| 【発明の名称】 |
植物成長抑制用反射材および植物の成長抑制方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】大井 龍 【住所又は居所】千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株式会社内
【氏名】清野 和浩 【住所又は居所】千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株式会社内
【氏名】石原 裕子 【住所又は居所】千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株式会社内
【氏名】井門 修平 【住所又は居所】千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株式会社内
【氏名】詫摩 啓輔 【住所又は居所】千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自然光を反射させた反射光が、下記式で定義されるA値が1.3以上であることを特徴とする植物成長制御用反射材。 A=R/Fr〔式中、Rは600〜700nmの赤色反射光の光量子束であり、Frは700〜800nmの遠赤色反射光の光量子束である。〕 【請求項2】 反射材が、700〜900nmの間に極大吸収波長λmaxを持つ近赤外線吸収色素を含有するものである請求項1記載の植物成長制御用反射材。 【請求項3】 反射材が、反射シート上に700〜900nmの間に極大吸収波長λmax を持つ近赤外線吸収色素をコーティングした層を有してなる請求項2記載の植物成長制御用反射材。 【請求項4】 反射材が、反射シート上に700〜900nmの間に極大吸収波長λmax を持つ近赤外線吸収色素を有するフィルムを貼り合わせてなる請求項2記載の植物成長制御用反射材。 【請求項5】 反射材が、樹脂に反射剤と700〜900nmの間に極大吸収波長λmax を持つ近赤外線吸収色素とを練り込んでなる請求項2記載の植物成長制御用反射材。 【請求項6】 反射材が、600〜700nmの反射率が30%以上である請求項1〜5のいずれかに記載の植物成長制御用反射材。 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の植物成長制御用反射材を用いたことを特徴とする植物の成長抑制方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、植物の成長を抑制する新規な反射材、および、該反射材を用いた植物の成長抑制方法に関するものであり、植物栽培において極めて価値のあるものである。 【背景技術】 【0002】 アルミ等の金属を用いた反射シート、あるいは、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の無機系充填剤を合成樹脂と混合して作製した反射シートを、植物の土壌表面に被覆することによって、反射光を作物の裏面から当てて、果実、果菜類等の着色向上を図ったり、着色ムラを防止する方法が知られており、三井農業用反射シート、カラーアップ〔三井東圧化学(株)製〕等、すでに数社で製品化されている。しかし、それらの製品では、反射光の利用により植物に当たるトータルの光量が増すために光合成量が増え、収穫量の向上等も考えられるが、自然光を利用した光合成制御には限界があり、植物の成長制御の観点からはあまり大きな期待は出来ない。また、色素を含有した反射パネルを作製し、可視領域の反射光の波長を制御し、水耕栽培用定植パネルが開示されているが、可視領域の制御だけでは不十分である(例えば、特許文献1)。 【0003】 特許文献2には、被覆材料を用いて、600〜700nmの赤色光(R)と700〜800nmの遠赤色光(Fr)の透過率の比(R/Fr比)を変えることで、光形態形成の観点から植物の成長を制御する方法が開示されている。しかし、被覆材料によっては、植物に当たる光合成光量子透過率が低下し、光不足によって植物の健全な成長が阻害される場合もある。更に、ハウス、グロースボックス等の設備投資が必要であり、サクランボ、リンゴ等の背の高く、大きな果物等には利用しづらい。更に、植物栽培用人工光源を用いることで前記R/Fr比を制御する方法も開示されている(例えば、非特許文献1)が、これらの人工光源を用いるには多大の設備費及び電力費等の運転費用が必要であるために、より安価な手法が要求されているのが現状である。 