| 【発明の名称】 |
茶園管理機 |
| 【発明者】 |
【氏名】逸見 文俊 【住所又は居所】静岡県小笠郡菊川町西方58番地 落合刃物工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】荷台に載置した茶袋の滑りを抑制して茶袋の捩れを防止することのできる茶園管理機を提供する。
【解決手段】少なくとも茶園管理作業によって茶畝から摘採した茶葉を収容し運搬するための茶袋を載置する茶園管理機10の荷台62に、荷台62上に載置した茶袋を部分的に落とし込んで滑り止めを行う滑り止め手段としての下向きフランジ部67,67付の係合孔66を平面視格子状に複数設けるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茶畝を跨いで走行する間に、少なくとも茶園管理作業によって茶畝から摘採した茶葉を収容し運搬する収容手段を載置する荷台を備えた茶園管理機において、 前記荷台は、該荷台上に載置した前記収容手段の滑り止めを行う滑り止め手段を備えることを特徴とする茶園管理機。 【請求項2】 前記滑り止め手段は、前記収容手段と係合するように、前記荷台上の載置面に凹凸部を形成することを特徴とする請求項1に記載の茶園管理機。 【請求項3】 前記滑り止め手段は、前記荷台に予め設定された所定間隔をあけて複数設けられ、且つ下方に向けて予め設定された傾斜角度を有するように折り曲げ形成されたフランジ部を有する係合孔であることを特徴とする請求項2に記載の茶園管理機。 【請求項4】 前記傾斜角度は、前記係合孔に係合した前記収容手段が滑り出す際に抗力を発生するように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の茶園管理機。 【請求項5】 前記荷台には、作業者が前記荷台中央にアクセス可能とするエリア部が形成され、少なくとも前記エリア部に臨んだ前記荷台側部に、ほぼ垂直状に固定可能な落下防止体を備えたことを特徴とする請求項1乃至4に記載の茶園管理機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、茶園管理機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 図12,13に示されるように、従来、茶園の管理作業を行う茶園管理機1には、少なくとも摘採作業によって茶畝から摘採した茶葉を収容して運搬する茶葉収容袋(以下、茶袋という)2を載置するための荷台3が備えられている。 このような荷台3には、図12に示されるように、茶畝を跨ぐように配設された案内板4と補助板5とを備えて構成されているもの、或いは、図13に示されるように、茶畝を跨ぐように配設された案内板4の後部に、左右一対の補助板6,6を機体幅方向に離間させた状態で連結することによって、案内板4の中央部に作業者がアクセスするためのサービスエリア部7が形成されているもの等がある(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 しかしながら、上記したこれら従来の茶園管理機にあっては、次のような問題がある。すなわち、図12,13に示されるように、これらの茶園管理機1が傾斜した圃場において摘採作業を行う場合、荷台3に載置した茶袋2は谷側に向かって滑り落ちてしまうという問題がある。そして、谷側に向かって滑り落ちた茶袋2は、補助板5又は6側部に設けられた落下防止枠8によって落下が防止されるものの荷台3上で捩れてしまうために、茶葉の収容を困難なものにしてしまう。また、後者の茶園管理機にあっては、山側の補助板6に載置した茶袋2がサービスエリア部7に落下してしまうという問題もあった。 そして、円滑に茶葉を収容するには、作業者は摘採作業を一時中断して茶袋2の捩れや、サービスエリア部7に落下した茶袋2を元通りに直さなければならないという問題が発生する。 【0004】 【特許文献1】特開平10−262434号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 そこで、この発明は、上記した従来の茶園管理機が有している問題点を解決するためになされたものであって、荷台に載置した茶袋の滑りを抑制して茶袋の捩れを防止することのできる茶園管理機を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 第1の発明は、上記目的を達成するために、茶畝を跨いで走行する間に、少なくとも茶園管理作業によって茶畝から摘採した茶葉を収容し運搬する収容手段を載置する荷台を備えた茶園管理機において、 前記荷台は、該荷台上に載置した前記収容手段の滑り止めを行う滑り止め手段を備えることを特徴とする。 