| 【発明の名称】 |
コンバインの穀稈搬送構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】西田 和彦 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】松林 智也 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】押谷 誠 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】高原 一浩 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
|
| 【要約】 |
【課題】脱穀装置へ送り込まれる搬送穀稈に穂先部分に対して確実に扱室に送り込み、入口部位での搬送詰まりを有効に解消できるものを提供する点にある。
【解決手段】脱穀フィードチェーン12が挾持した搬送穀稈を横倒れ姿勢で扱室内に導入する横長状の入口開口部4aを設け、脱穀フィードチェーン12に挾持された搬送穀稈の穂先部分に作用して、その穂先部分を入口開口部4a内に押し込む第2補助穂先搬送機構53を設け、その第2補助穂先搬送機構53の搬送係止爪54の姿勢を入口開口部4aの横長状態に沿った横向き姿勢に設定してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取穀稈を脱穀装置に向けて搬送する刈取穀稈搬送装置から搬送穀稈を受取りその受取穀稈の株元部分を挾持して搬送する脱穀フィードチェーンを設けるとともに、脱穀フィードチェーンが挾持した搬送穀稈を横倒れ姿勢で扱室内に導入する横長状の入口開口部を設け、脱穀フィードチェーンに挾持された搬送穀稈の穂先部分に作用して、その穂先部分を前記入口開口部内に押し込む穂先搬送機構を設け、その穂先搬送機構の搬送具の姿勢を前記入口開口部の横長状態に沿った横向き姿勢に設定してあるコンバインの穀稈搬送構造。 【請求項2】 前記穂先搬送機構は、穂先部分を係止搬送する搬送具と、その搬送具を揺動自在に取り付けた無端回動チェーンと、前記無端回動チェーンを駆動する駆動装置と、前記入口開口部に向けて搬送する径路では搬送具を横向き突出姿勢に維持するとともに前記入口開口部に至ると前記搬送具を引退姿勢に切り換えるガイド体とで構成されている請求項1に記載のコンバインの穀稈搬送構造。 【請求項3】 前記穂先搬送機構を、脱穀クラッチが入り状態であると駆動可能に、脱穀クラッチが切り状態であると駆動不能に切り換えるべく、脱穀クラッチの入り切り操作に連動させてある請求項1又は2記載のコンバインの穀稈搬送構造。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はコンバインにおいて、刈取部で刈り取った穀稈を脱穀装置に搬送する構造に関する。 【背景技術】 【0002】 コンバインでは一般に、刈取部に刈取部搬送装置を備え、機体に脱穀装置及び脱穀フィードチェーンを備えている。これにより、刈取部によって刈り取られた穀稈が、刈取部搬送装置により横向き姿勢にされながら搬送されて、穀稈の株元側が脱穀フィードチェーンに渡され、穀稈の穂先側が脱穀装置の扱室の入口に送られる。 【0003】 この場合、刈取穀稈搬送装置の搬送終端部と脱穀装置の扱室の入口との間の機体の固定部に、ギヤ状の補助穂先搬送機構を備えたものがある。これにより、刈取穀稈搬送装置の搬送終端部から出てきた穀稈の穂先側が前記補助穂先搬送機構により脱穀装置の扱室の入口に搬送される(特許文献1参照)。 従って、特に刈り取られた穀稈が長い場合に、穀稈の株元側が脱穀フィードチェーンに渡され、穀稈の穂先側が脱穀装置の扱室の入口に送られる際に、穀稈がしなるような状態となり、穀稈の穂先側が遅れるような状態となっても、補助穂先搬送機構によって穀稈の穂先側が遅れるような状態を防止することができる。 【0004】 【特許文献1】特開平5−153844号公報(段落番号〔0007〕、図1〜3) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 上記構成のものでは、補助穂先搬送機構が歯車状の回転爪を横軸芯周りで回転して穂先を掻き込む縦回し式の搬送機構に構成されているので、回転爪の作用形態を考察すると、扱室へ搬送穀稈を押し込む際に、横倒れ姿勢で搬送される搬送穀稈の穂先側を掻き込む回転爪の作用部分は、その回転爪が搬送穀稈に向かう下向き位相の場合に限られ、回転爪の入口開口部に最も近接する回転位相では前記下向き位相からその回転位相が上方に移行して搬送穀稈より離れることになるので、十分に入口開口部内に押し込む搬送力を発揮させることができなかった。 