【0004】 ところで、今日、種苗生産施設で生産された苗は一般に徒長ぎみであり、矮化した頑丈な苗が望まれている。その反面、植物の成長促進手法の確立による早収、初期収量の増加等への期待も大きい。また、花卉栽培においては軸の長い花が切り花として珍重され、一方、鉢ものの場合は矮化した大輪の花が望まれるなどの傾向もみられる。果樹栽培では植物体の矮化は作業性の向上のための大きな課題である。また、接ぎ木苗の場合、ロボットによる切断では節間の均一化が問題となる。このように、植物の成長は商品価値を左右するが、現在、これらの調節は薬品の矮化剤による化学的調節や、力学的抑制(整枝剪定)によって行われており、より植物に対して適切な方法が望まれている。 【0005】 【特許文献1】特開昭52−81239号 【特許文献2】特開平7−79649号 【非特許文献1】生物環境調節,30巻4号,135〜141ページ,1992年、村上ら 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明は、自然光(太陽光)を利用でき、しかも、安価かつ取り扱いが容易な植物成長抑制用の材料、および、それを使った植物の成長抑制方法を提供しようとするものである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに到った。すなわち、本発明は、 (1)自然光を反射させた反射光が、下記式で定義されるA値が1.3以上であることを特徴とする植物成長制御用反射材、 A=R/Fr〔式中、Rは600〜700nmの赤色反射光の光量子束であり、Frは700〜800nmの遠赤色反射光の光量子束である。〕 (2) 反射材が、700〜900nmの間に極大吸収波長λmaxを持つ近赤外線吸収色素を含有するものである(1)記載の植物成長制御用反射材、 (3)反射材料が、600〜700nmの反射率が30%以上のものである(1)または(2)記載の植物成長抑制用反射材、 (4)(1)〜(3)のいずれかに記載の植物成長抑制用反射材を、用いることを特徴とする植物の成長抑制方法、に関するものである。 【発明の効果】 【0008】 近年、農業の合理化の観点から、栽培は種子からではなく、健康な幼苗から栽培する場合が増加している。種苗生産においては、適切に苗を伸長させるよう制御することが商品価値を高めるので、本発明は種苗生産工場における伸長制御上、極めて重要かつ価値のあるものである。また、単位体積あたりの葉緑素量、ビタミン量等の栄養素量を制御できるため、葉菜、果菜、根菜類の味覚変化による高付加価値化を可能にする。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 本発明の植物成長抑制用反射材は、自然光を反射させたときの反射光において、下記式で定義されるA値が1.3以上であることを特徴とする成長抑制(矮化)効果を持つ植物成長抑制用反射材である。 A=R/Fr〔式中、Rは600〜700nmの赤色反射光の光量子束であり、Frは700〜800nmの遠赤色反射光の光量子束である。〕 なお、光量子束は、標準光源D65(JIS Z8720)のスペクトル基準で算出されるものである。本発明において、A値を1.3以上に調節するためには、700〜900nmの間に吸収極大を有する色素を使用する。 【0010】 本発明の反射材の製造方法としては特に限定されないが、例えば、以下の3つの方法が利用できる。 (1)上記色素を含有する塗料を作製し、反射板、反射シート上にコーティングする方法、(2)上記色素を含有するフィルムあるいは板を反射板、反射シートに貼り合わせる方法、(3)上記色素を金属粉体あるいは無機系充填剤等の反射材料と一緒に、混練、加熱成形して反射板あるいは反射シートを作製する方法、である。 【0011】 まず、塗料化し、コーティングする(1)の方法としては、色素をバインダー樹脂および有機溶媒に溶解させて塗料化する方法と、色素を数μm以下に微粒化し、アクリル、ウレタン等のエマルジョン中に分散して水系塗料とする方法がある。前者の方法では、通常、脂肪族エステル系樹脂、アクリル系樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、芳香族エステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、脂肪族ポリオレフィン樹脂、芳香族ポリオレフィン樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニル系変成樹脂(PVB,EVA等)あるいはそれらの共重合樹脂をバインダーとして用いる。