| 【発明の名称】 |
コンバインのキャビン装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 英一 【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
【氏名】新福 勇一 【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】解決しようとする問題点は、作業灯をキャビンのルーフ内に収容する構成とすると、作業の必要に応じて作業灯の姿勢を調整することが困難となってしまう。
【解決手段】キャビンフレーム11のルーフ14を、キャビンフレーム11の前面よりも前方に突出させると共に、ルーフ14の前端部をインナーカバー15とアウターカバー16との二層で構成し、ルーフ14の前端部左右両コーナーには、インナーカバー15とアウターカバー16の空間内に、コンバイン1の斜め前下方を照射する作業灯18L・18Rをそれぞれ配置し、アウターカバー16には、前記作業灯18L・18Rの照射光を通過させる光通過孔28L・28Rと、作業灯18L・18Rの姿勢調整用の工具を挿入するための調整孔38L・38Rとを、形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 キャビンフレームのルーフを、キャビンフレームの前面よりも前方に突出させると共に、 前記ルーフの前端部をインナーとアウターとの二層で構成し、 インナーとアウターとの空間内に、コンバインの前方を照射する前照灯と作業灯をそれぞれ左右一対配置した、 ことを特徴とするコンバインのキャビン装置。 【請求項2】 キャビンフレームのルーフを、キャビンフレームの前面よりも前方に突出させると共に、 前記ルーフの前端部をインナーとアウターとの二層で構成し、 前記アウターには、作業灯の照射光を通過させる光通過孔と、作業灯の姿勢調整用の工具を挿入するための調整孔とを、形成した、 ことを特徴とするコンバインのキャビン装置。 【請求項3】 前記作業灯をルーフの前端部左右両側のコーナーに配置した、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のコンバインのキャビン装置。 【請求項4】 前記左右の作業灯の間に左右一対の前照灯を配置し、該左右の前照灯の間にワイパーモータを配置した、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のいずれかに記載のコンバインのキャビン装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンバインのキャビン装置の技術に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、コンバインのキャビンに備える作業灯を、キャビンのルーフに内装する構成としたコンバインが知られている。例えば、特許文献1に開示されるコンバインのキャビンである。 特許文献1のキャビンには、樹脂製の上側プレートとアルミ製の下側プレートとを装着して「もなか状」のルーフが形成され、このルーフの前方突出部を庇部とし、この庇部内に左右の作業灯が配置される構成である。両作業灯はレンズ部分が露出した状態で、上側プレートと下側プレートとの内部に配置されている。 以上構成のキャビンでは、作業灯に雨水が当たってレンズが曇ることも無ければ、ハーネスをキャビン外に露出させることも無い。さらには、該キャビンには、外観上の美観により意匠的価値も付与されている。 【0003】 【特許文献1】特開2003−225015号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 作業灯は刈取部の前方や斜め前方を照射するようにしているが、その照射範囲は限られている。 このため、作業の必要等に応じて、該作業灯により照射される範囲を変化させるため、コンバインのオペレータは、作業灯の姿勢を調整する必要がある。 ここで、前記コンバインのキャビンのように、作業灯をキャビンのルーフ内に収容する構成とすると、作業灯の照射方向を調節したい場合には、少なくともルーフの一部を取り外して、作業灯の姿勢調整を行う必要がある。このため、例えば夜間作業時に、必要に応じて作業灯の姿勢を調整することが困難である。 【0005】 つまり、解決しようとする問題点は、作業灯をキャビンのルーフ内に収容する構成とすると、作業の必要に応じて作業灯の姿勢を調整することが困難となってしまう点である。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0007】 即ち、請求項1においては、 キャビンフレームのルーフを、キャビンフレームの前面よりも前方に突出させると共に、 前記ルーフの前端部をインナーとアウターとの二層で構成し、 ルーフの前端部左右両コーナーには、インナーとアウターとの空間内に、コンバインの斜め前下方を照射する作業灯をそれぞれ配置し、 前記アウターには、前記作業灯の照射光を通過させる光通過孔と、作業灯の姿勢調整用の工具を挿入するための調整孔とを、形成したものである。 【発明の効果】 【0008】 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 【0009】 請求項1においては、左右一対の前照灯と作業灯により、前方の広い範囲を照射することが可能となり、夜間の走行や作業がやり易くなった。