| 【発明の名称】 |
植物養液栽培方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】上野 太士
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| 【要約】 |
【課題】断熱材の利用方法において、断熱材を植物養液栽培装置内部の高温化の防止と、植物を育てる培地として利用する。
【解決手段】屋外の植物養液栽培装置内部が直射日光で高温化することを防止する手段として、養液栽培装置を断熱性を有する培地で囲むことにより、養液タンク(2)に直射日光が当たり高温化するのを防止することが出来る。更に、つる性植物の根(n)を断熱性を有する培地に伸張させでんぷんを蓄積させ、芋を栽培する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 直射日光をうける屋外に設置した養液栽培装置での栽培方法において、直射日光による養液栽培装置内部と養液の温度上昇を抑制するために、装置の外周部に断熱性を有する培地を充填した容器を複数配置して植物を栽培する植物栽培方法。 【請求項2】 養液栽培装置につる性植物を定植し、つるの節より発生する根を断熱性を有する培地が充填された容器の中に伸張させ、つるを培地に固定し、つる性植物の生育を促進させる請求項目1記載の植物栽培方法。 【請求項3】 つる性植物は、ヒルガオ科のサツマイモとして、断熱性を有する培地を充填した容器の中に、伸張させた根にでんぷんを蓄積させることによって、芋を生産する請求項目1、請求項目2記載の植物栽培方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、養液を用いた植物栽培方法に係り、夏期のような高温時の屋外でも小型養液栽培装置を用いて屋外で植物を栽培する養液栽培方法に関する。 【背景技術】 【0002】 植物の栽培で、土を用いず特定の養液を用いて野菜や花卉類を栽培する養液栽培は、作物の効率生産や工場的大量生産化の方法として広く実施されているが、屋外では、高温の夏期の栽培装置は、装置内の温度が上昇し栽培が低率化するので、栽培装置を屋内に設置するか、特別に冷却装置を設けている。 【0003】 また、近年、小型の養液栽培装置が多く提案されている(特願平5−16570号)、これらの装置は、設置面積が比較的小スペースのため、部屋の中やベランダ等で、植物の栽培に利用される需要が増し、特に学校や家庭では、花や野菜、観賞植物をはじめ果菜類の栽培の需要がひろがっている。 【0004】 しかし、こうした小型の養液栽培装置は、果菜類の栽培となると太陽光線にあてないと果菜類の本来の味がでないので、高温の屋外栽培を求められる。 【0005】 この出願の発明に関する先行技術文献情報としては次のものがある。 【特許文献1】実用新案登録第3034243号 【特許文献2】特願2003−126951号 【特許文献3】特願平5−16570号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 解決しようとする問題点は、特に、学校や家庭での養液栽培に於いて、設置場所やスペースから考えると小型の縦型養液栽培装置が使用展開で最適であるが、スペースの関係で屋外へ設置する事が多く、気温の高い夏期などの屋外では、装置内部が高温になり植物(P)の根(n)に悪影響を及ぼし、時として植物(P)を枯らすことがあるので、養液栽培装置を高温時期の屋外で使用可能にする為に断熱材により養液栽培装置内の高温化を防止し、つる性植物の栽培においては、つるの固定に前記断熱材を利用し、併せてヒルガオ科のサツマイモの栽培においては、前記断熱材をでんぷんを蓄積して芋(11)を形成させる為の培地として利用する方法に関することである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本考案は、環境気温によって、養液タンク(2)の養液(W)が高温になると、揚水用ホース(4)で上部から、この養液(W)を滴下供給すると植物(P)の根(n)に悪影響を及ぼし枯れてしまうことがあるので、直射日光をうける屋外に設置した養液栽培装置での栽培方法において、直射日光による養液栽培装置の栽培塔(1)内部と養液の温度上昇を抑制するために、装置の外周部に断熱性を有する培地を充填した容器(6)を複数配置して植物を栽培する植物栽培方法である。 【0008】 同時に、養液栽培装置につる性植物(P)を定植し、つるの節より発生する根(n)を断熱性を有する培地が充填された容器(6)の中に伸張させ、つるを培地に固定させる植物栽培方法である。 【0009】 つる性植物(P)を栽培するには、つるが伸張するので広い場所を必要とするので、栽培対象植物を鉛直方向に配置することにより狭い場所でも使用可能な縦型養液栽培装置を何種類か提案されている(特願平5−116570、実用新案登録第3034243号), 養液栽培装置での栽培方法において、つる性植物(P)は、ヒルガオ科のサツマイモ(11)として、断熱性を有する培地を充填した容器(6)の中に、伸張させた根(n)にでんぷんを蓄積させることによって、芋(11)を生産する植物栽培方法である。 【発明の効果】 【0010】 本発明は、縦型養液栽培装置を使用することによって、つる性植物(P)のつるを垂直方向から水平方向の広範囲に伸張させることで、屋上の断熱や日除け、観賞用に形成出来、同時に、夏期のような高温環境での屋外栽培は、断熱性を有する培地が充填された容器(6)を図2のように養液タンク(2)の外周に設置することで、養液栽培装置内の高温化により、植物(P)の根(n)を弱体化したり、枯らしたりすることが抑制され、更に、培地が充填された容器(6)内に根(n)を伸張させることによりでんぷん蓄積芋(11)が栽培され、そして、繁茂した葉により直射日光を遮断し養液栽培装置の高温化を抑制する効果が得られる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 縦型養液栽培装置は、基部に設けられている養液タンク(2)に対して鉛直方向に立設配置された栽培塔(1)の植え込み部材(3)にヒルガオ科のつる性植物(P)を定植し、太陽電池(7)で発電した電力で、水中ポンプ(5)を運転し、養液タンク(2)内の養液(W)を栽培塔(1)内の揚水ホース(4)で栽培塔(1)の上部からの散水滴下をするが不均一にならないように、散水板(9)に噴射させ散水滴下を均一にし、揚水が散水板(9)に噴射されることによって溶存酸素をも生成散水できる。 