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【発明の名称】 キノコ培地掻き出し刃
【発明者】 【氏名】南沢 勝
【住所又は居所】長野県長野市川合新田3451番地 富士ハイテック株式会社内

【要約】 【課題】【0001】 従来のこの種の掻き出し機構は、掻き出し刃をバネで容器の内壁面に押し当てているので刃の磨耗が激しく、また使用を繰り返しているうちに容器が破れることがあり、このような場合バネによって掻き出し刃が振りまわされ隣接して掻き出し中の容器隣接の刃まで破損させてしまうものである。また、掻き残しが生じやすかった。この発明は、このような問題を解決するためになされたものである。

【解決手段】【0002】 この発明は、上述の従来の欠点を解決するためになされたもので、従来の掻き出し刃をバネで容器の内面に押し当てる機構ではなく、刃先が回転軸の遠心力や培地による面圧によって開く機構にし容器内面に無理な押圧を与えずに培地を掻き出す機構にすることにより上記課題を解決したものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸の先端にその軸心側とその放射側との間を移動する掻き刃を備えたことを特徴とするキノコ培地掻き出し刃。
【請求項2】
請求項1に記載のものにおいて、掻き刃を回転軸の軸心に対して傾交する面に沿って回動するアーム状としたことを特徴とするキノコ培地掻き出し刃。
【請求項3】
請求項1に記載のものにおいて、回転軸の軸心に対して傾交する面に沿って回動するアーム状の掻き刃を備えるとともに容器の中心部を掻く固定刃を回転軸の先端部に備えたことを特徴とするキノコ培地掻き出し刃。
【請求項4】
請求項3に記載のものにおいて、容器の中心部を掻く固定刃の刃面は回転軸の軸心付近から放射線状に配設したことを特徴とするキノコ培地掻き出し刃。
【発明の詳細な説明】【発明の詳細な説明】
【0001】
この発明は、キノコ培地掻き出し刃に関し、栽培容器に出入りする回転軸の先端にその軸心側とその放射側との間を移動する掻き刃を備え、栽培容器の口部(小径部)を通過するときは軸心側に位置し、栽培容器の内径が大きくなる肩部からは回転軸の放射側に異動して栽培容器の内壁面に達し培地を隈なく掻き落すことができるようにしたものである。
【技術分野】
【0002】
の発明は、キノコ栽培における培地掻き出し刃に関する分野の技術である。
【背景技術】
【0003】
キノコ栽培後に容器内の培地を掻き出すにあたっては、さかさまにした容器内を出入りする回転式掻き出し刃を使用しているが、栽培容器は胴部より口部の口径が小さく、口部口径に合わせた固定式掻き出し刃では径大の胴部の培地を掻き出すことができないため掻き出し刃の回転径が容器の径に応じて変化できるような機構になっている。
【0004】
従来の掻き出し刃を図1について説明すると、図1は培地掻き出し機構の説明図で、ミッション枠(1)に設けた回転軸(2)の上端部横向き貫通孔(3)に掻き出し刃(4)のアーム(5)のL字状根部(6)を回動自在に嵌め、先端の掻き刃(4)部をリング状の瓶受けガイド(7)内に臨ませ、このアーム(5)の中間部には回転軸(2)に設けたバネ棒(8)によって掻き刃部(4)が回転軸(2)の放射方向へ開くように制御する機構としたものである。この種の掻き出し機構のものは、回転軸(2)を回転駆動して、掻き出し刃(4)を回動させながら、ミッション枠(1)を上下させることにより、これに瓶受けガイド(7)を介して倒立に固定した栽培容器(10)内を掻き刃(4)が回転しながら行き来して培地を掻き出すものである。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のこの種の掻き出し機構は、掻き出し刃をバネで容器の内壁面に押し当てているので刃の磨耗が激しく、また使用を繰り返しているうちに容器が破れることがあり、このような場合バネによって掻き出し刃が振りまわされ隣接して掻き出し中の容器隣接の刃まで破損させてしまうものである。また、掻き残しが生じやすかった。また、掻き出し刃のアームが細い棒状であるため培地の抵抗を受けて撓むため高速回転させられず掻き出し速度を上げられなかった。この発明は、このような問題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上述の従来の欠点を解決するためになされたもので、従来の掻き出し刃をバネで容器の内面に押し当てる機構ではなく、刃先が回転軸の遠心力や培地による面圧によって開く機構にし容器内面に無理な押圧を与えずに培地を掻き出す機構にすることにより上記課題を解決したものである。
