| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 達也 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】石橋 俊之 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】松川 雅彦 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】通常の刈取り作業と手扱ぎ作業の切換え操作を容易にすると共に、手扱ぎ作業モードでのコンバインの移動を可能にする。
【解決手段】車速を変更する走行変速装置と、前処理部及び脱穀部の速度を変更する作業用変速装置と、前記前処理部への動力を入切する刈取りクラッチと、手扱ぎスイッチ71と、を備えた、コンバインにおいて、前記手扱ぎスイッチ71のオン状態にあって、前記走行変速装置と作業用変速装置との連繋を遮断すると共に、該作業用変速装置を一定速度に保持し、かつ前記刈取りクラッチを切断してなる手扱ぎモードと、該手扱ぎスイッチ71のオン状態にあって、前記走行変速装置による機体走行状態の場合、前記手扱ぎモードを維持すると共に、前記走行変速装置に基づく機体走行中に、前記手扱ぎスイッチ71をオンしても、前記手扱ぎモードとならないように制御する手扱ぎ制御手段65と、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 駆動源の動力を走行装置へ伝達する走行駆動系に介在し、車速を変更する走行変速装置と、 前記駆動源の動力を前処理部及び脱穀部のフィードチェーンへ伝達する作業伝動系に介在し、前処理部及び脱穀部の速度を変更する作業用変速装置と、 前記作業用変速装置と前記前処理部との間に介在し、前記前処理部への動力を入切する刈取りクラッチと、 手扱ぎスイッチと、を備え、 前記手扱ぎスイッチのオフ状態にあっては、前記走行変速装置と前記作業用変速装置とを連繋して、前記前処理部及び前記脱穀部を車速に連動して変速してなる、コンバインにおいて、 前記手扱ぎスイッチのオン状態にあって、前記走行変速装置と作業用変速装置との連繋を遮断すると共に、該作業用変速装置を一定速度に保持し、かつ前記刈取りクラッチを切断してなる手扱ぎモードと、 該手扱ぎスイッチのオン状態にあって、前記走行変速装置による機体走行状態の場合、前記手扱ぎモードを維持すると共に、前記走行変速装置に基づく機体走行中に、前記手扱ぎスイッチをオンしても、前記手扱ぎモードとならないように制御する手扱ぎ制御手段と、 を備えることを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 前記手扱ぎスイッチオン状態における手扱ぎモードの維持は、前記走行変速装置による走行速度が所定値以上で、かつ走行中に前記前処理部の下降操作により該前処理部が一定値以下になった場合、解除されてなる、 請求項1記載のコンバイン。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本本発明は、通常の刈り取り作業モードと手扱ぎモードを容易、かつ確実に切換えられるようにしたコンバインに関する。 【背景技術】 【0002】 従来のコンバインにおいて、エンジンの出力を走行装置に伝達する走行変速装置と、エンジンの出力を穀稈の刈取搬送装置と脱穀部のフィードチェーンとに伝達する作業用変速装置と、を備え、かつ走行変速装置と作業用変速装置との出力回転数を連動させたものでは、刈取作業中に走行機体を停止し、オペレータが降車して手扱ぎ作業をする時は、機体の走行停止に伴ってフィードチェーンも停止してしまうため、この状態でフィードチェーンを駆動するためには、オペレータが操縦部に着座して作業機クラッチレバーを一旦「入り」位置から、「切り」→「入り」とする操作が必要であった。 【0003】 また、他の従来技術として、前処理部を機体走行速度に応じた速度で駆動するように、作業機系変速機の出力をモータにより制御し、前処理部の駆動速度を走行速度に連動させると共に、走行速度が所定の低速以下の際に前処理部の駆動速度を維持する駆動速度維持機能を備え、この駆動速度維持機能により、走行速度が所定速度以下の場合にも前処理部やフィードチェーンの駆動を比較的低速に維持して、株の引抜きや押し切りの発生を防止したものが公知である(例えば、特許文献1参照)。 