| 【発明の名称】 |
脱穀機の揺動移送選別装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】釘宮 啓 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】土居原 純二 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】泉 浩二 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】二神 伸 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】渡部 寛樹 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀稈を脱穀する脱穀室5等から脱穀処理物の供給を受けて、揺動移送しながら揺動選別する選別室6内には、揺動選別装置8aを設けた脱穀機において、前記揺動選別装置8aには、移送始端部より、順次複数の山形状を形成した移送棚9aと、上グレンシーブ9bと、漏下量を調節可能に回動自在な左右方向へ複数の上チャフシーブ9cと、前後方向へ複数のストローラック9dとを設け、又、各上チャフシーブ9cの下側には、下グレンシーブ10bと、各ストローラック9dの下側には、流下棚10cとを設けると共に、揺動選別装置8a下側の移送始端部側には、落下する揺動選別済み物を風選別する送風機14と、該送風機14から発生する選別風を分割する後側には、上風割15aと、下風割15bとを設け、上風割15a上を送風される選別風を上グレンシーブ9bへ向けて送風すべく設けたことを特徴とする脱穀機の揺動移送選別装置。 【請求項2】 前記上グレンシーブ9bの下側には、揺動選別物が流下する穀粒移送棚11aを設け、該穀粒移送棚11aの下側には、送風機14から発生する選別風を送風する上副選別風路12を設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀機の揺動移送選別装置。 【請求項3】 前記穀粒移送棚11aの下側には、上副選別風路12内を送風される選別風を上グレンシーブ9bへ向けて送風案内すべく上副選別風路12の上側面部を形成する前ガイド板11bを設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の脱穀機の揺動移送選別装置。 【請求項4】 前記前ガイド板11bの後側で上副選別風路12の下側面部を形成する後ガイド板11cの下端部は、上風割15a前側面の延長線上へ位置させると共に、前ガイド板11bと略平行状態に形成して設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2、又は請求項3に記載の脱穀機の揺動移送選別装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 穀稈が脱穀される脱穀室等から供給される脱穀処理物を受けて、揺動移送しながら揺動選別する揺動選別装置には、移送棚の後側に、上グレンシーブを設け、揺動選別装置の下側前部に設けた送風機から発生する選別風を、後側へ設けた上・下風割の、この上風割の上側より、上グレンシーブへ向けて送風すべく設けた技術であり、脱穀機の揺動移送選別装置として利用できる。 【背景技術】 【0002】 例えば、コンバインの走行車台の上側へ載置した脱穀機であると、このコンバインの走行車台の前方部へ設けた刈取機で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈はこの刈取機で後方上部へ移送され、脱穀機へ供給され、この脱穀機で引継ぎされる。 【0003】 前記脱穀機へ引継ぎされた穀稈は、特許第3336252号公報の如く脱穀室内を移送中に脱穀され、脱穀済み脱穀処理物は、揺動移送中に揺動選別する揺動選別装置上へ供給され、この揺動選別装置の前部に設けた流穀板から、後側へ設けた固定チャフ、及び可動チャフ上を揺動移送されながら、揺動選別されて、漏下すると共に、この漏下中の揺動選別物は、流穀板の下部へ設けた唐箕から発生する一部の選別風は、上部の副選別風送風口から、前後に設けた前・後ガイド板で案内されて送風され、この案内送風される副選別風で選別されながら、グレンシーブ上へ供給され、このグレンシーブ上を揺動移送されながら、揺動選別されて漏下すると共に、この漏下中の揺動選別物は、唐箕から発生する主選別風は、主選別風送風口から送風され、この揺動選別物は、穀粒と、藁屑、塵埃、及び稈切等とに主選別され、穀粒は穀粒貯留タンク内へ揚送されて、一時貯留される。