| 【発明の名称】 |
植物栽培用の留め具 |
| 【発明者】 |
【氏名】長野 明治
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| 【要約】 |
【課題】簡単な操作で植物の誘引が可能で、植物を傷付けることのない植物栽培用の留め具を提供する。
【解決手段】通常はバネ材51によって圧接するように付勢された一対の挟着部41、及び前記挟着部41を開放するように押圧する把持部42、並びに前記挟着部41の外側に突設した突起部46を備えるクリップ部2と、このクリップ部2から延出し、この延出部分を支柱7及び植物の茎61に掛け回すと共に、前記挟着部41で挟着する紐部3と、で植物栽培用の留め具1を構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 農芸作業において、植物を支柱に誘引するための植物栽培用の留め具であって、 通常は圧接するように付勢された挟着部、及び前記挟着部を開放するように押圧する把持部、並びに前記挟着部の外側に突設した突起部を備えるクリップ部と、 前記クリップ部から延出し、この延出部分を支柱及び植物の茎に掛け回すと共に、前記挟着部で挟着する紐部と、 からなることを特徴とする植物栽培用の留め具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、農業或いは趣味の園芸において、植物の茎を支柱に誘引して結び止めるための植物栽培用の留め具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 農業或いは趣味の園芸において、例えば、トマトやナス等の植物を栽培するときには、苗木が風などで倒れないように、また果実の重みに耐え得るように、畑から起立させた支柱或いは上方から吊下げた誘引紐に、茎を結び付ける誘引を行っている。 この誘引は、古くは棕櫚縄等によって、一本一本手作業によって結び付けていた。 しかしながら、この作業は、非常に手間暇の掛かる煩雑な作業であった。 【0003】 そこで、第1及び第2の保持部を設けた一対の開閉自在なクリップアームを備え、前記第1の保持部によって誘引紐を挟み込み、第2の保持部によって茎を保持するようにしたクリップ具をはじめ、種々の植物栽培用の留め具が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。 【0004】 【特許文献1】 特開2001−204267号公報 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来の植物栽培用の留め具は、何れも合成樹脂により製造されており、合成樹脂製の保持部によって植物の茎を保持するように成っている。即ち、ほゞ半円形に形成された一対の保持部を一旦開放し、この開放した状態で茎を保持部の内部に挿入し、前記保持部を閉塞することにより、保持部の内部に茎を通して保持していた。 このため、茎が保持部に直接ぶつかってしまい、茎が傷付いたり、この傷が原因となって、植物が枯れてしまうことさえあった。 そこで、手間暇は掛かるが、茎を傷つける恐れのない、紐の結び付けによる誘引を愛用する農家や園芸家が多数存在しているのが現状である。 【0006】 本発明は、簡単な操作で植物の誘引が可能で、植物を傷付けることのない植物栽培用の留め具を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】 上記に鑑み発明された本発明の請求項1に記載した植物栽培用の留め具は、農芸作業において、植物を支柱に誘引するための植物栽培用の留め具であって、通常は圧接するように付勢された挟着部、及び前記挟着部を開放するように押圧する把持部、並びに前記挟着部の外側に突設した突起部を備えるクリップ部と、前記クリップ部から延出し、この延出部分を支柱及び植物の茎に掛け回すと共に、前記挟着部で挟着する紐部と、からなる。 【0008】 【発明の実施の形態】 以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。 本発明に係る植物栽培用の留め具1は、図1に示すように、クリップ部2と、このクリップ部2に一端を止着して延出する紐部3と、から構成してある。 【0009】 クリップ部2は、支点を中心にして互いに揺動自在な一対の止着部材4、4と、この止着部材4の一端を閉止するように付勢するバネ等の付勢部材5とで構成してある。即ち、このクリップ部2は、洗濯挟み状に構成した部材であって、例えば、合成樹脂製の止着部材4と、付勢部材5としての金属製のバネ材51とで構成してある。 【0010】 一対の止着部材4、4は、互いに対称な共通部材であって、一端に挟着部41を、他端に把持部42を形成し、前記挟着部41に近い部分に丸山状に突出する支点部43を形成すると共に前記挟着部41と支点部43との間に、空間部44が形成してある。 【0011】 また、止着部材4には、長手方向に沿って溝部45を開設し、この溝部45に前記付勢部材5として、波形のバネ材51を嵌装する。即ち、図3の断面図に示すように、支点部43を中心にして揺動自在な一対の止着部材4において、先端を挟着部41内に係止させて、当該挟着部41を互いに圧接するように付勢するバネ材51を嵌装するのである。尚、このように、波形のバネ材51を溝部45に嵌装するときは、当該バネ材51が止着部材4の外部に突出しないので好ましい。 【0012】 これにより、通常は、前記バネ材51の付勢によって、対向する前記挟着部41、41が閉じて圧接しているが、対向する前記把持部42、42を互いに接近するように摘んで押圧すると、前記互いに圧接した挟着部41、41が、前記バネ材51の付勢に抗して開き、前記空間部44が外部に連通することになる。そして、前記把持部42、42に対する押圧を解けば、再び対向する挟着部41、41が圧接すると共に、空間部44と外部との連通が再び遮断される。 【0013】 また、止着部材4には、前記挟着部41の反対側に、即ち止着部材4の外側に、突起部46を突設する。尚、図示の実施形態では、この突起部46の内部に前記バネ材51が係止している。 【0014】 更に、図示していないが、止着部材4には、後述する紐部3を挿通するための、挿通部が支点部43の内側に形成してある。言い換えると、支点部43の間が空間になっている。 