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【発明の名称】 植物育成用補助具
【発明者】 【氏名】今野 義浩

【要約】 【課題】本発明は害鳥や害虫の忌避と施肥を自然に行い、植物の生成の促進を助け、光の反射によって照度が向上し、果実の成熟と糖度が向上される植物育成用補助具を提供することを目的とする。

【解決手段】表面全体にミラーボール状の鏡面を形成すると共に中空を有した補助具本体1の上部には、雨水注入用の穴11を多数穿設させ、補助具本体1の下部には開口部12を形成し、該開口部12には肥料散布用の穴21を有した肥料支持2が取付けられ、該肥料支持台2の下部には地面へ差込むための差込部材4を取付け、穴11に紐3を通して補助具本体1に取付ける構成する。また補助具本体1の形状を、略ハット状,略球状,多面体の内の1つとすると良い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面全体が光反射すると共に中空を有した補助具本体(1)の上部には、雨水注入用の穴(11)を多数穿設させ、前記補助具本体(1)の下部には開口部(12)を形成し、該開口部(12)には肥料散布用の穴(21)を有した肥料支持台(2)が取付けられて少なくとも構成したことを特徴とする植物育成用補助具。
【請求項2】
前記補助具本体(1)の形状が、略ハット状,略球状,多面体の内の1つであり、その表面全体にはミラーボール状の鏡面が形成され、且つ前記穴(11)に通して紐(3)を前記補助具本体(1)に取付けた請求項1記載の植物育成用補助具。
【請求項3】
前記肥料支持台(2)の下部には、地面(7)に差込むための差込部材(4)が設けられた請求項1記載の植物育成用補助具。
【請求項4】
前記差込部材(4)が、地面(7)に差込むための差込部(41)と、該差込部(41)の上方に一体に形成した鍔部(42)とから成された請求項3記載の植物育成用補助具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は樹木や支柱などに吊下させたり、或いは地面に差込んだりして、光の反射を利用した植物育成用補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にカラス,むく鳥,ヒヨドリなどの害鳥やナメクジ,ムカデ,ゲジゲジなどの害虫から植物を守るために、光の反射を利用したものとしては、樹木や支柱などに取付けて使用するCD盤に穴を開けたものや反射テープがあり、また地面に広げて使用するシートの表面にアルミ蒸着したものなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記CD盤に穴を開けたものを用いて、樹木や支柱などに取付けてCD盤が吊下されると、光は横方向に反射するので、上方から来る鳥に対しては余り効果がなく、果実が害鳥によって被害を受けていた。また前記反射テープを樹木や支柱などに取付けると、風で吹き飛ばされたり、切れたりするため、定期的な点検や補修が必要であり、手間が掛っていた。更に前記シートの表面にアルミ蒸着されたものを地面に広げると、反射光が果実の下方から葉や果実に当たり、光合成を促進させたり果実の色付きを均一にする効果が期待出来るが、前記シートは防水性を有しているため、根の周囲が覆われると、防虫剤や生育促進剤などを散布した際、根の周囲には効果が及ばなくなると共に前記シートの表面に溜まる雨水や散水の水は地面に浸透せずいつまでもそのままになっているので、ボウフラなどの害虫が発生し易かった。また前記シートの裏面は日が当たらず湿度が高いため、ナメクジ,ムカデ,ゲジゲジなどの害虫のすみかになり易く、且つ果実の糖度を低下させる恐れがあった。更に前記シートは風でめくれたり、その表面に土埃や落ち葉などが付着したりして、光の反射を悪くする等の問題点があった。
【0004】
