| 【発明の名称】 |
コンバインにおけるエンジン冷却風の吸風口 |
| 【発明者】 |
【氏名】福田 禎彦 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】岸 明広 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】石倉 聡史 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】藁屑等の塵埃の多い環境で使用されるコンバインにおいて、エンジンルームの外側に設けられるエンジンカバーの吸風口に張設した防塵網に集中的に塵埃が吸着し、それによって早期のオーバーヒートが発生するといった問題点を解消する。
【解決手段】運転席7下方のエンジンルーム16と、このエンジンルーム16の外側に設けられる防塵網を張設した吸風口23aを有する側方カバー23との間に、箱状の固定カバー21を連設すると共に当該固定カバー21の前後に防塵網を張設した吸風口21f,21rを設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転席(7)下方のエンジンルーム(16)内に、ラジエータ(17)と冷却ファン(18)とを備えるエンジン(19)を配設すると共に、エンジンルーム(16)の外側に防塵網を張設した吸風口(23a)を有する開放可能な側方カバー(23)を設けたコンバインにおいて、前記エンジンルーム(16)と側方カバー(23)との間に箱状の固定カバー(21)を介設し、且つ当該固定カバー(21)の前後に防塵網を張設した吸風口(21f,21r)を設けたことを特徴とするコンバインにおけるエンジン冷却風の吸風口。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、運転席の下方にエンジンルームを設けたコンバインにおけるエンジン冷却風の吸風口に関する。 【背景技術】 【0002】 従来のコンバインにおいては、運転席下方のエンジンルーム内にラジエータ、冷却(吸引)ファン、及びエンジンを機体の左右方向に並べた状態で配設すると共に、エンジンルームの外側にエンジンカバーを設け、このエンジンカバーに金網を張設した吸風口から、当該エンジンルームの内方に向けてエンジン冷却風を吸入するように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開2000−103243号公報(第3頁、図3) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、コンバインは、藁屑等の塵埃の多い環境で使用されるので、上述した従来のエンジンカバーのみの吸風口からエンジン冷却風を吸入する構成のものでは、吸風口に張設した金網に集中的に塵埃が吸着し、それによってエンジン冷却風の吸入量が不足してラジエータでの熱交換、及びエンジンの冷却が十分に行われず早期にオーバーヒートが発生するといった問題点を有していた。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明は、上記課題を解決することを目的として創案したものであって、運転席下方のエンジンルーム内に、ラジエータと冷却ファンとを備えるエンジンを配設すると共に、エンジンルームの外側に防塵網を張設した吸風口を有する開放可能な側方カバーを設けたコンバインにおいて、前記エンジンルームと側方カバーとの間に箱状の固定カバーを介設し、且つ当該固定カバーの前後に防塵網を張設した吸風口を設けたことを特徴としている。 【発明の効果】 【0005】 本発明によれば、エンジンルームと側方カバーとの間に箱状の固定カバーを介設すると共に、当該固定カバーの前後に防塵網を張設した吸風口を設けたことによって、エンジンルームの側方カバーに設けた吸風口だけでなく、固定カバーに設けた前後の吸風口からもエンジン冷却風を吸入することができるので、エンジンルーム内に吸入する相対的なエンジン冷却風の吸入量を減少させることなく、前記側方カバーの吸風口に吸入されるエンジン冷却風の流速を低下させることが可能になり、それに伴って当該側方カバーの吸風口に張設した防塵網に集中的に塵埃が吸着するといった現象を回避することができ、前記防塵網に吸着された塵埃によりエンジン冷却風の吸入量が不足して、早期にオーバーヒートが発生するといった問題点を改善できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0006】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はコンバイン1の右側面図であって、コンバイン1は左右の一対のクローラ走行装置2,2を備え、クローラ走行装置2,2上の機体フレーム3にはその一側前部に昇降可能な前処理部4を架設すると共に、その後方に脱穀部5を搭載している。また、機体フレーム3の他側には操縦部6、運転席7、及び穀粒排出用のオーガ8を備える穀粒タンク9を搭載し、前記脱穀部5及び穀粒タンク9の後方には排藁処理装置(カッター)10を設けている。 【0007】 そして、前処理部4を構成する刈取フレーム11・・には分草体12・・、引起装置13・・、刈取装置14、及び図示しない掻込搬送装置等が装着されると共に、前処理部4の後部に傾斜状に設けた伝動軸ケース15と図示しない補助パイプフレームによって、前処理部4が昇降可能に架設されている。 【0008】 また、図2〜図4に示すように、運転席7下方のエンジンルーム16内には、ラジエータ17と冷却(吸引)ファン18とを備えるエンジン19を配設すると共に、エンジンルーム16の外側(右側)に箱状の固定カバー21を連設し、更にこの固定カバー21の外側に防塵網22を張設した吸風口23aを有する側方カバー23を、P1を支点として開閉可能に取り付けている。 