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【発明の名称】 農産物の収穫搬送装置
【発明者】 【氏名】民本 博利
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】中田 次郎
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】是久 正喜
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】垣添 国博
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【要約】 【課題】収穫農産物の早期の選別区分処理を可能とさせようとするものであり、農産物収穫から隣接の選果部までの搬送の合理化を図る。

【解決手段】ハウス栽培施設内に形成した複数列の栽培床2の各間には、野菜果実等の収穫農産物を乗せて移送する収穫コンベア5a,5bを設け、ハウス建屋内には複数の収穫コンベア5a,5bからの収穫農産物を受け継いで移送し、ハウス栽培施設に隣接して設けた選果部11のの選別コンベアに供給すべく搬送コンベア10を設けてなる。更に収穫農産物を個別にトレー6に乗せて収穫コンベア5a,5b及び搬送コンベア10で移送すべく構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウス栽培施設内に形成した複数列の栽培床の各間には、野菜果実等の収穫農産物を乗せて移送する収穫コンベアを設け、ハウス建屋内には複数の搬送コンベアからの収穫農産物を受け継いで移送し、ハウス栽培施設に隣接して設けた選果部の選別コンベアに供給すべく搬送コンベアを設けてなる農産物の収穫搬送装置。
【請求項2】
収穫農産物を個別にトレーに乗せて収穫コンベア及び搬送コンベアで移送すべく構成してなる請求項1に記載の農産物の収穫搬送装置。
【請求項3】
ハウス栽培施設内に形成した複数列の栽培床の各間には、野菜果実等の収穫農産物を収容するコンテナを移送すべくコンテナ用コンベアを設け、ハウス建屋内には該コンテナ用コンベアからの複数のコンテナを受け継いで移送し、ハウス栽培施設に隣接して設けた選果部の選別コンベアに向けて移送すべく搬送コンベアを設けてなる農産物の収穫搬送装置。
【請求項4】
コンテナ用コンベアは非駆動コンベアに構成すると共に、複数列の栽培床の各間には往復駆動される台車を設け、該台車の押送力によってコンテナを移動すべく構成してなる請求項3に記載の農産物の収穫搬送装置。
【請求項5】
ハウス栽培施設内に形成した複数列の栽培床の各間には、野菜果実等の収穫農産物を収容するコンテナを乗せて移動するコンテナ台車を設け、ハウス建屋内には該コンテナ台車を受け継いで移送し、ハウス栽培施設に隣接して設けた選果部の選別コンベアに向けて移送すべく搬送コンベアを設けてなる農産物の収穫搬送装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ハウス栽培等における農産物を収穫し隣接する選果部に搬送処理する収穫搬送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ハウス栽培による農産物を収穫する際には、圃場内で収穫台車に載せたコンテナに順次収穫農産物を収容し、所定農産物量に達すると、台車移動によってハウス外に搬送し、コンテナを車両等に移して所定の選果場に搬送される。選果場では形状や品質等によって仕分けされ、ダンボール箱詰等所定の出荷形態にて出荷されるものである。
【0003】
ところで、果実や野菜などの農産物を栽培ハウスや畑において採取した後、直ちに調製する技術としては、結球野菜の保護包装する技術がある(特許文献1)。この構成は、移動台車が畝又は畝溝に沿って所定の作業可能速度で進行され、移動台車の進行と共に多数の受皿が付設され、収穫野菜を順次この受皿に載せると、移動台車に構成された作業台にて調製されフィルム包装、梱包がなされ、運び出しされるように設けられている。
【特許文献1】特公平6−26488号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1では、収穫直後の農産物を調製し梱包することによって、別途共同作業場への車両による搬送を行わないでも個別に所定の梱包状態とすることができ、早期の調製処理を行えて鮮度を向上しうるものであるが、選別区分について配慮がないために改善が求められる。