【0006】 本発明の目的は、脱穀装置内に搬送穀稈の穂先部分を十分に送り込むことができ、搬送詰まりを解消することのできる穀稈搬送構造を提供する点にある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 (構成) 本発明の第1特徴は、コンバインの穀稈搬送構造において次のように構成することにある。 刈取穀稈を脱穀装置に向けて搬送する刈取穀稈搬送装置から搬送穀稈を受取りその受取穀稈の株元部分を挾持して搬送する脱穀フィードチェーンを設けるとともに、脱穀フィードチェーンが挾持した搬送穀稈を横倒れ姿勢で扱室内に導入する横長状の入口開口部を設け、脱穀フィードチェーンに挾持された搬送穀稈の穂先部分に作用して、その穂先部分を前記入口開口部内に押し込む穂先搬送機構を設け、その穂先搬送機構の搬送具の姿勢を前記入口開口部の横長状態に沿った横向き姿勢に設定してある点にあり、その作用効果は次の通りである。 【0008】 (作用) つまり、横倒れ姿勢である搬送穀稈に対して搬送具が横向き姿勢で当接作用するので、搬送具が入口開口部に最も近接する状態においても搬送穀稈に対して当接して搬送力を与えることができるので、扱室内へ搬送穀稈を送り込み力が高い。 その上に、入口開口部の開口形状が横倒れ姿勢で導入される搬送穀稈に対応した横長状に形成されており、これに対して、穂先搬送機構の搬送具も横向き状態で作動するので、搬送具の移動方向が入口開口部と干渉する点に意を配する必要がなく、搬送具を十分に入口開口部に近接して設けることができ、扱室内への搬送穀稈の送り込み力を一層高めることができる。 【0009】 (発明の効果) 穂先搬送機構の搬送具の向きを脱穀装置の入口開口形状に対応した横向き姿勢としたことによって、扱室内への穂先部分の押し込み力を高めることができ、入口部分での搬送詰まりを回避できるに至った。 【0010】 [II] (構成) 本発明の第2特徴は、前記穂先搬送機構が、穂先部分を係止搬送する搬送具と、その搬送具を揺動自在に取り付けた無端回動チェーンと、前記無端回動チェーンを駆動する駆動装置と、前記入口開口部に向けて搬送する径路では搬送具を横向き突出姿勢に維持するとともに前記入口開口部に至ると前記搬送具を引退姿勢に切り換えるガイド体とで構成されている。 【0011】 (作用) 本発明の第2特徴によると、搬送具の姿勢をガイド体によって引退姿勢に切り換えることができるので、脱穀装置の入口開口部まで搬送具を横向き突出姿勢を維持して十分に近接させることができ、入口開口部で引退姿勢に切り換えればよいので、入口開口部まで搬送具の搬送穀稈に対する係止作用させることができる。 【0012】 (発明の効果) 本発明の第2特徴によると、ギヤ状の搬送具に比べて横向きの突出作用姿勢を入口開口部に近接するまで十分に近接させた搬送が可能になり、送り込み性能を向上させることができた。 【0013】 (構成) 本発明の第3特徴は、前記穂先搬送機構を、脱穀クラッチが入り状態であると駆動可能に、脱穀クラッチが切り状態であると駆動不能に切り換えるべく、脱穀クラッチの入り切り操作に連動させてある。 【0014】 (作用効果) 本発明の第3特徴によると、脱穀装置の駆動に対応させて入り切り操作が自動的におこなわれるので、操作忘れがなく、適確に動作をさせることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 図1及び図2に示すように、クローラ式の走行装置1によって支持された機体の前部の左側に刈取部2が支持され、機体の前部の右側に運転部3が備えられており、機体の左側に脱穀装置4及び脱穀フィードチェーン12、機体の右側にグレンタンク5が備えられて自脱型のコンバインが構成されている。刈取部2は、引き起し装置6、バリカン型の刈取装置7、株元搬送装置8及び穂先搬送装置9(刈取穀稈搬送装置の一例)等を備えて構成されている。