| 【発明の名称】 |
脱穀装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】三井 孝文 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】松尾 理 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】西條 尚大 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】牧園 晴充 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】各種の仕様に容易に対応することができるとともに、所要の強度を有する脱穀装置を安価に製作できるようにする。
【解決手段】扱室を構成する脱穀部と、この脱穀部の後部に位置する排塵部と、前記脱穀部と排塵部との下方に亘って位置する選別部とをそれぞれ別ブロックで構成し、脱穀部ブロックB1、排塵部ブロックB2、および、選別部ブロックB3の側板材32a,32b、35a,35b、36a,36bを互いに連結して左右の側板38L,38Rを構成するとともに、各ブロックB1,B2,B3の側板材32a,32b、35a,35b、36a,36bの厚さを異ならしてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 扱室を構成する脱穀部と、この脱穀部の後部に位置する排塵部と、前記脱穀部と排塵部との下方に亘って位置する選別部とをそれぞれ別ブロックで構成し、脱穀部ブロック、排塵部ブロック、および、選別部ブロックの側板材を互いに連結して左右の側板を構成するとともに、各ブロックの側板材の厚さを異ならしてあることを特徴とする脱穀装置。 【請求項2】 前記選別部ブロックにおける側板材の厚さを脱穀部ブロックおよび排塵部ブロックにおける側板材の厚さより厚くしてあることを特徴とする請求項1記載の脱穀装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、自脱型コンバインに搭載される脱穀装置に関する。 【背景技術】 【0002】 一般に、上記脱穀装置は搭載されるコンバインの仕様に対応したものが設計されるのであるが、コンバインの仕様が多くなると部品製作用の金型の種類も多くなり、コスト高の大きい原因となる。 【0003】 そこで、部品点数、製造工数を削減してコスト低減を図るために、例えば、特許文献1に開示されているように、扱室を構成する前後側板のプレス加工に工夫を加えることで、専用の受網ガイドを廃止するとともに前後側板の強度アップを図る手段や、特許文献2に開示されているように、扱室の前後側板、上壁、上唇板を折り曲げ一体構造にする手段、などが提案されている。 【特許文献1】特開平11−89398号公報 【特許文献2】特開平11−89397号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 自脱型コンバインに搭載される脱穀装置は、基本的には、扱室を構成する脱穀部、この脱穀部の後部に位置する排塵部、脱穀部と排塵部との下方に亘って位置する選別部とで構成されており、穀稈挟持搬送用のフィードチェーンが備えられる側の側板(一般に左側板と呼称される)は、穀稈が通過する扱口において上下に分断され、扱口下方における側板は、脱穀部の下唇板と選別部の側板が一体化されたものが用いられ、また、フィードチェーンと反対側の側板(一般に右側板と呼称される)は、脱穀部、排塵部、および、選別部の各側板が一体化された一枚物の板材が用いられている。 【0005】 そして、特許文献1,2で示された上記手段においては、部品点数、製造工数の削減よるコスト節減には有効ではあるが、旧来と同様に機種ごとに製作された大きい一枚物の左右の側板を使用することになるために、金型の種類が多くなって製作コストを充分節減するには至らず、改良の余地があった。 【0006】 また、脱穀部、排塵部、および、選別部の各部位は必要とされる強度が異なり、大きい強度が必要とされる部位の側板には補強部材をスポット溶接する、等の手段が採られることになり、これもコスト節減を阻む一因となるものであった。 【0007】 本発明は、このような点に着目してなされたものであって、各種の仕様に容易に対応することができるとともに、所要の強度を有する脱穀装置を安価に製作できるようにすることを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0008】 第1の発明に係る脱穀装置は、扱室を構成する脱穀部と、この脱穀部の後部に位置する排塵部と、前記脱穀部と排塵部との下方に亘って位置する選別部とをそれぞれ別ブロックで構成し、脱穀部ブロック、排塵部ブロック、および、選別部ブロックの側板材を互いに連結して左右の側板を構成するとともに、各ブロックの側板材の厚さを異ならしてあることを特徴とする。 