| 【発明の名称】 |
ロールベーラ |
| 【発明者】 |
【氏名】小原 信孝 【住所又は居所】北海道千歳市上長都1061番地2 スター農機株式会社内
【氏名】竹内 邦夫 【住所又は居所】北海道千歳市上長都1061番地2 スター農機株式会社内
【氏名】伊東 辰幸 【住所又は居所】北海道千歳市上長都1061番地2 スター農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】ピックアップ装置の上昇高さを十分に確保することで、ピックアップ装置の破損防止を図る。
【解決手段】圃場に散在する牧草や稲藁等の材料を拾い集めてロールベールRを形成するロールベーラにおいて、車体フレーム10に、上下回動自在に設けられた搬送装置Eと、搬送装置Eの前端に、上下首振自在に設けられたピックアップ装置Fと、搬送装置Eを上下回動させる可動手段Iと、搬送装置Eの上下回動に連動して、ピックアップ装置Fを上下首振りさせる首振リンク機構Gとを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圃場に散在する牧草や稲藁等の材料を拾い集めてロールベールを形成するロールベーラにおいて、車体フレームに、上下回動自在に設けられた搬送装置と、該搬送装置の前端に、上下首振自在に設けられたピックアップ装置と、上記搬送装置を上下回動させる可動手段と、上記搬送装置の上下回動に連動して、上記ピックアップ装置を上下首振りさせる首振リンク機構とを備えたことを特徴とするロールベーラ。 【請求項2】 上記首振リンク機構は、一端が上記車体フレームに回動自在に連結され、他端の首振支軸がピックアップ装置を回動自在に連結する上記搬送装置と、一端が上記車体フレームに回動自在に連結され、他端が上記ピックアップ装置に回動自在に連結され、上記搬送装置と交差するように設けられて、上記搬送装置の回動で上記ピックアップ装置を上記首振支軸回りに首振り回転させる従動首振バーとを備える請求項1記載のロールベーラ。 【請求項3】 上記ピックアップ装置の下限高さを調節するための下限高さ調節手段を更に備えた請求項1又は2記載のロールベーラ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、圃場に散在する牧草、稲藁等の材料を拾い集めてロールベールを形成するロールベーラに関する。 【背景技術】 【0002】 ロールベーラは、圃場に散在する牧草、稲藁等の材料(収穫物)を拾い上げるためのピックアップ装置と、ピックアップ装置により拾い上げた材料をベール成形室に搬送するための搬送装置(搬送コンベア)とを備えている。このようなロールベーラにおいては、材料を拾い上げる作業時には、材料を拾い上げるためにピックアップ装置を圃場に近接させるべく下降させ、圃場の畦越えや圃場の出入等の非作業時には、ピックアップ装置の破損を避けるためにピックアップ装置を作業時より高い位置に上昇させる必要がある。そのため、従来のロールベーラにおいては、特許文献1及び2の様に、ピックアップ装置が搬送装置と一体で昇降するものや、特許文献3及び4の様に、ピックアップ装置のみが昇降するものがある。 【0003】 【特許文献1】実開昭61−150438号公報 【特許文献2】実公平4−20183号公報 【特許文献3】実開平5−76245号公報 【特許文献4】実公平4−20185号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、従来のロールベーラにおいては、ピックアップ装置の上昇高さが十分に得られないことがあった。例えば、水田での稲藁収集、水田跡での牧草収集時の畦越え、或いは道路との段差の大きな圃場の出入の際には、ピックアップ装置が走行の妨げとなることがあった。 【0005】 そこで、本発明の目的は、ピックアップ装置の上昇高さを十分に確保することで、ピックアップ装置の破損防止を図ることができるロールベーラを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記目的を達成するために、請求項1の発明は、圃場に散在する牧草や稲藁等の材料を拾い集めてロールベールを形成するロールベーラにおいて、車体フレームに、上下回動自在に設けられた搬送装置と、該搬送装置の前端に、上下首振自在に設けられたピックアップ装置と、上記搬送装置を上下回動させる可動手段と、上記搬送装置の上下回動に連動して、上記ピックアップ装置を上下首振りさせる首振リンク機構とを備えたことを特徴とするロールベーラである。 