| 【発明の名称】 |
コンバインにおける穀粒排出オーガの旋回制御 |
| 【発明者】 |
【氏名】松川 雅彦 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】穀粒排出オーガを昇降及び旋回操作するオーガ操作手段と、穀粒排出オーガの所
【解決手段】穀粒排出オーガ10の機体に対する旋回位置を検出するオーガ旋回位置検出 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体に対して昇降及び旋回動作可能な穀粒排出オーガ(10)と、該穀粒排出オーガ(10)を昇降及び旋回操作するオーガ操作手段(21)と、穀粒排出オーガ(10)の所定の昇降範囲における旋回動作を規制するオーガ制御手段(31)を備えたコンバインにおいて、穀粒排出オーガ(10)の機体に対する旋回位置をオーガ旋回位置検出手段(37)によって検出すると共に、該オーガ旋回位置検出手段(37)による検出信号が異常であると判断した時、前記オーガ制御手段(31)による穀粒排出オーガ(10)の旋回動作の規制を解除するように構成したことを特徴とするコンバインにおける穀粒排出オーガの旋回制御。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、機体に対する所定の旋回範囲、並びに昇降範囲の規制領域が設けられたコンバインにおける穀粒排出オーガの旋回制御装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、コンバインのグレンタンクから穀粒を排出するために設けられた穀粒排出オーガは、機体に対して縦軸芯周りに旋回可能に設けられると共に、横送り姿勢のオーガが縦送り姿勢のオーガに対して起伏揺動可能に設けられており、それによって穀粒排出オーガを 穀粒排出作業位置と格納位置との間で移動操作可能に構成してある。 【0003】 そして、穀粒排出オーガの移動を自動的に行う状態と手動で操作して行う状態に切換えできるように構成されると共に、手動で穀粒排出オーガを移動させる際、操縦部の上を横送り姿勢のオーガが低い姿勢のままで旋回するとオペレータやキャビン等に接当する虞があるので、それを回避するために穀粒排出オーガが所定の移動範囲、即ち横送り姿勢のオーガが所定高さ以下の姿勢であると所定範囲の旋回移動を禁止する規制領域を設定し、更に穀粒排出オーガの昇降位置を検出する昇降位置検出手段と、旋回位置を検出する旋回位置検出手段を備え、これらの検出情報に基づいて、穀粒排出オーガが前記規制領域内に侵入するのを禁止する侵入禁止制御が実行されるように構成してある。 【0004】 また、納屋や倉庫等のように比較的天井が低い建屋内で、コンバインの穀粒排出オーガ を手動操作で移動させる場合、建屋の天井の高さが穀粒排出オーガの昇降規制領域よりも低くなっていると、穀粒排出オーガを昇降規制領域を越える高さまで上昇させて所望の位置に旋回移動させることはできないので、納屋や倉庫等にコンバインを収納する前に穀粒排出オーガの位置を変更しておくか、納屋や倉庫等に収納されたコンバインを外に移動させて穀粒排出オーガの位置を修正する等の煩雑な作業を行わなければならず、納屋や倉庫等にコンバインを収納した状態でも手動操作による穀粒排出オーガの移動が行えるように 、旋回規制領域内への穀粒排出オーガの侵入を許容すべく、前記侵入禁止制御を解除する手動操作式の解除手段を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。 【0005】 【特許文献1】特許第3200548号公報 【0006】 しかし、上述した穀粒排出オーガの侵入禁止制御を解除する手動操作式の解除手段は、侵入禁止制御の解除信号を非出力状態側に常時復帰付勢する非常停止用スイッチ(手押しボタンスイッチ)を利用して構成されており、この非常停止用スイッチが故障した場合は、侵入禁止制御の解除信号を当該制御部へ出力することができなくなるので、穀粒排出オーガをその旋回規制領域内へ侵入移動させることは不可能であり、また、穀粒排出オーガの侵入禁止制御を解除する手動操作式の解除手段を単独で設けた場合も、この解除手段の故障等があった場合には同様に穀粒排出オーガをその旋回規制領域内へ侵入移動させることは不可能となる。 従って、納屋や倉庫等の狭い場所にコンバインを収納した際は、穀粒排出オーガを所望の位置へ移動調整することができなくなるといった欠点を有していた。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 解決しようとする課題は、穀粒排出オーガの所定の昇降範囲における旋回動作を規制するオーガ制御手段を備えたコンバインにおいて、当該穀粒排出オーガの旋回動作の規制領域内への穀粒排出オーガの侵入移動を許容する有効な解除手段を設ける点にある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明は、機体に対する穀粒排出オーガの旋回位置を検出するオーガ旋回位置検出手段よる検出信号が異常であると判断した時、前記オーガ制御手段による穀粒排出オーガの旋回動作の規制を解除するように構成したことを特徴とする。 