| 【発明の名称】 |
支線タイプ防風壁 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤橋 一紀 【住所又は居所】富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技術開発本部内
【氏名】詫摩 賢治 【住所又は居所】富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技術開発本部内
【氏名】安藤 慶治 【住所又は居所】富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技術開発本部内
【氏名】寄光 伸治 【住所又は居所】東海市東海町5−3 新日本製鐵株式会社名古屋製鐵所内
【氏名】石井 和利 【住所又は居所】富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技術開発本部内
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| 【要約】 |
【課題】大規模な防風壁構造を安価に構築する。
【解決手段】支柱と支柱間に取付けられた防風材とからなる防風壁において、一定間隔毎に地盤に構築された支柱基礎2と、支柱基礎列の両側に支柱基礎2と同一の間隔で、隣り合う2個の支柱基礎2から等距離の位置に設置されたアンカー基礎3と、各アンカー基礎3と最近接支柱基礎2とを連結する地中梁4と、各支柱5から4方向に支柱上部とアンカー基礎3とを連結する引張材6を設置したことを特徴とする防風壁。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 支柱と支柱間に取付けられた防風材とからなる防風壁において、一定間隔毎に地盤に構築された支柱基礎と、支柱基礎列の両側に支柱基礎と同一の間隔で、隣り合う2個の支柱基礎から等距離の位置に設置されたアンカー基礎と、各アンカー基礎と最近接支柱基礎とを連結する地中梁と、各支柱から4方向に支柱上部とアンカー基礎とを連結する引張材を設置したことを特徴とする防風壁。 【請求項2】 引張材を支柱の上部1/3の範囲に設置したことを特徴とする請求項1記載の防風壁。 【請求項3】 引張材に初期張力を導入したことを特徴とする請求項1または2に記載の防風壁。 【請求項4】 引張材をタイロッドとしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防風壁。 【請求項5】 防風材を昇降可能な防風ネットとしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の防風壁。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、防風、防塵、防砂等のため、地盤に固定された複数の支柱間に鋼板製折板、樹脂ネット等の防風、防塵、防砂等のための防風材を取付けて防風壁面を形成する防風壁の構造に関する。 【背景技術】 【0002】 構造物、農作物、粉状堆積物等の保護対象物を強風から保護するための防風壁構造としては、地盤に構築した基礎等に固定される複数の鉄骨組柱間に防風、防塵、防砂のために防風材を設置したものが知られている。また、農業用の高さ6m程度の小規模な支柱構造としては、支柱の根入れ部分に複数の水平突出材を取付け、水平突出材の先端と支柱頂部とをワイヤーで連結したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】実開平7−7384号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、従来の防風壁構造では、保護対象物を強風から保護する防風効果を更に高めるためには防風壁面を高い位置まで設置する必要があるが、防風壁面を高くすると、防風壁面の受風面積が大きくなるばかりでなく、風は高い位置ほど強く吹くため、それを支持するための基礎構造および支柱の構造を強固なものとしなければならず、支柱を構築するための材料費と施工コストが高価になるという問題を有するものであった。 【0004】 また、特許文献1に示す防風壁構造では、高さ20m程度の大規模な支柱構造に適用するためには、防風壁面が受ける風荷重が大きくなることによって増大するワイヤーの引張力に抵抗するため、支柱に取付ける水平突出材の根入れ深さを深くする必要があるばかりでなく、大きな転倒モーメントに抵抗するために水平突出材及び支柱との接合部分を強固にしなければならず、支柱を構築するための材料費と施工コストが高価になるという問題を有するものであった。 本発明は、支柱及び基礎構造の構築のための材料費と施工コストの低減化を図ることができる防風壁を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本第1発明は、前記課題を解決するために、支柱と支柱間に取付けられた防風材とからなる防風壁において、一定間隔毎に地盤に構築された支柱基礎と、支柱基礎列の両側に支柱基礎と同一の間隔で、隣り合う2個の支柱基礎から等距離の位置に設置されたアンカー基礎と、各アンカー基礎と最近接支柱基礎とを連結する地中梁と、各支柱から4方向に支柱上部とアンカー基礎とを連結する引張材を設置したことを特徴とする。 【0006】 本第2発明は、本第1発明の防風壁構造において、引張材を支柱の上部1/3の範囲に設置したことを特徴とする。 【0007】 本第3発明は、本第1〜第2発明のいずれかの防風壁構造において、引張材に初期張力を導入したことを特徴とする。 【0008】 本第4発明は、本第1〜第3発明のいずれかの防風壁構造において、引張材をタイロッドとしたことを特徴とする。 【0009】 本第5発明は、本第1〜第4発明のいずれかの防風壁構造において、防風材を昇降可能な防風ネットとしたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 本発明の構成により、防風壁面が受ける風荷重の大部分は風上側の2本の引張材を経由し、風上側のアンカー基礎への引抜力と水平力として作用するが、アンカー基礎重量とアンカー基礎底面の摩擦力にて抵抗できるため、根入れ深さは浅くとも良く、支柱も風荷重の負担が少なくなるため細くすることができる。また、支柱基礎と各アンカー基礎とを地中梁で連結し、隣り合う支柱同士でアンカー基礎を兼用することにより、水平力は地中梁を経由して、全てのアンカー基礎底面の摩擦力で負担することが可能となるため、防風材を設置するための支柱及び基礎構造の強度をそれ程大きなものとする必要がなく、支柱及び基礎構造の構築のための材料費と施工コストの低減化を図ることができる。 