トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 自走車両の操作部
【発明者】 【氏名】五島 一実
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【氏名】里路 久幸
【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内

【要約】 【課題】メンテナンス性の優れたコンバインなどの自走車両の操作部を提供すること。

【解決手段】操縦席20の左側方に設けた操作パネル22を前後方向に前方パネル22aと後方パネル22bに2分割し、前方パネル22aには走行速度を決める変速レバー16を配置し、後方パネル22bには刈取レバー11と脱穀レバー12を配置し、前記前方パネル22aの回動枢支軸をパネル22aの前方に配置し、前記後方パネル22bの回動枢支軸をパネル22bの後方に配置して前方パネル22aと後方パネル22bを観音開きができるようにして、パネル22a、22bの下方に配置された各種部材のメンテナンスが容易にに行える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行装置3の上に走行用変速装置37と刈取装置6と脱穀装置15を備えた自走車両の操作部であって、
操縦席20の左側方に設けた操作パネル22を前後方向に前方パネル22aと後方パネル22bに2分割し、前方パネル22aには前記走行用変速装置37を作動制御して走行速度を決める変速レバー16を配置し、後方パネル22bには刈取装置6と脱穀装置15の作動制御をそれぞれ行う刈取レバー11と脱穀レバー12を配置したことを特徴とする自走車両の操作部。
【請求項2】
前記前方パネル22aの回動枢支軸をパネル22aの前方に配置し、前記後方パネル22bの回動枢支軸をパネル22bの後方に配置したことを特徴とする請求項1記載の自走車両の操作部。
【請求項3】
前記前方パネル22aには変速レバー16の挿通可能な大きさの穴を設け、該穴の上方から変速レバー16の操作ガイドを兼ねたガイド体36を被せたことを特徴とする請求項1又は2記載の自走車両の操作部。
【請求項4】
前記後方パネル22bには刈取装置6と脱穀装置15にエンジン動力を伝達するプーリ25を配置するスペースを確保するために、切欠22b1を設け、さらに刈取レバー11と脱穀レバー12が挿脱できる穴を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の自走車両の操作部。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、植立穀稈を収穫するコンバインなどの自走車両の操作部に関し、特に操作性を高めた各種操作レバーを有する自走車両の操作部に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の自走車両の代表例であるクローラを走行手段とする農業用のコンバインを例に、以下説明する。
コンバインはクローラを構成する無限履帯の接地面積を広くし、水田など軟弱な圃場でも自由に走行して刈取作業などの農作業が可能であり、刈取装置で刈り取った穀稈は脱穀装置に送られて脱穀された後、グレンタンクに一時的に貯留される。グレンタンクに貯留されている穀粒はオーガからトラックなどに排出される。
【0003】
上記コンバインの操縦席に隣接させて左右方向への旋回と刈取装置の昇降動作を行うパワステレバー、エンジンの動力を走行トランスミッションにより変速してクローラに伝達するためのの変速レバーなどが配置された操作パネルが設けられている。
【0004】
上記操作パネルの内部には前記各種レバーとそれらレバーとレバーでの操作される駆動部材とを連係させるリンク機構などは配置されているが、これらのリンク機構などのメンテナンスのためには操作パネルを取りはずして行う必要がある。
【0005】
特開平11−65692号公報には操作パネルの蓋を開閉自在にして開放させて、リンク機構のメンテナンスを容易にする操作パネルの構造が開示されている。
【特許文献1】特開平11−65692号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の操作パネルは機体の前後方向に長く、取り外しが困難であった。例えば、上記特開平11−65692号公報記載の操作パネルは、メンテナンスのためには操作パネルの蓋は枢支軸を中心に機体の前後方向に大きく開閉動作させる必要があり、また、蓋を開けたときに蓋を開放状態に保持することも必要であり、前記リンク機構などのメンテナンスのためには、まだ改善の余地があった。
【0007】