【0004】 この従来技術によれば、コンバインを手扱ぎ作業に使用する場合、機体走行速度が0となるが、駆動速度維持機能によりフィードチェーンの駆動速度を比較的低速としただけでは、作業性がよくないため、穀稈押え杆を手扱ぎ位置に操作することで作動する手扱ぎスイッチをオン作動すれば、手扱ぎ速度上昇手段により手扱ぎ作業時のフィードチェーンの駆動速度を上昇させ、手扱ぎ作業を効率良く行えるようにしている。 【0005】 【特許文献1】特開2002−305944号公報(第8ページ、図13) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 前者の従来技術では、手扱ぎ作業を行うには、オペレータが操縦部に着座して作業機クラッチレバーを一旦「入り」位置から、「切り」→「入り」とする操作が必要であり(手扱ぎ専用スイッチがなかったため)、このため通常の刈取作業から手扱ぎ作業に移行する際の操作が煩雑でわかりにくかった。 【0007】 また、後者の従来技術では、穀稈押え杆を手扱ぎ位置から通常作業位置に戻して手扱ぎスイッチをオフ操作する以外は、手扱ぎモードを解除することができないため、オペレータが穀稈押え杆の戻し操作を忘れると、再度降車して穀稈押え杆を手扱ぎ位置から通常作業位置に戻さなければならない等、作業が煩雑であった。 【0008】 本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、通常の刈り取り作業モードと手扱ぎモードを容易、かつ確実に切換えられるようにしたコンバインを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、駆動源(38)の動力を走行装置(12)へ伝達する走行駆動系に介在し、車速を変更する走行変速装置(39)と、 前記駆動源(38)の動力を前処理部(22)及び脱穀部(20)のフィードチェーン(28)へ伝達する作業伝動系に介在し、前処理部(22)及び脱穀部(20)の速度を変更する作業用変速装置(51)と、 前記作業用変速装置(51)と前記前処理部(22)との間に介在し、前記前処理部(22)への動力を入切する刈取りクラッチ(59)と、 手扱ぎスイッチ(71)と、を備え、 前記手扱ぎスイッチ(71)のオフ状態にあっては、前記走行変速装置(39)と前記作業用変速装置(51)とを連繋して、前記前処理部(22)及び前記脱穀部(20)を車速に連動して変速してなる、コンバイン(10)において、 前記手扱ぎスイッチ(71)のオン状態にあって、前記走行変速装置(39)と作業用変速装置(51)との連繋を遮断すると共に、該作業用変速装置(51)を一定速度に保持し、かつ前記刈取りクラッチ(59)を切断してなる手扱ぎモードと、 該手扱ぎスイッチ(71)のオン状態にあって、前記走行変速装置(39)による機体走行状態の場合、前記手扱ぎモードを維持すると共に、前記走行変速装置(39)に基づく機体走行中に、前記手扱ぎスイッチ(71)をオンしても、前記手扱ぎモードとならないように制御する手扱ぎ制御手段(65)と、 を備えることを特徴とするコンバイン(10)、にある。 【0010】 請求項2に係る発明は、前記手扱ぎスイッチ(71)オン状態における手扱ぎモードの維持は、前記走行変速装置(39)による走行速度が所定値以上で、かつ走行中に前記前処理部(22)の下降操作により該前処理部(22)が一定値以下になった場合、解除されてなる、 請求項1記載のコンバイン(10)、にある。 【0011】 なお、上述した括弧内の符号は、図面を参照するためのものであって、本発明を何ら限定するものではない。 【発明の効果】 【0012】 請求項1に係る本発明によると、機体停止中に手扱ぎスイッチをオンすることにより、容易に手扱ぎモードとすることができ、かつ該手扱ぎモードに基づく手扱ぎ作業中は、脱穀部のフィードチェーンは一定速度で駆動され、かつ前処理部は停止状態にあるため、作業者は完全にかつ確実に作業することができる。 【0013】 また、手扱ぎスイッチのオン状態にあって、機体を所定走行状態で走行しても、手扱ぎモードを維持できるので、手扱ぎ作業中に機体を走行して作業場所を移し、効率よく作業を続行することができる。 【0014】 請求項2に係る本発明によると、車速が所定値以上でかつ前処理部が所定高さ以上に操作されると、手扱ぎモードは解除されて、通常の刈取作業モードになるので、容易かつ確実に刈取作業に移行することができ、作業効率を向上することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。 