引張材の設置位置を支柱最上部よりも低くすることにより、支柱の座屈長さを低減し、部材耐力を大きく評価することができ、特に引張材の設置位置を支柱の上部1/3の範囲とすることにより、曲げモーメントが卓越する引張材より上の部分と圧縮力が卓越する下の部分での応力度比がほぼ等しくなるため、他の範囲に設置する場合に比べて支柱を細くすることができる。 引張材に初期張力を導入することにより、支柱自身の変形を抑制するとともに、風下側引張材のたわみをも抑制できるため、荷重作用時の挙動を安定させることができる。 また、引張材をタイロッドとすることにより、クリープ等による引張材の延びを抑制できるため、荷重作用時の挙動を安定させることができる。 防風材を昇降可能な防風ネットとすることにより、例えば台風接近時などの強風時には防風材を降ろすことで負担する風荷重を低減し、構造体の過荷重による破壊・損傷を回避できる。その結果として、構造体の設計を簡素化可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 本発明の一実施形態を図により説明する。 本発明の支線タイプ防風壁1は、10mから20m程度の所定間隔毎(一定間隔毎)に地盤に構築されたコンクリート製の支柱基礎2,コンクリート製のアンカー基礎3、支柱基礎2とアンカー基礎3とを連結するコンクリートまたは鋼製の地中梁4、支柱基礎2に立設される高さ20m程度、太さ400mm程度の鋼製の支柱5、アンカー基礎3と支柱5上部とを連結する太さ30mmから50mm程度の引張材6を有する。 【0012】 さらに説明すると、前記コンクリート製の各支柱基礎2の中心は、同じ直線上に位置するように地盤に構築され、各支柱基礎2により直線状配置の支柱基礎列が構成され、支柱基礎列の両側に支柱基礎2と同一の間隔で、しかも直線状配置の基礎列から横方向に離れていると共に隣り合う支柱基礎2から等距離に離れた位置にそれぞれアンカー基礎3が設けられ、各アンカー基礎3とこれに最も近接している支柱基礎2とは地中梁4により一体に連結され、各支柱5の上部から各アンカー基礎3に向けて、各支柱5から4方向に支柱上部とアンカー基礎3とは引張材6により連結されている。 【0013】 前記のように構成された支線タイプ防風壁1では、防風壁面が受ける風荷重の大部分は風上側の2本の引張材6を経由し、風上側のアンカー基礎3への引抜力と水平力として作用するが、前記アンカー基礎3のアンカー基礎重量とアンカー基礎3のアンカー基礎底面の摩擦力にて抵抗できるため、前記アンカー基礎3の根入れ深さは浅くとも良く、支柱5も風荷重の負担が少なくなるため細くすることができる。 【0014】 また、前記のように構成された支線タイプ防風壁1では、支柱基礎2と各アンカー基礎3とを各地中梁4で一体に連結しているため、支柱基礎2を中心とした平面X字状の基礎構造となると共に直列に隣り合う平面X字状の基礎構造相互が2つのアンカー基礎3の部分で一体に連結した連続基礎構造となり、隣り合う支柱5同士でアンカー基礎3を兼用することができ、そのため、前記水平力は地中梁4を経由して、全てのアンカー基礎底面の摩擦力で負担することが可能となるため、防風材7を設置するための支柱5及び基礎構造の強度をそれ程大きなものとする必要がなく、支柱5及び基礎構造の構築のための材料費と施工コストの低減化を図ることができる。 【0015】 引張材6はタイロッド製で初期張力が導入されて、支柱5の上端から支柱5の上部1/3の範囲に引張材6の一端部が連結されるように設置されており(図示の場合は、支柱5の上端から支柱長さのほぼ1/3の位置に引張材6の一端部が連結され)、支柱5間に開口率40%程度の鋼板製折板や樹脂製ネット等の防風材7を設置し、防風壁面8を形成する。 【0016】 前記のように、引張材6の設置位置を支柱最上部よりも低くすることにより、支柱5の座屈長さを低減(短く)し、部材耐力を大きく評価することができ、特に引張材6の設置位置を支柱5の上部1/3の範囲とすることにより、曲げモーメントが卓越する引張材6より上の支柱部分と圧縮力が卓越する下の支柱部分での応力度比がほぼ等しくなるため、支柱5の他の範囲に引張材6の一端部を連結するように設置する場合に比べて支柱5を細くすることができる。 【0017】 引張材6に初期張力を導入することにより、支柱5自身の変形を抑制するとともに、風下側引張材6のたわみをも抑制できるため、風荷重作用時の挙動を安定させることができる。 前記のように、引張材6をタイロッドとすることにより、クリープ等による引張材6の延びを抑制できるため、風荷重作用時の挙動を安定させることができる。 【0018】 防風材7は、風速に応じて上下に昇降して開閉する形式にしてもよい。台風接近時などの強風時には防風材を降ろすことで負担する風荷重を低減し、構造体の過荷重による破壊・損傷を回避できるとともに、構造体を簡素化できるので経済的である。 なお、防風材7を支柱5に対して昇降させる機構としては、図示を省略するが、従来公知の防風材昇降用ロープ等を使用すると共にウインチ等の巻上機等を使用した各種の昇降機構および昇降駆動装置を支柱5に付属させるようにすればよい。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】本発明の一実施形態を示す図 【符号の説明】 【0020】 1:支線タイプ防風壁 2:支柱基礎 3:アンカー基礎 4:地中梁 5:支柱 6:引張材 7:防風材 8:防風壁面
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006655 【氏名又は名称】新日本製鐵株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区大手町2丁目6番3号
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| 【出願日】 |
平成15年10月8日(2003.10.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107250 【弁理士】 【氏名又は名称】林 信之
【識別番号】100119220 【弁理士】 【氏名又は名称】片寄 武彦
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| 【公開番号】 |
特開2005−110584(P2005−110584A) |
| 【公開日】 |
平成17年4月28日(2005.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願2003−349715(P2003−349715) |
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