保形性が高まる。 【0010】 内袋の素材と外袋の素材とは同じでもよいし、異なってもよい。内袋には種子が収納されず、主に培養土だけとなる。そのため、内袋は、芽出し用の小孔より小さい透水孔が形成された袋でもよい。 【0011】 請求項3に記載の発明は、前記培養土は、吸水ポリマーと、乾燥したピートモスとを含む請求項1または請求項2に記載の屋外空間仕切りブロックである。 【0012】 請求項3に記載の発明によれば、培養土が吸水ポリマーと乾燥したピートモスとを含むため、培養土の保水性が高く、その培養土の保形性も高い。このように、培養土の保形性が高くなると袋体の保形性も高まる。その結果、袋体の高い保形性と高い発芽性とを同時に満足させることができる。 【0013】 吸水ポリマーとは、熱可塑性ノニオン型吸水樹脂、アクリル系樹脂などである。吸水ポリマーは、例えば吸水膨潤時に、一辺が0.5〜2cmの立方体となるように切断して使用することができる。 【0014】 ピートモスとは、湿原の泥炭層を形成する水苔などの苔類の堆積物を加工して作製した園芸用土である。 【0015】 請求項4に記載の発明は、前記袋体の内側または外側には、前記培養土を介して種子に供給される水を溜める貯水用容器が設けられた請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載の屋外空間仕切りブロックである。 【0016】 請求項4に記載の発明によれば、貯水用容器を袋体の内側または外側に設けたので、屋外空間仕切りブロックの保水性が高まり、散水の回数を減らすことができる。 【0017】 貯水容器の素材は限定されない。例えば、各種の合成樹脂、各種の金属、各種の木材、各種のセラミックスなどを採用することができる。 また、袋体の内側に貯水容器を設けた場合には、貯水容器が袋体の保形材を兼ねるので、袋体の型崩れを防止することもできる。 貯水容器の形状は限定されない。例えば、各種のトレイ形状などを採用することができる。貯水容器の大きさは限定されない。 【発明の効果】 【0018】 請求項1に記載の発明によれば、袋体に植物の種子と培養土とを収納したので、簡単な施工工事にも拘らず道路の自然景観を高めることができ、しかも車両衝突時に車体を傷つけ難く、さらに路面の高低差に応じた現場での高さ調整も容易となる。 【0019】 特に、請求項2に記載の発明によれば、袋体を内袋と外袋とにより構成させ、種子は外袋と内袋との間に配置したので、袋体の高い保形性と、高い発芽性とを同時に満足させることができる。 【0020】 また、請求項3に記載の発明によれば、培養土が吸水ポリマーと、乾燥したピートモスとを有しているので、袋体の高い保形性と、高い発芽性とを同時に満足させることができる。 【0021】 さらに、請求項4に記載の発明によれば、袋体の内側または外側に貯水用容器を設けたので、屋外空間仕切りブロックへの散水の回数を減らすことができる。特に、袋体の内側に貯水用容器を配置した場合には、袋体の保形性を高めることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 以下、この発明の実施例を参照して説明する。ここでは、道路の中央分離帯上に並べられる中央分離帯ブロックを例にとる。 【実施例1】 【0023】 図1〜図3において、10はこの発明の実施例1に係る屋外空間仕切りブロックで、この屋外空間仕切りブロック10は、道路の中央分離帯上に一定のピッチで縦列配置され(図2)、発芽用の小孔11aが形成された袋体11に、芝生(植物)の種子12と、培養土13とを収納したものである(図3)。 袋体11は不織布からなる。種子12と培養土13とが収納された後の袋形状は、円柱形状である。その他、屋外空間仕切りブロック10Aのように、袋体11を円錐形状(コーン形状)としてもよい(図4)。 【0024】 発芽用の小孔11aは、袋体11を不織布とすることで袋体11の全体に存在する。しかしながら、別途、ピン形状の穴あけ具14を刺して所定サイズのものを多数形成してもよい(図3)。 培養土13は、乾燥したピートモスに、吸水ポリマーを所定量添加したものである。その他、合成肥料、鶏糞、牛糞などの各種の肥料や、培養基床を構成する鋸屑、パルプなどの各種の支持体を適量添加してもよい。 【0025】 このように、屋外空間仕切りブロック10は、小孔11a付きの袋体11の中に、芝生の種子12と、培養土13とを収納したシンプルな構造を有している。そのため、これを道路の中央分離帯上に縦列させる施工時には、作業者が屋外空間仕切りブロック10を1つずつ握り、所定のピッチで中央分離帯に沿って順次並べていけばよい。