| 【発明の名称】 |
コンバインのオーガ制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 弘章 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】籾排出に関し、オーガ先端側のスイッチ操作をオーガ運転席側のスイッチ操作に優先してできるようにする。
【解決手段】コンバイン10は、排出オーガ20からの穀粒排出に関し、排出オーガ20の先端側に配置された先端クラッチスイッチ30と、運転席14側に設けられた運転席クラッチスイッチ38とが備えられていて、制御部40では、先端クラッチスイッチ30を操作してから一定時間内は、運転席クラッチスイッチ38からの操作指令を無効とし、先端クラッチスイッチ30の操作を優先するような制御を行う優先処理部41を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穀粒タンクに一時的に貯留された穀粒を機外に排出する排出オーガと、該排出オーガの先端側に配置されたオーガ先端側スイッチ、及び運転席側に設けられたオーガ運転席側スイッチと、前記オーガ先端側スイッチ又は前記オーガ運転席側スイッチの操作に基づき、前記排出オーガを制御する制御手段と、を備えたコンバインにおいて、 前記制御手段は、前記オーガ先端側スイッチを操作してから一定時間内は、前記オーガ運転席側スイッチからの操作指令を無効とし、前記オーガ先端側スイッチの操作を優先する優先処理部を備えている、 ことを特徴とするコンバインのオーガ制御装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、排出オーガの先端側に配置されたオーガ先端側スイッチと、運転席側に設けられたオーガ運転席側スイッチとを備えたコンバインのオーガ制御装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、コンバインは、穀粒タンクに一時的に貯留された穀粒を機外に搬出する排出オーガを備え、該排出オーガを、オーガ操作スイッチの操作に応じて旋回又は昇降作動させるようにしたものが公知であるが、穀粒搬出作業時には、運搬車輛への移送に際し、排出オーガの排出口を正確に位置合わせする必要があるため、例えばオーガ操作スイッチを、運転席側とオーガ先端側の2箇所に設けて位置合わせを簡単かつ正確に行えるようにしている。そして、運転席側とオーガ先端側とに設けられた複数のオーガ操作スイッチが同時に操作された場合には、排出オーガを停止状態に保持することとして、誤操作に基づく排出オーガの旋回動作を防止するようにしている。更に、例えば穀粒排出に関するオーガ排出スイッチについても、オーガ運転席側とオーガ先端側とに別々に配置したものが公知である(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 【特許文献1】特開2000−4659号公報(第3頁、図5) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 前述した従来例では、穀粒排出に関する運転席側とオーガ先端側のオーガ排出スイッチの同時操作に関する記載はないが、例えば、オーガ排出スイッチを「OFF」とした後にオーガ排出スイッチを「ON」とする操作を、一定時間規制するものが知られている。しかし、これでは、例えば排出状況を確認できるオーガ先端側のスイッチ操作よりも、オーガ運転席側のスイッチ操作の方が優先操作されるおそれがある。また、例えば、運転席側の排出スイッチとオーガ先端側の排出スイッチとを区別せず、かつ排出スイッチとして押釦式のモーメンタリスイッチを用いた場合は、仮にオーガ先端側で排出スイッチを「ON」に操作した後に、運転席側でも排出スイッチを「ON」に操作しようとすると、結果的に穀粒排出が停止されることとなり、無駄時間が生じるばかりでなく、スイッチの「ON」「OFF」をオープン(時間)制御している場合は、不必要にモータロックが発生するため、モータの内部ブレーカが作動して、しばらくの時間作動不能に陥るおそれがあった。 【0005】 本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、籾排出に関し、オーガ先端側のスイッチ操作をオーガ運転席側のスイッチ操作に優先してできるようにしたコンバインのオーガ制御装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、穀粒タンク(16)に一時的に貯留された穀粒を機外に排出する排出オーガ(20)と、該排出オーガ(20)の先端側に配置されたオーガ先端側スイッチ(30)、及び運転席(14)側に設けられたオーガ運転席側スイッチ(38)と、前記オーガ先端側スイッチ(30)又は前記オーガ運転席側スイッチ(38)の操作に基づき、前記排出オーガ(20)を制御する制御手段(40)と、を備えたコンバイン(10)において、 前記制御手段(40)は、前記オーガ先端側スイッチ(30)を操作してから一定時間内は、前記オーガ運転席側スイッチ(38)からの操作指令を無効とし、前記オーガ先端側スイッチ(30)の操作を優先する優先処理部(41)を備えている、ことを特徴とする。 