| 【発明の名称】 |
草刈り機の集草装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鮫島 和夫 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】戸越 義和 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】浅原 将人 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】島田 宏 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】上向き開口状態の集草部30の上端開口縁を集草フレーム31に載置支持するとともに、この集草部30を上方から覆う案内カバー33に、モーアMから導出された刈草搬送用のダクト28を接続した草刈り機の集草装置であって、。
【解決手段】案内カバー33を支点p周りに上方へ揺動開放可能に支持し、支点pの近傍位置させて固定シール板38を集草フレーム31に設けるとともに、案内カバー33の支点近傍箇所には固定シール板38に対向する可動シール板39を設け、案内カバー33の開閉回動に伴って支点p周りの円弧軌跡sで変位する可動シール板39の遊端が、案内カバー33の閉じ位置および閉じ位置において固定シール板38に接近するように構成してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上向き開口状態の集草部の上端開口縁を集草フレームに載置支持するとともに、この集草部を上方から覆う案内カバーに、モーアから導出された刈草搬送用のダクトを接続した草刈り機の集草装置であって、 前記案内カバーを支点周りに上方へ揺動開放可能に支持し、前記支点の近傍に位置させて固定シール板を前記集草フレームに設けるとともに、案内カバーの支点近傍箇所には前記固定シール板に対向する可動シール板を設け、案内カバーの開閉回動に伴って前記支点周りの円弧軌跡で変位する可動シール板の遊端が、案内カバーの閉じ位置および閉じ位置において固定シール板に接近するように構成してあることを特徴とする草刈り機の集草装置。 【請求項2】 前記集草部の開口端に突設したフック状の係止部材を前記支点近傍において前記集草フレームに係合して、集草部が集草フレームから離脱するのを防止するとともに、固定シール板に前記係止部材の先端部が係入する開口を切欠き形成してあることを特徴とする請求項1記載の草刈り機の集草装置。 【請求項3】 左右一対の前記集草部を、走行機体の後部に設けられた原動部の上部に左右振り分けて配備するよう構成してあることを特徴とする請求項1または2記載の草刈り機の集草装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、モーアを連結して走行する走行機体の後部に連結装備される草刈り機の集草装置に関する。 【背景技術】 【0002】 上記集草装置としては、上向きに開口したバッグ状の集草部の上端開口縁を機体から立設した集草フレームに載置支持するとともに、この集草部を上方から覆う案内カバーに、モーアから導出された刈草搬送用のダクトを接続したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】米国特許第4723398号明細書 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記構成の集草装置においては、案内カバーを上方に揺動開放して集草部の脱着を行うのであるが、案内カバーを持上げ揺動した際に、その揺動支点付近において集草フレームと案内カバーとの間に隙間が生じ、カバー内の支点近くに付着している刈草の一部が前記隙間から洩れ落ちて機体に付着堆積することがあった。 【0004】 特に、左右一対の集草部を、走行機体の後部に設けられた原動部の上部に左右振り分けて配備している従来の構造では、洩れ落ちた刈草が原動部のエンジンボンネットやその周辺に多量に付着堆積しやすく、原動部のメンテナンス時に刈草がエンジンルーム内に入らないようにエンジンボンネットを開けるためには、付着堆積物を充分除去しなければならないものとなっていた。 【0005】 本発明は、このような点に着目してなされたものであって、案内カバーを閉じた集草時はもちろんのこと、案内カバーを持上げ開放した際にも、集草フレームと案内カバーとの間から刈草が洩れ落ちることを防止することができる集草装置を提供することを主たる目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0006】 第1の発明は、上向き開口状態の集草部の上端開口縁を集草フレームに載置支持するとともに、この集草部を上方から覆う案内カバーに、モーアから導出された刈草搬送用のダクトを接続した草刈り機の集草装置であって、 前記案内カバーを支点周りに上方へ揺動開放可能に支持し、前記支点の近傍に位置させて固定シール板を前記集草フレームに設けるとともに、案内カバーの支点近傍箇所には前記固定シール板に対向する可動シール板を設け、案内カバーの開閉回動に伴って前記支点周りの円弧軌跡で変位する可動シール板の遊端が、案内カバーの閉じ位置および閉じ位置において固定シール板に接近するように構成してあることを特徴とする。 