また、左右の作業灯によりコンバインの左右の分草位置を夜間でもオペレータが確認することが可能である。また、4灯をまとめて配線することが可能となり、配線が容易に行える。 【0010】 請求項2においては、各作業灯の姿勢調整により、分草位置の確認範囲(光照射範囲)を変更可能である。また、作業灯をアウターにより被覆しながら、アウターを取り外すことなく各作業灯の姿勢調整が可能である。 【0011】 請求項3においては、作業灯により刈取部の左右両側周辺を照らすことができ、コーナー部分に取り付けることで前方から側方まで広い範囲を照らすことが可能となり、作業状態をより一層確認し易くなり、右側の作業灯はキャビンの乗降位置も照らすことが可能となる。 【0012】 請求項4においては、前照灯は前方遠くを照射し、作業灯は刈取部の両側周辺を照射して、互いに干渉することなく効率良く照らすことができる。また、電装品をルーフ前部のインナーとアウターとの空間内にコンパクトに配置して、配線が容易に行える。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 まず、図1、図2を用いて、本発明の実施の形態が適用されるコンバイン1の全体構成について説明する。コンバイン1には、本発明の一実施の形態であるキャビン装置10が備えられている。 コンバイン1には、機体フレーム2の前から後方に向けて、穀稈を引起こして刈り取る刈取部3、刈り取られた穀稈を脱穀・選別する脱穀部4、脱穀後の配藁を切断処理する排藁処理部5が配置される。 脱穀部4の側部には、脱穀・選別後の精粒を貯溜するグレンタンク6が配置され、グレンタンク6の後方には、グレンタンク6内の精粒を排出するための排出オーガ装置7が配置されている。グレンタンク6の前側には、オペレータの運転操作室であるキャビン装置10が配置されている。 また、コンバイン1の走行手段として、クローラ式走行装置8が機体フレーム2の下方に設けられている。 【0014】 図3乃至図5を用いて、キャビン装置10を説明する。 キャビン装置10の骨格となるキャビンフレーム11は、中空の箱状体の辺部を、金属の長尺部材で連結して構成されている。 該キャビンフレーム11の左右両面の内、刈取部3や脱穀部4に対する反対側の面にはドア12が設けられており、該ドア12を開放して、オペレータはキャビン装置10の内外に出入りする。 キャビンフレーム11のドア12配置面以外の側面は、壁状部材により閉鎖されているが、特にキャビンフレーム11の前面には、全面がガラスで構成されるフロントガラス13が設けられている。 加えて、キャビンフレーム11の上面は、ルーフ14により被覆されている。 また、キャビンフレーム11には、前記ドア12と同側に、バックミラー20が支持フレーム21を介して支持されている。 【0015】 図3から図5を用いて、ルーフ14の構成を説明する。 ルーフ14は、図3に図示されるアウターカバー16と、図4および図5に図示されるインナーカバー15との、二層で構成されている。 図4、図5に示すように、インナーカバー15は、キャビンフレーム11の直上方を被覆する構成であり、アウターカバー16は、そのインナーカバー15を被覆する構成である。特に、アウターカバー16は、ルーフ14の前部側で、フロントガラス13よりも前側に突出するように設けられており、アウターカバー16とインナーカバー15との間に、後述の各機器を配置可能な空間部が形成されている。 【0016】 前記空間部には、コンバイン1の前下方を照射する前照灯17L・17Rと、コンバイン1の斜め前下方を照射する作業灯18L・18Rと、が配置されて、ルーフ14の天板の前部とフロントガラス13の上端との間に4灯配置している。 作業灯18L・18Rは、ルーフ14の前端部左右両コーナーにそれぞれ位置しており、前照灯17L・17Rは、左右の作業灯18L・18Rの内側に配置されている。そして、夜間作業時には、前照灯17L・17Rがコンバイン1の前下方を照射して、コンバイン1の進路を照らし出すと共に、作業灯18L・18Rがコンバイン1の左右の斜め前下方を照射する。より詳しくは、作業灯18Lは刈取部3の左端直前部周辺を照らし、作業灯18Rは刈取部3の右端前部周辺を照らして、刈取位置や作物の状態や刈取部3の刈取状態等を把握できるようにしている。 また、前記空間部には、フロントガラス13用のワイパー19を駆動するワイパーモータ19aも支持されている。 【0017】 アウターカバー16には、前照灯17L・17Rの照射光をそれぞれ通過させるための光通過孔27L・27Rが、前照灯17L・17Rの外周に対応する部位に形成されている。また、アウターカバー16には、作業灯18L・18Rの照射光をそれぞれ通過させるための光通過孔28L・28Rも、各作業灯18L・18Rの外周に対応する部位に形成されている。 そして、アウターカバー16とインナーカバー15とで囲われる空間内に、前照灯17L・17Rおよび作業灯18L・18Rを配置して、これらの照明手段を被覆しながら、これらの照明手段からの照射光をキャビン装置10の外側に照射させることが可能である。 【0018】 図6を用いて、アウターカバー16に形成される作業灯18L・18Rの調整孔38L・38Rについて説明する。 作業灯18L・18Rはそれぞれ、各作業灯18L・18Rの支持機構18aに備えられる調整器を操作することで、左右回動可能に構成されており、各作業灯18L・18Rからの照射角度を変更可能である。各作業灯18L・18Rの左右姿勢を調整する操作手段である調整器は、工具を用いて、オペレータが手動で操作することが可能である。 