本発明の課題はメンテナンス性の優れたコンバインなどの自走車両の操作部を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記課題は次の構成によって解決される。
請求項1記載の発明は、走行装置3の上に走行用変速装置37と刈取装置6と脱穀装置15を備えた自走車両の操作部であって、操縦席20の左側方に設けた操作パネル22を前後方向に前方パネル22aと後方パネル22bに2分割し、前方パネル22aには前記走行用変速装置37を作動制御して走行速度を決める変速レバー16を配置し、後方パネル22bには刈取装置6と脱穀装置15の作動制御をそれぞれ行う刈取レバー11と脱穀レバー12を配置した自走車両の操作部である。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記前方パネル22aの回動枢支軸をパネル22aの前方に配置し、前記後方パネル22bの回動枢支軸をパネル22bの後方に配置した請求項1記載の自走車両の操作部である。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記前方パネル22aには変速レバー16の挿通可能な大きさの穴を設け、該穴の上方から変速レバー16の操作ガイドを兼ねたガイド体36を被せた請求項1又は2記載の自走車両の操作部である。
【0011】
請求項4記載の発明は、前記後方パネル22bには刈取装置6と脱穀装置15にエンジン動力を伝達するプーリ25を配置するスペースを確保するために、切欠22b1を設け、さらに刈取レバー11と脱穀レバー12が挿脱できる穴を設けた請求項1ないし3のいずれかに記載の自走車両の操作部である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の発明によれば、操作パネル22を前後方向に2分割したので、前記パネル22a、22bの下方のリンク機構などの部材のメンテナンスが容易に行える。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、前方パネル22aと後方パネル22bを観音開きで開放できるので、さらにパネル22a、22bの下方のリンク機構などの部材のメンテナンスが容易に行える。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、変速レバー16の着脱が容易になる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、後方パネル22bに切欠22b1を設けたので刈取装置6と脱穀装置15にエンジン動力を伝達するプーリ24を配置するスペースを確保でき、また刈取レバー11と脱穀レバー12が挿脱できる穴を設けたので刈取レバー11と脱穀レバー12の挿脱が自在にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1は本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバインの左側面図を示し、図2は図1のコンバインの操縦席部分の平面図、図3は操縦席部分の側面図、図4は操縦席部分の正面図を示し、図5は操縦席部分の斜視図をそれぞれ示す。
なお、本明細書で、左側及び右側とはコンバインが前進する方向に向かっての方向をいい、前後とはコンバインの前進方向に向かって前方又は後方のことをいう。
【0016】
図1などに示すコンバインの走行フレーム2の下部には、ゴムなどの可撓性材料を素材として無端帯状に成型した左右一対のクローラ4を持ち、乾田はもちろんのこと、湿田においてもクローラ4が若干沈下するだけで自由に走行できる構成の走行装置3を備え、走行フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、走行フレーム2の上部にはエンジン5(図9)ならびに脱穀装置15、操縦席20およびグレンタンク30を搭載する。
【0017】
刈取装置6は、図示しない刈取昇降シリンダの伸縮作用により刈取装置6全体を昇降して、圃場に植生する穀稈を所定の高さで刈り取りができる構成としている。刈取装置6の前端下部に分草具7を、その背後に傾斜状にした図示しない穀稈引起し装置を、その後方底部には刈刃(図示せず)を配置している。刈刃と脱穀装置15のフィードチェン14の始端部との間に、図示しない前部搬送装置、扱深さ調節装置、供給搬送装置9(図2)などを、順次穀稈の受継搬送と扱深さ調節とができるように配置している。
【0018】