【0005】
この発明は、上記に鑑み、収穫農産物の早期の選別区分処理を可能とさせようとするものであり、農産物収穫から隣接の選果部までの搬送の合理化を図るものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題に鑑み、この発明は次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、ハウス栽培施設内に形成した複数列の栽培床の各間には、野菜果実等の収穫農産物を乗せて移送する収穫コンベアを設け、ハウス建屋内には複数の収穫コンベアからの収穫農産物を受け継いで移送し、ハウス栽培施設に隣接して設けた選果部の選別コンベアに供給すべく搬送コンベアを設けてなる農産物の収穫搬送装置の構成とする。
【0007】
これによって、ハウス栽培施設内で収穫された農産物は、収穫コンベアに乗せられて移送される。複数の収穫コンベアの農産物は搬送コンベアによって集めて搬送され、建屋に隣接する選果部に供給され、この選果部にて所定に選別処理される。
【0008】
請求項2に記載の発明は、上記において、収穫農産物を個別にトレーに乗せて収穫コンベア及び搬送コンベアで移送すべく構成してなる。収穫農産物はトレーに乗せて移送されるから、引き続く収穫コンベアや搬送コンベア面での移送途中の損傷を少なくし、またこのトレーに各種の品質情報または位置情報を付与することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、ハウス栽培施設内に形成した複数列の栽培床の各間には、野菜果実等の収穫農産物を収容するコンテナを移送すべくコンテナ用コンベアを設け、ハウス建屋内には該コンテナ用コンベアからの複数のコンテナを受け継いで移送し、ハウス栽培施設に隣接して設けた選果部の選別コンベアに向けて移送すべく搬送コンベアを設けてなる農産物の収穫搬送装置の構成とする。
【0010】
これによって、ハウス栽培施設内で収穫された農産物は、コンテナに収容されコンテナ用コンベアに乗せられて移送される。複数のコンテナは搬送コンベアによって集めて搬送され、建屋に隣接する選果部に供給され、コンテナから排出された農産物はこの選果部にて所定に選別処理される。
【0011】
請求項4に記載の発明は、上記請求項3の構成において、コンテナ用コンベアは非駆動コンベアに構成すると共に、複数列の栽培床の各間には往復駆動される台車を設け、該台車の押送力によってコンテナを移動すべく構成してなる。これによって、収穫作業員は作業用台車に乗って収穫作業し、収穫物を近傍のコンテナに収容する。
【0012】
請求項5に記載の発明は、ハウス栽培施設内に形成した複数列の栽培床の各間には、野菜果実等の収穫農産物を収容するコンテナを乗せて移動するコンテナ台車を設け、ハウス建屋内には該コンテナ台車を受け継いで移送し、ハウス栽培施設に隣接して設けた選果部の選別コンベアに向けて移送すべく搬送コンベアを設けてなる農産物の収穫搬送装置の構成とする。
【0013】
これによって、収穫作業員は収穫農産物をコンテナ台車上のコンテナに収容しながら収穫作業する。コンテナ台車は、搬送コンベアによって集めて搬送され、建屋に隣接する選果部に送られ、コンテナから排出された農産物はこの選果部にて所定に選別処理される。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明は、ハウス栽培施設内で収穫された農産物が、収穫コンベアに乗せられて移送され、引き続いて搬送コンベアによって集めて搬送され、建屋に隣接する選果部に供給され、この選果部にて所定に選別処理されるものであるから、収穫農産物を選果部やハウス建屋外に人手で搬送する必要がなく、労力を軽減し、ひいては農産物の鮮度の良い状態で選果処理でき品質の向上につながる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、上記の効果の加え、収穫農産物はトレーに乗せて移送されるから、引き続く収穫コンベアや搬送コンベア面での移送途中の損傷を少なくし、またこのトレーに各種の品質情報または位置情報を付与することができ、後の農産物の品質管理を容易にすることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、ハウス栽培施設内で収穫された農産物が、コンテナに収容されコンテナ用コンベアに乗せられて移送され、引き続き複数のコンテナは搬送コンベアによって集めて搬送され、建屋に隣接する選果部に供給され、コンテナから排出された農産物はこの選果部にて所定に選別処理されるものであるから、収穫農産物を選果部やハウス建屋外に人手で搬送する必要がなく、労力を軽減し、ひいては農産物の鮮度の良い状態で選果処理でき品質の向上につながる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、収穫作業員は作業用台車に乗って収穫作業し、収穫物を近傍のコンテナに収容することができ、一層の労力の軽減につながる。