【0007】 上記構成によると、案内カバーが閉じられた集草状態および、案内カバーが持上げ開放された状態においても可動シール板の遊端が固定シール板に近接することで集草フレームと案内カバーとの間に形成される隙間が塞がれ、刈草が洩れ出ることはない。 【0008】 なお、隙間を塞ぐ手段としてはゴムなどの弾性シール材を利用することが一般的であるが、弾性シール材は使用経過に伴って硬化あるいは脆化して容易に破損あるいは欠損しやすくなり、また、硬い草が強く擦られると傷つきやすいものであり、比較的短期間のうちに交換を必要とする。 【0009】 これに対して、本発明では、固定シール板および可動シール板に金属板材を利用することができるので交換は不要であり、メンテナンス性にも優れたものとなっている。 【0010】 第2の発明は、上記第1の発明において、 前記集草部の開口端に突設したフック状の係止部材を前記支点近傍において前記集草フレームに係合して、集草部が集草フレームから離脱するのを防止するとともに、固定シール板に前記係止部材の先端部が係入する開口を切欠き形成してあることを特徴とする。 【0011】 上記構成によると、固定シール板を本来のシール機能と集草部のずれ動き防止用の機能とを発揮させることができ、第1の発明の上記効果をもたらすとともに、部品の兼用によって構造の簡素化および、部品点数の節減に有効となる。 【0012】 第3の発明は、上記第1または2の発明において、 左右一対の前記集草部を、走行機体の後部に設けられた原動部の上部に左右振り分けて配備するよう構成してあることを特徴とする。 【0013】 上記構成によると、集草フレームと案内カバーとの間に形成される隙間から刈草が洩れ落ちて原動部に多く付着堆積するようなことを防止することができ、エンジンボンネットを開いて原動部を点検整備するに先立って、付着堆積した刈草を念入りに除去するような手間は特には不要であり、第1または2の発明を好適に実施することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 【0015】 図1に、本発明に係る草刈り機の全体側面が、また、図2にその平面がそれぞれ示されている。この草刈り機は、キャスタ輪に構成された左右一対の前輪1と駆動される左右一対の後輪2を備えた走行機体3における前後輪間の下腹部に、前リンク4a、後リンク4b、および、下部連結リンク4cとからなる左右一対の四連リンク構造のリンク機構4を介してモーアMが昇降自在に吊り下げ支持された構造となっており、リンク機構4を油圧シリンダ5によって昇降作動させることで、モーアMを略平行に昇降することができるよう構成されている。走行機体3の後部にはエンジン6を収容した原動部7が後輪2より後方に突出して配備され、この原動部7を跨ぐように刈草回収用の集草装置8が装備されている。また、原動部7の前部に運転座席9が配備されるとともに、運転座席9と原動部7の間に門形の転倒保護フレーム(ROPS)10が立設されている。 【0016】 図10〜図12に前記運転座席9支持構造が示されている。走行機体3の後部上方に備えられた支点金具70には、座席支持枠71が支点x周りに回動可能に枢支連結されるとともに、この座席支持枠71に、運転座席9が左右のスライド調節機構72を介して前後位置調節可能に装備されている。他方、機体フレーム73の上部には、着座姿勢に回動された座席支持枠71を受け止める左右一対のクッションバネ74、および、空席となった運転座席9を座席支持枠71と共に持上げ回動させるに足る強さの持上げバネ75が備えられるとともに、座席支持枠71に下方から対向するように着座検出スイッチ76が配備さている。前記着座検出スイッチ76は、着座状態でのエンジン始動を許容するとともに、運転中に運転者の非存在検知に基づいてエンジン停止制御を行うようエンジン制御回路に接続されている。 【0017】 図11,12に示すように、前記スライド調節機構72は、運転座席9における左右側辺の下端角部を斜めに切除して形成された空間部に入り込むように配備されており、座席支持枠71に固着された前後に長い案内レール77、運転座席9の底面にブラケット78を介して固着されたスライダ79、前後向きの支点y周りに揺動可能、かつ、バネ80によって回動付勢してブラケット78に取付けたロック金具81とロックレバー82、等で構成されており、ロック金具81が案内レール77に沿って形成されたノッチ83群に付勢係合されることで運転座席9の前後移動が阻止され、また、ロックレバー82をバネ80に抗して持上げ揺動することでロック金具81がノッチ83から離脱されて運転座席9の前後移動が許容されるようになっている。 