| 【発明の名称】 |
所定の形に作られるキノコ,キノコの栽培方法および型枠 |
| 【発明者】 |
【氏名】張 錫允
|
| 【要約】 |
【課題】キノコを栽培しながらキノコのかさの部分が生産者が望む形になるようにする所定の形に作られるキノコ,キノコの栽培方法および型枠を提供する。
【解決手段】キノコの種菌をほだ木に接種してキノコを栽培するキノコ栽培方法において,上記したキノコの種菌を接種した後,ほだ木(W)の外部にキノコ(M)が一定の大きさに育ったなら,上記したキノコのかさの部分に,予め製作した一定の形の型枠(1)をかぶせ,型枠(1)が固定されるようにする段階と,キノコのかさの部分に型枠(1)をかぶせた後,キノコ(M)を続けて育て,型枠(1)の形どおりにキノコのかさが形成されるようにする段階と,た型枠(1)の形態どおりにキノコのかさが形成されたなら,これを収穫した後,型枠(1)を取り除く段階を含むことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 種菌をほだ木に接種してキノコを栽培する方法において: 前記種菌が発生した後,ほだ木の外部に所定の大きさに育ったキノコのかさに,予め製作した所定の形の型枠をかぶせ,型枠が固定されるようにする段階と; 前記キノコのかさに型枠をかぶせた後,キノコを続けて育て,型枠どおりにキノコのかさが形成されるようにする段階と; 前記型枠の形どおりに前記キノコのかさが形成され,前記キノコを収穫した後に型枠を取り除く段階と; を含むことを特徴とする,所定の形に作られるキノコの栽培方法。 【請求項2】 キノコが育つとき,所定の型枠によりキノコのかさが前記所定の型枠の形状になるようにした,所定の形に作られるキノコ。 【請求項3】 木製の板状部材を曲げて,所定の形を有するように構成され,前記木製の板状部材の両端が触れ合っている切断部分が開閉可能な,キノコのかさを所定の形に作るキノコの型枠。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は,所定の形に作られるキノコと,所定の栽培方法および型枠に関するものであって,より詳細には,シイタケ等のようなキノコを栽培するときにキノコのかさの部分の形が所定の形になるようにしたキノコと,キノコの栽培方法および型枠に関する。 【背景技術】 【0002】 一般的に,キノコを栽培する時には,所定の長さに切って,しっとりと水に濡らした木にキノコの種菌を接種してほだ木を作った後,これを日陰に置いて約1〜2年以上過ぎればキノコが発生するので,キノコを採取して販売することになる。 【0003】 たとえば,シイタケを栽培する方法を説明するならば,山で伐採されたクヌギやナラの木を約1メートル程度に切断して原木を作り,原木にシイタケ種菌を接種するため一定の間隔で穴を開け,種菌を植え込んだ後,これを栓で塞ぐ。 【0004】 種菌が接種された原木をほだ木と言い,ほだ木を約1年ほど水分,温度,換気を一定に維持して種菌が活着するようにした後,ほだ木を一定間隔に合掌伏せし,水を十分にやる。 【0005】 合掌伏せしたほだ木に水を十分にやった後,ほだ木を倒すことで種菌が衝撃を受け発生するようにし,ほだ木に裂け目ができながら菌糸紋が出てきたら,再びほだ木を合掌型に組み替えて整列して,この状態でシイタケが発生すれば収穫する。 【0006】 上記のように,栽培されたシイタケは,比較的広く丸い形からなるかさの部分と,かさの部分の下部中央に連結した径の小さい足(柄)部分からなる。 【0007】 かさの部分は,丸い形をしているが,その形がみなまちまちであるので,シイタケを買うときはシイタケのかさの形が良いものを選んで買うようになる。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 しかし,上述したように,シイタケの栽培をするとき,ただ,ほだ木に種菌を接種した後,一定の期間が過ぎた後にこれを収穫すると,かさの模様が,ただ丸い形だけをしているために,シイタケで料理を作ったとき,食べ物の模様に変化がなく,また,シイタケを装飾として使用するのが難しいという問題点があった。 【0009】 そこで,本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので,その目的とすることろは,キノコを栽培しながら,キノコのかさの模様が所望の形になるようにして,キノコを装飾用として使用することができ,美しく装飾できるようにした所定の形に作られるキノコと,キノコの栽培方法および型枠を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0010】 上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,キノコ種菌をほだ木に接種し,キノコを栽培するキノコ栽培方法において,キノコ種菌が発生した後,ほだ木の外部にキノコが一定の大きさに成長したら,キノコのかさに前もって製作した一定の形の型枠をかぶせ,型枠が固定するようにする段階と,キノコのかさに型枠をかぶせた後,キノコをさらに続けて育て,キノコのかさが型枠の形に形成されるようにする段階と,型枠を取り除く段階を含むキノコの栽培方法が提供される。 【0011】 上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,キノコが育つとき、所定の型枠によりキノコのかさが制限されながら、かさの形が所定の形状になるようにした、所定の形に作られるキノコが提供される。 【0012】 上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,板状の木で曲げて製作し、所定の形を有するように構成されることと併せて、両端が触れ合っており、この部分の切断部を簡単に広げられるように構成された、所定の形に作られるキノコの型枠が提供される。 