又、藁屑等は機外へ排出される。 【特許文献1】特許第3336252号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 唐箕から発生する選別風は、副選別風送風口と、主選別風送風口とに二分割して送風させ、固定チャフ、及び可動チャフから落下する揺動選別物は、副選別風送風口から送風される選別風で選別させていることにより、これから落下する揺動選別物は、比較的かたまって落下することがあり、このために、確実な風選別ができないことがあり、一番口穀粒の選別性能が悪くなることがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。 【課題を解決するための手段】 【0005】 このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、穀稈を脱穀する脱穀室5等から脱穀処理物の供給を受けて、揺動移送しながら揺動選別する選別室6内には、揺動選別装置8aを設けた脱穀機において、前記揺動選別装置8aには、移送始端部より、順次複数の山形状を形成した移送棚9aと、上グレンシーブ9bと、漏下量を調節可能に回動自在な左右方向へ複数の上チャフシーブ9cと、前後方向へ複数のストローラック9dとを設け、又、各上チャフシーブ9cの下側には、下グレンシーブ10bと、各ストローラック9dの下側には、流下棚10cとを設けると共に、揺動選別装置8a下側の移送始端部側には、落下する揺動選別済み物を風選別する送風機14と、該送風機14から発生する選別風を分割する後側には、上風割15aと、下風割15bとを設け、上風割15a上を送風される選別風を上グレンシーブ9bへ向けて送風すべく設けたことを特徴とする脱穀機の揺動移送選別装置としたものである。 【0006】 例えば、コンバインの走行車台の上側へ載置した脱穀機であると、このコンバインの走行車台の前方部へ設けた刈取機で立毛穀稈は刈取りされ、この刈取り穀稈はこの刈取機で後方上部へ移送され、脱穀機へ供給され、この脱穀機で引継ぎされる。 【0007】 前記脱穀機へ引継ぎされた穀稈は、脱穀室5内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済み脱穀処理物は、揺動移送中に揺動選別する揺動選別装置8a上へ供給され、この揺動選別装置8aの移送始端部より、順次設けた複数の山形状を形成した移送棚9aから、上グレンシーブ9b上を揺動移送中に揺動選別されながら、揺動選別装置8a下側の移送始端部側へ設けた送風機14から発生する選別風は、後側へ設けた上風割15aの上側から、上グレンシーブ9bへ向けて送風され、このグレンシーブ9bから漏下する揺動選別物が風選別される。 【0008】 前記上グレンシーブ9bから漏下しなかった一部の揺動選別物は、後側へ漏下量を調節可能で、左右方向へ設けた複数の上チャフシーブ9c上を揺動移送されて、揺動選別され、揺動選別済みの揺動選別物の一部は漏下される。又、漏下しなかった一部の揺動選別物は、後側で前後方向へ設けた複数のストローラック9d上を揺動移送されて、揺動選別され、揺動選別済みの揺動選別物の一部は漏下される。 【0009】 前記上グレンシーブ9bから漏下した揺動選別物と、各上チャフシーブ9c間から漏下した揺動選別物とは、下グレンシーブ10b上へ供給され、この下グレンシーブ10b上を揺動移送されて、揺動選別され、揺動選別済みの揺動選別物は、下グレンシーブ10bから漏下中に上風割15aの下側と、下風割15bの下側との両者の間を送風される主選別風で風選別され、一番口穀粒として揚送される。 【0010】 前記上チャフシーブ9cの移送終端部から排出される一部の揺動選別物と、各ストローラック9dから漏下した一部の揺動選別物との両者は、二番物として揚送されて再脱穀処理される。 【0011】 前記各ストローラック9dから漏下しなかった一部の揺動選別物の内の主として、藁屑、塵埃、稈切等は、機外へ排出される。又、風選別された藁屑、塵埃、稈切等も同時に機外へ排出される。 【0012】 請求項2に記載の発明においては、前記上グレンシーブ9bの下側には、揺動選別物が流下する穀粒移送棚11aを設け、該穀粒移送棚11aの下側には、送風機14から発生する選別風を送風する上副選別風路12を設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀機の揺動移送選別装置としたものである。 