【0007】 なお、上述した括弧内の符号は図面を参照するために示すものであって、本発明を何ら限定するものではない。 【発明の効果】 【0008】 請求項1に係る発明によれば、オーガ先端側スイッチを操作してから一定時間内は、オーガ運転席側スイッチからの操作指令を無効とし、オーガ先端側スイッチの操作を優先するようにしたので、穀粒排出状況を確認できるオーガ先端側にいるオペレータの操作が優先されることとなり、的確に籾排出を行うことができる。また、オーガ先端側にオペレータがいないときは、オーガ運転席側スイッチによる操作がリアルタイムで可能となるので、何ら支障なく排出作業を行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。 【0010】 図1は、本発明が適用されたコンバインの側面図であり、同図において、コンバイン10は、左右のクローラ走行装置12,12に支持された走行機体13を有しており、該走行機体13の左右一側には、運転席14と、その後方に穀粒タンク16とが配置されている。また、走行機体13の左右他側には脱穀部17が配設され、走行機体13の後部には脱穀済みの排ワラを処理する後処理部15が配設され、更に走行機体13の前方には前処理部18が昇降自在に支持されている。なお、図1において、左右のクローラ走行装置12,12のうちの一方は図示を省略している。 【0011】 前処理部18は、穀稈を分草するデバイダ19や引起し装置11等を有しており、該前処理部18にて刈取られた穀稈は、フィードチェン(図示せず)に引継がれて脱穀部17に供給され、更に該脱穀部17内で脱穀・選別され、該選別された穀粒は揚上移送されて前記穀粒タンク16に一時的に貯留される。この穀粒タンク16に貯留された穀粒は、該穀粒タンク16の後方下部から延出された固定パイプ25と、該固定パイプ25に対し回動自在かつ略々垂直に立設された縦パイプ26と、該縦パイプ26の上端に一体的に旋回自在かつ起伏自在に連接された排出オーガ20と、を介して機外に搬出される。この排出オーガ20は、油圧シリンダ27の伸縮に伴って起伏自在であり、かつ縦パイプ26を回動させる電動モータ28の駆動により旋回自在となっている。なお、縦パイプ26や排出オーガ20等には、図示しない移送ラセンが内装されていて、該移送ラセンは図示しない排出クラッチの入り操作に伴って回転駆動される。 【0012】 また、運転席14の後部背面側には、エンジンルーム(図示せず)が画成されており、該エンジンルームの一側方はエンジンカバー21で覆われている。運転席14は、中央側に座席シート22を有し、該座席シート22の前方の操作盤23上には、傾動操作可能に立設されたマルチステアリングレバー24や、その他の操作レバー(図示せず)等が配設されている。 【0013】 図2は、排出オーガ20の先端側に配設された先端クラッチスイッチ(オーガ先端側スイッチ)30を示している。この先端クラッチスイッチ30は、押釦式のモーメンタリスイッチであり、該先端クラッチスイッチ30を押操作すると、内蔵ランプ(先端クラッチスイッチランプ)30aが点灯し、穀粒排出用のクラッチモータ(図5参照)42がオン操作されて穀粒が排出オーガ20の先端から排出され、かつその状態にあることが視認できるようになっている。なお、排出オーガ20の先端側正面には、押操作により縦パイプ26に付設された電動モータ28を左方向に旋回駆動させる左旋回スイッチ31と、電動モータ28を右方向に旋回駆動させる右旋回スイッチ32が設けられている。 【0014】 図3は、座席シート22の後部のオーガ操作部33に配置された排出オーガ20に関する各種スイッチの外観斜視図を示しており、該オーガ操作部33には、排出オーガ20を手動で起伏・旋回移動させるオーガ手動レバースイッチ34と、排出オーガ20を所定の排出位置又は格納位置へ自動的に移動させるオーガ自動スイッチ36と、排出オーガ20の旋回移動を停止させるオーガ緊急停止スイッチ37と、運転席クラッチスイッチ(オーガ運転席側スイッチ)38とが設けられている。この運転席クラッチスイッチ38は、押釦式のモーメンタリスイッチであり、該運転席クラッチスイッチ38を押操作すると、内蔵ランプ(運転席クラッチスイッチランプ)38aが点灯し、穀粒排出用のクラッチモータ(図5参照)42がオン操作されて穀粒が排出オーガ20の先端から排出され、かつその状態にあることが視認できるようになっている。 【0015】 図4は、本実施形態の制御ブロック図を示している。 