| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】文野 裕一 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】加藤 裕治 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】エンジン用の燃料タンクや燃料がバランスウエイトになって自走機体の前後重量バランスがよくなるコンバインを提供する。
【解決手段】自走機体の穀粒袋詰め部10が位置する方の横側での後端部に燃料タンク46を設けてある。穀粒袋詰め部10の穀粒タンク11の後脚部11cを、燃料タンク46の上面に立設された後支柱48のタンク支持部48aに支持させてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植立穀稈を刈取り処理する刈取り前処理部を、自走機体の前部に昇降操作自在に連結し、脱穀装置からの脱穀粒を袋詰め用に貯留する穀粒タンクと、この穀粒タンクの底部に設けた穀粒吐出筒と、前記穀粒タンクの下方に位置する袋受けデッキとを備えた穀粒袋詰め部を設け、前記穀粒袋詰め部と脱穀装置とを、前記自走機体にこの自走機体の横方向に並べて設けたコンバインであって、 前記自走機体の前記穀粒袋詰め部が位置する方の横側での後端部に、エンジン用の燃料タンクを設けるとともに、この燃料タンクの上面に、前記穀粒タンクのための支柱を立設してあるコンバイン。 【請求項2】 前記支柱を、前記燃料タンクの注油口より自走機体前方側で、かつ、自走機体横方向での内側に位置するように配置してある請求項1記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、植立穀稈を刈取り処理する刈取り前処理部を、自走機体の前部に昇降操作自在に連結し、脱穀装置からの脱穀粒を袋詰め用に貯留する穀粒タンクと、この穀粒タンクの底部に設けた穀粒吐出筒と、前記穀粒タンクの下方に位置する袋受けデッキとを備えた穀粒袋詰め部を設け、前記穀粒袋詰め部と脱穀装置とを、前記自走機体にこの自走機体の横方向に並べて設けたコンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 上記コンバインとして、従来、たとえば特許文献1に示されるように、ホッパー8(穀粒タンクに相当)と、下部排出口9(穀粒吐出筒に相当)と、載置台12(袋受けデッキに相当)とを備えた穀物袋詰め装置6(穀粒袋詰め部に相当)を、自走機体2の脱穀装置4の横側に搭載したものがあった。 【0003】 【特許文献1】特開平11−46570号公報(〔0025〕、〔0026〕欄、図1) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上記コンバインにあっては、自走機体の前後での重量バランスが悪くなりがちであった。刈取穀稈が株元から穂先までの全体にわたって脱穀装置の脱穀部に供給される全稈身投入型の場合、殊に、刈り取り前処理部と穀粒袋詰め部の重量差のために悪化しやすくなっていた。 【0005】 本発明の目的は、自走機体の前後重量バランスを構造簡単に改善することができるコンバインを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本第1発明にあっては、植立穀稈を刈取り処理する刈取り前処理部を、自走機体の前部に昇降操作自在に連結し、脱穀装置からの脱穀粒を袋詰め用に貯留する穀粒タンクと、この穀粒タンクの底部に設けた穀粒吐出筒と、前記穀粒タンクの下方に位置する袋受けデッキとを備えた穀粒袋詰め部を設け、前記穀粒袋詰め部と脱穀装置とを、前記自走機体にこの自走機体の横方向に並べて設けたコンバインにおいて、前記自走機体の前記穀粒袋詰め部が位置する方の横側での後端部に、エンジン用の燃料タンクを設けるとともに、この燃料タンクの上面に、前記穀粒タンクのための支柱を立設してある。 【0007】 すなわち、燃料タンクを穀粒タンク用支柱の支持台になるように強固な構造のタンクとし、自走機体の穀粒袋詰め部が位置する方の横側での後端部に設けるものだから、燃料タンクが一般の燃料タンクよりも重くなり、燃料タンクの重量、及び、燃料タンクに貯留される燃料の重量が自走機体の後端部に掛かる。これにより、特別なバランスウエイトを不要にしながら(特別なバランスウェイトを備えたとしても、小さなものにしながら)、刈取り前処理部などのために自走機体の前後での重量バランスが悪くなることを抑制するように自走機体後端部に重量を掛けることができる。 【0008】 従って、本第1発明によれば、自走機体の前後重量バランスがよくなり、機体ピッチングなどが発生しにくくて作業を行いやすいものでありながら、燃料タンクや燃料をバランスウエイトに利用して構造の簡略化を図って安価に得ることができる。また、専用のバランスウエイトを採用するに比し、その重量の分、コンバイン全体を軽量化することができる。 