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【発明の名称】 植物の保管及び給水用保管トレー並びに給水装置
【発明者】 【氏名】ヘルマン コルテ

【氏名】ルードルフ ショマーカー

【氏名】ラインホルト トリンクツェック

【要約】 【課題】4本のフレーム支柱で懸架される、植物を保管、給水及び輸送するための保管トレーであって、フレーム支柱間の相互間隔を変更することなく、可能な最大有効静置表面を得る保管トレーを提供する。

【解決手段】4本のフレーム支柱に懸架するための2つの取付部材130を2つの平行な短辺106aのそれぞれに有する、植物の保管、給水及び輸送のための長方形の保管トレー103において、取付部材130は保管トレー103の角領域に配されるL字形の部材であって、側壁105の短辺106aに沿って延び、最近接位置にある長辺106bの方向の不定の位置で終端する挿入リム134を有する。而して、保管トレー103の取付部材130を、4本のフレーム支柱に設けられた挿入溝に、横方向に挿入し、取り外すことができるように構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形であり、フレーム支柱(221)に懸架するための2つの取付部材(130)を2つの平行な短辺(106a)のそれぞれに有する、植物を保管、給水及び輸送するための保管トレー(101)において、
前記取付部材(130)のそれぞれが、いずれの場合においても、前記それぞれの短辺(106a)に沿って延び、最近接に位置する長辺(106b)の方向で不定の位置に終端する嵌合端部(134)を有することを特徴とする保管トレー。
【請求項2】
前記取付部材(130)の前記嵌合端部(134)は、それぞれが前記保管トレー(101)の角領域(120)に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の保管トレー。
【請求項3】
前記取付部材(130)がL字形であり、前記嵌合端部(134)を形成する取付リム(132)及び挿入リム(134)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の保管トレー。
【請求項4】
前記取付リム(132)が側壁(105)に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の保管トレー。
【請求項5】
前記嵌合端部(134)は、前記嵌合端部(134)が正嵌合で前記フレーム支柱(221)に懸架するための切欠き(136)を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の保管トレー。
【請求項6】
前記取付部材(130)間の前記短辺(106a)のそれぞれに拡張部(124)が設けられており、いずれの場合においても、前記拡張部(124)内にオーバーフロー(109)が配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の保管トレー。
【請求項7】
前記保管トレー(101)の下面に車輪(250)が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の保管トレー。
【請求項8】
前記保管トレー(101)が給水装置の最下段保管トレーとして設計され、長方形であり、前記角領域(220)のそれぞれに前記フレーム支柱(221)のための受け手段(260)が設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の保管トレー。
【請求項9】
前記保管トレー(101)が平皿のような形につくられ、所望の液体水位を規定するためのオーバーフロー(109)を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の保管トレー。
【請求項10】
前記保管トレー(101)に側壁(105)が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の保管トレー。
【請求項11】
前記オーバーフロー(109)が、所望の液体水位を設定するために、段階式にまたは無段階式に高さ調節可能であることを特徴とする請求項9または10に記載の保管トレー。
【請求項12】