ここで、作業灯18L・18Rは、前述したように、アウターカバー16により被覆されている。アウターカバー16を取り外すことなく、各作業灯18L・18Rの左右姿勢を調整可能とするため、アウターカバー16には、作業灯18L・18Rの姿勢調整用の調整孔38L・38Rがそれぞれ形成されている。各調整孔38L・38Rの形成部位は、アウターカバー16の下面で、各作業灯18L・18Rの直下に位置する部位である。 そして、オペレータは、各調整孔38L・38Rに、ドライバー等の工具を挿入して、各作業灯18L・18Rの調整器を操作することで、各作業灯18L・18Rの左右姿勢を調整可能である。 なお、各作業灯18L・18Rの姿勢調整は、左右調整(本実施の形態)だけでなく、上下調整をも可能としても良い。 【0019】 また、アウターカバー16の下面には、左右回動する前記ワイパー19の逃がし孔29も形成されている。そして、前記空間部に配置されるワイパーモータ19aより、アウターカバー16の外側へワイパー19の本体が突出している。 【0020】 以上構成のキャビン装置10をまとめる。 キャビン装置10では、キャビンフレーム11のルーフ14は、キャビンフレーム11の前面(フロントガラス13)よりも前方に突出すると共に、ルーフ14の前端部は、インナー(インナーカバー15)とアウター(アウターカバー16)との二層で構成されている。 また、ルーフ14の前端部左右両コーナーには、インナーカバー15とアウターカバー16との空間内に、コンバイン1のコンバインの前方を照射する前照灯17L・17Rと、斜め前下方を照射する作業灯18L・18Rがそれぞれ配置されている。 【0021】 このため、左右一対の前照灯17L・17Rと作業灯18L・18Rにより、前方の広い範囲を照射することが可能となり、夜間の走行や作業がやり易い。また、左右の作業灯18L・18Rによりコンバイン1の左右の分草位置を夜間でもオペレータが確認することが可能である。また、4灯をまとめて配線することが可能となり、配線が容易に行える。 【0022】 また、アウターカバー16には、各作業灯18L・18Rの照射光を通過させる各光通過孔28L・28Rと、各作業灯18L・18Rの姿勢調整用の工具を挿入するための各調整孔38L・38Rとが、それぞれ形成されている。 【0023】 このため、コンバイン1の斜め前下方を照射する作業灯18L・18Rを、ルーフ14内に収容した構成で、各作業灯18L・18Rの姿勢調整を行うことが可能となる。 したがって、コンバイン1の左右の分草位置を夜間でもオペレータが確認することが可能であると共に、各作業灯18L・18Rの姿勢調整により、分草位置の確認範囲(光照射範囲)を変更可能である。また、作業灯18L・18Rをアウターカバー16により被覆しながら、アウターカバー16を取り外すことなく各作業灯18L・18Rの姿勢調整が可能である。 【0024】 また、前記作業灯18L・18Rは、ルーフ14の前端部左右両側のコーナーに配置されている。 【0025】 このため、作業灯18L・18Rにより刈取部3の左右両側周辺を照らすことができ、コーナー部分に取り付けることで前方から側方まで広い範囲を照らすことが可能となり、作業状態をより一層確認し易くなり、右側の作業灯18Rはキャビンの乗降位置も照らすことが可能となる。 【0026】 また、前記左右の作業灯18L・18Rの間に左右一対の前照灯17L・17Rを配置し、該左右の前照灯17L・17Rの間にワイパーモータ19aを配置している。 【0027】 このため、前照灯17L・17Rは前方遠くを照射し、作業灯18L・18Rは刈取部3の両側周辺を照射して、互いに干渉することなく効率良く照らすことができる。また、電装品をルーフ14前部のインナーカバー15とアウターカバー16との空間内にコンパクトに配置して、配線が容易に行える。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】コンバインの側面図である。 【図2】コンバインの平面図である。 【図3】キャビン装置の斜視図である。 【図4】ルーフのインナーカバーを露出させた状態のキャビン装置の斜視図である。 【図5】ルーフのインナーカバーを露出させた状態のキャビン装置の側面図である。 【図6】ルーフの前下部を示す斜視図である。 【符号の説明】 【0029】 1 コンバイン 10 キャビン装置 11 キャビンフレーム 14 ルーフ 15 インナーカバー(インナー) 16 アウターカバー(アウター) 18L・18R 作業灯 28L・28R 光通過孔 38L・38R 調整孔
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
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| 【出願日】 |
平成16年4月19日(2004.4.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−304336(P2005−304336A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月4日(2005.11.4) |
| 【出願番号】 |
特願2004−123144(P2004−123144) |
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