【0016】 図1は、本発明が適用されたコンバインの側面図であり、同図において、コンバイン10は、左右一対のクローラ走行装置12、12に支持された走行機体14を有し、該走行機体14の左右一側には、操縦部16と、その後方にて穀粒を一時的に貯留する穀粒タンク18とが配置されている。また、走行機体14の左右他側には、脱穀部20が配置され、かつ走行機体14の前方には前処理部22が昇降自在に配置されている。なお、図1において、左右一対のクローラ走行装置12、12のうちの一方は図示を省略している。 【0017】 前処理部22は、穀稈を分草するデバイダ23、ナローガイド24、及び刈取搬送装置26等を有しており、該前処理部22にて刈取られた穀稈は、刈取搬送装置26等を介してフィードチェーン28に引継がれ、該フィードチェーン28とレール29によって挟持されながら脱穀部20に供給され、更に該脱穀部20内で脱穀・選別され、該選別された穀粒は穀粒タンク18に一時的に貯留される。ここで貯留された穀粒は、穀粒タンク18の後部から略垂直に立設されかつ旋回自在に構成された長筒を有する排出オーガ30により機外に搬出される。 【0018】 操作部16は、中央側の座席シート32の前方に傾動操作可能にマルチステアリングレバー34が立設され、該座席シート32の左右一側には主変速レバー35と副変速レバー36等が配置されている。該マルチステアリングレバー34は、サイドクラッチ操作と前処理部22の昇降操作とを行うレバーであり、中立位置から機体前後方向に傾動操作されることで前処理部22の昇降操作を可能とすると共に、中立位置から左右方向に傾動操作されることで左右のサイドクラッチ操作を可能とするように構成されている。また、該主変速レバー35は、機体前後進(F、N、R)の切換え操作と、0発進から最高速までの無段変速操作とが可能に構成されている。 【0019】 また、フィードチェーン28は、その外側方をフィードチェーンカバー31で覆われ、該フィードチェーンカバー31の前部には、手扱ぎスイッチ70が配置されている。この手扱ぎスイッチ70は、モーメンタリ式の押釦スイッチが用いられており、押操作により走行機体14の走行速度と作業用変速装置51との連動を解除し、フィードチェーン28の駆動速度を所定の手扱ぎ速度になるように変速する役目をなす。 【0020】 図2は、図1に示すコンバインの動力伝動系を示す模式図であり、同図において、コンバイン1の走行駆動系を構成するトランスミッション(走行変速装置)39には、走行駆動用の無段変速機(以下、走行用HSTという)40と、副変速機41と、歯車列42が配置され、クローラ走行装置12を駆動する。エンジン38の動力は、その出力軸38aに固定されたプーリ38bと、走行用HST40の入力軸に固定されたプーリ40aとの間に巻き掛けられたベルト43により伝達される。 【0021】 エンジン38から駆動軸45への動力伝達は、エンジン38の出力軸38aに固定されたプーリ38cと、駆動軸45に固定されたプーリ45aとの間に巻き掛けられたベルト46により行われる。該ベルト46には、作業機クラッチ47が配置されていて、該作業機クラッチ47は、作業機クラッチモータ47a(図3参照)により入切制御される。この駆動軸45から中間軸48へは、駆動軸45の一端に固定された傘歯車45bと中間軸に固定された傘歯車48aとの噛合いで動力の伝達が行われる。 【0022】 中間軸48から扱胴49へは、該中間軸48の一端に固定されたプーリ48bと、扱胴49の入力軸49aの一端に固定されたプーリ49bとの間に巻き掛けられたベルト50により動力の伝達が行われる。この扱胴49は、作業機クラッチ47が入状態にあるときは常時回転している。 【0023】 作業用変速装置51は、刈取搬送用の無段変速機(以下、刈取搬送用HSTという)52を備え、前記駆動軸45から刈取搬送用HST52へは、駆動軸45に固定されたプーリ45cと、刈取搬送用HST52の入力軸に固定されたプーリ52bとの間に巻き掛けられたベルト53により動力の伝達が行われる。なお、刈取搬送用HST52は、HST駆動モータ55を備えている。また、刈取搬送用HST52は、作業用変速装置51の出力軸51cが走行用HST40の回転に比例して回転し、前処理部22及び脱穀部20のフィードチェーン28を駆動する。 【0024】 作業用変速装置51から前処理駆動軸56への動力の伝達は、作業用変速装置51の一方の出力軸51cに固定されたプーリ51dと、前処理駆動軸56に固定されたプーリ56aとの間に巻き掛けられたベルト57により行われる。このベルト57には、刈取クラッチ59が配置され、脱穀部20の駆動中に前処理部22を停止させ、手扱ぎ作業ができるように構成されている。