前記オーバーフロー(109)が前記保管トレー(101)の開口部(107)に堅固にまたは高さ調節可能な態様で取り付けられた管状排水部材(109)を有することを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の保管トレー。
【請求項13】
前記排水部材(109)が、段階式にまたは無段階式に高さ調節可能であることを特徴とする請求項12に記載の保管トレー。
【請求項14】
前記排水部材(109)があらかじめ定められた位置に目視マーク及び/または機械的ロック部材(114)を有することを特徴とする請求項13に記載の保管トレー。
【請求項15】
前記排水部材(109)が側方に向けられた排水開口部(112)を少なくとも1つ有することを特徴とする請求項12から14のいずれか1項に記載の保管トレー。
【請求項16】
前記排水部材(109)が前記開口部(107)に回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項15に記載の保管トレー。
【請求項17】
オーバーフローを形成するために、前記保管トレー(101)の前記側壁(105)の開口部が、前記開口部に付帯する高さ調節可能な滑動部材を有することを特徴とする請求項10に記載の保管トレー。
【請求項18】
前記保管トレー(101)が、支持部材、特にフレーム、棚またはトロリーの支柱(221)に前記保管トレー(101)を取り付けるための、フック、小環、突出しピンまたはレールなどの取付部材(130)を有することを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載の保管トレー。
【請求項19】
植物を保管、給水及び運搬するための上下に重ねて配された少なくとも2つの保管トレー(101)を備える給水装置(117)において、前記保管トレーが長方形であり、フレーム支柱(221)の挿入溝(225)に懸架するための2つの取付部材(130)を2つの平行な短辺(106a)のそれぞれに有し、前記保管トレー(101)は、1つまたは複数の保管トレー(101)のそれぞれのオーバーフロー(109)をこえて流れるあらゆる液体を下側に位置する保管トレー(101)、特に直下の保管トレー(101)、に流入させることができるように配置されており、前記取付部材を懸架するための挿入溝(225)をもつ4本の垂直なフレーム支柱(221)が前記保管トレー(101)の角領域(220)に配置され、いずれの場合においても、前記保管トレー(101)の短辺(106a)に関係付けられる前記フレーム支柱(221)の前記挿入溝(225)が少なくともある程度は互いに面し、よって前記保管トレー(101)を垂直方向に挿入し、取り外すことができることを特徴とする給水装置。
【請求項20】
請求項1から18のいずれか1項に記載の保管トレー(101)が少なくとも1つ備えられていることを特徴とする請求項19に記載の給水装置。
【請求項21】
請求項12から16のいずれか1項に記載の保管トレー(101)は、1つまたは複数の上側の保管トレー(101)のそれぞれの管状排水部材(109)が、下側に位置する保管トレー(101)、特に直下の保管トレー(101)、の床(103)に向かって真下に延びるように、配置されていることを特徴とする請求項20に記載の給水装置。
【請求項22】
前記フレーム支柱(221)の外形がL字形またはU字形あるいは長方形であることを特徴とする請求項19から21のいずれか1項に記載の給水装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、フレーム支柱に懸架するための2つの取付部材を2つの平行な短辺のそれぞれに有する、植物の保管、給水及び輸送のための長方形の保管トレー並びに保管トレーにより形成される給水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