溶媒としてはハロゲン系、アルコール系、ケトン系、エステル系、脂肪族炭化水素系、芳香族炭化水素系、エーテル系溶媒、あるいはそれらの混合系等を用いる。 【0012】 色素の濃度は、コーティングの厚み、目的の反射強度等によって異なるが、バインダー樹脂の重量に対して、通常、0.1〜30%である。また、バインダー樹脂濃度は、塗料全体に対して、通常1〜50%である。アクリル、ウレタン等のエマルジョン系水系塗料の場合も同様に、未着色のエマルジョン塗料に微粒化色素(粒径=0.05〜1μm)を分散させたり、水溶性色素を溶解させて得られる。また、エマルジョン塗料の場合は、エマルジョンを作製する際の重合時に色素を添加することもできる。塗料中には、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の通常塗料に用いるような添加剤を加えてもよい。 【0013】 上記の方法で作製された塗料は、汎用の反射板、反射シート等の上に、バーコーダー、ブレードコーター、スピンコーター、リバースコーター、ダイコーター、あるいは、スプレー等でコーティングされ、植物成長抑制用反射材を形成する。コーティング面を保護するために、保護層を設けたり、透明樹脂板や透明樹脂フィルム等をコーティング面に貼り合わせることもできる。反射板として鏡を用いることもできる。 【0014】 色素を含有するフィルムあるいは板を作製し、反射板あるいは反射シートに貼り合わせる(2)の方法では、色素を含有するフィルムあるいは板の作製においては、まず汎用の透明フィルムあるいは透明板上に、上記(1)の方法で色素をコーティングして作製することもできるし、また、樹脂と色素を混練し、加熱成形して樹脂板あるいはフィルムを作製することもできる。混練、加熱成形する際の樹脂材料としては、樹脂板またはフィルムにした場合にできるだけ透明性の高いものが好ましい。具体例として、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステエル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル等ビニル化合物およびビニル化合物の付加重合体、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸エステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリシアン化ビニリデン、フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン/テロラフルオロエチレン共重合体、シアン化ビニリデン/酢酸ビニル共重合体等のビニル化合物またはフッ素系化合物の共重合体、ポリトリフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリヘキサフルオロプロピレン等のフッ素を含む化合物、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリペプチド、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、ポリオキシメチレン、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド等のポリエーテル、エポキシ樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等を挙げることが出来るが、これらの樹脂に限定されるものではない。 【0015】 作製方法としては、用いるベース樹脂によって、加工温度、フィルム化条件等が多少異なるが、通常、色素をベース樹脂の粉体あるいはペレットに添加し、100〜350℃に加熱、溶解させた後、成形して樹脂板を作製するか、押出機によりフィルム化するか、或いは、押出機により原反を作製し、30〜120℃で2〜5倍に、1軸乃至2軸にて延伸して10〜200μm厚のフィルムにする方法である。なお、混練する際に紫外線吸収剤、可塑剤等の通常の樹脂成形に用いる添加剤を加えてもよい。色素の添加量は、作製する樹脂の厚み、目的の吸収強度、目的の反射率等によって異なるが、通常、1ppm〜1%である。色素含有フィルムと反射板あるいは反射シートを貼り合わせる方法としては、熱圧着する方法、あるいは一般的なシリコン系、ウレタン系、アクリル系等の接着剤を用いて接着する方法等があるが単に合わせるだけでも効果は得られる。反射板として同様に鏡を用いることもできる。 