| 【発明の名称】 |
コンバインの穀粒回収装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高崎 和也 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】中 珠喜 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】穀粒タンクに貯留した穀粒を揚送した後、横搬送して排出するアンローダを駆動旋回可能に配備するとともに、穀粒タンクを機体外方に旋回開放可能に構成したコンバインの穀粒回収装置において、安価な改造によって穀粒タンクの旋回操作の省力化を図る。
【解決手段】アクチュエータ41を穀粒タンク9に取り付けるとともに、アンローダ12を所定の旋回位置で固定可能なアンローダ固定手段と、穀粒タンク9を閉じ位置に固定可能なタンク固定手段を備え、タンク固定手段で穀粒タンクを固定し、アンローダ固定手段によるアンローダ12の旋回固定を解除した状態でアクチュエータ41を作動させることでアンローダ12を駆動旋回し、アンローダ固定手段でアンローダ12を旋回固定し、タンク固定手段による穀粒タンク9の旋回固定を解除した状態でアクチュエータ41を作動させることで穀粒タンク9を駆動旋回するよう構成してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀粒タンクに貯留した穀粒を揚送した後、横搬送して排出するアンローダを駆動旋回可能に配備するとともに、前記穀粒タンクを機体外方に旋回開放可能に構成したコンバインの穀粒回収装置であって、 前記アンローダを旋回駆動するアクチュエータで前記穀粒タンクを駆動旋回可能に構成してあることを特徴とするコンバインの穀粒回収装置。 【請求項2】 前記アクチュエータを穀粒タンクに取り付けるとともに、前記アンローダを所定の旋回位置で固定可能なアンローダ固定手段と、穀粒タンクを閉じ位置に固定可能なタンク固定手段を備え、前記タンク固定手段で前記穀粒タンクを固定し、前記アンローダ固定手段による前記アンローダの旋回固定を解除した状態で前記アクチュエータを作動させることで前記アンローダを駆動旋回し、前記アンローダ固定手段で前記アンローダを旋回固定し、前記タンク固定手段による前記穀粒タンクの旋回固定を解除した状態で前記アクチュエータを作動させることで前記穀粒タンクを駆動旋回するよう構成してあることを特徴とする請求項1記載のコンバインの穀粒回収装置。 【請求項3】 前記アンローダ固定手段が、前記アンローダを旋回方向の所定位相に設定された格納位置に固定するよう構成してあることを特徴とする請求項1または2記載のコンバインの穀粒回収装置。 【請求項4】 前記タンク固定手段が固定解除されたことが検知されると前記アクチュエータの駆動制御手段がタンク駆動旋回モードとなり、このタンク駆動旋回モードでは、アクチュエータ作動指令が設定時間以上連続した場合にのみアクチュエータが起動されるよう設定してあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンバインの穀粒回収装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、穀粒タンクに貯留した穀粒をアンローダによって機外に搬出するよう構成したコンバインの穀粒回収装置に関する。 【背景技術】 【0002】 上近年のコンバインの穀粒回収装置としては、穀粒タンクに貯留した穀粒を揚送した後、横搬送して排出するアンローダを電動モータなどのアクチュエータを用いて駆動旋回可能に配備して、貯留した穀粒をアンローダによって任意の位置に搬出できるように構成するとともに、前記穀粒タンクを機体横外方に旋回開放可能に構成したものが多用されている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2003−102248号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記のように構成された穀粒回収装置は、脱穀装置の横側に配備された穀粒タンクを機体横外方に旋回することで、脱穀装置の横側を大きく開放して脱穀装置横側部でのメンテナンス、例えば、脱穀装置の下部に支架された1番物横送り用スクリューや2番物横送り用スクリューの出口側の点検整備や清掃を容易に行えるよう構成されたものであり、穀粒タンクの旋回開放に際しては、先ず、タンク内の穀粒を搬出してタンク重量を軽くし、穀粒タンクを回収位置に固定しているロック用のピンを抜き、タンク底部に配備された底スクリューへの伝動を断ち、その上で、人力によって穀粒タンクを旋回開放するようにしている。 