既知の、上記の種類の平板形保管トレーにおいては、そのようなトレーを取付フレームのフレーム支柱の取付開口部またはスロットに懸架するために取付部材が用いられ、開口部またはスロットの断面がU字形であり、取付部材が保管トレーの縦方向に延び、よって挿入または懸架プロセスは保管トレーの縦方向に行なわれる。言い換えれば、保管トレーは、初めに、保管トレーの同じ前面すなわち短辺に配置された2つの取付部材を2つの対応するフレーム支柱にある所望の挿入溝に挿入することによって、方形の角に配置された4本の垂直なフレーム支柱に懸架され、保管トレーの長辺に垂直に延びる横軸の周りの4本のフレーム支柱の相互間隔が固定されているから、フレーム支柱間で保管トレーを動かすことができるためには保管トレーを傾けることが上記プロセスに要求される。2つの取付部材を挿入溝に完全に、または可能な限り、押し込んだ後に、保管トレーを捻って水平位置にすることができ、よって保管トレーの短辺に付帯する、残りの対向する取付部材を別の2本のフレーム支柱にある対応する挿入溝に合せ、保管トレーを実質的に水平に動かすことにより保管トレーを挿入溝に挿入することができる。ほとんどの場合、嵌合溝が設けられているので、4つの取付部材の全てが対応する挿入溝にほぼ同じ深さに押し込まれたときに、嵌合溝により取付部材が挿入溝と協同し、正嵌合を形成して、堅固な固定保持が確実に行なわれる。
【0003】
上記の構成は実用上成功してはいるが、それにもかかわらず、挿入状態でフレーム支柱に隣接して位置する短辺の領域において、縦方向で、保管トレーがフレーム支柱間の対応する内側クリアランスより短くつくられていなければならないという不都合がある。これが必要なのは、上述した挿入シーケンスでは、取付部材を挿入するために保管トレーを縦方向に前後に動かすことができるために、フレーム支柱と保管トレーの間で縦方向に操作スペースがつくられなければならないからである。
【0004】
上記のクリアランスは、必然的に、静置植物コンテナ等のために用いることができる保管トレーの底面積すなわち静置表面を狭めることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、フレーム支柱間の相互間隔を変更することなく、可能な最大有効静置表面を提供する、保管トレーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は、本発明にしたがう、2つの短辺のそれぞれにフレーム支柱に懸架するための2つの取付部材を有する、植物の保管及び給水のための長方形の保管トレーにより解決され、本保管トレーは、それぞれの短辺に沿って延び、いずれの場合にも、それぞれの取付部材が最も近接に位置する長辺の方向で不定の位置に終端する嵌合端部を有することを特徴とする。
【0007】
これにより、保管トレーを横方向に挿入することが可能になり、よって、上で説明した欠点が回避される。本発明の状況において“横方向に挿入する”とは、取付部材を取付部材と協同するフレーム支柱の受け手段、例えば挿入溝に挿入すなわち懸架するときには、取付部材を嵌合させるために長方形の保管トレーを横方向で左右に動かすだけでよく、縦方向に動かす必要はなく、よって、保管トレーの短辺とフレーム支柱の間にいかなるクリアランスも必要ではないことを意味する。
【0008】
本発明では、取付部材の嵌合端部は、それぞれが保管トレー角領域に配置されることが好ましい。取付部材はL字形とすることができ、嵌合端部を形成する取付リム及び挿入リムを有することができる。
【0009】
取付リムは側壁に取り付けることができ、嵌合端部は正嵌合でフレーム支柱に懸架するための切欠きを有することができる。
【0010】
拡張部が取付部材の間の短辺のそれぞれに設けられ、いずれの場合にも、拡張部内にオーバーフローが配置されることが好ましい。
【0011】
保管トレーの下面に車輪を設けることも可能である。
【0012】
別の実施形態では、特に給水装置の最下段保管トレーの形態において、それぞれの角領域にフレーム支柱に対する受け手段が設けられた、長方形の保管トレーが提供され得る。
【0013】
好ましくは、本発明はさらに、平皿のような形状につくられ、所望の液体水位を規定するためのオーバーフローを有する保管トレーを提供する。この目的のため、保管トレーに側壁を設けることができる。オーバーフローは所望の液体水位を設定するために段階式にまたは無段階式に高さ調節可能とすることができる。さらに、保管トレーの開口部に堅固にまたは高さ調節可能な態様で管状排水部材をオーバーフローに取り付けることができる。排水部材は段階式にまたは無段階式に高さ調節可能とすることができる。排水部材はあらかじめ定められた位置に目視マーク及び/または機械的ロック部材を有することができ、排水部材には側面を向く排水開口部を少なくとも1つ設けることができる。さらに、排水部材は開口部に回転可能に取り付けることができ、必要に応じて回転角を制限することができる。このようにすれば、給水装置の水流をその下に位置する保管トレーに正確に向けることができる。
【0014】