【0013】 脱穀処理物を揺動移送しながら揺動選別する揺動選別装置8aの移送始端部の移送棚9aの後側へ設けた上グレンシーブ9bの下側には、この上グレンシーブ9bから漏下した揺動選別物は、この上グレンシーブ9bの下側へ設けた穀粒移送棚11aの上側面を流下して、下グレンシーブ10b上側へ供給され、この揺動選別物は再度揺動選別されるが、この下グレンシーブ10bへ流下供給されるときは、この揺動選別物は、送風機14から発生する選別風が、上風割15a上へ形成された上副選別風路12を送風されて、揺動選別と同時に風選別されながら、下グレンシーブ10bへ漏下供給される。 【0014】 請求項3に記載の発明においては、前記穀粒移送棚11aの下側には、上副選別風路12内を送風される選別風を上グレンシーブ9bへ向けて送風案内すべく上副選別風路12の上側面部を形成する前ガイド板11bを設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の脱穀機の揺動移送選別装置としたものである。 【0015】 脱穀処理物を揺動移送しながら揺動選別する揺動選別装置8aの移送始端部の移送棚9aの後側の上グレンシーブ9bの下側には、この上グレンシーブ9bから漏下した揺動選別物は、この上グレンシーブ9bの下側へ設けた穀粒移送棚11aの上側面を流下して、下グレンシーブ10bの上側へ供給されて、これらを経て揺動選別されると共に、送風機14から発生する選別風が、上風割15a上側の上副選別風路12へ送風されることにより、風選別される。この風選別は上副選別風路12の上側面部を形成する前ガイド板11bを設けたことにより、上グレンシーブ9bへ向けて確実に送風案内されることにより、この上グレンシーブ9bから漏下する脱穀処理物は、揺動選別と、風選別との両者が行われて、下側の下グレンシーブ10bへ供給され、この下グレンシーブ10bで再度揺動選別される。 【0016】 請求項4に記載の発明においては、前記前ガイド板11bの後側で上副選別風路12の下側面部を形成する後ガイド板11cの下端部は、上風割15a前側面の延長線上へ位置させると共に、前ガイド板11bと略平行状態に形成して設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2、又は請求項3に記載の脱穀機の揺動移送選別装置としたものである。 【0017】 脱穀処理物を揺動移送しながら揺動選別する揺動選別装置8aの移送始端部の移送棚9aの後側の上グレンシーブ9bの下側へ設けた穀粒移送棚11aの上側面を流下して、下グレンシーブ10bの上側へ供給されて、これらを経て揺動選別されると共に、送風機14から発生する選別風が、上風割15a上側の上副選別風路12へ送風されることにより、風選別される。この選別風は上副選別風路12の上側面を形成する前ガイド板11bと、下側面部を形成する後ガイド板11cとにより、形成された上副選別風路12へ送風されることにより、風選別される。この上副選別風路12の下側面部を形成する後ガイド板11cの下端部は、上風割15a前側面の延長線上へ位置させると共に、前ガイド板11bと略平行状態に形成して設け、上副選別風路12を送風する選別風を上グレンシーブ9bへ向けて送風案内されることにより、この上グレンシーブ9bから漏下する脱穀処理物は、揺動選別と、風選別との両者が行われて、下側の下グレンシーブ10bへ供給され、この下グレンシーブ10bで再度揺動選別される。 【発明の効果】 【0018】 請求項1に記載の発明においては、脱穀処理物を揺動移送しながら揺動選別する揺動選別装置8aの移送始端部の移送棚9aの後側には、上グレンシーブ9bを設けると共に、この上グレンシーブ9bから漏下する揺動選別物を風選別する送風機14から発生する選別風を、分割する後側には、上風割15aと、下風割15bとを設け、この上風割15aの上側を送風される選別風を、上グレンシーブ9bへ向けて送風させたことにより、粗大な藁屑、及び稈切は、上グレンシーブ9bの後側の各チャフシーブ9cへ揺動移送されることにより、選別性能が向上する。又、上風割15aの上側へ送風される選別風による圧風選別能力の向上により、選別処理能力が向上する。 