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【発明の名称】 自動給水式園芸鉢
【発明者】 【氏名】児玉 久

【要約】 【課題】本発明は短時間で注水可能であり、節水効果を持ち、給水間隔時間を延長可能にし、栽培部と貯水タンク部の大きさおよび園芸鉢の高さを段階的に可変にし、低コストで製作かつ、レイアウト性に優れ、シリーズ化が可能な園芸鉢を提供することを課題とする。

【解決手段】上部鉢(1)内に栽培部(2)中間部に空気層(7)下部鉢(9)内に貯水タンク部(10)を持ち、貯水タンク部(10)から栽培部(2)へ毛細管現象により給水する給水部材(3)を持ち、下部鉢(9)上部に注水穴兼用ドレン(8)を持ち、上部鉢(1)と下部鉢(9)の間に接合部材(6)を持ち嵌合部1(12)の接合部材上部嵌合外径寸法(16)及び接合部材上部嵌合内径寸法(17)と嵌合部2(13)の下部鉢嵌合外径寸法(19)および下部鉢嵌合内径寸法(20)を同一とし、上部鉢嵌合寸法(15)接合部材上部嵌合外径寸法(16)接合部材下部嵌合寸法(18)を各々一定にし、接合部材(6)の数を変更でき、上部鉢(1)と下部鉢(9)を交換出来ることを特徴とする園芸鉢。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部鉢(1)内に栽培部(2)中間部に空気層(7)下部鉢(9)内に貯水タンク部(10)を持ち、貯水タンク部(10)から栽培部(2)へ毛細管現象により給水する給水部材(3)を持ち、下部鉢(9)上部に注水穴兼用ドレン(8)を持ち、上部鉢(1)と下部鉢(9)の間に接合部材(6)を持ち嵌合部1(12)の接合部材上部嵌合外径寸法(16)及び接合部材上部嵌合内径寸法(17)と嵌合部2(13)の下部鉢嵌合外径寸法(19)および下部鉢嵌合内径寸法(20)を同一とし、上部鉢嵌合寸法(15)接合部材上部嵌合外径寸法(16)接合部材下部嵌合寸法(18)を各々一定にし、接合部材(6)の数を変更でき、上部鉢(1)と下部鉢(9)を交換出来ることを特徴とする園芸鉢。
【請求項2】
上部鉢(1)に上部鉢足(5)を持ち、上部鉢足(5)は嵌合部1上部鉢外径(21)と嵌合部1上部鉢高さ(22)以上の上部鉢足内径(29)と上部鉢足高さ(30)を持つことを特徴とする請求項1記載の園芸鉢。
【請求項3】
上部鉢(1)の形状を上部鉢かたぎ(25)と上部鉢曲線(26)または上部鉢かたぎ(25)もしくは上部鉢曲線(26)のみで構成された形状を持った浅皿型形状としたことを特徴とする請求項1記載の園芸鉢。
【請求項4】
下部鉢(9)に内部を視認可能な窓(28)を持つことを特徴とする請求項1記載の園芸鉢。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は給水間隔時間を延長可能にした園芸鉢に関する物である。
【0002】
【従来の技術】
従来の園芸鉢は図12に示すように上部鉢(1)と下部鉢(9)2部品が種々の方法で結合または接合され、上部鉢(1)内に栽培部(2)と空孔(4)と水切り部(23)を持った物である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上の従来技術によれば、植物の必要とする水分は栽培部(2)に蓄えられた水分のみであり、量が少なく天候、季節、栽培植物の種類等によるが、毎日又は数日おきに給水する必要が有り、必要給水量は不明確であり、通常は多めに給水し、過給水時は水切り部(23)を経由して垂れ流しであり、また上部鉢(1)と下部鉢(9)の各部寸法は固定され、1対1の関係のみしか使用出来ず園芸鉢の大きさ、高さを変更することは出来なかった。