【0018】 詳細な構造の説明は省略するが、前記エンジン5の出力はカウンターケース11に入力されて走行系と作業系とに分岐され、走行系の動力はカウンターケース11の左右両側に配備された図示されない左右一対の油圧式の無段変速装置(HST)に入力され、各無段変速装置の変速出力がそれぞれ減速ケース12を介して左右の後輪2に各別に伝達されるようになっている。そして、左右の後輪2を駆動する無段変速装置は、運転座席9の左右両脇に前後揺動操作可能に配備された左右一対の走行レバー13を各別に変速操作することで、左右の後輪2をそれぞれ独立して無段階に前後進変速するよう構成されており、左右の走行レバー13の操作具合によって直進前後進、同方向に駆動される左右後輪2に速度差をつけての緩旋回、一方の後輪2を停止させてのピボットターン、および、左右後輪2を互いに逆駆動してのスピンターン、等を任意に行うことができるようになっている。また、分岐された作業系の動力は、カウンターケース11の前面下部に突設されたPTO軸14から前方に向けて出力され、モーアMに軸伝達されるようになっている。 【0019】 図3に示すように、前記モーアMは、下向きに開放されたデッキ15の内部に、縦軸心周りに同方向に回転駆動される3枚のバーブレード16,17,18が左右に並んで軸支された構造となっており、デッキ15は天板高さが全体的に同高さに設定されたフラットデッキに構成されるとともに、その右端部には図示されていない刈草排出口が形成されている。 【0020】 そして、前記PTO軸14から取り出された作業用動力が、デッキ15の中央上面に配備されたベベルギヤケース19に、屈曲および伸縮可能な軸伝達機構20を介して伝達され、ベベルギヤケース19で縦軸回転に変換された回転動力が中央のバーブレード17の回転軸17aに伝達されるとともに、この回転軸17aと左右のバーブレード16,18の回転軸16a,18aとがベルト21によって巻き掛け連動され、各回転ブレード16,17,18における回転軌跡の前半部が刈草排出口d側に向かうように、全回転ブレード16,17,18が同方向(上面視で時計回り方向)に回転駆動されるようになっている。なお、デッキ15の周囲には障害物乗り越え用の遊転輪(アンチスキャルプローラ)22が配備されている。 【0021】 モーアMにおけるデッキ15の右端部には、刈草排出口から排出される刈草を機体後部の集草装置8に向けて強制搬送するためのブロアBが脱着自在に装着されている。このブロアBは、ケーシング23に縦軸心周りに回転自在に内装した回転羽根24の回転軸25と、右側の回転ブレード18の回転軸18aとを、テンションクラッチ付きの第1ベルト伝動機構26および自動テンション付きの第2ベルト伝動機構27を介して連動連結して構成されており、前記ケーシング23の刈草搬送用のダクト28の前端が差し込み連結されている。 【0022】 集草装置8は、前記ダクト28を介して案内揚送されてきた刈草を前記原動部7の左右に装着した2つの集草部30に回収するよう構成されたものであり、以下のように構成されている。 【0023】 前記走行機体3の後部に集草装置8を支持する集草フレーム31が取付けられている。この集草フレーム31は、転倒保護フレーム10の左右支柱部位と原動部7の下部に位置するエンジン搭載フレーム29とに亘ってピン連結された左右一対の縦フレーム31aと、左右のフレーム杆31aの上部に亘って横架された横フレーム31bと、横フレーム31bから後ろ向きに延出された4本の支持アーム31cとから構成されており、左右一対ずつの支持アーム31cと横フレーム31bに亘って各集草部30の上端口縁が受止め支持されるようになっている。また、集草フレーム31の上方前部に、左右の集草部30を上方から覆う樹脂製の案内カバー33が取付けられている。 【0024】 前記集草部30は通気性の高い布材で角形袋状に縫製されており、その上端開口縁に沿って形成された通し孔30aに、金属棒からなる芯枠34を挿通して容器口縁を矩形に保持するよう構成されている。なお、芯枠34の後端部中央は通し孔30aへの挿通用に分断されているが、挿通後に連結パイプ35で連結して芯枠33の拡がり変形を防止するように構成されている。 【0025】 図4,5に示すように、前記案内カバー33は、左右の集草部30の上端開口を一連に覆う横幅と前後幅を有し、全体的に下向きに開放された形状に成形されており、その前端部に取付けた側面形状がC形のヒンジ金具36が、前記集草フレーム31の上端前部に備えたブラケット37に横向きの支点p周りに上下に揺動開閉自在に枢支連結されている。