| 【発明の名称】 |
コンバインの排出オーガ |
| 【発明者】 |
【氏名】布野 泰彦 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】機台上にグレンタンクを搭載し、グレンタンク内の穀粒を機外に排出する排出オーガを備えたコンバインにおいて、グレンタンクから排出オーガによって移送螺旋で機外の運搬車の荷台等に穀粒を搬送する際に、排出オーガでの穀粒移送中に大量の塵埃等が発生し、穀粒の排出時には排出オーガの排出口から穀粒と共に噴出することにより、作業者は元より周囲に広がって作業環境を悪くするばかりか、風の方向によっては仕事と直接関係のない者にも多大の迷惑を掛ける場合が発生していた。そして、この傾向は穀粒の乾燥度合が高い程著しいとの課題があった。
【解決手段】排出オーガの先端排出口に塵埃排出装置を備えた。また、塵埃排出装置に排出方向を切換える切換装置を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機台上にグレンタンクを搭載し、グレンタンク内の穀粒を機外に排出する排出オーガを備えたコンバインにおいて、排出オーガの先端排出口に塵埃排出装置を備えたことを特徴とするコンバインの排出オーガ。 【請求項2】 塵埃排出装置に排出方向を切換える切換装置を設けた請求項1記載のコンバインの排出オーガ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、機台上にグレンタンクを搭載し、グレンタンク内の穀粒を機外に排出する排出オーガを備えたコンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 従来、この種のグレンタンク型コンバインにおいて、脱穀穀粒を収容したグレンタンク内の塵埃を除去するために、グレンタンクに直接排塵装置を備えた技術は知られている(例えば、特許文献1参照。)。 但し、グレンタンクから排出オーガにより機外の運搬車の荷台等に穀粒を排出するに際して、塵埃対策を施した技術はなかった。 【特許文献1】特開2001−258384号公報(第3〜5頁,図2〜4,8〜10,14) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、従来公知の上記技術のものでは、グレンタンクから排出オーガによって移送螺旋で機外の運搬車の荷台等に穀粒を搬送する際に、穀粒同志が相互に摩擦を受ける結果、グレンタンク内で予め排塵装置により塵埃の一部を排除してみても、排出オーガでの穀粒移送中に新たに大量の塵埃等が発生し、穀粒の排出時には排出オーガの排出口から穀粒と共に噴出する。 従って、作業者はもとより周囲に広がって作業環境を悪くするばかりか、風の方向によっては仕事と直接関係のない者にも多大の迷惑を掛ける場合が発生していた。そして、この傾向は穀粒の乾燥度合が高い程著しいとの課題があった。 本発明の目的は、上記従来の不具合を改善する点にある。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記目的を達成するため、本発明においては、機台上にグレンタンクを搭載し、グレンタンク内の穀粒を機外に排出する排出オーガを備えたコンバインにおいて、排出オーガの先端排出口に塵埃排出装置を備えたことを第1の特徴とする。 【0005】 また、塵埃排出装置に排出方向を切換える切換装置を設けたことを第2の特徴とする。 【発明の効果】 【0006】 コンバインでの刈取脱穀作業における穀粒排出の際、衛生的な作業環境を作ることが出来るばかりか、穀粒の内部に含まれる塵埃を吸引除去することにより、穀粒の選別性能の向上にも寄与する。 また、塵埃の排出方向切替装置を備えたことにより、風向き等を考慮して周囲に何ら支障のない方向への塵埃排出切替が可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 機台上にグレンタンクを搭載し、グレンタンク内の穀粒を機外に排出する排出オーガを備えたコンバインにおいて、上記排出オーガの先端排出口に塵埃の排出方向切換装置付きの塵埃排出装置を備えた。 【実施例1】 【0008】 本発明の実施例を以下図面に基づいて説明する。 図1は、本発明を採用したコンバインの全体側面図であって、通常のコンバインと同様 に、1はコンバインの走行機体、2は下部に設けた機台、3は前部に設けた前処理部、4は上記走行機体1の前方一側(進行方向右側)に設けた運転操作部、5は運転座席、6は上記運転座席5の下方より右側側方に亘るエンジン部、7はその後部で機台2上に搭載した収穫穀粒収納用の大きなグレンタンクであって、その後方には排稈処理用のカッタ装置8等が装着されている。 【0009】 また、上記グレンタンク7の後部一側(右寄)には、グレンタンク7内の穀粒を機外の運搬車の荷台に排出処理するための長い排出オーガ9(内部に後述する移送螺旋12を収納)の縦筒9aが備えられている。 そして、上記排出オーガ9は、縦筒9aの上端部で折曲させて後部一側より走行機体1の斜め前方方向(左側)に向かって延出されるものであるが、上記縦筒9a上端部の連結部にシリンダ9bを備えていて、穀粒の排出時にはその先端側が任意の位置に移動出来るように構成されている。 【0010】 即ち、オーガ操作レバー10の操作により、排出オーガ9は上記シリンダ9bの作動により、上記縦筒9a上端部を起点として、その先端側が上下及び左右の任意の位置へ移動出来るものであり、排出位置の設定後、排出クラッチスイッチ11を押すことにより、排出オーガ9内に収納された移送螺旋12(後述の図2,3参照)が回転を開始してグレンタンク7内に収納した穀粒を、螺旋の回転により移送して機外の所望の位置に排出するものである。 【0011】 そして、穀粒の排出を完了したならば、再度排出クラッチスイッチ11を押すことで移送螺旋12の回転は停止する。 