【0016】 色素を金属粉体あるいは無機系充填剤等の反射材料と一緒に混練、加熱成形する(3)の方法としては、色素を添加する以外は、通常の反射シートを作製するのと全く同様の操作で行うことが出来る。金属粉体としては、アルミニウム、銀等の金属を0.1〜10μm程度に粉砕したものを、基材樹脂に対して0.1〜3重量倍添加する。また、無機系充填剤としては、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化チタン等を0.1〜10μm程度に粉砕したものを、基材樹脂に対して0.1〜3重量倍添加する。色素の添加量は、上記(2)における色素含有透明板、あるいは、フィルムの作製の場合と同様に、1ppm〜1%である。また同様に、混練する際に紫外線吸収剤、可塑剤等の通常の樹脂成形に用いる添加剤を加えてもよい。 【0017】 上記の方法で作製された植物成長抑制用反射材は、自然光を反射させた時の反射光において、A値が1.3以上を示すものであればよい。A値が1.3以上を示すように調節した場合、植物の成長を抑制、すなわち、矮化することができる。植物成長抑制用の好ましいA値は1.5以上である。600〜800nmの吸収領域における色素の極大吸収波長(λmax )のない側の光の反射率は高いほど好ましい。即ち、成長抑制(矮化)用反射材では600〜700nmの光の反射率は高い程よく、少なくともその領域の反射率が30%以上、好ましくは40%以上である。ただし、反射率は標準光源D65(JISZ8720)のスペクトルを基準に算出する。それらの領域での反射率が小さい場合、反射光の植物に与える影響が小さく、成長抑制が不十分となる。 【0018】 本発明において、植物の成長抑制とは、草丈、茎長、節間等の伸長の抑制による植物体の矮化、側枝の長さの抑制等を意味する。また、矮化とは、植物の茎や枝が太く、頑丈になり、風、雨等の自然の悪条件に対して強くなるとともに、単位面積当たりの葉緑素、ビタミン等の栄養素量が増加することを意味する。 【0019】 本願発明の反射材は、反射光が対象植物に良く当たるように設置する。入射光としては、通常、自然光であるが、人工光源も可能である。また、ハウスやグロースボックス内で使用する場合の入射光は、一旦被覆材料を通った光となる。ハウス等の被覆材料は、一般的な農業用フィルムや、ガラス等でもよいし、特開平7−79649に記載のような光選択性被覆材料でもよい。反射光が植物に良く当たるようにする方法として、植物の下の土壌表面を被覆する方法が簡便である。また、植物の北側面あるいはやや斜め上方に設置し、太陽の反射光をうまく利用することも出来る。 【0020】 本発明において、A値を1.3以上に調節するために用いる700〜900nmの間の波長に吸収極大を有する代表的な色素としては、下記式(化1)で表される色素が挙げられるが、これらに限定されるものではない。さらに、下記色素を水溶性にするために、色素にスルホン基等の水溶性基を導入することもできる。 【0021】 【化1】
【0022】 本発明の植物成長抑制用反射材を用いうる対象植物としては、特に限定はないが、ウリ科、ナス科、マメ科、バラ科、アブラナ科、キク科、セリ科、アカザ科、イネ科、アオイ科、ウコギ科、シソ科、ショウガ科、スイレン科、サトイモ科の野菜、キク科、バラ科、サトイモ科、ナデシコ科、アブラナ科、イソマツ科、リンドウ科、ボマノハグサ科、マメ科、ボタン科、アヤメ科、ナス科、ヒガンバナ科、ラン科、リュウゼツラン科、ミズキ科、アカネ科、ヤナギ科、ツツジ科、モクセイ科、モクレン科、サクラソウ科、シュウカイドウ科、シソ科、フウロソウ科、ベンケイソウ科、キンポウゲ科、イワタバコ科、サボテン科、シダ類、ウコギ科、クワ科、ツユクサ科、パイナップル科、クズウコン科、トウダイクサ科、コショウ科、タカトウダイ科、ユキノシタ科、アカバナ科、アオイ科、フトモモ科、ツバキ科、オシロイバナ科の切り花類、あるいは鉢物類の花卉、バラ科、ブドウ科、クワ科、カキノキ科、ツツジ科、アケビ科、マタタビ科、トケイソウ科、ミカン科、ウルシ科、パイナップル科、フトモモ科の果樹、藻類が挙げられる。 