この刈取クラッチ59は、刈取クラッチスイッチ72(図3参照)の操作に基づき刈取クラッチ59が駆動されて入切制御される。 【0025】 前記前処理駆動軸56は、傘歯車56bと、この傘歯車56bに噛合う傘歯車54aを介して穂先搬送チェーン54(及び株元搬送チェーン)を駆動する。前処理駆動軸56から伝動軸60への動力伝達は、該前処理駆動軸56に固定された傘歯車56cと、伝動軸60に固定された傘歯車60aとの噛合いにより行われる。この伝動軸60は、刈刃58を駆動すると共に、該伝動軸60に固定された歯車60bと噛合う歯車31a、及び該歯車31aと噛合う歯車31bを介して刈取搬送装置26の搬送ベルト27を駆動する。また、作業用変速装置51の他方の出力軸51dの動力は、該出力軸51dに固定されたスプロケット61を介してフィードチェーン28に伝達される。 【0026】 図3は、本実施形態の制御ブロック図であり、同図において、制御部65は、入力インターフェース回路66とマイコン67、及び出力インターフェース回路68を備え、メインスイッチ69に接続されている。入力インターフェース回路66には、前処理下降スイッチ70、手扱ぎスイッチ71、作業機クラッチスイッチ72、刈取クラッチスイッチ73、ミッション回転センサ74、搬送HST回転センサ75、刈取部高さポテンショメータ76等が接続されている。 【0027】 マイコン67は、手扱ぎ作業モード設定部80と解除部82とを備えており、手扱ぎ作業モード設定部80は、走行機体14の停止中での手扱ぎスイッチ71のオン操作に基づき、作業用変速装置51を介してフィードチェーン28の駆動速度を所定の手扱ぎ速度になるように変速すると共に、刈取クラッチ59を切断する手扱ぎ作業モードに設定する制御を行う。また、解除部82は、刈取クラッチ59を入切操作する刈取クラッチレバー(図示せず)の切から入への操作に基づき、手扱ぎ作業モードの設定を解除する制御を行うと共に、手扱ぎスイッチ71をオン操作した後に該手扱ぎスイッチ71を再度オン操作することに基づき、手扱ぎ作業モードの設定を解除する制御を行う。 【0028】 すなわち、オペレータが手扱ぎスイッチ71を押操作すると、走行機体14の走行速度と作業用変速装置51との連動を解除すると共に、後述する手扱ぎスイッチランプ及び手扱ぎモニタランプを点灯する。手扱ぎ作業は、コンバイン10により、例えば水田にて稲の収穫を行う場合、圃場の隅部に刈残し部分が発生することがあり、この場合は作業者が手刈りにより収穫を行い、収穫した稲は、扱室を覆うカバーを開放して手で収穫物を脱穀部に供給することで行われる。 【0029】 前記作業機クラッチスイッチ72は、クラッチレバー(図示せず)により駆動される作業機クラッチモータ47aを介して、走行機体14の走行と、前処理部22及び脱穀部20の駆動とを連動したり切り離す役目をなす。刈取クラッチスイッチ73は、クラッチレバー(図示せず)により駆動される刈取クラッチモータ59aを介して、前処理部22と脱穀部20との駆動を連動したり切り離す役目をなす。ミッション回転センサ74は、走行用HST40の出力軸に設けられ、その回転数を検出する。搬送HST回転センサ75は、刈取搬送用HST52の出力軸に設けられ、その回転数を検出する。 【0030】 前記出力インターフェース回路68には、ホーン85、電子ブザー86、手扱ぎスイッチランプ87、手扱ぎモニタランプ88と、搬送HSTモータ55、作業機クラッチモータ47a、刈取クラッチモータ59aが接続されている。 【0031】 このようなコンバイン10の制御装置65における手扱ぎ制御について、図4に示すプログラムフローチャートを参照しながら説明する。 【0032】 制御装置65は、先ず、手扱ぎスイッチ71が操作されたか否かを判定する(図4のステップS1、以下、単にステップS○という)。ステップS1で、手扱ぎスイッチ71が操作されていない場合、手扱ぎモードフラグを判定する(ステップS2)。ここで、手扱ぎモードフラグがリセットされている場合には、ステップS1に戻り、手扱ぎスイッチ71の操作の有無を判定する。 【0033】 ステップS2で手扱ぎモードフラグがセットされている場合には、前処理下降スイッチ70のON、OFFを確認する(ステップS3)。前処理下降スイッチ70がONされている場合には、ミッション回転センサ74の出力に基づいて、コンバイン10の走行速度が一定速以上であるか否かを判定する(ステップS4)。コンバイン10の走行速度が一定速以上である場合には、刈取部高さポテンショメータ76の出力に基づき、前処理部22の高さが一定高さ以上であるか否かを判定する(ステップS5)。