機体の固定部の横軸芯P1周りに刈取フレーム10が上下に揺動自在に支持されて、刈取フレーム10を昇降駆動する油圧シリンダ11が備えられており、刈取フレーム10に刈取部2の全体が支持されている。 【0016】 以上の構造により、図1及び図2に示すように、圃場の穀稈が引き起し装置6により引き起こされながら、刈取装置7により穀稈の株元側が切断され、刈り取られた穀稈の株元側が株元搬送装置8により搬送され、穀稈の穂先側が穂先搬送装置9により搬送されて、穀稈が横向き姿勢にされながら搬送される。穀稈の株元側が株元搬送装置8の搬送終端部から脱穀フィードチェーン12の搬送始端部に受け渡され、穀稈の穂先側が穂先搬送装置9の搬送終端部から脱穀装置4の扱室の入口開口部4aに送られる。穀稈の株元側が脱穀フィードチェーン12に挟持されながら、穀稈の穂先側が脱穀装置4(扱室)の内部で脱穀処理されて、脱穀装置4で回収された穀粒がグレンタンク5に送られる。 【0017】 図1及び図2に示すように、株元搬送装置8及び穂先搬送装置9の搬送終端部と脱穀装置4の扱室の入口開口部4aとの間に、第1補助穂先搬送機構13が備えられており、穂先搬送装置9の搬送終端部から出てきた穀稈の穂先側が、第1補助穂先搬送機構13により脱穀装置4の扱室の入口開口部4aに向けて搬送される。図3及び図4に示すように、左右一対の平板状の支持板14の間にスプロケット15及び従動輪16が回転自在に支持されて、スプロケット15及び従動輪16にチェーン17が巻回され、複数の搬送アーム(搬送具の一例)18がチェーン17に起伏自在に支持されて、第1補助穂先搬送機構13が構成されている。 【0018】 これにより、図3及び図4に示すように、スプロケット15が固定された駆動軸19に動力が伝達されて、スプロケット15及び従動輪16、チェーン17が図3の紙面反時計方向に回転駆動される。搬送アーム18は、第1補助穂先搬送機構13(支持板14)の搬送始端部から起立しながら下方に突出し、第1補助穂先搬送機構13(支持板14)の搬送終端部に移動しながら穀稈の穂先側を搬送して(図3の紙面右方)、第1補助穂先搬送機構13(支持板14)の搬送終端部から倒れながら上方に移動して支持板14の間に入る。この場合、搬送アーム18が第1補助穂先搬送機構13(支持板14)の搬送始端部から起立しながら下方に突出する位置が、側面視で穂先搬送装置9の搬送終端部よりも少し前方に位置している(穂先搬送装置9の搬送終端部と第1補助穂先搬送機構13の搬送始端部とが側面視で少し重なる状態)。 搬送アーム18の送り姿勢は、横倒れ姿勢で穂先搬送装置9から受け渡される搬送穀稈に対してその搬送穀稈の稈身方向に直交する方向、つまり、縦向き姿勢で搬送穀稈を係止して、搬送するように設定されている。 【0019】 図3及び図4に示すように、脱穀装置4の扱室の入口開口部4aの付近の固定部に軸受け部20が支持され、軸受け部20に伝動軸21が回転自在に支持されて、支持アーム22が伝動軸21に相対回転自在に外嵌されており、脱穀装置4の扱室の入口開口部4aの付近の横軸芯P2周りに、支持アーム22が上下に揺動自在に支持されている。図4及び図6(イ)に示すように、支持アーム22の先端に支持板23が固定され、支持板23にガイドレール28が固定されており、図1,2,3に示すように、刈取部2に固定されたアーム26が後方に延出され、アーム26のローラー26aがガイドレール28に取り付けられて、刈取部2(アーム26)により支持アーム22の位置が決められている。これにより、図5(イ)(ロ)に示すように、油圧シリンダ11により刈取部2が昇降駆動されると、アーム26のローラー26aがガイドレール28に沿って移動しながら、第1補助穂先搬送機構13及び支持アーム22の位置が上下に変更される(支持アーム22が横軸芯P2周りに上下に揺動する)。 【0020】 図4及び図6(イ)に示すように、支持板23の横軸芯P3,P4周りに支持アーム24,25が上下に揺動自在に支持されて後向きに延出され、支持アーム24,25の先端が第1補助穂先搬送機構13(支持板14)の横軸芯P5,P6周りに上下に揺動自在に支持されている。支持板14に把手29が固定されており、把手29を持つことにより支持アーム24,25を横軸芯P3,P4周りに上下に揺動させて、第1補助穂先搬送機構13を作業位置(図6(イ)参照)及び退避位置(図6(ロ)参照)に亘り、支持アーム22及び支持板23に対して平行に斜め上下方向に移動させることができる。 