【0019】 請求項2に記載の発明においては、前記上グレンシーブ9bの下側には、揺動選別物が流下する穀粒移送棚11aを設けると共に、この穀粒移送棚11aの下側には、送風機14から発生する選別風を送風する上副選別風路12を設けたことにより、上グレンシーブ9bから漏下した揺動選別物を穀粒移送棚11a上で流下選別することにより、浮遊選別距離が拡大して、選別能力が向上する。又、上副選別風路12を送風される副選別風により、第一次風選別されることにより、主選別風での選別能力に余裕ができて、性別性能が向上する。 【0020】 請求項3に記載の発明においては、前記穀粒移送棚11aの下側には、上副選別風路12内を送風される選別風を上グレンシーブ9bへ向けて送風案内する上副選別風路12の上側面部を形成する前ガイド板11bを設けたことにより、上グレンシーブ9bから漏下する揺動選別物を確実に圧風選別することができる。 【0021】 請求項4に記載の発明においては、前記前ガイド板11bの後側で、上副選別風路12の下側面部を形成する後ガイド板11cの下端部は、上風割15a前側面の延長線上へ位置させると共に、前ガイド板11bと略平行状態に形成して設けたことにより、これら前・後ガイド板11b,11cを間へ形成される上副選別風路12を送風される副選別風は、確実に上グレンシーブ9bへ向けて、送風されることにより、この上グレンシーブ9bから漏下する揺動選別物を、確実に圧風選別することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。 【0023】 コンバイン1の走行車台2の上側部へ載置した脱穀機3について説明する。コンバイン1の走行車台2の前方部に設けた刈取機16で刈取りされた穀稈は、この刈取機16で後方上部へ移送され、脱穀機3のフィードチェン4aと、挟持杆4bとで引継ぎされ、脱穀機3の脱穀室5内を挟持移送中に扱胴5bで脱穀され、脱穀処理物は、脱穀室5等から漏下して、選別室6へ内装して、揺動移送しながら、揺動選別する揺動選別装置8aを設けた構成である。この揺動選別装置8aは移送始端部より、上側には、移送棚9aと、上グレンシーブ9bと、複数のチャフシーブ9cと、複数のストローラック9d等とを設けると共に、下側には、穀粒移送棚11aと、複数の下チャフシーブ10aと、下グレンシーブ10bと、流下棚10c等を設けた構成である。揺動選別装置8aの下側前部には、送風機14を設け、この送風機14の後部には、上・下風割15a,15bを設け、上風割15aの上側には、送風機14から発生する選別風を送風する上副選別風路12を設けると共に、下風割15bの上下両側には、上・下主選別風路13a,13bを設けた構成である。これら揺動選別装置8a、上副選別風路12、上・下主選別風路13a,13b等を主に図示して説明する。 【0024】 前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図2で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ17aを張設した走行装置17を配設し、走行車台2の上側の左側には、脱穀機3を載置した構成である。走行車台2の前方部の刈取機16で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機16で後方上部へ移送され、脱穀機3のフィードチェン4aと、挟持杆4bとで引継ぎされて、後方部へ挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、脱穀機3の右横側の上側に配設した穀粒貯留タンク18内へ一時貯留される。 【0025】 前記走行車台2の前方部には、図2で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド19a、及び各分草体19bと、立毛穀稈を引起す各引起装置19cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置20の各掻込装置20aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置19dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機3のフィードチェン4aと、挟持杆4bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置20の根元・穂先移送装置21a,21b等からなる刈取機16を設けている。該刈取機13は、油圧駆動による伸縮シリンダ22により、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。 