請求項5の記載の発明は、収穫作業員が収穫農産物をコンテナ台車上のコンテナに収容しながら収穫作業し、コンテナ台車は、搬送コンベアによって集めて搬送され、建屋に隣接する選果部に送られ、コンテナから排出された農産物はこの選果部にて所定に選別処理されるものとなるから、収穫農産物を選果部やハウス建屋外に人手で搬送する必要がなく、労力を軽減し、ひいては農産物の鮮度の良い状態で選果処理でき品質の向上につながる。特に、コンテナを台車に乗せて移送するものであって該コンベア側が出口となるため、栽培床間を複数の台車を投入することができ、作業能率を向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
栽培ハウス建屋に隣接して選果部を構成し、複数列の栽培床間の農産物の収穫後、搬送コンベアを構成して選果部に供給する。
【実施例1】
【0019】
以下図面に基づき実施例を説明する。
栽培ハウス1には農産物、例えばトマトが複数の列状に養液栽培されている。列状栽培床2,2…間には、給湯配管3の送り側配管3aと戻り側配管3bとを平行に設け、これら配管3a及び3bをもって台車4Aを往復案内する軌条としている。なおこれら給湯配管3は温湯供給装置に通じてハウス内暖房に寄与する公知の構成である。
【0020】
上記送り側配管3a及び戻り側配管3b夫々と栽培床2との間隔部には、収穫コンベア5a,5bを配設している。これらコンベア5a,5bは収穫トマトTを1個宛載せたトレー6を移送しうる構成である。なお、台車4A上には作業員の搭乗空間、トレー6を複数保持するトレー棚7等が設けられている。該台車4A下部には上記送り側配管3a及び戻り側配管3bに対応して前後夫々に車輪8a,8bを設け、駆動装置(例えばバッテリーによるモータ駆動)9によって正逆に回転駆動されるよう構成している。
【0021】
各栽培床2,2…間に設けられる上記収穫コンベア5a,5bは、ベルトコンベア形態に設けられ適宜駆動手段によって一定速度にて矢印方向(イ)に移行すべく構成すると共に、これら収穫コンベア5a,5bの各終端を接続すべく搬送コンベア10を設ける。この搬送コンベア10もベルトコンベア形態で駆動され矢印方向(ロ)に移行すべく構成している。収穫コンベア5a,5bの各搬送終端には搬送コンベア10へ向けてトレー6を押出す押出手段、トレー6を収穫コンベア5の終端位置で停止させる上下に出退するストッパ機構(いずれも図示せず)を設けて、搬送コンベア10の搬送状況を検出する検出手段(図示せず)との連繋によって搬送コンベア10の前後空き部分にトレー6を割り込みさせるようストッパ機構の退避と押出し手段の押出し動作がなされるよう構成している。
【0022】
搬送コンベア10は、栽培ハウス1の内周に沿って配設されるよう直線コンベア10aとカーブコンベア10bとを組み合わせて構成する。そして、その一部は栽培ハウス1外に出て、選果部11に至る。
【0023】
選果部11は、搬送コンベア10にて兼用される選別コンベア、品質形状検出手段12、分級部13、マニピュレータ14、受けボックス15、搬出コンベア16等によって構成される。例えばトマトの外観、外径を検出する品質形状検出手段12、該品質形状検出手段12からの検出情報を入力し、いずれの分級範囲に属するかを判定すると共に複数に設けた分級部13a,13b,13c及び13dに配設するマニピュレータ14a,14b,14c,14dに作動指令信号を出力すべく選果制御部15を構成する。なお、各マニピュレータ14は、トレー6に乗せられたトマトを把持して所定分級部13である受けボックスに移す構成である。受けボックスに所定に分級仕分けされたトマトは、搬出コンベア16にて搬送され途中で箱詰めされ製品出荷部(図示せず)にまで搬出されるよう構成している。
【0024】