【0007】 請求項2の発明は、上記首振リンク機構は、一端が上記車体フレームに回動自在に連結され、他端の首振支軸がピックアップ装置を回動自在に連結する上記搬送装置と、一端が上記車体フレームに回動自在に連結され、他端が上記ピックアップ装置に回動自在に連結され、上記搬送装置と交差するように設けられて、上記搬送装置の回動で上記ピックアップ装置を上記首振支軸回りに首振り回転させる従動首振バーとを備える請求項1記載のロールベーラである。 【0008】 請求項3の発明は、上記ピックアップ装置の下限高さを調節するための下限高さ調節手段を更に備えた請求項1又は2記載のロールベーラである。 【発明の効果】 【0009】 本発明によれば、ピックアップ装置の上昇高さを十分に確保することで、ピックアップ装置の破損防止を図ることができるという優れた効果を奏する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下、本発明の好適な一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。 【0011】 図1は、本発明の一実施の形態に係るロールベーラの側面図である。図2は、ピックアップ装置及び搬送装置の平面図である。図3は、搬送装置及びピックアップ装置を上昇させた状態を示す、ロールベーラの部分側面図である。図4は、首振リンク機構の概略図である。 【0012】 図1に示すように、本実施の形態のロールベーラは、クローラ型の走行装置Aを備えた自走式のロールベーラ(自走ロールベーラ)である。走行装置Aの上部には、操作装置B及びロールベーラ本体Cを搭載するための車体フレーム10が備えられている。操作装置Bは、走行装置A及びロールベーラ本体Cを操作するためのものである。 【0013】 ロールベーラ本体Cは、ベール成形装置Dと、搬送装置Eと、ピックアップ装置Fと、首振リンク機構Gとを備えている。ベール成形装置Dは、環状に配置された複数のローラ11と左右の側板12とから構成されるベール成形室13を備えている。ベール成形室13の側板12は、車体フレーム10に固定された前支柱14及び後支柱15に取り付けられている。前支柱14と後支柱15とは、横桟16で連結されている。これら前支柱14、後支柱15及び横桟16は、車体フレーム10の左右両側にそれぞれ設けられている。 【0014】 ベール成形室13の前方には、取入口17が設けられている。牧草や稲藁等の材料(収穫物)が、取入口17からベール成形室13へと取入れられて、円柱状のロールベールRに成形される。成形されたロールベールRは、図示しない結束装置又はネット巻きかけ装置により梱包された後、圃場等に放出される。ロールベールRの放出は、ベール成形室13の後半部を構成するゲート18を開放することで行われる。ゲート18の開放は、一端を後支柱15に取り付けられ、他端をベール成形室13の側板12に取り付けられた油圧シリンダ19を伸長することにより行われる。 【0015】 ベール成形装置Dの前方には、ピックアップ装置Fにより拾い上げられた材料をベール成形装置Dに搬送するための搬送装置Eが上下方向に回動自在に設けられている。搬送装置Eは、ベール成形室13の側板12に設けられたコンベア駆動軸23、24を回転中心として、上下方向に回動される。 【0016】 図2に示すように、搬送装置Eは、ベール成形室13の側板12に、軸受21、22を介して回転自在に支持された左右のコンベア駆動軸23、24と、左右のコンベア駆動軸23、24間に固定された円筒25とで構成されるコンベア駆動ローラ26を備えている。コンベア駆動ローラ26のコンベア駆動軸23、24には、左右のコンベアフレーム27の一端が軸受28、29を介して取り付けられている。左右のコンベアフレーム27の他端には、スライドフレーム30が、アジャスター31によってコンベアフレーム27に沿って摺動自在に取り付けられている。左右のコンベアフレーム27間には、剛性を確保するために図示しない横桟が適宜取り付けられている。 【0017】 スライドフレーム30には、軸受32を介して、ピックアップ駆動軸33が回転自在に支持されている。