【0023】 更に詳しく例示するならば、キュウリ、メロン、カボチャ、ニガウリ、ズッキーニ、スイカ、シロウリ、トウガン、ヘチマ、キンシウリ、トマト、ピーマン、トウガラシ、ナス、ペピーノ、シシトウ、エンドウ、インゲンマメ、ササゲ、エダマメ、ソラマメ、シカクマメ、サヤエンンドウ、サヤインゲン、フジマメ、イチゴ、トウモロコシ、オクラ、ブロッコリー、カイワレダイコン、クレソン、コマツナ、ツケナ、レタス、フキ、シュンギク、食用ギク、セルリー、パセリー、ミツバ、セリ、ネギ、ワケギ、ニラ、アスパラガス、ホレンソウ、オカヒジキ、ウド、シソ、ショウガ、ダイコン、カブ、ワサビ、ラディシュ、ルタバカ、コカブ、ニンニク、ラッキョウ、レンコン、サトイモ等の野菜、アスター、ローダンセ、アザミ、ナデシコ、ストック、ハナナ、スターチス、トルコキキョウ、キンギョソウ、スィートピー、ハナショウブ、キク、リアトリス、ガーベラ、マーガレット、ミヤコワスレ、シャスターデージー、カーネーション、シュツコンカスミソウ、リンドウ、シャクヤク、ホウズキ、リオン、ダリア、カラー、グラジオラス、アイリス、フリージア、チューリップ、スイセン、アマリリス、シンビジューム、ドラセナ、バラ、ボケ、サクラ、モモ、ウメ、コデマリ、キイチゴ、ナナカマド、ミズキ、サンシュ、サンダンカ、ブルバディア、ヤナギ、ツツジ類、レンギョウ、モクレン、シラネリア、ディモルホセカ、プリムラ、ペチュニア、ベゴニア、リンドウ、コリウス、ゼラニュウム、ペラルゴニューム、ロケヤ、アンスリューム、クレマチス、スズラン、セントポーリア、シクラメン、ラナンキュラス、グロキシニア、デンドロビューム、カトレア、ファレノプシス、バンダ、エビデンドラム、オンシジウム、シャコバサボテン、カニバサボテン、クジャクサボテン、カランコエ、ネフロレピス、アジアンタム、タニワタリ、ポトス、ディフェンバキヤ、スパティフラム、シンゴニューム、オリヅルラン、シエフレラ、ヘデラ、ゴムノキ、ドラセナ、コルジリネ、ブライダルベール、アナナス類、カラテヤ、クロトン、ペペロミヤ、ポインセチア、ハイドランジア、フクシア、ハイビスカス、ガーデニア、ギョリュウバイ、ツバキ、ブーゲンビレア、ボタン等の花卉、ニホンナシ、モモ、オウトウ、スモモ、リンゴ、プルーン、ネクタリン、アンズ、ラズベリー、ウメ、ブドウ、イチジク、カキ、ブルーベリー、アケビ、キウィフルーツ、パッションフルーツ、ビワ、ウンシュウミカン、マーコレット、レモン、ユズ、仏手柑、ハッサク、ブンタン、花ユズ、キンカン、セミノール、イヨカン、ネーブルオレンジ、アンコール、ノバ、日向夏、ライム、スダチ、カボス、晩白柚、タンカン、マンゴー、パインアップル、グアバ等の果樹、或いは藻類である。 【0024】 自然光を反射させたときの反射光において、A値が1.3以上の反射材料を用いた場合には、顕著に矮化した頑丈な苗となった。 【実施例】 【0025】 以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は重量部を示す。本発明の反射材における、700〜800nmの反射率、RおよびFrの値は、定法に従い、(株)島津製作所製分光光度計UV−3100にて、積分球を用いて、硫酸バリウムを基準に、反射率を測定後、各波長における標準光源D65の光量子パラメーターをかけて算出した。 【0026】 (実施例1) 式(4)(化2)で示される色素4.5部およびポリメタクリル酸メチル(PMMA)120000部を、280℃で溶融混練して、押し出し成型機を用いて、厚み3mm、幅1mの着色樹脂板を得た。本樹脂板を、三井東圧化学(株)社製農業用反射シート、カラーアップと貼り合わせて、植物成長抑制用反射板(矮化用)を作製した。本反射板の600〜700nmにおける反射率は67.0%であり、A値は2.80であった。 【0027】 【化2】
【0028】 日当たりのよい場所に高さ約8cmのヒマワリの苗7サンプルを置き、その北側に本反射板(高さ1m、幅2m)を、着色樹脂板面側をヒマワリに向けて垂直に立てて、太陽からの反射光がヒマワリに良く当たるようにした。その状態で、15日間栽培したところ、植物高は14.5±0.6cm、茎長は9.1±0.4cmおよび第1節間長が7.4±0.4cmの矮化して頑丈な植物体となった。比較のために同時に、植物成長抑制用反射板を置かなかった以外他は、全く同じ条件で栽培したところ、植物高は19.4±0.7cm、茎長は16.5±0.8cmおよび第1節間長が12.8±0.6cmであった。 このことより、本条件下でのヒマワリに対する本反射板の矮化効果は反射板を設置しない場合に比べて、植物高が0.75倍であった。 【0029】 (実施例2) 式(6)(化3)で示される色素12部およびポリメタクリル酸メチル12000部を、280℃で溶融混練し、押し出し成型後、延伸して、厚さ100μmのフィルムを得た。本フィルムを、三井東圧化学(株)社製農業用反射シート、カラーアップと貼り合わせて、植物成長抑制用反射シート(矮化用)を作製した。本反射シートの600〜700nmにおける反射率は52.6%であり、A値は1.81であった。 【0030】 【化3】