【0021】 図4及び図6(イ)に示すように、トッグルバネ27が支持アーム24と支持板23とに亘って取り付けられており、トッグルバネ27により第1補助穂先搬送機構13が作業位置(図6(イ)参照)及び退避位置(図6(ロ)参照)に付勢されている。支持板23にピン23a,23bが固定されており、支持アーム24が支持板23のピン23aに接当することにより、第1補助穂先搬送機構13が作業位置(図6(イ)参照)で止められ、支持アーム25が支持板23のピン23bに接当することにより、第1補助穂先搬送機構13が退避位置(図6(ロ)参照)で止められる。 【0022】 図4に示すように、刈取フレーム10の基部(横軸芯P1の位置)に入力軸30が備えられており、エンジン(図示せず)の動力が伝動ベルト31及び入力軸30に固定されたプーリー32を介して入力軸30に伝達され、入力軸30の動力が刈取部2(引き起し装置6、バリカン型の刈取装置7、株元搬送装置8及び穂先搬送装置9等)に伝達されている。 【0023】 図4に示すように、入力軸30にプーリー33が固定され、伝動軸21にプーリー34が固定されて、プーリー33,34に亘って伝動ベルト35が巻回されている。支持板23に伝動軸36が回転自在に支持され、伝動軸21,36にスプロケット37,38が固定されて、スプロケット37,38に伝動チェーン39が巻回されている。駆動軸19及び伝動軸36にスプロケット40,41が固定されて、スプロケット40,41に亘って伝動チェーン42が巻回されている。これにより、刈取部2に伝達される動力が伝動ベルト35、伝動軸21、伝動チェーン39、伝動軸36及び伝動チェーン42を介して駆動軸19に伝達されて、前述のように第1補助穂先搬送機構13においてスプロケット15及び従動輪16、チェーン17が図3の紙面反時計方向に回転駆動される。刈取部2が作動すると第1補助穂先搬送機構13も一緒に作動し、刈取部2が停止すると第1補助穂先搬送機構13も一緒に停止する。 【0024】 以上の構造により、図1,2,3に示すように、刈取作業状態において、穀稈の株元側が株元搬送装置8の搬送終端部から脱穀フィードチェーン12の搬送始端部に受け渡されるのであり、穀稈の穂先側が穂先搬送装置9の搬送終端部から脱穀装置4の扱室の入口開口部4aに送られる際に、穂先搬送装置9の搬送終端部から出てきた穀稈の穂先側が、第1補助穂先搬送機構13により脱穀装置4の扱室の入口開口部4aに搬送される。 【0025】 図5(イ)(ロ)に示すように、刈取部2(アーム26)により第1補助穂先搬送機構13(支持アーム22)の位置が決められており、油圧シリンダ11により刈取部2が昇降駆動されると、支持アーム22が横軸芯P2周りに上下に揺動して、第1補助穂先搬送機構13の搬送始端部の位置が上下に変更される。これにより、株元搬送装置8及び穂先搬送装置9の搬送終端部と第1補助穂先搬送機構13の搬送始端部との上下方向の位置関係が変化することはなく、刈取部2が上限まで上昇駆動されても(図5(ロ)参照)、刈取部2が第1補助穂先搬送機構13に接触するようなことはない。脱穀装置4の扱室の入口開口部4aの付近においては、前述のように第1補助穂先搬送機構13の搬送始端部の位置が上下に変更されても、第1補助穂先搬送機構13の搬送終端部の上下方向の位置が変化することはなく、第1補助穂先搬送機構13の搬送終端部と脱穀装置4の扱室の入口開口部4aとの上下方向の位置関係が変化することはない。 【0026】 この場合、刈取作業状態において、脱穀装置4及び脱穀フィードチェーン12に伝達される動力は一定回転数であるのに対して、エンジンの動力が走行用の変速装置(図示せず)を介して刈取部2に伝達されており、刈取部2及び第1補助穂先搬送機構13に伝達される動力は機体の走行速度に同調した回転数となっている。刈取作業状態において、第1補助穂先搬送機構13の搬送速度が、穂先搬送装置9の搬送速度及び脱穀フィードチェーン12の搬送速度よりも高速になるように構成されている。 【0027】 例えば刈取作業状態を中断した状態で、第1補助穂先搬送機構13の付近のメンテナンスを行う場合、把手29を持つことによって、第1補助穂先搬送機構13を作業位置(図6(イ)参照)及び退避位置(図6(ロ)参照)に亘り、支持アーム22及び支持板23に対して平行に斜め上下方向に移動させることができる。