【0009】 上記構成によると、脱穀部ブロック、排塵部ブロック、および、選別部ブロックをそれぞれ複数仕様製作し、これらの組み合わせを変えることで多種類の仕様の脱穀装置を構成することができる。この場合、各ブロックにおける側板材の厚さを他のブロックに関係なく適宜設定することで、各ブロックに必要な強度を確保することができる。 【0010】 従って、第1の発明によると、ブロック分けすることで側板製作用の金型の種類を少なくしながら多くの仕様の脱穀装置を製作することができるとともに、各ブロックに所要の強度をもたせた耐久性に優れた脱穀装置を安価に製作することができる。 【0011】 第2の発明に係る脱穀装置は、上記第1の発明において、 前記選別部ブロックにおける側板材の厚さを脱穀部ブロックおよび排塵部ブロックにおける側板材の厚さより厚くしてあることを特徴とする。 【0012】 一般に、脱穀部では、前後側板に亘って一軸心で回転駆動される扱胴が軸支され、また、排塵部では、左右側板に亘って一軸心で回転駆動される排塵ブロワが軸支されるのに対して、選別部では、前後に往復駆動される揺動選別ケースが装備されるとともに、揺動選別ケース駆動用の偏心駆動軸、選別風供給用の唐箕、1番スクリュー、2番スクリュー、などが左右側板に亘って横架支承されていて、選別部ブロックの側板材には複雑な応力や振動が働く。 【0013】 ここにあって、振動や複雑な応力が働く選別部ブロックの側板材の厚さを、発生する振動や応力が比較的単純な脱穀部ブロックの側板材や排塵部ブロックの側板材の厚さよりも厚くすることで、特別な補強部材の付設を少なく、あるいは、補強部材の付設を必要とすることなく脱穀部ブロックに所望の強度与えることができる。 【0014】 また、脱穀部ブロックの側板材を厚く、脱穀部ブロックの側板材や排塵部ブロックの側板材を薄くすることで、脱穀装置全体の重心を低いものにしてバランスよく、かつ、振動少なくコンバインに搭載することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 図1に、自脱型コンバインに搭載される脱穀装置の縦断した左側面図、図2にその左側面図、また、図3にその右側面図がそれぞれ示されている。この脱穀装置は、図1中の図外左方からで搬送されてきた横倒れ姿勢の刈取り穀稈をフィードチェーン1で受取り、その穂部を扱室2に挿入した状態で図中左方から右方に通過搬送することで、扱室2に前後水平に軸支した扱胴3によって脱穀処理し、穀稈から分離した処理物を扱室下部に沿って張設した受網4で選別し、受網4を漏下した細かい処理物を扱室2の下方に配備された選別部5の前半部に落下供給するとともに、受網4を漏下しなかった大きい処理物を扱室終端の送塵口6から搬出して選別部5の前後中間部に落下供給し、選別部5に落下供給された処理物を前後に長い揺動選別ケース7で受け止め、載置した処理物を後方(図1では右方)に向けて揺動搬送しながら粗選別用の前部チャフシーブ8、精選別用のグレンシーブ9、ほぐし用の選別ラック10、後部チャフシーブ11、ストローラック12、などを利用して篩い選別するとともに、選別部前端部に備えた唐箕13から後方上方に向けて供給された選別風を吹き付けて風選処理し、グレンシーブ9から漏下した穀粒を1番回収部14に、また、後部チャフシーブ11やストローラック12から漏下した2番物を2番回収部15にそれぞれ選別回収し、1番回収部14に回収した穀粒を1番スクリュー16によって機外にまで横送りした後、スクリュー式の揚穀装置17によって揚送して穀粒タンクなどの図示しない回収部に供給し、2番回収部15に回収した2番物を2番スクリュー18によって横送りした後、スクリュー式の2番還元装置19によって搬送し、揺動選別ケース7の前部に還元供給して再選別処理を行うように構成されている。 【0016】 また、扱室2の後方で選別部5の後部上方箇所には、排ワラ搬送経路の下側に位置させて横断流ファンからなる排塵ファン20が横架されており、扱室2の終端に形成された送塵口6から吹き出てきた浮塵やワラ屑、選別風によって選別部5の後部上方に吹き上げられた浮塵やワラ屑が排塵ファン2に吸引されて強制的に機体後方に排出されるようになっている。また、前記排塵ファン20の上方には排ワラ搬送装置21が配備されており、扱室2から搬出されてきた排ワラが後方かつ穂先側に向けて斜め搬送され、排ワラカッタCや図示されていない排ワラ結束装置などの排ワラ処理装置に供給されるようになっている。 【0017】 図10に示すように、前記1番回収部14および2番回収部15の底部には、扁平板材からなる蓋体22,23によって開閉される掃除口24,25がスクリュウ軸心方向に長いスリット状に開口されている。前記蓋体22,23は、支点周a,b周りに揺動自在に支持されるとともに、切換えレバー26によって支点c周りに揺動される天秤リンク27の両端にねじりバネ28,29を介して連動連結されており、切換えレバー26を閉じ位置に切換えた状態では、図示のように各蓋体22,23はねじりバネ28,29の弾性復元力によって閉じ付勢されるようになっている。