ピックアップ駆動軸33には、軸受34を介して、コンベア従動ローラ35が回転自在に支持されている。コンベア駆動ローラ26の円筒25とコンベア従動ローラ35間には、コンベアベルト36が巻きかけられている。コンベアベルト36の張りは、アジャスタ31によりスライドフレーム30を摺動させて、コンベア駆動ローラ26の円筒25とコンベア従動ローラ35との間隔を変えることで調整される。また、図示はしないが、コンベアベルト36の内側には、V字状突起が形成されている。コンベア駆動ローラ26の円筒25及びコンベア従動ローラ35の外周には、V字状溝が設けられている。コンベアベルト36のV字状突起を、コンベア駆動ローラ26の円筒25及びコンベア従動ローラ35のV字状溝に係合することで、コンベアベルト36の蛇行が防止される。 【0018】 搬送装置Eの前方には、圃場に散在する牧草や稲藁等の材料を拾い上げるためのピックアップ装置Fが上下方向に首振自在に設けられている。ピックアップ装置Fは、搬送装置Eの前端部に設けられた首振支軸を回転中心として、上下方向に首振りされる。本実施の形態においては、搬送装置Eのピックアップ駆動軸33を首振支軸とする。搬送装置Eのスライドフレーム30には、U字状のブラケット41が取り付けられている。ブラケット41には、軸受42を介して、左右のピックアップフレーム43が上下方向に回動自在に設けられている。 【0019】 ピックアップフレーム43の前端には、ピックアップ従動軸44が軸受45を介して、回転自在に支持されている。ピックアップ従動軸44には、材料を拾い上げるためのタイン40が多数取り付けられている。 【0020】 ピックアップ装置Fの前部には、拾い上げられた材料を自重により押える押え棒53が上下方向に回動自在に多数取り付けられている。押え棒53の長さは、ピックアップ装置Fが下降している際に、押え棒53の終端が、ピックアップ装置Fから搬送装置Eに材料を受け渡す位置となる搬送装置Eのピックアップ駆動軸33の上方に位置するように設定されている。 【0021】 搬送装置Eのコンベア駆動ローラ26のコンベア駆動軸24及びピックアップ駆動軸33と、ピックアップ装置Fのピックアップ従動軸44とには、スプロケット46、47、48がそれぞれ取り付けられている。コンベア駆動軸24のスプロケット46とピックアップ駆動軸33のスプロケット47との間には、チェーン49が架け渡されている。ピックアップ駆動軸33のスプロケット47とピックアップ従動軸44のスプロケット48との間には、チェーン50が架け渡されている。コンベア駆動軸24のコンベア駆動スプロケット51とチェーン52で架け渡された図示しない駆動手段により、コンベア駆動軸24(23)が回転されると、ピックアップ駆動軸33及びピックアップ従動軸44が回転される。これにより、搬送装置Eのコンベアベルト36及びピックアップ装置Fのタイン40が回転される。 【0022】 本実施の形態のロールベーラは、搬送装置Eを上下方向に回動するための回動手段Hと、この回動手段Hを作動させて搬送装置Eを上下方向に回動する可動手段Iとを備えている。 【0023】 図1に示すように、本実施の形態の回動手段Hは、リフトアーム62とリフトバー66とを備えている。リフトアーム62は、前支柱14の上端に回転自在に取り付けられている。リフトアーム62は、前支柱14に取り付けられるアーム63と、アーム63の略中間に連結杆64を介して固定された補助アーム65とで構成される。アーム63の先端には、リフトバー66の一端が回転自在に取り付けられている。リフトバー66の他端は、搬送装置Eに回転自在に取り付けられている。リフトアーム62及びリフトバー66は、車体フレーム10の左右両側にそれぞれ設けられている。 【0024】 本実施の形態においては、リフトバー66の搬送装置Eへの取付位置を、搬送装置Eの長手方向の中間より前方位置としている。リフトバー66を、搬送装置Eの回転中心であるピックアップ駆動軸23、24より離れた位置(ピックアップ装置F側)に取り付けることで、より小さな力で搬送装置Eを回動させることができる。 【0025】 本実施の形態においては、可動手段Iによりリフトアーム62及びリフトバー66を上方に持ち上げることで、搬送装置Eが、コンベア駆動軸23、24を回転中心として回動される。 