【0007】 第2の発明は、上記目的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記滑り止め手段は、前記収容手段と係合するように、前記荷台上の載置面に凹凸部を形成することを特徴とする。 【0008】 第3の発明は、上記目的を達成するために、第2の発明の構成に加えて、前記滑り止め手段は、前記荷台に予め設定された所定間隔をあけて複数設けられ、且つ下方に向けて予め設定された傾斜角度を有するように折り曲げ形成されたフランジ部を有する係合孔であることを特徴とする。 【0009】 第4の発明は、上記目的を達成するために、第3の発明の構成に加えて、前記傾斜角度は、前記係合孔に係合した前記収容手段が滑り出す際に抗力を発生するように設定されていることを特徴とする。 【0010】 第5の発明は、上記目的を達成するために、第1乃至4の発明の構成に加えて、前記荷台には、作業者が前記荷台中央にアクセス可能とするエリア部が形成され、少なくとも前記エリア部に臨んだ前記荷台側部に、ほぼ垂直状に固定可能な落下防止体を備えたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0011】 第1の発明によれば、荷台には、この荷台に載置する収容手段の滑り止めを行う滑り止め手段が備えられている。これにより、茶園管理機が傾斜した圃場において摘採作業を行う場合、機体が傾いても、荷台に載置した収容手段が谷側に向かって滑り落ちるのを抑制することができる。従って、荷台上での収容手段の姿勢変化が少なくなるので、収容手段の捻れ変形が抑制され、良好に茶園管理作業を行うことができる。 【0012】 第2の発明によれば、滑り止め手段は、収容手段と係合するように載置面に凹凸部を形成する。これにより、第1の発明の作用効果に加えて、収容手段は荷台上の載置面に形成された凹凸部に係合するので、滑り止め効果を強化することができる。また、既販機には、荷台上に凹凸部材を設置することにより、簡単に滑り止め効果を強化することが可能となる。 【0013】 第3の発明によれば、係合孔は、所定間隔をあけて複数設けられていると共に、これらの係合孔には、傾斜角度を有する下向きフランジ部が一体的に形成されている。これにより、第2の発明の作用効果に加えて、複数の係合孔に収容手段が部分的に沈み込んだ状態で係合するので、収容手段をより滑り難くすることができる。さらに、下向きにフランジ部を形成したので、フランジ部に引っ掛かることなく収容手段を係合孔からスムーズに離脱させることができて、収容手段の積み降ろし作業の効率化を図ることができる。 さらにまた、荷台に係合孔を設けた簡素な構造であるから、荷台を大幅に構造変更する必要はなく、低コストに構成することができる。また、同時に軽量化に貢献できるうえに、トラック等での運搬の際に荷台、若しくは荷台の一部を機体前方に向けてほぼ垂直に折り畳む場合にあっては、係合孔は通気性を備えているので空気抵抗(走行風圧)を減少させて荷台の破損を防止することができる。 【0014】 第4の発明によれば、係合孔のフランジ部は、係合孔に係合している収容手段が滑り出す際に抗力を発生する傾斜角度を有している。これにより、第3の発明の作用効果に加えて、荷台に載置した収容手段がフランジ部と対向する方向に向かって滑り出そうとする際に強力な滑り止め効果を発揮することができる。従って、フランジ部と対向する方向へ滑りだそうとする収容手段の姿勢変化を押さえ込むことができると共に、フランジ部と対向する方向に傾いた機体のバランスを良好に保つことができるようになる。 【0015】 第5の発明によれば、荷台には、作業者が荷台中央にアクセス可能とするエリア部が形成され、少なくもとこのエリア部に臨んだ荷台側部には、ほぼ垂直状に固定可能な落下防止体が備えられている。これにより、第1乃至第4の発明の作用効果に加えて、例え山側の収容手段が荷台上を滑り落ちたとしても、エリア部からの落下を確実に防止することができる。従って、作業者は機体から地上に降りなくても荷台上から収容手段の捻れを直せるので、作業者にかかる負荷が軽減されて茶園管理作業の効率化を図ることができると共に、機体のバランスを良好に保つことができて走行安定性の向上にも寄与することができる。 【0016】 これらの結果、荷台に載置した茶袋の滑りを抑制して茶袋の捩れを防止することのできる茶園管理機を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 荷台の茶袋載置面に、茶袋を部分的に落とし込んで係合させる係合孔を設けることによって茶袋の滑り、捩れを抑制する荷台が実現した。 【実施例】 【0018】 以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する。