【実施例】
【0007】
つぎに、この発明の一実施例を図2について説明する。
(11)は回転軸で、この回転軸(11)の上端には軸心に対して傾斜角θ(ほぼ30度〜45度)の角度を付けて固定刃(12)を固定する。この固定刃(12)は板状にして、一端は回転軸(11)の中心付近にして先端を回転方向にほぼL字状(13)に折り曲げて尖化(14)させ固定掻き刃(15)を形成する。 そして、上記固定刃(12)の他端にはこの面に対して直角な固定軸(16)を介して回転刃(17)を設ける。この回転刃(17)は軸(16)を中心としてその刃先部(18)が回転軸(11)の軸心側とその放射側との間を移動可能にする。
【0008】
なお、回転軸(11)の中間部に設けた螺旋帯(19)は掻き刃(15)(18)によって掻き落とした培地を下へ掻き落とすための物である。
【発明の作用】
【0009】
つぎに、この発明の掻きだし刃を使ってキノコ栽培容器(20)から廃培地(21)を掻き出す作用を図3、図4について説明する。
【0010】
(22)は、リング状の栽培容器受け具で、この受け具(22)にはほぼ円筒状の栽培容器(20)口部(23)と同径の通孔(24)、栽培容器(20)受け面(25)およびテーパー状のガイド面(26)を有する。この受け具(22)にはキノコ栽培後の廃培地(21)が詰まった栽培容器(20)の口部(23)を受け面(25)に一致させるかたちで倒立保持する。
【0011】
このようにした受け具(22)にたいし、回転軸(11)を受け具(22)の通孔(24)部中心に一致させて掻き出し刃(15)(17)を臨ませる。この状態においては、回転刃(17)はその外側カム面(27)が受け具(22)の通孔(24)の内面に接触制御されて刃先部(18)は回転軸(11)の中心側に位置する。
【0012】
この状態において、回転軸(11)を回転させながら掻き出し刃(15)(17)を栽培容器(20)の奥へ位置させていくと、固定刃(15)、回転刃(17)で廃培地を(21)を掻き落としながら進むが、栽培容器(20)の口部(23)においては受け具(22)の通孔(24)面と回転刃(17)のカム面(27)とによって制御され刃先(18)は回転の中心部側に位置する。
【0013】
更に、口部(23)から肩部(28)、胴部(29)に進むに連れ、回転刃(17)は回転の遠心力あるいは廃培地(21)の掻き抵抗によって放射方向へと開こうとし栽培容器(20)の内面とカム面(27)とによって制御され順次開いていき、ストッパー部(30)が回転軸(11)にあたるに至って最も開いた状態となり、図4に示すように栽培容器(20)の全径に渡って掻きおとし、回転軸(11)の中間部に設けた螺旋帯(19)によって確実に外へ落下させるものである。
【0014】
なお、回転刃(17)のカム面(27)、ストッパー部(30)の位置関係は使用する栽培容器(20)の口径や胴サイズによって適宜定めれば良い。
【発明の効果】
【0015】
この発明は、上述のように回転軸の先端にその軸心側とその放射側との間を移動する掻き刃を備えたので、栽培容器の開口部から胴部に至るまでまんべんなく掻き落し、確実な排出を可能にしたものである。また、機構上従来のものより高速回転を可能にするので掻き出し速度を上げて作業効率を向上させることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、廃培地掻き出し機の従来例を示す説明図、
【図2】はこの発明の一実施例を示す掻き出し刃の正面図、
【図3】
【図4】はこの発明の掻き出し刃の作用説明図である。
【符号の説明】
(11)回転軸、(15)固定刃、(17)回転刃
【出願人】 【識別番号】500376405
【氏名又は名称】富士ハイテック株式会社
【住所又は居所】長野県長野市川合新田3451
【出願日】 平成15年8月29日(2003.8.29)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−73682(P2005−73682A)
【公開日】 平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願番号】 特願2003−347610(P2003−347610)