コンバインの刈取装置6の作動は次のように行われる。まず、エンジン5を始動して変速レバー16をコンバイン1が前進するように操作し、刈取レバー11と脱穀レバー12により刈取・脱穀クラッチ(図示せず)を入り操作して、エンジン出力軸21に固定されたプーリ23とベルト24から操縦席20の側面に配置されたプーリ25を介して図示しない機体の回転各部を伝動しながらコンバインを前進走行させると、刈取、脱穀作業が開始される。圃場に植立する穀稈は、刈取装置6の前端下部にある分草具7によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置の引起し作用によって倒伏状態にあれば直立状態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃に達して刈取られ、前部搬送装置に掻込まれて後方に搬送され、扱深さ調節装置と供給搬送装置9に受け継がれて順次連続状態で後部上方脱穀装置15に搬送される。
【0019】
穀稈は供給搬送装置9からフィードチェン14の始端部に受け継がれ、脱穀装置15に供給される。脱穀装置15では刈取穀稈が脱穀、数回選別されてグレンタンク30へ搬送され、グレンタンク30に一時貯留される。
【0020】
脱穀装置15の扱室(図示せず)の終端に到達した脱穀された残りの穀稈で長尺のままのものは、図示しない排藁チェーンおよび排藁穂先チェーンに挟持されて搬送され、脱穀装置15の後部の藁用カッター(図示せず)に投入された後、切断され、圃場に放出される。
【0021】
グレンタンク30からはグレンタンク螺旋を駆動する螺旋駆動軸(図示せず)に排殻オーガ18を連接し、グレンタンク30内に貯留した穀粒を排出オーガ排出口からコンバイン1の外部に排出する。
【0022】
また、パワステレバー10は後側又は前側に傾倒すると入りになって刈取装置6を昇降するための昇降弁(図示せず)を切り替えるスイッチ(図示せず)を設けており、左側又は右側に傾倒すると入りになって操向電磁弁を切り替えるスイッチ(図示せず)をそれぞれパワステレバー10の下部近くに設けている。
【0023】
したがって、パワステレバー10を前側又は後側に傾倒して図示しないスイッチを入りにすると、ソレノイドの励磁によって切り替えられた刈取昇降弁を通って昇降用油圧装置のシリンダの中に入り又はシリンダから出て行くオイルの圧力の増減作用により、シリンダ先端からのピストンの突出長さが伸縮して、刈取装置6を昇降する構成である。また、パワステレバー10を左側又は右側に傾倒してスイッチを入りにすると、ソレノイドの励磁によって切り替えられた操向電磁弁を通って変速装置37内に設けられた左側又は右側の操向クラッチ(図示せず)を入り切りし、機体の進行方向を左側又は右側に旋回する構成である。
【0024】
操縦席20にはグレンタンク30の前方に設けたシート26と、車体の進行方向に向かってシート26の左側方の操作パネル22と座席前方の操作パネル27を設け、右側から乗り降りする構成としている。そして、座席の前方の操作パネル27の左側部に表示部を設け、右端寄りにパワステレバ−10を設けている。
【0025】
また左側に位置する操作パネル22は前後方向に前方パネル22aと後方パネル22bに2分割され、操作パネル22には、HST変速レバ−16、刈脱操作レバ−11、12、などを設けている。
【0026】
また、前方パネル22aと後方パネル22bの間にはクラッチボックス28が固定されており、クラッチボックス28上には自動扱ぎ深さスイッチ31、手動扱ぎ深さスイッチ32及びホール、ウインカ、ライト用のコンビネーションスイッチ33が設けられている。
【0027】
上記したように、操作パネル22を2分割したことで簡単にパネル22を外すことができ、レバー11、12、16と該レバー11、12、16で作動される装置とのリンク機構などのメンテナンスも容易になった。
【0028】
また、前後の操作パネル22a、22bがぞれぞれ独立して開放できるので、それぞれ二つに分割された個々の操作パネル22a、22b部分がコンパクトになり、製作コストを下げることができる。
【0029】
後方パネル22bには図2に示すように刈取装置6と脱穀装置15にエンジン動力を伝達するプーリ25を配置するスペースを確保するために、切欠22b1を設けておき、該切欠22b1を通して前記プーリ25の駆動用ベルト24を配置できるようにしている。
【0030】
なお、刈取レバー11と脱穀レバー12は次のように連係して回動される場合がある。すなわち、刈取レバー11の前側に脱穀レバー12の一部が係止されており、矢印A方向(図3)に回動する。
【0031】