【0009】 尚、上述した箱状の固定カバー21は、機体フレーム3上に搭載するエンジン19の種類や、該エンジン19の付属部品の仕様に応じて、エンジンルーム16と側方カバー23との間の寸法調整を行うスペーサーとして介設してもよく、その場合は、当該固定カバー21を変更することによって側方カバー23等の部品を共有化してコストダウンを図ることが可能になる。また、固定カバー21の前後両側には、防塵網を張設した吸風口21f,21rを設けている。 【0010】 そして、運転席7後方のエンジンルーム16上には、該エンジンルーム16に連通する小型の箱体26が載置されており、この箱体26の中にエアークリーナー27を収容すると共に、箱体27の外側(右側)に箱状の上部固定カバー28を連設し、更にこの固定カバー28の外側に防塵網29を張設した吸風口31aを有する上部側方カバー31を、P2を支点として開閉可能に取り付けている。また、箱体26の後側(背面)には、防塵網を張設した吸風口26rが設けられると共に、上部固定カバー28の後側にも、防塵網を張設した吸風口28rを設けている。 【0011】 つまり、エンジンルーム16内へのエンジン冷却風の吸入は、図2〜図4に示す実線矢印の如く、側方カバー23の吸風口23a、固定カバー21の前後両側の吸風口21f,21r、上部側方カバー31の吸風口31a、上部固定カバー28の後側の吸風口28r、及び箱体26の後側(背面)の吸風口26rからなされるように構成してある。 【0012】 上述の如く、エンジンルーム16内へのエンジン冷却風の吸入は、複数の吸風口23a,21f,21r,31a,28r,26rを介してなされるので、エンジンルーム16内に吸入する相対的なエンジン冷却風の吸入量を減少させることなく、従来のエンジンカバーに相当する側方カバー23の吸風口23aに吸入されるエンジン冷却風の流速を低下させることが可能になり、それに伴って当該側方カバー23の吸風口23aに張設した防塵網22に集中的に塵埃が吸着するといった現象を回避することができ、前記防塵網22に吸着された塵埃によりエンジン冷却風の吸入量が不足して、早期にオーバーヒートが発生するといった問題点を改善できる。 【0013】 そして、冷却(吸引)ファン18によりエンジンルーム16内へ吸引されたエンジン冷却風は、ラジエータ17を通過した後にエンジン19を冷却しながら熱風となり、図2〜図4に示す破線矢印の如く、機体の内方側、即ちエンジン19の出力プーリ19a側に直接排出されると共に、エンジンルーム16の後側に設けた略三角形の排気ダクト35の排気口35aから機体の内方側に排出されるようになっている。 【0014】 ところが、上述の如く機体の内方側に排出される熱風(排風)の一部は、図4に示す破線矢印Aのように、箱体26と穀粒タンク9及び図示しない脱穀部5の側壁との間の隙間から上昇し、再び箱体26の後側(背面)の吸風口26rから吸入されるといった悪循環を起こすので、前記破線矢印Aで示す熱風(排風)が箱体26の後側(背面)の吸風口26rから吸入されないように、箱体26の後側(背面)の角部、即ち機体の内方側の角部に、当該箱体26と略同一高さの遮熱カバー36を後方に向けて突設すると共に、この遮熱カバー36の下部と直交する平面方向の遮熱カバー37を突設している。 【0015】 尚、両遮熱カバー36,37の先端側にゴム製の遮熱板を取り付け、このゴム製の遮熱板を常時穀粒タンク9の前側側壁9aに軽く接触するように構成することによって、前記破線矢印Aで示す熱風(排風)が箱体26の後側(背面)の吸風口26rから吸入されることを一層効果的に防止できる。 【0016】 また、図4に示すように、機体フレーム3上の穀粒タンク9下部の内側傾斜側壁9bと脱穀部5(不図示)の側壁との間にマフラー41を配置し、該マフラー41とエンジン19のエキゾーストマニホールドとを連結する連結パイプ42を可能な限り最短距離で配策することによって、エンジン19の排気ガスの通気抵抗(背圧)を低減させて、エンジン19の出力ロスを軽減させるように構成してある。 【0017】 尚、上述の如く連結パイプ42を可能な限り最短距離で配策するには、連結パイプ42を穀粒タンク9下部に設けられている穀粒排出螺旋の駆動装置(不図示)よりも高い位置を通すことになるので、クローラ走行装置2,2によって巻き上げられる藁屑等が当該連結パイプ42に付着して燃えるといった不具合の発生が減少する。 【図面の簡単な説明】 【0018】 【図1】コンバインの側面図。 【図2】エンジンルーム周辺の平面図。 【図3】操縦部周辺の前側斜視図。 【図4】操縦部周辺の後側斜視図。 【符号の説明】 【0019】 7 運転席 16 エンジンルーム 17 ラジエータ 19 エンジン 21 固定カバー 21f 吸風口 21r 吸風口 23 側方カバー 23a 吸風口
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成16年3月31日(2004.3.31) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−287332(P2005−287332A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月20日(2005.10.20) |
| 【出願番号】 |
特願2004−103627(P2004−103627) |
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