この場合、図6(ロ)に示すように、第1補助穂先搬送機構13を退避位置(図6(ロ)参照)に移動させると、支持アーム24,25が横軸芯P3,P4周りに上方に揺動して、第1補助穂先搬送機構13の全体が脱穀装置4の扱室の入口開口部4aから斜め前方上方に離れるように、第1補助穂先搬送機構13の搬送始端部及び搬送終端部が作業位置から斜め前方上方に移動する。 【0028】 図4及び図6(イ)(ロ)に示すように、横軸芯P4と伝動軸36とが接近している点及び横軸芯P6と駆動軸19とが接近している点により、前述のように第1補助穂先搬送機構13を作業位置(図6(イ)参照)及び退避位置(図6(ロ)参照)に移動させても、伝動軸36と駆動軸19との距離が変化することは少なく、伝動チェーン42の張り具合に変化は少ない。 【0029】 次に、第1補助穂先搬送機構13と脱穀装置4との間に設けられる第2補助穂先搬送機構(穂先搬送機構の一例)53について説明する。図7及び図8に示すように、第2補助穂先搬送機構53は、穂先部分を係止搬送する搬送具としての搬送係止爪54と、その搬送係止爪54を揺動自在に取り付けた無端回動チェーン55と、前記無端回動チェーン55を駆動する駆動装置としての駆動モータ56とその駆動モータ軸に取り付けられた駆動スプロケット58、前記入口開口部4aに向けて搬送する径路では搬送係止爪54を横向き突出姿勢に維持するとともに前記入口開口部4aに至ると前記搬送係止爪54を引退姿勢に切り換えるガイド体57とで構成されている。 【0030】 つまり、駆動モータ56として減速機構付き電動モータを使用し、その電動モータ56の駆動軸に駆動スプロケット58を上向きに取り付け、駆動スプロケット58に無端回動チェーン55を装着してある。無端回動チェーン55のチェーンリンクには搬送係止爪54が起伏揺動自在に取り付けてある。搬送係止爪54のチェーンリンクへの取付基端部には、係止爪部分と直交する姿勢のカム部54Aを形成してある。 【0031】 図7及び図8に示すように、運転部3側の側板部分より取付ブラケット59を延出するとともに、その取付ブラケット59に電動モータ56を下から取り付け、上方に突出させたモータ軸に駆動スプロケット58を取り付け固定してある。 搬送係止爪54に向けてガイド体57を立設してあり、そのガイド体57は、内側ガイド体57Aと外側ガイド体57Bとを併設してあり、内外ガイド体57A、57Bとの間に搬送係止爪54のカム部54Aを導入し、無端回動チェーン55の回転によって搬送係止爪54を回転駆動すると同時にカム部54Aにガイド体57を当接作用させて、搬送係止爪54を起立作用姿勢に維持するようにしてある。搬送係止爪54は、起立作用姿勢においては、横向きに突出する状態に設定してある。 【0032】 ガイド体57は円周方向の一部にのみ形成されているので、ガイド体57の存在しない部分では、搬送係止爪54は自由姿勢となり、後記する規制ピン60により引退姿勢に規制され、搬送を行わない。そして、図示したように、搬送作用域αが設定してあり、この搬送作用域αの終端位置で前記入口開口部4aの手前位置に搬送係止爪54を受け止めその姿勢を引退姿勢に規制する規制ピン60が立設してある。つまり、図7及び図8に示すように、ガイド体57より外れた搬送係止爪54は搬送穀稈の反力を受けてやや後退姿勢に切り換わるとともに、後退時点より更に回転すると、規制ピン60によって回転駆動軸方向に折り畳まれて、入口開口部4a側への突出を規制する引退姿勢に規制される。 【0033】 図7に示すように、脱穀装置4の扱室前壁に、脱穀フィードチェーン12に株元部分を挾持された搬送穀稈を横倒れ姿勢で扱室内に導入する入口開口部4aを形成してある。入口開口部4aは、脱穀フィードチェーン12に掴まれた搬送穀稈を横倒れ姿勢で導入すべく、鰐口に似た横長状の開口形状を呈している。 図1及び図7に示すように、入口開口部4aに対して脱穀フィードチェーン12に掴まれた搬送穀稈を受止め案内する入口ガイド板52を設けてある。第2補助穂先搬送機構53は、入口ガイド板52の上方で運転部側の開口端前方に配置されており、かつ、前記したように搬送係止爪54が横向きに回動する状態に設定してあるので、搬送係止爪54を入口開口部4aに十分近接する位置まで搬送作用域αを設定して、搬送穀稈を詰まりなく扱室内に導入するように構成してある。