図1は、本発明が適用された茶園管理機の正面図、図2は、同例における背面図、図3は、同例における右側面図、図4は、同例における平面図、図5は、係合孔の拡大図、図6は、図5中のA−A矢視断面図である。 【0019】 まず、本発明が適用された茶園管理機について説明する。図1〜4に示されるように、茶葉管理機10は、茶畝を跨ぐように形成された門型の機体20と、この機体20の左右両側に設けられた左右一対の油圧式のクローラ走行装置30,30と、茶畝を跨いで走行している間に茶畝から茶葉を摘採し回収する摘採装置50とを備えて構成されている。 【0020】 機体20は、機体前後方向に離間して配置された前後一対の門型フレーム21,22の左右上端部間に、機体前後方向に延びた左右一対の連結フレーム23,23がそれぞれ連結固定されていると共に、門型フレーム21,22の脚部21A,22Aの下端部に、機体前後方向に延びた左右一対の走行フレーム24,24が連結固定されることによって一体化されている。 【0021】 図3に示されるように、機体右側の走行フレーム24に配設されたクローラ走行装置30は、走行フレーム24に回動可能に取り付けられた従動輪31(フレーム前側に配置)、駆動輪32(フレーム後側に配置)及び複数の転輪33と、これら従動輪31と駆動輪32との間に掛け廻されたゴムクローラ34とを備えて構成されている。駆動輪32は、走行フレーム24に取り付けられた油圧式の走行モータ(図示せず)によって、正逆回転駆動が可能とされている。なお、機体左側の走行フレーム24にも、機体右側のクローラ走行装置30と同様の態様とされるクローラ走行装置30が装着されている。 【0022】 さらに、機体右側の走行フレーム24の後端部には、図2〜4に示されるように、作業者が腰掛けるためのシート35が取り付けられている。このシート35は、乗員の尻部を保持するサドル部36と、サドル部35を下方から支持するパイプ状のサドル支柱37とを備え、このサドル支柱37の下端部が走行フレーム24の後端部において機体前後方向に向かって揺動可能に取り付けられることによって、シート35が機体前方に向かって折り畳み可能とされている。これにより、作業者は、ほぼ平坦な圃場ではシート35に腰掛けた状態で機体操作を行う一方で、急傾斜地や走行不安定な圃場では地上に降りた状態で機体操作を行うことができる。 【0023】 このシート35の前方にあたる後側の門型フレーム22には、図1〜4に示されるように、機体操作及び機体20に備えられた油圧式の作業機、例えば、刈取昇降用シリンダ25(図2に図示)や軌間伸縮用シリンダ(図示せず)等の操作を行うための操縦部40が設けられている。そして、この操縦部40に対向した機体左側には、駆動用エンジン70と、この駆動用エンジン70に直結されて走行モータや作業機に作動油を供給する油圧ポンプ71(図1に図示)と、油圧ポンプ71に作動油を供給する油圧タンク72とが配設されている。 【0024】 そして、図2〜4に示されるように、操縦部40の前後進切り替えレバー41によって、油圧ポンプ71から走行モータに供給する作動油の流れを切換制御すると、走行モータが正、逆回転、或いは停止して機体20を前、後進、旋回、停止させる。また、操作部40の乗用本機エンジンスロットル42(図2に図示)のレバー操作によって、油圧ポンプ71から走行モータに供給する作動油量を調整すると、所望する機体速度が得られる。 【0025】 門型フレーム21,22の機体幅方向に延びる横フレーム部21B,22B(図1,2に図示)は、軌間伸縮用シリンダの伸縮動作に応じて機体幅方向に向かって伸縮可能とされ、畝間に応じて機体幅を可変できるように構成されている。この軌間伸縮用シリンダは、走行モータと同様に、油圧ポンプ71から供給される作動油を動力源とするものであり、操縦部40の前方側に設けられた軌間伸縮レバー43(図3,4に図示)のレバー操作に応じて伸張、短縮、停止するように構成されている。 【0026】 後側の門型フレーム22の機体上下方向に延びた脚部22A,22Aには、図3に示されるように、脚部22A,22Aに沿って昇降可能な左右一対の昇降部材26,26が取り付けられている(但し、図3中にあっては機体右側の昇降部材26のみ図示)。これらの昇降部材26,26は、操縦部40に設けられた刈取機上下動レバー44(図2に図示)のレバー操作に応じて伸縮動作する刈取昇降シリンダ25によって、上昇、下降、停止するように構成されている。 なお、これら昇降部材26,26の下降位置決めは、操縦部40の前方に配設されたハンドル27A(図1,3に図示)を回動することによって予めチェーン27B,27B(図1に図示)の繰り出し長を設定するチェーン式の位置決めストッパー27(図1,3に図示)によって行われる。 【0027】 さらに、これらの昇降部材26,26には、図3,4に示されるように、機体後部において摘採装置50を張り出し支持するため、後方にクランク状に延びる左右一対のアーム部材28,28が取り付けられている(但し、図3にあっては機体右側のアーム部材28のみ図示)。 