| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】長井 敏郎 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】里路 久幸 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】岩本 浩 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】泉 浩二 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】二神 伸 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】作業時の機体の姿勢の不安定化。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 最前方位置に左右に複数並設した分草装置8と、該分草装置8の後方に複数並設した穀稈を引き起こすラグ式引起装置9と、引起装置9の後側の穀稈を切断する刈刃10と、該刈刃10の後方に設けた搬送装置11とを有する刈取部4を機体前部に設け、該刈取部4は、刈取部4のうち少なくとも前記分草装置8と引起装置9を、刈取フレーム18の刈取下側フレーム19の左右両側の側部フレーム27の上部に設けた上部伝動ケース38から吊り下げて該上部伝動ケース38の軸心を回動中心S中心として、元の位置に対して180度以上上方回動するように構成したことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 請求項1において、前記分草装置8および引起装置9は、180度以上上方回動したときその重心Gが前記回動中心Sより機体後方に位置するように構成したことを特徴とするコンバイン。 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記引起装置9には刈取部4の側方の一部または全部を包囲するサイドカバー40を設け、該サイドカバー40は引起装置9に固定し、該引起装置9を上方回動させると、該引起装置9と共に上方回動するように構成したコンバイン。 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3において、前記搬送装置11には、搬送穀稈を挟持または案内する挟持案内体51を対峙させ、挟持案内体51は前記分草装置8または引起装置9に取付けて、前記分草装置8および引起装置9と共に上方回動するように構成したコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、分草装置と引起装置を、刈刃(搬送装置)に対して移動させて畦際の穀稈の刈取を可能にするコンバインおよび刈取方法に係るものである。 【背景技術】 【0002】 従来、最前方位置に左右に複数並設した分草具の後方に、穀稈を引き起こすラグ式引起装置を複数並設し、引起装置の後側に刈刃を設け、分草具と引起装置とはリンク機構により、分草具を取付けた分草具支持杆の基部を中心に通常の使用位置に対して上側斜め後方に退避させた後退位置とに切替自在に構成して、畦に近い穀稈の刈取りができるようにする技術が開示されている(特許文献1) 【特許文献1】特開2001−161145号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 前記公知例は、畦際の穀稈を刈取るとき、分草装置と引起装置とが分草具を取付けた分草具支持杆の基部を中心に斜め上側後方に揺動する構成なので、分草装置と引起装置は、上側に揺動させると、引起装置の後側に配置される掻き込み装置や穀稈搬送装置に接近していく。 したがって、分草装置と引起装置との接触を避けるため、上昇高さが制限されるという課題がある。 また、公知例は構成が複雑であり、分草装置と引起装置の上昇が円滑にできないという課題がある。 本願は、簡単な構成で、分草装置と引起装置の上昇限界高さを高くし、円滑に上昇できるようにすると共に、安定した状態で作業できるように工夫したものである。