搬送コンベア10は、分級部13を通過した後は空トレーの搬出部としての作用を行うコンベアとなる。つまり、搬送コンベア10は循環経路を形成し、分級部12を通過し再度栽培ハウス1に入るまでの搬送経路9cは、空トレーの搬送を行う。そしてこの搬送経路9cからは前記送り側配管3aと戻り側配管3bの一対の台車搬送部の始端側に向け分岐コンベア17を配設し、空トレーを台車に向け移送しうる構成である。
【0025】
前記栽培ハウス1の列状栽培床2は、養液を含浸させてトマトに供給すべくロックウール等の含浸材からなる床部20、この床部20を収容する樋部21、及び床部20の上面にそれの長手方向に株間間隔をおいて配置するポット22とからなる。そしてがポット22から生長してくる作物(トマト)の先端側を建屋から吊り下げた紐23で懸架している。
【0026】
図3はトレー6の斜視図を示し、凹部内にトマトを収容しうるよう形成され、外周部にはID記録部25、及び等級指定部26を構成する。すなわち、給湯配管3の送り側配管3aと戻り側配管3bには上記ポット22間隔(作物の存在位置)にバーコード27を付設し、バーコードリーダ28の読込データを該ID記録部25に入力し得る構成とし、一方等級指定部26は押込み位置と再押込みにて復帰する標準位置とに変更できる表示板29a,29b,29cを備え、これらを夫々品質秀,同優,同良に割当て、収穫作業員の目視による判定結果で該当の等級の表示板29の状態を変更させて等級品質を他の等級とは異なる表示形態としている。この目視判定による等級結果は、前記品質形状検出手段11によって画像処理を行う等によって検出され、前記選果制御部15での等級判定要素の一とされる。
【0027】
なお、選果制御部15にはID記録部25のデータ、即ちトマトの位置データが入力されて記憶されるよう構成している。
上例の作用について説明する。台車4Aに乗っている収穫作業員は、該台車4Aの移動に伴い近傍の栽培床2で生長した栽培トマトから所望に熟したものを選択して収穫し、トレー6を取出して乗せ搬送コンベア5a又は5bに乗せる。この際トレー6のID記録部25への入力と、等級指定部26への操作を行う。
【0028】
トレー6は、搬送コンベア5a又は5bによって搬送され、搬送コンベア10に移される。この搬送コンベア10によって選果部11に入る。ここでは先ず品質形状手段12にて表面色と外径を検出し、外観の色情報による品質評価、外観による形状評価を行い、所定の等・階級による分級部13が指定される。なお、このとき品質形状手段12にて等級指定部26の指定等級を検出し上記外観の品質評価に加味していずれか低い等級に判定する。このような品質・形状検出情報はID記録部25の位置情報とともに選果制御部15の記憶部に記憶され、適宜集計等においても呼び出し可能である。
【0029】
選果部11の分級部13においては、所定分級位置に達したトレー6からマニピュレータ14によってトマトが把持されて受けボックス(分級位置13)に移される。この受けボックス(分級位置13)から適宜箱詰めされ出荷部に搬出される。
【0030】
搬送コンベア10は空トレー6を引き続いて搬送し、分岐コンベア18に分配手段(図示せず)で分配供給されながら当該分岐コンベア17部で待機し、往復移動して戻ってきた台車4Aのトレー棚7に載せて再利用する。
【0031】
上記のように、栽培ハウス1に隣接して選果部11Aを構成し、収穫されたトマトを搬送コンベア5a又は5b、搬送コンベア10を経由して選果部11Aに供給できるため、別途共同選果場への輸送を伴わず、鮮度を維持したままの状態で選果処理できる。
【0032】
また、栽培床2の近傍に搬送コンベア5を設け、トレー6を収穫野菜の搬送に使用するため、長い距離の搬送であっても損傷が少ない。また、該トレー6に位置情報を付与しておくことができるから、収穫物個々に品質情報、形状情報等と組み併せて記憶部に記憶させ得る。
【0033】
図4における実施例では、栽培ハウス1内で、給湯配管3の送り側配管3aと戻り側配管3bとを平行に設け、これら配管3a及び3bをもって台車4Bを往復案内する軌条としていることに加えて次の構成としている。即ち、これら配管3a及び3bの間に2本の直線状のガイドレール30a,30bを配設する。このガイドレール30a,30bはコンテナ31を乗せて台車4Bの押送力をもって移動する構成としている。
【0034】
図5において、台車4Bは座席32を備え、駆動モータ33を載置して車輪8を駆動しうる構成としている。