【0026】 本実施の形態の可動手段Iは、一端をリフトアーム62の補助アーム65に回転自在に連結され、他端を前支柱14に回転自在に連結された油圧シリンダ67である。なお、油圧シリンダ67は、車体フレーム10の左右両側にそれぞれ設けられても良く、リフトアーム62及びリフトバー66の剛性が十分に確保されている場合は、車体フレーム10の左右いずれか一方にだけ設けられても良い。 【0027】 本実施の形態のロールベーラの特徴は、上述のように、上下方向に回動する搬送装置Eの前端に、ピックアップ装置Fを上下方向に首振自在に設けると共に、搬送装置Eとピックアップ装置Fとを首振リンク機構Gにより連結したものである。この首振リンク機構Gにより、搬送装置Eの回動に連動させて、ピックアップ装置Fが首振りされる。以下、首振リンク機構Gについて、説明する。 【0028】 本実施の形態の首振リンク機構Gは、搬送装置Eと、搬送装置Eの回動でピックアップ装置Fを首振り回転させる従動首振バー61とで構成されている。本実施の形態の従動首振バー61は、一端がピックアップ装置Fのピックアップフレーム43に一体に設けられたアーム71に回動自在に連結され、他端が前支柱14の下端に回動自在に連結され、搬送装置Eと横方向から見て交差するように設けらたスライドバーである。スライドバー61は、前支柱14に設けられた支軸68を回転中心として、上下方向に回動される。本実施の形態においては、アーム71を、ピックアップ装置Fの上方に突出するように配置することで、搬送装置Eとスライドバー61とが横方向から見て交差するようにしている。また、本実施の形態においては、スライドバー61は、車体フレーム10の左右両側にそれぞれ設けられている。 【0029】 本実施の形態のスライドバー61は、ロッド61aとシリンダ61bとを備えている。スライドバー61は、ロッド61aのストッパがシリンダ61bの先端に設けられたボス部に当接する最長状態と、ロッド61aの先端に設けたヨークを位置決めしているナットがシリンダ61bのボス部に当接する最短状態との間を自由にスライドする構造となっている。スライドバー61は、通常時、ピックアップ装置Fの自重により最長状態に保たれている。ロッド61aの先端部に設けたナットを、ロッド61aのヨーク側又はシリンダ61b側に移動させることで、スライドバー61の最伸長長さが変更される。これにより、ピックアップ装置Fの下方への回転限界が変更されるので、ピックアップ装置Fの高さを調整することができる。 【0030】 ピックアップ装置Fのアーム71とスライドバー61のシリンダ61bとの間には、引張スプリング72が取り付けられている。引張スプリング72は、ピックアップ装置Fを上昇方向(図1中では、時計回り)に付勢しており、ピックアップ装置Fのタイン40が圃場の凹凸等に接した場合には、スライドバー61が縮退されて、ピックアップ装置Fが上昇(浮揚)することを補助する。このようにすることで、圃場の凹凸等に対し追従性が良く、ピックアップ装置F(特に、タイン40)の破損を防止することができる。 【0031】 図4を用いて、首振リンク機構Gの動作を説明する。図4中、搬送装置E及びスライドバー61を、簡略化して示している。また、ピックアップ装置Fは、ピックアップフレーム43及びアーム71のみで簡略化して示している。一点鎖線で示すTは、ピックアップ装置Fのタイン40の先端の回転軌跡を示す。 【0032】 搬送装置Eの先端の回動軌跡は、L1で表される。また、スライドバー61の先端の回動軌跡は、L2で表される。上述したように、スライドバー61と搬送装置Eとは交差しているので、搬送装置Eの回動軌跡L1とスライドバー61の回動軌跡L2との交点より上方では、スライドバー61の先端が、搬送装置Eの先端より後方を回動する。従って、矢印Y1に示すように搬送装置Eが上方に回動すると、スライドバー61がピックアップ装置Fのアーム71を、搬送装置Eの先端より後方に引張ることとなる。このようになると、二点鎖線に示すごとく、ピックアップ装置Fが搬送装置Eの首振支軸(ピックアップ駆動軸33)回りで、矢印Y2に示すように上方に首振りされる。 【0033】 搬送装置E及びピックアップ装置Fを上昇させる際は、操作装置Bに設けられた上昇スイッチ(図示せず)を押す。すると、油圧回路の電磁バルブが作動されてスプールを圧油を送る位置にする。圧油が油圧シリンダ67に送られて、図3に示すように、油圧シリンダ67が伸長し、リフトアーム62を上方に押し上げる。