【0026】 前記刈取機16の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆22aの上端部には、左右方向の支持パイプ杆22bを設け、この支持パイプ杆22bを走行車台2の上側面に設けた支持装置22cで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ22の作動により、刈取機16は支持パイプ杆22bを回動中心として、上下に回動する構成である。 【0027】 前記刈取機16の穀稈掻込移送装置20によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機3へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ16aを設けた構成である。 【0028】 前記穀粒貯留タンク18側の前部には、図2で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置23aと、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席23bとを設け、この操縦席23bの下側で、走行車台2の上側面には、エンジン24を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク18を配設する。これら走行装置17と、刈取機16と、脱穀機3と、エンジン24等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。 【0029】 前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース25内の伝動機構25aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ25bを設けた構成である。 【0030】 前記走行車台2の前方部の刈取機16で刈取りされ、上部へ移送された穀稈を引継ぎ脱穀する脱穀機3は、走行車台2の左上側面へ載置すると共に、右側には、穀粒貯留タンク18を載置し、脱穀機3で脱穀、及び選別済み穀粒を、揚穀装置26で揚送して穀粒貯留タンク18内へ供給し、一時貯留する構成である。 【0031】 前記脱穀機3は、図1で示す如く箱形状の箱体に形成して、上方左側部には、刈取機16で上部へ移送された刈取り穀稈を引継ぎし、挟持移送するフィードチェン4aと、挟持杆4bとを設けた構成である。これらフィードチェン4aと、挟持杆4bとにより、挟持された穀稈は、脱穀機3上部に設けた脱穀室5内を挟持移送中に、この脱穀室5内へ多種類で、多数本の扱歯5cを外周部へ植設して、回転自在な扱胴軸5aへ軸支した扱胴5bのこれら各扱歯5cにより、脱穀する構成である。又、この扱胴5bの各扱歯5cの回転外周下部には、脱穀処理物が漏下する脱穀室網5dを張設した構成である。 【0032】 前記脱穀室5の下側には、図1で示す如く選別室6を設け、この選別室6内には、脱穀室網5dから漏下する脱穀処理物、及び後述する排塵処理室27と、二番処理室28とから漏下する再脱穀処理物等の供給を受けて、揺動移送しながら揺動選別する揺動選別装置8aと、揺動カム装置8bと、ローラ装置8c等とよりなる揺動移送選別装置7を吊り下げ状態に設けた構成である。 【0033】 前記脱穀室5の移送終端部には、図1で示す如くこの脱穀室5内で未脱穀処理の排塵物を排塵処理室27へ排出供給する扱室排出口5eを設けた構成である。 【0034】 前記排塵処理室27内には、図1で示す如く脱穀室5の扱室排出口5eより、排出供給される排塵物を再脱穀処理する排塵胴27bを軸支した回転自在な排塵軸27aを軸支した構成である。排塵胴27bの外周部には、移送始端部より、螺旋プレート27cと、複数個の排出爪27dと、排塵排出爪27eとを設けた構成である。又、排塵胴27bの螺旋プレート27c、排塵爪27d等との回転外周下側には、再脱穀処理物が漏下する漏下具27fを設けると共に、排塵処理室27の移送終端部には、漏下具27fから漏斗しなかった再脱穀処理した主として、藁屑、及び稈切等が排出される排塵排出口27hを設けた構成である。 【0035】 前記排塵処理室27の前側には、図1で示す如く二番処理室28を設け、この二番処理室28内には、未脱穀処理物の二番物の供給を受けて、再脱穀処理する二番胴28aを、回転自在に軸支して設けた排塵軸27aの前方部側へ軸支した構成である。