【0004】 しかし、穀粒の搬出によってタンク重量は軽くなってはいるが、容量の大きい穀粒タンクはタンク自体の重量が相当大きく、人力による旋回操作、特に旋回開放した穀粒タンクを元の回収位置に旋回復帰させるのに大きい労力を必要とするものであった。 【0005】 つまり、穀粒タンクには貯留した穀粒の大きい重量が作用するので、穀粒タンクの全重量を旋回支点部とタンク遊端側で支持するようにしており、具体的には、穀粒タンク遊端側の下端部に備えた摺動部材が機体フレームの上面に載置支持されるようになっている。従って、穀粒タンクが機体外方に旋回開放されると、摺動部材が機体フレームから外れることで穀粒タンクは片持ち状に支持された状態となり、穀粒タンクは支点部のガタ等によって遊端側が多少下がり気味となる。そして、この開放位置の穀粒タンクを元の回収位置に向けて旋回させる際に、穀粒タンク遊端側の摺動部材を機体フレームの上に乗り上げる必要があり、この時、タンク重量が大きいほど旋回操作に大きい労力が必要となるものであった。 【0006】 また、穀粒タンクを旋回開閉するには、作業者が穀粒タンクの遊端側を持って大きく旋回移動することになり、その開閉操作は煩わしいものとなっていた。 【0007】 本発明は、このような点に着目してなされたものであって、安価な改造によって穀粒タンクの旋回操作の省力化を図ることを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0008】 第1の発明は、穀粒タンクに貯留した穀粒を揚送した後、横搬送して排出するアンローダを駆動旋回可能に配備するとともに、前記穀粒タンクを機体外方に旋回開放可能に構成したコンバインの穀粒回収装置であって、 前記アンローダを旋回駆動するアクチュエータで前記穀粒タンクを駆動旋回可能に構成してあることを特徴とする。 【0009】 上記構成によると、通常はアンローダをアクチュエータで旋回駆動することで、アンローダの排出口をコンバインに接近させたトラックの荷台上に移動させ、穀粒タンクに貯留した穀粒を搬送して荷台上に配備した回収用容器等に投入する。また、脱穀装置のタンク側の側部での点検整備を行う際には、アクチュエータで旋回駆動する対象を穀粒タンクに切換えてアクチュエータを作動させることで、空にした穀粒タンクを動力で旋回作動させることができる。 【0010】 従って、第1の発明によると、単一のアクチュエータをアンローダ駆動旋回用と穀粒タンク駆動旋回用とに共用することで、それぞれを別個のアクチュエータで駆動旋回させる場合に比べて安価に実施することができ、低コストの改造によって穀粒タンクの旋回操作の省力化を図ることが可能となる。 【0011】 第2の発明は、上記第1の発明において、 前記アクチュエータを穀粒タンクに取り付けるとともに、前記アンローダを所定の旋回位置で固定可能なアンローダ固定手段と、穀粒タンクを閉じ位置に固定可能なタンク固定手段を備え、前記タンク固定手段で前記穀粒タンクを固定し、前記アンローダ固定手段による前記アンローダの旋回固定を解除した状態で前記アクチュエータを作動させることで前記アンローダを駆動旋回し、前記アンローダ固定手段で前記アンローダを旋回固定し、前記タンク固定手段による前記穀粒タンクの旋回固定を解除した状態で前記アクチュエータを作動させることで前記穀粒タンクを駆動旋回するよう構成してあることを特徴とする。 【0012】 上記構成によると、アクチュエータを取付けた穀粒タンクは、アンローダを旋回作動させる場合の旋回反力を受ける構造体であるので、アンローダを旋回不能にするとともに穀粒タンクを旋回可能な状態にしてアクチュエータを作動させる場合には、固定されたアンローダが旋回反力を受ける構造体となって穀粒タンクが旋回されることになる。 