これにより、搬送装置Eがリフトバー66により持ち上げられ、上方に回動されて上昇する。また、搬送装置Eの回動に連動して、ピックアップ装置Fがスライドバー61により後方に引張られ、上方に首振りされて上昇する。この際、スライドバー61は、ピックアップ装置Fの自重により下方向に引張られているため、最伸長のままである。 【0034】 上昇スイッチから手を離すと、電磁バルブへの通電が止まり、スプールが中立位置に復帰される。これにより、油圧回路が閉鎖されて、搬送装置E及びピックアップ装置Fが、任意の位置で停止保持される。 【0035】 搬送装置E及びピックアップ装置Fを下降させる際には、操作装置Bに設けられた下降スイッチ(図示せず)を押す。すると、電磁バルブのスプールが油タンクと接続された油圧回路側に切り替えられ、油圧シリンダ67内の圧油が解放される。油圧シリンダ67内の圧油が解放されると、搬送装置E及びピックアップ装置Fの自重により、油圧シリンダ67が縮退されて、搬送装置Eが下方向に回動されて下降する。また、搬送装置Eの回動に連動して、ピックアップ装置Fが、上昇のときとは逆に下方向に首振りされて下降する。下降スイッチから手を離すと、電磁バルブの通電が止まり、スプールが中立位置に復帰されて、搬送装置E及びピックアップ装置Fの下降が停止される。 【0036】 以上、本実施の形態のロールベーラは、可動手段I(油圧シリンダ67)により回動する搬送装置Eの前端に、ピックアップ装置Fを回動自在に設けると共に、搬送装置Eとピックアップ装置Fとを首振リンク機構Gにより連結したものである。これにより、搬送装置Eの回動に連動させて、ピックアップ装置Fを首振りさせることが出来、ピックアップ装置Fと搬送装置Eとを一体、或いはピックアップ装置Fのみを上昇させるよりも、ピックアップ装置Fを十分に高く上昇させることができる。このようにすることで、ピックアップ装置Fが、圃場の畦越えや圃場の出入りに支障をきたすことがない。 【0037】 また、ピックアップ装置Fの昇降は、首振リンク機構Gにより、搬送装置Eの昇降に連動する。そのため、ピックアップ装置Fに別途可動手段を設ける必要がない。このようにすることで、コスト削減を図ることが出来ると共に、構造が複雑となることはない。また、搬送装置Eとピックアップ装置Fの昇降操作を同時に行うことができるので、搬送装置Eとピックアップ装置Fとを別々に操作するのに比べて操作が容易となる。 【0038】 なお、ピックアップ装置Fにより拾い上げられた材料が、搬送装置Eとの受け渡し位置となる、搬送装置Eのピックアップ駆動軸33の上方付近で停滞することがある。そのような場合に、搬送装置Eをわずかに上昇させて、連動するピックアップ装置Fを上方に首振りさせると良い。このようにすると、ピックアップ装置Fの押え棒53の終端が、搬送装置Eのピックアップ駆動軸33の後方まで移動され、コンベアベルト36上を押えることとなる(図3参照)。これにより、搬送装置Eの搬送力が向上するため、材料の停滞を解消することができる。 【0039】 ところで、本実施の形態においては、上昇スイッチ又は下降スイッチを押し続ける間は、搬送装置E及びピックアップ装置Fの上昇又は下降が継続される。さらに、本実施の形態では、電磁バルブの通電を保持する保持回路(図示せず)が設けられている。この保持回路のスイッチをONにした状態では、下降スイッチから手を離しても、電磁バルブへの通電が保持される。これにより、搬送装置E及びピックアップ装置Fの下降が継続される。 【0040】 また、本実施の形態のロールベーラは、ピックアップ装置Fの下限高さを調節するための下限高さ調節手段Jを備えている。これを、図5から図7を用いて説明する。 【0041】 図5から図7は、ロールベーラの部分側面断面図である。これら図5から図7は、ロールベーラの右側側面を表す。つまり、図5から図7は、図1とは反対側の側面を示す。 【0042】 図5に示すように、本実施の形態の下限高さ調節手段Jは、電磁バルブへの通電を遮断するためのスイッチ77を備えている。スイッチ77は、ピックアップ装置Fに固定された支軸75に回転自在に設けたフランジ76に取り付けられている。スイッチ77の先端部77aは、支軸75に対向するように配置される。