二番胴28aの外周部には、移送始端部より、複数の二番爪28bと、二番排出爪28cとを設けた構成である。又、二番胴28aの二番爪28bと、二番排出爪28c等との回転外周下側には、再脱穀処理物が漏下する二番室網28dを張設した構成である。二番処理室28の移送終端部には、二番室網28dから漏下しなかった再脱穀処理物が、排出される二番排出口28eを設けた構成である。 【0036】 前記脱穀室5下側の選別室6内には、図1で示す如く脱穀室5の脱穀室網5dから漏下した脱穀処理物と、漏下具27f、及び二番室網28dから漏下した再脱穀処理物と、排塵排出口27h、及び二番排出口28eから排出された再脱穀処理物との供給を受けて、揺動移送しながら、揺動選別する揺動移送選別装置7を設けた構成である。 【0037】 前記揺動移送選別装置7の揺動選別装置8aは、図1で示す如く左・右側板8d,8e内には、移送始端部より、上側部には、順次に複数個の山形状に形成した移送棚9aと、網材等よりなる上グレンシーブ9bと、前後方向に所定間隔で、開閉自在で漏下量が調節可能で、例えば、鉄板材等よりなり、回動自在に左右方向へ軸支した複数個の上チャフシーブ9cと、左右方向に所定間隔で、鋸刃形状で鉄板材よりなり、前後方向にストローラック9dとを設けると共に、各上グレンシーブ9bの移送終端部側の下側部には、前後方向に所定間隔で、開閉自在で漏下量が調節可能で、例えば、鉄板材等よりなり、回動自在に左右方向へ軸支した複数個の下チャフシーブ10aと、これら上・下チャフシーブ9c,10aの下側には、網材等よりなる下グレンシーブ10bと、各ストローラックの下側には、前方下部へ傾斜する流下棚10cとを設けた構成である。 【0038】 前記揺動選別装置8aは、図1で示す如くこの揺動選別装置8aを揺動回動する前部左右両側には、揺動カム装置8bを設けると共に、後部左右両側には、ローラ装置8cを設けた構成である。 【0039】 前記揺動選別装置8aの下側前部には、図1で示す如く送風機14を設けた構成である。この送風機14は、円形状の上風胴14cと、円形状から後方へ突出させて設けた下風胴14dとへ内装して回転自在に軸支した送風軸14aには、送風羽根14bを軸支して設け、この送風羽根14bから発生する起風を選別風として、揺動選別装置8aから落下する落下物である。揺動選別物を風選別する構成である。 【0040】 前記送風機14には、図1で示す如くこの送風機14から発生する選別風を上、中、下とに3分割する略三角形状の上風割15aと、下風割15bとを設けた構成である。上風割15aの上側には、上副選別風路12を設けると共に、下風割15bの上側には、上主選別風路13aを設け、又、下側には、下主選別風路13bを設けた構成である。 【0041】 前記揺動選別装置8aから落下する揺動選別済みの揺動選別物は、送風機14の送風羽根14bから、発生する選別風で風選別する構成である。上風割15aの上側の上副選別風路12内を送風される選別風は、揺動選別装置8aの上グレンシーブ9bへ向けて送風すべく形成して設けた構成である。この上グレンシーブ9bを漏下する揺動選別物を、第一次風選別する構成である。 【0042】 脱穀処理物を揺動移送しながら揺動選別する揺動選別装置8aの移送棚9aの後側には、上グレンシーブ9bを設けると共に、この上グレンシーブ9bから漏下する揺動選別物を風選別する送風機14から発生する選別風を、分割する後側には、上風割15aと、下風割15bとを設け、この上風割15a上側を送風される選別風を、上グレンシーブ9bへ向けて送風させたことにより、粗大な藁屑、及び稈切等は、上グレンシーブ9bの後側の各上チャフシーブ9c上へ揺動移送されることにより、第一次風選別され、選別性能が向上する。又、上風割15aの上側へ送風される選別風による圧風選別性能の向上により、選別処理能力が向上する。 【0043】 前記揺動選別装置8aの上グレンシーブ9bの下側には、図1で示す如く所定の隙間を設けて、揺動選別物が流下する逆へ字形状の穀粒移送棚11aを設け、この穀粒移送棚11aの下側には、送風機14の送風羽根14bから発生する選別風を送風する上副選別風路12を配設した構成である。 【0044】 前記揺動選別装置8aの上グレンシーブ9bの下側には、揺動選別物が流下する穀粒移送棚11aを設けると共に、この穀粒移送棚11aの下側には、送風機14から発生する選別風を送風する上副選別風路12を設けたことにより、上グレンシーブ9bから漏下した揺動選別物を穀粒移送棚11a上で流下選別することにより、浮遊選別距離が拡大して、選別能力が向上する。