【発明の効果】 【0009】 本発明によるコンバインにおける穀粒排出オーガの旋回制御は、機体に対する穀粒排出オーガの旋回位置を検出するオーガ旋回位置検出手段よる検出信号が異常であると判断した時、穀粒排出オーガの旋回動作の規制を解除して、当該穀粒排出オーガの旋回動作の規制領域内への穀粒排出オーガの侵入移動を許容するものであって、上述した穀粒排出オーガの旋回動作の規制領域の解除状態を継続的に保持できることから旋回規制領域解除手段としての有効性(継続保持性及び取扱い性)が向上する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 穀粒排出オーガの旋回動作の規制領域内への穀粒排出オーガの侵入移動を許容する有効な解除手段を設けるという目的を、機体に対する穀粒排出オーガの旋回位置検出センサであるポテンショメータを利用して実現した。 【実施例1】 【0011】 図1及び図2に示すように、コンバイン1は、茎稈を刈取る前処理部2と、刈取茎稈から穀粒を脱穀し、且つ、この穀粒を選別する脱穀部3と、選別した穀粒を貯留する穀粒タンク4と、脱穀済みの排稈を排出処理する後処理部5と、クローラ式の走行部6と、運転座席7aおよび各種の操作具が設けられる操作部7とを備えている。 【0012】 穀粒タンク4に貯留された穀粒は、穀粒タンク4の後面下端部に固設される固定パイプ8と、固定パイプ8に回動可能に接続される縦パイプ9と、縦パイプ9の上端に一体回動可能で、且つ、上下方向に起伏可能(上下昇降可能)に接続される穀粒排出オーガ10とを経由して機外に排出される。 即ち、穀粒タンク4の底部には、前後方向を向く第一螺旋搬送体11が配設されており、この第一螺旋搬送体11によって固定パイプ8まで搬送した穀粒を、縦パイプ9及び穀粒排出オーガ10に内装された第二、第三の螺旋搬送体(図示せず)に引き継がれるように構成してある。 【0013】 穀粒排出オーガ10は、縦パイプ9と穀粒排出オーガ10との間に介設されたオーガ昇降シリンダ12の伸縮に応じて昇降動作されると共に、縦パイプ9を回動させるオーガ旋回モータ13の正逆駆動に応じて旋回動作される。 そして、穀粒排出オーガ10の左旋回動作は図3に示すように、 1062042273310_0 左リミット位置で機械的に規制され、右旋回動作は、右リミット位置で機械的に規制される。 また、左リミット位置と右リミット位置との間の旋回領域には、穀粒排出オーガ10を収納する収納位置A、運転座席7aの真上位置である運転座席位置B、機体の進行方向に対して右直角方向に延出する右方向排出位置C等の基準位置を設定してあり、前記収納位置Aと右方向排出位置Cとの間においては、穀粒排出オーガ10が穀粒タンク4やオペレータに接触することを回避するための動作規制が行われる。 【0014】 そして、図4に示すように、運転座席7aの後方には、穀粒排出オーガ10を水平旋回(方向転換)及び起伏作動させる操作手段である操作装置21が設けてあり、この操作装置21には穀粒排出オーガ10を手動で任意の位置に水平旋回及び起伏させる旋回・起伏操作レバー22、穀粒排出オーガ10を排出位置から所定の収納位置へ自動的に旋回復帰させる自動収納スイッチ23、穀粒排出オーガ10の自動旋回停止位置を設定する旋回位置設定ダイヤル24、旋回位置設定ダイヤル24により設定した穀粒排出オーガ10の自動旋回停止位置に自動旋回させる自動旋回スイッチ25、緊急停止スイッチ26、穀粒タンク4内の穀粒をトラック等運搬車の貯留タンクに移送するための穀粒排出スイッチ27を配設してある。 【0015】 また、図5に示すように、コンバイン1には、マイクロコンピュータ(CPU、ROM、RAM等を含む)を用いて構成された制御部31が設けられている。制御部31の入力部には、穀粒排出オーガ10の上昇限界位置を検出する上限スイッチ32、旋回・起伏操作レバー22の右旋回操作を検出する右旋回スイッチ33、旋回・起伏操作レバー22の左旋回操作を検出する左旋回スイッチ34、旋回・起伏操作レバー22の上昇操作を検出する上昇スイッチ35、旋回・起伏操作レバー22の下降操作を検出する下降スイッチ36、 穀粒排出オーガ10の旋回位置を検出するオーガ旋回位置検出センサ(ポテンショメータ)37等を所定の入力インタフェース回路を介して接続する一方、出力部には、上述したオーガ旋回モータ13の他に、オーガ旋回モータ13の出力軸にブレーキ制動を掛ける電磁ブレーキ38、オーガ昇降シリンダ12用電磁バルブ41の上昇ソレノイド41a、下降ソレノイド41b、及び警報ブザー42等を所定の出力インタフェース回路を介して接続してある。 