本発明は害鳥や害虫の忌避と施肥を自然に行い、植物の生成の促進を助け、光の反射によって照度が向上し、果実の成熟と糖度が向上される植物育成用補助具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解消するために成されたものであり、つまり表面全体が光反射すると共に中空を有した補助具本体の上部には、雨水注入用の穴を多数穿設させ、補助具本体の下部には開口部を形成し、該開口部には肥料散布用の穴を有した肥料支持台が取付けられて少なくとも構成する。また補助具本体の形状として略ハット状,略球状,多面体の内の1つであり、その表面全体にミラーボール状の鏡面を形成し、穴に通して紐を補助具本体に取付けたり、肥料支持台の下部に、地面へ差込むための差込部と、該差込部の上方に一体に形成した鍔部とから成された差込部材を取付けたりしても良い。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態を示す図であり、これに基づいて説明する。(1)は表面全体が光反射すると共に中空を有した合成樹脂製或いは軽金属製などの補助具本体であり、該補助具本体(1)の上部には雨水注入用の穴(11)を多数穿設させると共に前記補助具本体(1)の下部には開口部(12)を形成している。該開口部(12)にはネジ穴が形成されている。また前記補助具本体(1)の形状は略ハット状(空飛ぶ円盤状)であり、そのドーム部にはミラーボール状の鏡面を形成させ、つばの両面にはメッキを施しているが(図2参照)、表面全体がミラーボール状の鏡面を形成させても良い。又、前記補助具本体(1)の形状としては、図3(a)のような略球状や、(b)に示すような略多角錐状、(c)のような略多角柱状などの多面体を用いると良いが、光が四方に反射する形状のものであれば他の形状でも良い。(2)は肥料散布用の穴(21)を有した合成樹脂製或いは軽金属製などの肥料支持台であり、該肥料支持台(2)の形状は上方が開口されていると共に下方には突出する複数の突起が形成され、その先端には穴(21)が穿設されている。また前記肥料支持台(2)の開口した外周にはネジ山が刻設され、前記開口部(12)のネジ穴と螺合する。尚、前記肥料支持台(2)は前記補助具本体(1)と螺合させて着脱可能と成しているが、ネジ以外の着脱方法としても良い。(3)は紐であり、穴(11)に通して植物(6)の枝や支持棒などに補助具本体(1)を吊下させるためのものである。尚、前記紐(3)の専用穴を前記補助具本体(1)に穿設させても良い。(4)は肥料支持台(2)の下部に取付ける図中の2点鎖線で示した棒状の差込部材であり、必要に応じて地面(7)に差込む際に用いるためのものである。(5)は肥料支持台(2)に収納して補助具本体(1)に内蔵される肥料であり、この肥料(5)は溶解性で遅効性のものが好ましい。尚、肥料(5)の代りに虫忌避植物や薬草などを入れても良い。
【0007】
図4は本発明の別実施形態を示す図であり、これは地面(7)に差込む形態のものであり、この図面に基づいて説明する。(1)はドーム形で且つ表面全体にはミラーボール状の鏡面を形成させた合成樹脂製或いは軽金属製などの補助具本体であり、該補助具本体(1)の上部には雨水注入用の穴(11)を多数穿設させると共に前記補助具本体(1)の下部には開口部(12)を形成し、該開口部(12)にはネジ穴が形成されている。(2)は肥料散布用の穴(21)を下部に有した合成樹脂製の肥料支持台であり、該肥料支持台(2)の形状は上方が開口され且つその外周には、開口部(12)のネジ穴と螺合するためのネジ山が刻設されている。また底面の中央が持ち上げられて全体に傾斜を付け、水で溶解した肥料(5)が穴(21)から流れ出し易く形成されている。更に肥料支持台(2)の下部には差込部材(4)が一体に形成されており、該差込部材(4)は、地面(7)に差込むための中空な三角錐状の差込部(41)と、該差込部(41)の上方に一体に形成した鍔部(42)とから成されている。尚、紐(3)は不要である。又、前記肥料支持台(2)の表面には、光が反射される鏡面或いはメッキ処理面を形成させなくても良い。
【0008】