【0015】 前記のように構成したクリップ部2には、前記紐部3を設ける。即ち、紐材の一端を前記挿通部に通して抜け止めを施し、他端を前記空間部44から外部に延在させて自由端とする。尚、前記抜け止めは、止め結び31を行ってもよいし、焼いて拡径させてもよいが、止着部材4の開閉を妨げることのないように行う。また、紐材としては、例えば、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン等、各種合成樹脂製の紐や、棕櫚縄、麻縄等の天然素材の紐を適宜に使用でき、形状も組紐、編紐、テープ等を使用できる。更に、この紐部3の長さは、対象となる茎の太さや支柱の太さに応じて適宜に決定すればよいが、概ね10〜30cm程度が扱い易い。 【0016】 次に、本発明に係る植物栽培用の留め具1の使用法を、例えばトマトの栽培に適用した場合を、図4〜図6において説明する。 【0017】 先ず、図4において、トマトの各苗木6に対して各々1本の支柱7を畑Gから起立させ、各支柱7の上部に横桟71を渡して安定させる。尚、支柱7の建て方は、従来の方法でよく、三角形にまとめてもよい。 【0018】 次に、図5、図6、及び図1を参照して、前記支柱7に対して、茎61を誘引固定する方法を説明する。本発明に係る植物栽培用の留め具1を、所望の高さにおいて、クリップ部2から延出する紐部3が、支柱7側になるように当該支柱7に宛てがい、紐部3の自由端を支柱7の向こう側から手前側に出し、更に茎61の手前から向こう側に回し、更に前記紐部3と交差させて再び手前側に引き出す。即ち、紐部3によって数字の8の字を画くようにする。このようにすれば、支柱7と茎61との間に、紐部3の交差部32が介在することになり、茎61が支柱7に直接当たることを防止できる。 【0019】 前記のように8の字状に掛け渡した紐部3の余剰部分を、一旦、挟着部を開いて、図1に示すように、空間部44に通し、上方の止着部材4の上側に回し、再び把持部42を押圧して挟着部41を開くと共に、紐部3の折返部分を挟着部41で挟着し、図6に示す状態とする。尚、このとき、挟着部41の外側には突起部46が形成してあるので、挟着部41に回した紐部3が外れることがない。尚また、前記紐部3の自由端を前記空間部44に通す際に、挟着部41を開くことなく直接空間部44へ通すようにしてもよい。 【0020】 このようにして、本発明に係る植物栽培用の留め具1を用いれば、例えばトマトの茎61を支柱7に対して極めて容易に誘引することができる。しかも、茎61と支柱7とが直接触れることがないし、茎61に優しい紐部3によって誘引しているので、茎61が傷付くことがない。 【0021】 また、紐部3によって、誘引するので、支柱7の径や茎61の径に拘らず、所望のサイズ或いは強さで誘引することができ、植物の成長に合せて調整することも可能である。勿論、誘引する位置の移動も自在である。 【0022】 以上本発明を図面の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適宜に実施できる。例えば、図示の実施の形態では、付勢部材としてバネ材を別途設けているが、クリップ部自体に弾性を持たせて挟着部が互いに圧接するようにしてもよい。 【0023】 【発明の効果】 以上説明したように、本発明は、農芸作業において、植物を支柱に誘引するための植物栽培用の留め具であって、通常は圧接するように付勢された挟着部、及び前記挟着部を開放するように押圧する把持部、並びに前記挟着部の外側に突設した突起部を備えるクリップ部と、前記クリップ部から延出し、この延出部分を支柱及び植物の茎に掛け回すと共に、前記挟着部で挟着する紐部と、からなるので、植物に優しい紐によって誘引することができ、植物を傷付けることがない。しかも、紐部を挟着部に回して挟み込むという簡単な操作で当該紐部を固定でき、また解き放しも極めて容易であるので、紐を結び付けて誘引する場合に比べて手間暇が掛からず、極めて容易に誘引可能である。従って、本発明によれば、植物の栽培において重要な且つ煩雑な誘引作業の作業能率が著しく向上する。そして、植物の成長に合せて、最適な位置及び強さで誘引できるので、植物にストレスを与えることがなく、収穫量の増大も期待できる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る植物栽培用の留め具の斜視図である。 【図2】本発明に係る植物栽培用の留め具の平面図である。 【図3】本発明に係る植物栽培用の留め具の断面図である。 【図4】本発明に係る植物栽培用の留め具を使用した誘引方法の説明図である。 【図5】本発明に係る植物栽培用の留め具の使用法の第1の説明図である。 【図6】本発明に係る植物栽培用の留め具の使用法の第2の説明図である。 【符号の説明】 1 留め具 2 クリップ部 3 紐部 4 止着部材 5 付勢部材 6 苗木 7 支柱 31 止め結び 32 交差部 41 挟着部 42 把持部 43 支点部 44 空間部 45 溝部 46 突起部 51 バネ材 61 茎 71 横桟 G 畑
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| 【出願人】 |
【識別番号】501141703 【氏名又は名称】長野 圭三
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| 【出願日】 |
平成15年6月24日(2003.6.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082669 【弁理士】 【氏名又は名称】福田 賢三
【識別番号】100095337 【弁理士】 【氏名又は名称】福田 伸一
【識別番号】100061642 【弁理士】 【氏名又は名称】福田 武通
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| 【公開番号】 |
特開2005−13035(P2005−13035A) |
| 【公開日】 |
平成17年1月20日(2005.1.20) |
| 【出願番号】 |
特願2003−179240(P2003−179240) |
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