【0016】 同図において、制御部40はマイクロコンピュータから構成されると共に、優先処理部41を有し、該制御部40の入力側には、運転席クラッチスイッチ38と先端クラッチスイッチ30が接続され、また、出力側には、穀粒排出用のクラッチモータ42、運転席クラッチスイッチ38が押操作されると点灯する運転席クラッチスイッチランプ38a、及び先端クラッチスイッチ30が押操作されると点灯する先端クラッチスイッチランプ30aが接続されている。そして、先端クラッチスイッチ30を押操作中は、一定時間タイマ43が起動され、このタイマ43が起動中は運転席クラッチスイッチ38を押操作しても、このときの操作指令を優先処理部41において無効とするように制御される。すなわち、この優先処理部41により、運転席クラッチスイッチ38の操作よりも先端クラッチスイッチ30の操作が優先されるようになっている。 【0017】 なお、本実施形態では、籾排出に関し、オーガ先端側のスイッチ操作をオーガ運転席側のスイッチ操作に優先してできる場合について説明したが、これに限らず、例えばオーガ旋回制御に関しても、同様に、オーガ先端側のスイッチ操作をオーガ運転席側のスイッチ操作に優先してできるようにしても良い。 【0018】 図5は、穀粒排出用のクラッチモータ42による排出クラッチ制御(排出オーガ制御)に関するフローチャートを示している。 【0019】 同図において、S10では、先端クラッチスイッチ30がOFFからONに操作されたか否かを判断し、OFFからONに操作された(Yes)なら、S11において、排出フラグが0か否かを判断し、排出フラグが0(Yes)なら、S12において穀粒排出用のクラッチモータ42を入作動し、かつ遅延タイマ43をセットし、更に排出フラグを1にして最初のステップに戻る。また、S11において、排出フラグが0でない(No)なら、S13に進み、ここで穀粒排出用のクラッチモータ42を切作動し、排出フラグを0にして最初のステップに戻る。更に、S10において、先端クラッチスイッチ30がOFFからONに操作されない(No)場合は、S14に進み、このS14において、運転席クラッチスイッチ38がOFFからONに操作されたか否かを判断し、操作されない(No)場合は最初に戻り、操作された(Yes)場合は、S15に進む。このS15では、遅延タイマ43が0か否かを判断し、遅延タイマ43が0(Yes)ならS11からS12に進んで、前記と同様に穀粒排出用のクラッチモータ42を入作動し、また、遅延タイマ43が0でなければ(No)、最初のステップに戻る。 【0020】 このように、先端クラッチスイッチ30が操作されてから一定時間内は、運転席クラッチスイッチ38からの操作指令を無効とし、先端クラッチスイッチ30の操作を優先するようにしたので、穀粒排出中のかなりの騒音の中でオペレータ同士の声が聞こえない状況においても、穀粒排出状況を良く確認できるオーガ先端側にいるオペレータの操作が優先されることとなり、的確な籾排出作業が可能となる。一方、オーガ先端側にオペレータがいないときは、運転席クラッチスイッチ38による操作がリアルタイムで可能となるので、支障のない籾排出作業が可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0021】 【図1】本発明が適用されたコンバインの側面図である。 【図2】先端クラッチスイッチの取付状態を示す図である。 【図3】オーガ操作部に配置された各種スイッチの外観斜視図を示す図である。 【図4】本実施形態の制御ブロック図である。 【図5】排出オーガ制御に関するフローチャートを示す図である。 【符号の説明】 【0022】 10 コンバイン 14 運転席 16 穀粒タンク 20 排出オーガ 30 先端クラッチスイッチ(オーガ先端側スイッチ) 38 運転席クラッチスイッチ(オーガ運転席側スイッチ) 40 制御部 41 優先処理部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成15年8月15日(2003.8.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫
【識別番号】100083138 【弁理士】 【氏名又は名称】相田 伸二
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| 【公開番号】 |
特開2005−58118(P2005−58118A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月10日(2005.3.10) |
| 【出願番号】 |
特願2003−293947(P2003−293947) |
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