その結果、従来のようにクレーン車を使用し、大型プランタを移動させるといった大がかりな施工作業が不要になる。 また、施工後は屋外空間仕切りブロック10に定期的に散水すれば、不織布製の袋体11を通し、水は培養土13に浸透する。これにより、所定日数の経過後に種子12が発芽し、その芽は小孔11aから外に突出して成長する。その結果、道路の自然景観を高めることができる。 【0026】 さらに、袋体11には、培養土13が収納されている。そのため、例えば自動車が誤って衝突しても車体を傷つけるおそれが少ない。しかも、路面に高低差がある場合には、袋体11内の培養土13の量を現場で増減させればよい。これにより、簡単に屋外空間仕切りブロック10の高さ調整を行うことができる。 さらにまた、培養土13は吸水ポリマーと乾燥したピートモスとを含んでいる。そのため、培養土13の保水性は高いとともに、培養土13の保形性も高まる。しかも、培養土13の保形性が高まれば袋体11の保形性も高まる。その結果、袋体11の高い保形性と、高い発芽性とを同時に満足させることができる。 【0027】 なお、屋外空間仕切りブロック10Bのように、袋体11を、透水性を有する内袋11Aと、小孔11aが形成され、かつ内袋11Aを外方から包む外袋11Bとから構成し、種子12を内袋11Aと外袋11Bとの間に配置するようにしてもよい(図5)。これにより、1枚の袋体11の場合に比べて、屋外空間仕切りブロック10Bの保形性が高まる。しかも、種子12はブロックの外部に近い内袋11Aと外袋10Bとの間に存在する。そのため、例えば内袋11Aに種子12が存在する場合に比べて、発芽後の種子12はブロック内に留まることなく、小孔11aを通過して良好に外に芽出しすることができる。これにより、種子12の発芽性が高まる。 【0028】 また、屋外空間仕切りブロック10Cのように、袋体11の外側には、培養土13を介して、種子12に供給される水を溜めるトレー(貯水用容器)15を設けてもよい(図6)。また、屋外空間仕切りブロック10Dのように、袋体11の下部にトレー15を収納してもよい(図7)。このように、トレー15を袋体11の内側または外側に設けた場合には、屋外空間仕切りブロック10C,10Dの保水性が高まり、屋外空間仕切りブロック10C,10Dへの散水の回数を減らすことができる。特に、袋体11の内側にトレー15を配置したときには、トレー15が袋体11の保形材を兼ねる。その結果、袋体11の型崩れを防止することができる。 【図面の簡単な説明】 【0029】 【図1】この発明の実施例1に係る屋外空間仕切りブロックを示す斜視図である。 【図2】この発明の実施例1に係る屋外空間仕切りブロックの使用状態を示す斜視図である。 【図3】この発明の実施例1に係る屋外空間仕切りブロックの袋体への小孔の形成工程を示す断面図である。 【図4】この発明の別の実施形態の屋外空間仕切りブロックを示す斜視図である。 【図5】この発明のまた別の実施形態の屋外空間仕切りブロックを示す斜視図である。 【図6】この発明のさらにまた別の実施形態の屋外空間仕切りブロックを示す斜視図である。 【図7】この発明の他の実施形態の屋外空間仕切りブロックを示す斜視図である。 【符号の説明】 【0030】 10〜10D 屋外空間仕切りブロック、 11 袋体、 11A 内袋、 11B 外袋、 11a 発芽用の小孔、 12 種子、 13 培養土、 15 トレー(貯水用容器)。
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| 【出願人】 |
【識別番号】396003319 【氏名又は名称】カースル株式会社 【住所又は居所】福岡県北九州市門司区新門司1−9−6
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| 【出願日】 |
平成16年1月22日(2004.1.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094215 【弁理士】 【氏名又は名称】安倍 逸郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−204574(P2005−204574A) |
| 【公開日】 |
平成17年8月4日(2005.8.4) |
| 【出願番号】 |
特願2004−14891(P2004−14891) |
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