また、ガイドレール30a,30bにはローラ34を備え非駆動のローラコンベア30cをもってコンテナ用コンベアを構成し、一列のコンテナ31を台車4B先端の押圧具35でコンテナ31胴部を押して進行させるよう構成している。
【0035】
上記ガイドレール30a,30bで構成されるローラコンベア30cの終端は搬送コンベア36に接続すべく構成されるが、非駆動の上記ローラコンベア30cと搬送コンベア36との間には中継用駆動ローラコンベア37を設ける。即ち、駆動モータ38を備えた中継用のローラコンベア37は、搬送コンベア36のコンテナ31の載置状況を検出する手段との連繋で作動し、待機するコンテナ31を搬送コンベア36に向けて送り出す構成である。なお、中継用駆動ローラコンベア37の終端には出退動するストッパ(図示せず)を設けるとよい。
【0036】
上記搬送コンベア36は、栽培ハウス1の内周に沿って配設されるよう直線コンベア36aとカーブコンベア36bとを組み合わせて構成する。そして、その一部は栽培ハウス1内にて、選果部11Bに至る。
【0037】
選果部11Bは、コンテナ31を反転して例えばトマトを等級コンベア38に移すコンテナダンパ39、目視による等級判定部40、左右各3条の選別コンベア41等からなり、作業台42上の等級作業員によって、等級コンベア38のトマトを秀・優・良に仕分けて予め等級を設定した選別コンベア41に移すものである。その後は、途中の形状選別部(図示せず)によって階級信号を受け、総合判定のもとに図外分級部で仕分け処理しようとする。43は空コンテナ搬送コンベアである。
【0038】
上記構成とすると、栽培床2の間において台車4Bの座席32に座って収穫作業を行う。収穫されたトマトは前側にあって台車4Bで押送されるコンテナ31内に収容する。順次収穫されコンテナ31詰めされて満杯になると別な空コンテナ31を台車4Bの直前方に位置させておき収穫作業を行う。
【0039】
トマトを収容したコンテナ31は、ガイドレール30a,30bで構成されるローラコンベア30cの端部に至り、搬送コンベア36に移されるものであるが、中継ローラコンベア37の駆動を伴って搬送コンベア36に引き継がれる。
【0040】
搬送コンベア36から隣接の選果部11Bに搬送されたコンテナ31はコンテナダンパ39でコンテナ毎反転され、内部のトマトは等級選別及び階級選別に仕分けて予め設定した分級区分ごとに仕分けて出荷処理される。
【0041】
上記のように、コンテナ31をローラコンベア30cに配置し、搬送コンベア36に移して選果部11Bに直接搬送する構成であるから、省力化がはかれ作業能率を向上するものである。
【0042】
図6は作業台車4Cを選果部11Cに搬送しようするものである。コンテナ31は台車4Cに載置して搬送する構成とする(図7)。該台車4Cは、列状栽培床2,2…間の給湯配管3の送り側配管3aと戻り側配管3bをもって往復案内される構成とし、上記台車4Bとは相違して座席を備えずコンテナ載置空間としている。また、該台車4Cの車輪構成は、送り側配管3aと戻り側配管3bに跨設される主車輪8Ca,8Cbと、後記搬送コンベア45に設ける並設の案内レール45a,45a部に跨設される小車輪46a、46bを有する。
【0043】
前記送り側配管3aと戻り側配管3bには夫々延長レール47a,47bが設けられ、台車4Cは送り側配管3aと戻り側配管3bから該延長レール47a,47bへの乗り継ぎが行われる。この延長レール47a,47b部は、搬送コンベア45と交差し、該交差部にはリフト機構48を備えるものである。
【0044】
リフト機構47は、小車輪46a,46bを支持するリフト受け部48aを下方から上方に向けて昇降するピストン部材47bからなり、該リフト機構48による台車4Cを昇降させることによって延長レール47a,47bから浮上して案内レール45a、45aに接合する構成である。
【0045】
搬送コンベア45の終端側には、選果部11Cを設けている。台車4Cの状態で搬送されるコンテナ31を選別コンベア(図示せず)の始端側で荷降しし、コンテナダンパを設けてこれに供給するか、人手によって選別コンベアに移すようになしている。
【0046】
上記のように構成すると、収穫物をコンテナ収容し台車4Cに乗せたままで搬送され選果部11Cに送られることとなるから、能率を向上し省力化に寄与する。