オーバーフローを形成するため、保管トレーの側壁にある開口部に、高さ調節可能な滑動部材を付帯させることができる。
【0015】
最後に、保管トレーは、支持手段、特に、フレーム、棚またはトロリーの支柱に保管トレーを取り付けることができるように、フック、小環、突出ピンまたはレールなどの取付部材を有することができる。
【0016】
給水装置に関し、本発明の課題は、植物の保管及び給水のための上下に重ねて配された少なくとも2つの保管トレーをもつ給水装置により解決される。本保管トレーは長方形であり、フレーム支柱の挿入溝に懸架するための2つの取付部材を2つの平行な短辺のそれぞれに有し、本保管トレーは1つまたは複数の保管トレーのそれぞれのオーバーフローをこえて流れるいかなる液体もその下側に位置する保管トレー、特に直下の保管トレーに流れ込むことができるように配置され、取付部材を懸架するための挿入溝をもつ4本の垂直なフレーム支柱が保管トレーの角領域に配され、いずれの場合においても、保管トレーの短辺に関係付けられるフレーム支柱の挿入溝は少なくともある程度は互いに面し、よって保管トレーを横方向に挿入し、取り出すことができる。
【0017】
給水装置の保管トレーは本発明にしたがって設計されることが好ましい。詳しくは、1つまたは複数の上側保管トレーのそれぞれの管状排水部材がその下側に位置する保管トレー、特に直下の保管トレー、の床に向かって下に真直に延びるように配置された保管トレーを備えることができる。
【0018】
フレーム支柱の外形は、L字形またはU字形、または長方形、あるいは管形であることが好ましい。
【0019】
本発明のさらなる利点及び特徴は以下の、図面が参照される、有用な実施形態の説明から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
既知の長方形の平保管トレーでは、取付部材が、フック、ピン等といった縦方向に突き出している短辺上の嵌合端部の形態に設計されている。この種の保管トレーは、長方形の角に配された4本の垂直なフレーム支柱を有するフレームへ懸架または挿入できるようになっている。フレーム支柱と保管トレーの寸法の間の相互クリアランスは、保管トレーが以下に説明される態様で縦方向にフレーム、すなわちフレーム支柱に挿入され得るように互いに整合される。挿入プロセスにおいては、保管トレーの同じ短辺に配置された2つのフックが、長方形の短辺をなす2本のフレーム支柱の対応する挿入溝に初めに挿入され、保管トレーを縦方向に動かすことにより挿入溝に可能な限り押し込まれる。このプロセスでは、挿入されることになるかまたはすでに挿入されているフックに対してフックとフレーム支柱の間に操作目的のためのクリアランスを生じさせるため、保管トレーが傾けられなければならない。2つのフックが挿入された後、この傾けられた位置から続けて、保管トレーは次に、保管トレーの対向短辺のフックがフレームの対向フレーム支柱の対応する挿入溝に合わせられ、保管トレーが(先の方向とは逆方向に)縦方向に動かされたときに、挿入溝に挿入されるように、実質的に水平位置に動かすことができ、フックが挿入されて完全に押し込まれてしまうと、4つのフックがフレーム支柱の4つの挿入溝にほぼ等しい深さで配置されるまで再度動かされる。この位置において、フックの嵌合溝がフレーム支柱の溝に正嵌合で嵌合することができ、よって保管トレーが所望の位置に固定される。
【0021】
保管トレーの縦方向に延びるフック及びその結果としての縦方向での保管トレー挿入の動きのため、挿入されるときに、上述した挿入手順を実施できるためには、保管トレーは角領域においてフレーム支柱からある間隔を保つべきである。すなわち、保管トレーは角領域において支柱間の縦方向クリアランスより若干短い。この従来技術では、保管トレーのそれぞれの長辺に関係付けられるフレーム支柱の挿入溝が互いに面するように、上述した挿入溝が配置されなければならないことは明らかである。
【0022】
本発明の保管トレーの実施形態では、取付部材の実施形態が横方向での挿入を可能にするから、前述の保管トレーの、縦方向を短縮したデザインは不要である。
【0023】
図1〜3は本発明の保管トレー101の構造を示す。本実施形態は特許請求項9〜18に対応し、保管トレーは側壁をもつ平皿のような形につくられ、平皿様保管トレー内の所望の液体水位を設定するために高さ調節可能なオーバーフローを有する。この利点は、すぐには植物に吸収されない水がそのまま流れ出さず、水位が側壁で維持され、オーバーフローにより制御されて、いくつかの保管トレーが上下に積み重ねられたときに、水が1つの保管トレーから次の保管トレーに流れることである。オーバーフローの個数及び配置は用力要件に依存する。
