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【発明の名称】 切断装置、特に芝刈り機
【発明者】 【氏名】クロード・トゥレジェール

【氏名】ダニエル・ブール

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネジのない解放可能な結合装置によってモータで駆動可能な回転するナイフキャリヤ(3)に組み立てられている少なくとも1つの回転ナイフ(1)を有し、この結合装置が、ナイフ(1)とナイフキャリヤ(3)の間の相対回転によって解放可能である切断装置、特に芝刈り機、において、
少なくとも1つのナイフ(1)とそのナイフキャリヤ(3)の間の結合が、中央に配設されたバヨネットロック(2a〜f;14a〜c)によって行なわれ、このバヨネットロックが、少なくとも1つの付加的なロック要素(5)によって閉鎖位置でロック可能であることを特徴とする切断装置。
【請求項2】
ロック要素(5)が、その一方の位置ではナイフ(1)とナイフキャリヤ(3)の間の相対回転をブロックし、これに対してその他方の位置では相対回転を許容することを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
【請求項3】
ロック要素(5)が、ナイフキャリヤ(3)内で弾性的に支承された押しボタンとして形成されており、この押しボタンが、押し込まれた位置のバネ力に抗してナイフとナイフキャリヤ(3)の間の相対回転を許容することを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
【請求項4】
ナイフ(1)とナイフキャリヤ(3)の間の相対回転が、ナイフの切断方向にナイフを解放するために行なわれることを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
【請求項5】
ナイフ(1)が、ナイフバーとして形成されており、このナイフバーが、その中心でバヨネットロック(2a〜2f;14a〜14c)と協働することを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
【請求項6】
ナイフバーが、その中心に半径方向の切欠き部(2a〜2c)もしくは半径方向の突出部(2d〜2f)を有する開口部(2)を備え、これらの内の少なくとも1つの切欠き部及び/又は1つの突出部が、ロック要素(5)と協働することを特徴とする請求項5に記載の切断装置。
【請求項7】
ロック要素(5)が、ナイフキャリヤ(3)に対するシール(8)を備えることを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
【請求項8】
ナイフ(1)とナイフキャリヤ(3)の間にシール(7)が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
【請求項9】
ナイフ(1)とナイフキャリヤ(3)の間に、周方向に有効なストッパプレート(10a,10b,10c)が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ネジのない解放可能な結合装置によってモータで駆動可能な回転するナイフキャリヤに組み立てられている少なくとも1つの回転ナイフを有し、この結合装置が、ナイフとナイフキャリヤの間の相対回転によって解放可能である切断装置、特に芝刈り機、に関する。
【背景技術】
【0002】
芝刈り機の場合、芝生の平らで綺麗な切断を保証するために、ナイフを時々再研磨するという必要がある。組み立てられた状態のナイフの場合、この再研磨は、辛うじてでしか可能でない。通常は、ナイフは、適切な切断角度がナイフの長さにわたって維持されるように、取り外され、特別な研磨装置に装着される。
【0003】
従来のナイフのネジ結合部は、比較的長い使用時間の後、被切断物及び土が詰まっているので、ナイフの取外しが困難になる。従って、既に、請求項1の上位概念が出発する特許文献1によって、ナイフを工具を使用しないで交換できるネジのないナイフ保持部が公知になっている。
【0004】
この公知のナイフ保持部は、モータで駆動されるディスクから成り、このディスクは、下に向かって突出する2つのピンを支持し、これらのピンの突端部に、それぞれ1つのナイフが差し込まれており、従って、このナイフは、旋回可能にそのピンに支承されている。ナイフの下には、捩り可能なプレートが存在し、このプレートは、ピンの領域内に、それぞれ1つの周方向に延在する溝を備え、従って、このプレートは、ピン及びナイフを有するディスクに対して相対的に捩り可能であり、そうした場合、ピンの端部をその溝内に収容し、ねじ込まれた位置で、ナイフを下から支持する。前記のプレートを、ナイフを保持するねじ込まれたその位置に確保するために、溝は、付属するピンが係合する凹部で終わる。この係止結合部は、プレートの逆回転を阻止するが、しかしながらこの逆転は、プレートが解放方向の偶然の外からの作用によって負荷を受ける場合には排除することができない。