又、上副選別風路12を送風される副選別風により、第一次選別されることにより、主選別風での選別能力に余裕ができて、性別能力が向上する。 【0045】 前記揺動選別装置8aの上グレンシーブ9bの下側へ設けた穀粒移送棚11aの下側には、図1で示す如く上副選別風路12内を送風される選別風を、上グレンシーブ9bへ向けて、送風案内すべく上副選別風路12の上側面部を形成する前ガイド板11bを、穀粒移送棚11aの略中間位置と、上風胴15aの後端部位置との間に設けて、これらを接続させた構成である。 【0046】 前記穀粒移送棚11aの下側には、上副選別風路12内を送風される。選別風を上グレンシーブ9bへ向けて、送風案内する上副選別風路12の上側面部を形成する前ガイド板11bを、穀粒移送棚11aと、上風割15aとの間に設けたことにより、上グレンシーブ9bから漏下する揺動選別物を確実に圧風選別することにより、選別性能の向上を図ることができる。 【0047】 前記揺動選別装置8aの上グレンシーブ9bの下側へ設けた穀粒移送棚11aの下側前ガイド板11bの後側で、上副選別風路12の下側面部を形成する後ガイド板11cは、図1で示す如くこの後ガイド板11cは、略へ字形状に形成して、下端部位置は、上風割15aの前側面の延長線上へ位置させると共に、後ガイド板11cの前側面は、前ガイド板11bと略平行状態に形成して設けた構成である。 【0048】 前記前ガイド板11bの後側で、上副選別風路12の下側面部を形成する後ガイド板11cの下端部は、上風割15aの前側面の延長線上へ位置させると共に、前ガイド板11bと略平行状態に形成して設けたことにより、これら前・後ガイド板11b,11c間へ形成される上副選別風路12を送風される副選別風は、確実に上グレンシーブ9bへ向けて、送風されることにより、この上グレンシーブ9bから漏下する揺動選別物を、確実に圧風選別することにより、選別性能の向上を図ることができる。 【0049】 前記揺動選別装置8aの上グレンシーブ9bの移送終端部(イ)と、送風機14の送風羽根14bの回転外周部(ロ)とは、図1で示す如く略同じ位置へ位置させて設けた構成である。 【0050】 これにより、前記脱穀機3をコンパクトにすることができる。又、上グレンシーブ9bから揺動選別物を漏下させることにより、選別能力の向上を図ることができる。 【0051】 前記送風機14の送風羽根14bは、図1で示す如く回転外周より、所定距離内径側位置までの間は、回転外周方向へ向けて所定角度(α)傾斜させて設けた構成である。 【0052】 これにより、前記上副選別風路12へ送風する選別風の能力向上を図ることができる。 【0053】 前記揺動選別装置8aで揺動選別され、送風機14で風選別された穀粒は、図1で示す如く一番選別装置29の一番選別棚29aを流下中に、下主選別風路13bを送風される主選別風により、再選別されて、一番移送受樋29b内へ供給され、この一番移送受樋29bへ軸支内装した一番移送螺旋29cにより、いずれか一方側の、例えば、右外側へ設けた揚穀装置26内へ移送供給され、この揚穀装置26内へ回転自在に軸支内装した一番揚穀螺旋26aで引継ぎされて、上方へ揚送され、穀粒貯留タンク18内へ供給され、一時貯留される構成である。 【0054】 前記一番選別装置29の後側には、図1で示す如く揺動選別装置8aの移送終端部等より、落下した二番物を受ける二番選別装置30の二番移送受樋30aを設けた構成である。この二番移送受樋30a内には、二番移送螺旋30bを回転自在に軸支した構成である。この二番移送螺旋30bにより、いずれか一方側の、例えば、右外側へ設けた二番還元揚送装置31内へ移送供給され、この二番還元揚送装置31内へ回転自在に軸支内装した二番還元螺旋31aにより、二番物を再脱穀処理する二番処理室28内へ揚送還元され、再脱穀処理される構成である。 【0055】 前記一番選別装置29と、二番選別装置30との間の外側には、図1で示す如く二番送風機32を設け、この二番送風機32から発生する二番選別風により、揺動選別装置8aから落下する揺動選別物、及びこの揺動選別装置8aの流下棚10cを流下する揺動選別物を、風選別する構成である。 【0056】 前記揺動選別装置8aの移送終端部の上側には、図1で示す如く吸引ファン33を設けた構成である。この吸引ファン33により、揺動選別装置8a上を揺動選別中に、選別された藁屑、塵埃、及び稈切等を吸引して、機外へ排出する構成である。 