フランジ76は、ワイヤ78により図中の反時計回りに引張られていると共に、スプリング79により図中の時計回りに付勢されている。このワイヤ78の引張とスプリング79の付勢との釣り合いにより、フランジ76及びスイッチ77が所定の位相(回転位置)に保持される。 【0043】 ピックアップ装置Fの支軸75には、カム状突起80が設けられたフランジ81が回転自在に設けられている。このフランジ81は、下方向に突出するように配置されている。フランジ81と搬送装置Eとは、ロッド82で連結されている。 【0044】 搬送装置E及びピックアップ装置Fが下降すると、ピックアップ装置Fの首振りに伴って、ロッド82がリンクとして作用し、フランジ81を図中の反時計回りに回転させる。図6に示すように、フランジ81のカム状突起80が、スイッチ77の先端77aに当接すると、電磁バルブへの通電が遮断され、スプールが中立位置に復帰し、搬送装置E及びピックアップ装置Fの下降が停止される。 【0045】 このときの下降停止位置が、ピックアップ装置Fの下限高さとなる。ピックアップ装置Fの下限高さの調節は、スイッチ77の位相(回転位置)を変更することにより行われる。 【0046】 操作装置Bに設けたレバー(図示せず)で、ワイヤ78を引張ると、スイッチ77が図中の反時計回りに回転される。このようになると、図7に示すように、スイッチ77の先端77aとフランジ81のカム状突起80との間に隙間が生じる。これにより、ピックアップ装置Fは、図6に示す状態よりさらに下降することが可能となる。このようにして、ピックアップ装置Fの下限高さを低く調節することができる。また、ピックアップ装置Fの下限高さを高く調節する場合は、ワイヤ78の引張を解放して、引張りスプリング79の付勢により、スイッチ77を任意の位相(回転位置)に移動させれば良い。 【0047】 このように、本実施の形態においては、圃場の状態に応じて、操作装置B上から、ワイヤ78を用いて、スイッチ77の位相(回転位置)を変更することで、ピックアップ装置Fの下降停止位置(下限高さ)を容易に調節することが出来る。また、ピックアップ装置Fが必要以上に下降することを避けることができる。これにより、ピックアップ装置F(特に、タイン40)の破損を防止することができる。また、ピックアップ装置Fを上昇させた後、ピックアップ装置Fを再度下降させるときに、先に設定した下限高さに容易に復帰させることができる。 【図面の簡単な説明】 【0048】 【図1】本発明の一実施の形態に係るロールベーラの側面図である。 【図2】ピックアップ装置及び搬送装置の平面図である。 【図3】搬送装置及びピックアップ装置を上昇させた状態を示す、ロールベーラの部分側面図である。 【図4】首振リンク機構の概略図である。 【図5】ロールベーラの部分側面断面図である。 【図6】ロールベーラの部分側面断面図である。 【図7】ロールベーラの部分側面断面図である。 【符号の説明】 【0049】 A 走行装置 B 操作装置 C ロールベーラ本体 D ベール成形装置 E 搬送装置 F ピックアップ装置 G 首振リンク機構 H 回動手段 I 可動手段 J 下限高さ調節手段 R ロールベール 10 車体フレーム 33 首振支軸(ピックアップ駆動軸) 61 従動首振バー(スライドバー) 67 油圧シリンダ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000107653 【氏名又は名称】スター農機株式会社 【住所又は居所】北海道千歳市上長都1061番地2
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| 【出願日】 |
平成16年3月3日(2004.3.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068021 【弁理士】 【氏名又は名称】絹谷 信雄
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| 【公開番号】 |
特開2005−245275(P2005−245275A) |
| 【公開日】 |
平成17年9月15日(2005.9.15) |
| 【出願番号】 |
特願2004−58931(P2004−58931) |
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