【0005】
加えて、捩り可能なプレートは、下からの支持を必要とする。この支持は、下に配設されたキャップによって行なわれる。このキャップは、捩り可能なプレートを覆い、これにより、ナイフを取り外さなければならない場合、その作業性を阻害する。
【特許文献1】独国特許第195 20 618号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これから出発して、本発明の課題は、同様に工具を用いずに解放可能であり、しかしながらこうした場合に、公知例におけるよりも取り扱いが容易で、同時に信頼性があるナイフとナイフキャリヤの間の結合装置を提供することにある。とりわけ、本発明による結合装置は、安価な製造によって際立っている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、本発明によれば、少なくとも1つのナイフとそのナイフキャリヤの間の結合が、中央に配設されたバヨネットロックによって行なわれ、このバヨネットロックが、少なくとも1つの付加的なロック要素によって閉鎖位置でロック可能であることによって解決される。
【0008】
公知例において各ナイフに必要である解放可能な結合装置は、即ち本発明によれば、唯一の共通のバヨネットロックによって置き換えられる。同時に、このバヨネットロックを閉鎖位置に保持する付加的なロック要素が設けられている。
【0009】
これにより、本発明によるナイフ保持部は、これまでのものよりも著しく僅かな部品で間に合っており、ナイフの交換は、バヨネットロックの作業性が下のカバーキャップによって阻害されていないので、より簡単でより迅速になる。
【0010】
更に、ロック要素は、このロック要素が真の形状一体的なロック部を生じさせるので安全性を有するが、これに対して公知例では、1つの係止又はスナップ式の結合部しか存在しない。
【0011】
ロック要素は、好ましくは、一方の位置ではナイフとナイフキャリヤの間の相対回転がブロックされ、これに対して他方の位置では相対回転が許容されるように、2つの位置を有する。ロック要素の構造上の形成のために、当業者から種々の可能性が提供されている。しかしながら、ロック要素を弾性的に支承された押しボタンとして形成し、この押しボタンがバネ力によってロック位置に保持され、押しボタンがバネ力に抗して押し込まれた場合にだけ、相対回転を許容することが、特に有利であると分かった。
【0012】
理論的に、ロック要素は、ナイフ自身に支承することができる。しかしながら、構造上、ロック要素をそのバネ装置全体でナイフキャリヤ内に支承することは、本質的に更に有利である。
【0013】
本発明の他の適切な発展構成は、ナイフが切断方向に捩られた場合にだけナイフの解放が行なわれるように、ナイフとナイフバーの間の相対回転を選択する点にある。これにより、ナイフが障害物に衝突した際に生じる衝撃は、バヨネットロックを開放する方向には作用せず、ロック要素は、同様にこれらの衝撃によって負荷を受けない。
【0014】
ナイフ自身は、好ましくは一貫したナイフバーとして形成されており、このナイフバーは、対抗する2つの外縁部が研磨されており、特に、このナイフバーが半径方向の切欠き部を有する中央の開口部を備え、これらの切欠き部の少なくとも1つがロック要素と協働することによって、その中心でバヨネットロックと協働する。
【0015】
バヨネットロックが比較的長い運転時間の後にもその機能、特に円滑な動作、を維持するために、ロック要素が、操作をするために使用されるその端部の近傍にナイフ及び/又はナイフキャリヤに対するシールを備えることが望ましい。これにより、被切断物及び土の侵入が排除される。同じ目的のために、ナイフキャリヤとナイフの間にシールが配設されていてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の更なる特徴及び利点は、図面を基にした実施例の後続の説明及び図面自身から分かる。
【0017】