図9は前記栽培ハウスの列状栽培床の別例であり、栽培床50は、養液を含浸させてトマトに供給すべくロックウール等の含浸材からなる床部51、この床部51を収容する樋部52、及び床部51の上面にそれの長手方向に株間間隔をおいて配置するポット54とからなる。そしてこの栽培床50はテーブル55に載せられ、下部適宜高さの部位に、ベルトコンベア56を配置する。
【0047】
高位置で採取されたトマトは下方に設けたベルトコンベア56に載置されて一定方向に向けて搬送され、選別コンベア57に接続する。選別コンベア57は、カップ58が連続的に設けられチェン(図示せず)の駆動によって一定方向に移動すべく構成される。この選別コンベア57の移送途中には品質検出手段58を有し、その検出結果と分級部59での計量結果に基づいて分級仕分けする構成である。
【0048】
このように構成すると収穫物は直ぐに選別コンベア57に移されて選別され、つまり、ベルトコンベア56にて選別コンベア57に向け移送されるから、収穫物が選別部に送られて直ちに選別処理されて省力化に寄与するものである。なお、60は予備シュートで、搬送されるトマトの停滞を防止して異なる位置から選別コンベア57に向け供給しうる構成としている。
【0049】
図10は作物単位毎の位置を認識する手段を構成することにより、収穫時期の適否判断を収穫作業者に迅速に知らして収穫時期の適正化を図る。台車4Dには受光素子61を設け、作物ごとの茎部近傍には発光素子62を配設し、発光素子62側は発光色や点滅時間の変更を適宜に設定できる構成として台車位置検出手段63を構成するものである。例えば各列ごとに発光素子62の色の組み合わせを変えることによって第1列の栽培床A、第2列の栽培床B…第9列の栽培床Iが区分けされ、その第1番目は単位時間あたりのパルス数をP1、第2番目は同じくP2、…第n番目はPnで区分されるようになす。ここでP1<P2<…<Pnとする。このようにすることによって、前記選果制御部15にそのデータを予め入力しておくものとする。このよいにして現在の台車の位置を確認したり、前記トレー6に入力した位置情報との照合によって、該当の農産物の品質状況を把握し記憶することができる。
【0050】
例えば、「A列 第2番目 品質秀」、「B列 第3番目 品質優」、…である。
以下上記台車位置検出手段63を装備することによる具体例を示す。その第一は、各列から適宜にサンプルを採取し、選果部11の品質形状検出手段12に供給することにより、各列の農産物が収穫時期に達しているかなどを選果制御部15によって判断させ得ることができ、収穫時期の適否を判断することができる。
【0051】
次いで、このサンプルの収穫時期の適否判定を行った後、収穫作業中の台車4上の作業者に適否結果を知らせることができる。尚実施例における報知の手段は無線通信手段64によっているが、その他いかなる方法でもよい。
【0052】
また、選果制御部15側に等階級の品質入力手段を構成するときは、該入力手段の状況に従って台車4を該当位置に移動させるものである。このようにすると、いちいち目視判定によらず、農産物の成熟具合を把握して所望品質の農産物の収穫を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】第1実施例の全体平面図
【図2】その側面図
【図3】トレーの斜視図
【図4】第2実施例の全体平面図
【図5】要部の側面図
【図6】第3実施例の全体平面図
【図7】要部の側面図
【図8】栽培床部別例の断面図
【図9】栽培床部別例の全体平面図
【図10】台車位置確認手段を備える側面図
【符号の説明】
【0054】
1 栽培ハウス
2 栽培床
3 給湯配管
4A,4B,4C 台車
5 収穫コンベア
6 トレー
8 車輪
9 駆動装置
10 搬送コンベア
11A,11B,11C 選果部
13 分級部
20 床部
21 樋部
22 ポット
30c コンテナ用コンベア
36 搬送コンベア
45 搬送コンベア
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
【出願日】 平成15年10月31日(2003.10.31)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−130814(P2005−130814A)
【公開日】 平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願番号】 特願2003−373101(P2003−373101)