なお、簡易には、図11に示すように、取っ手22a,23aを取り付けた蓋体22,23をスクリュウ軸心方向にスライド移動可能に装着して、各蓋体22,23を独自にスライド開閉するようにしてもよい。 【0018】 上記のように構成された脱穀装置は、その製作上、前記扱室2を備えた脱穀部ブロックB1、脱穀部の後部に位置する排塵部ブロックB2と、これら脱穀部ブロックB1と排塵部ブロックB2との下方に亘って位置する選別部ブロックB3とにブロック分けさるとともに、選別部ブロックB3の前端に唐箕ケース30が連結されるようになっている。 【0019】 前記脱穀部ブロックB1は、扱室長さが異なる複数仕様(例えば2仕様)のものが準備されるとともに、選別部ブロックB3は、横幅が異なる複数仕様(例えば2仕様)のものが準備されており、これらを組み合わせて連結することで多くの仕様の脱穀装置を構成することができるようになっている。 【0020】 例えば、図6には、扱室長さ(L1)の短い脱穀部ブロックB1(a)と、排塵部ブロックB2と、横幅(W1)の狭い選別部ブロックB3(a)を組み合わせて構成された第1仕様の脱穀装置が示されており、また、図7には、扱室長さ(L2)の長い脱穀部ブロックB1(b)と、排塵部ブロックB2と、横幅(W1)の狭い選別部ブロックB3(a)を組み合わせて構成された第2仕様の脱穀装置が示されており、さらに、図8には、扱室長さ(L2)の長い脱穀部ブロックB1(b)と、排塵部ブロックB2と、横幅(W2)の広い選別部ブロックB3(b)を組み合わせて構成された第3仕様の脱穀装置が示されており、排塵部ブロックB2の仕様を複数種準備すると更に多くの組み合わせが可能となり、多仕様の脱穀装置を構成することが可能となる。 【0021】 ここで、脱穀部ブロックB1には扱胴3を軸支する前後の側板材31f,31r、左右の側板材32a,32b、排塵部ブロックB2上にまで及ぶ天板33、等が備えられ、排塵部ブロックB2にはフレーム34、左右側の側板材35a,35b、等が備えられ、また、選別部ブロックB3には左右の側板材36a,36b、底板37、等が備えられ、各ブロックにおける左右の側板材32,35,36が左右においてそれぞれフランジ部Fを介して、図9に示すように、ボルト締め連結されて、脱穀装置における左右の側板38L,38Rが構成されている。 【0022】 ここで、脱穀部ブロックB1の側板材32a,32bとしては、例えば厚さ0.8mmの鋼板が、また、排塵部ブロックB2の側板材35a,35bとしては、例えば厚さ0.8mmの鋼板が使用されるとともに、選別部ブロックB3の側板材36a,36bとしては、例えば厚さ1.2mmの鋼板が使用されることで、大きい負荷の働く脱穀部ブロックB1の強度が他のブロックに比べて特に高いものに構成されている。 【0023】 〔他の実施例〕 【0024】 (1)脱穀部ブロックB1の側板材32a,32bに厚さ1.0mmの鋼板、最も負荷の少ない排塵部ブロックB2の側板材35a,35bに厚さ0.8mmの鋼板、選別部ブロックB3の側板材36a,36bに厚さ1.2mの鋼板を使用する、等、各ブロックB1,B2,B3での側板材の厚さをそれぞれ異ならせて実施することができる。 【0025】 (2)各ブロックB1,B2,B3の側板材同士を連結する手段としては、上記のようにボルト締め連結する他に、フランジ合わせしてスポット溶接したり、重ね合わせてスポット溶接する、等、各種の板材連結手段を適宜選択することができる。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】脱穀装置の縦断した左側面図 【図2】脱穀装置の左側面図 【図3】脱穀装置の右側面図 【図4】別仕様の脱穀装置の左側面図 【図5】別仕様の脱穀装置の右側面図 【図6】第1仕様に構成された脱穀装置の正面図(イ)と側面図(ロ) 【図7】第2仕様に構成された脱穀装置の正面図(イ)と側面図(ロ) 【図8】第3仕様に構成された脱穀装置の正面図(イ)と側面図(ロ) 【図9】図3におけるイ-イ線断面図(イ)とロ-ロ線断面図(ロ) 【図10】1番回収部および2番回収部の縦断側面図 【図11】別実施例の1番回収部および2番回収部を示す斜視図 【符号の説明】 【0027】 2 扱室 32a,b 脱穀部ブロックの側板材 35a,b 排塵部ブロックの側板材 36a,b 選別部ブロックの側板材 38L,R 側板 B1 脱穀部ブロック B2 排塵部ブロック B3 選別部ブロック
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成16年3月3日(2004.3.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−245276(P2005−245276A) |
| 【公開日】 |
平成17年9月15日(2005.9.15) |
| 【出願番号】 |
特願2004−58968(P2004−58968) |
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