【0009】 本第2発明にあっては、本第1発明の構成において、前記支柱を、前記燃料タンクの注油口より自走機体前方側で、かつ、自走機体横方向での内側に位置するように配置してある。 【0010】 すなわち、作業途中において燃料補給する際、穀粒タンクの下方には穀粒袋が存在することから、燃料タンクに対して機体後方側や機体横外側に位置する側から給油する方が給油作業しやすくなる。支柱が注油口より自走機体前方側で、かつ、自走機体横方向での内側に位置しているものだから、支柱を給油作業の障害物になりにくくしながら燃料タンクを支柱用の支持台とすることができる。 【0011】 従って、本第2発明によれば、燃料タンクを支柱用の支持台にするものでありながら、燃料タンクに給油する際、支柱が障害物になりにくくてスムーズに行なうことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 図1,2,3に示すように、クローラ式走行装置1によって自走するように構成し、かつ、運転座席2が装備された搭乗型運転部、運転座席2の下方に位置するエンジン3が装備された原動部を備えた自走機体の機体フレーム4に脱穀装置Dを搭載し、自走機体の前記原動部の後方側に、穀粒タンク11を有する穀粒袋詰め部10を前記脱穀装置Dと自走機体の横方向に並ぶように配置して設け、前記脱穀装置Dの機体前端部に、回転リール23を有する刈取り前処理部20のフィーダ21の後端部を回動自在に連結するとともに、前記フィーダ21にリフトシリンダ5を連動させて、稲などを収穫する全稈投入型コンバインを構成してある。 【0013】 すなわち、リフトシリンダ5を伸縮操作すると、このリフトシリンダ5がフィーダ21を脱穀装置Dに対して上下に揺動操作することにより、刈取り前処理部20を分草具22などが地面上近くに位置した下降作業状態と、分草具22などが地面上から高く上昇した上昇非作業状態とに自走機体に対して昇降操作する。刈取り前処理部20を下降作業状態にして自走機体を走行させると、刈取り前処理部20は、分草具22によって植立穀稈を刈取り対象と非刈取り対象とに分草し、分草具22からの刈り取り対象の植立穀稈の穂先側を回動する回転リール23によってプラットホーム24の内部に位置するオーガ25の方に掻き寄せながら、プラットホーム24の前端部に位置するバリカン型の刈取装置26によって株元側を刈取り、刈取穀稈を機体横向きの軸芯周りで回動する前記オーガ25によって横送りし、これによって前記フィーダ21の入り口の前方に到達した刈取穀稈をオーガ25と共に回動する棒状の掻き送り爪25aによってフィーダ21に掻き込み、フィーダ内に入った刈取穀稈の株元から穂先までの全体をフィーダ内で回動駆動されるフィーダコンベヤ27によってフィーダ21に沿わせて後方上方に搬送して脱穀装置Dの機体内に送り込む。脱穀装置Dは、刈取穀稈を脱穀処理し、脱穀粒を袋詰め部10の穀粒タンク11に供給し、脱穀排ワラを脱穀機体の後部から放出する。 【0014】 脱穀装置Dについてさらに詳述すると、図4に示すように、この脱穀装置Dは、脱穀機体内の上部に位置する扱室30、この扱室30に脱穀機体前後向きの軸芯Xまわりで回動自在に設けた扱胴31などを備えた脱穀部A、前記扱室30の下方に駆動揺動自在に位置する揺動選別装置32などを備えた選別部B、選別室の底部に設けた脱穀機体横向きの1番スクリューコンベヤ33及び2番スクリューコンベヤ34、脱穀機体の前記袋詰め部10が位置する方の横外側に設けた搬送装置35及び還元搬送装置36、前記扱室30の送塵口37や前記選別部Bからのワラ屑を細断処理して脱穀機体の後方に落下放出するように扱室後部の下方に駆動回動自在に設けた細断チョッパー38を備えて構成してある。 【0015】 脱穀部Aは、前記フィーダコンベヤ27によって扱室30の入り口に送り込まれた刈取穀稈の株元から穂先までの全体を扱胴31の前端部に位置する螺旋状の掻き込み羽根31aによって扱室30に掻き込み、この掻き込み羽根31aからの刈取穀稈を回動する扱胴31の扱歯31bによって扱室内を後方側に搬送しながら脱穀処理し、脱穀粒などの脱穀処理物を受網39から落下させ、脱穀排ワラを扱室30の後部に位置する送塵口37から排出する。 【0016】 選別部Bは、扱室30の受網39から落下した脱穀処理物を前記揺動選別装置32によって受け止め、この揺動選別装置32によって脱穀機体後方向きに搬送しながら、この揺動選別装置32のグレンパン32a、チャフシーブ32b、ストローラック32c、グレンシーブ32dによる揺動選別と、揺動選別装置32の前端側の下方に位置する唐箕40によって供給される選別風とによって穀粒とワラ屑などの塵埃とに選別し、穀粒を揺動選別装置32から落下させ、塵埃を前記細断チョッパー38に供給する。 【0017】 前記1番スクリューコンベヤ33は、選別部Bからの1番処理物を受け止めて脱穀機体の横外側に搬送し、前記搬送装置35は、スクリューコンベヤで成り、1番スクリューコンベヤ33からの処理物を揚送して袋詰め部10の穀粒タンク11に供給するように構成してある。 