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明は、最前方位置に左右に複数並設した分草装置8と、該分草装置8の後方に複数並設した穀稈を引き起こすラグ式引起装置9と、引起装置9の後側の穀稈を切断する刈刃10と、該刈刃10の後方に設けた搬送装置11とを有する刈取部4を機体前部に設け、該刈取部4は、刈取部4のうち少なくとも前記分草装置8と引起装置9を、刈取フレーム18の刈取下側フレーム19の左右両側の側部フレーム27の上部に設けた上部伝動ケース38から吊り下げて該上部伝動ケース38の軸心を回動中心S中心として、元の位置に対して180度以上上方回動するように構成したことを特徴とするコンバインとしたものであり、畦から離れた箇所では、コンバインを前進させて、分草装置8で分草するとともに引起装置9で引起し、その後刈刃10で穀稈の根本側を切断し、切断した穀稈を穀稈搬送装置11で搬送するようにして穀稈を刈取る。 畦際では、分草装置8と引起装置9を、元の位置に対して180度以上上方回動させ、刈刃10を穀稈の根本側に直接接近させて切断し、切断した穀稈を穀稈搬送装置11で搬送するようにして穀稈刈取る。 本発明は、前記分草装置8および引起装置9は、180度以上上方回動したときその重心Gが前記回動中心Sより機体後方に位置するように構成したことを特徴とするコンバインとしたものであり、分草装置8と引起装置9の重心Gが機体後方に位置するように上昇させ、安定した機体姿勢で畦を乗り越えて畦際から圃場中央に向けて前進して刈刃10により刈取り、刈取られた穀稈を株元搬送装置11により搬送する。 本発明は、前記引起装置9には刈取部4の側方の一部または全部を包囲するサイドカバー40を設け、該サイドカバー40は引起装置9に固定し、該引起装置9を上方回動させると、該引起装置9と共に上方回動するように構成したコンバインとしたものであり、通常作業のときサイドカバー40は穀稈搬送装置11の側部を包囲して搬送穀稈に圃場の未刈り穀稈が干渉するのを防止し、引起ユニット26と共にサイドカバー40を上方回動させると、穀稈搬送装置11の側部を開放してメンテナンス作業を容易にする。 本発明は、前記搬送装置11には、搬送穀稈を挟持または案内する挟持案内体51を対峙させ、挟持案内体51は前記分草装置8または引起装置9に取付けて、前記分草装置8および引起装置9と共に上方回動するように構成したコンバインとしたものであり、通常作業のとき挟持案内体51は穀稈搬送装置11(前側搬送装置12)に穀稈を案内しつつ穀稈搬送装置11と共に穀稈を搬送し、引起装置9と共に挟持案内体51を上方回動させると、挟持案内体51を上方回動させた分刈刃10を可及的に穀稈の直前まで接近させて刈取する。 【発明の効果】 【0005】 請求項1の発明では、畦際の穀稈に可及的に接近させて刈取作業が行え、畦越えの作業も圃場に突っ込まずに行える。 請求項2の発明では、圃場中央から畦際に向かっての刈取作業のみならず、畦を越えてすぐの穀稈の刈取を安定した機体姿勢でできる。 請求項3の発明では、前記効果に加えて、メンテナンスを容易にできる。 請求項4の発明では、前記効果に加えて、通常作業では穀稈の案内および搬送を挟持案内体51により確実に行え、分草装置8と引起装置9を上方回動させたときは刈刃10を可及的に穀稈に接近可能となり、また、挟持案内体51の圃場への突っ込みも防止できて、合理的な構成となる。 【実施例1】 【0006】 本発明の実施例を図により説明すると、1は機体フレーム、2は該機体フレーム1の下方位置に設けた走行装置、3は機体フレーム1の上方位置に設けた脱穀装置、4は脱穀装置3の前側に設けた刈取部、5はグレンタンク、6はグレンタンク5内の穀粒を排出する排出オーガ、7は操縦部である。 前記刈取部4は、最先端位置に分草装置8を左右に並設し、各分草装置8の後側に分草装置8が分草した穀稈を引起す引起装置9を設け、引起装置9の後側には刈刃10を設け、刈刃10の上方から後側には刈刃10によって刈り取った穀稈を搬送する穀稈搬送装置11を設ける。 穀稈搬送装置11の構成は任意であるが、一例を示すと、刈刃10の後側に刈り取った穀稈を搬送するラグ式の前側搬送装置12を設け、前側搬送装置12の終端部下方に前側搬送装置12より宙吊り状態にスターホイル形状の掻込装置13を設け、前側搬送装置12と掻込装置13の後側に、前側搬送装置12と掻込装置13が搬送した穀稈を搬送する後側搬送装置14および該後側搬送装置14の上方に設けた穂先搬送装置15を設けて構成している。 【0007】 また、前記後側搬送装置14は、その始端部を上下自在に構成して扱深さ調節用搬送装置を兼用し、また、後側搬送装置14の終端部を穀稈供給搬送装置16の始端部に臨ませて、穀稈供給搬送装置16に穀稈を引き継ぐ引継搬送装置を兼用しているが、別途扱深さ調節用搬送装置や引継搬送装置を設けてもよい。 