【0024】
保管トレー101は全体として長方形であり、床103,側壁105,長辺106b及び短辺106a,角120並びに(図1〜3には示されていないが、図4に関して以下で説明される)オーバーフロー109が配置される2つの開口部107を有する。短辺106Aの領域には、いずれの場合においても、拡張部124が設けられ、拡張部124内に開口部107が配置される。拡張部124は図示される実施形態では弓形であるが、長方形、三角形またはその他の形状など、どのような形状とすることもできよう。拡張部124の目的は、長辺106b及び短辺106aの直線部分106cで、言い換えれば保管トレー101の角(保管トレーの内部静置表面の長さ、幅)で、定められる、寸法L×Bをもつ長方形保管領域の外側への開口部107またはオーバーフロー109の配置を可能にすることである。
【0025】
拡張部124が保管トレー101の角120から直ちに始まり、したがって、長方形保管領域が保管トレーの角点で定められることもあり得よう。この状況での決定的な点は、保管トレーの長方形保管領域内でのオーバーフロー109の配置が不利であろうことである。この理由は、植木鉢は通常、例えばいずれの場合においても6個の個別の植木鉢を保持する、共用長方形ボックス内で保管トレー上におかれ、共用ボックスの長さは保管トレーの幅Bに等しく、ボックスの幅は長さLの整数分の1に対応するからである。この種の配置は長方形保管領域内でしか可能ではない。他方で、保管領域の長さL自体は、図9〜11にしたがう給水装置のフレーム支柱の寸法及び相対支柱間隔が既存の大多数の給水装置で定められることにより実際上あらかじめ決定される。間接的に、保管トレーの寸法L及びBもこのようにしてあらかじめ決定され、いかなるオーバーフローもL×Bの範囲内にあってはならない。
【0026】
図4は床103の開口部107に挿入されるオーバーフローすなわち排水部材109の一実施形態を示す。
【0027】
オーバーフロー109は、一方向(上端)が開き、円形床パネル111をもつ下端で終端する円筒形ベース素子110からなる。排水開口部112により、縁端116をこえて上方から円筒形ベース素子110に流れ込む水の排出が可能になる。オーバーフロー109を縦軸113の周りで回転することにより、排水開口部112の方向、したがって脱出水が流れ出す方向を決定することが可能である。このようにすれば、水流がその下側に位置する保管トレーに打ち当たることを保証することが可能である。ロック装置または回転角度リミットを設けることも可能である。ベース素子110の周縁に沿って分散配置された、複数の排水開口部112も可能であることは、いうまでもない。
【0028】
また、図4が示すように、ベース素子110には、高さをあらかじめ定められた水準に、すなわち、ベース素子110の上端116が床103より上の所望の高さhに位置するように、調節することを可能にする、数多くの嵌合要素114(溝または突起)がベース素子110の外側に設けられ、この結果として最高水位すなわち床上の高さhが規定される。
【0029】
キャッチ118があるため、オーバーフロー109が完全に下げられたときでも、少量の水が必ず保管トレーに停滞したままになる。残り水を完全に排出したければ、オーバーフローにノッチを配置することにより及び/または開口部107の領域において床103に切欠きを設けることにより、完全排水を行うことができる。さらに、第1により高い安定性が達成されるように、第2に斜面がつくられ、よって水が必ず(1つまたは複数の)オーバーフローの方向に流れるように、湾曲させたかまたは半円筒天井形につくられた床103を設けることができる。これにより、保管トレーを完全に空にすることができ、除去されたときには事実上水がないことが保証される。
【0030】
嵌合素子114の代わりに、所望の高さhの設定をより容易にする、目視マークを設けることもできる。上縁116の領域には、オーバーフロー109の開口部107からの完全な抜け落ちを防止するか、または少なくとも抜け落ちを困難にする、キャッチ118が設けられる。肩119が、設定され得る最高水位(オーバーフロー109が最上位まで押し上げられる水準)を決定する。
【0031】