前処理部22の高さが一定高さ未満の場合には、手扱ぎモードフラグをリセットする(ステップS6)。 【0034】 前記ステップS3で、前処理下降スイッチ70がOFFの場合、ステップS4で、走行速度が一定速未満の場合、ステップS5で、前処理部22の高さが一定高さ以上の場合、ステップS6で、手扱ぎモードフラグをリセットした後、手扱ぎモードフラグを判定する(ステップS7)。 【0035】 ステップS7で、手扱ぎモードフラグがリセットされていた場合、HST切り駆動制御(ステップS8)を行うと共に、前処理伝動クラッチ〈入〉駆動制御(ステップS9)を行う。また、前記ステップS7で、手扱ぎモードフラグがセットされていた場合、前処理伝動クラッチ〈切〉駆動制御(ステップS10)を行うと共に、HST定速駆動制御(ステップS11)を行う。前記ステップS9、ステップS11の後、前記ステップS1に戻る。 【0036】 前記ステップS1で、手扱ぎスイッチ71がOFFからON操作された場合、手扱ぎモードフラグを判定する(ステップS12)。手扱ぎモードフラグがリセットされていた場合には、刈取クラッチスイッチ73の出力に基づいて、刈取クラッチレバーの操作位置を判定する(ステップS13)。刈取クラッチレバーの操作位置が刈取位置以外にある場合、前記ステップS1に戻る。 【0037】 前記ステップS13で、刈取クラッチレバーが刈取位置にある場合には、コンバイン10の状態を判定する(ステップS14)。コンバイン10が走行している状態であれば、前記ステップS3へ移動して前記ステップS3〜ステップS6の制御を行う。一方、コンバイン10が停止している場合には、手扱ぎモードフラグをセット(ステップS15)した後、前記ステップS7へ移行して、ステップS7以降の制御を行う。手扱ぎモードフラグをセットした場合には、手扱ぎスイッチランプ87、手扱ぎモニタランプ88を点灯すると共に、電子ブザー86を吹鳴して、作業者に手扱ぎ状態であることを知らせる。 【0038】 前記ステップS12で、手扱ぎモードフラグがセットされていた場合には、手扱ぎモードフラグをリセット(ステップS16)して、前記ステップS7へ移行して、ステップS7以降の制御を行う。 【0039】 前記のように、手扱ぎモードフラグがセットされ、手扱ぎスイッチ71が操作されない場合には、前処理下降スイッチ70がOFF、コンバイン10の走行速度が一定速未満、前処理高さが一定高さ以上のいずれかの条件に該当すると、手扱ぎモードフラグはリセットされず、手扱ぎ作業状態が維持される。従って、機体停止中に手扱ぎスイッチをオンすることにより、容易に手扱ぎモードとすることができ、かつ該手扱ぎモードに基づく手扱ぎ作業中は、脱穀部のフィードチェーンは一定速度で駆動され、かつ前処理部は停止状態にあるため、作業者は完全にかつ確実に作業することができる。また、手扱ぎスイッチのオン状態にあって、機体を所定走行状態で走行しても、手扱ぎモードを維持できるので、手扱ぎ作業中に機体を走行して作業場所を移し、効率よく作業を続行することができる。 【0040】 また、車速が所定値以上でかつ前処理部が所定高さ以上に操作されると、手扱ぎモードは解除されて、通常の刈取作業モードになるので、容易かつ確実に刈取作業に移行することができ、作業効率を向上することができる。 【図面の簡単な説明】 【0041】 【図1】本発明が適用されたコンバインの側面図である。 【図2】コンバインの動力伝動系を示す模式図である。 【図3】本実施形態の制御ブロック図である。 【図4】本実施形態のプログラムフローチャートである。 【符号の説明】 【0042】 10 コンバイン 12 走行装置(クローラ走行装置) 20 脱穀部 22 前処理部 28 フィードチェーン 38 駆動源(エンジン) 39 走行変速装置(トランスミッション) 51 作業用変速装置 59 刈取りクラッチ 65 手扱ぎ制御手段(制御装置) 71 手扱ぎスイッチ
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
|
| 【出願日】 |
平成16年3月8日(2004.3.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫
|
| 【公開番号】 |
特開2005−245402(P2005−245402A) |
| 【公開日】 |
平成17年9月15日(2005.9.15) |
| 【出願番号】 |
特願2004−64655(P2004−64655) |
|