【発明の効果】 【0013】 以上説明したように,本発明によれば,キノコを栽培するとき,キノコのかさが所定の形になるように,型枠を使用して栽培することで,キノコのかさが栽培者の所望の形どおりに形成され,キノコ料理をするとき,料理の装飾的な効果が高まる。また,見た目の美しいキノコは,食べる際により風味が高まるという利点がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。 【0015】 図1は,本発明による,所定の形に作られるキノコの栽培方法を図示したフローチャートである。例えば,シイタケを栽培する場合,山で伐採したクヌギやナラの木を,約1メートル程度の大きさに切断し,原木を製作した後,原木にドリルで一定間隔の穴を開ける。 【0016】 原木にドリルで穴を開けた後,その穴にシイタケ種菌を植え込んで,木の栓などで,これを塞ぐ。 【0017】 シイタケ種菌が穴に植え込まれると,これをほだ木と言い,ほだ木を直射日光が当たらず,湿気の多い場所で一定期間(約1年余り)管理し,種菌が活着するようにする。 【0018】 種菌がほだ木で活着すれば,これを合掌型に立てる,いわゆる合掌伏せをするようにし,ほだ木を合掌伏せした後,十分に水をまき,ほだ木を濡らすようにする。 【0019】 ほだ木が十分に濡れたら,前記したほだ木を倒して,木に衝撃を与えてシイタケ種菌が発生するようにする。 【0020】 シイタケ種菌が発芽した後,一定期間過ぎれば,ほだ木の皮が裂けて菌糸紋が出てくる。そして,ほだ木を再び起こし立てて合掌型に組み替える。 【0021】 この状態で,ほだ木からシイタケが一定の大きさに育った後,シイタケのかさに前もって製作した型枠をかぶせる。すなわち,図2と図3に図示したように,例えば,板状の木をまげてハート型の型枠(1)を製作する。ハート型の形を有するように製作した型枠(1)を,ほだ木(W)で育ったシイタケ(M)のかさにかぶせる。 【0022】 型枠(1)を木で製作することにより,シイタケのかさを型枠(1)にかぶせた際,接する部分に空気の循環を円滑にして,シイタケに接する部分が死んだり,腐らないようにすることができる。 【0023】 型枠(1)を一つの木で曲げて製作するようになれば,両端が触れ合う部分は,若干離隔して切断部(2)を形成しているので,シイタケ(M)を型枠(1)から取り除く時,この部分を広げれば簡単に外れるようになる。 【0024】 シイタケのかさに型枠(1)をかぶせるようにすると,かさの部分に型枠(1)がはまり,外れにくい状態になるので,この状態でシイタケ(M)を続けて育てる。 【0025】 もちろん,型枠(1)にシイタケのかさの部分をはめる時,シイタケのかさが傷つかないように注意すべきである。 【0026】 型枠(1)の内側にシイタケのかさが位置した状態で,夏には一日程度,冬場は2日程度で,シイタケ(M′)のかさが型枠の模様と同じ形になるので,シイタケのかさがハート型をしたシイタケ(M′)が生産される。 【0027】 もちろん,型枠(1)をハート型でない四角形,三角形などのように屈曲がそれほど大きくない形に製作できれば,シイタケのかさを簡単にその形にして生産することができる。 【0028】 シイタケ(M′)が完全に育った後,型枠(1)をシイタケのかさからはずし,シイタケを出荷する。型枠(1)は木で製作されているために切断部分を手で持って,若干広げれば簡単にはずれてキノコのかさが現れる。 【0029】 上述したように,ハート型で生産されたシイタケは,料理をするとき,料理の装飾に大変有用に使用できるため,ハート型のシイタケが装飾された料理は,とても品格があるように見える。 【0030】 ここで,シイタケ(M′)は,料理の際,かさの模様が壊れず,初期状態のまま維持されるために,料理のときにもシイタケ(M′)で食べ物の装飾が可能になる。 【0031】 もちろん,本発明では,シイタケを例に挙げて,栽培する人が望む形に栽培するシイタケの栽培方法を説明したが,他のキノコにも型枠(1)を使用すれば,同じ作用効果が現れる。 【0032】 以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。 【産業上の利用可能性】 【0033】 本発明は,所定の形に作られるキノコと,所定の栽培方法及び型枠に適用可能である。 【図面の簡単な説明】 【0034】 【図1】本発明の実施形態にかかる所定の形にキノコを栽培する栽培方法を図示したフローチャートである。 【図2】同実施の形態にかかるハート型の型枠を図示した斜視図である。 【図3】同実施の形態にかかる型枠をキノコにかぶせる段階を順番に図示した概略図である。 【符号の説明】 【0035】 1 型枠 2 切断部 W ほだ木 M キノコ M′ かさの形が形成されたキノコ
|
| 【出願人】 |
【識別番号】504402289 【氏名又は名称】張 錫允
|
| 【出願日】 |
平成16年10月28日(2004.10.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095957 【弁理士】 【氏名又は名称】亀谷 美明
【識別番号】100096389 【弁理士】 【氏名又は名称】金本 哲男
【識別番号】100101557 【弁理士】 【氏名又は名称】萩原 康司
|
| 【公開番号】 |
特開2005−130860(P2005−130860A) |
| 【公開日】 |
平成17年5月26日(2005.5.26) |
| 【出願番号】 |
特願2004−314518(P2004−314518) |
|