図1及び2に示され、特に図3に拡大スケールで示されるように、角120の領域における保管トレー101の短辺106aの領域に、または長辺106bの近傍に、図示される実施形態ではL字形の、取付部材130が側壁105に配置され、取付部材130は、側壁105に取り付けられる取付リム132及び、最近接長辺106bの方向に、最近接長辺106bに対しては直角に、また取付部材130が付帯する短辺106aに対しては平行に、取付リムから延びて不定の位置で終端する挿入リム134を有する。特に図3に示されるように、挿入リム134は、以下で説明する態様で保管トレー101を給水装置のフレーム支柱に懸架できるように、半円形またはスロット形の切込み136を有する。
【0032】
図5〜8は、第1の実施形態にしたがう保管トレー101とは異なり、第1に床203の下面に取り付けられた車輪250が設けられ、第2にそれぞれの角220の領域に(以下で説明され、図9〜11に示される)フレーム支柱221に対する受け手段260が設けられた、本発明の別の実施形態の保管トレー201を示す。本例における受け手段260は、床203及び側壁205に取り付けられた角管であり、角管260の下部には、角管260より小さくて短く、外側の輪郭が角管260の内側の輪郭に一致する小角管の形態のストップ部材261が挿入される。一方で、受け手段260は上から受け手段260に押し込まれるフレーム支柱221に対するストップをつくり、フレーム支柱の外側の輪郭は受け手段260の内側の輪郭に実質的に一致するかまたは少なくとも受け手段に嵌合し、他方で、下方に突き出ているストップ部材261部分により、図7及び8に示されるように、保管トレー201の積み重ねが可能になる。受け手段260が、例えば正方形ではない断面(長方形、L字形、丸形または何か別の形状)のフレーム支柱を受け入れるために何らかの異なる形状にすることも可能であることはいうまでもない。
【0033】
図9〜11は、図5〜8にしたがう最下段保管トレー201,図1〜3にしたがう2つの保管トレー101及び最下段保管トレー201の受け手段に挿入された4本のフレーム支柱221をもつ、本発明の給水装置の別の実施形態の様々な図を示す。
【0034】
フレーム支柱221は正方形(ウエブ及びリムが同じ長さ)の、U字形状、断面形状または外側輪郭となるように設計され、よって、ほとんど遊びなしに受け手段260に挿入することができ、ストップ部材261が定められた挿入深さを確立する。ストップ部材を形成する角管部261は、例えば、ちょうど角管部261が受け手段260から突き出している長さまで深く、受け手段260に挿入され得る。
【0035】
また、図9及び10に示されるように、フレーム支柱221は、リム部222が外側、すなわち保管トレー102,201の長辺106bの方向を向き、一方リム部222を連結しているフレーム支柱221のウエブ部223は長辺106bに実質的に平行に配置され、したがって互いに向き合うようにして、挿入される。しかし、本発明の利点を達成する上で必要な態様は、フレーム支柱221の材料の、取付部材130の挿入リム134の領域に対応する部分が挿入のために利用できるべきであることだけであるから、リム部222またはウエブ部223が互いに面して配置されるかどうかは関係ない。この目的のため、ウエブ部223には、いずれの場合においても挿入リム134が挿入される垂直にすなわち支柱の縦方向に走る挿入スロット225が、所望の高さに設けられる。挿入プロセスにおいては、切込み136がウエブ部223の材料の壁厚を挟み込む。短辺側フレーム支柱221の挿入スロット225、すなわちいずれの場合においても保管トレー101,201の短辺106aに配された、挿入スロット225が互いに面する。
【0036】
あるいは、図9及び10に示されるU字形フレーム支柱221は、挿入スロット225がリム部222に切り込まれる場合には、図示される位置に比較して縦軸の周りに90°回転させることができ、したがって挿入スロット225は互いに向き合うであろう。180°回転された挿入位置は、挿入リム134の対応する変更後、すなわち延長の後にのみ可能であろうが、そのような配置は、挿入リム134の末端が外側に突き出してしまうであろうから、あまり好ましくないであろう。
【0037】