また、図8(イ)に示すように、集草フレーム31における横フレーム31bには前向き片持ち状に固定シール板38が固着されるとともに、案内カバー33の前端近くには可動シール板39が下向きに固着されて、その下端が前記固定シール板38の上面に略直角に対向配備され、案内カバー33の前端部と横フレーム31bとの間の間隙が両シール板38,39によって閉塞されている。 【0026】 そして、上記のように芯枠34で保形された集草部30の口縁を2本の支持アーム31cおよび横フレーム31bの上面に載せつけ支持させるとともに、芯枠34の前端中央から突設した係止部材32を、前記固定シール板38に切欠き形成した開口40に差し入れて横フレーム31bに前方から係止し、かつ、降ろされた前記案内カバー33の下端縁で容器口縁を支持することで、集草部30の集草フレーム31上での前後左右へのずれ動き、および、浮き上がりが阻止されるようになっている。 【0027】 左右一対の集草部30を装着する2本ずつの支持アーム31cは、原動部7におけるエンジンボンネット41より少し高い位置に配備されており、このエンジンボンネット41に被さるように内側2本の支持アーム31cに亘って底板42が架設されている。この底板42は、案内カバー33が降ろされた状態において、案内カバー33の内部に左右の容器装着箇所の上部空間をつなぐトンネル通路43を形成するものであり、ダクト28を介して案内カバー33の右側に投入された刈草が案内カバー33で案内されて左右の集草部30に導かれるようになっている。なお、案内カバー33の内部に吹き込まれた刈草搬送風は、案内カバー33の後半部内面に形成されたメッシュ状の排風口44から排風路45に抜き出されて後部下方に排出されるようになっている。 【0028】 ここで、図8に示すように、案内カバー33の前端部に備えられた前記可動シール板39の下端は、案内カバー33の開閉に伴って支点pを中心とする円弧軌跡sで移動することになるが、案内カバー33が閉じられた状態においは、可動シール板39の下端が支点pより後方において固定シール板38の上面に接近され、また、案内カバー33が前方上方に開放された状態において、可動シール板39の下端が前記支点pより前方において固定シール板38の上面に接近されるように、可動シール板39の取付け位置が支点pに対して設定されており、これによって、案内カバー33の開閉にかかわらず案内カバー33の前端部と横フレーム31aとの間の間隙が、剛体の固定シール板38と可動シール板39とによって閉塞されて刈草の洩れ出しが防止され、原動部7に刈草が降りかかり堆積することが回避されている。 【0029】 なお、原動部7のメンテナンスを行う場合には、集草フレーム31と転倒保護フレーム10とのピン連結部qを解除し、集草装置8全体をエンジン搭載フレーム29とのピン連結点rを中心にして後方に回倒することで、原動部7の周囲を開放することができる。 【0030】 〔別実施例〕 【0031】 (1)前記固定シール板38を、可動シール板39の遊端移動軌跡sに沿った円弧状に湾曲しておくと、案内カバー33の開閉全範囲において高いシール性を維持することができる。 【0032】 (2)前記可動シール板39を案内カバー33と一体に成形することもできる。 【図面の簡単な説明】 【0033】 【図1】草刈り機の全体側面図 【図2】草刈り機の全体平面図 【図3】モーアの平面図 【図4】集草装置の側面図 【図5】集草装置の背面図 【図6】案内カバーを開放した集草装置の側面図 【図7】集草装置の一部を示す分解斜視図 【図8】集草装置の前端シール箇所を示す縦断側面図 【図9】集草部の口縁保形用の芯金を示す斜視図 【図10】運転座席支持構造の側面図 【図11】運転座席支持構造の正面図 【図12】運転座席支持構造の一部を拡大した縦断正面図 【符号の説明】 【0034】 7 原動部 28 ダクト 30 集草部 31 集草フレーム 32 係止部材 33 案内カバー 38 固定シール板 39 可動シール板 40 開口 M モーア p 支点
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成16年3月30日(2004.3.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−278573(P2005−278573A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月13日(2005.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−100505(P2004−100505) |
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