【0018】 前記2番スクリューコンベヤ34は、選別部Bからの2番処理物を受け止めて脱穀機体の横外側に搬送し、前記還元搬送装置36は、スクリューコンベヤで成り、2番スクリューコンベヤ34からの処理物を脱穀機体の横外側で前方上方に揚送し、搬送終端部に至った処理物を脱穀機体の横側壁に位置する投入口42から脱穀機体内に吐出して揺動選別装置32の始端部に位置する前記グレンパン32aの始端側に落下供給するように構成してある。 【0019】 図2,3に示すように、穀粒袋詰め部10は、運転座席2の後方の脱穀装置Dの横側に脱穀装置Dと平行に位置する前記穀粒タンク11、この穀粒タンク11の自走機体前後方向に並ぶ複数の漏斗形底部11aに設けた穀粒吐出筒12、前記各穀粒吐出筒12の両横側に位置する袋支持杆13、穀粒タンク11に連結された固定ハンドル15、前記穀粒タンク11の下方に位置するように配置して機体フレーム4上に設けた袋受けデッキ16、この袋受けデッキ16の横端部に連結された補助者用ステップ14を備えて構成してある。 【0020】 穀粒タンク11の脱穀装置Dに面している部分に前記搬送装置35が接続されており、穀粒タンク11は、脱穀装置Dから前記搬送装置35によって供給された脱穀粒を回収して貯留し、貯留した脱穀粒を開き操作された前記穀粒吐出筒12から吐出するようになっている。補助者用ステップ14は、上下揺動自在に枢支されていて、上下に揺動操作することにより、袋受けデッキ16から自走機体横外側向きにほぼ水平に延出する状態に倒伏した使用状態と、原動部のエンジンボンネット6の横外側面に沿った状態に起立した格納状態とに切り換わるようになっている。 【0021】 つまり、穀粒袋詰め部10は、袋支持杆13の基端側に空の穀粒袋17を装着して収納しておき、穀粒吐出筒12毎において、空の穀粒袋17を袋支持杆13の基端側から先端側に取り出してその穀粒袋17の開口を穀粒吐出筒12に装着することにより、穀粒袋17の底側が袋受けデッキ16によって受け止め支持された状態になって穀粒タンク11から穀粒袋17に穀粒が吐出されて、穀粒タンク11に貯留された脱穀粒の袋詰めが行なえるようになっている。この袋詰め作業の際、補助者ステップ14を使用状態にして袋詰め作業者が使用するようになっている。 【0022】 穀粒袋詰め部10の穀粒タンク11は、図5,6,7に示す取り付け構造に基いて自走機体に支持させてある。 すなわち、自走機体の機体フレーム4の穀粒袋詰め部10が位置する方の横側の原動部の後側に立設された前支柱45を、穀粒袋詰め部10の前側に設け、自走機体の機体フレーム4の穀粒袋詰め部10が位置する方の横側の後端部に固定された前記エンジン3のための燃料タンク46、及び、この燃料タンク46の上面46aに位置する支柱座部46bに立設され、上端部が連結部材47を介して脱穀装置Dの上蓋部に連結された後支柱48を、穀粒袋詰め部10の後側に設け、穀粒タンク11の前端側に位置する前脚部11bを前記前支柱45の上端側に位置するタンク支持部45aに対してボルト連結し、穀粒タンク11の後端部に板金部材を連結して設けた後脚部11cを、前記後支柱48の中間部にこの部位から板金部材を自走機体前方向きに延出させて設けたタンク支持部48aに対して連結ボルト48bによって締め付け連結してある。 【0023】 図2,5に示すように、前記燃料タンク46の上面46aに、この上面46aから自走機体横外側向きに、かつ、やや上向きに延出した注油口49を設け、前記後支柱48を、燃料タンク46に対する給油の際の障害物になりにくいように、前記注油口49より自走機体前方側で、かつ、自走機体横方向での内側に位置するように配置してある。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】全稈投入型コンバイン全体の左側面図 【図2】全稈投入型コンバイン全体の右側面図 【図3】全稈投入型コンバイン全体の平面図 【図4】脱穀装置の断面図 【図5】穀粒袋詰め部の後面図 【図6】穀粒タンク後部の支持構造の側面図 【図7】穀粒タンク前部の支持構造の側面図 【符号の説明】 【0025】 10 穀粒袋詰め部 11 穀粒タンク 11a 穀粒タンクの底部 16 袋受けデッキ 20 刈取り前処理部 46 燃料タンク 48 支柱 49 注油口 D 脱穀装置
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成16年6月2日(2004.6.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−341853(P2005−341853A) |
| 【公開日】 |
平成17年12月15日(2005.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願2004−164466(P2004−164466) |
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