【0013】 従って、第2の発明によると、アンローダ固定手段とタンク固定手段のいずれか一方の旋回固定を解除することでアクチュエータで旋回駆動する対象を選択することができ、旋回対象の切換え構造を簡単のもので済ますことができ、第1の発明の上記効果を助長する。 【0014】 第3の発明は、上記第1または2の発明において、 前記アンローダ固定手段が、前記アンローダを旋回方向の所定位相に設定された格納位置に固定するよう構成してあることを特徴とする。 【0015】 上記構成によると、この種の穀粒回収装置を備えたコンバインにおいては、収穫作業中や移動走行中にアンローダを格納位置に安定的に固定するアンローダ固定手段と、穀粒タンクを閉じ位置に固定するタンク固定手段がそれぞれ必要であり、これらの固定を選択解除することで、アクチュエータで旋回駆動する対象を選択することができる。 【0016】 従って、第3の発明によると、アンローダ固定手段およびタンク固定手段を新規に備える必要がなく、安価に実施する上で一層有効となる。 【0017】 第4の発明は、上記第1〜3のいずれか一つの発明において、 前記タンク固定手段が固定解除されたことが検知されると前記アクチュエータの駆動制御手段がタンク駆動旋回モードとなり、このタンク駆動旋回モードでは、アクチュエータ作動指令が設定時間以上連続した場合にのみアクチュエータが起動されるよう設定してあることを特徴とする。 【0018】 上記構成によると、タンク駆動旋回モードが選択された状態では、旋回スイッチなどの指令手段に不用意に触れる、等してアクチュエータ作動指令が一瞬出されたとしても、実際にアクチュエータが起動されることはなく、アクチュエータ作動指令が意識的に設定時間以上連続して出された場合にのみアクチュエータが起動される。 【0019】 従って、第4の発明によると、周囲を確認しないまま不用意に穀粒タンクを機体外方に旋回開放させたり、タンク旋回によって開放された空間に作業者が入り込んでいる状態で誤って穀粒タンクを閉じ作動させるおそれがなくなり、第1〜3のいずれか一つの発明の上記効果をもたらすとともに、取扱い性および安全性にも優れたものとなる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 図1および図2に、本発明に係る穀粒回収装置を備えた自脱型のコンバインが示されている。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部に刈取り部3が昇降自在に連結され、前記走行機体2の右側前部に原動部4および運転部5が配備されるとともに、走行機体2の左側に脱穀装置6が搭載され、かつ、脱穀装置6の右側で運転部5の後側となる箇所にタンク貯留式の穀粒回収装置7が配備された構造となっており、刈取り部3で刈取った穀稈を脱穀装置6に供給して脱穀処理し、脱穀装置6で選別回収した穀粒を揚穀装置8によって揚送して前記穀粒回収装置7の穀粒タンク9に投入するとともに、脱穀後の排ワラを脱穀装置6の後端に連結した排ワラ処理装置10で細断あるいは結束して機外へ放出するようになっている。 【0021】 前記記穀粒回収装置7における穀粒タンク9の底には、貯留した穀粒を後方に搬出する底スクリュー11が前後水平に支架されるとともに、穀粒タンク9の後方には、底スクリュー11によって搬出された穀粒を揚送した後、横搬送して機外に搬出するアンローダ12が配備されている。 【0022】 前記アンローダ12は、底スクリュー11の後端に連通接続されたスクリュー式の縦搬送機構12Aと、この縦搬送機構12Aの上端に連通接続されたスクリュー式の横搬送機構12Bとから構成されており、このアンローダ12が全体的に前記縦搬送機構12Aのスクリュー軸心である縦軸心Pを中心にして旋回可能となっている。また、前記穀粒タンク9自体も前記縦軸心Pを中心にして旋回可能となっており、これらの旋回構造を以下に説明する。 