【0004】そこで、本発明は短時間で注水可能であり、節水効果を持ち、給水間隔時間を延長可能にし、栽培部と貯水タンク部の大きさおよび園芸鉢の高さを段階的に可変にし、低コストで製作かつ、レイアウト性に優れ、シリーズ化が可能な園芸鉢を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1に記載の第1発明)は、上部鉢(1)内に栽培部(2)中間部に空気層(7)下部鉢(9)内に貯水タンク部(10)を持ち、貯水タンク部(10)から栽培部(2)へ毛細管現象により給水する給水部材(3)を持ち、下部鉢(9)上部に注水穴兼用ドレン(8)を持ち、上部鉢(1)と下部鉢(9)の間に接合部材(6)を持ち嵌合部1(12)の接合部材上部嵌合外径寸法(16)及び接合部材上部嵌合内径寸法(17)と嵌合部2(13)の下部鉢嵌合外径寸法(19)および下部鉢嵌合内径寸法(20)を同一とし、上部鉢嵌合寸法(15)接合部材上部嵌合外径寸法(16)接合部材下部嵌合寸法(18)を各々一定にし、接合部材(6)の数を変更でき、上部鉢(1)と下部鉢(9)を交換出来ることを特徴とする園芸鉢。
【0006】本発明(請求項2に記載の第2発明)は、上部鉢(1)に上部鉢足(5)を持ち、上部鉢足(5)は嵌合部1上部鉢外径(21)と嵌合部1上部鉢高さ(22)以上の上部鉢足内径(29)と上部鉢足高さ(30)を持つことを特徴とする請求項1記載の園芸鉢。
【0007】本発明(請求項3に記載の第3発明)は、上部鉢(1)の形状を上部鉢かたぎ(25)と上部鉢曲線(26)または上部鉢かたぎ(25)もしくは上部鉢曲線(26)のみで構成された形状を持った浅皿型形状としたことを特徴とする請求項1記載の園芸鉢
【0008】本発明(請求項4に記載の第4発明)は、下部鉢(9)に内部を視認可能な窓(28)を持つことを特徴とする請求項1記載の園芸鉢。
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
【0009】
第1発明の一実施形態を図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8に示す。本発明は、上部鉢(1)内に栽培部(2)中間部に空気層(7)下部鉢(9)内に貯水タンク部(10)を設け、毛細管現象を持つ給水部材(3)で貯水タンク部(10)から栽培部(2)へ自動的に給水を行い、植物の必要とする水分を補給する。
【0010】栽培部(2)は従来の園芸鉢と同じく底部中央付近に空孔(4)を持つ上部鉢(1)で形成され、植物の栽培を行う。
【0011】空気層(7)は上部鉢(1)の嵌合部1上端面(11)と下部鉢(9)上部の注水穴兼用ドレン(8)の位置で決まる貯水タンク部(10)の水位最高位置(14)で形成され、栽培部(2)と貯水タンク部(10)が連通し、植物の根が水没するのを防止する。
【0012】貯水タンク部(10)は下部鉢(9)上部の注水穴兼用ドレン(8)の位置より下の部分で形成され、給水と下部鉢(9)を安定させるための水を蓄え、液体肥料等を混合して使用も可能。
【0013】給水部材(3)は貯水タンク部(10)の水位最低位置(27)から空気層(7)と上部鉢(1)の空孔(4)を貫通し、栽培部(2)に到達しており、毛細管現象により給水を行う。
【0014】給水部材(3)は毛細管現象を持ち、植物、環境に害を与えない物で有れば使用可能で有り、例えばペーパータオル、ぼろきれ等も使用出来、植物の種類、数により自由に材質、数、多きさを変更して使用できる。
【0015】水位最低位置(27)は強風等で園芸鉢が転倒するのを防止するのに必要な水量で決定される。