【0012】 更に、縦型養液栽培装置内の温度が上昇しないように養液タンク(2)の外周部全体に複数設置する断熱性を有する培地が充填された容器(6)は、2〜3リットルの広口容器の大きさで、側面には、芋(11)の肥大に備えて複数の切り込みを設ける。 【0013】 一方植え込み部材(3)は、栽培塔(1)内に配置される養液受給部と、栽培塔(1)の外部に配置され、上部が開口され、植物(P)が植えられる部分に形成され、栽培塔(1)内部の養液受給部は上端に斜めにカット(K)され、上部から滴下される養液(W)が受給され易くなっており、植え込み部材(3)の底部に不織布等の吸水性の高い保水シート(10)が敷いてあり、植物(P)の根(n)が短時間で乾燥しない構成になっている。 【0014】 更に、養液栽培装置において、養液栽培装置内の高温を抑えるには、養液タンク(2)の養液(W)の温度の高温化を抑えることであるが、安価に高温化を抑えるには、養液タンク(2)に直接日光が当たらないように断熱性を有する培地が充填された容器(6)を外周に設置し、その容器(6)にサツマイモのつるの節の根(n)を植え込むと、その根(n)がでんぷんを蓄積し芋(11)を生成する構成である。 【実施例1】 【0015】 図1は、本発明の実施例の断面図であって、太陽電池(7)とコントロールボッス(8)で養液タンク(2)に満たされた養液(W)を水中ポンプ(5)で、養液タンク(2)に対して鉛直方向に立設配置した栽培塔(1)内の上部に揚水ホース(4)で吹き上げ滴下を均一にする散水板(9)で散水滴下し、栽培塔(1)の複数の植込み部材(3)に定植された栽培目的のつる性植物(P)に供給される。 【0016】 図2は前記から、養液栽培装置の主に養液タンクの周囲に断熱性を有する培地を充填した容器(6)を設置した部分図である。 【0017】 図3は前記から、植込み部材(3)とつる性の植物(P)の断面図を示し、植込み部材(3)の養液受給部は、上部が斜めにカット(K)され、散水滴下された養液(W)を受けやすく、底部には、根(n)の乾燥を防止する不織布等の保水シート(10)が装着されている。 【0018】 図4は、断熱性を有する培地が充填された容器(6)の断面図を示し、ペットボトル等を再利用した容器を使用しても可能で、中に断熱性を有する培地として含水した砂やパーライト等を充填して、伸張した根(n)にでんぷんが蓄積される。 【0019】 図1に示したように、養液タンク(2)の外周部に断熱性を有する培地を充填した容器(6)を配置することにより、直射日光を遮断し、高温期でも養液栽培装置内の温度上昇を抑制する。 【0020】 一方サツマイモの原産地は、雨期と乾期が交互にくるサバンナ地帯であり、生育の前期には、水を多く必要とし、後期の芋の肥大期には、乾燥する環境が必要とされていて、日本では、6〜7月に梅雨期で、それ以降は乾燥期となり、サツマイモの栽培に適していることから、17世紀はじめに日本に伝わり、以後各地で栽培されるようになり、しばしば飢饉から人々の命を救っている。 【0021】 サツマイモの根には、芋になる根と芋にならない根があり、蔓の節より発生する根は、でんぷんを蓄積し芋になるが、蔓の端より養液栽培装置内に伸張する根は、養水分を吸水する吸水根となり芋とはならない。 【0022】 サツマイモの蔓は、日を追う毎に伸びるので、その蔓を容器(6)に充填された断熱性を有する培地の上に配置しておけば、断熱性を有する培地の中に根を下ろし、蔓を断熱性を有する培地に固定し、風に翻弄されることなく、更に、蔓を伸ばす。 【産業上の利用可能性】 【0023】 都市部におけるヒートアイランド現象、地球温暖化等の環境問題、夏場におけるクーラー等の使用による電力不足により、節電対策として、屋上緑化の必要性が強く叫ばれている。 【0024】 屋上に土を搬入して、樹木等の植物を植える試みが行われているが、コスト面で多くの課題を含んでいる。 【0025】 クリーンなエネルギーである太陽光発電により、屋上でサツマイモを養液栽培し、サツマイモの蔓を屋上に這わせれば、低コストで屋上緑化が実現すると共に収穫の喜びを得ることができ、屋内の温度上昇の抑えることができる。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】本発明に係る養液栽培装置内の高温抑制とサツマイモ栽培の全体図である。 【図2】断熱性を有する実施状況の部分図である。 【図3】植込み部材の実施の断面図である。 【図4】断熱性を有する培地が充填された容器にサツマイモが栽培された実施の断面図である。 【符号の説明】 【0027】 1 栽培塔 2 養液タンク 3 植込み部材 4 揚水ホース 5 水中ポンプ 6 容器 7 太陽電池 8 コントロールボックス 9 散水板 10 保水シート 11 芋 P つる性植物 W 養液 n 根 K カット面
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| 【出願人】 |
【識別番号】303045591 【氏名又は名称】上野 太士
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| 【出願日】 |
平成15年9月11日(2003.9.11) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−80623(P2005−80623A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月31日(2005.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願2003−319584(P2003−319584) |
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