後ろに倒してある刈取レバー11を前方に回動させると刈取装置6が作動し、刈取レバー11に係止された脱穀レバー12も前方に回動して脱穀装置15も作動する。一方、レバー11、12の両方が前方にある場合は刈取装置6と脱穀装置15が共に作動中であるが、刈取レバー11を後ろに向けて回動させると刈取装置6は作動停止する。このとき脱穀レバー12はそのまま前側にあるので脱穀装置15は作動状態を継続できる。また、脱穀レバー12を後ろに向けて回動すると刈取レバー11も後ろに向けて回動し、脱穀装置15を作動停止すると同時に刈取装置6も作動停止する。
【0032】
このように脱穀レバー12は前方に移動するときだけ刈取レバー11に係止する構成であるので、刈取装置6が作動する場合には必ず脱穀装置15も作動し、また刈取装置6の作動停止中にも脱穀装置15が作動可能とし、また、脱穀装置15が作動停止すると刈取装置6も必ず作動停し、さらに脱穀装置15だけを作動させることができる。
【0033】
そのため、刈取装置6が上昇して穀稈の刈取作業をしていない時などにも脱穀作業ができ、また刈取装置6が穀稈の刈取作業を始めると必ず脱穀装置15が作動するので、刈り取った穀稈が脱穀されないで、脱穀装置15に向けて供給されることは無い。
【0034】
また、操作パネル22を分割し、前方パネル22aにはHST変速レバ−16を配置し、後方パネル22bには刈取レバー11、脱穀レバー12を配置したことで、レバー11、12に対してはレバーガイド34を有する後方パネル22bが対応し、また変速レバー16に対してはレバーガイドとなるスリット36aを有するガイド体36を備えた前方パネル22aが対応するため、これら操作部の組立を各パネル22a、22b毎にそれぞれ別々に行え、組み立てが容易になり、レバー11、12、16を傷つけることがなくなった。
【0035】
従来は、単一の操作パネルに刈取レバー11、脱穀レバー12、及びHST変速レバー16を同時にそれぞれのレバーガイドに通しながら、操作パネル22を組み立てていたので、組立が困難だっただけでなく、組立時に操作パネル22のレバーガイドに各レバー11、12、16を通すとき、ガイドでレバー11、12、16を傷ける不具合があったが、上記したように本実施例ではこのような従来技術の不具合が無くなった。
【0036】
また、従来は操作パネル22に自動扱ぎ深さスイッチ31、手動扱ぎ深さスイッチ32、コンビネーションスイッチ33等のスイッチ群を取り付けていたので、これらのスイッチ群を容易に取り外すことができなく、完全に操作パネル22を開放することができなかった。もし操作パネル22を開放するのであれば、前記スイッチ群のカプラを抜き差しする必要があり、メンテナンスに時間を要していた。
【0037】
そこで、本実施例では、前述のように前後の操作パネル22a、22bの下方にクラッチフレーム35を設け、該クラッチフレーム35上に前記スイッチ群を取り付けた。こうして、前後の操作パネル22a、22bの開閉が容易に行え、それの取外しもできるようになった。
【0038】
また、図6(a)の平面図と図6(b)の側面図には他の実施例を示す。図6に示すように操作パネル22を前後のパネル22a、22bに2分割する場合に、前方パネル22aの前方に自動扱ぎ深さスイッチ31、手動扱ぎ深さスイッチ32、コンビネーションスイッチ33を配置し、前方パネル22aの前側寄りで、前記スイッチ群の後方部位に前方パネル22aの回動支点を設け、また後方パネル22bは前記実施例と同じく、その後側に回動支点を設けることで操作パネル22a、22bを観音開きにして回動できるようにしても良い。こうして、前方パネル22aを開く場合にも各スイッチ31〜33のカプラを外すことなく前方パネル22aを起こすことが可能になる。
【0039】
また、前方パネル22aと後方パネル22bのそれぞれ前側と後側にパネル回動支点を設けて、パネル22a、22bを観音開きに回動させる構成を採用したので、後方パネル22bに設けた刈取レバー11と脱穀レバー12が通る穴の幅L1と刈脱レバーのグリップの幅L2を、L1>L2としているので、刈脱レバー25のグリップを外さなくても、容易にパネル22bを開放できる。
【0040】
従来は前方パネル22aにはHST変速レバー16の回動時のガイドとなるスリットを備えたガイドを設けていたので、HST変速レバー16のグリップ16aを外さなければ完全に前方パネル22aを開けることができなかった。
【0041】
しかし、本実施例の前方パネル22aには、図6(a)の平面図に示すようにHST変速レバー16のグリップ16aが通るだけのスペースがある穴22a1を設け、その上に変速レバー16の回動時のガイドを兼ねたスリット36aのあるガイド体36を取付けた。そのため、前方パネル22aを外すには変速レバー16にグリップ16aを付けたままで、前方パネル22aからカバー36のみを外して、カバー36を変速レバー16のグリップ16aの下で斜めに傾けた状態で係止させたままにしておき、前方パネル22aを本体から取り外すことができる。