図1に示す本発明品の使用方法について説明する。先ず始め補助具本体(1)の穴(11)に紐(3)を通し、肥料支持台(2)の突起を手で持って回すと、補助具本体(1)から肥料支持台(2)が外れる。そして肥料支持台(2)に溶解性で遅効性の肥料(5)を載せる。それを補助具本体(1)内部に入れると共に肥料支持台(2)を回して補助具本体(1)に取付ける。その後、植物(6)の枝や支持棒などに紐(3)を掛けて図5に示すように補助具本体(1)を適宜に吊下させる。この時、補助具本体(1)の吊下位置を決める場合には、葉の密集している近くのすいた枝や、果実が付いている下側が有効であり、四方八方に反射して光が片寄らず、植物(6)全体に光が当たるように配慮して枝に吊すか、近くの支柱棒に吊すのが好ましい。また図5に示すように補助具本体(1)を地面(7)に差込む場合は、図4に示す本発明品を使用し、上記同様にして肥料(5)を補助具本体(1)と肥料支持台(2)内部に入れ、その後、地面(7)に三角錐状の差込部(41)を差込み、地面(7)に鍔部(42)を接触させた時点で取付けが終了する。このように本発明品は枝や支持棒に紐(3)でしっかり結び付けられたり、地面(7)に差込まれているので、強風が吹いても本発明品は飛ばされずに取付位置を保持出来るものとなる。尚、前記肥料(5)の代りに除虫菊や虫のいやがる植物の乾燥物を入れたり、木酢液をしみ込ませたものを入れたりして、臭いを発散させて虫が忌避されるようにしても良い。
【0009】
次に本発明の作用について説明する。図5に示すように本発明品を植物(6)の枝や支持棒などに吊下或いは地面(7)に差込んでおく。先ず始めに光反射の作用について説明する。先ず図5のように日が照ると、補助具本体(1)の表面全体で光が反射するので、反射光は図中の点線のように四方八方へ放射されるのである。放射した光は、植物(6)の葉の表面や裏面を照らし、且つ果実の上面や下面からも照らすものとなる。従って、葉に対しては照度が向上されて光合成を促進させ、果実に対しては成熟と糖度の向上や色付けの促進が可能となる。更に植物(6)全体が輝いて見えるため、カラス,むく鳥,ヒヨドリなどの害鳥が近付きにくくなると共に光を嫌う習性のあるナメクジ,ムカデ,ゲジゲジなどの害虫も植物(6)に近付かなくなり、植物(6)が害鳥や害虫などから守られるものとなる。特に本発明品をりんごの木に吊下したり、地面に差込んでおくと、りんごの下部にも色が付き、均一で且つ綺麗に色付いた果実を得ることが可能となる。また苺の実の近くに本発明品を置いておけば、満遍なく光が当たり、苺の実全体が綺麗に色付くものとなる。更にナスやトマトの支持棒に本発明品を取付けて使用しても良い。尚、菊や苺がハウスで電照栽培される場合に本発明品を使用すると、光が散乱されてハウス全体の照度を増加することが出来るため、光熱費を減少させることが可能となる。また熱帯の植物(6)を家庭用温室で栽培する場合、本発明品を使用すると、熱帯の植物(6)の生育が簡単に行えるものとなる。
【0010】
又、他の作用としては、肥料(5)が補助具本体(1)に内蔵されているため、雨が降ったり或いは散水すると、図1や図4に示す矢印のように穴(11)から雨水や散水の水が内部に入る。すると、水が落ちて肥料(5)を濡らすと、肥料(5)は徐々に溶解される。その溶解された液は、図中の点線矢印のように下方或いは横の穴(21)から流れ出て地面(7)へ自然に施肥されるのである。尚、施肥は植物(6)の生育時期に合せて種類を変えたり、病害虫の発生時期に合せて肥料(5)の代りに、害虫が忌避する薬草を入れても良い。この時は、肥料支持台(2)が着脱可能であるので、必要に応じて中身を変えれば良い。
【0011】
【発明の効果】
本発明はこのように構成させたことにより、下記に記載する効果を有する。
【0012】