また、前記穀稈搬送装置11には、扱深さ調節用搬送装置や引継搬送装置を含めてもよく、また、掻込装置13を穀稈搬送装置11より除外してもよく、名称等によって限定されない。 【0008】 しかして、前記刈取部4は、刈取フレーム18の刈取下側フレーム19を縦支持フレーム20の先端に取付け、縦支持フレーム20の基部は前記機体フレーム1側に設けた支持台21に回動自在に取付けて機体フレーム1側に取付ける。前記縦支持フレーム20にはに刈取上下シリンダの先端を取付け、刈取上下シリンダの基部を機体フレーム1側に取付け、刈取上下シリンダを伸縮させて刈取部4を上下させる。 この場合、刈取フレーム18は縦支持フレーム20側に設けた固定フレーム24と該固定フレーム24に対して移動する移動フレーム25とに分割形成し、前記移動フレーム25側に少なくとも分草装置8および引起装置9を設けて引起ユニット26を構成し、引起ユニット26(移動フレーム25)は固定フレーム24の上部任意固定部に設けた回動中心S中心に通常作業位置に対して180度以上一体で前側上方回動するように構成する(図8)。 1mを越える高さの畦の場合、単にリンク機構等により分草装置8を上昇させても、120度程度しか上昇させられず、刈刃10を畦に近付けられないことがあるが、180度以上に前側上方回動させるので、畦際(枕地)Mまで刈刃10を直接近づけて穀稈の刈り取りを可能にし、刈り残しがない。 【0009】 しかして、引起ユニット26(移動フレーム25)は回動中心Sを中心に180度以上の角度となるように前側上方回動させたとき、引起ユニット26(移動フレーム25)の重心Gが通常の刈取位置(回動中心S)より側面視後側(回動中心Sより機体中央寄り)に位置するように構成する。 180度以下の角度となる高さ位置に位置したときの引起ユニット26(移動フレーム25)の重心は通常の刈取位置より前方に移動するが、180度以上で前側上方回動させると、引起ユニット26(移動フレーム25)の重心Gが通常の刈取位置より側面視後側に位置するので、機体が後バランスとなって刈取部4全体を安定させた状態で刈取作業を行える。 即ち、圃場入口や畦越え後の機体は前傾姿勢であったり、機体重心位置が極端に前側に位置しているが、移動フレーム25(引起ユニット26)の重心Gを刈取位置より後側に位置させることにより、刈取部4のみならず、機体全体の重心位置を可及的に後側に位置させ、安定した状態で刈取作業を行え、また、刈刃10を畦際(枕地)Mの穀稈にまで直接近づけて刈り取れる。 また、単に、引起ユニット26(移動フレーム25)を上昇させた場合に比し分草装置8の突っ込みを心配することなく重心位置を通常の刈取位置より後側にするので、刈刃10が圃場に突っ込むのを防止する。 【0010】 しかして、刈刃10の前側を開放する一つの例を示すと、前記刈取フレーム18の刈取下側フレーム19の左右中間位置に前記縦支持フレーム20の先端を固定状態に取付け、刈取下側フレーム19の左右両側に左右側部フレーム27の下部を固定状態に取付け、また、刈取下側フレーム19には前方に突き出るように下側前後フレーム28の基部を固定状態に取付け、下側前後フレーム28は左右側に複数並設し、下側前後フレーム28の先端側は刈刃フレーム29により連結固定し、刈刃フレーム29に前記刈刃10を摺動自在に取付ける(なお、刈刃10の取付けおよび左右摺動する構成は公知であり、詳細は省略する)。 このように、前記刈取下側フレーム19と左右側部フレーム27と下側前後フレーム28と刈刃フレーム29により固定フレーム24を構成する。 前記各分草装置8は前後方向の軸棒形状により形成した分草杆30の先端に設け、各分草装置8は公知のものであり、側面視後方に至るに従い高くなる傾斜面を有して形成している。 また、前記引起装置9は公知の構成でよく、一例を示すと、引起装置9の引起ケース31の上部に前後方向の横軸32により駆動歯車33を設け、駆動歯車33とローラ34との間に引起ラグ35を複数起伏自在に取付けたチエン(図示省略)を掛け回し、引起ラグ35は引起ケース31の下方位置で起立して穀稈を引起し、引起ケース31の上部所定位置で引起ケース31内に格納されて下降し、これを反復して穀稈を引き起こすようにすればよいが、別途左右方向の横軸中心に前記引起ラグ35に対して交差方向となる前後方向に回転する引起(分草)ラグを設けてもよく、分草装置8に続いて分草引き起こしできるものであればよい。 【0011】 前記引起装置9の引起ケース31は、その下部を複数ある分草杆30のうち下方にある分草杆30の前後中間部には固定状態に取付け、各分草杆30の後部は左右方向の移動側横フレーム36により連結する。 