【0016】雨等で栽培部(2)から水が浸入した場合は上部鉢(1)に設けられた空孔(4)から水が空気層(7)を経由して貯水タンク部(10)に滴下し、貯水タンク部(10)の水位最高位置(14)を超えた時は注水穴兼用ドレン(8)から排水し、貯水タンク部(10)の水位最高位置(14)に水位を保ち、栽培部(2)と貯水タンク部(10)が連通し、植物の根が水没するのを防止する。
【0017】運搬時は下部鉢上端開口部(24)からいったん排水し、軽くしてから移動させることも出来る。
【0018】注水穴兼用ドレン(8)は貯水タンク部(10)に直接注水を可能にし、過注水時排水し、貯水タンク部(10)の水位最高位置(14)に水位を保つ。
【0019】上部鉢(1)と下部鉢(9)の間に接合部材(6)を持ち嵌合部1(12)の接合部材上部嵌合外径寸法(16)及び接合部材上部嵌合内径寸法(17)と嵌合部2(13)の下部鉢嵌合外径寸法(19)および下部鉢嵌合内径寸法(20)を同一とし、上部鉢嵌合寸法(15)接合部材上部嵌合外径寸法(16)接合部材下部嵌合寸法(18)を各々一定にし、接合部材(6)の数を変更でき、上部鉢(1)と下部鉢(9)を交換出来る。
【0020】本発明の製作等においては、素焼き、陶磁器、ガラス、樹脂、金属等の他に一般に利用されているものは全て利用可能である。
【0021】第2発明の一実施形態を図4と図5に示す。上部鉢(1)に上部鉢足(5)を持ち、上部鉢足(5)は嵌合部1上部鉢外径(21)と嵌合部1上部鉢高さ(22)以上の上部鉢足内径(29)と上部鉢足高さ(30)を持ち、上部鉢足(5)により上部鉢(1)は他の部材と接合しない単体使用時に安定を保つことが出来、従来の園芸鉢と同様に使用が可能であることを特徴とする請求項1記載の園芸鉢。
【0022】第3発明の一実施形態を図9に示す。上部鉢(1)の形状において栽培植物が根を張った状態で容易に栽培部(2)を上部鉢(1)から分離可能な上部鉢かたぎ(25)と上部鉢曲線(26)または上部鉢かたぎ(25)もしくは上部鉢曲線(26)のみで構成された形状を持った浅皿型形状としたことを特徴とする請求項1記載の園芸鉢。
【0023】第4発明の一実施形態を図10と図11に示す。下部鉢(9)に内部を視認可能な窓(28)を持つことにより貯水タンク部(10)の水位を確認出来、窓(28)の下部鉢への取り付け方法は貯水タンク部(10)の水が漏れなければ下部鉢内外への溶着、接着等いかなる方法でも可能で有ることを特徴とする請求項1記載の園芸鉢。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】本発明の第1発明によれば、大きな容量を持つ貯水タンク部の水を毛細管現象により自動的に給水を行い、園芸鉢への給水間隔時間を大幅に延長可能であり、保有マンション等を花で飾り入居率の向上を図るオーナー、自宅に花を飾りたいが給水時間を確保出来ない単身赴任者や共働きの方、オフィス等に鑑賞用植物をレンタルする業者等が給水工数を低減出来るメリットが有る。
【0026】大きな注水穴兼用ドレンを持つため、短時間で注水が可能、オフィス等で水が注水穴兼用ドレンから床にこぼれるのを防止したい時は嵌合部2から分離して水があふれないように注水も可能、園芸鉢用受け皿を使用する事により少々のオーバーフローした水は受け止める事も可能で有る。
【0027】接合部材上部嵌合内外径寸法と下部鉢嵌合内外径寸法を同一とし、他嵌合部の寸法を一定にしたことにより、吸水部材の毛細管現象が許容する高さまで接合部材の数を変えられ、段階的に園芸鉢の高さを変えることが出来、狭い場所等で栽培植物の日照も考慮したレイアウトも可能で有り上部鉢と下部鉢各々の大きさを変えた物の使用も可能で有り栽培植物の種類大きさに合わせた栽培部と貯水タンク部の大きさを構成可能で有り容易にシリーズ化が図れまた栽培部の大きさが同一であれば貯水タンク部の大きさを拡大することにより更なる給水間隔時間の延長も可能で有る。