請求項1のように表面全体を光反射させると共に中空を有した補助具本体(1)の上部に、雨水注入用の穴(11)を多数穿設させ、補助具本体(1)の下部に開口部(12)を形成し、該開口部(12)には肥料散布用の穴(21)を有した肥料支持台(2)が取付けられて少なくとも構成することにより、葉の密集している近くのすいた枝や、果実が付いている下側の枝や支持棒などに紐(3)で補助具本体(1)を吊下し、反射光を四方八方へ散乱させて片寄らずに植物(6)全体が輝くため、植物(6)の生成の促進を助け、丈夫になると共に病害虫の抵抗力が向上するものとなる。更に光の反射によって照度が向上するため、果実の成熟と糖度が向上されると共に光を嫌って害鳥や害虫が忌避するものとなる。しかも補助具本体(1)の中空部に肥料(5)を入れておけば、雨や散水の水が穴(11)から自然に入り込み、その肥料(5)が穴(21)から流れ出て地面(7)へ自然に施肥されるものとなる。
【0013】
請求項2のように補助具本体(1)の形状として略ハット状にすることにより、風の抵抗が小さくなるため、強風が吹いても安定状態が保たれ易くなる。更に前記補助具本体(1)の表面全体にミラーボール状の鏡面を形成し、且つ穴(11)に紐(3)を通すことにより、補助具本体(1)が何処にでも吊下可能となるので、日の当たり具合が片寄る場所に植えられていた植物(6)であっても、補助具本体(1)を簡単に取付けて、植物(6)全体に日を当てて輝かせることができ、植物(6)の生成の促進を助け、収穫量の増加が期待出来るものとなる。しかも、人目を引く場所に置かれた観葉植物(6)などに本発明品を取付けると、光が不足がちになり易い状態が解消され、且つ施肥が自然に行われると共に空飛ぶ円盤状の補助具本体(1)が輝いて浮かび上がるので、非常に目立つものとなり、集客効果が発揮されるものとなる。又、補助具本体(1)の形状を略球状にすれば、あらゆる角度へ光を反射させることが出来るため、果実に対しては成熟や色付けの促進が行え、特にりんごや苺用として本発明品を取付けておくと、果実全体が綺麗に色付き、高品質の商品として出荷することが可能となる。また補助具本体(1)の形状を多面体にすることにより、下面が広くなるため、肥料(5)が広い範囲に散布されて地面(7)へ自然に施肥されるものとなり、施肥効果が向上する。
【0014】
請求項3に示すように肥料支持台(2)の下部に地面(7)へ差込むための差込部材(4)を設けることにより、従来の如き反射テープが風で吹き飛ばされたり、切れたりすることがなくなり、維持管理が殆ど不要なものとなる。また従来のシートの表面にアルミ蒸着されたものを用いる場合に発生していた根の周囲の防虫効果の低下や生育促進効果の低下が心配なくなると共にボウフラ,ナメクジ,ムカデ,ゲジゲジなどの害虫が発生する心配もなくなるものとなる。
【0015】
請求項4に示すように差込部材(4)が、地面(7)に差込むための差込部(41)と、該差込部(41)の上方に一体に形成した鍔部(42)とから成されることにより、本発明品は地面(7)にしっかりと差込まれるので、強風が吹いても飛ばされる恐れがないものとなる。また地面(7)に差込まれた時点で鍔部(42)が地面(7)に接触しているので、非常に安定して取付けられるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図2】本実施形態を示す斜視図である。
【図3】本実施形態の外形要部を示す説明図である。
【図4】本発明の別実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 補助具本体
11 穴
12 開口部
2 肥料支持台
21 穴
3 紐
4 差込部材
41 差込部
42 鍔部
7 地面
【出願人】 【識別番号】302030697
【氏名又は名称】今野 義浩
【出願日】 平成15年6月26日(2003.6.26)
【代理人】 【識別番号】100083633
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏

【公開番号】 特開2005−13080(P2005−13080A)
【公開日】 平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願番号】 特願2003−181959(P2003−181959)