この場合、分草杆30の後部および移動側横フレーム36は、通常刈取作業のとき、前記刈刃10の下方に位置するように構成する(図10)。 即ち、刈刃10は穀稈の下側を切断し、切断された穀稈は刈刃10より上方部分を挟持されて搬送されるので、刈刃10の下方に位置する移動側横フレーム36を、引起ユニット26の上方回動により上動させても、搬送穀稈に影響しない。 したがって、通常刈取作業から畦際の枕地刈りに連続して移行することができる(なお、切断前の穀稈は移動側横フレーム36が通過した後に刈刃10により切断され問題はない)。前記移動側横フレーム36は、通常刈取作業のとき下側前後フレーム28側に任意の構成で連結するようにしてもよい。 【0012】 前記各引起装置9の引起ケース31の上部には上側に突き出す伝動筒37を設け、各伝動筒37の上部を左右方向の筒部材により構成した上部伝動ケース38に固定状態に取付ける。 したがって、前記移動フレーム25は少なくとも分草杆30と上部伝動ケース38とこの両者を連結する引起ケース31と各分草杆30を連結する移動側横フレーム36とを有して構成し、上部伝動ケース38の左右両側は前記左右側部フレーム27の上部に回転自在に取付け、左右方向の上部伝動ケース38の軸心を回動中心Sとして分草装置8および引起装置9が機体進行方向に上方回動して、刈刃10の前側を開放するように構成する。 【0013】 しかして、左右に並設した引起装置9のうち左右両側または一方側の引起装置9には、刈取部4の側方を包囲するサイドカバー40を設ける(図1、図11)。サイドカバー40の形状大きさは任意であるが、少なくとも、穀稈搬送装置11の一部または全部の側方を包囲するようにする。 サイドカバー40は、引起装置9の引起ケース31に固定し、引起ユニット26を上方回動させると、引起ケース31と共に上方回動するように構成する。 この場合、サイドカバー40は引起ユニット26に取付けられているので、引起ユニット26と共に上方回動し、固定フレーム24の側部を開放する。実施例では固定フレーム24の側部フレーム27に、穀稈搬送装置11を取付けているので、通常作業のときサイドカバー40は穀稈搬送装置11の側部を包囲して搬送穀稈に圃場の未刈り穀稈が干渉するのを防止し、引起ユニット26と共にサイドカバー40を上方回動させると、穀稈搬送装置11の側部を開放してメンテナンス作業を容易にする。 【0014】 刈取下側フレーム19の左右両側に設けた左右側部フレーム27は、上下中間部に前側に突き出る屈曲部45を設け、側面視「く」の字形状に形成する(図2、図4、図5)。左右側部フレーム27は、穀稈搬送装置11の側方に位置するので、直線状に形成した場合に比し「く」の字形状に形成することで、引起装置9に近づけられて穀稈搬送装置11の側方空間を広くし、搬送穀稈に対する干渉を減少させ、また、機体全長もコンパクトに納めることができる。 前記上部伝動ケース38の側部には受動プーリ46を設け、受動プーリ46と側部フレーム27に設けた出力プーリ47との間にベルト48を掛け回している。 【0015】 しかして、前記穀稈搬送装置11の内の前側搬送装置12を設けた場合、前側搬送装置12の搬送ラグ50に相対峙させて穀稈を案内しつつ前側搬送装置12と共に穀稈を挟持搬送する挟持案内体51を設ける(図3、図12)。この挟持案内体51は引起ユニット26(移動フレーム25)側に設け、引起ユニット26(移動フレーム25)と共に上方回動するように構成する。 即ち、前側搬送装置12は引起装置9により引き起こした穀稈を刈刃10に向けて搬送するものであり、前記挟持案内体51は引き起こした穀稈を前側搬送装置12に向けて案内するように設けることで通常の刈取作業を円滑に行い、引起ユニット26を上方回動させたときには挟持案内体51を共に上方回動させることで、刈刃10の前側を開放して枕地刈りを容易にする。 したがって、挟持案内体51を引起ユニット26側に取付けることで、通常作業および枕地刈り作業の両方にとって有利に作用し、合理的な構成となる。 【0016】 実施例では、挟持案内体51は、軸棒部材により形成し、基部(前端)を分草装置8の後側の分草杆30に固定する。また、挟持案内体51の先端(後端)は自由端に形成し、基部から先端を円弧形状に形成して前側搬送装置12の側方に位置させている。また、挟持案内体51は、複数の軸棒部材により箒状に形成して、穀稈を前側搬送装置12に向けて案内するように構成している。