図1及び2に図示されたナイフバー1の形のナイフは、その外部輪郭及びその輪郭付けに関して、特に対角線上に向かい合って位置する2つの外側の切刃1aを有するそれ自身公知の形を有し、これらの切刃は、回転方向において後のその端部が、上に向かって曲がった翼部1bで終わる。ナイフバーの中心には、孔2が存在する。この孔は、本発明によれば、その周囲に、後で更に説明すべきナイフキャリヤとバヨネットロックの意味で協働する複数の切欠き部2a,2b,2cもしくは突出部2d,2e,2fを有する。この協働は、以下の図から分かる。
【0018】
図3は、ナイフバーがそのナイフキャリヤ3に部分的に組み立てられている中間段階を示す。そこから、ナイフキャリヤ3が周囲の部分にわたって軸方向に突出するシリンダ状のカラー3aを備えることが認められる。このカラー3aは、ナイフバーの孔2の内周部分と対応し、その回転軸を限定する。その代わり又は付加的に、捩り可能な支承を、ナイフバーの切欠き部2a,2b,2cの周縁部と対応するナイフキャリヤの外周面3bによって行なうこともできる。
【0019】
良好に理解するために、ナイフバーのないナイフキャリヤを示す図6及び7に立ち入る。ここでは、ナイフキャリヤが、動作位置では下に向かって突出する、軸方向に突出する複数の突出部4a,4b及び4cを備え、その形及び位置は、これらの突出部がナイフバーをナイフキャリヤに差し込む際にナイフバーの前記の切欠き部内に没入するように、ナイフバーの切欠き部2a,2b,2cと対応することが重要である。加えて、突出部4a〜4cがその足の領域に周方向に延在するそれぞれ1つのスリットを備える(スリット14a及び14cを見ることができる図7参照)ことが重要である。これらのスリットは、1つの周方向に開放しており、しかも図6ではそれぞれ1つの矢印で書き入れられている所で開放しており、これに対して、これらのスリットは、他方の周端部では閉じている。前記のスリットは、ナイフバーがナイフキャリヤ3に載せられた場合、切欠き部2a,2b,2cの半径方向内側に位置する周領域2d,2e及び2fがナイフバーを捩る際にスリット14a〜14c内に没入するように位置決め及び形成されている。ナイフバーの内周領域がナイフキャリヤのスリット内に部分的にねじ込まれたこの状態は、図3に図示されており、ナイフバーの前記の周領域がスリット14a〜14cの閉じた端部に衝突する完全にねじ込まれた状態は、図4に図示されている。この場合、ナイフホルダは、軸方向に形状において一体となり、ほぼ遊びなくスリット14a〜14cによって保持される(これについては図5における軸方向の断面図も参照のこと)。
【0020】
周方向に、ナイフは、先ず、ナイフバーの内周と外周の領域2a〜2fの間の半径方向の移行部がスリット14a〜14cの閉じた端部に衝突するその方向にロックされている。ナイフバーがスリットから捩られて出ることだけを防止するために、ナイフキャリヤ内には、少なくとも1つの軸方向に移動可能な押しボタン5の形のロック要素が配設されている。この押しボタンは、バネ力によって下に向かってナイフキャリヤから突出し、この押しボタンがナイフバーをナイフキャリヤに差し込む際にナイフの表面によってナイフキャリヤ内に押し込まれるように位置決めされている。引き続きナイフを捩った場合、押しボタンを覆っている部分は、ナイフによってゆっくりと持ち上げられ、従って、図3における押しボタンは、ナイフをスリット内に半分ねじ込んだ後では、既に半分だけ見ることができ、これに対して、押しボタンは、ナイフを完全にねじ込んだ後では、一般にもはやナイフによって覆われない。押しボタンは、この場合、その突出した位置に飛び出し、従って、押しボタンは、スリット14a〜14cからナイフが逆転することに対するストッパとして機能する。
【0021】
ナイフの両周方向への前記のロックは、ナイフバーのスリット14a〜14cへのねじ込みが、ナイフの切断方向とは反対に行なわれるように行なわれる。これにより、図4及び6ではそれぞれ矢印によって示唆されている駆動モーメントは、ナイフキャリヤの強固な突出部4a〜4cを介して伝達され、これに対してロック要素5は、ほとんど力を受けないでいる。
【0022】
ナイフバーを取り外すため、押しボタン5をナイフキャリヤ内に数ミリメートル押し込むことしか必要でなく、従って、押しボタンは、ナイフをもはやブロックしない。この場合、ナイフは、切断方向にスリット14a〜14cから捩じって出され、既に取り出すことができる。
【0023】
更に簡単であるのは、ナイフバーの組立てである。何故なら、ナイフバーは、ナイフキャリヤに取り付ける際には既に自ら押しボタン5をナイフキャリヤ内へと押し込むからである。
【0024】