【0031】 実施例1と同様に、日当たりのよい場所に高さ約8cmのヒマワリの苗7サンプルを置き、その北側に本反射シート(高さ1m、幅2m)を、着色樹脂フィルム面側をヒマワリに向けて垂直に立てるとともに、ヒマワリを中心に半円を描いて設置し、太陽からの反射光がヒマワリに良く当たるようにした。その状態で、15日間栽培したところ、植物高は15.4±0.5cm、茎長は11.2±0.5cmおよび第1節間長が7.7±0.4cmの矮化して頑丈な植物体となった。このことより、本条件下でのヒマワリに対する本反射板の矮化効果は、反射板を設置しない場合に比べて、植物高が0.79倍であった。 【0032】 (実施例3) 三井東圧化学(株)社製ユーバンSE−60と、同社製アルマテクス748−5Mを3:7で混合させた液体と、実施例2の色素を1%溶解させたトルエンを2:1の割合で混合させ、厚み75μmのポリエチレンテレフタレートフィルムにコーティングし、130℃で15分間乾燥させた。実施例2と同様に、本フィルムをアルミホイルと貼り合わせて、植物成長抑制用反射シート(矮化用)を作製した。本反射シートの600〜700nmにおける反射率は50.0%であり、A値は1.90であった。 【0033】 実施例2と同様にして、反射シートを立てるとともに、地面にも着色樹脂フィルム面を上にして反射シートを設置した。同様にヒマワリの栽培を行ったところ、植物高は16.1±0.6cm、茎長は9.8±0.5cmおよび第1節間長が7.3±0.4cmの矮化して頑丈な植物体となった。このことより、本条件下でのヒマワリに対する本反射板の矮化効果は、反射板を設置しない場合に比べて、植物高は0.83倍であった。 【0034】 (実施例4) 式(8)(化4)で示されるナフタロシアニン顔料1.0部および農業用塩化ビニル1000部を、180℃で混練、カレンダー成型して、厚み100μmの着色樹脂フィルムを得た。本フィルムを、三井東圧化学(株)社製農業用反射シート、カラーアップと貼り合わせて、植物成長制御用反射シート(矮化用)を作製した。本反射シートの600〜700nmにおける反射率は54.0%であり、A値は1.70であった。 【0035】 【化4】
【0036】 本反射板を用いて実施例2と全く同様にして、ヒマワリの栽培を行ったところ、植物高は15.7±0.7cm、茎長は11.6±0.4cmおよび第1節間長が7.0±0.5cmの矮化して頑丈な植物体となった。このことより、本条件下でのヒマワリに対する本反射板の矮化効果は、反射板を設置しない場合に比べて、植物高は0.81倍であった。 【0037】 (実施例5) 実施例1で用いた植物成長制御用反射板(矮化用)を用いて、高さ6cmのキュウリの苗7サンプルを15日間栽培したところ、植物高は17.2±1.2cm、茎長は9.9±0.5cmおよび第1節間長は2.0±0.5cmの矮化して頑丈な植物体となった。このことより、本条件下でのキュウリに対する本反射板の矮化効果は、反射板を設置しない場合に比べて、植物高は0.79倍であった。 【0038】 (実施例6) 実施例1で用いた植物成長制御用反射板(矮化用)を用いて、実施例5と同時に、全く同様にして、トマトの栽培を行ったところ、植物高は18.1±0.8cm、茎長は13.0±0.9cmおよび第1節間長は5.4±0.6cmであった。このことより、本条件下でのトマト対する本反射板の矮化効果は、反射板を設置しない場合に比べて、植物高は0.85倍であった。 【0039】 (実施例7) その他の植物について、実施例1と同様に、矮化テストを行ったところ、表1の結果となった。 【0040】 【表1】
○: 矮化効果 0.8倍以下 △: 矮化効果 0.9倍以下 ×: 有意差なし
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005887 【氏名又は名称】三井化学株式会社 【住所又は居所】東京都港区東新橋一丁目5番2号
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| 【出願日】 |
平成16年10月28日(2004.10.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−27677(P2005−27677A) |
| 【公開日】 |
平成17年2月3日(2005.2.3) |
| 【出願番号】 |
特願2004−313389(P2004−313389) |
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