【0028】従来園芸鉢に追加する部材は樹脂成型部材又は既存の部材を使用可能であり、低コストで有る。
【0029】貯水タンク部から排水して軽量化したあと移動も可能で有り、移動が楽である。
【0030】貯水タンク部の水に液体肥料等を混合しておけば、長期間効果を持続出来る。
【0031】貯水タンク部の水位最高位置に開口する注水穴兼用ドレンを持ち、注水に必要な量を注水出来、節水効果がある。
【0032】上部鉢の栽培用土と下部鉢の水位最低位置より下の水の重さにより安定を保つことが出来、強風等による転倒を防止可能。
【0033】本発明の第2発明によれば、前記第1発明の効果に加え、上部鉢足を持つ事により上部鉢を単体で従来の園芸鉢と同様に使用出来、植物が鑑賞に堪える状態になった時点で接合部材と下部鉢を組み合わせることが出来、余分な接合部材と下部鉢を必要としなく安価で有り、またあらかじめ植物植込み時給水部材をセットしておけば上部鉢の交換のみで鑑賞する植物を交換可能。
【0034】本発明の第3発明によれば、前記第1発明、第2発明の効果に加え、タオル等の給水部材使用時は給水部材の腐食により1年草の草花程度にしか使用出来なかったこのタイプの園芸鉢において上部鉢かたぎと上部鉢曲線または上部鉢かたぎもしくは上部鉢曲線のみで構成された形状を持った浅皿型形状にすることにより吸水部材が腐食する間に栽培植物は十分に栽培部に根を張ることが出来、栽培部と上部鉢が容易に脱着可能で有り、給水部材の交換を容易に出来またこの効果により樹木、宿根草等の多年草にも対応可能で有る。
【0035】本発明の第4発明によれば、前記第1発明、第2発明、第3発明の効果に加え、下部鉢に内部を視認可能な窓を持つことにより、容易に貯水タンク部の水位を確認出来、給水必要時期の判断が可能で有り、窓の下部鉢への取り付け方法は貯水タンク部の水が漏れなければ下部鉢内外への溶着、接着等いかなる方法でも可能で有る。
【0036】窓は下部鉢の水位最低位置をほぼ中央部にして視認可能な位置に設置すればより正確な注水時期を把握可能で有る。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の一実施形態を示す上面視図。
【図2】第1発明の一実施形態を示す側面視図。
【図3】図1のA−A断面図。
【図4】上部鉢の上面視図。
【図5】図4のB−B断面図。
【図6】接合部材の縦断面図。
【図7】下部鉢の上面視図。
【図8】下部鉢の側面視図。
【図9】第3発明の上部鉢の縦断面図。
【図10】第4発明の下部鉢の側面視図。
【図11】図10のC−C断面図。
【図12】従来技術を示す縦断面図。
【符号の説明】
1上部鉢
2栽培部
3給水部材
4空孔
5上部鉢足
6接合部材
7空気層
8注水穴兼用ドレン
9下部鉢
10貯水タンク部
11嵌合部1上端面
12嵌合部1
13嵌合部2
14水位最高位置
15上部鉢嵌合寸法
16接合部材上部嵌合外径寸法
17接合部材上部嵌合内径寸法
18接合部材下部嵌合寸法
19下部鉢嵌合外径寸法
20下部鉢嵌合内径寸法
21嵌合部1上部鉢外径
22嵌合部1上部鉢高さ
23水切り部
24下部鉢上端開口部
25上部鉢かたぎ
26上部鉢曲線
27水位最低位置
28窓
29上部鉢足内径
30上部鉢足高さ
【出願人】 【識別番号】302038796
【氏名又は名称】児玉 久
【出願日】 平成15年7月10日(2003.7.10)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−27542(P2005−27542A)
【公開日】 平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願番号】 特願2003−194731(P2003−194731)