先に述べたような、縦方向に現状来技術の保管トレーを挿入プロセスとは対照的に、本発明の保管トレー101は横方向に、すなわち、初めに保管トレーの同じ長辺106bに付帯する2つの挿入リム134が対応する挿入スロット225に押し込まれ、次いで、別の長辺106bに付帯する、保管トレー101の縦軸126に対して逆の位置にある挿入リム134が、対応する逆側の挿入スロット225と同じ高さにおかれ、挿入スロット225に押し込まれる。この場合、保管トレーの前端部すなわち短辺106aとフレーム支柱の間に操作スペースが全く必要ないことは明らかである。代わりに、対応する操作スペースが拡張部124と角120の間の領域に必要となるが、これはほとんど妨げにならない。
【0038】
取付部材が縦方向に(保管トレーの長辺に平行に)配置されている、既知の構成と比較して、図9〜11に示される給水装置の利点は、例えば、取付部材が保管トレーの長さ方向に延びる、現状技術にしたがう実施形態において必要であるように、保管トレーの挿入を可能にするために、保管トレー101の短辺106aとフレーム支柱221の間にスペースを設ける必要なしに、保管トレー101の外縦寸法La(図1)が正確に、短辺106aの直線部106cの領域において、フレーム支柱221間の内側クリアランスlと一致できることである。
【0039】
本発明の保管トレー及び上述した保管領域においてこのようにして得られた長さ増加分は数cmになることができ、フレーム支柱221間のあらかじめ定められたクリアランスlによって、トレーが縦方向に挿入される現状技術のような構成による場合よりいくつか多くの植物コンテナを個々の保管トレー101のそれぞれにおき得ることを意味する。このことは特に側壁105が存在することから当てはまる。
【0040】
保管トレーまたはその有効静置表面(L×B)はほぼまたは正確に正方形とすることができるが、この場合、現状技術と比較した実有効静置表面L×Bの増加分は、本発明にしたがう取付部材の配置のため、より大きな長さ対幅比をもつ、例えばL/Bが2またはそれより大きい、保管トレーほど顕著ではない。有効静置表面は、本発明の結果として、上から見て縦方向または横方向に隣接する、フレーム支柱間に位置するストリップ形状の領域の寸法が異なり、有効静置表面の一部を形成するかまたはしない、大きさに拡張され、ここでは、フレーム支柱の断面形状(正方形または横長の長方形)も役割を果たしている。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の保管トレーの第1の実施形態の平面図を示す
【図2】図1の保管トレーの斜視図を示す
【図3】図1及び2の保管トレーの拡大図を示す
【図4】図1〜3の保管トレーのオーバーフローの断面図を示す
【図5】本発明の保管トレーの別の実施形態の斜視図を示す
【図6】図5の保管トレーの平面図を示す
【図7】上下に積み重ねられた、図5及び6にしたがういくつかの保管トレーの斜視図を示す
【図8】図7に対応する側面図を示す
【図9】本発明の給水装置の斜視図を示す
【図10】異なる角度から見た図9の給水装置を示す
【図11】図9及び10の給水装置を前面図で示す
【符号の説明】
【0042】
101,202 保管トレー
103,203 床
105 側壁
106a 短辺
106b 長辺
106c 直線部
107 開口部
109 オーバーフロー(排水部材)
110 円筒形ベース素子
111 床パネル
112 排水開口部
113 縦軸
114 ロック部材/マーク
116 上端
118,261 キャッチ
119 肩
120,220 (保管トレーの)角
124 拡張部
126 (保管トレーの)縦軸
130 取付部材
132 取付リム
134 挿入リム
136 切欠き
217 給水装置
221 フレーム支柱
222 リム部
223 ウエブ部
225 挿入スロット
250 車輪
260 受け手段
h 水位
L (保管トレーの)内法
La (保管トレーの)外法
l (フレーム支柱の)クリアランス
【出願人】 【識別番号】504311590
【氏名又は名称】ヘルマン コルテ
【氏名又は名称原語表記】Hermann Korte
【出願日】 平成16年8月16日(2004.8.16)
【代理人】 【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史

【識別番号】100090468
【弁理士】
【氏名又は名称】佐久間 剛

【公開番号】 特開2005−130849(P2005−130849A)
【公開日】 平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願番号】 特願2004−236439(P2004−236439)