また、挟持案内体51は、弾性を有して形成し、穀稈を前側搬送装置12に弾力的に押し付けて案内するように構成すると、搬送穀稈の量が増減してとき、この増減に追随して挟持案内体51が変形移動し、一層、確実・円滑に案内できて、好適である。 【0017】 しかして、引起ユニット26を含めた刈取部4には、各種センサ等の電装品を取付けることがあるが、これらのハーネス55は、引起ユニット26の回動中心S近傍に配策する(図13〜図15)。実施例では、上部伝動ケース38と左右側部フレーム27の取付部分には移動フレーム25を移動(回動)させる移動機構56を設け、移動機構56の移動用駆動手段57をモータにより構成し、移動用駆動手段57に電力を供給するハーネス55を回動中心Sとなる上部伝動ケース38に添わせて取付けている。 したがって、引起ユニット26のアップ・ダウンの回動時の邪魔にならず、また、刈り取った穀稈の搬送にも影響しない。 58は移動機構56の歯車、59は上部伝動ケース38外周に設けた受動歯車である。 この場合、移動機構56の移動用駆動手段57をブレーキ機構付きモータにより構成すると、移動用駆動手段57に通電していないときには移動機構56により上部伝動ケース38の回転(回動)をロックできて好適である。 【0018】 また、図16〜図18の実施例では、引起ユニット26の分草装置8に自動方向制御(ACD)用の自動方向制御センサ60を設け、自動方向制御センサ60のハーネス55は引起ケース31に添って登らせ、上部伝動ケース38に添わせて、配策している。 そのため、自動方向制御センサ60のハーネス55は引起ユニット26のアップ・ダウンの回動時の邪魔にならず、また、穀稈の引き起こしおよび引き起こした穀稈の搬送にも影響しない。 実施例では、引起ケース31に縦の筒部材61を固定し、筒部材61内にハーネス55を挿通している。 【0019】 また、図19〜図21の実施例では、引起装置9の駆動歯車33近傍に注油する注油ホース62を引起ユニット26の回動中心S近傍に配策している。注油ホース62は上部伝動ケース38から伝動筒37に沿って引起ケース31に至り、駆動歯車33付近に設けた注油ノズル63に接続している。 そのため、注油ホース62は引起ユニット26のアップ・ダウンの回動時の邪魔にならず、また、穀稈の引き起こしおよび引き起こした穀稈の搬送にも影響しない。 【0020】 (実施例の作用) 走行装置2により圃場を走行すると、刈取部4の分草装置8が圃場の穀稈を分草し、分草された穀稈は引起装置9により引き起こされ、引き起こされた穀稈が刈刃10により切断され、穀稈搬送装置11により穀稈供給搬送装置16に穀稈を搬送し、穀稈供給搬送装置16により脱穀室に穀稈が供給されて脱穀される。 刈取部4は、刈取フレーム18に分草装置8と引起装置9と刈刃10と穀稈搬送装置11を設けて構成し、刈取フレーム18は縦支持フレーム20の先端に取付けられ、縦支持フレーム20の基部は機体フレーム1側に設けた支持台21に回動自在に取付けているから、刈取上下シリンダを伸縮させると、刈取部4を上下させることができ、これにより刈取部4全体を上下させて刈高さを調節して前進して作業を行う。 【0021】 しかして、刈取部4の刈取フレーム18には少なくとも分草装置8と引起装置9と刈刃10と穀稈搬送装置11を設け、刈取フレーム18全体が機体フレーム1に対して上下するが、更に、刈取フレーム18は縦支持フレーム20側に設けた固定フレーム24と該固定フレーム24に対して移動する移動フレーム25とに分割形成し、移動フレーム25側には少なくとも分草装置8および引起装置9を設けて引起ユニット26を構成すると共に、移動フレーム25(引起ユニット26)は刈取部4の上部任意固定部に設けた回動中心Sを中心として移動フレーム25(引起ユニット26)の重心Gが回動中心Sより上方後側に位置するまで前側上方回動するように構成しているから、刈刃10の前方に位置する刈取部4の前側部分(引起ユニット26)を刈刃10に対して上方移動させた分当初位置まで刈刃10が前進でき、畦際の穀稈に刈刃10を可及的に接近して手作業によらずに畦際(枕地)Mの穀稈の機械刈りが可能となり、圃場入口や畦越え後の前傾姿勢や、機体重心位置が極端に前側に位置するような場合でも、移動フレーム25(引起ユニット26)および機体の重心位置安定させた状態で、作業が行える。 【0022】 また、刈刃10の前側の引起ユニット26が上動しているので、分草装置8および引起装置9の下部が圃場に突っ込むのを防止する。 