【0016】 そして、制御部31は、旋回・起伏操作レバー22の操作に応じて穀粒排出オーガ10の旋回動作及び昇降動作を制御するオーガ手動制御プログラム、穀粒排出オーガ10が穀粒タンク4やオペレータに接触することを回避するための動作規制、即ち旋回規制領域内への穀粒排出オーガ10の侵入を禁止するオーガ旋回(侵入)禁止制御プログラム、及びオーガ旋回禁止制御を解除するオーガ旋回規制解除制御プログラム等を備えており、以下、前記オーガ旋回規制解除制御手順を図6に示すフローチャートに沿って説明する。 【0017】 先ずステップS1では、穀粒排出オーガ10の旋回位置を検出するオーガ旋回位置検出センサ(ポテンショメータ)37が正常に作動中であるか否かを判断し、オーガ旋回位置検出センサ37が正常に作動していない状態、つまり図7に示すオーガ旋回位置検出センサ37のコネクター部(不図示)を一時的に取外した状態か、或いは故障が起こった状態で、当該オーガ旋回位置検出センサ37の検出信号が出力されない異常な状態であると判断したならばステップS2に移る。 【0018】 ステップS2では、穀粒排出オーガ10の旋回規制が解除され、旋回・起伏操作レバー22を操作することによる穀粒排出オーガ10の旋回動作及び昇降動作が可能となり、次いでステップS3に移る。 【0019】 ステップS3では、旋回・起伏操作レバー22を操作することによる穀粒排出オーガ10の旋回動作及び昇降動作が行われているか否かを判断し、旋回・起伏操作レバー22が操作中であればステップS4に移る。 【0020】 そして、ステップS4では、警報ブザー42への警報出力がなされるように構成してある。即ち穀粒排出オーガ10の旋回規制を解除した状態で旋回・起伏操作レバー22を操作している間は警報ブザー42による報知がなされるので、オーガ旋回位置検出センサ(ポテンショメータ)37のコネクター部の取付け復旧を忘れてしまうことがない。 【0021】 上述したオーガ旋回規制解除制御は、穀粒排出オーガ10の旋回位置検出手段であるポテンショメータ37による検出信号が異常であると判断した時、穀粒排出オーガ10の旋回動作の規制を解除できるように構成したことによって、従来の穀粒排出オーガの侵入禁止制御を解除する手動操作式の解除手段である非常停止用スイッチ(手押しボタンスイッチ)のように、この非常停止用スイッチが故障した際に侵入禁止制御の解除信号を当該制御部へ出力することができなくなるといった不都合を回避できるので、穀粒排出オーガ10の旋回規制領域内への穀粒排出オーガの侵入移動を許容する解除手段としての有効性(継続保持性及び取扱い性)が改良され、しかも既存の装置部品を利用しているので安価に構成できるといった利点がある。 【0022】 一方、前記オーガ旋回位置検出センサ(ポテンショメータ)37に故障が起こり、その 検出信号が異常であると判断した場合(ステップS1)においては、ステップS2で穀粒 排出オーガ10の旋回規制が解除され、次いでステップS3で旋回・起伏操作レバー22 を操作することによる穀粒排出オーガ10の旋回動作及び昇降動作を行おうとすると、ステップS4で警報ブザー42への警報出力がなされるので、オペレータが誤って穀粒排出オーガ10の旋回・起伏操作を行うことにより、当該穀粒排出オーガ10と周辺装置等が衝突して損傷するといった問題を回避することができる。 【産業上の利用可能性】 【0023】 粉粒体等を貯留する貯留タンクと、この貯留タンクに旋回機構を有する排出オーガを備えると共に、排出オーガの旋回規制領域が設けられた旋回制御を備える粉粒体等の貯留制御装置にも適用できる。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】コンバインの側面図。 【図2】同上平面図。 【図3】穀粒排出オーガの旋回範囲を示す平面図。 【図4】穀粒排出オーガの操作装置を示す斜視図。 【図5】制御部の入出力を示すブロック図。 【図6】オーガ旋回規制解除制御を示すフローチャート。 【図7】穀粒排出オーガの基端部を示す側面図。 【符号の説明】 【0025】 10 穀粒排出オーガ 21 オーガ操作手段 31 オーガ制御手段 37 オーガ旋回位置検出手段
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成15年8月28日(2003.8.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−65659(P2005−65659A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月17日(2005.3.17) |
| 【出願番号】 |
特願2003−304165(P2003−304165) |
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