【0028】 摘採装置50は、図1に示されるように、その正面視が摘採を目的として作られた樹形に合わせて弧状(或いは水平)、且つほぼ左右対称となるように形成されている。この摘採装置50の下方側には、茶畝から茶葉を摘採するための刈刃(バリカン刃)51が機体幅方向に往復駆動可能、且つ脱着可能に取り付けられている。この刈刃51は、摘採装置50の上面右端部に装着された刈刃駆動及び送風用エンジン52(図2に図示)によりベルト(図示せず)を介して駆動される。なお、この刈刃51は、油圧ポンプ71によって駆動される油圧式としてもよい。 【0029】 さらに、図3に示されるように、この刈刃駆動及び送風用エンジン52の下部には、風(気流)を発生させる送風機53が一体的に取り付けられている。この送風機53には、機体幅方向に延びる送風ダクト54に風を送り込むためのファンケース55(図1に図示)が一体的に連設されていると共に、送風ダクト54及びファンケース55の下面側には、複数の枝管56が刈刃51の前面に向けて延設されている。このため、刈刃駆動及び送風用エンジン52の駆動に伴って送風機53から発生した風は、送風ダクト54及びファンケース55の枝管56から刈刃51の前面に向かって満遍なく吹き付けられるようになっている。 【0030】 さらに、この刈刃駆動及び送風用エンジン52が取り付けられた摘採装置50の反対側、すなわち摘採装置50の機体左側には、図2,4に示されるように、送風ダクト54に風を送り込む送風機57が取り付けられた送風用エンジン58が装着されている。この送風機57にも、送風ダクト54に連通したファンケース59(図1に図示)が一体的に連設されていると共に、このファンケース59の下面側にも、複数の枝管56が刈刃51の前面に向けて延設されている。 このため、この送風用エンジン58の駆動に伴って送風機57から発生した風は、上述した刈刃駆動及び送風用エンジン52と同様に、送風ダクト54及びファンケース59の枝管56から刈刃51の前面に向かって満遍なく吹き付けられる。なお、これらエンジン52,58には、摘採装置50の上面側に設けられた燃料タンク60,60(図1,2に図示)から燃料が供給される。 【0031】 この摘採装置50の後方には、刈刃51によって茶畝から摘採されたのち枝管56から吹き出される風によって送り込まれた茶葉を収容する茶袋(図12,13参照)の開口部を係止させる棒状のガイド部材61(図2に図示)が機体幅方向に延びるように取り付けられていると共に、茶袋を載置する荷台62が配設されている。 【0032】 荷台62は、図2〜4に示されるように、茶畝を跨ぐようにアーム部材28,28間に掛け渡された案内板63と、この案内板63の後部において機体後方に向かって張り出し支持され、機体幅方向に離間した状態で脱着可能、且つ前方に向かって回動可能(折り畳み可能)に連結され、油圧式による折り畳み構造のものよりも軽量化が図られた左右一対の補助板64,64とを備えて構成されている。さらには、荷台62の中央部には、案内板63の中央部に作業者がアクセス可能とするエリア部としてのサービスエリア部65が形成されており、摘採作業の能率向上が図られている。なお、図中にあっては、補助板64,64は互いに非対称に形成されているが、これに限定されるものではない。 【0033】 案内板63は、軽金属、例えばアルミ合金製の板状部材であって、軽量化が図られていると共に、この案内板63の下面側には、機体幅方向に梯子状に延び、且つ上方に向かってアーチ状に湾曲したフレーム構造体(図示せず)が一体的に備えられている。そして、このフレーム構造体(好ましくは、スチール製)の左右両端部がアーム部材28,28に強固に結合固定されることによって、案内板63は、その上面に作業者や茶葉で満杯になった茶袋を載置することが可能な充分な強度を有している。 【0034】 補助板64,64は、案内板63と同様に、軽金属、例えばアルミ合金製の板状部材であって、軽量化が図られていると共に、この補助板64,64の下面側には、補助板64,64をそれぞれ支持する平面視コ字状の支持フレーム(図7,8参照)が一体的に備えられている。この支持フレームは、好ましくは軽合金製とされ、それぞれの補助板64,64上に茶袋を載置することが可能な強度を確保しながらも軽量化が図られている。 【0035】 さらに、これら補助板64,64には、図2〜4に示されるように、滑り止め手段として機体前後方向に延びた長尺状(例えば、I字状)の係合孔66が複数設けられている。これらの係合孔66は、補助板64,64が平面視格子状となるように打ち抜き成形されているものであって、補助板64,64の上面、すなわち茶袋載置面に凹凸部を形成すると共に、各係合孔66の左右両側部には、図5,6に示されるように、予め設定された傾斜角度を有する下向きのフランジ部67,67が対向するように一体的に折り曲げ形成されている。 