この場合、複数並設した分草装置8と引起装置9は一体的に引起ユニット26に構成しているから、引起ユニット26を移動させると、刈刃10の前方全体を一度に開放し、開放作業を容易にする。 また、分草装置8および引起装置9は、移動フレーム25(引起ユニット26)ごと移動させるから、操縦部7にいる作業者は畦際の穀稈まで直接近づいて切断する刈取作業を、刈刃10およびその前側上方周辺から視認でき、作業性および操作性を向上させ、好適である。 【0023】 この場合、刈刃10の上方から後側に穀稈搬送装置11が存在し、穀稈搬送装置11は刈刃10と共に固定フレーム24に位置固定に設けるだけでなく、引起ユニット26を移動させた後も駆動可能であるから、刈刃10により刈り取った穀稈は穀稈搬送装置11により穀稈供給搬送装置16に搬送され、穀稈供給搬送装置16により脱穀室に供給される。 【0024】 しかして、移動用駆動手段57に通電して歯車58を回転させると、歯車58の回転により受動歯車59が回転し受動歯車59は上部伝動ケース38を回転させ、上部伝動ケース38は移動フレーム25(引起ユニット26)全体を上部伝動ケース38の軸心を回動中心Sとして上方回動させて、刈刃10の前側を開放する。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】コンバインの側面図。 【図2】刈取部の側面図。 【図3】同平面図。 【図4】引起ユニットを所定高さに上動させた斜視図。 【図5】引起ユニットの側面図(分草体は省略)。 【図6】同正面図(分草体は省略)。 【図7】引起ユニットを回動中心Sより重心Gが機体中心寄りになるように上動させた側面図。 【図8】畦を乗り越えるときの側面図。 【図9】固定フレームの正面図。 【図10】引起ユニットを構成する移動フレームの他の実施例の側面図。 【図11】サイドカバーを設けた引起ユニットの上方回動させた状態の斜視図。 【図12】挟持案内体を設けた引起ユニットの上方回動させた状態の斜視図。 【図13】引起ユニットにハーネスを設けて上方回動させた状態の斜視図。 【図14】同正面図。 【図15】同側面図。 【図16】引起ユニットに設けた自動方向制御センサのハーネスを設けて上方回動させた状態の斜視図。 【図17】同正面図。 【図18】同側面図。 【図19】引起ユニットに設けた注油ノズルに接続した注油ホースの配策状態を示した斜視図。 【図20】同正面図。 【図21】同側面図。 【符号の説明】 【0026】 1…機体フレーム、2…走行装置、3…脱穀装置、4…刈取部4、5…グレンタンク、6…排出オーガ、7…操縦部、8…分草装置、引起装置9…引起装置、10…刈刃、11…穀稈搬送装置、12…前側搬送装置、13…掻込装置、14…後側搬送装置、15…穂先搬送装置、16…穀稈供給搬送装置、18…刈取フレーム、19…刈取下側フレーム、20…縦支持フレーム、21…支持台、24…固定フレーム、25…移動フレーム、26…引起ユニット、27…左右側部フレーム、28…下側前後フレーム、29…刈刃フレーム、30…分草杆、31…引起ケース、32…横軸、33…駆動歯車、35…引起ラグ、36…移動側横フレーム、37…伝動筒、38…上部伝動ケース、40…サイドカバー、45…屈曲部、50…搬送ラグ、51…挟持案内体、52…ハーネス、60…自動方向制御センサ、61…筒部材、62…注油ホース、63…注油ノズル、64…歯車、65…フレーム。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成16年5月27日(2004.5.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089934 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 淳一郎
【識別番号】100092945 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 千秋
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| 【公開番号】 |
特開2005−333875(P2005−333875A) |
| 【公開日】 |
平成17年12月8日(2005.12.8) |
| 【出願番号】 |
特願2004−157081(P2004−157081) |
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