入口開口部4aには図示していないが、開口部を隠すようにゴム垂れが設けてあり、搬送係止爪54は脱穀装置4の前壁より突出させて設けてある駆動プーリ51の下方で、このゴム垂れに至るまでの範囲で回転駆動される。 【0034】 図1及び図5に示すように、第2補助穂先搬送機構53は第1補助穂先搬送機構13の下方に位置するものであり、第2補助穂先搬送機構53の搬送始端部と第1補助穂先搬送機構13の搬送後端部とを上下において重なるように配置して、搬送穀稈の受渡しを円滑に行えるように構成してある。 【0035】 図9に示すように、脱穀クラッチ49を入り切り操作する脱穀クラッチレバー47を設けるとともに、脱穀クラッチレバー47がクラッチ入り状態に操作されたことを検出するクラッチセンサ48を設けて、クラッチセンサ48の検出結果に基づいて第2補助穂先搬送機構53の駆動モータ56を入り切り制御する制御装置46を設けてある。 【0036】 第1穂先搬送機構としては、図10に示すように構成してもよい。 図10に示すように、伝動ベルト35に対してテンションプーリー43を備えて、テンションプーリー43の位置を変更することにより、伝動ベルト43において動力を伝動及び遮断自在な補助搬送クラッチ45を構成し、テンションプーリー43の位置を変更して補助搬送クラッチ45を伝動状態及び遮断状態に操作するアクチュエータ44、及びアクチュエータを操作するもので人為的に操作されるクラッチスイッチ(図示せず)を備える。これにより、刈取部2が作動して、第1補助穂先搬送機構13が作動している状態において、クラッチスイッチをON位置に操作することにより、補助搬送クラッチ45を遮断状態に操作して、第1補助穂先搬送機構13を停止させることができる。 【0037】 この場合、第1補助穂先搬送機構13が作業位置(図6(イ)参照)に位置していることを検出するリミットスイッチ(図示せず)を備えて、クラッチスイッチがON位置に操作され、且つ刈取部2への動力を伝動及び遮断自在な刈取クラッチ(図示せず)が伝動状態に操作され、且つ脱穀装置4及び脱穀フィードチェーン12への動力を伝動及び遮断自在な脱穀クラッチ49が伝動状態に操作されている場合において、第1補助穂先搬送機構13を退避位置(図6(ロ)参照)に移動させると、補助搬送クラッチ45が遮断状態に操作され、第1補助穂先搬送機構13を作業位置(図6(イ)参照)に移動させると、補助搬送クラッチ45が伝動状態に操作されるように構成する。 【0038】 第2補助穂先搬送機構53としては、図示していないが、ギヤ式の回転爪であってもよい。また、駆動装置としてはモータ以外に脱穀駆動装置にベルト等で連動させる構成を採ってもよい。駆動力を第1補助穂先搬送機構13から得るべく、伝動軸21にギヤやベルト等の連係機構を介して連係する構成を採ってもよい。第2補助穂先搬送機構53を第1補助穂先搬送機構13の搬送領域まで延長する構成を採ってもよい。 【図面の簡単な説明】 【0039】 【図1】コンバインの全体側面図 【図2】コンバインの全体平面図 【図3】補助搬送装置の縦断左側面図 【図4】補助搬送装置の横断平面図 【図5】刈取部と補助搬送装置との連係状態を示す補助搬送装置の付近の左側面図 【図6】補助搬送装置を作業位置及び退避位置に移動させた状態を示す補助搬送装置の右側面図 【図7】第2補助穂先搬送機構の取付状態を示す正面図 【図8】第2補助穂先搬送機構を示す平面図 【図9】第2補助穂先搬送機構の制御構成図 【図10】発明の実施の別形態における補助搬送クラッチの付近の平面図 【符号の説明】 【0040】 4 脱穀装置 4a 脱穀装置の扱室の入口開口部 8,9 刈取穀稈搬送装置 12 脱穀フィードチェーン 49 脱穀クラッチ 53 第2補助穂先搬送機構 54 搬送具 55 無端回動チェーン 56 駆動装置 57 ガイド体 P2 横軸芯
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
|
| 【出願日】 |
平成16年3月10日(2004.3.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
|
| 【公開番号】 |
特開2005−253339(P2005−253339A) |
| 【公開日】 |
平成17年9月22日(2005.9.22) |
| 【出願番号】 |
特願2004−67593(P2004−67593) |
|