【0036】 なお、係合孔66は、その長手方向を機体前後方向に一致させるのであれば、例えば、図7に示されるように、補助板64のほぼ全長に亘るように形成してもよい。また、係合孔66は、その長手方向を機体前後方向に一致させるものに限定されるのではなく、例えば、図8に示されるように、長手方向を機体前後方向に一致させたものと、機体幅方向に一致させたものとを組み合わせるようにしてもよい。後者の構成によれば、機体が横傾斜した場合における谷側(機体幅方向)への茶袋の滑りを抑えて茶袋の捩れを防止するだけでなく、機体が縦傾斜、すなわち前傾、或いは後傾した場合における谷側(機体前後方向)への茶袋の滑りを抑えることによって、機体が前傾した場合に発生する茶袋の前方移動による収容量の減少や機体が後傾した場合に発生する茶袋の脱落(通常、多くの茶袋は、着脱作業の効率化から針金で作った「袋枠」をガイド部材61に引っ掛けているだけであり、しっかりとガイド部材61に括り付けられているものは少ない)を防止することができる。 【0037】 さらにまた、フランジ部67,67の傾斜角度は、図6に示されるように、係合孔66に部分的に沈み込んだ状態で係合している茶袋がフランジ部67と対向する方向、つまり谷側(機体幅方向)に向かって滑り出す際に抗力を発生する角度、且つ、茶袋を引っ掛けることなく、フランジ部67,67に沿った方向(機体前後方向)に向かって茶袋をスムーズに係脱することができる角度とされ、好ましくは、下向き約45度となるように設定されている。 【0038】 さらに、補助板64,64の左右側部、すなわち、機体外側を臨む側部及びサービスエリア部65を臨む側部には、図4に示されるように、落下防止体としての落下防止柵68が取りつけられている。これらの落下防止柵68は、少なくともほぼ垂直状に固定可能とされるものであって、さらには、機体幅方向に向かって揺動可能、且つ所望の傾き角度で固定が可能、つまり角度調整機能付きであるのが好ましい。 【0039】 角度調整機能には、例えば、図9,10に示されるように、落下防止柵68の取付基部68Aに内蔵された一対のクラウンギヤ(図示せず)をレバー68Bのレバー操作に応じて進退移動する連結棒68Cを介して係脱させることによって、所望する角度に落下防止柵68を揺動させたのち固定するようにしたもの、或いは、図11に示されるように、落下防止柵68の取付基部68Aに穿設された係合孔68Dに係止ピン(図示せず)を挿抜することによって、所望する角度に落下防止枠を揺動させたのち固定するようにしたもの等が考えられるが、これらに限定されるものではない。 【0040】 さらに、図2,3に示されるように、シート35に臨んだ機体側部に取り付けられた落下防止柵68の上部には、補助板64,64を折り畳む際に作業者が使用するT字状の把持部(取っ手)69が、機体内側に向かって回動可能に取り付けられており、補助板64,64を折り畳んだ状態にあっては把持部65が邪魔にならないようになっている。 【0041】 上述したように、本発明によれば、荷台62には、この荷台62に載置する茶袋の滑り止めを行う滑り止め手段が備えられている。これにより、茶園管理機10が傾斜した圃場において摘採作業を行う場合、機体20が傾いても、荷台62に載置した茶袋が谷側に向かって滑り落ちるのを抑制することができる。従って、荷台62上での茶袋の姿勢変化が少なくなるので、茶袋の捻れ変形が抑制され、良好に茶園管理作業を行うことができる。 また、本発明によれば、滑り止め手段は、茶袋と係合するように載置面に凹凸部を形成する。これにより、茶袋は荷台62上の載置面に形成された凹凸部に係合するので、滑り止め効果を強化することができる。また、既販機には、荷台上に凹凸部材を設置することにより、簡単に滑り止め効果を強化することが可能となる。 【0042】 また、本発明によれば、滑り止め手段は、所定間隔をあけて複数設けられた係合孔66であり、これらの係合孔66には、傾斜角度を有する下向きフランジ部67,67が一体的に形成されている。これにより、複数の係合孔66に茶袋が部分的に沈み込んだ状態で係合するので、茶袋をより滑り難くすることができる。さらに、下向きにフランジ部67,67を形成したので、フランジ部67,67に引っ掛かることなく茶袋を係合孔66からスムーズに離脱させることができて、茶袋の積み降ろし作業の効率化を図ることができる。 さらにまた、荷台62の補助板64,64に係合孔66を設けた簡素な構造であるから、荷台62を大幅に構造変更する必要はなく、低コストに構成することができる。また、同時に軽量化に貢献できるうえに、トラック等での運搬の際に荷台62、若しくは荷台62の一部である補助板64,64を機体前方に向けてほぼ垂直に折り畳む場合にあっては、係合孔66は通気性を備えているので空気抵抗(走行風圧)を減少させて荷台62の破損を防止することができる。 