重要な詳細は、既に図5と関連した図8及び9から認めることができる。図8では、ナイフ面に沿った水平断面が、駆動モーメントをナイフキャリヤからナイフに伝達するナイフキャリヤの3つの突出部4a,4b及び4cを露出して見せている。加えて、そこから、その押し込まれてない位置でナイフがバヨネットロックから捩れて出ることを防止する押しボタンの形のロック要素5が認められる。突出部4a〜4cが直接内側に向かって突出するナイフ孔2に沿った突出部2d,2e及び2fに作用するのではなく、この作用がストッパプレート10a,10b及び10cの介在の下で行なわれることが重要である。これらのストッパプレートは、ナイフ1のような安定した金属、特に鉄、から成り、これに対してナイフキャリヤ3は、好ましくは軽金属、特にアルミニウム、から製造される。適切に独立した部分であるストッパプレートは、硬いナイフが障害物に衝突した際に衝撃を直接ナイフキャリヤに転送することができないという利点を有する。
【0025】
構造上、ストッパプレート10a〜10cの形成のために異なった可能性がある。この実施例−図9参照−では、ストッパプレートが直角に形成されており、このストッパプレートは、図8に見ることができる軸方向及び半径方向に延在するその脚部がナイフとナイフキャリヤの間のストッパ機能を担うのに対し、その90°に曲げられた脚部は、ナイフキャリヤに組み立てられており、特に−図5参照−ピン3aによって、この脚部がナイフヘッドの2つの半体の間に捕らえられているように組み立てられている。
【0026】
本発明によるバヨネットロックに、被切断物、巻き上げられた土等が詰まらないように、本発明によれば、ナイフキャリヤとナイフバーの間に環状のシール7が設けられている。同じ目的のために、押しボタン5とナイフキャリヤの間にシールリング8が使用される。場合によっては、スリット14a〜14cの領域内のシーリングも有効である。
【0027】
最後に、本発明の枠内には、ナイフキャリヤに、ナイフバーに軸方向に作用し、これによりスリット14a〜14c内での絶対的に遊びのない支承を保証するバネ要素を備えることがある。
【0028】
以上には、一部分から成るナイフバーの例における本発明が説明されている。しかしながらまた、当然、多部分から成るナイフ構造も、本発明の枠内にある。例えば、孔2、この孔の周囲に配設された切欠き部及び突出部を有するナイフバーの中央の領域は、リング状のディスクによって構成されていてもよく、こうした場合には、このディスクに、半径方向に間隔を置いた独立したナイフが固定されている。
【0029】
本発明の枠内には、迅速かつ快適なナイフ交換が問題である場合には、バヨネットロックを芝刈り機ばかりでなく比較可能な切断又は縮小装置において使用することもある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】軸方向に下から見たナイフの図を示す。
【図2】図1によるナイフの側面図を示す。
【図3】図1によるが、ナイフキャリヤに半分組み立てた状態のナイフの図を示す。
【図4】図3と同じであるが、完全に組み立てた位置にある図を示す。
【図5】図4における線A−Aに沿った軸方向の断面図を示す。
【図6】軸方向に下から見たナイフキャリヤの図を示す。
【図7】図6によるナイフキャリヤの側面図を示す。
【図8】ナイフ及びナイフキャリヤを経る半径方向の断面図を示す。
【図9】独立したストッパプレート含めた上から見たナイフの図を示す。
【符号の説明】
【0031】
1 ナイフバー
1a 切刃
1b 翼部
2 孔
2a,2b,2c 切欠き部
2d,2e,2f 突出部
3 ナイフキャリヤ
3a カラー
3b 外周面
4a,4b,4c 突出部
5 押しボタン
7 シール
8 シールリング
10a,10b,10c ストッパプレート
14a〜14c スリット
【出願人】 【識別番号】505077389
【氏名又は名称】ウーティル・ヴォルフ
【出願日】 平成17年3月2日(2005.3.2)
【代理人】 【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史

【識別番号】100092244
【弁理士】
【氏名又は名称】三原 恒男

【識別番号】100093919
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 義道

【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實

【公開番号】 特開2005−245449(P2005−245449A)
【公開日】 平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願番号】 特願2005−57847(P2005−57847)