次いで、自動収納ボタン13を押すことにより、排出オーガ9が予めマイコン(図示なし)等で設定された収納位置に移動して収納されるものである。ここで14はオーガ受けである。 なお、後述(図2,3参照)するが、9cは排出オーガ9先端側に設けた穀粒の排出口であり、15は切替装置としての方向切替自在なジャバラを示す。また、走行機体1下方の16は走行装置であって、左右一対のクローラ等で構成される。 【0012】 次に、図2は要部の側断面図である。 即ち、図において、排出オーガ9の先端側の排出口9cの一側上部には、隔壁18を隔てて、塵埃排出装置Dを構成する上記ジャバラ15の入口に臨むモータ19付きのファン20が取り付けられており、該モータ19の作動は上記移送螺旋12の軸12aの作動と連動していて、上記排出クラッチスイッチ11でモータ19の回転を断続するようになっている。 但し、モータ19の大きさは塵埃排出に支障のない程度の小さなもので、その回転は排出オーガ9の排出口9cから噴出する塵埃等をファン20の回転により吸引して、ジャバラ15内部に送り込む程度のものに予め設定されている。 【0013】 従って、移送螺旋12により、グレンタンク7より移送されてきた穀粒は、隔壁18で仕切られた内部を通過して穀粒の自重で排出オーガ9の排出口9cより下方の運搬車の荷台に落下するものであるが、その際に発生する大量の塵埃等は、上記ファン20の回転によりこれらの大部分を吸引して上方のジャバラ15の内部に送り込むものである。 一方、切替装置としてのジャバラ15の先端側の排塵の出口21は、自由自在の方向に向けて固定することが可能であるので、風向き等を考慮して周囲に何ら支障のない方向や位置に向けることにより、衛生的な穀粒の排出作業環境を可能とするものである。 【0014】 また、図3は他例であって、図2と同様に要部の側断面図を示す。 図において、このものの構成の大部分は上記実施例1と略同一であるが、塵埃排出装置 D部分において、別途の動力としてのモータ19を採用せず、移送螺旋軸12aを隔壁18の外側に迄延出してその先端部に大きなベベルギヤ22を装着し、その歯車22aと噛合する小さなベベルギヤ23を設けることにより、ファン20を増速して回転させるようにしたものである。 なお、この場合の上記移送螺旋軸12aの隔壁18での支持構成部分及びファンの軸20aとギヤケース24との間は充分にシールしておく必要があり、ギヤケース24は塵埃排出に支障のない程度の大きさとする必要がある。 【0015】 従って、このものでは移送螺旋12の動力を、両ベベルギヤ22,23間の増速伝動により直接ファン20の回転に伝えて、別途の駆動源(実施例1ではモータ19)を何ら不要とするものである。 【0016】 次に、本願発明の作用について説明するに、圃場にて図1のコンバイン走行機体1で所望箇所を駆動して立毛穀稈を刈取・脱穀して、グレンタンク7内が穀粒で満杯となった時、これを機外に排出する必要があるが、この時には、刈取・脱穀作業を一旦中止して、走行機体1を、圃場の近傍等に置いてある運搬車に近づけるべく移動する。 そして、運搬車に近づけた状態でエンジンのみ駆動させ、オーガ操作レバー10により排出オーガ9の先端排出口9cが、運搬車の荷台上方に位置する排出最適位置に達した時、排出オーガ9の移動を停止する。 ついで、排出クラッチスイッチ11を押すと、排出オーガ9内の移送螺旋12が回転して、グレンタンク7内の穀粒を運搬車の荷台に向けて移送排出する。 【0017】 この時、穀粒は移送螺旋12の羽の回転により、前方に送られて排出オーガ9の排出口9cより運搬車の荷台上に勢い良く排出されるが、これと同時に排出口9cより穀粒中に含まれている塵埃等が、大量に周囲に飛び散ろうとする。 しかしながら、本願の場合には、上記排出クラッチスイッチ11の操作で、移送螺旋軸12aが回転すると同時にモータ19のスイッチも入り、ファン20を回転させて、上記塵埃等が周囲に広がらないように、吸引してジャバラ15の内部に送り込み、その出口21より排出する。 【0018】 即ち、上記切替装置としてのジャバラ15はその先端側の出口21たる塵埃の排出方向が自在に調節出来るので、風向き等を考慮して周囲に何ら支障のない方向や位置に向けることにより、衛生的な穀粒の排出作業環境を容易に作るものである。 また、穀粒の内部に含まれる塵埃を効率よく吸引除去することにより、排出された穀粒の選別性能の向上にも寄与するものである。 そして、これは実施例2でも略同様の作用効果が期待出来るものである。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】コンバインの全体側面図である。 【図2】同上要部の側断面図である。 【図3】他例の要部の側断面図である。 【符号の説明】 【0020】 1 走行機体 7 グレンタンク 9 排出オーガ 9c 排出口 10 オーガ操作レバー 11 排出クラッチスイッチ 12 移送螺旋 15 ジャバラ 19 モータ 20 ファン 21 出口 D 塵埃排出装置
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成15年9月9日(2003.9.9) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−80567(P2005−80567A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月31日(2005.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願2003−316136(P2003−316136) |
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