【0043】 また、本発明によれば、係合孔66のフランジ部67,67は、係合孔66に係合している茶袋が滑り出す際に抗力を発生する傾斜角度を有している。これにより、荷台62に載置した茶袋がフランジ部67,67と対向する方向に向かって滑り出そうとする際に強力な滑り止め効果を発揮することができる。従って、フランジ部67,67と対向する方向へ滑りだそうとする茶袋の姿勢変化を押さえ込むことができると共に、フランジ部67,67と対向する方向に傾いた機体20のバランスを良好に保つことができるようになる。 【0044】 また、本発明によれば、荷台62には、作業者が荷台中央にアクセス可能とするサービスエリア部65が形成され、少なくもとこのサービスエリア部65に臨んだ荷台62の側部には、ほぼ垂直状に固定可能な落下防止柵68が備えられている。これにより、例え山側の茶袋が補助板64上を滑り落ちたとしても、サービスエリア部65からの落下を確実に防止することができる。従って、作業者は機体20から地上に降りなくても案内板63上から茶袋の捻れを直せるので、作業者にかかる負荷が軽減されて茶園管理作業の効率化を図ることができる。さらには、機体20のバランスを良好に保つことができて走行安定性の向上にも寄与することができる。 【0045】 これらの結果、荷台に載置した茶袋の滑りを抑制して茶袋の捩れを防止することのできる茶園管理機を提供することができる。 【0046】 なお、本発明は、上述したように、茶畝を跨ぐように配設された案内板63の後部に、左右一対の補助板64,64を機体幅方向に離間させた状態で連結することによって、案内板63の中央部に作業者がアクセスするためのサービスエリア部65が形成された茶園管理機10にのみ適用されるものではなく、図12に示されるような、茶畝を跨ぐように配設された案内板と補助板とを備えて構成された茶園管理機や移動農機等にも適用することができる。 また、本発明は、補助板64,64にのみ適用されるのではなく、案内板63を含む荷台62全体に適用することができる。 さらに、本発明は、既販機の荷台にも適用することができる。そのような場合には、既販機の荷台上に凹凸部材を設置する。 【図面の簡単な説明】 【0047】 【図1】本発明が適用された茶園管理機の正面図である。 【図2】同例における背面図である。 【図3】同例における右側面図である。 【図4】同例における平面図である。 【図5】係合孔の拡大図である。 【図6】図5中のA−A矢視断面図である。 【図7】補助板の一例を示した平面図である。 【図8】補助板の一例を示した平面図である。 【図9】角度調整機能付き落下防止柵の側面図である。 【図10】(a)、(b)は、落下防止柵の角度調整機能を説明するための正面図である。 【図11】(a)、(b)は、落下防止柵の角度調整機能を説明するための正面図である。 【図12】従来の茶園管理機の一例を示した後方斜視図である。 【図13】従来の茶園管理機の一例を示した後方斜視図である。 【符号の説明】 【0048】 2 茶袋(収容手段) 10 茶園管理機 20 機体 30 クローラ走行装置 50 摘採装置 62 荷台 63 案内板 64,64 補助板 66 係合孔(係合手段) 67,67 フランジ部 68 落下防止柵(落下防止体)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000250270 【氏名又は名称】落合刃物工業株式会社 【住所又は居所】静岡県菊川市西方58番地
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| 【出願日】 |
平成16年4月12日(2004.4.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063565 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 信淳
【識別番号】100118898 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 立昌
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| 【公開番号】 |
特開2005−295890(P2005−295890A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月27日(2005.10.27) |
| 【出願番号】 |
特願2004−116867(P2004−116867) |
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