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【発明の名称】 移植用苗床
【発明者】 【氏名】林 慎一郎

【氏名】林 和志郎

【氏名】林 宏三郎

【氏名】林 加奈子

【要約】 【課題】本発明は、苗木の移植に際し、苗木の根にかかる力が均等となるようかつミミズの発生を促す苗床を提供する移植手段の提案にある。

【解決手段】本発明は、紐状物を隙間を有するように立体的に絡み合せ、その下部の隙間を約平板状に密閉し、移植用苗木の下部に設置し、苗木の根が前記隙間に進入するように育成させることを特徴とする移植用苗床である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紐状物を隙間を有するように立体的に絡み合せ、その下部の隙間を約平板状に密閉し、移植用苗木の下部に設置し、苗木の根が前記隙間に進入するように生育させることを特徴とする移植用苗床。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、苗木の移植を容易にするための技術に属する。
【背景技術】
【0002】
苗木を傷つけず移植するため、特開平11-113413には紙製でその表面に複数の孔をあけたポット内で苗木を育てポットごと移植する方法が開示されており、特開2002-262672にはメッシュの袋を使用しメッシュの袋内に入れた土壌中で苗木を育てそのメッシュごと移植する方法が開示されている。
【0003】
これら苗木の移植方法は、いずれもその移植する苗木の根の周辺部分のみが袋あるいはポットで固定されるだけとなる。移植する際根に絡みついた土壌にかかる力は苗木を中心として最縁部が最大となる。またその部分の根は細かいため苗床から引き上げたとき痛みやすい。
【0004】
また上記方法では、微生物、ミミズなどの小動物による土壌の改良に寄与することに何ら考慮が払われていない。特にミミズの発生は土壌の通気性を高め苗木の育成に好影響を与えることが知られている。
【特許文献1】特開平11-113413
【特許文献2】特開2002-262672
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、苗木の移植に際し、苗木の根にかかる力が均等となるようかつミミズの発生を促す苗床を提供する移植手段の提案にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、紐状物を隙間を有するように立体的に絡み合せ、その下部の隙間を約平板状に密閉し、移植用苗木の下部に設置し、苗木の根が前記隙間に進入するように生育させることを特徴とする移植用苗床である。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、紐状物が隙間を有しながら立体的に絡み合った移植床を用いてその苗床内に根を伸長させる。そのため紐状物と根が適度に絡み合い全体として土壌を支えるため根にかかる負担が小さくなる。
移植床の底面部を約平面状に塞いだため、その下部はミミズの成育に適した場所となるため、ミミズの発生を促し土壌改良が進む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下本発明を図により詳細に説明する。
図1は、本発明である移植用苗床の概念図の例示である。
図2は、移植用苗床に苗木を育成した移植用苗木を示している。
【0009】
図1に示すように移植用苗床は(1)紐状物を隙間を有するように立体的に絡み合せてある。(2)その絡み合った立体下部の隙間を約平板状に密閉してある。
この苗床を移植用苗木の下部に設置し、苗木の根が前記隙間に進入するように育成させることで根が紐状物と絡み合って土壌を固定し、また下部の平板によって土壌を支えるため、移植時に根を傷めずに堀上が可能となる。
紐状物は繊維状もしくは繊維よりは太めに押し出されたプラスチック繊維あるいは、繊維を縒って0.1〜3mm程度の太さにしたものが好ましく使用される。紐状物を絡み合わせ、あるいはらせん状に巻き両端を切り離し両端同士を繋ぎ、あるいは両端を切り離したものを適宜2〜数個絡み合わせて固定する。
【0010】
上記移植用苗床は、絡み合わせた紐状物の下部を溶融あるいは接着して約平坦部とすることで製造される。平坦部はその表面にでこぼこがあっても何ら問題はなく、表面がふさがれていればよい。
【0011】
図1aは円板状にドーナツ状に紐状物がめぐらされた移植用苗床である。
ドーナツの中心部で苗木を育て、根を紐状物がめぐらされた内部に成長させ下部の円板と植物の根とで土壌を支持するものである。
図では下部が円板であるが、中心部に孔のあいた板であってもよい。
図1bは下部が円板状でその上部に籠状に紐状物がめぐらした移植用苗床である。
図1cはほぼ十字型の平板上に紐状物をめぐらした移植用苗床である。
図1dは平板状に紐状物をめぐらした移植用苗床である。
いずれも紐状物は網目状あるいは籠状もしくはランダムに外方向に広がる外表面上にめぐらした図となっているが外表面に限定することなく内部にもめぐらしたものであってもよい。
移植する植物、移植する場所によって使い分けすることが可能である。直線状に配置された場所に移植する場合には図1dに示した形状のもの、円形の場所に移植する場合には図1aないし図1cに示した移植用苗床を使用するのが好ましい。
【0012】
図2は上記移植用苗床で育てた苗木の断面図を示している。
図に示すように苗木はその根を紐状物の内部に侵入し、紐状物と絡み合うようにして土壌を固定し、移植時に下部の板状物が土壌を支えるとともに土壌を確保する。移植前また移植後ともに、下部の板状物の下層ではミミズの生息域となり、適宜土壌中を移動することにより土壌全体の通気性を高め、土壌改良の効果が得られる。
【0013】
移植用苗床は、プラスチック製が土壌を支持するための適度の強度が得られるため好ましく、必要に応じて生分解性のプラスチックも試用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明である移植用苗床の形状の例を示す概念図である。
【図2】本発明である移植用苗床を使用した苗木の状態を示す概念断面図である。
【符号の説明】
【0015】
1 移植用苗床
2 紐状部
3 平板部
4 苗木
【出願人】 【識別番号】594060118
【氏名又は名称】林 慎一郎
【出願日】 平成15年12月26日(2003.12.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−185221(P2005−185221A)
【公開日】 平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願番号】 特願2003−433184(P2003−433184)