【0023】 図3に示すように、前記穀粒タンク9の下部後端には底スクリュー11の後端を軸支する搬出ケース13が連結されるとともに、機体フレーム14上に前記縦軸心Pと同心に立設した支点軸14Aに前記搬出ケース13の下端が回動可能に外嵌されて、穀粒タンク9全体が縦軸心P周りに旋回可能に支持されている。また、穀粒タンク9の下部前端には、底スクリュー11の入力ケース15を取付けた支持板16が備えられ、この支持板16の下端部が機体フレーム14の上面に載置される接当部に構成されており、もって、穀粒タンク9の全重量が前後2箇所において機体フレーム14に支持されるようになっている。 【0024】 また、図4に示すように、前記支持板16には、タンク固定手段としてのロックピン17が上下スライド可能に備えられている。このロックピン17は、バネ18によって下方にスライド付勢されており、機体フレーム14に形成されたロック孔19にロックピン17を挿入することで穀粒タンク9が所定の穀粒回収位置に固定され、ロックピン17をバネ18に抗してロック孔19から抜き上げることで、穀粒タンク9を横外方に旋回して脱穀装置6の右側面を大きく開放することができるようになっている。なお、前記ロックピン17は、抜き上げた位置で係止保持することができるようになっている。また、機体フレーム14の上面には支持板16の内方端に接当するストッパ20が突設されており、旋回開放された穀粒タンク9が復帰旋回される際に、支持板16がストッパ20に接当するまで旋回させることで、穀粒タンク9を所定の穀粒回収位置に位置決めすることができるようになっている。 【0025】 支持板16に取付けられた前記入力ケース15には、底スクリュー11の前端に動力伝達する一対のベベルギヤ21,22が装備されるとともに、その入力用ベベルギヤ21に、機体側に装備された横向きの伝動軸23の先端が挿入されている。前記伝動軸23は、原動部4にテンションクラッチ付きのベルト伝動機構24を介して連動されたプーリ25にスライド可能に挿通支持されるとともに、バネ26によって外端側にスライド付勢されてた六角軸として構成されており、穀粒タンク9が穀粒回収位置から横外方に旋回揺動されると、入力ケース15が自動的に伝動軸23から外れて伝動が断たれるようになっている。また、穀粒タンク9が穀粒回収位置に復帰揺動されると、伝動軸23の先端が自動的に入力用ベベルギヤ21の中心六角孔に挿入されるようになっている。なお、この場合、伝動軸23と入力用ベベルギヤ21との回転位相が合わない時には、伝動軸23はバネ26に抗して後退変位され、ベルト伝動機構24のテンションクラッチを入れて伝動軸23を回転させると、回転位相が合ったところで伝動軸23が付勢スライドして入力用ベベルギヤ21の中心六角孔に自動的に係合挿入されて動力伝達がなされるようになっている。 【0026】 前記アンローダ12の縦搬送機構12Aは、縦向き筒ケース31に縦送りスクリュー32を内装して構成されており、縦送りスクリュー32の下端が搬出ケース13に形成された上向き筒部13aに挿入されて軸受け支持されるとともに、前記底スクリュー11の後端部と縦送りスクリュ32の下端部とがベベルギヤ連動されている。 【0027】 前記縦向き筒ケース31の下端部近くの外周にはフランジ33が固着され、このフランジ33より下方の筒ケース部分が搬出ケース13の上向き筒部13aに縦軸心P周りに回動可能に内嵌支持されるとともに、フランジ33が上向き筒部13aの上端に受止め支持され、さらに、縦向き筒ケース31の上下中間部位が、穀粒タンク9の後面に取り付けられた支持部材34によって回動可能に支持され、もって、縦搬送機構12Aが鉛直姿勢に起立支持されるようになっている。 【0028】 前記前記アンローダ12の横搬送機構12Bは、横向き筒ケース35に横送りスクリュー36を内装して構成されており、横向き筒ケース35の基端部に固着されたエルボ状の基端ケース35aと縦向き筒ケース31の上端部に固着されたエルボ状の上端ケース31aとが、互いの横向き開口を突き合わせた状態で横軸心Q周りに相対回動可能にフランジ接合され、また、横向き筒ケース35の先端部には下向きに開口した吐出筒35bが設けられている。 