また、前方パネル22aを外す時に、図7に示すようにカバーとHSTレバー16を一体で左右に倒してグリップ16aの着脱が不要になる。
【0042】
これら図6、図7に示す刈取レバー11と脱穀レバー12が通る穴の幅L1と刈脱レバーのグリップの幅L2をL1>L2とする構成及びは前方パネル22aに設けた穴22a1の大きさとスリット36aのあるガイド体36の構成は図1〜図5に示す実施例の前方パネル22aにも適用できる。
【0043】
ところで、本実施例のコンバインのエンジンカバーの内部の平面図を図8に示し、正面図を図9に示すが、本実施例では、走行トランスミッション37の内部にあるオイルのフィルターであるサクションフィルター38をエンジン5の前に配置した。
【0044】
従来は、図示しないエンジンカバーを開けたときに、エンジンオイルフィルター39とHST用フィルター41は、エンジンカバーとサイドカバー(図示せず)を開けるだけで容易に点検、交換が可能だったが、サクションフィルター38’はエンジン5の左側にあったために目に付かないので、点検、交換を忘れたり、またサクションフィルター38’の交換が容易に行えない欠点があった。また、エンジンカバーを開けてもサクションフィルター38’を目視でチェックすることができなかった。
【0045】
しかし、上記したように本実施例ではサクションフィルター38をエンジン5の前方に配置したので、エンジンカバーを開けたときに、エンジンオイルフィルター39とHST用フィルター41と同じようにエンジンカバーとサイドカバーを開けるだけでサクションフィルター38が容易に点検、交換が可能になった。
【0046】
また、サクションフィルター38をエンジン5の前方に配置したので、オイルの流れる場所がほとんど同じ場所を通るので、オイル漏れ等の不具合が発見しやすく、早期の対応が可能になる。
【0047】
さらに、ラジエータ42のファン43とHST45のファン46の間の風通しの良い場所にサクションフィルター38を配置することになるので、サクションフィルター38が前記二つのファン43、46の送風で冷却され、フィルター38内のオイルの冷却できる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明はコンバインなどの自走車両の操縦席の近傍にある操作パネルに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバインの左側面を示す図である。
【図2】図1のコンバインの平面概略図である。
【図3】図1のコンバインの操縦席部分の側面図である。
【図4】図1のコンバインの正面概略図である。
【図5】図3の操縦席部分の斜視図である。
【図6】図3の操縦席部分の変形例の平面図(図6(a))と側面図(図6(b))である。
【図7】図6の操縦席部分の正面図である。
【図8】図1のコンバインのエンジンカバーの内部の平面図である。
【図9】図1のコンバインのエンジンカバーの内部の正面図である。
【符号の説明】
【0050】
1 コンバイン 2 走行フレーム
3 走行装置 4 クローラ
5 エンジン 6 刈取装置
7 分草具 9 供給搬送装置
10 パワステレバー 11 刈取レバー
12 脱穀レバー 14 フィードチェン
15 脱穀装置 16 HST変速レバー
16a 変速レバーグリップ 18 排殻オーガ
20 操縦席 21 エンジン出力軸
22、27 操作パネル 22a 前方パネル
22a1 穴 22b 後方パネル
22b1 切欠部 23,25 プーリ
24 駆動用ベルト 26 シート
28 クラッチボックス 30 グレンタンク
31 自動扱ぎ深さスイッチ 32 手動扱ぎ深さスイッチ
33 コンビネーションスイッチ 34 レバーガイド
35 クラッチフレーム 36 ガイド体
36a スリット
37 走行用変速装置(走行トランスミッション)
38、38’ サクションフィルター
39 エンジンオイルフィルター 41 HST用フィルター
42 ラジエータ 43、46 ファン
45 HST
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
【出願日】 平成16年4月13日(2004.4.13)
【代理人】 【識別番号】100096541
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 孝義

【公開番号】 特開2005−295902(P2005−295902A)
【公開日】 平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願番号】 特願2004−117770(P2004−117770)