【0057】 前記穀粒貯留タンク18内に貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク18の後側には、縦移送螺旋34aを内装した排出支持筒34を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒34の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋35aを伸縮自在に内装した排出オーガ35を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。 【0058】 二番物を脱穀室37へ直接還元して、この脱穀室37内へ軸支した扱歯37bを装着した扱胴37aで、穀稈の脱穀処理と、二番物の再脱穀処理との両者を行う構成の脱穀機36において、この脱穀機36の脱穀室37内には、この脱穀室37内を移送終端部へ向けて移送される脱穀処理物の送りを悪くするために、抵抗を付加する状態にしたり、又は、送りを良好にするために、抵抗を付加しない状態に単独で調節可能なL字形状の抵抗板38を設けた構成である。この抵抗板38は、図3〜図5で示す如く中側板39aと、後側板39bとの間に形成される排塵口39の前側の中側板39aの所定距離前方位置へ設けた構成である。 【0059】 前記抵抗板38は、左右方向の略中央部に設けた支持ピン38aを、脱穀室37の上側へ設けた扱胴カバー37cへ挿入し、ナット38bにより、回動自在に軸支した構成である。又、右端部には、締付具38cを設け、この締付具38cにより、所定位置へ調節して固定する構成である。40は前抵抗板である。 【0060】 これにより、前記排塵口39の近傍には、単独で調節する抵抗板38を設けたことにより、脱穀室37の排塵口39から排出される穀粒量を大巾に減少させることができ、このために、三番飛散穀粒の減少を図ることができる。 【0061】 前記抵抗板38を最大抵抗が付加される状態位置へ調節したときには、この抵抗板38の先端部位置には、図4、及び図5で示す如く脱穀室37内で発生した藁屑等を切断する切刃41を位置させて設けた構成である。 【0062】 これにより、前記抵抗板38を最大抵抗位置へ調節したときには、この抵抗板38の先端部位置には、切刃41を位置させて設けたことにより、脱穀処理物を小さくすることができ、このために、脱穀処理物の漏下が容易となり、三番飛散穀粒の減少を図ることができる。又、脱穀室37内での異常音の発生防止ができる。 【0063】 前記二番選別装置30の二番移送受樋30aの後側部の流下板30cの先端部は、図1で示す如く上下に調節可能に上調節流下板30dを設けて、この上流下板30dをボルト、及びナット等により、装着して上下調節可能に設けると共に、上端部は、内側へL字形状に折り曲げした構成である。 【0064】 これにより、前記二番移送受樋30aの後側部の流下板30cの先端高さ位置を、上下調節可能に上調節流下板30dを設けると共に、内側へ折曲させたことにより、選別性能の向上を図ることができる。又、三番飛散穀粒の減少を図ることができる。 【図面の簡単な説明】 【0065】 【図1】脱穀機の拡大側断面図 【図2】コンバインの左側全体側面図 【図3】他の実施例を示す図で、脱穀機の拡大側断面図 【図4】他の実施例を示す図で、抵抗板部の取付部の拡大側面図 【図5】他の実施例を示す図で、抵抗板部の取付部の拡大平面図 【符号の説明】 【0066】 5 脱穀室 6 選別室 8a 揺動選別装置 9a 移送棚 9b 上グレンシーブ 9c 上チャフシーブ 9d ストローラック 10b 下グレンシーブ 10c 流下棚 11a 穀粒移送棚 11b 前ガイド板 11c 後ガイド板 12 上副選別風路 14 送風機 15a 上風割 15b 下風割
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成16年1月28日(2004.1.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−210942(P2005−210942A) |
| 【公開日】 |
平成17年8月11日(2005.8.11) |
| 【出願番号】 |
特願2004−20152(P2004−20152) |
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