【0029】 図5に示すように、前記横軸心Q上には、両端を前記上端ケース31aと基端ケース35aに軸支された中継スクリュー37が配備され、縦搬送機構12Aにおける縦送りスクリュー32の上端と中継スクリュー37の一端とがベベルギヤ連動されるとともに、中継スクリュー37の他端と横搬送機構12Bにおける横送りスクリュー36の基端とがベベルギヤ連動され、もって、底スクリュー11の回転に連動して縦送りスクリュー32および横送りスクリュー36が同調駆動され、穀粒タンク9から搬出された穀粒が縦搬送機構12Aによって揚送された後、横搬送機構12Bによって横搬送されて吐出口35bから排出されるようになっている。 【0030】 前記縦搬送機構12Aの縦向き筒ケー31と横搬送機構12Bの横向き筒ケース35とに亘って伸縮アクチュエータとしての電動シリンダ38が架設され、この電動シリンダ38の伸縮作動によって横搬送機構12Bが前記横軸心Q周りに所定範囲内で上下に駆動揺動されるようになっている。 【0031】 また、穀粒タンク9の下部に固着された前記搬出ケース13には旋回用アクチュエータとして減速機付きの電動モータ41が取付けられるとともに、その減速出力によって正逆に回転駆動されるウオームギヤ42が装備され、他方、前記縦向き筒ケース31に固着された前記フランジ33に、前記ウオームギヤ42に咬合された大径のウオームホイールギヤ43が取付けられ、電動モータ41の正逆転作動によってアンローダ12全体が縦軸心P周りに駆動旋回されるようになっている。このようにアンローダ12の旋回および横搬送機構12Bの上下揺動によって吐出筒35bの位置、つまり、穀粒排出位置を任意に変更することが可能となっているのである。 【0032】 前記運転部5の後方左側には横搬送機構12Bを係入保持する上向きU形のアンローダ受け44が固定配備されており、作業走行あるいは移動走行を行う際には、横搬送機構12Bをアンローダ受け44に係入保持した格納位置に固定する。 【0033】 図9に、前記アンローダ12の上下揺動および旋回を司る前記電動シリンダ38と電動モータ41の制御ブロック図が示されている。図示のように、電動シリンダ38および電動モータ41を駆動制御する制御装置45には、上げスイッチ46、下げスイッチ47、左旋回スイッチ48、および、右旋回スイッチ49が接続されるとともに、前記ロックピン17がロック孔19に挿入されているか否かを検知するタンク検出スイッチ50と、横搬送機構12Bがアンローダ受け44に係入保持されているか否かを検知するアンローダ検出スイッチ51とが接続されており、タンク検出スイッチ50およびアンローダ検出スイッチ51の検出状態から電動モータ41によってアンローダ12を旋回駆動する通常のアンドーダ駆動旋回モードと、電動モータ41によって穀粒タンク9を旋回駆動するタンク駆動旋回モードとに切換えられるようになっている。 【0034】 次に、アンローダ12および穀粒タンク9の作動制御を図10のフロー図に基づいて説明する。 【0035】 先ず、ロックピン17がロック孔19に挿入されて穀粒タンク9が穀粒回収位置に固定されているか否かが判断され(ステップs1)、穀粒タンク9が穀粒回収位置に固定されて旋回ロックがかかっていることが認識されると、通常のアンローダ駆動旋回モードが設定される(ステップs2)。このアンローダ駆動旋回モードでは、上げスイッチ46が操作されると直ちに電動シリンダ38が伸長作動してアンローダ12の横搬送機構12Bが上昇駆動され(ステッs3〜s4)、下げスイッチ47が操作されると直ちに電動シリンダ38が短縮作動して横搬送機構12Bが下降駆動され(ステッs5〜s7)、右旋回スイッチ49が操作されると直ちに電動モータ41が正転作動してアンローダ12が右方向に旋回駆動され(ステッs8〜s11)、また、左旋回スイッチ48が操作されると直ちに電動モータ41が逆転作動してアンローダ12が左方向に旋回駆動される(ステッs12〜s14)。 【0036】 ロックピン17がロック孔19に挿入されていない状態、つまり、穀粒タンク9の固定が解除されていることが認識されると、次に、アンローダ12の横搬送機構12Bがアンローダ受け44に係入保持されて固定されているか否かが判断され(ステップs15)、アンローダ12が所定の格納位置で正しく固定されていることが認識されると、タンク駆動旋回モードが設定されてフラッグFがたつ(ステップs16)。 【0037】 ここで穀粒タンク9が旋回ロックされていない状態で横搬送機構12Bがアンローダ受け44に係入保持されていないことが認識されると、下げ操作のみが許容されるモードとなって、上げ操作および左右への旋回操作が牽制阻止される(ステップs7)。また、横搬送機構12Bを下降作動させてアンローダ受け44に正しく係入保持されると、上記のようにタンク駆動旋回モードが設定される。 【0038】 上記のようにしてタンク駆動旋回モードが設定される(F=1)と旋回操作の判断工程に移行し、穀粒タンク9が穀粒回収位置にある状態から左旋回スイッチ48を設定時間t以上操作しつづけると、アンローダ12が固定された状態で電動モータ41がアンローダ12を左旋回させる方向に作動し(ステッs12,s13,s19,s14)、固定のウオームホイールギヤ43の周りをウオームギヤ42が駆動移動することになり、これによって電動モータ41とウオームギヤ42を支持した穀粒タンク9が縦軸心P周りに横外方に駆動旋回されて脱穀装置6の右横側が大きく開放される。また、穀粒タンク9が開放された状態で右旋回スイッチ49を設定時間t以上操作しつづけると、上記と逆の作動によって穀粒タンク9が機体側に駆動旋回されるのである(ステッs9,s10,s18,s11)。 【0039】 このように、このタンク駆動旋回モードで左旋回スイッチあるいは右旋回スイッチを操作しても、直ちに電動モータ41が作動することはなく、設定時間t(例えば3秒)以上続けてスイッチ操作が行われたことが認識された場合にはじめて電動モータ41が指示された方向に作動するようになっており、不用意なスイッチ操作や誤ったスイッチ操作によって大きい穀粒タンク9が旋回作動して、他物や周囲の作業者のぶつかることが未然に回避されているのである。 【0040】 〔他の実施例〕 【0041】 (1)上記実施例では、旋回駆動用のアクチュエータとして電動モータ41を使用しているが、電動シリンダや油圧シリンダなどの直線作動するアクチュエータとラック・ピニオン機構やリンク機構を組み合わせてアンローダおよび穀粒タンク9を旋回駆動することも可能である。 【0042】 (2)タンク駆動旋回モードにおいてアンローダ12を固定する位置としては格納位置以外の専用の旋回ロック位置を設定してもよい。 【0043】 (3)図11に示すように、機体側に設けた電動モータ(アクチュエータ)50で駆動されるピニオンギヤ51をシフトして、アンローダ12に設けた大径ギヤ43と、穀粒タンク9の搬出ケース13に設けた大径ギヤ52に選択咬合させて、アンローダ駆動旋回モードとタンク駆動旋回モードを現出できるようにすることも可能である。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】コンバインの全体側面図 【図2】コンバインの全体平面図 【図3】穀粒タンクの底部付近を示す縦断側面図 【図4】穀粒タンクの入力構造を示す正面図 【図5】穀粒タンクの背面図 【図6】アンローダの基部を示す背面図 【図7】アンローダの基部を機体内側から見た側面図 【図8】アンローダ格納部の正面図 【図9】制御ブロック図 【図10】制御フロー図 【図11】別実施例のアンローダ基部を示す側面図 【符号の説明】 【0045】 9 穀粒タンク 12 アンローダ 41 アクチュエータ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成16年3月29日(2004.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−278450(P2005−278450A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月13日(2005.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−95088(P2004−95088) |
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